JPH0714227A - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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JPH0714227A
JPH0714227A JP15870093A JP15870093A JPH0714227A JP H0714227 A JPH0714227 A JP H0714227A JP 15870093 A JP15870093 A JP 15870093A JP 15870093 A JP15870093 A JP 15870093A JP H0714227 A JPH0714227 A JP H0714227A
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JP
Japan
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layer
magneto
recording medium
optical recording
artificial lattice
Prior art date
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Application number
JP15870093A
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English (en)
Inventor
Isao Moriya
勲 森谷
Tsutomu Takahata
努 高畑
Akio Kondo
昭夫 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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Publication of JPH0714227A publication Critical patent/JPH0714227A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】基板上に、Fe、Co、Niから選ばれる少な
くとも一種からなる遷移金属層、Nd及び/又はPrか
らなる軽希土類金属層及びGd、Tb、Dyから選ばれ
る少なくとも一種からなる重希土類金属層を順次積層し
た人工格子膜を記録層とする光磁気記録媒体。 【効果】この光磁気記録媒体は、磁気光学効果、保磁力
共に増大した光磁気記録媒体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は短波長対応の光磁気記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】高密度の光磁気記録を実現する方法の一
つとして、400〜500nmといった短い波長の光に対
して磁気光学効果を示す材料を媒体として用いる方法が
ある。上記した範囲より長波長の、例えば800nm付近
において大きな磁気光学効果を示す材料として、TbF
eCoやDyFeCoで構成される材料が挙げられる
が、これらの材料は短波長域では充分な磁気光学効果を
示さない。
【0003】一方、短波長で大きな磁気光学効果を示す
材料として、軽希土類と遷移金属との合金、例えば、N
dFeCo合金などが知られているが、このような合金
を用いた場合、垂直磁気異方性エネルギーが小さいため
に、光磁気記録材料として必要な充分に高い保磁力が得
られない。この欠点を補うためにFeなどの遷移金属と
反強磁性的に結合するTbなどの重希土類金属をこれに
加えた合金、例えばNdTbFeCo合金を用いること
も提案されている。また保磁力を向上させることを目的
として、希土類金属層と遷移金属層とを積層した人工格
子膜を用いることも提案されている(日本応用磁気学会
学術講演概要集 p 450(1991))。
【0004】またNdFeCo合金層などの片側または
両側に垂直磁気異方性エネルギーの大きいTbFeCo
合金等の重希土類遷移金属合金層を配置する方法も考え
られている(J.Appl.Phys. 69 (1991)4761)。
【0005】しかしながら、このような合金、合金の積
層膜あるいは人工格子膜を光磁気記録材料として用いる
ても、さらに大きな保磁力を得る上では必ずしも充分で
はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、保磁
力と磁気光学効果が共に充分に高い値を持つ光磁気記録
材料からなる記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは研究を重ね
た結果、Nd及びPrのうち少なくとも一種の元素から
なる軽希土類金属(以下LREと略称)層と、Gd、T
