JPH07129103A - 拡張型フリー表示システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示システムにおいて、用途や設置場所に応
じた所望表示サイズの表示パネルユニット１が構築で
き、かつ表示サイズに関係なく、共通のコントロールボ
ード２で、しかも少ない表示パネルユニット１で多彩な
表示制御を可能にする。 【構成】 所定の表示サイズに接続可能なコネクタ８を
備えた表示パネルユニット１と、該表示パネルユニット
１を駆動制御するコントロールボード２とで構成されて
おり、コントロールボード２には表示データを駆動制御
するためのＲＯＭ３、ＲＡＭ４、表示パネルユニット駆
動回路５等が搭載されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、屋内外に設置され、用
途、設置場所に応じた所望サイズの表示パネルユニット
を構成でき、多彩な表示制御が可能な拡張型フリー表示
システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のＬＥＤ表示システムは、ＬＥＤ単
体ランプを縦横に複数個並べてマトリックス状に所望表
示サイズのパネルを構成し、この固定表示パネルをＣＰ
Ｕ，ＲＯＭ，ＲＡＭを搭載した専用のコントロールボー
ドで駆動している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のＬＥＤ表示シス
テムの場合、固定表示パネルと専用のコントロールボー
ドが一対一の関係に製作されているため、用途や設置場
所に応じた表示パネルユニットを自由に構築することが
できず、また所望サイズの表示パネルユニットを構築し
た場合、そのパネルに応じた専用のコントロールボード
の設計をその都度メーカーに依頼する必要があった。

【０００４】また、ＬＥＤ表示システムを構成するに
は、ＬＥＤ単体、表示パネルユニット、コントロールボ
ード、編集ソフトを必要とするが、これら技術のすべて
を保有するメーカーだけにシステムの製作が限定され、
ＬＥＤ表示システムの汎用性及び拡販が拘束されるとい
う問題点を有していた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点に
鑑みてなされたもので、用途や設置場所などに応じた所
望表示サイズの表示パネルユニットを構築でき、かつ表
示サイズに関係なく汎用の制御プロセッサユニット（コ
ントロールボード）で、しかも少ない表示パネルユニッ
トで多彩な表示制御が可能な拡張型フリー表示システム
を提供することを特徴とする。

【０００６】また、本発明は少ない表示パネルユニット
で多彩な表示制御を行うためにＣＰＵからのデータに基
づいて表示データメモリの所定位置をアドレスし書込み
読出しができるアドレス選択回路を備えることを特徴と
する。

【０００７】また、本発明の拡張型フリー表示システム
は、パーソナルコンピュータ等の外部記憶装置や各種セ
ンサー、リレー等との間で自由にデータのやり取りがで
きることを特徴とする。

【０００８】また、本発明の表示パネルユニットはＬＥ
Ｄ表示パネルユニットであることを特徴とする。ブラウ
ン管や液晶パネルの場合、これらを組み合わせ接続した
場合、境界線にその継ぎ目が現れるという問題がある。

【０００９】

【作用】本発明は、用途や設置場所などに応じた所望の
表示サイズの表示パネルユニットと汎用のコントロール
ボードを購入することでユーザーが自由に表示システム
を構築することができる。

【００１０】また、本発明は、表示データメモリの所定
位置をアドレスし、書込み、読出しができるので、表示
パネルユニット上で複数のシーケンスを同時に実行した
り、個々の表示画面をドット単位で移動させたりなど、
少ない表示パネルユニットで多彩な表示制御ができる。

【００１１】更に、本発明は、外部記憶装置で作成した
表示データを転送して表示パネルユニットに表示した
り、各種センサー、リレー等から得られたデータによ
り、表示パネルユニットを駆動させたりすることができ
る。

【００１２】そして、本発明は、個々のＬＥＤ表示パネ
ルユニットを、裏面に設けたコネクタで接続するので、
表示パネルの表面側には、境界線にその継ぎ目は現れな
い。

【００１３】

【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。

【００１４】図１に示す様に表示パネルユニット１はＬ
ＥＤ表示ドットマトリックスで構成され、２文字から最
大１６文字４段まで用途、設置条件等のニーズに応じた
フレキシブルな表示サイズのディスプレイ構築が可能で
ある。ユーザーの要望に応じて表示パネルユニット１の
販売が可能である。コントロールボード２はこれらフレ
キシブルなあらゆる表示サイズに適応できるＣＰＵ、Ｒ
ＯＭ３、ＲＡＭ４、表示パネルユニット駆動回路５等が
搭載された汎用の制御プロセッサユニットである。ま
た、コントロールボード２には、メモリーカード６、セ
ンサー及びリレー７等からの信号を入力するコネクター
が設けられている。

【００１５】図２は、本発明により構成された表示パネ
ルユニット１の裏面の接続手段を示す図、図３は図２に
おける接続用コネクタ８のＡ部拡大図である。

【００１６】図からも明らかなように、個々の表示パネ
ルユニット１ａ，１ｂは裏面側で接続用コネクタ８によ
り電気的結合される。個々の表示パネルユニット１ａ，
１ｂの表面側の境界線にその継ぎ目が現れることはな
く、従って表示パネルユニットは継ぎ目のない見やすい
画像を提供することができる。

