JPH0714125Y2 - 作業車の操向操作構造 - Google Patents

作業車の操向操作構造

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JPH0714125Y2
JPH0714125Y2 JP1988147748U JP14774888U JPH0714125Y2 JP H0714125 Y2 JPH0714125 Y2 JP H0714125Y2 JP 1988147748 U JP1988147748 U JP 1988147748U JP 14774888 U JP14774888 U JP 14774888U JP H0714125 Y2 JPH0714125 Y2 JP H0714125Y2
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lever
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、左右一対の走行装置への動力を入切操作する
一対の油圧操作式のサイドクラッチと、走行装置の一方
に制動を掛ける油圧操作式のサイドブレーキとを備えた
作業車の操向操作構造に関する。
〔従来の技術〕
前述のような作業車の1つであるコンバインにおいて、
操向操作構造の一例が特開昭63-13866号公報に開示され
ている。
この構造では、左右一対のクローラ式の走行装置に動力
を伝達する一対のサイドギヤを備えて、一方のサイドギ
ヤを油圧シリンダでスライド操作し伝動側ギヤから離間
させることにより、一方の走行装置への伝動を断って緩
旋回を行う(サイドクラッチの切り状態)。そして、油
圧シリンダによりサイドギヤをさらにスライド操作し
て、サイドギヤにより多板式のサイドブレーキを押圧入
り操作することによって、一方の走行装置に制動を掛け
て信地旋回を行うように構成している。
〔考案が解決しようとする課題〕
この構造では、油圧シリンダのピストンを約半ストロー
クほど突出させた状態で維持することによってサイドク
ラッチの切り状態を維持し、ピストンを略全ストローク
突出させた状態でピストンによる押圧力を変更すること
によって、サイドブレーキの制動力を変更操作するよう
に構成されている。これにより、前述の2つの操作を一
つの油圧シリンダにより行うので、油圧シリンダの油圧
制御が比較的難しいものとなっている。
本考案は油圧操作式のサイドクラッチ及びサイドブレー
キを備えた作業車の操向操作構造において、サイドクラ
ッチの切り操作及びサイドブレーキの制動側への操作が
正確に行えるような構造を得ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の特徴は以上のような作業車の操向操作構造にお
いて、次のように構成することにある。
左右一対の走行装置への動力を入切操作する一対の油圧
操作式のサイドクラッチと、走行装置の一方に制動を掛
ける油圧操作式のサイドブレーキとを備え、 サイドクラッチの入切操作用の切換弁と、サイドブレー
キの作動圧を変更操作する制御弁と、人為的に操作され
る操作レバーとを備えると共に、 操作レバーが中立停止位置から第1設定位置に操作され
ると、切換弁が操作されてサイドクラッチのうちの一方
が切り操作され、操作レバーが第1設定位置を越えて第
2設定位置側に操作されると、操作レバーの操作ストロ
ークが吸収されるように、操作レバーと切換弁とを弾性
体及び第1連係機構を介して連動連結し、 操作レバーが中立停止位置から第1設定位置に操作され
ても、操作レバーの操作ストロークが吸収されて制御弁
が操作されず、操作レバーが第1設定位置を越えて第2
設定位置側に操作されると、制御弁がサイドブレーキの
制動側に操作されるように、操作レバーと制御弁とを設
定以下の操作ストロークを吸収する機械的な融通及び第
2連係機構を介して連動連結して、 第1連係機構の操作ストロークよりも、弾性体の変位可
能範囲を小に設定してある。
〔作用〕
(i) 従来の構造では、油圧シリンダ及び油圧シリンダ用の制
御弁と言う一つの操作系によって、サイドクラッチ及び
