JPH07133558A - パイル織機における緯糸処理方法 - Google Patents

パイル織機における緯糸処理方法

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JPH07133558A
JPH07133558A JP27717993A JP27717993A JPH07133558A JP H07133558 A JPH07133558 A JP H07133558A JP 27717993 A JP27717993 A JP 27717993A JP 27717993 A JP27717993 A JP 27717993A JP H07133558 A JPH07133558 A JP H07133558A
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weft
pick
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pile
loose
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JP27717993A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Takahashi
信行 高橋
Yoshimi Iwano
義美 岩野
Masao Shiraki
雅雄 白木
Hajime Suzuki
一 鈴木
Kojiro Miyake
厚仁郎 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IWAMA SHOKKI SEISAKUSHO KK
Toyota Industries Corp
Iwama Loom Works Ltd
Original Assignee
IWAMA SHOKKI SEISAKUSHO KK
Iwama Loom Works Ltd
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D39/00Pile-fabric looms
    • D03D39/22Terry looms
    • D03D39/223Cloth control
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/28Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed
    • D03D47/30Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed by gas jet
    • D03D47/3066Control or handling of the weft at or after arrival
    • D03D47/3086Weft removal

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】パイル織機における緯入れ不良緯糸を布欠点と
して残さないようにする。 【構成】織布Wを案内するエキスパンションバー6はサ
ーボモータ22の作動によりテリーモーションを行な
う。織機制御コンピュータC0 は、パイル織パターンに
基づいて緯入れ不良緯糸がファーストピック緯糸、ルー
ズピック緯糸のいずれかを判別する。緯入れ不良緯糸が
ルーズピック緯糸に後続するファーストピック緯糸であ
る場合には織機制御コンピュータC0 は緯糸処理装置2
7の緯糸処理動作制御を遂行しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筬の筬打ち位置と織布
の織前位置との相対距離を変更してパイルを形成するパ
イル織機における緯糸処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パイル織機において緯入れ不良が発生し
た場合の緯糸処理方法が特開昭64−85352号公報
に開示されている。この従来方法では緯入れ不良緯糸が
ルーズピック緯糸の場合には不良緯糸除去装置を動作さ
せて緯入れ不良緯糸のみを織前から除去し、不良緯糸が
ファーストピック緯糸の場合には不良緯糸除去装置を動
作させて不良緯糸及びその前のルーズピック緯糸2本も
除去するようにしている。ファーストピック緯糸を織前
から除去すると最前のパイルが抜け、ファーストピック
緯糸の緯入れから製織が再開されてもパイル抜けの生じ
た部位にパイルを形成できない。そのため、緯入れ不良
のファーストピック緯糸を除去処理した場合にはその前
