JPH0714237U - スプリングの脱落防止構造 - Google Patents
スプリングの脱落防止構造Info
- Publication number
- JPH0714237U JPH0714237U JP4547993U JP4547993U JPH0714237U JP H0714237 U JPH0714237 U JP H0714237U JP 4547993 U JP4547993 U JP 4547993U JP 4547993 U JP4547993 U JP 4547993U JP H0714237 U JPH0714237 U JP H0714237U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spring
- bent
- diameter end
- winding
- diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Springs (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スプリングの組付け性を向上し、脱落を防止
する。 【構成】 スプリング13の一端部側座巻き部を大径の
座巻き部13aとして、この大径の座巻き部13aの先
端を内方に折り曲げて折曲部13bとなし、この折曲部
13bを前段の巻き部13cに引っ掛け、他端部側座巻
き部を小径の座巻き部13dとして、この小径の座巻き
部13dの先端を外方に折り曲げて折曲部13eとな
し、この折曲部13eを前段の巻き部13fに引っ掛け
ている。
する。 【構成】 スプリング13の一端部側座巻き部を大径の
座巻き部13aとして、この大径の座巻き部13aの先
端を内方に折り曲げて折曲部13bとなし、この折曲部
13bを前段の巻き部13cに引っ掛け、他端部側座巻
き部を小径の座巻き部13dとして、この小径の座巻き
部13dの先端を外方に折り曲げて折曲部13eとな
し、この折曲部13eを前段の巻き部13fに引っ掛け
ている。
Description
【0001】
本考案は船外機のパワーチルト・トリム装置等に用いるチルトシリンダユニッ ト等におけるスプリングの脱落防止構造に関する。
【0002】
例えば、モータボート等の小型船舶において用いられるチルトシリンダユニッ トとして、シリンダ内をロッド先端に固着したピストンによりシリンダユニット が伸長する際に膨張する第1室と圧縮する第2室とを画成し、ピストンにはこれ ら第1室と第2室とを連通する複数の油路を形成してそれぞれ逆止弁を介装し、 更にロッドの外周には複数の油路の一部を閉塞可能なオイルロックカラーを摺動 可能に嵌装し、このオイルロックカラーは第2室側端部であるロッドガイドとの 間にスプリングを介設してロッドの中間部付近に保持し、更に第2室側端部には 最大伸長時付近でオイルロックカラーが嵌合するオイルロックピースを設けたも のが提案されている。
【0003】 ところで、このようにロッドガイドにスプリングを介してオイルロックカラー を保持する場合、スプリングの座巻き部がロッドガイドやオイルロックカラーか ら脱落しないようにしなければならない。
【0004】 そこで、図8に示すようにロッドガイド101とオイルロックカラー102と の間に介設するスプリング103は、一端側を大径の座巻き部103aとし、他 端側を小径の座巻き部103bとして、ロッドガイド101にはスプリング10 3の大径の座巻き部103aがはまる溝101aを形成し、オイルロックカラー 102にはスプリング103の小径の座巻き部103bがはまる溝102aを形 成することでスプリング103を抜けにくくし、更にこれでも引き荷重に対して は抜けやすくなるので、ロッドガイド101及びオイルロックカラー102にピ ン104,105を打込んでスプリング103の座巻き部を係止するようにして いる。
【0005】 また、ピンを打込む代りに、図9に示すようにスプリング103の両座巻き部 103a,103bの先端103c,103dをロッドガイド101及びオイル ロックカラー102に形成した孔101b,102bに差込むようにしたものも ある。
【0006】
しかしながら、上述した図8に示すスプリングの脱落防止構造にあって、引き 荷重に対してもスプリングの脱落を防止できるが、ピンを打込むので部品点数が 増えるだけでなく、組付けも困難になる。また、図9に示すスプリングの脱落防 止構造にあって、引き荷重に対してもスプリングが脱落しにくくなるが、スプリ ング先端を孔内に差込まなければならないので、組付けが非常に困難になる。
【0007】
上記課題を解決すべく本考案は、スプリングの大径の座巻き側先端を内方へ折 り曲げて折曲部となし、この折曲部を前段の巻き部分に引っ掛け、或いはスプリ ングの小径の座巻き側先端を外方へ折り曲げて折曲部となし、この折曲部を前段 の巻き部分に引っ掛けた。
【0008】
スプリングの大径の座巻き側先端を内方へ折り曲げて折曲部となし、この折曲 部を前段の巻き部分に引っ掛けているので、スプリングに引き荷重がかかってス プリングの径が縮もうとするときに、折曲部によって座巻き部が前段の巻き部分 に引っ掛かって縮めなくなり、また、スプリングの小径の座巻き側先端を外方へ 折り曲げて折曲部となし、この折曲部を前段の巻き部分に引っ掛けているので、 引き荷重がかかったときに座巻き部が前段の巻き部に引っ掛かる。
【0009】
【実施例】 以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。ここで、図1は本考案 に係るスプリングの脱落防止構造を適用したシリンダユニットの断面図、図2乃 至図4はスプリングの大径の座巻き部の正面図、底面図及び斜視図、図5乃至図 7はスプリングの小径の座巻き部の正面図、底面図及び斜視図である。