b、Dyのうちの少なくとも一種の元素からなる重希土
類金属(以下HREと略称)の層及びFe、Co、Ni
のうち少なくとも一種の元素からなる遷移金属(以下T
Mと略称)層とで構成される複合層を積層した人工格子
膜を記録層として用いると、短波長域での磁気光学効果
を損なうことなく、保磁力の増大した光磁気記録媒体を
得ることを見いだし本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明は、基板上に、Nd及び/又
はPrからなる層と、Gd、Tb、Dyから選ばれる少
なくとも一種からなる層並びに、Fe、Co、Niから
選ばれる少なくとも一種からなる層で構成される複合層
が少なくとも一層積層された光磁気記録媒体に関するも
のである。次に本発明をさらに詳細に説明する。
【0009】図1は、LRE、HRE及びTMを積層し
た複合層を複数層積層した本発明の光磁気記録媒体の一
実施様態の断面を示す図である。図中1は基板であり、
通常用いられるガラスあるいは高分子基板からなる。図
中2はTM層、同3はLRE層、同4はHRE層であ
る。基板上へのこれら各金属層の積層順位は、特に制限
されるものではなく、基板上に、TM層、LRE層、H
RE層のいづれの層から積層してもよく、それ以降の積
層順序も特に制限はない。本発明では、記録媒体を構成
する複合層同士の間で、これを積層した際、TM層、L
RE層、HRE層各層が同種同士隣り合って積層されな
ければよい。
【0010】基板への上記した金属の積層方法は、特に
制限されないが、これら金属からなるターゲットを用い
たスパッタリング法が一般的な方法である。又その際の
条件は特に限定されない。
【0011】本発明は、TM層、LRE層、HRE層を
一組とした複合層を一層以上積層して人口格子膜とした
ことが特徴であるが、このような構成とする方法の一例
としては、スパッタリングされた原子が互いに混合しな
いように仕切板で仕切られた金属、例えば、Ndと、T
bと、FeCoのターゲットを同時にスパッタリングし
ながら、基板がこれらのターゲット上を順次通過するよ
うにした基板ホルダーを回転させることにより人工格子
を形成するような方法である。
【0012】本発明の人工格子膜において、TM層を構
成する層の厚さは2〜7Aの範囲である。この厚さが2
Aより薄いと、人工格子化したことによる保磁力の増大
の効果を得ることが困難であり、又、7Aより厚くても
HREとTMとの反強磁***換結合が全体として弱まる
ために保磁力は小さくなるなどの問題がある。
【0013】又、本発明の人工格子膜中においてLRE
層の厚さは1〜7Aの範囲である。この厚さが1Aより
薄いと短波長域での大きな磁気光学効果を得ることが困
難であり、又、7Aより厚くても静磁エネルギーの増加
のために十分な保磁力を得られなくなるなどの問題があ
る。
【0014】又、本発明の人工格子膜中においてHRE
層の厚さは1〜7Aの範囲である。この厚さが1Aより
薄いと静磁エネルギーの低減がなくなり、十分な保磁力
が得られなくなり、又、7Aよりも厚いと短波長域での
大きな磁気光学効果を得られなくなるなどの問題があ
る。
【0015】本発明の人工格子膜中において、TM層と
してFeCo合金を用いる場合、FeとCoとの組成比
は、400nmから500nmの波長域で大きな磁気光学効
果を得るためには75:25〜30:70の間であるこ
とが望ましい。LRE、HRE各層の組成割合について
は特に制限はない。
【0016】本発明の人工格子膜の総膜厚は記録媒体全
体の構成によって100Aから1000Aの厚さとする
ことができる。
【0017】本発明の人工格子膜において希土類金属と
遷移金属が相互に拡散するなどによって一部合金化して
いても同様の効果が得られる。又本発明の人工格子膜中
において、記録の読み出し側に近い部分におけるLRE
やTMの層厚を厚くするなどによって、さらに大きなカ
ー回転角を得ることが可能となる。更にTbFeCo等
の膜との交換結合により、より大きな保磁力を得ること
ができる。
【0018】又、オーバーライト等の目的で組成の異な
る希土類遷移金属合金膜等と磁気的に結合させることも
できる。
【0019】
【発明の効果】本発明は、軽希土類金属層、重希土類金
属層及び遷移金属層とを積層した人工格子膜からなり、
磁気光学効果も充分であり、保磁力の増大した光磁気記
録媒体である。
【0020】
【実施例】
実施例1 rfマグネトロンスパッタリングによりガラス基板上に
人工格子膜を形成した。スパッタリングは、Ar5 m T
oor で行った。Fe50Co50のターゲットとNdターゲ
ットとTbターゲットを同時スパッタリングしながら、
その上を基板を順次通過するようにした基板ホルダーを
回転させることによって、人工格子膜を形成した。TM
層の厚さを5A、LRE層の厚さを2A、HRE層の厚
さを2.4Aとして順次積層を繰り返し人工格子膜の厚