のルーズピック緯糸2本も除去し、ルーズピック緯糸の
緯入れから製織を再開する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような不良緯糸
除去処理を遂行するためには織前に筬打ちされると共
に、緯入れ用メインノズルから切断分離された緯糸を除
去処理し得る不良緯糸除去装置が必要となる。この種の
不良緯糸除去装置としては特公昭56−27621号公
報に開示されるエア噴射を利用した除去装置、あるいは
特開昭58−220856号に開示される爪部材を利用
した除去装置を用いる必要がある。しかし、ファースピ
ック緯糸が緯入れ不良を起こした場合、その前のルーズ
ピック緯糸2本が複数回の筬打ちによって上下経糸間に
強く喰い込んでいるため、エア噴射方式あるいは爪部材
方式の不良緯糸除去装置では除去処理に失敗するおそれ
が多分にある。緯糸除去処理に失敗すれば布欠点が残
り、織物品質が低下する。
【0004】本発明は、緯入れ不良発生に伴う布欠点を
確実に排除し得るパイル織機における緯糸処理方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
筬の筬打ち位置と織布の織前位置との相対距離を変更し
てパイルを形成し、織布の織前に筬打ちされた緯入れ不
良の緯糸を経糸開口内から除去処理する緯糸処理動作を
行なう緯糸処理装置を備えたパイル織機を対象とし、請
求項1に記載の発明では、ルーズピック緯糸に後続する
ファーストピック緯糸が緯入れ不良を起こした場合以外
の緯入れ不良発生の場合にのみ前記緯糸処理装置の緯糸
処理動作を遂行して緯入れ不良緯糸を除去処理するよう
にした。
【0006】請求項2に記載の発明では、ルーズピック
緯糸が緯入れ不良を起こした場合には前記緯糸処理装置
の緯糸処理動作を遂行して緯入れ不良緯糸を除去処理し
た後に製織を自動再開し、ルーズピック緯糸に後続する
ファーストピック緯糸が緯入れ不良を起こした場合には
前記緯糸処理装置の緯糸処理動作を遂行し、製織の自動
再開は禁止するようにした。
【0007】請求項3に記載の発明では、ルーズピック
緯糸が緯入れ不良を起こした場合には前記緯糸処理装置
の緯糸処理動作を遂行して緯入れ不良緯糸を除去処理し
た後に製織を自動再開し、ルーズピック緯糸に後続する
ファーストピック緯糸が緯入れ不良を起こした場合には
前記緯糸処理装置の緯糸処理動作を遂行し、製織の自動
再開は禁止すると共に、作業者の遂行すべき作業内容を
表示するようにした。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明では、ルーズピック緯糸
に後続するファーストピック緯糸が緯入れ不良を起こし
た場合には前記緯糸処理装置の緯糸処理動作遂行が禁止
される。即ち、緯糸処理は作業者の処理作業に任され
る。
【0009】請求項2に記載の発明では、ルーズピック
緯糸に後続するファーストピック緯糸が緯入れ不良を起
こした場合にも緯糸処理装置の緯糸処理動作が遂行され
る。緯入れ不良緯糸の除去処理が行われると、直前に形
成されたパイルの抜けが生じる。ファーストピック前の
ルーズピック緯糸の除去処理は作業者の処理作業に任さ
れる。
【0010】請求項3に記載の発明では、作業者の処理
作業に任されるファーストピック前のルーズピック緯糸
の除去処理という作業内容が表示される。
【0011】
【実施例】以下、本発明をジェットルームに具体化した
一実施例を図1〜図5に基づいて説明する。
【0012】図1は織機全体の側面を示し、1は地織用
ワープビームである。図示しない送り出しモータの作動
により地織用ワープビーム1から送り出される地経糸T
はバックローラ2及びテンションローラ3を経由して綜
絖4及び変形筬5を通される。織布Wはテリーモーショ
ン部材となるエキスパンションバー6、サーフェスロー
ラ7及びガイドローラ8,9を経由してクロスローラ1
0に巻き取られる。
【0013】地織用ワープビーム1の上方にはパイル用
ワープビーム11が支持されている。図示しない送り出
しモータの作動によりパイル用ワープビーム11から送
り出されるパイル用経糸Tpはテンションローラ12を
経由して綜絖4及び変形筬5に通される。
【0014】織機の前後中央部には三叉状の中間レバー
13が支軸13aを中心に回動可能に配設されている。
織機の後部には支持レバー14が支軸14aを中心に回
動可能に配設されており、支持レバー14にはテンショ
ンローラ12が支持されている。支持レバー14と中間
レバー13とはロッド15により連結されている。織機
の前部には支持レバー16が支軸16aを中心に回動可