【0010】 シリンダユニットは、一端部が閉塞されたシリンダ本体1内に他端開口部側か らオイルシール2及び第1部材であるロッドガイド3を介してロッド4を挿入し 、このロッド4先端にシリンダ本体1内周面に摺接するピストン5をピストンボ ルト6にて固着し、このピストン5によりシリンダユニットが伸長する際に膨張 する第1室S1と圧縮する第2室S2とを画成し、ピストン5には第1室S1と 第2室S2とを連通する複数の油路8…を形成し、これらの複数の油路8…にロ ッド状バルブシート9を配設し、このバルブシート9及びスプリング10にてバ ルブ11を閉方向に付勢している。
【0011】 ロッド4の外周部には第2部材12を摺動可能に嵌装し、第1部材であるロッ ドガイド3との間にスプリング13を介設してロッド4の所定の位置で保持して いる。そして、図2乃至図4に示すようにスプリング13の一端部側座巻き部を 大径の座巻き部13aとして、この大径の座巻き部13aの先端を内方に折り曲 げて折曲部13bとなし、この折曲部13bを前段の巻き部13cに引っ掛けて いる。このスプリング13の大径の座巻き部13aはロッドガイド3に形成した 溝3a内にはめ込んでいる。
【0012】 また、図5乃至図7に示すようにスプリング13の他端部側座巻き部を小径の 座巻き部13dとして、この小径の座巻き部13dの先端を外方に折り曲げて折 曲部13eとなし、この折曲部13eを前段の巻き部13fに引っ掛けている。 このスプリング13の小径の座巻き部13dは第2部材12に形成した溝12a 内にはめ込んでいる。
【0013】 以上のように構成したので、スプリング13に引き荷重がかかった場合、スプ リング13の大径の座巻き部13aは折曲部13bが前段の巻き部13cに引っ 掛かって縮径方向に縮むことができなくなるので、ロッドガイド3の溝3aない から外れることが防止される。また、スプリング13の小径の座巻き部13dは 折曲部13eが前段の巻き部13fに引っ掛かるので、第2部材12の溝12a から外れることが防止される。
【0014】 しかも、スプリング13をロッドガイド3及び第2部材12に組み付けるに際 しては、大径の座巻き部13aを強制的に内側に押し込むようにして溝3a内に 嵌め込む、小径の座巻き部13dを強制的に開いて溝12a内に嵌め込むことで 、組付けを行うことができ、ピンを打込んだり、先端を孔内に挿入するといった 作業が不要になり、組付け性が良くなる。
【0015】
以上に説明したように本考案によれば、スプリングの大径の座巻き側先端を内 方へ折り曲げて折曲部となし、この折曲部を前段の巻き部分に外側から引っ掛け るか、或いはスプリングの小径の座巻き側先端を外方へ折り曲げて折曲部となし 、この折曲部を前段の巻き部分に内側から引っ掛けるようにしたので、スプリン グに引き荷重がかかっても座巻き部が前段の巻き部分に引っ掛かかるので、座巻 き部が第1,第2部材から脱落することが防止されると共に、組付け性が向上す る。
【図1】本考案に係るスプリングの脱落防止構造を適用
したシリンダユニットの断面図
したシリンダユニットの断面図
【図2】スプリングの大径の座巻き部の正面図
【図3】スプリングの大径の座巻き部の底面図
【図4】スプリングの大径の座巻き部の斜視図
【図5】スプリングの小径の座巻き部の正面図
【図6】スプリングの小径の座巻き部の底面図
【図7】スプリングの小径の座巻き部の斜視図
【図8】従来のスプリングの脱落防止構造の断面図
【図9】従来の別のスプリングの脱落防止構造の断面図
1…シリンダ本体、3…ロッドガイド(第1部材)、4
…ロッド、5…ピストン、12…第2部材、13…スプ
リング、13a…大径の座巻き部、13b…大径の座巻
き部の先端、13d…小径の座巻き部、13e…小径の
座巻き部の先端、13c,13f…前段の巻き部。
…ロッド、5…ピストン、12…第2部材、13…スプ
リング、13a…大径の座巻き部、13b…大径の座巻
き部の先端、13d…小径の座巻き部、13e…小径の
座巻き部の先端、13c,13f…前段の巻き部。
Claims (3)
- 【請求項1】 第1部材と第2部材間にスプリングを介
設し、このスプリングの一端の大径の座巻き側を前記第
1の部材の内径溝に、他端の小径の座巻き側を第2部材
の外径溝に係着するスプリングの脱落防止構造におい
て、前記スプリングの大径の座巻き側先端を内方へ折り
曲げて折曲部となし、この折曲部を前段の巻き部分に外
側から引っ掛けたことを特徴とするスプリングの脱落防
止構造。 - 【請求項2】 第1部材と第2部材間にスプリングを介
設し、このスプリングの一端の大径の座巻き側を前記第
1の部材の内径溝に、他端の小径の座巻き側を第2部材
の外径溝に係着するスプリングの脱落防止構造におい
て、前記スプリングの小径の座巻き側先端を外方へ折り
曲げて折曲部となし、この折曲部を前段の巻き部分に内
側から引っ掛けたことを特徴とするスプリングの脱落防
止構造。 - 【請求項3】 第1部材と第2部材間にスプリングを介
設し、このスプリングの一端の大径の座巻き側を前記第
1の部材の内径溝に、他端の小径の座巻き側を第2部材
の外径溝に係着するスプリングの脱落防止構造におい
て、前記スプリングの大径の座巻き側先端を内方へ折り
曲げて折曲部となし、この折曲部を前段の巻き部分に外
側から引っ掛け、更に前記スプリングの小径の座巻き側
先端を外方へ折り曲げて折曲部となし、この折曲部を前
段の巻き部分に内側から引っ掛けたことを特徴とするス