さを約800Aとした。
【0021】得られた人工格子膜のカー回転角を基板側
より400nmの波長の光を用いて、カーループトレーサ
ーにより測定したところ、図2に示すように、角型の良
いカーヒステリシスループを示し、飽和カー回転角は
0.37度であった。又、保磁力は2.1 KOeであっ
た。
【0022】比較例1 実施例と同様のスパッタ条件で基板ホルダーの回転を早
くすることによって記録層全体として、Nd、Tb、F
e、Coの組成比が実施例と等しい合金膜で周期の異な
る人工格子膜をガラス基板上に形成した。合金膜は実施
例と同様のスパッタ条件で基板ホルダーの回転数を早く
することによって作成した。得られた合金膜を実施例と
同様にしてカー回転角を測定した結果、カーヒステリシ
スの角型比は1とはならず、飽和カー回転角は0.37
度であったが、保磁力は0.5 KOeであった。
【0023】比較例2 LRE層の厚さを4A、HRE層の厚さを4.8Aと
し、TM層の厚さを10Aとした人工格子膜を作成し
た。得られた人工格子膜のカーヒステリシスの角型比は
1とはならず、飽和カー回転角は実施例と同様の値を示
したが、保磁力は0.4 KOeであった。図3にこれらの
人工格子膜のカーヒステリシスループを示す。
【0024】実施例2 Fe50Co50のターゲット、Tbターゲット、及び、N
dとPrの組成比が1:1となるようにPrチップを置
いたNdターゲットを用い、実施例1と同様に同時スパ
ッタリングしながら、人工格子膜を形成した。TM層の
厚さを5A、LRE層の厚さを2A、HRE層の厚さを
2.4Aとして順次積層を繰り返し、人工格子膜の厚さ
を約800Aとした。
【0025】得られた人工格子膜のカー回転角を実施例
1と同様に測定した結果を図3に示した。飽和カー回転
角は0.35度、保磁力は2.1 KOeであった。
【0026】実施例3 Fe50Co50のターゲット、Ndターゲット、及びGd
とDyの組成比が1:1となるようにDyチップを置い
たGdターゲットを用い、実施例1と同様に同時スパッ
タリングしながら、人工格子膜を形成した。TM層の厚
さを5A、LRE層の厚さを2A、HRE層の厚さを3
Aとして順次積層を繰り返し、人工格子膜の厚さを約8
00Aとした。
【0027】得られた人工格子膜のカー回転角を実施例
1と同様に測定した結果を図4に示した。飽和カー回転
角は0.33度、保磁力は1.2 KOeであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施様態の断面をしめす図
【図2】実施例1の光磁気記録媒体のカーヒステリシス
ループを示す図
【図3】実施例2の光磁気記録媒体のカーヒステリシス
ループを示す図
【図4】実施例3の光磁気記録媒体のカーヒステリシス
ループを示す図
【図5】比較例1の光磁気記録媒体のカーヒステリシス
ループを示す図
【図6】比較例2の光磁気記録媒体のカーヒステリシス
ループを示す図
【符号の説明】
1:基板 2:遷移金属 3:軽希土類金属 4:重希土類金属
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】本発明は、TM層、LRE層、HRE層を
一組とした複合層を一層以上積層して人格子膜とした
ことが特徴であるが、このような構成とする方法の一例
としては、スパッタリングされた原子が互いに混合しな
いように仕切板で仕切られた金属、例えば、Ndと、T
bと、FeCoのターゲットを同時にスパッタリングし
ながら、基板がこれらのターゲット上を順次通過するよ
うにした基板ホルダーを回転させることにより人工格子
を形成するような方法である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、Nd及び/又はPrからなる層
    と、Gd、Tb、Dyから選ばれる少なくとも一種から
    なる層、並びに、Fe、Co、Niから選ばれる少なく
    とも一種からなる層で構成される複合層が少なくとも一
    層積層された光磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】Nd及び/又はPrからなる層の厚さが1
    〜7A、Gd、Tb、Dyから選ばれる少なくとも一種
    からなる層の厚さが1〜7A、Fe、Co、Niから選
    ばれる少なくとも一種からなる層の厚さが2〜7Aであ
    る人工格子膜からなる請求項1記載の光磁気記録媒体。
JP15870093A 1993-06-29 1993-06-29 光磁気記録媒体 Pending JPH0714227A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040309

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02