能に配設されており、支持レバー16にはエキスパンシ
ョンバー6が支持されている。支持レバー16と中間レ
バー13とはロッド17により連結されている。
【0015】中間レバー13の上方の駆動軸19には積
極カム式のテリーモーションカム20及びウォームホイ
ール21が止着されている。駆動軸19の近傍にはサー
ボモータ22が配設されており、その駆動ウォーム22
aがウォームホイール21に噛合している。サーボモー
タ22は一方向へ回転し、テリーモーションカム20が
一方向へ回転する。サーボモータ22は制御コンピュー
タC1 の作動制御を受け、制御コンピュータC1 はパイ
ル織パターンに基づいてサーボモータ22を作動制御す
る。
【0016】この実施例では図5に示す3本緯タオル組
織の製織を前提としている。Y1 はファーストピック緯
糸であり、Y2 ,Y3 はルーズピック緯糸である。Pは
筬打ち位置を示す。
【0017】駆動軸19の直上にはカムレバー23が支
軸23aにより揺動可能に支持されている。カムレバー
23はカムフォロア23b,23cを介してテリーモー
ションカム20に係合している。カムレバー23の側方
には二叉状の変位方向転換レバー24が支軸24aを中
心に回動可能に配設されている。変位方向転換レバー2
4とカムレバー23とはリンク25により連結されてい
る。変位方向転換レバー24と中間レバー13とはロッ
ド26により連結されている。従って、テリーモーショ
ンカム20の回転に伴うカムレバー23の揺動変位がリ
ンク25、変位方向転換レバー24、ロッド26、中間
レバー13、ロッド17及び支持レバー16を介してエ
キスパンションバー6に伝達される。この変位伝達によ
りエキスパンションバー6が支軸16aを中心にして回
動変位する。又、カムレバー23の揺動変位は中間レバ
ー13、ロッド15及び支持レバー14を介してテンシ
ョンローラ12に伝達される。この変位伝達により支持
レバー14,16が同一方向へ回動し、テンションロー
ラ12及びエキスパンションバー6が同一方向へ同量変
位する。従って、パイル用経糸Tpの経路及び織布Wの
経路が変位し、織布Wの織前W1 が変位する。
【0018】織布Wの織前W1 の側方には緯糸処理装置
27が設置されている。図2に基づいて緯糸処理装置2
7を説明する。緯入れ用メインノズル28の直下には緯
入れ阻止ノズル29が設置されており、直上には緯糸導
入ダクト30が対向設置されている。緯糸導入ダクト3
0の出口の後方には吸引パイプ31が設置されており、
吸引パイプ31の出口側が図示しないダストボックスに
向けて湾曲されているとともに、この湾曲部にはブロー
ノズル32が接続されている。
【0019】緯入れ用メインノズル28、緯入れ阻止ノ
ズル29、緯糸導入ダクト30、及び吸引パイプ31は
いずれもスレイ上に装着されており、スレイの揺動に伴
って一体的に揺動する。これら各部材28,29,3
0,31の揺動領域の後方には緯糸引き取りモータ33
が設置されており、その上方にはエアシリンダ34が設
置されている。緯糸引き取りモータ33には駆動ローラ
35が作動連結されており、エアシリンダ34の駆動ロ
ッドには被動ローラ36が取付られている。被動ローラ
36はエアシリンダ34の突出動作によって駆動ローラ
35に圧接される。
【0020】エアシリンダ34の駆動ロッドにはリミッ
トスイッチ型の緯糸検出器37が取り付けられている。
緯糸検出器37の検知針37aはエアシリンダ34の突
出動作に伴って緯糸導入ダクト30と吸引パイプ31と
の間の領域を掃過する。
【0021】ノズル28,29,32はいずれも2方弁
型の電磁バルブV1 ,V2 ,V3 を介して図示しない圧
力エア供給タンクに接続されている。又、エアシリンダ
34は3方弁型の電磁バルブV4 を介して前記圧力エア
供給タンクに接続されている。緯入れ用メインノズル2
8の噴射口と緯糸導入ダクト29の入口との間には電磁
カッター38が配設されている。又、織前W1 の側方近
傍には電磁カッター39が配設されている。電磁カッタ
ー39は緯入れ1サイクル毎に筬打ちされた緯糸を緯入
れ用メインノズル28から切断分離する。
【0022】緯糸処理装置27を構成する電磁カッター
38、電磁バルブV2 〜V4 及び緯糸引き取りモータ3
3は電磁バルブV1 、電磁カッター39とともに織機制
御コンピュータC0 の指令制御を受ける。即ち、緯糸処
理装置27は織機制御コンピュータC0 の作動制御を受
ける。織機制御コンピュータC0 にはパイル織パターン
が予め入力設定されており、織機制御コンピュータC0
は制御コンピュータC 1 にパイル織パターンを送信す
る。
【0023】緯入れ末端側には緯糸検出器40が設置さ
