JPH0712191A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH0712191A
JPH0712191A JP5155247A JP15524793A JPH0712191A JP H0712191 A JPH0712191 A JP H0712191A JP 5155247 A JP5155247 A JP 5155247A JP 15524793 A JP15524793 A JP 15524793A JP H0712191 A JPH0712191 A JP H0712191A
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engine braking
braking force
engine
automatic transmission
driving wheel
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Yutaka Suzuki
裕 鈴木
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/15Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction

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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動変速機の変速制御装置において、エンジ
ンブレーキ制御が行なわれる走行時、運転性を損なわせ
る駆動輪ロックの確実な防止を図ること。 【構成】 エンジンブレーキ要求運転状況であり、か
つ、駆動輪がロック傾向であると検出された時、駆動輪
が非ロック傾向である場合に比べエンジンブレーキ力を
弱める制御を行なうエンジンブレーキ力制御手段dを設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転状況(下り坂等)
を検出して自動的にエンジンブレーキをかける自動変速
機の変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の無段変速機の制御装置と
しては、例えば、特開昭62−122834号公報に記
載のものが知られている。
【0003】この従来出典には、減速度が大きい場合
(すなわち、急ブレーキ時)には通常の場合よりも変速
比大側の変速を指令することで、急ブレーキ時に違和感
の無いエンジンブレーキ効果を得るものが示されてい
る。
【0004】また、この種の無段変速機の制御装置とし
ては、例えば、特開昭59−219557号公報に記載
のものが知られている。
【0005】この従来出典には、車両のエンジンブレー
キ走行時に、車両の速度を一定にするように無段変速機
の変速比を調節する制御を行なうことで、降坂時等の車
両のエンジンブレーキ走行状態において煩雑なブレーキ
操作を解消するものが示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
無段変速機の制御装置にあっては、車両減速度が大きい
とエンジンブレーキ力が大きくなる制御が行なわれるた
め、低μ路での減速時、エンジンブレーキ力により駆動
輪がロックしやすくなり、運転性を損なう。
【0007】また、後者の無段変速機の制御装置にあっ
ては、車速が目標値となるようにエンジンブレーキ力を
増減制御するものであるため、タイヤ〜路面間の摩擦係
数を超えてエンジンブレーキ力が強まった時、駆動輪ロ
ックによって車速が低下してからエンジンブレーキ力を
弱めるので、一時的な駆動輪ロックを許してしまい運転
性を損なう。さらに、路面摩擦係数が低い場合には、エ
ンジンブレーキ力を事後的に弱めたとしても再度駆動輪
のロックが回復することはなく、運転性を損なう。
【0008】本発明は、上記課題に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、自動変速機の変速制御
装置において、エンジンブレーキ制御が行なわれる走行
時、運転性を損なわせる駆動輪ロックの確実な防止を図
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の自動変速機の変速制御装置では、エンジンブレ
ーキ要求運転状況であり、かつ、駆動輪がロック傾向で
