JPH07131347A - A/d変換器テスト回路及びd/a変換器テスト回路 - Google Patents

A/d変換器テスト回路及びd/a変換器テスト回路

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JPH07131347A
JPH07131347A JP5275456A JP27545693A JPH07131347A JP H07131347 A JPH07131347 A JP H07131347A JP 5275456 A JP5275456 A JP 5275456A JP 27545693 A JP27545693 A JP 27545693A JP H07131347 A JPH07131347 A JP H07131347A
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converter
test
converters
transistors
circuit
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JP5275456A
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Sumitaka Takeuchi
澄高 竹内
Toshio Kumamoto
敏夫 熊本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/10Calibration or testing
    • H03M1/1071Measuring or testing
    • H03M1/108Converters having special provisions for facilitating access for testing purposes
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 A/D変換器の良否を迅速に判定する。 【構成】 A/D変換器12a,12bの出力の上位ビ
ットD1a,D1bの排他的論理和、A/D変換器12b,
12cの出力の上位ビットD1b,D1cの排他的論理和、
がそれぞれEXORゲート13a,13bによって得ら
れる。両ゲートの出力の論理和がORゲート13cによ
って得られる。D1a,D1b,D1cが全て等しい場合のみ
ORゲート13cの出力は“L”となる。トライステー
トバッファ15aの制御端にはORゲート13cの出力
が与えられ、入力端にはD1cが与えられる。 【効果】 A/D変換器の全てが正常の場合にはD1a
1b,D1cが全て等しく、トライステートバッファ15
aの出力端にはこれらの値が与えられる。A/D変換器
の一部が異常の場合には、トライステートバッファ15
aの出力端はハイインピーダンス状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はA/D変換器又はD/
A変換器をテストする技術に関し、特に複数のA/D変
換器又は複数のD/A変換器を同時にテストする技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体技術の進歩により、連続的
なアナログ量である映像信号、音声信号等をアナログ信
号で処理する代わりに、これらを離散的なディジタル量
に変換し、ディジタル信号出処理することによってシス
テムの多機能化、高精度化することが可能になってい
る。これに伴い、従来はディジタル信号処理回路とは別
に用いられていたA/D(アナログ/ディジタル)変換
器やD/A(ディジタル/アナログ)変換器がディジタ
ル信号処理回路と同一の半導体集積回路上で実現される
ようになってきた。
【0003】図27は信号処理システム101のブロッ
ク図である。信号処理システム101はアナログ信号A
Iを入力し、アナログ信号AOを出力する。信号処理シ
ステム101は直列に接続されたA/D変換器102、
ディジタル信号処理回路103及びD/A変換器104
を備えている。
【0004】信号処理システム101に入力されたアナ
ログ信号AIは、A/D変換器102において一定周期
でサンプリングされ、A/D変換されてディジタル信号
DIへと変換される。ディジタル信号処理回路103は
ディジタル信号DIを受け、所定のディジタル信号処理
を行い、その結果であるディジタル信号DOを出力す
る。ディジタル信号DOはD/A変換器104において
D/A変換され、アナログ信号AOが出力される。この
ように構成された信号処理システム101は同一の半導
体集積回路上に設けられる。
【0005】しかも、A/D変換器やD/A変換器はそ
れぞれ一つずつのみ設けられるものではない。図28は
「複数の高速ADCを内蔵した映像信号処理LSI」
(1992年電子情報通信学会春季大会、講演番号C−
611、丸川他)の予稿集において開示された半導体集
積回路のブロック図であり、2つのA/D変換器及び2
つのD/A変換器が集積されていることが示されてい
る。
【0006】ところで半導体集積回路に内蔵されたA/
D変換器やD/A変換器の性能の評価や、量産時におけ
る良品の選別を行わなければならない場合がある。この
ような場合、A/D変換器にテスト端子を設けて単体の
A/D変換器と同様に評価するテスト方法が従来から知
られている。このテスト端子の機能を多重化して、テス
ト状態と実動作状態とを切り換えることにより、実質的
に端子数の増加を抑えるテスト方法も知られている。
【0007】また、回路内部にA/D変換器を選択する
手段を設け、選択されたA/D変換器についてのみテス
トを行うテスト方法も知られている。図29は「AD/
DA変換器内蔵ビデオ信号処理LSI」(ICD89−
119、岡田他)において開示された、A/D変換器及
びD/A変換器のテストを行う方法を表すブロック図で
ある。ここで開示される方法では、A/D変換器のテス
トに用いられるアナログデータがアナログスイッチを介
してA/D変換器に与えられる。そしてA/D変換器に
おける変換により得られたディジタル信号はスイッチ及
びテストバスを介して入出力バッファへと与えられる。
【0008】複数個のA/D変換器をテストする場合に
は、ブロック選択レジスタによって他のA/D変換器が
選択される。これにより、半導体集積回路に内蔵された
複数個のA/D変換器を、単体のA/D変換器と同様に
評価することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】半導体集積回路に内蔵
された複数のA/D変換器や複数のD/A変換器の性能
評価や量産時における良品の選別を、従来のテスト方法
で行うと、A/D変換器に別途テスト端子が必要とな
り、複数個のA/D変換器が内蔵されている場合にはテ
スト端子の分だけ半導体集積回路の端子数が余分に必要
となる。
【0010】これを回避するため、テスト端子の機能を
多重化したり、テストされるべきA/D変換器等を選択
してテストを行っても、全てのA/D変換器、D/A変
換器をテストするには非常に多くのテスト時間を必要と
するという問題点があった。
【0011】特に量産時の良品選別に対してこのような
テスト方法を用いることは、時間的制約上、実際には困
難である。しかも上記の問題点は、同一の半導体集積回
路において内蔵されるA/D変換器、D/A変換器の数
が増大し、集積度が向上するにつれて一層顕著なものに
なってくる。
【0012】この発明は上記の問題点を解消するために
なされたもので、A/D変換器、D/A変換器の数が増
大しても、迅速にこれらの良否を判断することが可能な
テストを実行できるテスト回路を提供することを目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の態様に
かかるA/D変換器テスト回路は、ディジタル信号であ
る変換器出力をそれぞれが出力する、複数のA/D変換
器の良否をテストするA/D変換器テスト回路であっ
て、(a)前記A/D変換器の前記変換器出力が全て一
致するか否かを検出し、一致検出信号を出力する一致検
出回路と、(b)前記一致検出信号によって制御され、
前記A/D変換器の良否を示すテスト結果出力を与える
出力部とを備える。
【0014】また、この発明の第2の態様にかかるA/
D変換器テスト回路は、Nビットのディジタル信号であ
る変換器出力をそれぞれが出力する、M個のA/D変換
器の良否をテストするA/D変換器テスト回路であっ
て、(a)第1端と、K番目(1≦K≦M)の前記A/
D変換器の出力する前記変換器出力の第Lビット目(1
≦L≦N)が与えられる第2端と、自身の前記第1端へ
自身の前記第2端に与えられた値を伝達するか否かを制
御する制御端とを含むスイッチSKLと、(b)前記スイ
ッチSKLの含む前記制御端の全てに共通して接続され、
選択信号が与えられる制御端子と、(c)前記スイッチ
1L,S2L,…,SMLの前記第1端を共通して接続する
テスト結果出力端子TL とを備える。
【0015】またこの発明の第3の態様にかかるD/A
変換器テスト回路は、デジタル信号をD/A変換して変
換電流を流すD/A変換器の良否をテストするD/A変
換器テスト回路であって、(a)前記D/A変換器にデ
ィジタル信号であるテスト信号を与えるテスト信号入力
回路と、(b)前記D/A変換器の変換電流の和を出力
する出力部とを備えるまたこの発明の第4の態様にかか
るD/A変換器テスト回路は、それぞれが、Nビットの
ディジタル信号をビット毎に入力するN個の入力端を有
し、前記デジタル信号をD/A変換して変換電流を流す
2M個のD/A変換器の良否をテストするD/A変換器
テスト回路であって、(a)Nビットのテスト信号をビ
ット毎に入力するN個のテスト信号入力端子と、(b)
テスト結果出力端子と、(c)第J番目(1≦J≦M)
の前記D/A変換器の第L番目(1≦L≦N)の前記入
力端に接続された第1端と、第L番目の前記テスト信号
入力端子に与えられた値が与えられる第2端と、自身の
前記第1端へ自身の前記第2端に与えられた値を伝達す
るか否かを制御する制御端とを含むスイッチSJLと、
(c)第K番目((M+1)≦K≦2M)の前記D/A
変換器の第L番目の前記入力端に接続された第1端と、
前記第L番目のテスト信号入力端子に与えられた値と相
補的な値が与えられる第2端と、自身の前記第1端へ自
身の前記第2端に与えられた値を伝達するか否かを制御
する制御端とを含むスイッチSKLと、(d)前記スイッ
チSJL,SKLの含む前記制御端の全てに共通して接続さ
れ、選択信号が与えられる制御端子と、(e)前記D/
A変換器の前記変換電流の全てを前記テスト結果出力端
子に与えるか否かを前記選択信号に基づいて制御する出
力部とを備える。
【0016】
【作用】この発明の第1の態様にかかるA/D変換器テ
スト回路において、全てのA/D変換器に同一のアナロ
グ信号が入力される。そして全てのA/D変換器が正常
であれば、全てのA/D変換器の変換器出力は同一であ
る。よって一致検出信号が活性化され、一致検出信号に
よって制御される出力部はテスト結果出力を与える。
【0017】この発明の第2の態様にかかるA/D変換
器テスト回路において、全てのA/D変換器に同一のア
ナログ信号が入力される。そして全てのA/D変換器が
正常であればテスト結果出力端子において互いに相補的
な2つの値のいずれかが出力される。一方、いずれかの
A/D変換器が異常であればテスト結果出力端子におい
て上記の相補的な2つの値の中間の値が出力される。
【0018】この発明の第3の態様にかかるD/A変換
器テスト回路において、D/A変換器に対しテスト信号
が入力される。全てのD/A変換器が正常であれば、変
換電流の和はテスト信号の値に比例する。
【0019】この発明の第4の態様にかかるD/A変換
器テスト回路において、第1乃至第M番目のD/A変換
器に対しテスト信号が入力される。一方、第(M+1)
番目乃至第2M番目のD/A変換器に対しては上記のテ
スト信号と相補的な信号が与えられる。そして全てのD
/A変換器が正常であれば、上記のテスト信号の値が変
化してもテスト結果出力端子において得られる変換電流
は一定となる。一方、いずれかのD/A変換器が異常で
あれば、上記のテスト信号の値の変化に対してテスト結
果出力端子において得られる変換電流も変化する。
【0020】
【実施例】A.第1実施例: (A−1)基本的な考え方:図1はこの発明の第1実施
例にかかるA/D変換器テスト回路91を含んだ半導体
集積回路10の構成を示す回路図である。半導体集積回
路10は、3つのアナログ入力端子11a,11b,1
1cと、これらのアナログ入力端子に対応して設けられ
た2ビットのA/D変換器12a,12b,12cと、
これらのA/D変換器に対応して設けられたディジタル
信号処理回路14a,14b,14cと、この発明にか
かるA/D変換器テスト回路91を構成する一致検出回
路13及び出力部15並びにテスト結果出力端子16
a,16bとを備えている。
【0021】A/D変換器12a,12b,12cはそ
れぞれアナログ入力端子11a,11b,11cに与え