れており、緯入れが正常に行われた場合には緯糸Yの先
端は緯糸検出器40の設置位置まで到達する。織機制御
コンピュータC0 は、緯糸検出器40が緯入れ1サイク
ル中の所定期間内に緯糸を検出しない場合には緯入れ異
常と判断して織機駆動モータM、電磁バルブV1 の励消
磁制御及び電磁カッター39の開閉制御を停止する。機
台は筬打ち直前のクランク角位置で停止する。不良緯糸
0 は図3に示すように織布Wの織前W1 に織りこまれ
る。織機駆動モータMは停止後に所定量逆転する。この
逆転により経糸の最大開口が形成される。
【0024】図4は緯入れミス発生時の緯糸処理プログ
ラムを表すフローチャートであり、織機制御コンピュー
タC0 はこのプログラムに従って緯糸処理を遂行する。
緯入れミス発生が検出されると、織機制御コンピュータ
0 は、予め設定されたパイル織パターンに基づいて図
3に示す不良緯糸Y0 がファーストピックY1、ルーズ
ピックY2 ,Y3 のいずれであるかを判別する。
【0025】不良緯糸Y0 がルーズピック緯糸Y2 ,Y
3 のいずれかである場合、織機制御コンピュータC0
緯糸処理装置27の緯糸処理動作制御を遂行する。ま
ず、電磁バルブV2 ,V3 が励磁する。電磁バルブV2
の励磁により緯入れ阻止ノズル29が噴射し、電磁バル
ブV3 の励磁によりブローノズル32が噴射する。緯入
れ用メインノズル28は不良緯糸Y0 に後続する緯糸Y
fを1ピック分射出して噴射停止する。後続緯糸Yfは
緯入れ阻止ノズル29の噴射作用により緯糸導入ダクト
30内へ導入される。
【0026】経糸の最大開口形成状態でのクランク角位
置はスレイが最後退位置に後退する角度位置であり、緯
糸導入ダクト30と吸引パイプ31との間の領域がロー
ラ35,36の把持領域に重なる。後続緯糸Yfはロー
ラ35,36の把持領域を通過して吸引パイプ31内に
到達する。次いで、電磁バルブV4 の励磁によりエアシ
リンダ34が突出動作し、被動ローラ36が駆動ローラ
35に圧接する。この圧接により後続緯糸Yfがローラ
35,36間に挟持される。
【0027】吸引パイプ31内の後続緯糸Yfにはブロ
ーノズル32の噴射が作用しており、ローラ35,36
と吸引パイプ31との間の後続緯糸Yfには張力が付与
されている。緯糸検出器37の検知針37aは張力を付
与された後続緯糸Yfに当接し、緯糸検出器37がON
する。緯糸検出器37がONすると、電磁バルブV2
消磁し、緯入れ阻止ノズル29が噴射停止する。そし
て、電磁カッター39が作動し、後続緯糸Yfが緯入れ
用メインノズル28の噴射口と緯糸導入ダクト30の入
口との間で切断分離される。
【0028】電磁カッター39の作動後、緯糸引き取り
モータ33が作動する。緯入れ用メインノズル28から
切断分離された後続緯糸Yfは緯糸引き取りモータ33
の作動により吸引パイプ31側へ引き取られてゆく。こ
の引き取り作用によって不良緯糸Y0 も経糸開口内から
引き出されてゆく。全ての不良緯糸Y0 がローラ35,
36の把持領域を通過すると緯糸検出器37がOFFす
る。織機制御コンピュータC0 はこの糸無検出に基づい
て緯糸引き取りモータ33の作動停止、電磁バルブ
4 ,V3 の消磁を指令する。ローラ35,36の離間
及びブローノズル32の噴射停止の後、織機制御コンピ
ュータC0 は織機駆動モータMを逆転して機台を製織再
開に適したクランク角位置に移行した後、製織を再開す
る。
【0029】不良緯糸であるルーズピック緯糸Y3 (又
はY2 )は後続緯糸Yfを手掛かりとして経糸開口内か
ら引き出し除去されるため、不良緯糸であるルーズピッ
ク緯糸Y3 (又はY2 )が布欠点として残ることはな
い。
【0030】不良緯糸Y0 がファーストピック緯糸Y1
である場合、織機制御コンピュータC0 は緯糸処理装置
27の緯糸処理動作制御を遂行せず、警報装置41を作
動する。即ち、緯糸処理装置27の緯糸処理動作及び製
織の自動再開が禁止される。警報装置41の警報により
作業者が不良緯糸Y0 、及びその前のルーズピック緯糸
3 ,Y2 を織前W1 から除去処理する。この除去処理
後、起動スイッチ42をON操作して製織が再開され
る。従って、不良緯糸Y0 、ルーズピック緯糸Y 3 ,Y
2 が経糸開口内から確実に除去処理され、布欠点として
残ることはない。
【0031】本実施例では緯入れ不良が発生した場合に
は不良緯糸Y0 を織前W1 から除去可能な経糸開口を最
大開口状態にしておくため、不良緯糸Y0 の手動作業に
よる除去処理も容易である。
【0032】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば図6に示す4本緯タオル組織の製