あると検出された時、駆動輪が非ロック傾向である場合
に比べエンジンブレーキ力を弱める制御を行なう手段と
した。
【0010】すなわち、図1のクレーム対応図に示すよ
うに、外部からの制御指令によりエンジンブレーキ力を
可変に制御するエンジンブレーキ力制御アクチュエータ
aと、エンジンブレーキ要求運転状況かどうかを検出す
るエンジンブレーキ要求運転状況検出手段bと、駆動輪
のロック傾向を検出する駆動輪ロック傾向検出手段c
と、エンジンブレーキ要求運転状況であり、かつ、駆動
輪がロック傾向であると検出された時、駆動輪が非ロッ
ク傾向である場合に比べエンジンブレーキ力を弱める制
御指令を前記エンジンブレーキ力制御アクチュエータa
へ出力するエンジンブレーキ力制御手段dと、を備えて
いることを特徴とする。
【0011】ここで、自動変速機が無段階の変速比を自
動制御する無段変速機であり、エンジンブレーキ力を変
速比の変化幅により制御するものであってもよいし、ま
た、自動変速機が多段階のギア位置を自動制御する多段
変速機であり、エンジンブレーキ力をエンジンブレーキ
用クラッチの締結容量により制御するものであってもよ
い。
【0012】
【作用】ドライバーがエンジンブレーキ要求にしたがっ
てエンジンブレーキレンジへのセレクト操作等を行なっ
た時には、エンジンブレーキ力制御手段dにおいて、エ
ンジンブレーキ要求運転状況検出手段bによりエンジン
ブレーキ要求運転状況であると検出され、かつ、駆動輪
のロック傾向を検出する駆動輪ロック傾向検出手段cに
より駆動輪がロック傾向であると検出された時、駆動輪
が非ロック傾向である場合に比べエンジンブレーキ力を
弱める制御指令がエンジンブレーキ力制御アクチュエー
タaへ出力される。
【0013】このように駆動輪がロック傾向にあるかど
うかの予測に基づくエンジンブレーキ力の制御により、
エンジンブレーキ力は駆動輪がロック傾向であればある
ほど弱められることになり、特に、低μ路等のように駆
動輪がロックしやすい路面で運転性を損なわせる駆動輪
ロックを確実に防止することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】(第1実施例)まず、構成を説明する。
【0016】図2は本発明第1実施例の無段変速機の変
速制御装置(自動変速機の変速制御装置に相当)の変速
制御システム図である。
【0017】図2において、1はエンジン、2は無段変
速機、3はステッピングモータ(エンジンブレーキ力制
御アクチュエータaに相当)、4はCVTコントロール
ユニット、5はセレクト位置スイッチ、6はスロットル
開度センサ、7は出力軸回転数センサ、8はエンジン回
転数センサ、9は他のセンサ・スイッチ類である。
【0018】前記無段変速機2は、例えば、Vベルト式
無段変速機(特開昭62−122834号参照)やトロ
イダル式無段変速機(特開平2−292562号参照)
であり、その変速比はCVTコントロールユニット4か
らの制御指令により作動するステッピングモータ3の回
転量により制御される。
【0019】前記セレクト位置スイッチ5は、Nレン
ジ,Dレンジ,Ds レンジ(エンブレ用レンジ),Pレ
ンジ,Rレンジに応じてスイッチ信号を出力する。
【0020】前記スロットル開度センサ6は、スロット
ル開度TVOを検出する。
【0021】前記出力軸回転数センサ7は、図外のプロ
ペラシャフトに連結される無段変速機出力軸2aの回転
数である出力軸回転数Np (=車速VSP)を検出する。
【0022】前記エンジン回転数センサ8は、エンジン
1のクランクシャフト回転数であるエンジン回転数Ne
を検出する。
【0023】次に、作用を説明する。
【0024】[変速制御作動]図3はCVTコントロー
ルユニット4により行なわれる変速制御作動の流れを示
すフローチャートで、以下、各ステップについて説明す
る。
【0025】ステップ11では、セレクト位置スイッチ
信号(セレクタSW)と、スロットル開度TVOと、出力
軸回転数Np (車速VSP)と、エンジン回転数Ne とが
入力される。
【0026】ステップ12では、車速VSPとスロットル
開度TVOに応じた目標入力回転Ntが図4の実線で示す
Dレンジマップから検索される。
【0027】ステップ13では、セレクト位置スイッチ
信号がエンブレ用レンジ、つまり、Ds レンジかどうか
が判断される(エンジンブレーキ要求運転状況検出手段
bに相当)。Ds レンジでなければステップ20の通常
時の変速制御を行なう。
