JPH0714343Y2 - ラスター模様付結晶化ガラス - Google Patents

ラスター模様付結晶化ガラス

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JPH0714343Y2
JPH0714343Y2 JP1989151598U JP15159889U JPH0714343Y2 JP H0714343 Y2 JPH0714343 Y2 JP H0714343Y2 JP 1989151598 U JP1989151598 U JP 1989151598U JP 15159889 U JP15159889 U JP 15159889U JP H0714343 Y2 JPH0714343 Y2 JP H0714343Y2
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JP
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crystallized glass
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film
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JP1989151598U
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JPH0389129U (ja
Inventor
哲 野崎
Original Assignee
鳴海製陶株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、電気製品、熱器具等の部品として用いられ
る透光性結晶化ガラスに、ラスター彩による濃淡模様を
備えたラスター模様付結晶化ガラスに関する。
[従来の技術] 低膨張の結晶からなる透光性結晶化ガラスは緻密な結晶
体であり、その特性は、透光性を有していること、機械
的強度、耐熱衝撃強度、耐薬品性等に優れていることが
あげられる。そのため、これらの特性を要求される電気
製品、熱器具等多様に用いられている。
近年、顧客ニーズの高級化、多様化に伴って、上記特性
に加え、被膜を形成させ、被膜により装飾、遮光、隠
蔽、補強を施すことがなされ、その一例として、本願考
案者は、特願平1−199918号で、ラスター彩による被膜
形成を提案した。
[解決しようとする課題] しかしながら、透光性を有する結晶化ガラスの線膨張係
数は−3〜−5×10-7/℃であり、一方ラスター彩の線
膨張係数は、たとえばチタンラスターの場合87×10-7
℃であり、両者の線膨張係数は大きくことなっている。
そのため、結晶化ガラスにラスター彩の被膜を形成させ
る際、ラスター彩の厚みが厚いとラスター彩にヒビ割れ
が生じ、一方ラスター彩の厚みが薄いとラスター彩の被
膜に濃淡のムラが生じるという問題がある。形成被膜に
濃淡のムラを発生させないようにするには、生産上高い
技能を必要とする。そのため、生産コストが比較的高く
なるということがあった。
本考案は、かかる問題点に鑑み、透光性結晶化ガラスに
良好なラスター彩の被膜を形成させ、しかも、上記の被
膜の濃淡による部分的なムラという問題点を解決すると
ともに、ラスターの特性を生かして透光性結晶化ガラス
の表面に装飾、遮光性、隠蔽性、補強性等の効果のある
被膜を形成して、品質、生産性に優れたラスター模様付
結晶化ガラスを提供しようとするものである。
[課題を解決する手段] 上記目的を達成するために、本考案は、透光性結晶化ガ
ラスの表面にラスター彩の被膜を備えたラスター付結晶
化ガラスにおいて、前記ラスター彩の被膜は総厚1μm
以下の濃淡模様であること、および結晶化ガラスの線膨
張係数は−3〜−5×10-7/℃であることを特徴とする
ラスター模様付結晶化ガラスである。
[作用] 本考案における結晶化ガラスの線膨張係数は、−3〜−
5×10-7/℃である。結晶化ガラスの線膨張係数が−3
×10-7/℃より大きいと、結晶化ガラスは透光性を有さ
ず、従って本考案における透光性結晶化ガラスを形成し
ない。また線膨張係数が−5×10-7/℃より小さい透光
性結晶化ガラスは、現在のところ知られていない。
本考案の被膜の膜厚は総厚で1μm以下であり、しかも
前記膜厚内において濃淡模様を形成している。被膜の膜
厚が1μm以下と薄いのため、透光性結晶化ガラスの耐
熱衝撃強度、機械的強度等への影響は全くない。
本考案の被膜が形成する濃淡模様とは、石目、砂目、梨
地、布目、大理石、タッチングイメージ等の模様であ
り、被膜の濃淡による部分的なムラを、濃淡模様として
取り込んでいる。あわせて顧客の意匠面、機能面等に対
する多様なニーズに応じることができ、かつ生産性にも
優れたラスター模様付結晶化ガラスを提供することがで
きる。
[実施例] 以下、実施例を図面を参照して説明する。
結晶化ガラスの主原料はLi2O、Al2O3、SiO2等の酸化物
で、その他にZrO2、TiO2などの結晶核形成剤と若干の添
加物を加えて調合し、約1700℃の温度で溶解し、ロール
法等の平板成形法で成形し、次に、歪み抜きの徐冷をし
て素材ガラスとする。
この素材ガラスは、約900℃の温度で熱処理すると結晶
核の周りにβ−石英型の結晶が成長析出して、線膨張係
数は−3〜−5×10-7/℃の透光性結晶化ガラスとな
る。
厚み3mmで300mm角の透光性結晶化ガラスに、ラスターペ
ーストとして、LU-1007D、LU-1118D、LU-1404D、LU-160
