JPH07122358A - 高周波加熱装置 - Google Patents
高周波加熱装置Info
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- JPH07122358A JPH07122358A JP27042893A JP27042893A JPH07122358A JP H07122358 A JPH07122358 A JP H07122358A JP 27042893 A JP27042893 A JP 27042893A JP 27042893 A JP27042893 A JP 27042893A JP H07122358 A JPH07122358 A JP H07122358A
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- Japan
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- antenna
- waveguide
- rotating
- heating chamber
- waveguide antenna
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、電波分布性能改善に有効な給電方
式を具備した高周波加熱装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 加熱室１の同一壁面に設けられた２カ所の給
電口の幅ｂを、導波管の幅寸法ａよりも狭くすると共
に、回転導波管アンテナ５の回転範囲ｃに収まる大きさ
で設けることで、小型の回転導波管アンテナ１個で給電
口２を十分にカバーでき、小容積で優れた撹拌効果を持
つ回転導波管アンテナ１個のみで、マイクロ波を撹拌す
ることができる。
式を具備した高周波加熱装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 加熱室１の同一壁面に設けられた２カ所の給
電口の幅ｂを、導波管の幅寸法ａよりも狭くすると共
に、回転導波管アンテナ５の回転範囲ｃに収まる大きさ
で設けることで、小型の回転導波管アンテナ１個で給電
口２を十分にカバーでき、小容積で優れた撹拌効果を持
つ回転導波管アンテナ１個のみで、マイクロ波を撹拌す
ることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電波分布性能改善に有
効な給電方式を具備した、高周波加熱装置に関するもの
である。
効な給電方式を具備した、高周波加熱装置に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来、加熱室上方もしくは下方の同一面
の２カ所から給電を行う構造の高周波加熱装置において
は、図３に示すように、２カ所の給電口２に各々１個の
回転導波管アンテナ５を用い、同軸結合で給電を行うか
（特開平−１７３０９４号公報）、もしくは、開口結合
の高周波加熱装置では、図４に示すように、スタラーア
ンテナ６を用いて給電を行っていた。
の２カ所から給電を行う構造の高周波加熱装置において
は、図３に示すように、２カ所の給電口２に各々１個の
回転導波管アンテナ５を用い、同軸結合で給電を行うか
（特開平−１７３０９４号公報）、もしくは、開口結合
の高周波加熱装置では、図４に示すように、スタラーア
ンテナ６を用いて給電を行っていた。
【０００３】また、回転導波管アンテナ５の上面に開口
を設け給電を行なう場合もあった。また、図５に示すよ
うに、同軸結合の場合は回転導波管アンテナ５にナット
１１などで取り付けた金属製の軸１２を給電口２に挿入
し、アンテナモーター７の回転軸１３と直接嵌合させ回
転駆動を行うとともに、２個の低誘電損材料のスペーサ
ー９と、アンテナモーター７の回転軸１３で回転導波管
アンテナ５を支え、位置決めを行う構成であった。
を設け給電を行なう場合もあった。また、図５に示すよ
うに、同軸結合の場合は回転導波管アンテナ５にナット
１１などで取り付けた金属製の軸１２を給電口２に挿入
し、アンテナモーター７の回転軸１３と直接嵌合させ回
転駆動を行うとともに、２個の低誘電損材料のスペーサ
ー９と、アンテナモーター７の回転軸１３で回転導波管