【0028】ステップ14では、車速VSPとスロットル
開度TVOに応じたエンブレ用目標入力回転Nteb が図4
のハッチングで示すDs レンジマップから検索される。
【0029】ステップ15では、目標入力回転Nt がエ
ンブレ用目標入力回転Nteb 未満かどうかが判断され
る。Nt ≧Nteb であればステップ20の通常時の変速
制御を行なう。
【0030】ステップ16では、エンブレ用目標入力回
転Nteb と車速VSPにより目標変速比itが計算され
る。この目標変速比itの計算は、図5に示す計算ルー
チンで行なわれる。つまり、ステップ16aにおいて、
it=Nteb /VSP*K1(K1;正の定数)の式を用
いて計算される。
【0031】ステップ17では、出力軸回転変化率dN
p が計算される(駆動輪ロック傾向検出手段cに相
当)。この出力軸回転変化率dNp の計算は、図6に示
す計算ルーチンで行なわれる。つまり、ステップ17a
において、dNp =Np −Npoldの式を用いて計算さ
れ、ステップ17bにおいて、今回の出力軸回転数Np
が前回の出力軸回転数Npoldとして設定される。
【0032】ステップ18では、出力軸回転変化率dN
p によって変速比補正量Δiが設定される。この変速比
補正量Δiは、図7に示す変速補正量設定ルーチンによ
り設定される。つまり、ステップ18aにおいて、dN
p <K2かどうかが判断され、ステップ18bにおい
て、dNp <K2の場合にΔi=K4とされる。ステッ
プ18cにおいて、dNp <K3かどうかが判断され、
ステップ18dにおいて、dNp <K3の場合にΔi=
K5とされる。また、dNp ≧K3の場合にはステップ
18eにおいて、Δi=0とされる。但し、K2,K3
は負の定数でK2<K3、K4,K5は変速比補正量で
K4>K5である。
【0033】ステップ19では、変速比=it−Δiと
なるようにアクチュエータであるステッピングモータ3
に制御指令が出力される。
【0034】尚、ステップ18及びステップ19は、エ
ンジンブレーキ力制御手段dに相当する。
【0035】[DレンジからDs レンジへのセレクト
時]ドライバーがエンジンブレーキ要求にしたがってD
レンジからDs レンジへセレクトした時は、図3のフロ
ーチャートにおいて、ステップ13からステップ14→
ステップ15→ステップ16→ステップ17→ステップ
18→ステップ19へと進む流れとなる。
【0036】したがって、Ds レンジ時には、エンブレ
用目標入力回転Nteb に応じた目標変速比itが得られ
る制御を行なうことが基本になるが、ステップ17にお
いて、出力軸回転変化率dNp を演算し、ステップ18
において、出力軸回転変化率dNp (駆動輪の減速度)
の大きさ、つまり、駆動輪がどの程度ロック傾向にある
かどうかにより変速比補正量Δiを設定し、ステップ1
9において、駆動輪がロック傾向であればあるほど目標
変速比を小さくし(it−Δi)、Dレンジ変速比とD
s レンジ変速比の変化幅を小さく抑える変速制御が行な
われる。
【0037】この駆動輪がロック傾向にあるかどうかの
予測に基づくエンジンブレーキ制御により、Dレンジ変
速比とDs レンジ変速比の変化幅で決まるエンジンブレ
ーキ力は、駆動輪がロック傾向であればあるほど弱めら
れることになり、運転性を損なわせる駆動輪ロックが確
実に防止される。
【0038】図8は駆動輪がロック傾向にある場合のD
レンジからDs レンジへのセレクト時のタイムチャート
で、従来の変速制御ではDs レンジ時にエンブレ用目標
入力回転Nteb に応じた目標変速比itが得られる制御
が行なわれることで、実線の出力軸回転特性に示すよう
に、エンジンブレーキ力が過大であることで、例えば、
低摩擦係数路等においては出力軸回転がゼロに急低下
し、駆動輪ロック状態となってしまうのに対し、本発明
の場合には、点線特性に示すように、変速比補正量Δi
の分、Dレンジ変速比とDs レンジ変速比の変化幅を小
さく抑えられることで、エンジンブレーキ力が弱まり、
点線の出力軸回転特性に示すように、出力軸回転が緩や
かに低下して所定の回転数を維持する、つまり、駆動輪
ロックが防止される。
【0039】尚、駆動輪がロック傾向にないと判断され
た場合には、図7のフローのステップ18eでΔi=0
とされ、必要なエンジンブレーキ力が確保される。
【0040】次に、効果を説明する。
【0041】エンジンブレーキ力を変速比の変化幅によ
り制御する無段変速機の変速制御装置において、Dレン