られたアナログ信号Aa ,Ab ,Ac をA/D変換し、
それぞれ2ビットのディジタル信号D1a0a,D
1b0b,D1c0cをディジタル信号処理回路14a,1
4b,14cに伝達する。半導体集積回路10における
A/D変換器12a,12b,12cのディジタル信号
処理回路14a,14b,14cに対する関係は、図1
00に示された従来の技術における信号処理システム1
01におけるA/D変換器102のディジタル信号処理
回路103に対する関係と同一であり、ディジタル信号
1a0a,D1b0b,D1c0cはディジタル信号DIに
対応する。
【0022】一致検出回路13は、ディジタル信号処理
回路14a,14b,14cと並列の関係にあってA/
D変換器12a,12b,12cへ続続されている。一
致検出回路13は4つのEXORゲート13a,13
b,13d,13e及び2つのORゲート13c,13
fを備えている。また、出力部15は2つのトライステ
ートバッファ15a,15bを備えている。
【0023】A/D変換器12a,12b,12cをテ
ストする場合にはアナログ入力端子11a,11b,1
1cの全てに同一のアナログ信号AIを与える。これは
例えば図1において示されるようにアナログ信号発生器
100へとアナログ入力端子11a,11b,11cを
共通して接続することによって実現できる。
【0024】A/D変換器12a,12b,12cの全
てが正常であれば、同一のアナログ信号AIに対応し
て、互いに等しいディジタル信号D1a0a,D1b0b
1c0cを出力する。一方、一致検出回路13はディジ
タル信号D1a0a,D1b0b,D1c0cが互いに一致す
るか否かを検出する。よって、一致検出回路13の出力
によってA/D変換器12a,12b,12cの全てが
正常あるか否かが判断できることになる。出力部15は
その判断をテスト結果出力端子16a,16bを介して
外部に伝達するものである。
【0025】(A−2)一致検出回路13の説明:EX
ORゲート13aの2つの入力端は、A/D変換器
a ,Ab の上位ビット側の出力端にそれぞれ接続され
る。即ち、EXORゲート13aの2つの入力端にはデ
ィジタル信号D1a,D1bがそれぞれ与えられる。同様に
してEXORゲート13bの2つの入力端は、A/D変
換器Ab ,Ac の上位ビット側の出力端にそれぞれ接続
される。即ち、EXORゲート13bの2つの入力端に
はディジタル信号D1b,D1cがそれぞれ与えられる。O
Rゲート13cはEXORゲート13a,13bの出力
の論理和を採って出力する。よってORゲート13cは
ディジタル信号D1a,D1b,D1cの全てが“H”
(“1”)又は“L”(“0”)に一致した場合のみ
“L”を出力し、それ以外では“H”を出力する。
【0026】同様にして、EXORゲート13dの2つ
の入力端は、A/D変換器Aa ,Ab の下位ビット側の
出力端にそれぞれ接続される。即ち、EXORゲート1
3dの2つの入力端にはディジタル信号D0a,D0bがそ
れぞれ与えられる。同様にしてEXORゲート13eの
2つの入力端は、A/D変換器Ab ,Ac の下位ビット
側の出力端にそれぞれ接続される。即ち、EXORゲー
ト13eの2つの入力端にはディジタル信号D0b,D0c
がそれぞれ与えられる。ORゲート13fはEXORゲ
ート13d,13eの出力の論理和を採って出力する。
よってORゲート13fはディジタル信号D0a,D0b
0cの全てが“H”(“1”)又は“L”(“0”)に
一致した場合のみ“L”を出力し、それ以外では“H”
を出力する。
【0027】EXORゲート13d,13e及びORゲ
ート13c,13fはMOSトランジスタによって具体
的に実現可能である。図2及び図3はEXORゲート1
3d(13e)及びORゲート13c(13f)をMO
Sトランジスタで構成した態様を示す回路図である。い
ずれの図においても、記号I1 ,I2 は入力端を、記号
Oは出力端を示す。また、高電位点251は“H”に対
応し(本実施例では電源電位を与える)、低電位点25
2は“L”に対応する(本実施例では接地電位を与え
る)。
【0028】(A−3)出力部15の説明:出力部15
において設けられるトライステートバッファ15a,1
5bは負論理の制御端を有しており、制御端の論理が
“L”になると入力端に与えられた信号をそのまま出力
端に伝達する。その一方、制御端の論理が“H”になる
と出力端はハイインピーダンス状態(“Z”)となる。
【0029】トライステートバッファ15a,15bは
MOSトランジスタによって具体的に実現可能であり、
図4はトライステートバッファ15a(15b)をMO
Sトランジスタで構成した態様を示す回路図である。記
号Iは入力端を、記号Oは出力端を、そして記号Cは制
御端を、それぞれ示す。トライステートバッファの最終
段には高電位点251から低電位点252へ直列に接続
されたPMOSトランジスタ254及びNMOSトラン
ジスタ255が設けられている。両トランジスタ25
4,255のドレインは共通して出力端Oに接続されて
いる。
【0030】トランジスタ254のゲートには制御端C
に与えられた論理の反転と入力端Iに与えられた論理の
論理積の反転が与えられる。また、トランジスタ255
のゲートには制御端Cに与えられた論理と入力端Iに与
えられた論理との論理和の反転が与えられる。
【0031】トライステートバッファ15a,15bの
制御端にはORゲート13c,13fの出力がそれぞれ
与えられ、トライステートバッファ15aの入力端には
A/D変換器12a,12b,12cのいずれかの上位
ビット側の出力(ディジタル信号D1a,D1b,D1cのい
ずれかであり、ここではD1c)が与えられる。またトラ
イステートバッファ15bの入力端にはA/D変換器1
2a,12b,12cのいずれかの下位ビット側の出力
(ディジタル信号D0a,D0b,D0cのいずれかであり、
ここではD0c)が与えられる。
【0032】いま、全てのA/D変換器12a,12
b,12cが正常に動作していれば、ディジタル信号D
0a,D0b,D0cは互いに一致し、かつディジタル信号D
1a,D1b,D1cも互いに一致する。このためORゲート
13c,13fの出力はいずれも“L”となり、トライ
ステートバッファ15a,15bはそれぞれその出力端
にディジタル信号D1c(=D1a=D1b)及びディジタル
信号D0c(=D0a=D0b)を与える。
【0033】一方、A/D変換器12a,12b,12
cのいずれかが正常に動作しない場合には同一のアナロ
グ信号AIに対して異なるディジタル信号D1a0a,D
1b0b,D1c0cが生成される。このような場合にはO
Rゲート13c,13fの出力の少なくともいずれか一
方が“H”となるので、トライステートバッファ15
a,15bの少なくともいずれか一方が“Z”となる。
【0034】従って、アナログ信号AIとして、A/D
変換器12a,12b,12cが出力し得る全てのパタ
ーンに対応するもの(本実施例ではA/D変換器12
a,12b,12cが2ビットであるので、“00”,
“01”,“10”,“11”の4つのパターンに対応
するアナログ信号)をアナログ入力端子11a,11
b,11cに共通して与えることでこれらのA/D変換
器の全てをテストすることができる。即ち、トライステ
ートバッファ15a,15bのそれぞれに接続されたテ
スト結果出力端子16a,16bが“Z”となることが
なければA/D変換器12a,12b,12cの全てが
正常であり、テスト結果出力端子16a,16bはそれ
ぞれディジタル信号D1c(=D1a=D1b),D0c(=D
0a=D0b)を出力する。そして、テスト結果出力端子1
6aにおいて“Z”が生じたならば、A/D変換器12
a,12b,12cのいずれかの上位ビットの出力が異
常であることが、またテスト結果出力端子16bにおい
て“Z”が生じたならば、A/D変換器12a,12
b,12cのいずれかの下位ビットの出力が異常である
ことが、それぞれ検出される。
【0035】以上のように、第1実施例に示された発明
においては複数のA/D変換器の良否を一度にテストす
ることができ、迅速な良否判断を行うことが容易に行え
る。
【0036】B.第2実施例: (B−1)基本的な考え方:図5はこの発明の第2実施
例にかかるA/D変換器テスト回路92を含んだ半導体
集積回路20の構成を示す回路図である。半導体集積回
路20は、半導体集積回路10の一致検出回路13及び
出力部15をそれぞれ一致検出回路23及び出力部25
に置換した構成となっており、A/D変換器テスト回路
92は一致検出回路23及び出力部25並びにテスト結
果出力端子16a,16bから構成されている。
【0037】一致検出回路23は一致検出回路13と類
似して、ディジタル信号D1a0a,D1b0b,D1c0c
が互いに一致しているか否かを検出する。一致検出回路
23は2つのNANDゲート23a,23cと、2つの
NORゲート23b,23dを備えている。
【0038】NANDゲート23a,23c及びNOR
ゲート23b,23dはいずれもMOSトランジスタを
用いて実現することができる。図6及び図7は、それぞ
れNANDゲート23a(23c)及びNORゲート2
3b(23d)をMOSトランジスタで構成した態様を
示す回路図である。いずれの図においても記号I1 ,I
2 ,I3 は入力端を、記号Oは出力端を、それぞれ示
す。
【0039】出力部25は出力部15と類似して、A/
D変換器12a,12b,12cのいずれかに異常があ
った場合に“Z”をテスト結果出力端子16a,16b
に与えるものである。出力部25は高電位点251及び
低電位点252、並びにPMOSトランジスタ25a,
25c及びNMOSトランジスタ25b,25dを備え
ている。
【0040】(B−2)一致検出回路23の説明:NA
NDゲート23aの3つの入力端は、A/D変換器12
a,12b,12cの上位ビット側の出力端にそれぞれ
接続される。即ち、NANDゲート23aの3つの入力
端にはディジタル信号D1a,D1b,D1cが与えられる。
同様にしてNORゲート23bの3つの入力端は、A/
D変換器12a,12b,12cの上位ビット側の出力
端にそれぞれ接続される。即ち、NORゲート23bの
3つの入力端にはディジタル信号D1a,D1b,D1cが与
えられる。
【0041】NANDゲート23a及びNORゲート2
3bはそれぞれ一致検出信号A1 ,B1 を出力する。一
致検出信号A1 はディジタル信号D1a,D1b,D1cの論
理積の反転であるので、ディジタル信号D1a,D1b,D
1cが全て“H”を採る場合のみ“L”を出力し、それ以
外では“H”を出力する。また、一致検出信号B1 はデ
ィジタル信号D1a,D1b,D1cの論理和の反転であるの
で、ディジタル信号D1a,D1b,D1cが全て“L”を採
る場合のみ“H”を出力し、それ以外では“L”を出力
する。
【0042】今、A/D変換器12a,12b,12c
の全てが正しくディジタル信号の上位ビットD1a
1b,D1cを与える場合を考える。これら3者の値が等
しく“H”であれば一致検出信号の対(A1 ,B1 )は
(“L”,“L”)であり、3者の値が等しく“L”で
あれば一致検出信号の対(A1 ,B1 )は(“H”,
“H”)である。
【0043】一方、A/D変換器12a,12b,12
cのうちに異常な動作をするものがあり、3者の値が一
致しない場合には、一致検出信号の対(A1 ,B1 )は
(“H”,“L”)となる。
【0044】同様にして、NANDゲート23cの3つ
の入力端は、A/D変換器12a,12b,12cの下
位ビット側の出力端にそれぞれ接続される。即ち、NA
NDゲート23cの3つの入力端にはディジタル信号D
0a,D0b,D0cが与えられる。同様にしてNORゲート
23dの3つの入力端は、A/D変換器12a,12
b,12cの下位ビット側の出力端にそれぞれ接続され
る。即ち、NORゲート23dの3つの入力端にはディ
ジタル信号D0a,D0b,D0cが与えられる。
【0045】NANDゲート23c及びNORゲート2
3dはそれぞれ一致検出信号A0 ,B0 を出力する。一
致検出信号A0 はディジタル信号D0a,D0b,D0cの論
理積の反転であるので、ディジタル信号D0a,D0b,D
0cが全て“H”を採る場合のみ“L”を出力し、それ以
外では“H”を出力する。また、一致検出信号B0 はデ
ィジタル信号D0a,D0b,D0cの論理和の反転であるの
で、ディジタル信号D0a,D0b,D0cが全て“L”を採
る場合のみ“H”を出力し、それ以外では“L”を出力
する。
【0046】ディジタル信号の下位ビットD0a,D0b
0cの3者の値が等しく“H”であれば一致検出信号の
対(A0 ,B0 )は(“L”,“L”)であり、3者の
値が等しく“L”であれば一致検出信号の対(A0 ,B
0 )は(“H”,“H”)である。
【0047】一方、A/D変換器12a,12b,12
cのうちに異常な動作をするものがあり、3者の値が一
致しない場合には、一致検出信号の対(A0 ,B0 )は
(“H”,“L”)となる。