【００１７】図４は、表示パネルユニットの駆動回路を
示すブロック図である。表示データメモリ（赤色）５１
にデータを書込む場合は、セレクタ５２は書込みモード
となりＣＰＵからのアドレスデータに基づき表示データ
メモリ５１の所定のアドレス位置がセットされる。ＣＰ
Ｕからのデータが一時記憶用のバッファ５３を介してア
ドレス選択された領域に記憶される。

【００１８】一方、表示データメモリ５１からデータを
読み出す場合、ＣＰＵからデータがバッファ５４を介し
てリフレッシュアドレスカウンタ５５に加えられる。Ｃ
ＰＵからのデータは表示パネルサイズに応じたデータを
出力する。リフレッシュアドレスカウンタ５５はこのデ
ータに基づいてセレクタ５２を読出しモードとし、表示
データメモリ５１の所定のアドレスを選択する。即ち、
ＣＰＵからのデータに基づき表示データメモリ５１の所
望位置のアドレスを選択でき、接続される表示パネルユ
ニットの表示サイズに応じたアドレス選択及びパネル表
示が行える。

【００１９】表示データメモリ５１の並列出力は直列に
変換する回路５６を介して表示段切換回路５７及び同期
回路５８を介してドライバ５９に加えられる。

【００２０】コネクタＣＮ６０ａ、６０ｂ、６０ｃ、６
０ｄは４段の表示パネルユニットに接続されており、表
示段はリフレッシュタイミング回路６１により所望の段
に切換えられる。同期回路５８はクロック分周及びタイ
ミングパルス発生回路６２に接続される。

【００２１】ドライバ５９には赤色又は緑色データ、ラ
ッチ信号、エネーブル信号及びラインアドレス発生回路
６３からのクロック信号などが加えられる。また、クロ
ック分周及びタイミングパルス発生回路６２にはＣＰＵ
からの制御信号が加えられる。 緑色の表示データメモ
リ５１’への書込み又は読出しも上述と同様に実行され
る。

【００２２】このように、ＣＰＵからのデータに基づき
表示データメモリ５１、５１’をアドレス選択できるた
め表示パネルにおける任意のドットへの表示が可能とな
り、少ない表示パネルで多彩な表示が可能となる。

【００２３】図５は本発明で使用されるコントロールボ
ードの構成を示す図である。

【００２４】表示パネルユニットは、コントロールボー
ド２上に搭載されたＲＯＭ３ａ、３ｂ、ＲＡＭ４、ＣＰ
Ｕ及び表示パネルユニット駆動回路５により制御され
る。

【００２５】また、表示データはコントロールボード２
に接続されるパーソナルコンピュータ９、電子手帳１
０、モデム１１等の外部記憶装置から入力することがで
きる。

【００２６】さらに、コントロールボード２はセンサ
ー、リレー７等からのセンシング信号を受取り表示パネ
ルユニットを駆動することもでき、例えば駐車場などで
車の入庫、出庫に対応してメッセージを点灯、消灯させ
たりすることが可能になる。

【００２７】図６は、ＬＥＤ表示パネルに複数のシーケ
ンスを同時に実行できるフローチャートである。

【００２８】ＲＡＭはコマンドテーブルを有し、表示す
べきデータのファイル名×××が記録される。ファイル
名として、例えば８つのシーケンスを示すコマンド名と
データ又はグラフが記録される。コマンド名は例えば
上、下、左、右スクロール、ジャンプなどである。

【００２９】まずステップ１（Ｓ１）では実行するファ
イル名をＲＡＭからサーチし、ファイル名×××をＲＡ
Ｍから呼び出し最初のレコードを実行する（Ｓ２）。次
いでコマンド名の解釈をＲＯＭにより実行し（Ｓ３）サ
ブルーチンへ移る（Ｓ３１〜Ｓ３３）。解釈の実行が終
わると、コマンドテーブルのポインターをプラス１（Ｓ
４）し、コマンド合計数がコマンド実行数８より大きい
かをジャッジし（Ｓ５）ＮＯであれば次のコマンド名の
解釈を実行する。

【００３０】このフローチャートによれば、従来、複数
のシーケンスを同時に実行する場合、表示画面を分割し
て文章やグラフを分割領域にそれぞれ表示していたが、
本実施例によれば、文章やグラフィックデータを複数の
シーケンスを同時に表示でき、かつこのシーケンスに異
なる動きを行わせることができる。

【００３１】図７は画面の優先順位を示す説明図、図８
はそれを実行するフローチャートである。

【００３２】ここで、ＲＡＭには山の絵を示す画面Ｐ１
と文字Ａを示す画面Ｐ２とがレコードされているとす
る。この場合重ね表示の画面Ｐ１をスクロールさせる場
合を示す。