ジからDs レンジへのセレクト時であり、かつ、出力軸
回転変化率dNp の大きさにより駆動輪がロック傾向で
あると検出された時、駆動輪が非ロック傾向である場合
に比べ変速比を変化幅を狭くする補正によりエンジンブ
レーキ力を弱める制御を行なう装置としたため、Ds レ
ンジへのセレクト時に運転性を損なわせる駆動輪ロック
の確実な防止を図ることができる。
【0042】(第2実施例)まず、構成を説明する。
【0043】図9は本発明第2実施例の多段階のギア位
置を自動制御する多段変速機の変速制御装置(自動変速
機の変速制御装置)の変速制御システム図である。
【0044】図9において、21はオーバーランクラッ
チソレノイド(エンジンブレーキ力制御アクチュエータ
aに相当)、22はシャトルシフトバルブ、23はオー
バーランクラッチコントロールバルブ、24はオーバー
ランクラッチレデューシングバルブ、25はオーバーラ
ンクラッチ(エンジンブレーキ用クラッチに相当)、2
6はA/Tコントロールユニット、27はセレクト位置
スイッチ、28はスロットル開度センサ、29は出力軸
回転数センサ、30はエンジン回転数センサ、31は他
のセンサ・スイッチ類である。
【0045】図外の多段変速機は、例えば、『RE4R
01A型オートマチックトランスミッション』のよう
に、電子制御によりスロットル開度と車速に応じて変速
制御が行なわれるもので、このパワートレーンには、シ
フトダウン時の変速ショックを向上させるためにフォワ
ードワンウェイクラッチが採用されている。このフォワ
ードワンウェイクラッチは、エンジンからの駆動力を駆
動輪へ伝えるものの、駆動輪からの逆駆動力は空転する
ために伝えない。したがって、例えば、エンジンブレー
キを必要とするDレンジからエンジンブレーキレンジへ
のセレクト時、エンジンブレーキが効かないことになる
ため、このフォワードワンウェイクラッチとは並列にオ
ーバーランクラッチ25を設け、このオーバーランクラ
ッチ25を締結することによりエンジンブレーキ必要時
にエンジンブレーキの効きを確保するようにしている。
【0046】前記オーバーランクラッチソレノイド21
は、A/Tコントロールユニット26からのデューティ
制御指令に応じて図9に記載のようにソレノイド圧PSO
L を作り出すアクチュエータである。オーバーランクラ
ッチソレノイド21への指令がOFFの時にはソレノイ
ド圧PSOL がゼロとなり、オーバーランクラッチコント
ロールバルブ23のスプールを図面右位置にすること
で、ライン圧がオーバーランクラッチレデューシングバ
ルブ24を介してオーバーランクラッチ25に供給され
オーバーランクラッチ25を締結させる。オーバーラン
クラッチソレノイド21への指令がONの時にはソレノ
イド圧PSOL が最大圧のパイロット圧となり、オーバー
ランクラッチコントロールバルブ23のスプールを図面
左位置にすることで、ライン圧の供給がなく、オーバー
ランクラッチ25を解放させる。よって、ON比率であ
るデューティ比を変えることでソレノイド圧PSOL がゼ
ロ圧からパイロット圧まで制御され、これによりオーバ
ーランクラッチ25の締結容量を可変に制御することが
できる。
【0047】前記セレクト位置スイッチ27は、Nレン
ジ,Pレンジ,Dレンジ,エンジンブレーキレンジ(1
速固定レンジや2速固定レンジ等),Rレンジに応じて
スイッチ信号を出力する。
【0048】前記スロットル開度センサ28は、スロッ
トル開度TVOを検出する。
【0049】前記出力軸回転数センサ29は、プロペラ
シャフトに連結される多段変速機出力軸の回転数である
出力軸回転数Np (=車速VSP)を検出する。
【0050】前記エンジン回転数センサ30は、エンジ
ンのクランクシャフト回転数であるエンジン回転数Ne
を検出する。
【0051】次に、作用を説明する。
【0052】[変速制御作動]図10はCVTコントロ
ールユニット26により行なわれる変速制御作動の流れ
を示すフローチャートで、以下、各ステップについて説
明する。
【0053】ステップ41では、セレクト位置スイッチ
信号(セレクタSW)と、スロットル開度TVOと、出力
軸回転数Np (車速VSP)と、エンジン回転数Ne とが
入力される。
【0054】ステップ42では、車速VSPとスロットル
開度TVOに応じた目標ギア位置がDレンジマップから検
索される。ここで、図11の実線によりDレンジダウン
シフト線を示す。
【0055】ステップ43では、セレクト位置スイッチ