サイドブレーキの両方が制御されることになるのに対し
て、本考案のように構成すると切換弁によって入切操作
されるサイドクラッチ、及び制御弁によって制動側に操
作されるサイドブレーキと言うように、サイドクラッチ
の操作系とサイドブレーキの操作系とが別々に設定され
ることになる。
これによって、切換弁及び制御弁によりサイドクラッチ
及びサイドブレーキが各々独立に操作されることになる
ので、サイドクラッチ及びサイドブレーキを一つの操作
系(油圧シリンダ)で操作するよりも、サイドクラッチ
及びサイドブレーキの各々の制御範囲が広くなり、サイ
ドクラッチ及びサイドブレーキの油圧制御が行い易くな
る。
(ii) 前述のように、サイドクラッチ用の切換弁及びサイドブ
レーキ用の制御弁を備えた場合に本考案のように構成す
ると、操作レバー(39)を中立停止位置から第1設定位
置に操作していけば例えば第6図に示すように、弾性体
(44)及び第1連係機構(45)を介して切換弁(33)が
操作されて、一方のサイドクラッチ(25R),(25L)が
切り操作される。これに対し、操作レバー(39)の動作
は機械的な融通(A1),(A2)により吸収されて、制御
弁(36)に伝達されることはなく、サイドブレーキ(2
8)は切り状態のままとなっている。
このように、制御弁(36)に対する機械的な融通
(A1),(A2)が消失するまでの範囲(中立停止位置と
第1設定位置との間)で、操作レバー(39)を操作する
ことにより、サイドブレーキ(28)の切り状態のままで
サイドクラッチ(25R),(25L)の入切操作が行える。
次に、操作レバーを第1設定位置に操作した状態(機械
的な融通(A1),(A2)が消失した状態)から、さらに
操作レバー(39)を第2設定位置側に操作していくと、
機械的な融通(A1),(A2)が消失しているので、第2
連係機構(53)により制御弁(36)が操作されてサイド
ブレーキ(28)が制動側に操作されていく。
このように操作レバー(39)を第1設定位置から第2設
定位置側に操作すると、第1連係機構(45)により切換
弁(33)が操作範囲以上に操作されようとするが、この
ときの操作レバー(39)の操作ストロークが弾性体(4
4)で吸収されて、切換弁(33)が操作範囲以上に無理
に操作されようとすることはない。
(iii) サイドクラッチ用の切換弁とサイドブレーキ用の制御弁
とを別々に備えた場合、操作レバーを中立停止位置から
第1設定位置に操作し始めた際に、先ずサイドクラッチ
用の切換弁が操作されなければならない。
しかしながら、寒冷地や気温が特に下がった場合には、
切換弁における潤滑用のグリスの粘性が低下して、切換
弁のスプールが動き難くなるような状態になることがあ
る。このような状態になると、操作レバーと切換弁とを
連結している弾性体がスプールの操作抵抗に負けて、操
作レバーを中立停止位置から操作し始めても弾性体が変
位するだけで切換弁が操作されず、サイドクラッチが切
り操作されないような事態になってしまう。
そこで本考案のように、第1連係機構(45)の操作スト
ローク(L1)よりも弾性体(44)の変位可能範囲(L2
を小に設定すると、例えば第5図に示すように弾性体
(44)が変位可能範囲(L2)の限界に達するまで操作レ
バーを操作すれば、弾性体(44)はそれ以上変位できな
くなるのに対し、操作レバー(第1連係機構(45))は
まだそれ以上に操作可能な状態にある。従って、操作レ
バーを弾性体(44)の変位可能範囲(L2)以上に操作し
てやれば、変位できない弾性体(44)を介して切換弁が
強制的に操作される。
〔考案の効果〕
以上のように、サイドクラッチの操作系とサイドブレー
キの操作系とを別々に設定することにより、サイドクラ
ッチ及びサイドブレーキの各々の制御範囲が広くなり油
圧制御が行い易くなって、操作レバーによるサイドクラ
ッチ及びサイドブレーキの操作精度を向上させることが
できた。
そして、サイドクラッチ及びサイドブレーキ用の切換弁
及び制御弁を、弾性体及び機械的な融通を介して一つの
操作レバーにより、支障なく操作できる構造が得られ
て、機能性の向上を図ることができた。
