JPH07121944B2 - N▲下1▼‐メチル‐10α‐メトキシルミリセルゴールの製造方法 - Google Patents
N▲下1▼‐メチル‐10α‐メトキシルミリセルゴールの製造方法Info
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- JPH07121944B2 JPH07121944B2 JP60063180A JP6318085A JPH07121944B2 JP H07121944 B2 JPH07121944 B2 JP H07121944B2 JP 60063180 A JP60063180 A JP 60063180A JP 6318085 A JP6318085 A JP 6318085A JP H07121944 B2 JPH07121944 B2 JP H07121944B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D457/00—Heterocyclic compounds containing indolo [4, 3-f, g] quinoline ring systems, e.g. derivatives of ergoline, of the formula:, e.g. lysergic acid
- C07D457/02—Heterocyclic compounds containing indolo [4, 3-f, g] quinoline ring systems, e.g. derivatives of ergoline, of the formula:, e.g. lysergic acid with hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, attached in position 8
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は式Iで示されるN1−メチル−10α−メトキシル
ミリセルゴール(methoxylumilysergol)またはそのエ
ステルの製造方法に関する。
ミリセルゴール(methoxylumilysergol)またはそのエ
ステルの製造方法に関する。
(式中、Rは水素またはアシル基である。) N1−メチル−10α−メトキシルミリセルゴールは公知化
合物であり、リセルゴール(lysergol)からこの化合物
を合成する方法は例えば、イタリア特許出願明細書第22
011A/78号に開示されている。
合物であり、リセルゴール(lysergol)からこの化合物
を合成する方法は例えば、イタリア特許出願明細書第22
011A/78号に開示されている。
公知の製造方法はメタノール/硫酸中でリセルゴールを
光化学反応させ、続いて、得られたメトキシルミ誘導体
のインドールチツ素原子をメチル化することからなる。
このメチル化はKOHの存在下でジメチルスルホキシド中
でヨウ化メチルを用いて行なわれる。
光化学反応させ、続いて、得られたメトキシルミ誘導体
のインドールチツ素原子をメチル化することからなる。
このメチル化はKOHの存在下でジメチルスルホキシド中
でヨウ化メチルを用いて行なわれる。
この従来方法によれば、第1工程の収率は80%であり、
また、第2工程の収率は70%である。従って、目的生成
物を基準にした最終収率は56%となる。
また、第2工程の収率は70%である。従って、目的生成
物を基準にした最終収率は56%となる。
更に、この従来方法により合成操作を行なうと、相当量
の8−メチルエステルおよび4級アンモニウム塩が生成
される。
の8−メチルエステルおよび4級アンモニウム塩が生成
される。
本発明者は目的生成物、N1−メチル−10α−メトキシル
ミリセルゴールを約90%に達する、おどろくほど高い最
終収率で製造できる方法の開発に成功した。
ミリセルゴールを約90%に達する、おどろくほど高い最
終収率で製造できる方法の開発に成功した。
本発明の目的は、次式I (式中、Rは水素原子またはアシル基である)で示され
るN1−メチル−10α−メトキシルミリセルゴールまたは
そのエステルの製造方法を提供することであり、該方法
は、N1−メチルリセルゴールのエステルを硫酸の存在下
でメタノールと光化学反応させ、次いで、得られたN1−
メチルメトキシルミリセルゴールのエステルを所望によ