信号がエンジンブレーキレンジかどうかが判断される
(エンジンブレーキ要求運転状況検出手段bに相当)。
エンジンブレーキレンジでなければステップ49の通常
時の変速制御を行なう。
【0056】ステップ44では、車速VSPとスロットル
開度TVOに応じてオーバーランクラッチ容量Cが決定さ
れる。ここで、オーバーランクラッチ容量Cは、図11
のハッチングに示す部分に車速VSPとスロットル開度T
VOによる運転点が存在すれば100%に決定され、それ
以外の部分であれば0%に決定される。
【0057】ステップ45では、出力軸回転変化率dN
p が計算される(駆動輪ロック傾向検出手段cに相
当)。この出力軸回転変化率dNp の計算は、図12に
示す計算ルーチンで行なわれる。つまり、ステップ45
aにおいて、dNp =Np −Npoldの式を用いて計算さ
れ、ステップ45bにおいて、今回の出力軸回転数Np
が前回の出力軸回転数Npoldとして設定される。
【0058】ステップ46では、出力軸回転変化率dN
p によってオーバランクラッチ容量補正量ΔCが設定さ
れる。この補正量ΔCは、図13に示すオーバランクラ
ッチ容量補正量設定ルーチンにより設定される。つま
り、ステップ46aにおいて、dNp <K2かどうかが
判断され、ステップ46bにおいて、dNp <K2の場
合にΔC=K4とされる。ステップ46cにおいて、d
Np <K3かどうかが判断され、ステップ46dにおい
て、dNp <K3の場合にΔC=K5とされる。また、
dNp ≧K3の場合にはステップ46eにおいて、ΔC
=0とされる。但し、K2,K3は負の定数でK2<K
3、K4,K5はオーバランクラッチ容量補正量でK4
>K5である。
【0059】ステップ47では、オーバランクラッチ容
量C=C−ΔCとなるようにアクチュエータであるオー
バーランクラッチソレノイド21にデューティ制御指令
が出力される。ここで、アクチュエータ操作量であるデ
ューティ比は、例えば、図14に示すように、容量−ア
クチュエータ操作量の関係特性により算出される。
【0060】尚、ステップ46及びステップ47は、エ
ンジンブレーキ力制御手段dに相当する。
【0061】ステップ49では、車速VSPとスロットル
開度TVOに応じた目標ギア位置がエンジンブレーキレン
ジマップから検索され、目標ギア位置を得る変速制御が
行なわれる。図11の点線にエンンジンブレーキレンジ
ダウンシフト線を示す。
【0062】[Dレンジからエンジンブレーキレンジへ
のセレクト時]ドライバーがエンジンブレーキ要求にし
たがってDレンジからエンジンブレーキレンジへセレク
トした時は、図10のフローチャートにおいて、ステッ
プ43からステップ44→ステップ45→ステップ46
→ステップ47→ステップ48へと進む流れとなる。
【0063】したがって、エンジンブレーキレンジ時に
は、スロットル開度TVOが低開度領域においてはオーバ
ーランクラッチ25を100%容量にて締結するエンジ
ンブレーキ制御を行なうことが基本になるが、ステップ
45において、出力軸回転変化率dNp を演算し、ステ
ップ46において、出力軸回転変化率dNp (駆動輪の
減速度)の大きさ、つまり、駆動輪がどの程度ロック傾
向にあるかどうかによりオーバランクラッチ容量補正量
ΔCを設定し、ステップ47において、駆動輪がロック
傾向であればあるほどクラッチ容量を小さくし(C−Δ
C)、駆動輪からの逆トルクの伝達をクラッチ容量によ
り規定する制御が行なわれる。
【0064】この駆動輪がロック傾向にあるかどうかの
予測に基づくエンジンブレーキ制御により、オーバーラ
ンクラッチ25の締結容量で決まるエンジンブレーキ力
は、駆動輪がロック傾向であればあるほど弱められるこ
とになり、運転性を損なわせる駆動輪ロックが確実に防
止される。
【0065】尚、駆動輪がロック傾向にないと判断され
た場合には、図13のフローのステップ46eでΔC=
0とされ、オーバーランクラッチ25が100%の締結
容量により締結されることで必要なエンジンブレーキ力
が確保される。
【0066】次に、効果を説明する。
【0067】エンジンブレーキ力をオーバーランクラッ
チ25の締結容量により制御する多段変速機の変速制御
装置において、Dレンジからエンジンブレーキレンジへ
のセレクト時であり、かつ、出力軸回転変化率dNp の
大きさにより駆動輪がロック傾向であると検出された
時、駆動輪が非ロック傾向である場合に比べオーバーラ
ンクラッチ25の締結容量を小さくする補正によりエン