又、サイドクラッチ用の切換弁が動き難い状態となって
も、操作レバーにより切換弁を強制的に操作できるよう
になって、サイドクラッチが切り操作されないと言うよ
うな事態を未然に防止できるようになった。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第16図は作業車の1つであるコンバインの走行系のミッ
ションケース(8)内の構造を示しており、エンジン
(図外)からの動力がテンションクラッチを備えたベル
ト伝動機構(図示せず)を介して、静油圧式無段変速装
置(1)の入力プーリー(2)に伝達され、静油圧式無
段変速装置(1)の出力軸(3)からの動力が、第1伝
動軸(4)からワンウェイクラッチ(5)及び出力プー
リー(7)を介して、第17図に示す刈取部(6)に伝達
される。
第1伝動軸(4)からの動力は第1ギヤ(9)及び第2
ギヤ(10)を介して第2伝動軸(11)が伝達され、第2
伝動軸(11)には第1高速ギヤ(12)及び第1低速ギヤ
(13)が相対回転自在に外嵌されて、シフトギヤ(14)
がスプライン構造にてスライド自在に外嵌されている。
これに対し第3伝動軸(15)に固定された第2高速ギヤ
(16)及び第2低速ギヤ(17)が、第1高速ギヤ(12)
及び第1低速ギヤ(13)に咬合しており、第3伝動軸
(15)を中速ギヤ(18)が固定されている。以上の構造
により、シフトギヤ(14)をスライド操作して第1高速
ギヤ(12)、中速ギヤ(18)及び第1低速ギヤ(13)に
咬合させることにより、動力を高中低の3段に変速でき
るのであり、この動力が中速ギヤ(18)に咬合する第3
ギヤ(19)に伝達される。
第3ギヤ(19)を支持する支持軸(20)に、右サイドギ
ヤ(21R)及び左サイドギヤ(21L)が相対回転自在に外
嵌され、左右の車軸(22R),(22L)の入力ギヤ(23
R),(23L)が右及び左サイドギヤ(21R),(21L)に
常時咬合している。これにより、右又は左サイドギヤ
(21R),(21L)を第3ギヤ(19)に対しスライド操作
して咬合及び離間させて、第17図に示すクローラ式の走
行装置(24)のスプロケット(24a)に対し動力伝達の
入切操作を行うのであり、第3ギヤ(19)と右及び左サ
イドギヤ(21R),(21L)との間でサイドクラッチ(25
R),(25L)が構成されている。
次に、一方の車軸(22R),(22L)に制動を掛ける構造
について説明する。第16図に示すように、支持軸(20)
に右第4ギヤ(26R)及び左第4ギヤ(26L)が相対回転
自在にベアリング支持され、第4伝動軸(27)に固定さ
れた一対の第5ギヤ(29)が、右第4ギヤ(26R)及び
左第4ギヤ(26L)に咬合している。第4伝動軸(27)
の一端に多板油圧操作式のサイドブレーキ(28)が設け
られており、右サイドギヤ(21R)又は左サイドギヤ(2
1L)を第3ギヤ(19)より離間させ、右第4ギヤ(26
R)又は左第4ギヤ(26L)に咬合させた状態で、サイド
ブレーキ(28)を制動側に操作することにより一方の車
軸(22R),(22L)に制動を掛ける。
次に、一方の車軸(22R),(22L)を逆転させる構造に
ついて説明する。第16図に示すように、第3伝動軸(1
5)の第2高速ギヤ(16)に咬合する第6ギヤ(62)が
第4伝動軸(27)に相対回転自在に外嵌され、第6ギヤ
(62)と第4伝動軸(27)との間に油圧クラッチ(30)
が設けられている。これにより、右サイドギヤ(21R)
又は左サイドギヤ(21L)を前述のように右第4ギヤ(2
6R)又は左第4ギヤ(26L)に咬合させた状態で、油圧
クラッチ(30)を入り操作すると、第2高速ギヤ(16)
からの動力が逆転状態で1/2に減速されて車軸(22R),
(22L)に伝達される。
次に、右及び左サイドギヤ(21R),(21L)のスライド
操作を行う油圧シリンダ(31R),(31L)、サイドブレ
ーキ(28)及び油圧クラッチ(30)への作動油供給構造
について説明する。第6図に示すように、ポンプ(32)
からの動作油が第1切換弁(33)(切換弁に相当)を介
して、右及び左サイドギヤ(21R),(21L)に対する油