り加水分解またはエステル交換し、得られたエステルを
式Iの別の化合物に転化させることからなる。
るN1−メチル−10α−メトキシルミリセルゴールまたは
そのエステルの製造方法を提供することであり、該方法
は、N1−メチルリセルゴールのエステルを硫酸の存在下
でメタノールと光化学反応させ、次いで、得られたN1−
メチルメトキシルミリセルゴールのエステルを所望によ
り加水分解またはエステル交換し、得られたエステルを
式Iの別の化合物に転化させることからなる。
出発物質として使用されるN1−メチルリセルゴールのエ
ステルにおけるアシル基Rの同一性は本発明の必須要件
ではない。好適なアシル基は例えば、式R′CO(ここ
で、R′はアルキル基、アラルキル基、アルカリール
基、p−トルエンスルホニル基またはメタンスルホニル
基である。)で示される基である。アルキル、アラルキ
ルまたはアルカリール基は未置換であるか、または、例
えば1個以上のハロゲン原子(F,Cl,Br,I)で置換され
ていてもよい。アルキル基およびアルカリールならびに
アラルキル基中のアルキル基は炭素原子を1〜4個含有
する(例えばエタリール(etharyl))。また、アリー
ル基は好ましくはフエニル基である。
ステルにおけるアシル基Rの同一性は本発明の必須要件
ではない。好適なアシル基は例えば、式R′CO(ここ
で、R′はアルキル基、アラルキル基、アルカリール
基、p−トルエンスルホニル基またはメタンスルホニル
基である。)で示される基である。アルキル、アラルキ
ルまたはアルカリール基は未置換であるか、または、例
えば1個以上のハロゲン原子(F,Cl,Br,I)で置換され
ていてもよい。アルキル基およびアルカリールならびに
アラルキル基中のアルキル基は炭素原子を1〜4個含有
する(例えばエタリール(etharyl))。また、アリー
ル基は好ましくはフエニル基である。
要するに、本発明による方法は、リセルゴールエステル
のメチル化と、これにつづく、N−メチル誘導体の光化
学反応からなる。本発明の方法は次式の反応式で示され
るような順序で進行する。
のメチル化と、これにつづく、N−メチル誘導体の光化
学反応からなる。本発明の方法は次式の反応式で示され
るような順序で進行する。
加水分解の場合、OZ-はヒドロキシルであり、エステル
交換の場合、OZ-はアシルオキシである。
交換の場合、OZ-はアシルオキシである。
前記の反応式において、Rはアシル基、例えば、前記の
ようなR′CO基である。
ようなR′CO基である。
特に好ましいアシル基はアセチル、p−トルエンスルホ
ニルおよびメタンスルホニル基である。
ニルおよびメタンスルホニル基である。
このようなアシル基はすぐれた脱離基である。従って、
他のエステルを得るために式RCOO-で示されるカルボン
酸エステルによる置換のような事後転化操作を行ないや
すい。例えば、5−ブロモニコチン酸塩と反応させるこ
とによって、ヒトの疾病の治療に広く使用されている公
知化合物のニセルゴリン(nicergolin)が得られる。
他のエステルを得るために式RCOO-で示されるカルボン
酸エステルによる置換のような事後転化操作を行ないや
すい。例えば、5−ブロモニコチン酸塩と反応させるこ
とによって、ヒトの疾病の治療に広く使用されている公
知化合物のニセルゴリン(nicergolin)が得られる。
リセルゴールの酢酸エステル、p−トルエンスルホン酸
エステルおよびメタンスルホン酸エステルは新規な中間
体である。従って、本発明の別の目的はこのような新規
中間体を提供することである。
エステルおよびメタンスルホン酸エステルは新規な中間
体である。従って、本発明の別の目的はこのような新規
中間体を提供することである。
本発明の方法による一連の反応は中間体の単離を必要と
しないばかりか、“ワン−ポット(one-pot)”法によ
り高収率で実施できる。
しないばかりか、“ワン−ポット(one-pot)”法によ
り高収率で実施できる。
出発物質であるリセルゴールのエステルの製造は公知の
方法によって実施できる。例えば、天然物から抽出した
リセルゴールをアルキル化剤例えば、カルボン酸類また
はスルホン酸類の塩化物類あるいは無水物類と、ピリジ
ン中で、0℃〜室温の範囲内の温度で反応させることに
より製造できる。N−メチル化は好ましくはナトリウム
またはカリウムアミドの存在下でアンモニア中でヨウ化
メチルを用いて行なう。ナトリウムまたはカリウムアミ