アンテナ５を支え、位置決めを行う構成であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、後述のような問題があった。
うな構成では、後述のような問題があった。
【０００５】（１）２個の回転導波管アンテナ５を用い
る必要があり、コスト高になるとともに、２個の回転導
波管アンテナ５が回転するための空間が必要になり、大
型の製品でないと採用できない。
る必要があり、コスト高になるとともに、２個の回転導
波管アンテナ５が回転するための空間が必要になり、大
型の製品でないと採用できない。
【０００６】（２）回転スタラーアンテナ６を用いる場
合、一度加熱室１に放射された後のマイクロ波を撹拌す
るという原理から、比較的厚みのある形状でないと十分
な撹拌効果が得られず、結果スタラーアンテナ６の回転
部分に大きな容積を取ってしまい、有効加熱室面積が狭
くなる。
合、一度加熱室１に放射された後のマイクロ波を撹拌す
るという原理から、比較的厚みのある形状でないと十分
な撹拌効果が得られず、結果スタラーアンテナ６の回転
部分に大きな容積を取ってしまい、有効加熱室面積が狭
くなる。
【０００７】（３）前記（２）の課題に対処するため、
比較的小容積で大きな撹拌効果が得られる回転導波管ア
ンテナを１個用い、開口結合で給電を行おうとした場
合、給電口２を一般的に用いられる約８０ｍｍ幅導波管
と同一寸法で２個設けると、導波管のフランジ部の３０
ｍｍを加え、開口の端面までが約１９０ｍｍとなる。こ
の上で回転導波管アンテナを回転させるのであるが、前
記給電口を十分にカバーする大きさの回転導波管アンテ
ナでないと、給電口から撹拌されずに直接負荷に放射さ
れるマイクロ波が生じるため、調理性能が悪くなるとと
もに、マグネトロン３から見たインピーダンスの変化が
大きくなり、マグネトロンへの反射が強くなり、放電や
異常発熱を引き起こすし、加熱効率が悪化する。
比較的小容積で大きな撹拌効果が得られる回転導波管ア
ンテナを１個用い、開口結合で給電を行おうとした場
合、給電口２を一般的に用いられる約８０ｍｍ幅導波管
と同一寸法で２個設けると、導波管のフランジ部の３０
ｍｍを加え、開口の端面までが約１９０ｍｍとなる。こ
の上で回転導波管アンテナを回転させるのであるが、前
記給電口を十分にカバーする大きさの回転導波管アンテ
ナでないと、給電口から撹拌されずに直接負荷に放射さ
れるマイクロ波が生じるため、調理性能が悪くなるとと
もに、マグネトロン３から見たインピーダンスの変化が
大きくなり、マグネトロンへの反射が強くなり、放電や
異常発熱を引き起こすし、加熱効率が悪化する。
【０００８】さらにマイクロ波に方向性を持たせるため
のフランジ部が、両サイドに約２０ｍｍ必要であるの
で、大きな回転導波管アンテナとなり、コスト高になる
し、比較的大型の製品でないと採用できない。（幅の狭
い導波管を用いれば、上記課題は無いと思われるが、周
知のようにカットオフ周波数以下の幅の導波管では、マ
イクロ波を伝搬することができないため、一般的には８
０ｍｍ幅を下限として採用されている。） （４）前述のように比較的小容積で大きな撹拌効果が得
られる回転導波管アンテナではあるが、回転軸直上部が
加熱されにくい、という課題をもっており、過去からそ
の上面に開口部を設けてきたが、十分な効果が得られな
かった。
のフランジ部が、両サイドに約２０ｍｍ必要であるの
で、大きな回転導波管アンテナとなり、コスト高になる
し、比較的大型の製品でないと採用できない。（幅の狭
い導波管を用いれば、上記課題は無いと思われるが、周
知のようにカットオフ周波数以下の幅の導波管では、マ
イクロ波を伝搬することができないため、一般的には８
０ｍｍ幅を下限として採用されている。） （４）前述のように比較的小容積で大きな撹拌効果が得
られる回転導波管アンテナではあるが、回転軸直上部が
加熱されにくい、という課題をもっており、過去からそ
の上面に開口部を設けてきたが、十分な効果が得られな
かった。
【０００９】（５）回転導波管アンテナ５は、フランジ
部に取り付けられた２個の低誘電損材料のスペーサー９
と、アンテナモーター７の回転軸１３で回転導波管アン
テナ５を支え、位置決めを行っているが、部品の変形な
どにより回転導波管アンテナ５と加熱室底面１７の距離
が大きくばらつき、それによりマイクロ波分布への悪影