圧シリンダ(31R),(31L)に供給され、油圧シリンダ
(31R),(31L)の側面からの油路(34)が、サイドブ
レーキ(28)及び油圧クラッチ(30)に対する第2切換
弁(35)に接続されて、油路(34)にサイドブレーキ
(28)及び油圧クラッチ(30)に対する可変リリーフ弁
(36)(制御弁に相当)が接続されている。リリーフ弁
(61)はこの油圧回路全体の圧力を安全許容圧に保つも
のである。
次に、第1切換弁(33)、第2切換弁(35)及び可変リ
リーフ弁(36)の操作構造について説明する。第7図及
び第8図に示すように、機体操縦部(図示せず)の左右
軸芯(P1)周りに揺動自在に支持された枠体(38)の前
後軸芯(P2)周りに、操作レバー(39)が揺動自在に支
持されて、操作レバー(39)が前後左右に揺動操作でき
るように構成されている。操作レバー(39)に第1アー
ム(40)が固定されており、第1アーム(40)と第1切
換弁(33)とが連係されている。
第1,7,9図に示すように、ミッションケース(8)の前
後軸芯(P3)周りに回動自在な支軸(41)の前後に、操
作板(43)とアーム(41a)が固定されて、アーム(41
a)が第1切換弁(33)のスプール(図示せず)に連結
され、操作板(43)がアクチュエータ(42)と連結され
ている。操作板(43)に長穴(43a)が設けられ、操作
レバー(39)の第1アーム(40)にプッシュプルワイヤ
(45)(第1連係機構に相当)が連結されて、プッシュ
プルワイヤ(45)のピン(45a)が長穴(43a)の係入さ
れている。ピン(45a)と操作板(43)のピン(43b)の
両者を挾み込むように、つる巻きバネ(44)(弾性体に
相当)が取り付けられている。
以上の構造により第1,2,7図に示すように、操作レバー
(39)を前後軸芯(P2)周りに例えば左サイドクラッチ
切位置(第1設定位置に相当)に操作すると、プッシュ
プルワイヤ(45)が引き操作されて、つる巻きバネ(4
4)及び操作板(43)を介して第1切換弁(33)が左サ
イドクラッチ切側に操作される。以上のように、操作レ
バー(39)を右又は左サイドクラッチ切位置(第1設定
位置に相当)に操作することにより、一方の油圧シリン
ダ(31R),(31L)に作動油が供給されてピストン(31
RP),(31LP)が下方に突出し、サイドギヤアーム(46
R),(46L)が揺動操作されて、右サイドギヤ(21R)
又は左サイドギヤ(21L)が第3ギヤ(19)より離れ、
右第4ギヤ(26R)又は左第4ギヤ(26L)に咬合する。
これがサイドクラッチ(25R),(25L)の一方が切り操
作された緩旋回状態である。
第2図に示す状態において、第1切換弁(33)のスプー
ルはストロークエンドに達してそれ以上動けない状態と
なる。しかし、操作レバー(39)を後述するように、左
側制動位置(第2設定位置に相当)及び左側逆転位置に
操作して、プッシュプルワイヤ(45)がさらに引き操作
されても、第3図及び第4図に示すようにつる巻きバネ
(44)が開いて、操作レバー(39)の操作ストロークが
吸収されていくだけであり、操作レバー(39)の操作に
支障は来たさない。
第6図に示すように、油圧シリンダ(31R),(31L)か
らの油路(34)に設けられたシーケンス弁(47)によ
り、右及び左サイドギヤ(21R),(21L)が右及び左第
4ギヤ(26R),(26L)に完全に咬合するのに必要な圧
力が、油圧シリンダ(31R),(31L)に確保される。ア
クチュエータ(42)は機体を植付穀稈に沿って自動走行
させる場合に、第1切換弁(33)を自動的に操作するも
のであり、前述のような操作レバー(39)の操作時には
自由に動く状態となっている。
次に、操作レバー(39)と第2切換弁(35)及び可変リ
リーフ弁(36)との連係機構について説明する。第7図
及び第8図に示すように第1揺動アーム(50)及び第2
揺動アーム(51)が前後軸芯(P2)周りに、操作レバー
(39)とは関係なく独立に揺動自在に支持されている。
操作レバー(39)の第1アーム(40)に固定されたピン