ドはアンモニア水中で、または、0.1%の水と水素化ナ
トリウムのパラフィン懸濁液を含有するジメチルスルホ
キシド中で製造されたものである。
方法によって実施できる。例えば、天然物から抽出した
リセルゴールをアルキル化剤例えば、カルボン酸類また
はスルホン酸類の塩化物類あるいは無水物類と、ピリジ
ン中で、0℃〜室温の範囲内の温度で反応させることに
より製造できる。N−メチル化は好ましくはナトリウム
またはカリウムアミドの存在下でアンモニア中でヨウ化
メチルを用いて行なう。ナトリウムまたはカリウムアミ
ドはアンモニア水中で、または、0.1%の水と水素化ナ
トリウムのパラフィン懸濁液を含有するジメチルスルホ
キシド中で製造されたものである。
光化学反応も公知の条件下で実施できる。例えば、メタ
ノールおよび硫酸中で実施できる。通常は、濃硫酸を5
%含有するメタノール中で−20℃〜+10℃の範囲内の温
度で実施する。この反応混合物を好ましくは紫外線源に
さらす。特に波長が300〜370nmの紫外線源にさらす。
ノールおよび硫酸中で実施できる。通常は、濃硫酸を5
%含有するメタノール中で−20℃〜+10℃の範囲内の温
度で実施する。この反応混合物を好ましくは紫外線源に
さらす。特に波長が300〜370nmの紫外線源にさらす。
最後に、ルミリセルゴールの適当なエステルの随意なエ
ステル交換は、ジメチルスルホキシドまたはジメチルホ
ルムアミドのような中性溶剤中で、例えば、得たいと思
う対応する誘導体に相当する脂肪族、芳香族または芳香
脂肪族カルボン酸の塩を過剰量用いることによって容易
に実施できる。
ステル交換は、ジメチルスルホキシドまたはジメチルホ
ルムアミドのような中性溶剤中で、例えば、得たいと思
う対応する誘導体に相当する脂肪族、芳香族または芳香
脂肪族カルボン酸の塩を過剰量用いることによって容易
に実施できる。
以下、実施例をあげて本発明を更に詳細に説明する。し
かし、本発明は下記の実施例によりいささかの制限もう
けない。
かし、本発明は下記の実施例によりいささかの制限もう
けない。
実施例1 N1−メチル−10α−メトキシルミリセルゴールの製造 容量500mlの多頚フラスコ中の−60℃に冷却されたアン
モニア水250mlに金属カリウム0.39gおよび硝酸第2鉄0.
004gを溶解させた。完全に溶解した時点で、アセチルリ
セルゴール2.96gおよびヨウ化メチル1.55gを添加した。
2時間後、塩化アンモニウム0.5gを添加し、そして、温
度を徐々に高めることによってアンモニアを留去させ
た。固形残留物をメチルアルコール400mlに溶解させ、
−20℃にまで冷却しながらこの溶液に濃硫酸15mlを添加
した。N1−メチル−8−アセトキシリセルゴール含有メ
タノール溶液を波長330nmの500w浸漬型紫外線ランプに
約2時間さらした。反応の進行状態は薄層クロマトグラ
フィー(TLC)でチエツクした。光化学反応が完了した
ら、この酸メタノール溶液のpH値を30%NaOH水溶液で12
にした。pH値を12としてから30分間経過後、この溶液を
水800mlで希釈し、そして、ただちに塩化メチレン200ml
で抽出した。水で洗浄し、そして、Na2SO4で乾燥させた
後、真空下で塩化メチレンを乾固するまで濃縮した。粗
N1−メチル−10α−メトキシルミリセルゴールが2.85g
得られた。アセトンから晶出させ、純粋な生成物を2.70
5g得た。M.p.215〜217℃,M+300 実施例2 N1−メチルリセルゴール8−メタンスルホネートの製造 リセルゴール6gを無水ピリジン25mlに溶解させた。メタ
ンスルホニルクロリド3.6mlを0℃で添加した。約1時
間後、反応が完了した。この混合物を水で希釈し、そし
て、沈澱した生成物を別し、ピリジンが完全に除去さ
れるまで洗浄した。50℃で一晩乾燥させた後、生成物が
7.7g得られた。これを水0.1%含有ジメチルスルホキシ
ド100mlに溶解させた。ヘキサンで洗浄したパラフィン
に懸濁させた50%水素化ナトリウム0.45gを、この溶液
に撹拌しながら添加した。完全に溶解したら、ヨウ化メ
チル4gおよびジメチルスルホキシド20mlからなる混合物
を約1時間かけて添加した。反応が完了した時点で、こ
の反応混合物を水400mlに注ぎ入れ、そして、この混合
物をエチルエーテル(2×300ml)で抽出した。
モニア水250mlに金属カリウム0.39gおよび硝酸第2鉄0.