【００３３】まず、画面Ｐ２（文字Ａ）のデータを表示
用ＲＡＭに描画する（Ｓ１０１）。次に画面Ｐ１のデー
タを表示用ＲＡＭのアドレスから描画する（Ｓ１０
２）。表示用ＲＡＭの画面Ｐ１のデータを左へ１ドット
スクロールする（Ｓ１０３）。画面Ｐ２のベース画面か
ら隠された部分のデータを表示用ＲＡＭのアドレスにコ
ピーする（Ｓ１０４）。次いでスクロール回数をプラス
１し（Ｓ１０５）、終了まで繰返す（Ｓ１０６）。

【００３４】従来、アニメーション表示を行う場合、動
画を数十枚用意して行っていたが、本実施例によれば、
ドット単位で表示でき、複数のシーケンスを同時に実行
できるため少ないパネルに少ないデータ量で多彩なアニ
メーション表示が行える。

【００３５】図９はテキスト描画を実行するフローチャ
ートである。

【００３６】本実施例では、例えば３種類のブリンク操
作が可能である。

【００３７】文字色とベース色を共に点滅させる。

【００３８】文字色がベース色に色を変え点滅する。

【００３９】文字色とベース色が共に補色関係で点滅
する。

【００４０】ＲＡＭのテキストデータには文字コードと
属性コードとがレコードされる。属性コードとして、そ
の文字の色、サイズ、ブリンク（点滅）周期、ブリンク
の種類、影などがレコードされる。

【００４１】図９には属性コードとしてブリンク周期が
レコードされる場合のフローチャートを示す。

【００４２】ブリンク周期Ｔが指定されたブリンク間隔
ＣＴより大きい場合はテキスト０を描画し（Ｓ２０
４）、小さい場合はテキスト１を描画する（Ｓ２０
５）。ブリンク間隔Ｔの指定でテキストの領域０と１を
切替えるので２種類のテキストそれぞれにブリンク（点
滅）する時間を任意に設定できる。

【００４３】そのほかの文字色、サイズ等においても同
様に実行することができる。

【００４４】

【発明の効果】本発明によれば、用途や設置場所に応じ
た所望の表示サイズの表示パネルユニットが構築でき、
各々の表示システムに共通のコントロールボードで多彩
な表示が可能になるので、ユーザーのニーズに応じた表
示システムの提供が可能である。 また、外部記憶装置
や、各種センサー、リレー等の信号の入出力が行えるの
で、手持ちのパーソナルコンピュータ等で作成した表示
データを簡単に取込んだり、センサー等による表示デー
タの制御を行うことができる。

【００４５】さらに、表示パネルユニットにＬＥＤ表示
パネルユニットを用いることにより、個々の表示パネル
ユニットの境界線に継ぎ目のない画面表示が行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の拡張型フリー表示システムの構成図。

【図２】本発明の表示パネルユニットの裏面図。

【図３】本発明の表示パネルユニット接続用コネクタ拡
大図。

【図４】本発明の表示パネルユニットの駆動回路を示す
ブロック図。

【図５】本発明のコントロールボードの構成図。

【図６】本発明の表示駆動制御工程を示すフローチャー
ト図。

【図７】本発明の表示画面説明図。

【図８】本発明の表示駆動制御工程を示すフローチャー
ト図。

【図９】本発明の表示駆動制御工程を示すフローチャー
ト図。

【符号の説明】

１ 表示パネルユニット ２ 制御プロセッサユニット（コントロールボード） ３ ＲＯＭ ４ ＲＡＭ ５ 表示パネルユニット駆動回路 ６ メモリーカード ７ センサー、リレー ８ 接続用コネクタ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示パネルユニットと、 前記表示パネルユニットを用途に応じて所定の表示サイ
   ズに組合せ接続するための表示パネルユニット接続手段
   と、 組合せ接続された所望表示サイズの複数の前記表示パネ
   ルユニットを共通に表示駆動制御するための制御プロセ
   ッサーユニットと、からなることを特徴とする拡張型フ
   リー表示システム。
2. 【請求項２】 前記共通に表示データを表示駆動動制す
   るための制御プロセッサーユニットは、 前記表示データを記憶する表示データメモリと、 所望の前記表示パネルサイズに応じたパネルサイズデー
   タを出力する出力手段を有する制御回路と、 該制御回路からのデータに基づきアドレス選択データを
   出力するアドレスデータ出力手段と、 該アドレス選択データに基づいて前記表示データメモリ
   をアドレスし、パネルサイズに応じた表示信号を出力す
   るための出力手段と、からなることを特徴とする請求項
   １に記載の拡張型フリー表示システム。
3. 【請求項３】 前記拡張型フリー表示システムは更に、
   外部記憶装置からの情報を入出力するためのメモリー入
   出力手段と、 各種センサー、リレーなどのセンシング信号を入出力す
   るためのセンシング入出力手段と、を備えたことを特徴
   とする請求項１又は２に記載の拡張型フリー表示システ
   ム。
4. 【請求項４】 前記表示パネルユニットは、絵・図形・
   文字などの表示情報を表示するＬＥＤ表示パネルユニッ
   トであることを特徴とする請求項１乃至３に記載の拡張
   型フリー表示システム。