(49)が、第1及び第2揺動アーム(50),(51)の間
に挿入され、枠体(38)に固定された丸棒(64)も第1
及び第2揺動アーム(50),(51)の間に挿入されてい
る。スプリング(52)が第1及び第2揺動アーム(5
0),(51)に亘って架設され、レリーズワイヤ(53)
(第2連係機構に相当)のインナーワイヤ(53a)が第
1揺動アーム(50)に取り付けられ、アウターワイヤ
(53b)が第2揺動アーム(51)に取り付けられてい
る。
第10,11,12図に示すように第2切換弁(35)及び可変リ
リーフ弁(36)が並設されており、第2切換弁(35)及
び可変リリーフ弁(36)のスプール(35a),(36a)と
直行する軸芯(P4)周りに回動自在な支軸(54)の内側
に、第1操作アーム(48)が固定され、支軸(54)の外
側に第2操作アーム(55)が固定されて、レリーズワイ
ヤ(53)のインナーワイヤ(53a)が、スプリング(5
6)を介して第2操作アーム(55)に架設連結されてい
る。
第10図及び第12図に示す状態は操作レバー(39)を中立
停止位置(N)に操作している状態であり、第2操作ア
ーム(55)のピン(55a)とスプリング(56)との間、
及びインナーワイヤ(53a)のピン(53c)とスプリング
(56)との間に、機械的な融通(A1),(A2)が生じて
いる状態である。第2操作アーム(55)及び第1操作ア
ーム(48)は、つる巻きバネ(63)により第12図におい
て時計周りに、第10図において反時計周りに付勢されて
いる。
第7図に示す操作レバー(39)を前後軸芯(P2)周りに
例えば左サイドクラッチ切位置(第1設定位置に相当)
側に操作すると、第2揺動アーム(51)が丸棒(64)に
接当して止められた状態で、第1アーム(40)のピン
(49)により第1揺動アーム(50)が紙面右方に揺動操
作されて、インナーワイヤ(53a)が引き操作される。
逆に操作レバー(39)を右サイドクラッチ切位置(第1
設定位置に相当)側に操作すれば、第1揺動アーム(5
0)が丸棒(64)により止められた状態で、第2揺動ア
ーム(51)がピン(49)により紙面左方に揺動操作され
て、この状態でもアウターワイヤ(53b)に対してイン
ナーワイヤ(53a)は引き操作される。
しかし、右サイドクラッチ切位置(第1設定位置に相
当)と左サイドクラッチ切位置(第1設定位置に相当)
の範囲で操作レバー(39)を操作しても、第12図の融通
(A1),(A2)が消失するだけで(第13図参照)、この
範囲内においては第1アーム(40)を介して第1切換弁
(33)のみが操作され、前述のような右及び左のサイド
クラッチ(25R),(25L)の入切操作のみが行われる。
次に、操作レバー(39)を右及び左サイドクラッチ切位
置(第1設定位置に相当)を越えて、右又は左側制動位
置(第2設定位置に相当)側に操作していくと、インナ
ーワイヤ(53a)の引き作用により第10図の状態から第1
4図の状態に示すように、第1操作アーム(48)が揺動
操作されて第1操作アーム(48)の第1接当部(48a)
により、可変リリーフ弁(36)のスプール(36a)が絞
り開度閉側に押し込まれて行く。この範囲では第2切換
弁(35)のスプール(35a)は第1操作アーム(48)に
より押し込まれることはなく、第2切換弁(35)は内装
されたデテント機構(57)及びスプリング(58)によ
り、サイドブレーキ(28)への作動油供給側(第10図及
び第14図においてスプール(35a)の右方突出側)に保
持されている。従って、第7図に示すように操作レバー
(39)を右及び左サイドクラッチ切位置(第1設定位置
に相当)から、右又は左側制動位置(第2設定位置に相
当)側に操作していくと、徐々にサイドブレーキ(28)
の制動力を高めていくことができる。
この状態が一方の走行装置(24)に制動を掛けた信地旋
回状態であり、この場合、第1切換弁(33)の操作板
(43)及びプッシュプルワイヤ(45)は第3図に示すよ
うな状態となる。つまり、操作板(43)は第2図に示す
右又は左サイドクラッチ切位置(第1設定位置)に停止
した状態で、プッシュプルワイヤ(45)がつる巻きバネ