004gを溶解させた。完全に溶解した時点で、アセチルリ
セルゴール2.96gおよびヨウ化メチル1.55gを添加した。
2時間後、塩化アンモニウム0.5gを添加し、そして、温
度を徐々に高めることによってアンモニアを留去させ
た。固形残留物をメチルアルコール400mlに溶解させ、
−20℃にまで冷却しながらこの溶液に濃硫酸15mlを添加
した。N1−メチル−8−アセトキシリセルゴール含有メ
タノール溶液を波長330nmの500w浸漬型紫外線ランプに
約2時間さらした。反応の進行状態は薄層クロマトグラ
フィー(TLC)でチエツクした。光化学反応が完了した
ら、この酸メタノール溶液のpH値を30%NaOH水溶液で12
にした。pH値を12としてから30分間経過後、この溶液を
水800mlで希釈し、そして、ただちに塩化メチレン200ml
で抽出した。水で洗浄し、そして、Na2SO4で乾燥させた
後、真空下で塩化メチレンを乾固するまで濃縮した。粗
N1−メチル−10α−メトキシルミリセルゴールが2.85g
得られた。アセトンから晶出させ、純粋な生成物を2.70
5g得た。M.p.215〜217℃,M+300 実施例2 N1−メチルリセルゴール8−メタンスルホネートの製造 リセルゴール6gを無水ピリジン25mlに溶解させた。メタ
ンスルホニルクロリド3.6mlを0℃で添加した。約1時
間後、反応が完了した。この混合物を水で希釈し、そし
て、沈澱した生成物を別し、ピリジンが完全に除去さ
れるまで洗浄した。50℃で一晩乾燥させた後、生成物が
7.7g得られた。これを水0.1%含有ジメチルスルホキシ
ド100mlに溶解させた。ヘキサンで洗浄したパラフィン
に懸濁させた50%水素化ナトリウム0.45gを、この溶液
に撹拌しながら添加した。完全に溶解したら、ヨウ化メ
チル4gおよびジメチルスルホキシド20mlからなる混合物
を約1時間かけて添加した。反応が完了した時点で、こ
の反応混合物を水400mlに注ぎ入れ、そして、この混合
物をエチルエーテル(2×300ml)で抽出した。
Na2SO4で乾燥させた後、エーテル抽出物を乾固するまで
濃縮し、そして、残留物を酢酸エチルから晶出させた。
この固形物を60℃の真空下で一晩乾燥させた後、N1−メ
チルリセルゴール−8−メタンスルホネートが7.9g得ら
れた。
濃縮し、そして、残留物を酢酸エチルから晶出させた。
この固形物を60℃の真空下で一晩乾燥させた後、N1−メ
チルリセルゴール−8−メタンスルホネートが7.9g得ら
れた。
M.p.128〜130℃ 実施例3 リセルゴール−8−メタンスルホネートの製造 リセルゴール10.2gを無水ピリジン40mlに溶解させ、そ
して、メタンスルホン酸無水物7.55gを添加した。温度
は0℃〜5℃に維持した。2時間後、この溶液を冷水24
0mlに注ぎ入れた。沈澱生成物を別し、そして、ピリ
ジンが完全に除去されるまで水で十分に洗浄した。60℃
の真空下で一晩乾燥させた後、アルカロイドのメタンス
ルホン酸エステルが13.2g得られた。この生成物の純度
は合成をつづけるのに十分な純度であった。M.p.:170〜
180℃で分解が始まり、210℃になるまで完全には分解し
なかった。
して、メタンスルホン酸無水物7.55gを添加した。温度
は0℃〜5℃に維持した。2時間後、この溶液を冷水24
0mlに注ぎ入れた。沈澱生成物を別し、そして、ピリ
ジンが完全に除去されるまで水で十分に洗浄した。60℃
の真空下で一晩乾燥させた後、アルカロイドのメタンス
ルホン酸エステルが13.2g得られた。この生成物の純度
は合成をつづけるのに十分な純度であった。M.p.:170〜
180℃で分解が始まり、210℃になるまで完全には分解し
なかった。
〔α〕2+81°(c=0.4,CHCl3) MS 332(M+ .),269,255,167. 実施例4 N1−メチルリセルゴール−8−メタンスルホネートの製
造 −60℃にまで冷却された容量500mlのフラスコ中のアン
モニア水250mlに金属カリウム0.64gおよび硝酸第2鉄0.