響、及び加熱室底面１７と回転導波管アンテナ５の間で
の放電などの品質問題を引き起こす。
部に取り付けられた２個の低誘電損材料のスペーサー９
と、アンテナモーター７の回転軸１３で回転導波管アン
テナ５を支え、位置決めを行っているが、部品の変形な
どにより回転導波管アンテナ５と加熱室底面１７の距離
が大きくばらつき、それによりマイクロ波分布への悪影
響、及び加熱室底面１７と回転導波管アンテナ５の間で
の放電などの品質問題を引き起こす。
【００１０】そこで、本発明は調理性能の良い、小型で
かつ高出力の高周波加熱装置を安価に提供することを、
第１の目的としている。また、簡単な構成でマイクロ波
分布を均一化し、調理性能の良い高周波加熱装置を提供
するための、回転導波管アンテナを具備した高周波加熱
装置の提供を、第２の目的としている。
かつ高出力の高周波加熱装置を安価に提供することを、
第１の目的としている。また、簡単な構成でマイクロ波
分布を均一化し、調理性能の良い高周波加熱装置を提供
するための、回転導波管アンテナを具備した高周波加熱
装置の提供を、第２の目的としている。
【００１１】さらに、部品寸法のばらつきなどによるマ
イクロ波分布への悪影響、及び放電などの品質問題の無
い、高性能で高信頼性の高周波加熱装置の提供を、第３
の目的としている。
イクロ波分布への悪影響、及び放電などの品質問題の無
い、高性能で高信頼性の高周波加熱装置の提供を、第３
の目的としている。
【００１２】
【課題を解決するための手段】そこで前記第１の目的を
達成するために、本発明の高周波加熱装置は、加熱室の
同一壁面に設けられた２カ所の給電口の幅を、導波管の
幅寸法よりも狭くすると共に、回転導波管アンテナの回
転範囲に収まる大きさで設けるものである。
達成するために、本発明の高周波加熱装置は、加熱室の
同一壁面に設けられた２カ所の給電口の幅を、導波管の
幅寸法よりも狭くすると共に、回転導波管アンテナの回
転範囲に収まる大きさで設けるものである。
【００１３】また第２の目的を達成するために、回転導
波管アンテナの上面に、中心からマイクロ波の略１／２
波長の範囲内に、互いに垂直方向に位置する、略１／４
波長の幅で略１／８波長の高さの、２個の長方形の開口
を設けるものである。
波管アンテナの上面に、中心からマイクロ波の略１／２
波長の範囲内に、互いに垂直方向に位置する、略１／４
波長の幅で略１／８波長の高さの、２個の長方形の開口
を設けるものである。
【００１４】また第３の目的を達成するために、回転導
波管アンテナは、アンテナモーターに着脱自在に嵌合し
た、回転トルクを中継するアンテナ軸に対して、着脱自
在に嵌合すると共に、前記回転導波管アンテナは、４カ
所の低誘電損材料から成る摺動部材により、自重を支え
られ、加熱室壁面との間隔を一定に、かつ回転自在に保
持される構成としたものである。
波管アンテナは、アンテナモーターに着脱自在に嵌合し
た、回転トルクを中継するアンテナ軸に対して、着脱自
在に嵌合すると共に、前記回転導波管アンテナは、４カ
所の低誘電損材料から成る摺動部材により、自重を支え
られ、加熱室壁面との間隔を一定に、かつ回転自在に保
持される構成としたものである。
【００１５】
【作用】本発明の高周波加熱装置は、加熱室の同一壁面
に設けられた２カ所の給電口の幅を、導波管の幅寸法よ
りも狭くすると共に、回転導波管アンテナの回転範囲に
収まる大きさで設けることで、小型の回転導波管アンテ
ナ１個で給電口を十分にカバーすることができ、小容積
で優れた撹拌効果を持つ回転導波管アンテナ１個のみ
で、マイクロ波を撹拌することができる。
に設けられた２カ所の給電口の幅を、導波管の幅寸法よ
りも狭くすると共に、回転導波管アンテナの回転範囲に
収まる大きさで設けることで、小型の回転導波管アンテ
ナ１個で給電口を十分にカバーすることができ、小容積
で優れた撹拌効果を持つ回転導波管アンテナ１個のみ
で、マイクロ波を撹拌することができる。
【００１６】また、２カ所のフランジ部を持つ回転導波
管アンテナの上面に、中心からマイクロ波の略１／２波
長の範囲内に、互いに垂直方向に位置する、略１／４波
長の幅で略１／８波長の高さの、２個の独立した長方形
の開口を設けることで、垂直偏波及び水平偏波の２種類
のマイクロ波を、効率よく撹拌放射することができると
共に、回転導波管アンテナとスタラーアンテナの両者の
利点、すなわち効率の良い撹拌効果と、アンテナ軸直上
部の被加熱物を強く加熱することができる効果を合わせ
持つ、回転導波管アンテナを提供することができる。
管アンテナの上面に、中心からマイクロ波の略１／２波
長の範囲内に、互いに垂直方向に位置する、略１／４波
長の幅で略１／８波長の高さの、２個の独立した長方形
の開口を設けることで、垂直偏波及び水平偏波の２種類
のマイクロ波を、効率よく撹拌放射することができると
共に、回転導波管アンテナとスタラーアンテナの両者の
利点、すなわち効率の良い撹拌効果と、アンテナ軸直上
部の被加熱物を強く加熱することができる効果を合わせ
持つ、回転導波管アンテナを提供することができる。
【００１７】また、回転導波管アンテナを、アンテナモ
ーターに着脱自在に嵌合した、回転トルクを中継するア
ンテナ軸に対して、着脱自在に嵌合することで、組立時
及びサービス時の作業性が良いとともに、アンテナ軸を
伸ばすことで、アンテナモーターの取り付け位置を、高
温となる加熱室から遠ざけることができる。
ーターに着脱自在に嵌合した、回転トルクを中継するア
ンテナ軸に対して、着脱自在に嵌合することで、組立時
及びサービス時の作業性が良いとともに、アンテナ軸を
伸ばすことで、アンテナモーターの取り付け位置を、高
温となる加熱室から遠ざけることができる。
【００１８】また、回転導波管アンテナを、４カ所の低
誘電損材料から成る摺動部材で自重を支え、加熱室壁面
との間隔を一定に、かつ回転自在に保持される構成とす
ることで、組立後のギャップ寸法のバラツキを無くする
ことができる。
誘電損材料から成る摺動部材で自重を支え、加熱室壁面
との間隔を一定に、かつ回転自在に保持される構成とす
ることで、組立後のギャップ寸法のバラツキを無くする
ことができる。
【００１９】
【実施例】以下、本発明の一実施例の高周波加熱装置に
ついて、図面を用いて説明する。
ついて、図面を用いて説明する。
【００２０】図１及び図２に示すように、加熱室の底面
に２カ所の給電口２が設けられている。そしてこの給電
口２の開口幅ｂは、導波管４の幅ａより狭く、かつ回転
導波管アンテナ５に常時カバーされる範囲ｃの内側に位
置している。マグネトロン３より発振されたマイクロ波
は、導波管４を伝搬して給電口２から加熱室１内に設置
された回転導波管アンテナ５の内側に放射される。この
回転導波管アンテナ５は両サイドにマイクロ波に方向性
を持たせるためのフランジ部１４を持つと共に、上面に
はアンテナ軸８から、マイクロ波の略１／２波長の範囲
内に、互いに垂直方向に位置するように設けた、略１／
４波長の幅で略１／８波長の高さの、２個の独立した長
方形の開口１５が設けられている。放射されたマイクロ
波は、回転している回転導波管アンテナ５の壁面で反射
されながら解放部１６、および上面の長方形開口１５か
ら加熱室１内に逐次放出される構成になっている。
に２カ所の給電口２が設けられている。そしてこの給電
口２の開口幅ｂは、導波管４の幅ａより狭く、かつ回転
導波管アンテナ５に常時カバーされる範囲ｃの内側に位
置している。マグネトロン３より発振されたマイクロ波
は、導波管４を伝搬して給電口２から加熱室１内に設置
された回転導波管アンテナ５の内側に放射される。この
回転導波管アンテナ５は両サイドにマイクロ波に方向性
を持たせるためのフランジ部１４を持つと共に、上面に
はアンテナ軸８から、マイクロ波の略１／２波長の範囲
内に、互いに垂直方向に位置するように設けた、略１／
４波長の幅で略１／８波長の高さの、２個の独立した長
方形の開口１５が設けられている。放射されたマイクロ
波は、回転している回転導波管アンテナ５の壁面で反射
されながら解放部１６、および上面の長方形開口１５か
ら加熱室１内に逐次放出される構成になっている。
【００２１】前記構成において、給電口の幅ｂを導波管
の幅ａと同じ寸法とした場合、給電口２が回転導波管ア
ンテナ５に常時カバーされる範囲ｃからはみ出し、給電
口２から放射されたマイクロ波は、撹拌されることな
く、常時この直上部に位置する被加熱物１０に照射され
ることになり、局所的に過加熱になってしまう。さらに
マグネトロン３から見たインピーダンスの変化が大きく
なり、マグネトロン３への反射が強くなり、放電や異常
発熱を引き起こすし、加熱効率が悪化するが、本実施例
の構成をとればそのような課題を解決できる。
の幅ａと同じ寸法とした場合、給電口２が回転導波管ア
ンテナ５に常時カバーされる範囲ｃからはみ出し、給電
口２から放射されたマイクロ波は、撹拌されることな
く、常時この直上部に位置する被加熱物１０に照射され
ることになり、局所的に過加熱になってしまう。さらに
マグネトロン３から見たインピーダンスの変化が大きく
なり、マグネトロン３への反射が強くなり、放電や異常
発熱を引き起こすし、加熱効率が悪化するが、本実施例
の構成をとればそのような課題を解決できる。
【００２２】また、前記状態で給電口２を覆うように回
転導波管アンテナ５を大きくすると、非常に大きな回転
導波管アンテナとなりコスト高になるし、加熱室底面１
７との距離が近くなりすぎるので、現実的には加熱室の
大きな製品でないと実現できない。
転導波管アンテナ５を大きくすると、非常に大きな回転
導波管アンテナとなりコスト高になるし、加熱室底面１
７との距離が近くなりすぎるので、現実的には加熱室の
大きな製品でないと実現できない。
【００２３】しかしながら、本実施例のように給電口の
開口幅ｂを、導波管の幅ａより狭く、すると、より小型
の回転導波管アンテナを使用することができるようにな
り、従来のように給電口１個につき１個の回転導波管ア
ンテナを用いたり、スタラーアンテナを用いる必要が無
く、小型でかつ庫内有効面積の広い、高出力の高周波加
熱装置を安価で提供することができる。
開口幅ｂを、導波管の幅ａより狭く、すると、より小型
の回転導波管アンテナを使用することができるようにな
り、従来のように給電口１個につき１個の回転導波管ア
ンテナを用いたり、スタラーアンテナを用いる必要が無
く、小型でかつ庫内有効面積の広い、高出力の高周波加
熱装置を安価で提供することができる。
【００２４】また、前述のような互いに垂直方向に位置
する、２個の長方形の開口１５と２カ所のフランジ部１
４を持つ構成の回転導波管アンテナ５を用いることで、
垂直偏波及び水平偏波の２種類のマイクロ波を、効率よ
く撹拌放射することができると共に、回転導波管アンテ
ナとスタラーアンテナの両者の利点、すなわち効率の良
い撹拌効果と、アンテナ軸直上部の被加熱物を強く加熱
することができる効果を合わせ持つ、回転導波管アンテ
ナ５を提供することができる。
する、２個の長方形の開口１５と２カ所のフランジ部１
４を持つ構成の回転導波管アンテナ５を用いることで、
垂直偏波及び水平偏波の２種類のマイクロ波を、効率よ
く撹拌放射することができると共に、回転導波管アンテ
ナとスタラーアンテナの両者の利点、すなわち効率の良
い撹拌効果と、アンテナ軸直上部の被加熱物を強く加熱
することができる効果を合わせ持つ、回転導波管アンテ
ナ５を提供することができる。
【００２５】さらに、回転導波管アンテナ５は、加熱室
外に取り付けられたアンテナモーター７に対し低誘電損
材料から成るアンテナ軸８で、お互いに取り外し自在に
結合されていることで、組立時及びサービス時の作業性
が良いとともに、アンテナ軸８を伸ばしアンテナモータ
ー７の取り付け位置を、高温となる加熱室１から遠ざけ
ることがでるので、部品の冷却上有利である。
外に取り付けられたアンテナモーター７に対し低誘電損
材料から成るアンテナ軸８で、お互いに取り外し自在に
結合されていることで、組立時及びサービス時の作業性
が良いとともに、アンテナ軸８を伸ばしアンテナモータ
ー７の取り付け位置を、高温となる加熱室１から遠ざけ
ることがでるので、部品の冷却上有利である。
【００２６】さらに、回転導波管アンテナ５は、４カ所
の低誘電損材料から成る摺動部材９により、自重を支え
られ、加熱室底面１７との間隔を一定に保持される構成
になっていることで、部品の変形や組立後のギャップ寸
法のバラツキによるマイクロ波分布への悪影響、及び加
熱室底面１７と回転導波管アンテナ５間での放電などの
品質問題の無い、高性能で高信頼性の高周波加熱装置の
提供ができる。
の低誘電損材料から成る摺動部材９により、自重を支え
られ、加熱室底面１７との間隔を一定に保持される構成
になっていることで、部品の変形や組立後のギャップ寸
法のバラツキによるマイクロ波分布への悪影響、及び加
熱室底面１７と回転導波管アンテナ５間での放電などの
品質問題の無い、高性能で高信頼性の高周波加熱装置の
提供ができる。
【００２７】なお、本実施例において回転導波管アンテ
ナについて述べたが、スタラーアンテナにおいても同様
の構成をとることで、同様の効果を有するものである。
ナについて述べたが、スタラーアンテナにおいても同様
の構成をとることで、同様の効果を有するものである。
【００２８】
【発明の効果】以上のように、本発明の高周波加熱装置
においては、加熱室の同一壁面に設けられた２カ所の給
電口の幅を、導波管の幅寸法よりも狭くすると共に、回
転導波管アンテナの回転範囲に収まる大きさで設けるこ
とで、小型の回転導波管アンテナ１個で給電口を十分に
カバーすることができ、小容積で優れた撹拌効果を持つ
回転導波管アンテナ１個のみで撹拌することができ、調
理性能及び加熱効率が良く、放電や異常発熱の無い、小
型で庫内有効面積の広い高出力の高周波加熱装置を、安
価に提供することができる。
においては、加熱室の同一壁面に設けられた２カ所の給
電口の幅を、導波管の幅寸法よりも狭くすると共に、回
転導波管アンテナの回転範囲に収まる大きさで設けるこ
とで、小型の回転導波管アンテナ１個で給電口を十分に
カバーすることができ、小容積で優れた撹拌効果を持つ
回転導波管アンテナ１個のみで撹拌することができ、調
理性能及び加熱効率が良く、放電や異常発熱の無い、小
型で庫内有効面積の広い高出力の高周波加熱装置を、安
価に提供することができる。
【００２９】また、２カ所のフランジ部を持つ回転導波
管アンテナの上面に、中心から略１／２波長の範囲内
に、互いに垂直方向に位置する、マイクロ波の略１／４
波長の幅で略１／８波長の高さの、２個の独立した長方
形の開口を設けることで、垂直偏波及び水平偏波の２種
類のマイクロ波を、効率よく撹拌放射することができる
と共に、回転導波管アンテナとスタラーアンテナの両者
の利点、すなわち効率の良い撹拌効果と、アンテナ軸直
上部の被加熱物を強く加熱することができる効果を合わ
せ持つ、回転導波管アンテナを具備した高周波加熱装置
を提供することができる。
管アンテナの上面に、中心から略１／２波長の範囲内
に、互いに垂直方向に位置する、マイクロ波の略１／４
波長の幅で略１／８波長の高さの、２個の独立した長方
形の開口を設けることで、垂直偏波及び水平偏波の２種
類のマイクロ波を、効率よく撹拌放射することができる
と共に、回転導波管アンテナとスタラーアンテナの両者
の利点、すなわち効率の良い撹拌効果と、アンテナ軸直
上部の被加熱物を強く加熱することができる効果を合わ
せ持つ、回転導波管アンテナを具備した高周波加熱装置
を提供することができる。
【００３０】また、回転導波管アンテナを、アンテナモ
ーターに着脱自在に嵌合した、回転トルクを中継するア
ンテナ軸に対して、着脱自在に嵌合することで、組立時
及びサービス時の作業性が良いとともに、アンテナ軸を
伸ばすことで、アンテナモーターの取り付け位置を、高
温となる加熱室から遠ざけることができ、部品の冷却上
有利である。
ーターに着脱自在に嵌合した、回転トルクを中継するア
ンテナ軸に対して、着脱自在に嵌合することで、組立時
及びサービス時の作業性が良いとともに、アンテナ軸を
伸ばすことで、アンテナモーターの取り付け位置を、高
温となる加熱室から遠ざけることができ、部品の冷却上
有利である。
【００３１】また、回転導波管アンテナを、４カ所の低
誘電損材料から成る摺動部材で自重を支え、加熱室壁面
との間隔を一定に、かつ回転自在に保持される構成とす
ることで、組立後のギャップ寸法のバラツキによるマイ
クロ波分布への悪影響、及び放電などの品質問題の無
い、高性能で高信頼性の高周波加熱装置の提供ができ
る。
誘電損材料から成る摺動部材で自重を支え、加熱室壁面
との間隔を一定に、かつ回転自在に保持される構成とす
ることで、組立後のギャップ寸法のバラツキによるマイ
クロ波分布への悪影響、及び放電などの品質問題の無
い、高性能で高信頼性の高周波加熱装置の提供ができ
る。
【図１】本発明の一実施例における高周波加熱装置の側
面断面図
面断面図
【図２】本発明の一実施例における高周波加熱装置の上
面断面図
面断面図
【図３】従来の高周波加熱装置の上面断面図
【図４】従来の高周波加熱装置の側面断面図
【図５】従来の高周波加熱装置の要部側面断面図
１ 加熱室 ２ 給電口 ３ マグネトロン ４ 導波管 ５ 回転導波管アンテナ ６ スタラーアンテナ ７ アンテナモーター ８ アンテナ軸 ９ 摺動部材 １３ アンテナモーター回転軸 １４ フランジ部 １５ 長方形の開口
Claims (3)
- 【請求項１】加熱室の上面もしくは底面、あるいはその
双方の同一壁面に２カ所の給電口と、マイクロ波を発振
するマグネトロンと、前記給電口に前記マグネトロンよ
り発振されたマイクロ波を伝搬する導波管と、前記加熱
室内でマイクロ波を放射、撹拌する回転導波管アンテナ
を有し、前記給電口は、前記導波管の幅寸法よりも狭い
開口幅寸法で、前記加熱室と前記導波管を開口結合によ
り結合していると共に、前記２カ所の給電口は前記回転
導波管アンテナの回転範囲に収まる大きさで設けた高周
波加熱装置。 - 【請求項２】２カ所のフランジ部を持つ回転導波管アン
テナの上面に、中心からマイクロ波の略１／２波長の範
囲内に、互いに垂直方向に位置する、略１／４波長の幅
で略１／８波長の高さの、２個の独立した長方形の開口
を有する構成の回転導波管アンテナを具備した高周波加
熱装置。 - 【請求項３】回転導波管アンテナ、もしくはスタラーア
ンテナと、前記アンテナを回転駆動するアンテナモータ
ーと、前記アンテナモーターの回転トルクを、前記アン
テナに伝達する、低誘電損材料から成るアンテナ軸とを
有し、前記アンテナは、前記アンテナ軸に、また前記ア
ンテナ軸は、前記アンテナモーターにそれぞれ着脱自在
に嵌合し、前記アンテナは、４カ所の低誘電損材料から
成る摺動部材により、自重を支えられ、加熱室壁面との
間隔を一定に、かつ回転自在に保持される構成とした高
周波加熱装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27042893A JPH07122358A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 高周波加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27042893A JPH07122358A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 高周波加熱装置 |
Related Child Applications (2)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002293877A Division JP2003163074A (ja) | 2002-10-07 | 2002-10-07 | 高周波加熱装置 |
| JP2002293878A Division JP2003123963A (ja) | 2002-10-07 | 2002-10-07 | 高周波加熱装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07122358A true JPH07122358A (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=17486146
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27042893A Pending JPH07122358A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 高周波加熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07122358A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009252620A (ja) * | 2008-04-09 | 2009-10-29 | Panasonic Corp | マイクロ波処理装置 |
-
1993
- 1993-10-28 JP JP27042893A patent/JPH07122358A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009252620A (ja) * | 2008-04-09 | 2009-10-29 | Panasonic Corp | マイクロ波処理装置 |
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