織の場合には図7に示す緯糸処理プログラムを遂行する
実施例も可能である。図6のY11は第1ファーストピッ
ク緯糸を示し、Y12は第2ファーススピック緯糸を示
す。Y2 ,Y3 はルーズピック緯糸である。
【0033】不良緯糸Y0 が第1ファーストピック緯糸
11である場合、織機制御コンピュータC0 は緯糸処理
装置27の緯糸処理動作制御を遂行せず、第1ファース
トピック緯糸Y11、その前のルーズピック緯糸Y3 ,Y
2 の除去処理は作業者の除去処理作業に任される。
【0034】不良緯糸Y0 が第2ファーストピック緯糸
12である場合、織機制御コンピュータC0 は緯糸処理
装置27の緯糸処理動作制御を遂行し、不良緯糸である
第2ファーストピック緯糸Y12が緯糸処理装置27の緯
糸処理動作によって経糸開口内から除去処理される。第
2ファーストピック緯糸Y12の除去処理後、製織が自動
再開される。4本緯タオル組織では第2ファーストピッ
ク緯糸Y12を織前W1から除去してもパイル抜けは生じ
ない。
【0035】不良緯糸Y0 がルーズピック緯糸Y2 ,Y
3 である場合には前記実施例と同様に緯糸処理装置27
の緯糸処理動作が遂行され、製織が自動再開される。
又、本発明は図8に示す実施例も可能である。この実施
例では不良緯糸Y0 がルーズピック緯糸Y3 に後続する
ファーストピック緯糸Y1 の場合にも緯糸処理装置27
の緯糸処理動作が遂行されるが、製織の自動再開は禁止
される。ファーストピックY1 を緯糸処理装置27で除
去処理しておけば作業者の除去処理対象は2本のルーズ
ピック緯糸Y2 ,Y3 だけとなり、作業者の除去処理作
業が楽になる。
【0036】さらに本発明は、図9に示すように胴切れ
を起こした緯糸の切断片yを緯入れ末端側に設置された
緯糸処理装置27Aで除去処理する場合にも適用可能で
ある。緯糸検出器43は胴切れ検出であり、緯糸検出器
43が胴切れを起こした緯糸の切断片yを検出する。緯
糸検出器43が胴切れを検出するとエアシリンダ44が
作動し、被動ローラ45が駆動ローラ46に圧接されて
切断片yが両ローラ45,46間に挟持される。駆動ロ
ーラ46は緯糸引き取りモータ47の作動により回転
し、両ローラ45,46が切断片yを引き取られる。引
き取られた切断片yはブロワ48により吸引除去され、
緯糸検出器43が切断片yを検出しなくなると両ローラ
45,46が離間する。ルーズピック緯糸に後続するフ
ァーストピック緯糸が胴切れを起こした場合には緯糸処
理装置27Aが緯糸処理動作を遂行する場合、及び緯糸
処理装置27Aが緯糸処理動作を遂行しない場合のいず
れの緯糸処理動作制御においても製織の自動再開が禁止
される。
【0037】さらに本発明は、図10及び図11に示す
実施例も可能である。この実施例では3本緯タオル組織
あるいは4本緯タオル組織の製織、さらには緯入れミス
した緯糸がルーズピック緯糸あるいはファーストピック
緯糸に関係なく緯糸処理装置27が作動される。この実
施例では3本緯タオル組織のファーストピック緯糸及び
4本緯タオル組織の第1ファーストピック緯糸をいずれ
も第1ファーストピック緯糸と呼ぶことにする。又、前
記各実施例のルーズピック緯糸Y2 を第1ルーズピック
緯糸、ルーズピック緯糸Y3 を第2ルーズピック緯糸と
呼ぶことにする。
【0038】不良緯糸Y0 が第1ファーストピック緯糸
でない場合には織機制御コンピュータC0 は緯糸処理装
置27の作動後に製織を自動再開する。不良緯糸Y0
第1ファーストピック緯糸である場合には織機制御コン
ピュータC0 は緯糸処理装置27の作動後に警報装置4
1を作動すると共に、“第1ルーズピックより運転して
下さい”の表示を表示装置49に指令する。作業者はこ
の表示に基づいて第2ルーズピック緯糸及び第1ルーズ
ピック緯糸を経糸開口内から除去処理することになる。
このような表示を行なうことにより作業者が製織停止原
因及び遂行すべき作業内容を把握することができ、第2
ルーズピック緯糸及び第1ルーズピック緯糸を経糸開口
内から除去処理することを忘れることが防止される。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、ルーズピック緯糸
に後続するファーストピック緯糸が緯入れ不良を起こし
た場合以外の緯入れ不良発生の場合にのみ緯糸処理装置
の緯糸処理動作を遂行して緯入れ不良緯糸を除去処理す
るようにした発明では、緯入れ不良のファーストピック
緯糸の前のルーズピック緯糸を布欠点として残らないよ
うにし得るという優れた効果を奏する。
【0040】ルーズピック緯糸に後続するファーストピ