08gを溶解させた。リセルゴールのメタンスルホン酸エ
ステル3.35gを少しずつこの溶液に添加した。30分後、
ヨウ化メチル1.25mlを添加した。3時間後、NH4C1gを
添加し、そして、アンモニアの蒸留を開始した。アンモ
ニアが完全に蒸発した後、残留物を水に溶解させ、そし
て、不溶性物質をデカントして除き、塩類が完全に除去
されるまで十分に洗浄した。乾燥後、非晶質のN1−メチ
ルリセルゴール−8−メタンスルホネートを3.4g得た。
造 −60℃にまで冷却された容量500mlのフラスコ中のアン
モニア水250mlに金属カリウム0.64gおよび硝酸第2鉄0.
08gを溶解させた。リセルゴールのメタンスルホン酸エ
ステル3.35gを少しずつこの溶液に添加した。30分後、
ヨウ化メチル1.25mlを添加した。3時間後、NH4C1gを
添加し、そして、アンモニアの蒸留を開始した。アンモ
ニアが完全に蒸発した後、残留物を水に溶解させ、そし
て、不溶性物質をデカントして除き、塩類が完全に除去
されるまで十分に洗浄した。乾燥後、非晶質のN1−メチ
ルリセルゴール−8−メタンスルホネートを3.4g得た。
346(M+),331,251,237,181 実施例5 N1−メチル−10α−メトキシルミリセルゴール−8−メ
タンスルホネート メタノール160mlと濃硫酸5mlからなる混液にN1−メチル
リセルゴール−8−メタンスルホネート7.9gを溶解させ
た。この酸メタノール溶液を500w浸漬型紫外線ランプに
約2時間さらした。紫外線(波長330nm)照射中、温度
は−20℃に維持した。反応が完了後、このメタノール溶
液を氷の存在下で水300mlで希釈した。NaOHでpH7.5にま
でアルカリ性にし、そして、この水−メタノール溶液を
塩化メチレンで抽出した。次いで、有機相を乾固するま
で蒸発させ、残留物をアセトニトリルから晶出させた。
N1−メチル−10α−メトキシルミリセルゴール−8−メ
タンスルホネートを8.1g得た。
タンスルホネート メタノール160mlと濃硫酸5mlからなる混液にN1−メチル
リセルゴール−8−メタンスルホネート7.9gを溶解させ
た。この酸メタノール溶液を500w浸漬型紫外線ランプに
約2時間さらした。紫外線(波長330nm)照射中、温度
は−20℃に維持した。反応が完了後、このメタノール溶
液を氷の存在下で水300mlで希釈した。NaOHでpH7.5にま
でアルカリ性にし、そして、この水−メタノール溶液を
塩化メチレンで抽出した。次いで、有機相を乾固するま
で蒸発させ、残留物をアセトニトリルから晶出させた。
N1−メチル−10α−メトキシルミリセルゴール−8−メ
タンスルホネートを8.1g得た。
M.P. 119-120℃ 〔α〕D +12.2°(c=1,CHCl3) MS 378(M+ .),363,346,331,251,237,181. 実施例6 N1−メチル−10α−メトキシルミリセルゴール−8−メ
タンスルホネートの製造 −60℃にまで冷却された容量500mlのフラスコ中の無水
アンモニア水250mlに金属カリウム0.64gおよび硝酸第2
鉄0.08gを溶解させた。この溶液に10α−メトキシルミ
リセルゴールメタンスルホネート2.9gを少しずつ添加し
た。30分後、ヨウ化メチル1.25mlを30分間かけて添加し
た。2時間後、塩化アンモニア1gを添加し、そして、ア
ンモニアを留去した。残留物を水50mlに溶解させ、そし
て、不溶物を過した。N1−メチル−10α−メトキシル
ミリセルゴール−8−メタンスルホネートを2.95g得
た。
タンスルホネートの製造 −60℃にまで冷却された容量500mlのフラスコ中の無水