【0048】(B−3)出力部25の説明:出力部25
には一致検出信号A1 ,B1 ,A0 ,B0 が与えられ
る。これらは順にPMOSトランジスタ25a、NMO
Sトランジスタ25b、PMOSトランジスタ25c、
NMOSトランジスタ25dのゲートに与えられる。
【0049】トランジスタ25a,25cのソースは高
電位点251に、トランジスタ25b,25dのソース
は低電位点252に、それぞれ接続される。そしてトラ
ンジスタ25a,25bのドレインは共通してテスト結
果出力端子16aに、トランジスタ25c,25dのド
レインは共通してテスト結果出力端子16bに、それぞ
れ接続される。
【0050】トランジスタ25a,25cはPチャネル
型であるので、そのゲートに“L”が与えられるとオン
し、高電位点251の電位をそれぞれテスト結果出力端
子16a、16bに伝達し、外部に“H”を出力する。
ゲートに“H”が与えられるとオフする。一方、トラン
ジスタ25c,25dはNチャネル型であるので、その
ゲートに“H”が与えられるとオンし、低電位点252
の電位をそれぞれテスト結果出力端子16a、16bに
伝達し、外部に“L”を出力する。ゲートに“L”が与
えられるとオフする。
【0051】前節「(B−2)一致検出回路23の説
明」の最後に説明したようにして信号A1 ,B1 が与え
られるため、テスト結果出力端子16aに与えられる論
理はディジタル信号の上位ビットD1a,D1b,D1cの一
致/不一致によって次のようになる。
【0052】・全て“H”に一致…“H” ・全て“L”に一致…“L” ・3者の値が不一致…“Z” これは、ディジタル信号の下位ビットD0a,D0b,D0c
の一致/不一致によってテスト結果出力端子16bに与
えられる論理に関しても同一である。よって、第2実施
例においても第1実施例と同様の効果を得ることができ
る。しかし、更に他の効果をも併せ持つ。
【0053】図2から分かるように一つのEXORゲー
トを構成するのに必要なトランジスタの数は8個であ
り、図3から分かるように一つのORゲートを構成する
のに必要なトランジスタの数は6個である。よって、第
1実施例では一致検出回路13が4つのEXORゲート
と2つのORゲートを必要とするので、一致検出回路1
3は38個のトランジスタを必要とすることがわかる。
そして図4から分かるように一つのトライステートバッ
ファは12個のトランジスタから構成されるので、2つ
のトライステートバッファを必要とする出力部15は2
4個のトランジスタを必要とする。結局、第1実施例の
効果を得るためには合計62個のトランジスタが必要で
ある。
【0054】一方、第2実施例においては一致検出回路
23は2つのNANDゲートと2つのNORゲートを必
要とする。そして図6及び図7から分かるように、一つ
のNANDゲート及び一つのNORゲートを構成するに
は、いずれも6個のトランジスタを必要とする。よって
一致検出回路23は24個のトランジスタから構成され
る。そして図5からわかるように、出力部25はトラン
ジスタ4個から構成されるので、結局第1実施例の効果
を得るためには合計28個のトランジスタしか必要でな
い。
【0055】このように第2実施例では第1実施例と比
較して必要とされるトランジスタの個数が少なくて済む
ので、半導体集積回路に内蔵させる場合においても必要
な面積が小さくて済み、ディジタル信号処理回路等の他
の素子の集積度を実質的に低下させる度合いが小さくて
済む。
【0056】C.第3実施例: (C−1)基本的な考え方:図8はこの発明の第3実施
例にかかるA/D変換器テスト回路93を含んだ半導体
集積回路30の構成を示す回路図である。半導体集積回
路30は、第2実施例において示された半導体集積回路
20の一致検出回路23を一致検出回路33に置換した
構成となっており、A/D変換器テスト回路93は一致
検出回路33及び出力部25並びにテスト結果出力端子
16a,16bから構成されている。
【0057】一致検出回路33も一致検出回路13,2
3と類似して、ディジタル信号D1a0a,D1b0b,D
1c0cが互いに一致しているか否かを検出する。一致検
出回路33は6つのNMOSトランジスタ33a,33
b,33c,33g,33h,33i及び6つのPMO
Sトランジスタ33d,33e,33f,33j,33
k,33l、並びに4つの抵抗R1 ,R2 ,R3 ,R4
を備えている。
【0058】一致検出回路33も第2実施例に示された
一致検出回路23と同様にして一致検出信号A1
1 ,A0 ,B0 を出力する。そして、出力部25はこ
れらの一致検出信号を受けて第2実施例に示されたよう
な動作をするので、第2実施例と同様の効果が得られる
ことになる。従って第3実施例においては一致検出回路
33の構成及び動作のみを説明するに止める。
【0059】(C−2)一致検出回路33の説明:トラ
ンジスタ33a,33b,33cのそれぞれのゲート
は、A/D変換器12a,12b,12cの上位ビット
側の出力端にそれぞれ接続される。即ち、トランジスタ
33a,33b,33cのゲートにはディジタル信号D
1a,D1b,D1cがそれぞれ与えられる。トランジスタ3
3aのソースは低電位点252に接続され、そのドレイ
ンはトランジスタ33bのソースに接続されている。そ
してトランジスタ33bのドレインはトランジスタ33
cのソースに接続され、トランジスタ33cのドレイン
は抵抗R1 を介して高電位点251に接続されている。
つまり、トランジスタ33a,33b,33c及び抵抗
1 は低電位点252から高電位点251へと直列に接
続されている。
【0060】同様にしてトランジスタ33d,33e,
33fのそれぞれのゲートは、A/D変換器12a,1
2b,12cの上位ビット側の出力端にそれぞれ接続さ
れる。即ち、トランジスタ33d,33e,33fのゲ
ートにはディジタル信号D1a,D1b,D1cがそれぞれ与
えられる。トランジスタ33dのソースは高電位点25
1に接続され、トランジスタ33fのドレインは抵抗R
2 を介して低電位点252に接続されており、トランジ
スタ33d,33e,33f及び抵抗R2 は高電位点2
51から低電位点252へと直列に接続されている。
【0061】トランジスタ33c,33fのドレインは
それぞれ一致検出信号A1 ,B1 を出力する。トランジ
スタ33a,33b,33cは全てNチャネル型である
ので、ディジタル信号D1a,D1b,D1cが全て“H”を
採る場合のみ全てがオンし、トランジスタ33cのドレ
インは低電位点252とほぼ等しい電位を採って一致検
出信号A1 は“L”となる。ディジタル信号D1a
1b,D1cの一つでも“L”をとるものがあればこれに
対応するトランジスタがオフするので、トランジスタ3
3cのドレインには抵抗R1 を介して高電位点251の
電位が与えられ、一致検出信号A1 は“H”となる。一
方、トランジスタ33d,33e,33fは全てPチャ
ネル型であるのでディジタル信号D1a,D1b,D1cが全
て“L”を採る場合のみ全てオンし、トランジスタ33
fのドレインは高電位点251とほぼ等しい電位を採っ
て一致検出信号B1 は“H”となる。ディジタル信号D
1a,D1b,D1cの一つでも“H”をとるものがあればこ
れに対応するトランジスタがオフするので、トランジス
タ33fのドレインには抵抗R2 を介して低電位点25
2の電位が与えられ、一致検出信号B1 は“L”とな
る。
【0062】第3実施例でいうこれらの一致検出信号
が、第2実施例で示された一致検出信号と同一のもので
あることはいうまでもない。
【0063】同様にして、トランジスタ33g,33
h,33i及び抵抗251は低電位点252から高電位
点251へと直列に接続され、トランジスタ33iのド
レインから一致検出信号A0 が出力される。また、トラ
ンジスタ33j,33k,33l及び抵抗R4 は高電位
点251から低電位点252へと直列に接続され、トラ
ンジスタ33lのドレインから一致検出信号B0 が出力
される。
【0064】第3実施例においては、第2実施例と同様
にして一致検出信号A1 ,B1 ,A0 ,B0 を用いてA
/D変換器12a,12b,12cの良否を迅速に調べ
ることができる。しかし、更に他の効果をも有してい
る。
【0065】一致検出回路33においては既に述べたよ
うに、トランジスタは12個しか要求されない。抵抗R
1 ,R2 ,R3 ,R4 はトランジスタのオン抵抗を用い
ることが可能であり、これらを勘定にいれても一致検出
回路33と出力部25とで合計20個のトランジスタし
か必要ではない。これは第1実施例において要求された
トランジスタの数62個は勿論、第2実施例において要
求されたトランジスタの数28個よりも少ない。
【0066】よって、第3実施例では第1及び第2実施
例で得られた効果ばかりでなく、必要とするトランジス
タの数を低減することができるという新たな効果をも有
している。
【0067】D.ハイインピーダンス状態の測定:上記
第1乃至第3実施例において、A/D変換器12a,1
2b,12cの良否は、これらがハイインピーダンス状
態にあるか否かによって判断される。このハイインピー
ダンス状態の測定を如何に行うのかについて以下に説明
する。
【0068】第1実施例においてテスト結果出力端子1
6aはトライステートバッファ15aの出力端に接続さ
れるが、図4からわかるようにトランジスタ254,2
55のドレインに共通して接続されており、トランジス
タ254,255はそれぞれ第2及び第3実施例の出力
部25にいう25a,25bに対応していることがわか
る。それ故、ここでは出力部25に関してのみ説明す
る。この説明は第1実施例でのテスト結果出力端子16
aの測定においても同様であるし、また第1乃至第3実
施例でのテスト結果出力端子16bの測定においても同
様である。
【0069】図9はA/D変換器12a,12b,12
cの良否を、即ちテスト結果出力端子16aの状態を測
定する場合でのテスト結果出力端子16a近傍の接続関
係を示した回路図である。テスト結果出力端子16aの
左側に半導体集積回路20(あるいは10,30)が存
在し、右側にテスト結果出力端子16aの状態を測定る
ための測定系が存在する。測定系は等価回路で示されて
おり、負荷容量C及び抵抗R11,R12によって構成され
ている。抵抗R11,R12は高電位点251と低電位点2
52の間に直列に接続され、負荷容量Cが抵抗R12と並
列に接続されている。抵抗R11,R12の抵抗値は、トラ
ンジスタ25a,25bのオン抵抗Ra,Rb が無視で
きるほど大きく選ばれる。
【0070】図10は、トランジスタ25aがオンし、
トランジスタ25bがオフした場合を示す回路図であ
る。これはディジタル信号D1a,D1b,D1cの全てが
“H”をとった場合に対応する。この場合、テスト結果
出力端子16aはトランジスタ25aのオン抵抗Ra
介して高電位点251に接続される。トランジスタ25
bはオフしており、そのドレインはほぼ絶縁状態となっ
ているのでここでは省略して描かれている。
【0071】テスト結果出力端子16aは抵抗Ra ,R
11の並列接続を介して高電位点251に接続され、抵抗
12を介して低電位点252に接続されるので、その電
位は、
【0072】
【数1】
【0073】と表される。既述のように、抵抗R11,R
12の抵抗値は、トランジスタ25aのオン抵抗Ra が無
視できるほど大きく選ばれるので、数1は、
【0074】
【数2】
【0075】となり、テスト結果出力端子16aの状態
は“H”であることが検出される。
【0076】図11は、トランジスタ25bがオンし、
トランジスタ25aがオフした場合を示す回路図であ
る。これはディジタル信号D1a,D1b,D1cの全てが
“L”をとった場合に対応する。この場合、テスト結果
出力端子16aはトランジスタ25bのオン抵抗Rb
介して低電位点252に接続される。トランジスタ25
aはオフしており、そのドレインはほぼ絶縁状態となっ
ているのでここでは省略して描かれている。
【0077】テスト結果出力端子16aは抵抗Rb ,R
12の並列接続を介して低電位点252に接続され、抵抗
11を介して高電位点251に接続されるので、その電
位は、
【0078】
【数3】
【0079】と表される。既述のように、抵抗R11,R
12の抵抗値は、トランジスタ25bのオン抵抗Rb が無
視できるほど大きく選ばれるので、数3は、
【0080】
【数4】
【0081】となり、テスト結果出力端子16aの状態
は“L”であることが検出される。
【0082】図12は、トランジスタ25a,25bが
共にオフした場合を示す回路図である。これはディジタ
ル信号D1a,D1b,D1cに“H”,“L”が混在した場
合に対応する。この場合、テスト結果出力端子16aは
測定系の抵抗R11,R12を介してそれぞれ高電位点25
1及び低電位点252に接続される。トランジスタ25
a,25bはオフしており、そのドレインはほぼ絶縁状
態となっているのでここでは省略して描かれている。
【0083】テスト結果出力端子16aの電位は、
【0084】
【数5】
【0085】と表され、高電位点251と低電位点25
2の中間の電位が検出される。例えばR11=R12として
おくと数5は、
【0086】
【数6】
【0087】となり、テスト結果出力端子16aの状態
が“Z”であることが検出される。
【0088】E.第4実施例:前節の「D.ハイインピ
ーダンス状態の測定」の説明からもわかるように、第1
乃至第3実施例においてハイインピーダンス状態を検出
するためには、高電位点251及び低電位点252を有
する測定系を用いた上で、テスト結果出力端子16aの
電位を測定しなければならなかった。第4実施例では出
力部25を改良することにより、そのような測定系を外
部に必要としないテストを説明する。
【0089】図13は第4実施例にかかる出力部253
の構成を示す回路図である。出力部253は第2実施例
の図5の出力部25と置換して用いることができ、また
第3実施例の図8の出力部25と置換して用いることも
できる。
【0090】出力部253は出力部25に更にNMOS
トランジスタ25e,25g及びPMOSトランジスタ
25f,25hを追加した構成を有している。トランジ
スタ25eのゲートはトランジスタ25aのゲートに接
続され、一致検出信号A1 が与えられる。また、トラン
ジスタ25fのゲートはトランジスタ25bのゲートに
接続され、一致検出信号B1 が与えられる。トランジス
タ25fのソースは高電位点251に接続され、トラン
ジスタ25eのソースは低電位点252に接続され、ト
ランジスタ25e,25fのドレインはトランジスタ2
5a,25bのドレインと共通してテスト結果出力端子
16aに接続される。
【0091】同様にして、トランジスタ25gのゲート
はトランジスタ25cのゲートに接続され、一致検出信
号A0 が与えられる。また、トランジスタ25hのゲー
トはトランジスタ25dのゲートに接続され、一致検出
信号B0 が与えられる。トランジスタ25hのソースは
高電位点251に接続され、トランジスタ25gのソー
スは低電位点252に接続され、トランジスタ25g,
25hのドレインはトランジスタ25c,25dのドレ
インと共通してテスト結果出力端子16bに接続され
る。
【0092】まずA/D変換器12a,12b,12c
の全てが正しくディジタル信号の上位ビットD1a
1b,D1cを与える場合を考える。これら3者の値が等
しく“H”であれば一致検出信号の対(A1 ,B1 )は
(“L”,“L”)である。この場合にはトランジスタ
25a,25fがオンし、トランジスタ25b,25e
がオフする。このため、テスト結果出力端子16aはト
ランジスタ25a,25fのオン抵抗の並列接続を介し
て高電位点251に接続され、その状態は“H”とな
る。
【0093】また、ディジタル信号の上位ビットD1a
1b,D1cの3者の値が等しく“L”であれば一致検出
信号の対(A1 ,B1 )は(“H”,“H”)である。
この場合にはトランジスタ25b,25eがオンし、ト
ランジスタ25a,25fがオフする。このため、テス
ト結果出力端子16aはトランジスタ25b,25eの
オン抵抗の並列接続を介して低電位点252に接続さ
れ、その状態は“L”となる。
【0094】一方、A/D変換器12a,12b,12
cのうちに異常な動作をするものがあり、ディジタル信
号の上位ビットD1a,D1b,D1cの3者の値が一致しな
い場合には、一致検出信号の対(A1 ,B1 )は
(“H”,“L”)となる。この場合にはトランジスタ
25e,25fがオンし、トランジスタ25a,25b
がオフする。このため、テスト結果出力端子16aはト
ランジスタ25e,25fのオン抵抗を介してそれぞれ
低電位点252及び高電位点251に接続され、“H”
に対応する電位と“L”に対応する電位との中間の電位
が与えられる。
【0095】テスト結果出力端子16bに関しても同様
である。ディジタル信号の下位ビットD0a,D0b,D0c
の値が等しく“H”であればテスト結果出力端子16b
はトランジスタ25c,25hのオン抵抗の並列接続を
介して高電位点251に接続され、その状態は“H”と
なる。また、ディジタル信号の下位ビットD0a,D0b
0cの3者の値が等しく“L”であればテスト結果出力
端子16bはトランジスタ25g,25dのオン抵抗の
並列接続を介して低電位点252に接続され、その状態
は“L”となる。一方、A/D変換器12a,12b,
12cのうちに異常な動作をするものがあり、ディジタ
ル信号の下位ビットD0a,D0b,D0cの3者の値が一致
しない場合にはテスト結果出力端子16aはトランジス
タ25g,25hのオン抵抗を介してそれぞれ低電位点
252及び高電位点251に接続され、中間の電位が与
えられる。
【0096】このため第4実施例においては、図9にお
いて示されたような抵抗R11,R12を有した外部の測定
系を用いることなく、テスト出力端子16a,16bの
電位を測定することによってA/D変換器12a,12
b,12cの良否を判断することができる。
【0097】F.第5実施例:第5実施例では第1実施
例において示された出力部15を改良することにより、
「D.ハイインピーダンス状態の測定」で示されたよう
な測定系を外部に必要としないテストを説明する。
【0098】図14は第5実施例にかかる出力部153
の構成を示す回路図である。出力部153は第1実施例
の図1の出力部15と置換して用いることができる。
【0099】出力部153は出力部15に更にNMOS
トランジスタ25e,25g及びPMOSトランジスタ
25f,25hを追加した構成を有している。出力部1
5は図4を参照して図14において示されるように展開
される。図14に示されたトランジスタ254a,25
4bはいずれも図4に示されたトランジスタ254に、
また図14に示されたトランジスタ255a,255b
はいずれも図4に示されたトランジスタ255に、それ
ぞれ対応して機能する。
【0100】トランジスタ25eのゲートはトランジス
タ254aのゲートに接続され、トランジスタ25fの
ゲートはトランジスタ255aのゲートに接続される。
トランジスタ25fのソースは高電位点251に接続さ
れ、トランジスタ25eのソースは低電位点252に接
続され、トランジスタ25e,25fのドレインはトラ
ンジスタ254a,255aのドレインと共通してテス
ト結果出力端子16aに接続される。
【0101】同様にして、トランジスタ25gのゲート
はトランジスタ254bのゲートに接続され、またトラ
ンジスタ25hのゲートはトランジスタ255bのゲー
トに接続される。トランジスタ25hのソースは高電位
点251に接続され、トランジスタ25gのソースは低
電位点252に接続され、トランジスタ25g,25h
のドレインはトランジスタ254b,255bのドレイ
ンと共通してテスト結果出力端子16bに接続される。
【0102】まずA/D変換器12a,12b,12c
の全てが正しくディジタル信号の上位ビットD1a
1b,D1cを与える場合を考える。これら3者の値が等
しく“H”であれば図1に示されたORゲート13cの
出力は“L”であり、トランジスタ254aと25fが
オンし、トランジスタ255a,25eがオフする。こ
のため、テスト結果出力端子16aはトランジスタ25
4a,25fのオン抵抗の並列接続を介して高電位点2
51に接続され、その状態は“H”となる。
【0103】また、ディジタル信号の上位ビットD1a
1b,D1cの3者の値が等しく“L”であっても図1に
示されたORゲート13cの出力は“L”である。よっ
てトランジスタ255aと25eがオンし、トランジス
タ254a,25fがオフする。このため、テスト結果
出力端子16aはトランジスタ255a,25eのオン
抵抗の並列接続を介して低電位点252に接続され、そ
の状態は“L”となる。
【0104】一方、A/D変換器12a,12b,12
cのうちに異常な動作をするものがあり、ディジタル信
号の上位ビットD1a,D1b,D1cの3者の値が一致しな
い場合には、図1に示されたORゲート13cの出力は
“H”となる。この場合にはトランジスタ25e,25
fがオンし、トランジスタ254a,255aがオフす
る。このため、テスト結果出力端子16aはトランジス
タ25e,25fのオン抵抗を介してそれぞれ低電位点
252及び高電位点251に接続され、“H”に対応す
る電位と“L”に対応する電位との中間の電位が与えら
れる。
【0105】テスト結果出力端子16bに関しても同様
である。ディジタル信号の下位ビットD0a,D0b,D0c
の値が等しく“H”であればテスト結果出力端子16b
はトランジスタ254b,25hのオン抵抗の並列接続
を介して高電位点251に接続され、その状態は“H”
となる。また、ディジタル信号の下位ビットD0a
0b,D0cの3者の値が等しく“L”であればテスト結
果出力端子16bはトランジスタ25g,255bのオ
ン抵抗の並列接続を介して低電位点252に接続され、
その状態は“L”となる。一方、A/D変換器12a,
12b,12cのうちに異常な動作をするものがあり、
ディジタル信号の下位ビットD0a,D0b,D0cの3者の
値が一致しない場合にはテスト結果出力端子16bはト
ランジスタ25g,25hのオン抵抗を介してそれぞれ
低電位点252及び高電位点251に接続され、中間の
電位が与えられる。
【0106】このため第5実施例においては第4実施例
と同様に、図9で示された抵抗R11,R12を有した外部
の測定系を用いることなく、テスト出力端子16a,1
6bの電位を測定することによってA/D変換器12
a,12b,12cの良否を判断することができる。
【0107】G.第6実施例:第4及び第5実施例にお
いて出力部253,153が中間電位を出力する場合に
はトランジスタ25e,25fの対、あるいはトランジ
スタ25g,25hの対において貫通電流が流れ、これ
らを内蔵する半導体集積回路の消費電力が大きくなる。
第6実施例は消費電力を抑えつつ、第4及び第5実施例
の効果を得ることができるように構成されている。
【0108】図15はこの発明の第6実施例にかかるA
/D変換器テスト回路94を含んだ半導体集積回路40
の構成を示す回路図である。半導体集積回路40は半導
体集積回路20においてA/D変換器テスト回路92を
A/D変換器テスト回路94に置換した構成を有してい
る。そしてA/D変換器テスト回路94はA/D変換器
テスト回路92の出力部25を出力部253に置換し、
更にモード端子17と、一致検出回路23及び出力部2
53の間に設けられた切り換え部41を備えた構成を有
している。
【0109】切り換え部41はNMOSトランジスタ4
1a,41b,41c,41dを備えており、それぞれ
のソースには一致検出信号A1 ,B1 ,A0 ,B0 が与
えられる。一方、それぞれのドレインには出力部253
の備えるトランジスタ25e,25f,25g,25h
のゲートが接続されている。トランジスタ41a,41
b,41c,41dのゲートにはモード端子17が接続
されており、半導体集積回路40の外部からモード端子
17に“H”に対応する電位が与えられない限りトラン
ジスタ41a,41b,41c,41dは導通せず、従
ってトランジスタ25e,25f,25g,25hのゲ
ートはフローティング状態となる。よって、A/D変換
器12a,12b,12cの良否をテストする場合のみ
モード端子17に外部から“H”に対応する電位を与え
れば、トランジスタ25e,25fの対、あるいはトラ
ンジスタ25g,25hの対においてにおいて流れる貫
通電流によって生じる消費電力を軽減することができ
る。
【0110】よって、第6実施例によれば、第4実施例
の効果を得ることができる上、更に消費電力を軽減する
ことができるという効果が得られる。
【0111】勿論、容易に類推できるように、切り換え
部41を第5実施例に適用することもできる。図16
は、A/D変換器テスト回路95を含んだ半導体集積回
路50の構成を示す回路図である。半導体集積回路50
は半導体集積回路10においてA/D変換器テスト回路
91をA/D変換器テスト回路95に置換した構成を有
している。そしてA/D変換器テスト回路95はA/D
変換器テスト回路91の出力部15を出力部153に置
換し、更にモード端子17と、一致検出回路13及び出
力部153の間に設けられた切り換え部41を備えた構
成を有している。
【0112】このように構成された場合においてもA/
D変換器12a,12b,12cの良否をテストする場
合のみモード端子17に外部から“H”に対応する電位
を与えれば、貫通電流によって生じる消費電力を軽減す
ることができる。
【0113】よって、第6実施例によれば、第5実施例
の効果を得ることができる上、更に消費電力を軽減する
ことができるという効果が得られる。
【0114】H.第7実施例:図17はこの発明の第7
実施例にかかるA/D変換器テスト回路96を含んだ半
導体集積回路40の構成を示す回路図である。半導体集
積回路60は第1実施例において示された半導体集積回
路10と同様に、アナログ入力端子11a,11b,1
1c並びにこれらに対応して設けられたA/D変換器1
2a,12b,12c及びディジタル信号処理回路14
a,14b,14cを備えている。しかし、第1実施例
とは異なり、A/D変換器テスト回路96はA/D変換
器12a,12b,12cに接続されているものの、デ
ィジタル信号処理回路14a,14b,14cとは並列
の関係にはない。
【0115】A/D変換器テスト回路96は一致検出回
路63並びにテスト結果出力端子16a,16b及びモ
ード端子17を備えている。
【0116】一致検出回路63は一つのインバータ63
a及び12個のNMOSトランジスタ63b〜63mを
備えている。トランジスタ63b,63c,63d,6
3e,63f,63gのドレインには、それぞれA/D
変換器12aの出力の上位ビットD1a、A/D変換器1
2aの出力の下位ビットD0a、A/D変換器12bの出
力の上位ビットD1b、A/D変換器12bの出力の下位
ビットD0b、A/D変換器12cの出力の上位ビットD
1c、A/D変換器12cの出力の下位ビットD0cが与え
られる。同様にしてトランジスタ63h,63i,63
j,63k,63l,63mのドレインにも、それぞれ
A/D変換器12aの出力の上位ビットD1a、A/D変
換器12aの出力の下位ビットD0a、A/D変換器12
bの出力の上位ビットD1b、A/D変換器12bの出力
の下位ビットD0b、A/D変換器12cの出力の上位ビ
ットD1c、A/D変換器12cの出力の下位ビットD0c
が与えられる。
【0117】そしてディジタル信号処理回路14aには
トランジスタ63b,63cのソースが、ディジタル信
号処理回路14bにはトランジスタ63d,63eのソ
ースが、ディジタル信号処理回路14cにはトランジス
タ63f,63gのソースが、それぞれ接続される。一
方、トランジスタ63h,63j,63lのソースは共
通してテスト結果出力端子16aに、トランジスタ63
i,63k,63mのソースは共通してテスト結果出力
端子16bに、それぞれ接続される。
【0118】モード端子17には選択信号Sが与えら
れ、トランジスタ63h,63i,63j,63k,6
3l,63mのゲートには選択信号Sが、そしてトラン
ジスタ63b,63c,63d,63e,63f,63
gのゲートにはインバータ63aによって得られた選択
信号Sを反転した論理が、それぞれ与えられる。
【0119】選択信号Sが“L”の場合には、インバー
タ63aによってトランジスタ63b,63c,63
d,63e,63f,63gのゲートには“H”が与え
られ、これらのトランジスタはオンしてディジタル信号
1a0a,D1b0b,D1c0cがそれぞれディジタル信
号処理回路14a,14b,14cに与えられる。その
一方で、トランジスタ63h,63i,63j,63
k,63l,63mのゲートには“L”が与えられ、こ
れらのトランジスタはオフするためにテスト結果出力端
子16a,16bはハイインピーダンス状態となる。
【0120】逆に選択信号Sが“H”の場合には、イン
バータ63aによってトランジスタ63b,63c,6
3d,63e,63f,63gのゲートには“L”が与
えられ、これらのトランジスタはオフする。よってディ
ジタル信号処理回路14a,14b,14cはディジタ
ル信号D1a0a,D1b0b,D1c0cを受け取らない。
一方、トランジスタ63h,63i,63j,63k,
63l,63mのゲートには“H”が与えられ、これら
のトランジスタはオンする。よってテスト結果出力端子
16aにはA/D変換器12a,12b,12cの出力
の上位ビットD1a,D1b,D1cが一度に与えられ、また
テスト結果出力端子16bにはA/D変換器12a,1
2b,12cの出力の下位ビットD0a,D0b,D0cが一
度に与えられることになる。
【0121】図18は、選択信号Sが“H”である場合
にトランジスタ63h,63j,63lの近傍を等価的
に示した回路図であり、トランジスタ63b,63c,
63d,63e,63f,63gはオフしているためこ
こでは省略している。
【0122】A/D変換器12a,12b,12cは通
常その最終段にCMOSインバータ121,122,1
23がそれそれ備えられている。CMOSインバータ1
21はPMOSトランジスタ121a及びNMOSトラ
ンジスタ121bを備え、これらのソースはそれぞれ高
電位点251及び低電位点252に接続されている。そ
してこれらのドレインが共通に接続されてここからディ
ジタル信号D1aが出力される。同様にしてCMOSイン
バータ122はPMOSトランジスタ122a及びNM
OSトランジスタ122bを備え、これらのソースはそ
れぞれ高電位点251及び低電位点252に接続されて
いる。そしてこれらのドレインが共通に接続されてここ
からディジタル信号D1bが出力される。同様にしてCM
OSインバータ123はPMOSトランジスタ123a
及びNMOSトランジスタ123bを備え、これらのソ
ースはそれぞれ高電位点251及び低電位点252に接
続されている。そしてこれらのドレインが共通に接続さ
れてここからディジタル信号D1cが出力される。
【0123】まず、A/D変換器12a,12b,12
cが全て正常に動作する場合を考える。この場合にはデ
ィジタル信号D1a,D1b,D1cは互いに一致する。例え
ば、これらが全て“H”の場合には、トランジスタ12
1a,122a,123aの全てがオンしており、トラ
ンジスタ121b,122b,123bの全てがオフし
ている。この場合にはテスト結果出力端子16a近傍の
等価回路は図19の様になる。トランジスタ121aの
オン抵抗とトランジスタ63hのオン抵抗との和、トラ
ンジスタ122aのオン抵抗とトランジスタ63jのオ
ン抵抗との和、トランジスタ123aのオン抵抗とトラ
ンジスタ63lのオン抵抗との和は互いに等しいと仮定
し、これらを図18では抵抗Ronで示している。このよ
うな場合にはテスト結果出力端子16aの電位は高電位
点251の電位(“H”に対応し、ここではVDDとす
る)に等しくなる。
【0124】或いはディジタル信号D1a,D1b,D1c
全て“L”の場合には、トランジスタ121b,122
b,123bの全てがオンしており、トランジスタ12
1a,122a,123aの全てがオフしている。この
場合にはテスト結果出力端子16a近傍の等価回路は図
20の様になる。トランジスタ121b,122b,1
23bのオン抵抗がそれぞれトランジスタ121a,1
22a,123aのオン抵抗に等しいとすると図20に
示された抵抗も抵抗Ronに等しくなる。このような場合
にはテスト結果出力端子16aの電位は低電位点252
の電位(“L”に対応し、ここではGND=0とする)
に等しくなる。
【0125】ところがA/D変換器12a,12b,1
2cの少なくとも一つが異常である場合には、テスト結
果出力端子16aの電位はVDDと0との中間の値をと
る。
【0126】図21は、例えばディジタル信号D1a,D
1bの2者が“H”であって、ディジタル信号D1c
“L”の場合におけるテスト結果出力端子16aの近傍
を示した回路図である。テスト結果出力端子16aは2
つの抵抗Ronの並列接続によって高電位点251に接続
され、抵抗Ronによって低電位点252に接続されてい
る。従って、テスト結果出力端子16aの電位は、V
16a =2・VDD/3となる。
【0127】図22は、例えばディジタル信号D1a,D
1bの2者が“L”であって、ディジタル信号D1c
“H”の場合におけるテスト結果出力端子16aの近傍
を示した回路図である。テスト結果出力端子16aは2
つの抵抗Ronの並列接続によって低電位点252に接続
され、抵抗Ronによって高電位点251に接続されてい
る。従って、テスト結果出力端子16aの電位は、V
16a =VDD/3となる。
【0128】以上のように、テスト結果出力端子16a
の電位を測定してこれが“H”若しくは“L”に対応し
ていればA/D変換器12a,12b,12cの上位ビ
ットの出力が正常であることが分かり、“H”と“L”
に対応する電位の中間電位をとる場合にはA/D変換器
12a,12b,12cの上位ビットの出力に異常が存
在することが分かる。同様にして、テスト結果出力端子
16bの電位を測定してA/D変換器12a,12b,
12cの下位ビットの出力が正常であるか否かが分か
る。
【0129】従って、第7実施例においても第6実施例
と同様に、消費電力を増大させることなくA/D変換器
の良否を迅速に判定することができるという効果を有す
る。
【0130】I.第8実施例: (I−1)基本的な考え方:図23はこの発明の第8実
施例にかかるD/A変換器テスト回路97を含んだ半導
体集積回路70の構成を示す回路図である。半導体集積
回路70は2ビットのD/A変換器72a,72b,7
2cと、これらのD/A変換器に対応して設けられたデ
ィジタル信号処理回路74a,74b,74cと、この
発明にかかるD/A変換器テスト回路97を構成するテ
スト信号入力端子710,711、テスト信号入力回路
73、出力部76、モード端子77、テスト結果出力端
子78を備えている。
【0131】モード端子77には選択信号Sが与えら
れ、これが“L”の場合にはテスト信号入力回路73は
ディジタル信号処理回路74a,74b,74cからの
信号をD/A変換器72a,72b,72cに伝達す
る。一方、選択信号Sが“H”の場合にはテスト信号入
力回路73はテスト信号入力端子710,711に与え
られたテスト信号をD/A変換器72a,72b,72
cに伝達する。
【0132】即ち選択信号Sが“L”の場合において半
導体集積回路70は通常動作をし、半導体集積回路70
におけるD/A変換器72a,72b,72cのディジ
タル信号処理回路74a,74b,74cに対する関係
は、図100に示された従来の技術における信号処理シ
ステム101におけるD/A変換器104のディジタル
信号処理回路103に対する関係と同一である。この場
合においてD/A変換器72a,72b,72cに与え
られるディジタル信号はディジタル信号DOに対応す
る。
【0133】一方、選択信号Sが“H”の場合において
半導体集積回路70はテスト動作をし、このテストにお
いてD/A変換器72a,72b,72cの良否が判定
される。この際にテスト信号入力端子710,711に
与えられるテスト信号は、外部からディジタル信号発生
器200によって与えられる。
【0134】D/A変換器72a,72b,72cは2
ビットのディジタル信号D1a0a,D1b0b,D1c0c
を受け、これらをD/A変換してアナログ信号Aa ,A
b ,Ac を得る。このとき、これらのアナログ信号はそ
れぞれ電流Ia ,Ib ,Icとして出力される。
【0135】出力部76は選択信号Sが“H”の場合
(テスト動作時)にD/A変換器72a,72b,72
cの出力をテスト結果出力端子78に与える。しかし、
選択信号Sが“L”の場合(通常動作時)にはテスト結
果出力端子78を絶縁状態にする。
【0136】D/A変換器72a,72b,72cの全
てが正常であれば、同一のディジタル信号に対応して、
互いに等しいアナログ信号Aa ,Ab ,Ac を出力す
る。よって、テスト時においてテスト結果出力端子78
から引き出される電流の値を測定することによってD/
A変換器72a,72b,72cの良否の判断を行うこ
とができることになる。
【0137】(I−2)テスト信号入力回路73の説
明:テスト信号入力回路73は一つのインバータ73a
及び12個のNMOSトランジスタ73b〜73mを備
えている。
【0138】そしてトランジスタ73b,73c,73
h,73iのドレインはD/A変換器72aに、トラン
ジスタ73d,73e,73j,73kのドレインはD
/A変換器72bに、トランジスタ73f,73g,7
3l,73mのドレインはD/A変換器72cに、それ
ぞれ接続される。
【0139】また、トランジスタ73b,73cのソー
スにはディジタル信号処理回路74aの出力が、トラン
ジスタ73d,73eのソースにはディジタル信号処理
回路74bの出力が、トランジスタ73f,73gのソ
ースにはディジタル信号処理回路74cの出力が、それ
ぞれ与えられる。
【0140】一方、トランジスタ73h,73j,73
lのソースはテスト信号入力端子711に、トランジス
タ73i,73k,73mのソースはテスト信号入力端
子710に、それぞれ接続されている。
【0141】そしてトランジスタ73h,73i,73
j,73k,73l,73mのゲートには選択信号S
が、そしてトランジスタ73b,73c,73d,73
e,73f,73gのゲートにはインバータ73aによ
って得られた選択信号Sを反転した論理が、それぞれ与
えられる。
【0142】選択信号Sが“L”の場合には、インバー
タ73aによってトランジスタ73b,73c,73
d,73e,73f,73gのゲートには“H”が与え
られ、これらのトランジスタはオンしてディジタル信号
処理回路74a,74b,74cからの出力がD/A変
換器72a,72b,72cに与えられる。これらの出
力はディジタル信号D1a0a,D1b0b,D1c0cとし
て把握され、それぞれD/A変換されてアナログ信号A
a ,Ab ,Ac が得られ、これらはそれぞれアナログ信
号出力端子75a,75b,75cに伝達される他、出
力部76にも伝達される。
【0143】逆に選択信号Sが“H”の場合には、イン
バータ73aによってトランジスタ73b,73c,7
3d,73e,73f,73gのゲートには“L”が与
えられ、これらのトランジスタはオフする。よってD/
A変換器72a,72b,72cは、ディジタル信号処
理回路14a,14b,14cからの出力の代わりにデ
ィジタル信号D1a,D1b,D1cとしてテスト入力端子7
11に与えられた信号を、またディジタル信号D0a,D
0b,D0cとしてテスト入力端子710に与えられた信号
を、それぞれ受け取る。これらはD/A変換されてアナ
ログ信号Aa ,Ab ,Ac が得られ、これらはそれぞれ
アナログ信号出力端子75a,75b,75cに伝達さ
れる他、出力部76にも伝達される。
【0144】(I−3)出力部76の説明:出力部76
は3個のNMOSトランジスタ76a,76b,76c
を備えており、これらのゲートには選択信号Sが与えら
れる。またこれらのソースは共通してテスト結果出力端
子78に接続されている。トランジスタ76a,76
b,76cのドレインはそれぞれD/A変換器72a,
72b,72cに接続され、アナログ信号Aa ,Ab
c が与えられる。
【0145】選択信号Sが“L”の場合にはトランジス
タ76a,76b,76cがオフしており、アナログ信
号Aa ,Ab ,Ac はそれぞれアナログ信号出力端子7
5a,75b,75cに与えられるのみである。よっ
て、選択信号Sが“L”であって通常動作時においては
ディジタル信号処理回路74a,74b,74cの出力
するディジタル信号がそれぞれD/A変換器72a,7
2b,72cに与えられ、アナログ信号に変換されてア
ナログ信号出力端子75a,75b,75cから出力さ
れるという通常の動作が行われる。
【0146】一方、選択信号Sが“H”の場合にはトラ
ンジスタ76a,76b,76cがオンし、アナログ信
号Aa ,Ab ,Ac に対応する電流Ia ,Ib ,Ic
全てテスト結果出力端子78へと流れる。よって、外部
からテスト結果出力端子78と接地との間に抵抗REX
挿入し、その両端の電圧を測定することによって、電流
a ,Ib ,Ic の総和を検出することができる。
【0147】(I−4)D/A変換器72a,72b,
72cの良否の判別:D/A変換器72a,72b,7
2cが全て正常な場合、テスト信号入力端子711,7
10に与えられる2ビットのディジタル信号が“0
0”,”01”,“10”,“11”である場合に対し
てそれぞれ0,I0 ,2I0 ,3I0 の電流値をとる電
流を流すとして説明することが可能である。
【0148】図24はテスト信号入力端子711,71
0に与えられる2ビットのディジタル信号と抵抗REX
両端の電圧との関係を表したグラフである。D/A変換
器72a,72b,72cが全て正常な場合には、実線
で示されるように、2ビットのディジタル信号が“0
0”,”01”,“10”,“11”である場合に対し
抵抗REXの両端の電圧はそれぞれ0,3I0 EX,6I
0 EX,9I0 EXとなる。
【0149】もしも、D/A変換器72a,72b,7
2cのうちのいずれか一つにおいて、テスト信号入力端
子711,710に与えられる2ビットのディジタル信
号が“00”,”01”,“10”,“11”である場
合に対してそれぞれ0,0,I0 ,2I0 の電流値をと
る電流を流すという異常が生じているとした場合を考え
る。この場合には、破線で示されるように、2ビットの
ディジタル信号が“00”,”01”,“10”,“1
1”である場合に対し抵抗REXの両端の電圧はそれぞれ
0,2I0 EX,5I0 EX,8I0 EXとなる。
【0150】従って、ディジタル信号発生器200によ
ってテスト信号入力端子711,710に与えられる2
ビットのディジタル信号を“00”,”01”,“1
0”,“11”と順次その値が“01”ずつ大きくなる
ように変化させてゆき、等しい増加分で抵抗REXの両端
の電圧が増加すると、D/A変換器72a,72b,7
2cは正常であると分かる。一方、2ビットのディジタ
ル信号を等しい増加分で増加させた場合において、抵抗
EXの両端の電圧の増加分が等しくない場合には、D/
A変換器72a,72b,72cに異常が生じているこ
とがわかる。
【0151】従って、第8実施例においては、D/A変
換器72a,72b,72cの良否を同時に判定するこ
とができるので、これを迅速に行うことができるという
効果がある。
【0152】J.第9実施例: (J−1)基本的な考え方:図25はこの発明の第9実
施例にかかるD/A変換器テスト回路98を含んだ半導
体集積回路80の構成を示す回路図である。半導体集積
回路80は2ビットのD/A変換器82a,82b,8
2c,82dと、これらのD/A変換器に対応して設け
られたディジタル信号処理回路84a,84b,84
c,84dと、この発明にかかるD/A変換器テスト回
路98を構成するテスト信号入力端子810,811、
テスト信号入力回路83、出力部86、モード端子8
7、テスト結果出力端子88を備えている。第9実施例
にかかる発明ではD/A変換器は偶数個備えられる。
【0153】モード端子87には選択信号Sが与えら
れ、これが“L”の場合にはテスト信号入力回路83は
ディジタル信号処理回路84a,84b,84c,84
dからの信号をD/A変換器82a,82b,82c,
82dに伝達する。一方、選択信号Sが“H”の場合に
はテスト信号入力回路83はテスト信号入力端子81
0,811に与えられたテスト信号をD/A変換器82
a,82b,82c,82dに伝達する。
【0154】一方、選択信号Sが“H”の場合において
半導体集積回路80はテスト動作をし、このテストにお
いてD/A変換器82a,82b,82c,82dの良
否が判定される。この際にテスト信号入力端子810,
811に与えられるテスト信号は、外部からディジタル
信号発生器200によって与えられる。
【0155】D/A変換器82a,82b,82c,8
2dは2ビットのディジタル信号D1a0a,D1b0b
1c0c,D1d0dを受け、これらをD/A変換してア
ナログ信号Aa ,Ab ,Ac ,Ad を得る。このとき、
これらのアナログ信号はそれぞれ電流Ia ,Ib
c ,Id として出力される。
【0156】出力部86は選択信号Sが“H”の場合
(テスト動作時)にD/A変換器82a,82b,82
c,82dの出力をテスト結果出力端子88に与える。
しかし、選択信号Sが“L”の場合(通常動作時)には
テスト結果出力端子88を絶縁状態にする。
【0157】D/A変換器82a,82b,82c,8
2dの全てが正常であれば、同一のディジタル信号に対
応して、互いに等しいアナログ信号Aa ,Ab ,Ac
dを出力する。よって、第8実施例と同様に、テスト
時においてテスト結果出力端子88から引き出される電
流の値を測定することによってD/A変換器82a,8
2b,82c,82cの良否の判断を行うことができる
ことになる。
【0158】(J−2)テスト信号入力回路83の説
明:テスト信号入力回路83は3個のインバータ83
a,83b,83c及び16個のNMOSトランジスタ
83d〜83sを備えている。
【0159】そしてトランジスタ83d,83e,83
l,83mのドレインはD/A変換器82aに、トラン
ジスタ83f,83g,83n,83oのドレインはD
/A変換器82bに、トランジスタ83h,83i,8
3p,83qのドレインはD/A変換器82cに、トラ
ンジスタ83j,83k,83r,83sのドレインは
D/A変換器82dに、それぞれ接続される。
【0160】また、トランジスタ83d,83eのソー
スにはディジタル信号処理回路84aの出力が、トラン
ジスタ83f,83gのソースにはディジタル信号処理
回路84bの出力が、トランジスタ83h,83iのソ
ースにはディジタル信号処理回路84cの出力が、トラ
ンジスタ83j,83kのソースにはディジタル信号処
理回路84dの出力が、それぞれ与えられる。
【0161】一方、トランジスタ83l,83nのソー
スはインバータ83bを介して、またトランジスタ83
p,83rのソースは直接に、それぞれテスト信号入力
端子811に接続されている。そしてトランジスタ83
m,83oのソースはインバータ83cを介して、また
トランジスタ83q,83sのソースは直接に、それぞ
れテスト信号入力端子810に接続されている。
【0162】そしてトランジスタ83l,83m,83
n,83o,83p,83q,83r,83sのゲート
には選択信号Sが、そしてトランジスタ83d,83
e,83f,83g,83h,83i,83j,83k
のゲートにはインバータ83aによって得られた選択信
号Sを反転した論理が、それぞれ与えられる。
【0163】第8実施例において示されたテスト信号入
力回路83と類似して、選択信号Sが“L”の場合には
トランジスタ83d,83e,83f,83g,83
h,83i,83j,83kがオンし、ディジタル信号
処理回路84a,84b,84c,84dからの出力が
D/A変換器82a,82b,82c,82dに与えら
れ、ディジタル信号D1a0a,D1b0b,D1c0c,D
1d0dとして把握される。これらのディジタル信号は、
それぞれD/A変換されてアナログ信号Aa ,Ab ,A
c ,Ad が得られ、それぞれアナログ信号出力端子85
a,85b,85c,85dに伝達される他、出力部8
6にも伝達される。
【0164】逆に選択信号Sが“H”の場合には、D/
A変換器82a,82b,82c,82dはディジタル
信号D1c,D1dとしてテスト入力端子811に与えられ
た信号を、ディジタル信号D1a,D1bとしてテスト入力
端子811に与えられた信号の反転を、それぞれ受け取
る。またディジタル信号D0c,D0dとしてテスト入力端
子810に与えられた信号を、ディジタル信号D0a,D
0bとしてテスト入力端子810に与えられた信号の反転
を、それぞれ受け取る。これらはD/A変換されてアナ
ログ信号Aa ,Ab ,Ac ,Ad が得られ、アナログ信
号出力端子85a,85b,85c,85dに伝達され
る他、出力部86にも伝達される。
【0165】(J−3)出力部86の説明:出力部86
は4個のNMOSトランジスタ86a,86b,86
c,86dを備えており、これらのゲートには選択信号
Sが与えられる。第8実施例の出力部76と類似して出
力部86は選択信号Sが“H”の時にテスト結果出力端
子88へと電流の和(Ia +Ib +Ic +Id )を与え
る。外部からテスト結果出力端子88と接地との間に抵
抗REXを挿入し、その両端の電圧を測定することによっ
て、電流の和(Ia +Ib +Ic +Id )を検出するこ
とができる。
【0166】(J−4)D/A変換器82a,82b,
82c,82dの良否の判別:テスト時においてD/A
変換器82aに与えられるディジタル信号D1a0aと、
D/A変換器82bに与えられるディジタル信号D1b
0bとは互いに等しい。またD/A変換器82cに与えら
れるディジタル信号D1c0cと、D/A変換器82dに
与えられるディジタル信号D1d0dとは互いに等しい。
【0167】しかし、インバータ83b,83cに起因
して、ディジタル信号D1a0aとディジタル信号D1c
0cとは相補的な値をとる。例えばディジタル信号D1a
0aが“00”,“01”,“10”,“11”を採る場
合には、ディジタル信号D1c0cはこれらに対応してそ
れぞれ“11”,“10”,“01”,“00”を採
る。
【0168】このため、D/A変換器82a,82b,
82c,82dの全てが正常に動作する場合には、テス
ト入力端子810,811に与えられたディジタル信号
の値によらず電流の和(Ia +Ib +Ic +Id )が一
定に保たれる。
【0169】例えば、第8実施例と同様に、D/A変換
器82a,82b,82c,82dの全てにおいて、与
えられた2ビットのディジタル信号が“00”,”0
1”,“10”,“11”である場合に対してそれぞれ
0,I0 ,2I0 ,3I0 の電流値をとる電流を流すと
する。この場合には、テスト入力端子810,811に
ディジタル信号D1 ,D0 がそれぞれ与えられたとし
て、電流Ia ,Ib ,Ic,Id は表1に示される値を
採る。
【0170】
【表1】
【0171】よって、D/A変換器82a,82b,8
2c,82dの全てが正常に動作する場合には、テスト
入力端子810,811に与えられたディジタル信号の
値によらず電流の和(Ia +Ib +Ic +Id )は一定
値6I0 に保たれる。
【0172】ところが、D/A変換器82aに異常があ
り、与えられる2ビットのディジタル信号が“0
0”,”01”,“10”,“11”である場合に対し
てそれぞれ0,0,I0 ,2I0 の電流値をとる電流を
流すとする。この場合には、テスト入力端子810,8
11与えられたディジタル信号D1 0 に対して電流I
a ,Ib ,Ic ,Id は表2に示される値を採る。
【0173】
【表2】
【0174】よってこの場合には、テスト入力端子81
0,811に与えられたディジタル信号の値によって電
流の和(Ia +Ib +Ic +Id )は5I0 及び6I0
の2つの値を採ることになる。
【0175】つまり、第9実施例においては偶数個のD
/A変換器を2組(上記の例ではD/A変換器82a,
82bの組と、D/A変換器82c,82dの組)に分
け、それぞれの組に相補的なテスト信号を与えている。
よって、全てのD/A変換器が正常な場合にはテスト信
号の値によらずにテスト結果出力端子88から一定の値
の電流が得られるが、異常が発生した場合には一定の値
が得られないので、全てのD/A変換器の良否を迅速に
判定することができる。
【0176】K.第10実施例:第1乃至第7実施例で
はA/D変換器のテストに、第8乃至第9実施例ではD
/A変換器のテストに、それぞれ関する技術について具
体的に説明してきたが、A/D変換器とD/A変換器の
両方のテストを行うテスト回路を実現することもでき
る。
【0177】図26は第10実施例にかかるテスト回路
を含む半導体集積回路90の構成を示すブロック図であ
る。半導体集積回路90は、アナログ入力端子11a,
11b,11c、アナログ信号出力端子75a,75
b,75c及び入出力端子16c,16d、テスト結果
出力端子78を備えている。そしてアナログ入力端子1
1a,11b,11cのそれぞれに対応して接続されて
設けられたA/D変換器12a,12b,12c、アナ
ログ信号出力端子75a,75b,75cのそれぞれに
対応して接続されて設けられたD/A変換器72a,7
2b,72cを備えている。
【0178】更にディジタル信号処理回路14も設けら
れており、A/D変換器12a,12b,12cは一致
検出回路23を介してディジタル信号処理回路14に接
続されており、またD/A変換器72a,72b,72
cはテスト信号入力回路73を介してディジタル信号処
理回路14に接続されている。
【0179】第6実施例と同様にして、一致検出回路2
3には切り換え部41が接続されており、切り換え部4
1には出力部253が接続されている。また、第8実施
例と同様にしてD/A変換器72a,72b,72cと
テスト結果出力端子78との間には出力部76が接続さ
れている。そして出力部253及びテスト信号入力回路
73はいずれも入出力端子16c,16dに接続されて
いる。
【0180】切り換え部41にはモード端子17aが接
続され、これに“H”が与えられると切り換え部41は
一致検出回路23の出力を出力部253に与え、“L”
が与えられた場合には一致検出回路23の出力を出力部
253に与えない。即ちモード端子17aは第6実施例
におけるモード端子17に対応する。
【0181】また、テスト信号入力回路73と出力部7
6にはモード端子17bが接続され、これに“H”が与
えられた場合にはテスト信号入力回路73にテスト信号
が与えられ、また出力部76はD/A変換器72a,7
2b,72cの出力する変換電流をテスト結果出力端子
78に与える。そしてモード端子17bに“L”が与え
られると、テスト信号入力回路73にはディジタル信号
処理回路14の出力が与えられ、出力部76は変換電流
をテスト結果出力端子78に与えない。即ちモード端子
17bは第8実施例におけるモード端子77に対応す
る。
【0182】そして、入出力端子16c,16dは双方
向端子であり、モード端子17aが“H”の場合には第
6実施例におけるテスト結果出力端子16a,16bと
して機能し、モード端子17bが“H”の場合には第8
実施例におけるテスト信号入力端子710,711とし
て機能することになる。
【0183】また、モード端子17a,17bのいずれ
もが“L”の場合には半導体集積回路90は、D/A変
換器、A/D変換器のいずれのテストも行わす、図10
0に示された半導体集積回路101と同様に、アナログ
信号をディジタル信号へ変換し、ディジタル信号処理を
行って、アナログ信号へ変換するという通常の機能を果
たすことになる。なお、モード端子17a,17bのい
ずれも“H”とすることは禁止される。
【0184】上記に説明したように、この発明の第10
実施例によれば同一の半導体集積回路に設けられたD/
A変換器及びA/D変換器を、第6及び第8実施例と同
様にして迅速にテストすることができる。
【0185】なお、本実施例においては第6実施例にお
いて説明されたように、一致検出回路23を一致検出回
路13に、また出力部253を出力部153に、それぞ
れ置換しても同様の効果が得られるし、第9実施例で示
されたようにD/A変換器が偶数個設けられた場合には
テスト信号入力回路73をテスト信号入力回路83に、
また出力部76を出力部86に、それぞれ置換しても迅
速なテストが行えるという効果が得られる。
【0186】
【発明の効果】以上に示されたように、この発明の第1
及び第2の態様にかかるA/D変換器テスト回路によれ
ば、全てのA/D変換器が正常であるか否かが一度に検
出され、これらの良否を迅速に判断することができる。
【0187】特に第2の態様によればA/D変換器に異
常なものが存在する場合において、テスト結果出力端子
には“H”と“L”との中間の電位が与えられるので、
その検出が容易である。
【0188】また、この発明の第3及び第4の態様にか
かるD/A変換器テスト回路によれば、変化するテスト
信号に対応してテスト結果出力端子において得られる変
換電流を測定することで、全てのD/A変換器が正常で
あるか否かが一度に検出され、これらの良否を迅速に判
断することができる。
【0189】特に第4の態様によれば、全てのD/A変
換器が正常である場合に得られる変換電流が一定となる
ので、その検出が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図2】この発明の第1実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図3】この発明の第1実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図4】この発明の第1実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図5】この発明の第2実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図6】この発明の第2実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図7】この発明の第2実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図8】この発明の第3実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図9】この発明の第3実施例の動作を示す回路図であ
る。
【図10】この発明の第3実施例の動作を示す回路図で
ある。
【図11】この発明の第3実施例の動作を示す回路図で
ある。
【図12】この発明の第3実施例の動作を示す回路図で
ある。
【図13】この発明の第4実施例の構成を示す回路図で
ある。
【図14】この発明の第5実施例の構成を示す回路図で
ある。
【図15】この発明の第6実施例の構成を示す回路図で
ある。
【図16】この発明の第6実施例の構成を示す回路図で
ある。
【図17】この発明の第7実施例の構成を示す回路図で
ある。
【図18】この発明の第7実施例の動作を示す回路図で
ある。
【図19】この発明の第7実施例の動作を示す回路図で
ある。
【図20】この発明の第7実施例の動作を示す回路図で
ある。
【図21】この発明の第7実施例の動作を示す回路図で
ある。
【図22】この発明の第7実施例の動作を示す回路図で
ある。
【図23】この発明の第8実施例の構成を示す回路図で
ある。
【図24】この発明の第8実施例の動作を示すグラフで
ある。
【図25】この発明の第9実施例の構成を示す回路図で
ある。
【図26】この発明の第10実施例の構成を示す回路図
である。
【図27】従来の技術を示すブロック図である。
【図28】従来の技術を示すブロック図である。
【図29】従来の技術を示すブロック図である。
【符号の説明】
12a〜12c A/D変換器 13,23,33,63 一致検出回路 15,25,76,86,153,253 出力部 72a〜72c,82a〜82d D/A変換器 73,83 テスト信号入力回路 78,88 テスト結果出力端子 91〜96 A/D変換器テスト回路 97,98 D/A変換器テスト回路 710,711,810,811 テスト信号入力端子
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】またこの発明の第3の態様にかかるD/A
変換器テスト回路は、デジタル信号をD/A変換して変
換電流を流すD/A変換器の良否をテストするD/A変
換器テスト回路であって、(a)前記D/A変換器にデ
ィジタル信号であるテスト信号を与えるテスト信号入力
回路と、(b)前記D/A変換器の変換電流の和を出力
する出力部とを備えるまたこの発明の第4の態様にか
かるD/A変換器テスト回路は、それぞれが、Nビット
のディジタル信号をビット毎に入力するN個の入力端を
有し、前記デジタル信号をD/A変換して変換電流を流
す2M個のD/A変換器の良否をテストするD/A変換
器テスト回路であって、(a)Nビットのテスト信号を
ビット毎に入力するN個のテスト信号入力端子と、
(b)テスト結果出力端子と、(c)第J番目(1≦J
≦M)の前記D/A変換器の第L番目(1≦L≦N)の
前記入力端に接続された第1端と、第L番目の前記テス
ト信号入力端子に与えられた値が与えられる第2端と、
自身の前記第1端へ自身の前記第2端に与えられた値を
伝達するか否かを制御する制御端とを含むスイッチSJL
と、()第K番目((M+1)≦K≦2M)の前記D
/A変換器の第L番目の前記入力端に接続された第1端
と、前記第L番目のテスト信号入力端子に与えられた値
と相補的な値が与えられる第2端と、自身の前記第1端
へ自身の前記第2端に与えられた値を伝達するか否かを
制御する制御端とを含むスイッチSKLと、()前記ス
イッチSJL,SKLの含む前記制御端の全てに共通して接
続され、選択信号が与えられる制御端子と、()前記
D/A変換器の前記変換電流の全てを前記テスト結果出
力端子に与えるか否かを前記選択信号に基づいて制御す
る出力部とを備える。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】A/D変換器12a,12b,12cはそ
れぞれアナログ入力端子11a,11b,11cに与え
られたアナログ信号Aa ,Ab ,Ac をA/D変換し、
それぞれ2ビットのディジタル信号D1a0a,D
1b0b,D1c0cをディジタル信号処理回路14a,1
4b,14cに伝達する。半導体集積回路10における
A/D変換器12a,12b,12cのディジタル信号
処理回路14a,14b,14cに対する関係は、図
に示された従来の技術における信号処理システム10
1におけるA/D変換器102のディジタル信号処理回
路103に対する関係と同一であり、ディジタル信号D
1a0a,D1b0b,D1c0cはディジタル信号DIに対
応する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】一致検出回路13は、ディジタル信号処理
回路14a,14b,14cと並列の関係にあってA/
D変換器12a,12b,12cへ接続されている。一
致検出回路13は4つのEXORゲート13a,13
b,13d,13e及び2つのORゲート13c,13
fを備えている。また、出力部15は2つのトライステ
ートバッファ15a,15bを備えている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】(A−2)一致検出回路13の説明:EX
ORゲート13aの2つの入力端は、A/D変換器12
a,12bの上位ビット側の出力端にそれぞれ接続され
る。即ち、EXORゲート13aの2つの入力端にはデ
ィジタル信号D1a,D1bがそれぞれ与えられる。同様に
してEXORゲート13bの2つの入力端は、A/D変
換器12b,12cの上位ビット側の出力端にそれぞれ
接続される。即ち、EXORゲート13bの2つの入力
端にはディジタル信号D1b,D1cがそれぞれ与えられ
る。ORゲート13cはEXORゲート13a,13b
の出力の論理和を採って出力する。よってORゲート1
3cはディジタル信号D1a,D1b,D1cの全てが“H”
(“1”)又は“L”(“0”)に一致した場合のみ
“L”を出力し、それ以外では“H”を出力する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】同様にして、EXORゲート13dの2つ
の入力端は、A/D変換器12a,12bの下位ビット
側の出力端にそれぞれ接続される。即ち、EXORゲー
ト13dの2つの入力端にはディジタル信号D0a,D0b
がそれぞれ与えられる。同様にしてEXORゲート13
eの2つの入力端は、A/D変換器12b,12cの下
位ビット側の出力端にそれぞれ接続される。即ち、EX
ORゲート13eの2つの入力端にはディジタル信号D
0b,D0cがそれぞれ与えられる。ORゲート13fはE
XORゲート13d,13eの出力の論理和を採って出
力する。よってORゲート13fはディジタル信号
0a,D0b,D0cの全てが“H”(“1”)又は“L”
(“0”)に一致した場合のみ“L”を出力し、それ以
外では“H”を出力する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】トランジスタ25a,25cはPチャネル
型であるので、そのゲートに“L”が与えられるとオン
し、高電位点251の電位をそれぞれテスト結果出力端
子16a、16bに伝達し、外部に“H”を出力する。
ゲートに“H”が与えられるとオフする。一方、トラン
ジスタ25,25dはNチャネル型であるので、その
ゲートに“H”が与えられるとオンし、低電位点252
の電位をそれぞれテスト結果出力端子16a、16bに
伝達し、外部に“L”を出力する。ゲートに“L”が与
えられるとオフする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】図2から分かるように一つのEXORゲー
トを構成するのに必要なトランジスタの数は8個であ
り、図3から分かるように一つのORゲートを構成する
のに必要なトランジスタの数は6個である。よって、第
1実施例では一致検出回路13が4つのEXORゲート
と2つのORゲートを必要とするので、一致検出回路1
3は44個のトランジスタを必要とすることがわかる。
そして図4から分かるように一つのトライステートバッ
ファは12個のトランジスタから構成されるので、2つ
のトライステートバッファを必要とする出力部15は2
4個のトランジスタを必要とする。結局、第1実施例の
効果を得るためには合計68個のトランジスタが必要で
ある。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】一方、第2実施例においては一致検出回路
23は2つのNANDゲートと2つのNORゲートを必
要とする。そして図6及び図7から分かるように、一つ
のNANDゲート及び一つのNORゲートを構成するに
は、いずれも6個のトランジスタを必要とする。よって
一致検出回路23は24個のトランジスタから構成され
る。そして図5からわかるように、出力部25はトラン
ジスタ4個から構成されるので、結局第実施例の効果
を得るためには合計28個のトランジスタしか必要でな
い。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】同様にして、トランジスタ33g,33
h,33i及び抵抗3 は低電位点252から高電位点
251へと直列に接続され、トランジスタ33iのドレ
インから一致検出信号A0 が出力される。また、トラン
ジスタ33j,33k,33l及び抵抗R4 は高電位点
251から低電位点252へと直列に接続され、トラン
ジスタ33lのドレインから一致検出信号B0 が出力さ
れる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】一致検出回路33においては既に述べたよ
うに、トランジスタは12個しか要求されない。抵抗R
1 ,R2 ,R3 ,R4 はトランジスタのオン抵抗を用い
ることが可能であり、これらを勘定にいれても一致検出
回路33と出力部25とで合計20個のトランジスタし
か必要ではない。これは第1実施例において要求された
トランジスタの数68個は勿論、第2実施例において要
求されたトランジスタの数28個よりも少ない。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正内容】
【0095】テスト結果出力端子16bに関しても同様
である。ディジタル信号の下位ビットD0a,D0b,D0c
の値が等しく“H”であればテスト結果出力端子16b
はトランジスタ25c,25hのオン抵抗の並列接続を
介して高電位点251に接続され、その状態は“H”と
なる。また、ディジタル信号の下位ビットD0a,D0b
0cの3者の値が等しく“L”であればテスト結果出力
端子16bはトランジスタ25g,25dのオン抵抗の
並列接続を介して低電位点252に接続され、その状態
は“L”となる。一方、A/D変換器12a,12b,
12cのうちに異常な動作をするものがあり、ディジタ
ル信号の下位ビットD0a,D0b,D0cの3者の値が一致
しない場合にはテスト結果出力端子16はトランジス
タ25g,25hのオン抵抗を介してそれぞれ低電位点
252及び高電位点251に接続され、中間の電位が与
えられる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0109
【補正方法】変更
【補正内容】
【0109】切り換え部41はNMOSトランジスタ4
1a,41b,41c,41dを備えており、それぞれ
のソースには一致検出信号A1 ,B1 ,A0 ,B0 が与
えられる。一方、それぞれのドレインには出力部253
の備えるトランジスタ25e,25f,25g,25h
のゲートが接続されている。トランジスタ41a,41
b,41c,41dのゲートにはモード端子17が接続
されており、半導体集積回路40の外部からモード端子
17に“H”に対応する電位が与えられない限りトラン
ジスタ41a,41b,41c,41dは導通せず、従
ってトランジスタ25e,25f,25g,25hのゲ
ートはフローティング状態となる。よって、A/D変換
器12a,12b,12cの良否をテストする場合のみ
モード端子17に外部から“H”に対応する電位を与え
れば、トランジスタ25e,25fの対、あるいはトラ
ンジスタ25g,25hの対において流れる貫通電流に
よって生じる消費電力を軽減することができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0114
【補正方法】変更
【補正内容】
【0114】H.第7実施例:図17はこの発明の第7
実施例にかかるA/D変換器テスト回路96を含んだ半
導体集積回路60の構成を示す回路図である。半導体集
積回路60は第1実施例において示された半導体集積回
路10と同様に、アナログ入力端子11a,11b,1
1c並びにこれらに対応して設けられたA/D変換器1
2a,12b,12c及びディジタル信号処理回路14
a,14b,14cを備えている。しかし、第1実施例
とは異なり、A/D変換器テスト回路96はA/D変換
器12a,12b,12cに接続されているものの、デ
ィジタル信号処理回路14a,14b,14cとは並列
の関係にはない。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0123
【補正方法】変更
【補正内容】
【0123】まず、A/D変換器12a,12b,12
cが全て正常に動作する場合を考える。この場合にはデ
ィジタル信号D1a,D1b,D1cは互いに一致する。例え
ば、これらが全て“H”の場合には、トランジスタ12
1a,122a,123aの全てがオンしており、トラ
ンジスタ121b,122b,123bの全てがオフし
ている。この場合にはテスト結果出力端子16a近傍の
等価回路は図19の様になる。トランジスタ121aの
オン抵抗とトランジスタ63hのオン抵抗との和、トラ
ンジスタ122aのオン抵抗とトランジスタ63jのオ
ン抵抗との和、トランジスタ123aのオン抵抗とトラ
ンジスタ63lのオン抵抗との和は互いに等しいと仮定
し、これらを図19では抵抗Ronで示している。このよ
うな場合にはテスト結果出力端子16aの電位は高電位
点251の電位(“H”に対応し、ここではVDDとす
る)に等しくなる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0132
【補正方法】変更
【補正内容】
【0132】即ち選択信号Sが“L”の場合において半
導体集積回路70は通常動作をし、半導体集積回路70
におけるD/A変換器72a,72b,72cのディジ
タル信号処理回路74a,74b,74cに対する関係
は、図27に示された従来の技術における信号処理シス
テム101におけるD/A変換器104のディジタル信
号処理回路103に対する関係と同一である。この場合
においてD/A変換器72a,72b,72cに与えら
れるディジタル信号はディジタル信号DOに対応する。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0183
【補正方法】変更
【補正内容】
【0183】また、モード端子17a,17bのいずれ
もが“L”の場合には半導体集積回路90は、D/A変
換器、A/D変換器のいずれのテストも行わす、図27
に示された半導体集積回路101と同様に、アナログ信
号をディジタル信号へ変換し、ディジタル信号処理を行
って、アナログ信号へ変換するという通常の機能を果た
すことになる。なお、モード端子17a,17bのいず
れも“H”とすることは禁止される。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図26
【補正方法】変更
【補正内容】
【図26】この発明の第10実施例の構成を示すブロッ
図である。
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図25
【補正方法】変更
【補正内容】
【図25】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル信号である変換器出力をそれ
    ぞれが出力する、複数のA/D変換器の良否をテストす
    るA/D変換器テスト回路であって、 (a)前記A/D変換器の前記変換器出力が全て一致す
    るか否かを検出し、一致検出信号を出力する一致検出回
    路と、 (b)前記一致検出信号によって制御され、前記A/D
    変換器の良否を示すテスト結果出力を与える出力部と を備えるA/D変換器テスト回路。
  2. 【請求項2】 Nビットのディジタル信号である変換器
    出力をそれぞれが出力する、M個のA/D変換器の良否
    をテストするA/D変換器テスト回路であって、 (a)第1端と、K番目(1≦K≦M)の前記A/D変
    換器の出力する前記変換器出力の第Lビット目(1≦L
    ≦N)が与えられる第2端と、自身の前記第1端へ自身
    の前記第2端に与えられた値を伝達するか否かを制御す
    る制御端とを含むスイッチSKLと、 (b)前記スイッチSKLの含む前記制御端の全てに共通
    して接続され、選択信号が与えられる制御端子と、 (c)前記スイッチS1L,S2L,…,SMLの前記第1端
    を共通して接続するテスト結果出力端子TL と を備えるA/D変換器テスト回路。
  3. 【請求項3】 デジタル信号をD/A変換して変換電流
    を流すD/A変換器の良否をテストするD/A変換器テ
    スト回路であって、 (a)前記D/A変換器にディジタル信号であるテスト
    信号を与えるテスト信号入力回路と、 (b)前記D/A変換器の変換電流の和を出力する出力
    部と を備えるD/A変換器テスト回路。
  4. 【請求項4】 それぞれが、Nビットのディジタル信号
    をビット毎に入力するN個の入力端を有し、前記デジタ
    ル信号をD/A変換して変換電流を流す2M個のD/A
    変換器の良否をテストするD/A変換器テスト回路であ
    って、 (a)Nビットのテスト信号をビット毎に入力するN個
    のテスト信号入力端子と、 (b)テスト結果出力端子と、 (c)第J番目(1≦J≦M)の前記D/A変換器の第
    L番目(1≦L≦N)の前記入力端に接続された第1端
    と、第L番目の前記テスト信号入力端子に与えられた値
    が与えられる第2端と、自身の前記第1端へ自身の前記
    第2端に与えられた値を伝達するか否かを制御する制御
    端とを含むスイッチSJLと、 (c)第K番目((M+1)≦K≦2M)の前記D/A
    変換器の第L番目の前記入力端に接続された第1端と、
    前記第L番目のテスト信号入力端子に与えられた値と相
    補的な値が与えられる第2端と、自身の前記第1端へ自
    身の前記第2端に与えられた値を伝達するか否かを制御
    する制御端とを含むスイッチSKLと、 (d)前記スイッチSJL,SKLの含む前記制御端の全て
    に共通して接続され、選択信号が与えられる制御端子
    と、 (e)前記D/A変換器の前記変換電流の全てを前記テ
    スト結果出力端子に与えるか否かを前記選択信号に基づ
    いて制御する出力部と を備えるD/A変換器テスト回路。
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