(44)を開げるようにして、右側又は左側制動位置(第
2設定位置に相当)に操作されていく。
次に、操作レバー(39)を右又は左側制動位置(第2設
定位置に相当)から右又は左側逆転位置に操作すると、
インナーワイヤ(53a)がさらに引き操作されて、第14
図の状態から第15図の状態に示すように、第1操作アー
ム(48)の第1接当部(48a)により可変リリーフ弁(3
6)のスプール(36a)がさらに押し込まれながら、第1
操作アーム(48)の第2接当部(48b)により第2切換
弁(35)のスプール(35a)が押し込まれて、第2切換
弁(35)が油圧クラッチ(30)への作動油供給側に操作
され、一方の走行装置(24)が1/2に減速されながら逆
転駆動される。
この場合、第1切換弁(33)の操作板(43)及びプッシ
ュプルワイヤ(45)は第4図のような状態となる。つま
り、操作板(43)は第2図に示す左サイドクラッチ切位
置(第1設定位置に相当)に停止した状態で、プッシュ
プルワイヤ(45)がつる巻きバネ(44)をさらに開げる
ようにして左側逆転位置に操作されていく。
次に、第1切換弁(33)のスプールが動き難い状態につ
いて説明する。例えば操作レバー(39)を左サイドクラ
ッチ切位置(第1設定位置に相当)、又は左側制動位置
(第2設定位置に相当)に操作しても、第1切換弁(3
3)のスプールが動かなければ、第5図に示すようにつ
る巻きバネ(44)のみが開き、操作板(43)及び第1切
換弁(33)は中立停止位置(N)に残ったままのような
状態となる。
この場合、、つる巻きバネ(44)が開くことのできる変
位可能範囲(L2)は、第5図に示すように長穴(43a)
に相当する範囲となる。これに対し、プッシュプルワイ
ヤ(45)の操作ストローク(L1)はつる巻きバネ(44)
の変位可能範囲(L2)よりも大であるので、第5図に示
すように操作レバー(39)を左側逆転位置にまで大きく
操作すると、プッシュプルワイヤ(45)のピン(45a)
が長穴(43a)の端部に接当して、操作板(43)及び第
1切換弁(33)が左サイドクラッチ切位置(第1設定位
置に相当)に強制的に操作される。
第7図及び第6図に示すように、操作レバー(39)及び
枠体(38)を左右軸芯(P1)周りに揺動自在に支持する
支軸(59)と、刈取部(6)の昇降操作用の油圧シリン
ダ(60)に対する第3切換弁(37)とが機械的に連動連
結されており、操作レバー(39)を左右軸芯(P1)周り
に揺動操作することにより、刈取部(6)を上下に昇降
操作できる。
第7図及び第8図に示すように枠体(38)の支持部(38
a)に、操作レバー(39)が中立停止位置(N)に操作
されていることを検出する接触センサー(68)が固定さ
れ、第1アーム(40)のピン(49)に板材を三角状に折
り曲げた接触片(69)が固定されている。これにより、
アクチュエータ(42)による自動操作中に操作レバー
(39)を操作して、接触センサー(68)の接触子(68
a)から接触片(69)が離れると、これが接触センサー
(68)により検出されてアクチュエータ(42)への操作
信号が中断される。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る作業車の操向操作構造の実施例を示
し、 第1図は第1切換弁の操作系及び油圧シリンダの正面
図、 第2図は第1図に示す状態から操作レバーを左サイドク
ラッチ切位置に操作した状態に対応する操作板及びプッ
シュプルワイヤの正面図、 第3図は第1図に示す状態から操作レバーを左側制動位
置に操作した状態に対応する操作板及びプッシュプルワ
イヤの正面図、 第4図は第1図に示す状態から操作レバーを左側逆転位
置に操作した状態に対応する操作板及びプッシュプルワ
イヤの正面図、 第5図は第1切換弁及び操作板が動き難い状態で操作レ
バーを操作した状態に対応する正面図、 第6図はコンバインにおける第1,2,3切換弁、油圧シリ
ンダ及び可変リリーフ弁等の接続状態を示す油圧回路
図、 第7図は操作レバー付近の正面図、 第8図は操作レバー付近の側面図、 第9図は第1切換弁の操作系を示す縦断側面図、 第10図は第2切換弁、可変リリーフ弁及びその操作系を