アンモニア水250mlに金属カリウム0.64gおよび硝酸第2
鉄0.08gを溶解させた。この溶液に10α−メトキシルミ
リセルゴールメタンスルホネート2.9gを少しずつ添加し
た。30分後、ヨウ化メチル1.25mlを30分間かけて添加し
た。2時間後、塩化アンモニア1gを添加し、そして、ア
ンモニアを留去した。残留物を水50mlに溶解させ、そし
て、不溶物を過した。N1−メチル−10α−メトキシル
ミリセルゴール−8−メタンスルホネートを2.95g得
た。
M.P. 119-120℃ 〔α〕D +12.2°(c=1,CHCl3) MS 378(M+ .),363,346,331,151,237,181. 実施例7 N1−メチル−10α−メトキシルミリセルゴールの製造 水10mlにKOH 1gを溶解させて作った溶液とt−ブタノー
ル100mlの充てんされた容量250mlのフラスコにN1−メチ
ル−10α−メトキシルミリセルゴール−8−メタンスル
ホネート3.8gを溶解させた。この溶液をわずかに還流さ
せながら7時間加熱した。反応が完了した時点で、t−
ブタノールを留去し、濃縮液を塩化メチレンで抽出し
た。
ル100mlの充てんされた容量250mlのフラスコにN1−メチ
ル−10α−メトキシルミリセルゴール−8−メタンスル
ホネート3.8gを溶解させた。この溶液をわずかに還流さ
せながら7時間加熱した。反応が完了した時点で、t−
ブタノールを留去し、濃縮液を塩化メチレンで抽出し
た。
溶剤を除去した後、残留物をアセトニトリルから晶出さ
せた。N1−メチル−10α−メトキシルミリセルゴールが
2.7g得られた。M.p.135〜136℃ 実施例8 N1−メチル−10α−メトキシルミリセルゴール−8−
(5′−ブロモ)−ニコチネートの製造 ジメチルホルムアミド500mlにN1−メチル−10α−メト
キシルミリセルゴール−8−メタンスルホネート38gを
とかして作った溶液を撹拌器、温度計および凝縮器の装
備された多頚フラスコ(容量1)に充てんした。
せた。N1−メチル−10α−メトキシルミリセルゴールが
2.7g得られた。M.p.135〜136℃ 実施例8 N1−メチル−10α−メトキシルミリセルゴール−8−
(5′−ブロモ)−ニコチネートの製造 ジメチルホルムアミド500mlにN1−メチル−10α−メト
キシルミリセルゴール−8−メタンスルホネート38gを
とかして作った溶液を撹拌器、温度計および凝縮器の装
備された多頚フラスコ(容量1)に充てんした。
この溶液に5−ブロモニコチン酸ナトリウム35gを少し
ずつ、激しく撹拌しながら、100℃の温度で、添加し
た。添加終了後、反応混合物を100℃の温度に約4時間
維持し、次いで、冷却し、この反応混合物を砕氷1Kgに
注ぎ入れた。
ずつ、激しく撹拌しながら、100℃の温度で、添加し
た。添加終了後、反応混合物を100℃の温度に約4時間
維持し、次いで、冷却し、この反応混合物を砕氷1Kgに
注ぎ入れた。
得られた懸濁液を塩化メチレンで抽出した。有機相を水
で入念に洗浄し、ジメチルホルムアミドを除去した。小
容量になるまで濃縮し、残留物をエチルエーテルから晶
出させた。N1−メチルルミリセルゴール−8−(5′−
ブロモ−ニコチネート)−10−メチルエーテルが42g得
られた。
で入念に洗浄し、ジメチルホルムアミドを除去した。小
容量になるまで濃縮し、残留物をエチルエーテルから晶
出させた。N1−メチルルミリセルゴール−8−(5′−
ブロモ−ニコチネート)−10−メチルエーテルが42g得
られた。
M.P. 138-139℃; ▲〔α〕20 D▼=−20.(c=1,Py).
Claims (10)
- 【請求項1】式I: (式中、Rは水素またはアシル基である)のN1−メチル
−10α−メトキシルミリセルゴールまたはそのエステル
の製造方法において、 N1−メチルリセルゴールのエステルをメタノール/硫酸
と光化学反応させ、次いで、得られたN1−メチル−10α
−メトキシルミリセルゴールのエステルを所望により加
水分解またはエステル交換することを特徴とする前記方
法。 - 【請求項2】反応混合物に紫外線を照射しながら、メタ
ノールおよび硫酸と反応させることからなる、特許請求
の範囲第1項記載の方法。 - 【請求項3】紫外線の波長が300〜370nmの範囲内であ
る、特許請求の範囲第2項記載の方法。 - 【請求項4】RがR′CO−のアシル基であり、R′がア
ルキル、アリール、アルカリールまたはアラルキル基で
あって、未置換であるか若しくは1個以上のハロゲン原
子で置換されていてもよく、あるいはR′がp−トルエ
ンスルホニル、メタンスルホニルまたは5−ブロモニコ
チネート基である、特許請求の範囲第1〜3項のいずれ
か1項に記載の方法。 - 【請求項5】式IのN1−メチルリセルゴールのエステル
が、酢酸エステル、p−トルエンスルホン酸エステルお
よびメタンスルホン酸エステルから選択される、特許請
求の範囲第1〜3項のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項6】N1−メチルリセルゴールがN1−メチルリセ
ルゴール−5−ブロモニコチネートであり、且つメタノ
ール/硫酸による光化学反応がN1−メチル−10α−メト
キシルミリセルゴール−5−ブロモニコチネートの形成
をもたらす、特許請求の範囲第1〜3項のいずれか1項
に記載の方法。 - 【請求項7】N1−メチルリセルゴール−5−ブロモニコ
チネートがN−メチル化リセルゴール−5−ブロモニコ
チネートにより生成されたものである、特許請求の範囲
第6項記載の方法。 - 【請求項8】N1−メチルリセルゴールのエステルが、酢
酸エステル、p−トルエンスルホン酸エステルおよびメ
タンスルホン酸エステルの何れかであり、且つ、その結
果得られるN1−メチル−10α−メトキシルミリセルゴー
ルのエステルがN1−メチル−10α−メトキシルミリセル
ゴール−p−トルエンスルホネートまたはN1−メチル−
10α−メトキシルミリセルゴール−メタンスルホネート
である、特許請求の範囲第1〜3項のいずれか1項に記
載の方法。 - 【請求項9】N1−メチル−10α−メトキシルミリセルゴ
ール−p−トルエンスルホネートまたはN1−メチル−10
α−メトキシルミリセルゴール−メタンスルホネートを
不活性中性溶媒中で5−ブロモニコチン酸塩と反応させ
ることによりエステル交換を行ってニセルゴリン(N1−
メチル−10α−メトキシルミリセルゴール−5−ブロモ
ニコチネート)を生成する、特許請求の範囲第8項記載
の方法。 - 【請求項10】塩がナトリウム塩またはカリウム塩の何
れかであり、且つ、5−ブロモニコチン酸塩との反応を
ジメチルホルムアミド中で行うことを特徴とする、特許
請求の範囲第9項記載の方法。
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