3D、LU-5500等(以上はいずれも商品名)を選んだ。こ
れらは貴金属元素としては、金、銀、白金、パラジウム
であり、また卑金属元素としては、ビスマス、鉄、コバ
ルト、チタニウム、錫、クローム、ニッケル、珪素、マ
グネシウム、カルシウム、鉛等からの1種または2種以
上の組合わせから成っている。このラスターペーストの
1種または2種以上を混合して、250メッシュのスクリ
ーン印刷法で前記の透光性結晶化ガラスに塗布し、乾燥
する。次に、830℃で焼付けて被膜を形成し、ラスター
模様付結晶化ガラスとする。
第1図は、本考案のラスター模様付結晶化ガラスの断面
図であり、透光性結晶化ガラス1の表面にラスター彩に
よる濃淡模様の被膜2が形成されている。
ラスターペーストの種類および組み合わせは、被膜が装
飾としての用途を主にする場合には、前記のラスターペ
ーストを全て用いることができる。
しかし、遮光、隠蔽および補強としての用途を主にする
場合には、それぞれに合ったラスターペーストを選ぶ必
要がある。ただし、この場合、本考案の被膜の濃淡模様
の影響は少ない。
[具体例] 以下、本考案の一具体例として、石目模様について、第
2図を参照して説明する。なお、上述で説明した同様の
ことは省略する。同図は、石目模様3の平面図であり、
参考に1cm当たりの寸法スケールを示した。
石目模様の被膜の塗付にあたっては、上記石目模様3を
原画とし、常法による、スクリーン印刷用の石目版を作
製し、別にべた版を用意する。そして、必要に応じて、
それぞれの版を用いて印刷する。たとえば、2版刷り
は、石目版とべた版によりそれぞれ1版づつ印刷する。
この場合、石目版とべた版の刷る順番はいずれを先に行
ってもよい。また、3版刷りとすることもできる。この
場合、石目版とべた版の刷る順番は、どちらを先に刷っ
てもよく、先に刷った方を2版刷りとする。また、4版
以上の版刷りを行うことができる。その場合、必要に応
じて石目版とべた版を組合わせて行う。なお、石目版の
みの1版刷りであってもよい。以上のように、1版刷り
から4版刷り以上を行う場合について述べたが、本考案
では、2版刷りまたは3版刷りが好ましい。
こうして得た石目模様による被膜は、被膜形成のムラが
模様の一部となるため、欠点として全く目立つことがな
くなり、生産性にすぐれたラスター模様付結晶化ガラス
となる。
なお、その他の砂目、梨地、布目、大理石、タッチング
イメージ等の模様は、上記石目模様で行ったと同様に、
それぞれの模様の刷版の1版刷りまたはべた版と組合わ
せた数版刷りを行って被膜を塗布する。その結果、それ
ぞれに、効果的な濃淡模様の被膜を得ることができる。
[考案の効果] 本考案は、被膜の濃淡によるムラを模様として取り入れ
ることにより、被膜の濃淡による部分的なムラという問
題を解決できる。また、ラスター彩の特性を生かして、
透光性結晶化ガラスの表面に装飾、遮光、隠蔽、補強等
に効果のある濃淡模様の被膜を形成することができる。
したがって、品質、生産性に優れたラスター模様付結晶
化ガラスの提供という効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のラスター模様付結晶化ガラスの断面図
である。 第2図は本考案の一実施例である石目模様の被膜の平面
図である。 1…透光性結晶化ガラス、2…被膜、3…石目模様。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性結晶化ガラスの表面にラスターの被
    膜を備えたラスター付結晶化ガラスにおいて、前記ラス
    ター彩の被膜は総厚1μm以下の濃淡模様であること、
    および結晶化ガラスの線膨張係数は−3〜−5×10-7
    ℃であることを特徴とするラスター模様付結晶化ガラ
    ス。
JP1989151598U 1989-12-28 1989-12-28 ラスター模様付結晶化ガラス Expired - Lifetime JPH0714343Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1989151598U JPH0714343Y2 (ja) 1989-12-28 1989-12-28 ラスター模様付結晶化ガラス

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0389129U JPH0389129U (ja) 1991-09-11
JPH0714343Y2 true JPH0714343Y2 (ja) 1995-04-05

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3242069A1 (de) * 1982-11-13 1984-05-17 Erwin W. Dipl.-Chem. Dr. 7000 Stuttgart Wartenberg Verfahren zum herstellen gemusterter luesterueberzuege auf oberflaechen von koerpern und siebdruckpaste zur durchfuehrung des verfahrens

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Publication number Publication date
JPH0389129U (ja) 1991-09-11

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