プリングの脱落防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993045479U JP2593931Y2 (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 油圧シリンダにおけるコイルスプリングの脱落防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993045479U JP2593931Y2 (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 油圧シリンダにおけるコイルスプリングの脱落防止構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0714237U true JPH0714237U (ja) | 1995-03-10 |
JP2593931Y2 JP2593931Y2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=12720540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993045479U Expired - Fee Related JP2593931Y2 (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 油圧シリンダにおけるコイルスプリングの脱落防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593931Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101387642B1 (ko) * | 2014-03-07 | 2014-04-23 | 주식회사 케이오비에이 | 완충기 |
JP2016151441A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | 株式会社ミツトヨ | 内側測定器 |
-
1993
- 1993-08-20 JP JP1993045479U patent/JP2593931Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101387642B1 (ko) * | 2014-03-07 | 2014-04-23 | 주식회사 케이오비에이 | 완충기 |
JP2016151441A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | 株式会社ミツトヨ | 内側測定器 |
CN105890495A (zh) * | 2015-02-16 | 2016-08-24 | 株式会社三丰 | 内部测量仪器 |
CN105890495B (zh) * | 2015-02-16 | 2020-11-13 | 株式会社三丰 | 内部测量仪器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2593931Y2 (ja) | 1999-04-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3644370B2 (ja) | グロメット | |
JP5109965B2 (ja) | グロメット | |
US5822837A (en) | Process for producing a frictional engagement | |
GB1595849A (en) | Cable anchoring assembly | |
JPH09265846A (ja) | グロメット | |
CA2355086C (en) | Staking and mounting pin for a vehicle door latch | |
KR20020019911A (ko) | 연결 소자 | |
US5653147A (en) | Expandable retainer for conduit end fitting | |
JPH0714237U (ja) | スプリングの脱落防止構造 | |
JPS6015941Y2 (ja) | リンクロツドの連結具 | |
JPS60211117A (ja) | 自動車の継手ロツドのためのスラスト玉継手 | |
JP4148140B2 (ja) | ソレノイド | |
CA2049640C (en) | Bowden-cable window-lifter drive for vehicles | |
JPH11514314A (ja) | 特にスリップ制御式の車両ブレーキ装置のためのハイドロリックユニットおよび該ハイドロリックユニットを製造する方法 | |
KR950017521A (ko) | 자동차 안전밸브의 압박감 감소장치 | |
US5979592A (en) | Noise dampener for a door lock for a motor vehicle door | |
JPH06174163A (ja) | パイプ継手 | |
JP2604992Y2 (ja) | スプリング組立て体 | |
JP3343589B2 (ja) | ロック装置 | |
US5482086A (en) | Hose with intermediate coupling | |
JPH05346075A (ja) | 自動車用ドアハンドル装置及び組立方法 | |
JPS5817104Y2 (ja) | 自動車用ドアヒンジ | |
JP2002130334A (ja) | フリーホイール装置 | |
JPS6211217Y2 (ja) | ||
KR0134515Y1 (ko) | 내외경겸용 멈춤링 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990107 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |