JPH071304Y2

JPH071304Y2 - サンシエード装置

Info

Publication number: JPH071304Y2
Application number: JP4808488U
Authority: JP
Inventors: 賢司向畑; 圭三杉本
Original assignee: ダイキョー・ベバスト株式会社
Priority date: 1988-04-08
Filing date: 1988-04-08
Publication date: 1995-01-18
Anticipated expiration: 2003-04-08
Also published as: JPH01149808U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、自動車等の乗物のサンルーフ装置に組込まれ
るサンシエード装置に関する。

（従来の技術）例えば乗用自動車においては、屋根に開口部を形成し、
この開口部を開閉するルーフパネルをスライド及び／又
はチルト自在に設けてサンルーフ装置が構成され、ルー
フパネルに透明パネルを使用した場合に、遮光のために
サンシエード装置が設けられる。

サンシエード装置は、屋根開口部の下方からその後方ま
で前後方向摺動自在なサンシエードパネルと、このサン
シエードパネルの左右側縁を支持案内する左右１対のガ
イドレールとを有しており、左右各ガイドレールは１本
の長尺物である。また、サンシエードパネルの前後には
当接部材が設けられ、ガイドレールの前後端又は屋根側
にサンシエードパネルの前後移動限界位置を設定するス
トッパが設けられている。

（考案が解決しようとする課題）前記従来技術では、左右各ガイドレールは１本の長尺物
であるため、加工が面倒であり且つ狭い空間への取付け
も困難となっており、また、サンシエードパネルには前
後各ストッパと当接する部材を前後に夫々設けねばなら
ず、部品点数が多く、組立ても面倒になっている。

本考案は、左右ガイドレールを前後に２分割して加工及
び取付けの容易化を図り、後分割レールの前上部にスト
ッパを設けて、前後ストッパに当接する当接部材を１個
で賄うことができるようにしたサンシエード装置を提供
することを目的とする。

（課題を解決するための手段）本考案における前記目的を達成するための具体的構成
は、乗物屋根の開口部を開閉するルーフパネルの下方に
配置されていて開口部下方からその後方まで前後方向摺
動自在なサンシエードパネルと、乗物屋根に対して固定
されていて前記サンシエードパネルの左右側縁を支持案
内する左右１対のガイドレールとを有し、前記サンシエ
ードパネルの前上部の左右側部に、前方移動限界位置設
定用のストッパと当接する当接部材を設けたサンシエー
ド装置において、前記左右ガイドレールを前後２分割し、後分割レールの
前上部に前記当接部材と当接可能な後方移動限界位置設
定用ストッパを形成したことである。

（作用）第１図実線で示す如く、ルーフパネル12が開口部４を閉
鎖し、当接部材26が前ストッパ28に当接してサンシエー
ドパネル23が遮光状態にあるとき、サンシエードパネル
23は前分割レール24Fに支持されており、サンシエード
パネル23を、把持部25を介して人為的に又は係合体27を
介してルーフパネル12の後方移動に連動して、後方へ移
動していくと、サンシエードパネル23の左右側縁の後端
は後分割レール24Rの前端の案内部32に案内されて後分
割レール24R内に入っていき、後方移動中支持案内さ
れ、サンシエードパネル23が後方移動限界位置に達する
と、当接部材26が後分割レール24Rの前上部の後ストッ
パ29に当接し、移動が停止する。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。

第１図において、１は乗用自動車の屋根２に設けられた
サンルーフ装置である。屋根２には前後に大小の開口部
3,4が形成されており、小さい前開口部３には前サンル
ーフ装置５が、大きい後開口部４には後サンルーフ装置
６が夫々装備されている。

前サンルーフ装置５は前開口部３をガラス又はプラスチ
ック製の前ルーフパネル７のチルト動作で開閉するもの
であり、前ルーフパネルは屋根２にＵ字金具８を介して
前部が枢支され、後部は図外のトグル式取付具を介して
中間梁部９に着脱自在に固定される。この前ルーフパネ
ル７の下面には前サンシエードパネル10が着脱自在に取
付けられている。

後サンルーフ装置６は後開口部４を後ルーフパネル12の
スライド動作で開閉するものであり、これに本考案のサ
ンシエード装置13が組込まれている。

前記後サンルーフ装置６は、ガラス又はプラスチック製
の後ルーフパネル12の下面の前後に左右各１対の支持部
材14F,14Rを取付け、後開口部４の左右側下方に前ガイ
ドレール15を設け、屋根２の後上部に左右１対の後ガイ
ドレール16を設けており、前後支持部材14F,14Rの下部
に設けたシュー17F,17Rが前記前後ガイドレール15,16に
摺動自在に支持案内されている。

前記前後ガイドレール15,16は夫々前端から中途部まで
後上方へ盛り上っており、中途部から後端までゆるやか
に後方下向き傾斜している。

左右前ガイドレール15の内側にはそれと一体的に形成さ
れた直線状のケーブルガイド18が配置され、前ガイドレ
ール15と共に屋根裏パネル19に固定されている。前ガイ
ドレール15は第７図に示すように後部がケーブルガイド
18と同高さで且つ一体であるのに対し、前部は前下方へ
湾曲しているので、第５図に示すようにケーブルガイド
18から下方へ離れている。尚、第２図では前ガイドレー
ル15を上方へずらして画いている。

図示していないが、ケーブルガイド18内に挿通されてい
るケーブルは、前支持部材14Fに連結されており、手動
又は電動モータによって駆動される減速機構によつて長
手方向に移動され、後ルーフパネル12を前後移動する。

後ルーフパネル12は後方移動するときに、ガイドレール
15,16の前部盛り上り部によって水平姿勢で後上方へ平
行に上昇し、そして屋根２上で直線的な後方移動が行な
われる。

後ガイドレール16は２枚対向で１つのガイド溝を形造る
板材を、ボルト20及びナット21を介して屋根２後部上に
固定している。

サンシエード装置13は遮光可能なプラスチック板等で形
成されたサンシエードパネル23と、これを支持案内する
左右１対のガイドレール24とを有している。左右各ガイ
ドレール24は前後２分割されている。後分割レール24R
は断面コ字形のチャンネル材で形成されており、前分割
レール24Fは、第５図に示すように、ケーブルガイド18
の突出壁18aと屋根裏パネル19との間の溝で形成されて
いる。但し、前分割レール24Fもチャンネル材で形成し
ても良い。

前記サンシエードパネル23には前下面に把持部25が形成
され、前上面の左右には１対の当接部材26がネジ止めさ
れている。この左右各当接部材26の当接片26aは前分割
レール24Fの上方まで延設されており、後ルーフパネル1
2の前支持部材14Fに設けた係合体27が前側から当接可能
となっている。従って、サンシエードパネル23は把持部
25を介して手動で独自に後方摺動可能であると共に、後
ルーフパネル12の後方移動（開放動作）によっても後方
駆動可能となっている。

前分割レール24Fの前端は上側へ折曲げてストッパ28が
形成されており、この前ストッパ28は前記当接片26aと
当接可能であり、サンシエードパネル23の前方移動限界
位置を設定する。尚、前ストッパ28はブロックを前分割
レール24F上面にネジ止め又は溶接して形成しても良
い。

後分割レール24Rの前端はラッパ状に広がっていて、サ
ンシエードパネル23の後端が後分割レール24R内に入り
易くするための案内部32が形成されており、上側へ折曲
げられた部分の前面が後ストッパ29となっている。この
後ストッパ29も前記当接片26aと当接可能であり、サン
シエードパネル23の後方移動限界位置を設定する。

前記後分割レール24Rには複数本の取付板30が上向きに
立設されており、この取付板30は前記ボルト20及びナッ
ト21を介して後ガイドレール16と共に屋根２に締結され
ている。後分割レール24Rは屋根２の後部と内装材31と
の間の空間に配置され、この空間はサンシエードパネル
23の収納部になっている。

（考案の効果）以上詳述してた本考案によれば、左右各ガイドレール24
を前後２分割しているので、加工が容易になり、短尺物
で軽量になるので取付けも容易になり、また、後分割レ
ール24Rの前上部に後方移動限界位置設定用のストッパ2
9を形成しているので、前方移動限界位置設定用のスト
ッパ28に当接する当接部材26を後方移動用にも兼用する
ことができ、部品点数が減少し、コスト低減を図ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示しており、第１図は要部の一
部断面斜視図、第２図はサンルーフ装置全体の断面側面
図、第３図は要部の断面側面図、第４図はサンシエード
装置の平面図、第５図は第２図のＶ−Ｖ線断面図、第６
図は第２図のVI-VI線断面図、第７図は第２図のVII-VII
線断面図、第８図は後分割レール前部の斜視図、第９図
は前分割レール前部の斜視図である。１……サンルーフ装置、２……屋根、４……後開口部、
６……後サンルーフ装置、12……後ルーフパネル、13…
…サンシエード装置、23……サンシェードパネル、24F
……前分割レール、24R……後分割レール、26……当接
部材、28……前ストッパ、29……後ストッパ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】乗物屋根の開口部を開閉するルーフパネル
の下方に配置されていて開口部下方からその後方まで前
後方向摺動自在なサンシエードパネルと、乗物屋根に対
して固定されていて前記サンシエードパネルの左右側縁
を支持案内する左右１対のガイドレールとを有し、前記
サンシエードパネルの前上部の左右側部に、前方移動限
界位置設定用のストッパと当接する当接部材を設けたサ
ンシエード装置において、前記左右ガイドレールを前後２分割し、後分割レールの
前上部に前記当接部材と当接可能な後方移動限界位置設
定用ストッパを形成したことを特徴とするサンシエード
装置。