示し、第7図の操作レバーを中立停止位置に操作してい
る状態に対応する縦断正面図、 第11図は第2切換弁及び可変リリーフ弁の操作系を示す
縦断側面図、 第12図は第2切換弁及び可変リリーフ弁の操作系を示
し、第7図に示す操作レバーを中立停止位置に操作して
いる状態に対応する正面図(第10図に対する背面図)、 第13図は第7図に示す操作レバーを右又は左サイドクラ
ッチ切位置に操作した場合に対応する第2切換弁及び可
変リリーフ弁の操作系の正面図、 第14図は第7図に示す操作レバーを右又は左側制動位置
に操作した場合に対応する第2切換弁、可変リリーフ弁
及びその操作系の縦断正面図、 第15図は第7図に示す操作レバーを右又は左側逆転位置
に操作した場合に対応する第2切換弁、可変リリーフ弁
及びその操作系の縦断正面図、 第16図はコンバインにおけるミッションケースの縦断正
面図、 第17図はコンバイン前半部の側面図である。 (24)……走行装置、(25R),(25L)……サイドクラ
ッチ、(28)……サイドブレーキ、(33)……切換弁、
(36)……制御弁、(39)……操作レバー、(44)……
弾性体、(45)……第1連係機構、(53)……第2連係
機構、(L1)……第1連係機構の操作ストローク、
(L2)……弾性体の変位可能範囲、(N)……操作レバ
ーの中立停止位置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右一対の走行装置(24)への動力を入切
    操作する一対の油圧操作式のサイドクラッチ(25R),
    (25L)と、前記走行装置(24)の一方に制動を掛ける
    油圧操作式のサイドブレーキ(28)とを備え、 前記サイドクラッチ(25R),(25L)の入切操作用の切
    換弁(33)と、前記サイドブレーキ(28)の作動圧を変
    更操作する制御弁(36)と、人為的に操作される操作レ
    バー(39)とを備えると共に、 前記操作レバー(39)が中立停止位置(N)から第1設
    定位置に操作されると、前記切換弁(33)が操作されて
    前記サイドクラッチ(25R),(25L)のうちの一方が切
    り操作され、前記操作レバー(39)が前記第1設定位置
    を越えて第2設定位置側に操作されると、前記操作レバ
    ー(39)の操作ストロークが吸収されるように、前記操
    作レバー(39)と切換弁(33)とを、弾性体(44)及び
    第1連係機構(45)を介して連動連結し、 前記操作レバー(39)が中立停止位置(N)から第1設
    定位置に操作されても、前記操作レバー(39)の操作ス
    トロークが吸収されて前記制御弁(36)が操作されず、
    前記操作レバー(39)が前記第1設定位置を越えて第2
    設定位置側に操作されると、前記制御弁(36)が前記サ
    イドブレーキ(28)の制動側に操作されるように、前記
    操作レバー(39)と制御弁(36)とを、設定以下の操作
    ストロークを吸収する機械的な融通(A1),(A2)及び
    第2連係機構(53)を介して連動連結して、 前記第1連係機構(45)の操作ストローク(L1)より
    も、前記弾性体(44)の変位可能範囲(L2)を小に設定
    してある作業車の操向操作構造。
JP1988147748U 1988-11-11 1988-11-11 作業車の操向操作構造 Expired - Lifetime JPH0714125Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH088804B2 (ja) * 1987-01-22 1996-01-31 井関農機株式会社 農用作業車の操向装置

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JPH0268272U (ja) 1990-05-23

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