ック緯糸が緯入れ不良を起こした場合には前記緯糸処理
装置の緯糸処理動作を遂行するが、製織の自動再開を禁
止する発明においても、緯入れ不良のファーストピック
緯糸の前のルーズピック緯糸を布欠点として残らないよ
うにし得るという優れた効果を奏する。
【0041】ルーズピック緯糸に後続するファーストピ
ック緯糸が緯入れ不良を起こしたときの作業者の遂行す
べき作業内容を表示する発明では、緯入れ不良のファー
ストピック緯糸の前のルーズピック緯糸の除去忘れが防
止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 織機全体の側面図である。
【図2】 緯糸処理装置を示す側面図である。
【図3】 緯糸処理装置の緯糸処理動作を示す側面図で
ある。
【図4】 緯糸処理プログラムを示すフローチャートで
ある。
【図5】 3本緯タオル組織を示す断面図である。
【図6】 4本緯タオル組織を示す断面図である。
【図7】 別例の緯糸処理プログラムを示すフローチャ
ートである。
【図8】 別例の緯糸処理プログラムを示すフローチャ
ートである。
【図9】 別例の緯糸処理装置を示す正面図である。
【図10】別例を示す織機全体の側面図である。
【図11】緯糸処理プログラムを示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
27,27A…緯糸処理装置、49…表示装置、Y1
11,Y12…ファーストピック緯糸、Y2 ,Y3 …ルー
ズピック緯糸、Y0 …不良緯糸、C0 …織機制御コンピ
ュータ。
フロントページの続き (72)発明者 白木 雅雄 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 鈴木 一 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 三宅 厚仁郎 愛知県西春日井郡師勝町熊之庄細長95−2

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筬の筬打ち位置と織布の織前位置との相対
    距離を変更してパイルを形成し、織布の織前に筬打ちさ
    れた緯入れ不良の緯糸を経糸開口内から除去処理する緯
    糸処理動作を行なう緯糸処理装置を備えたパイル織機に
    おいて、 ルーズピック緯糸に後続するファーストピック緯糸が緯
    入れ不良を起こした場合以外の緯入れ不良発生の場合に
    のみ前記緯糸処理装置の緯糸処理動作を遂行して緯入れ
    不良緯糸を除去処理するパイル織機における緯糸処理方
    法。
  2. 【請求項2】筬の筬打ち位置と織布の織前位置との相対
    距離を変更してパイルを形成し、織布の織前に筬打ちさ
    れた緯入れ不良の緯糸を経糸開口内から除去処理する緯
    糸処理動作を行なう緯糸処理装置を備えたパイル織機に
    おいて、 ルーズピック緯糸が緯入れ不良を起こした場合には前記
    緯糸処理装置の緯糸処理動作を遂行して緯入れ不良緯糸
    を除去処理した後に製織を自動再開し、ルーズピック緯
    糸に後続するファーストピック緯糸が緯入れ不良を起こ
    した場合には前記緯糸処理装置の緯糸処理動作を遂行
    し、製織の自動再開は禁止するパイル織機における緯糸
    処理方法。
  3. 【請求項3】筬の筬打ち位置と織布の織前位置との相対
    距離を変更してパイルを形成し、織布の織前に筬打ちさ
    れた緯入れ不良の緯糸を経糸開口内から除去処理する緯
    糸処理動作を行なう緯糸処理装置を備えたパイル織機に
    おいて、 ルーズピック緯糸が緯入れ不良を起こした場合には前記
    緯糸処理装置の緯糸処理動作を遂行して緯入れ不良緯糸
    を除去処理した後に製織を自動再開し、ルーズピック緯
    糸に後続するファーストピック緯糸が緯入れ不良を起こ
    した場合には前記緯糸処理装置の緯糸処理動作を遂行
    し、製織の自動再開は禁止すると共に、作業者の遂行す
    べき作業内容を表示するパイル織機における緯糸処理方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105401311A (zh) * 2014-09-09 2016-03-16 株式会社丰田自动织机 用于移除喷气织机中的错纬纱的方法
CN106120116A (zh) * 2016-08-24 2016-11-16 经纬纺织机械股份有限公司 织韩国绒的剑杆织机
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