ジンブレーキ力を弱める制御を行なう装置としたため、
エンジンブレーキレンジへのセレクト時に運転性を損な
わせる駆動輪ロックの確実な防止を図ることができる。
【0068】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0069】例えば、実施例では、駆動輪ロック傾向を
出力軸回転変化率により検出する例を示したが、車両減
速度と駆動輪減速度との比較により検出したり、減速ス
リップ量や減速スリップ比により検出するものであって
も良い。
【0070】エンジンブレーキ要求運転状況検出手段に
は、セレクト位置検出に限らず、車両のアクセル足離し
惰行走行時等の検出も含まれる。
【0071】実施例では、補正量を段階的に設定する例
を示したが、駆動輪ロック傾向に応じた連続的な無段階
補正量マップや補正演算式により補正量を設定するよう
にしても良い。
【0072】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明にあって
は、自動変速機の変速制御装置において、エンジンブレ
ーキ要求運転状況であり、かつ、駆動輪がロック傾向で
あると検出された時、駆動輪が非ロック傾向である場合
に比べエンジンブレーキ力を弱める制御を行なう手段と
したため、エンジンブレーキ制御が行なわれる走行時、
運転性を損なわせる駆動輪ロックの確実な防止を図るこ
とができるという効果が得られる。
【0073】また、エンジンブレーキによる駆動輪ロッ
クを防止できるため、エンジンブレーキを効かせる運転
範囲を拡大することができ、これによりブレーキの負荷
を減じることができる。さらに、ブレーキにより消費さ
れるエネルギを軽減できるため、エンジンのフェールカ
ット等の制御との相乗により燃費低減効果を期待するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動変速機の変速制御装置を示すクレ
ーム対応図である。
【図2】第1実施例の無段変速機の変速制御装置の変速
制御システム図である。
【図3】第1実施例のCVTコントロールユニットによ
り行なわれる変速制御作動の流れを示すフローチャート
である。
【図4】第1実施例装置での変速マップ図である。
【図5】第1実施例装置での目標変速比計算ルーチンを
示すフローチャートである。
【図6】第1実施例装置での出力軸回転変化率計算ルー
チンを示すフローチャートである。
【図7】第1実施例装置での変速比補正量設定ルーチン
を示すフローチャートである。
【図8】DレンジからDs レンジへのセレクト時におけ
る変速比特性と出力軸回転特性とを本発明と従来例とで
比較した比較特性図である。
【図9】第2実施例の多段変速機の変速制御装置の変速
制御システム図である。
【図10】第2実施例のA/Tコントロールユニットに
より行なわれる変速制御作動の流れを示すフローチャー
トである。
【図11】第2実施例装置での変速マップ図である。
【図12】第2実施例装置での出力軸回転変化率計算ル
ーチンを示すフローチャートである。
【図13】第2実施例装置でのオーバーランクラッチ容
量補正量設定ルーチンを示すフローチャートである。
【図14】第2実施例装置での容量−アクチュエータ操
作量の関係特性図である。
【符号の説明】
a エンジンブレーキ力制御アクチュエータ b エンジンブレーキ要求運転状況検出手段 c 駆動輪ロック傾向検出手段 d エンジンブレーキ力制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの制御指令によりエンジンブレ
    ーキ力を可変に制御するエンジンブレーキ力制御アクチ
    ュエータと、 エンジンブレーキ要求運転状況かどうかを検出するエン
    ジンブレーキ要求運転状況検出手段と、 駆動輪のロック傾向を検出する駆動輪ロック傾向検出手
    段と、 エンジンブレーキ要求運転状況であり、かつ、駆動輪が
    ロック傾向であると検出された時、駆動輪が非ロック傾
    向である場合に比べエンジンブレーキ力を弱める制御指
    令を前記エンジンブレーキ力制御アクチュエータへ出力
    するエンジンブレーキ力制御手段と、 を備えていることを特徴とする自動変速機の変速制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動変速機の変速制御装
    置において、 自動変速機が無段階の変速比を自動制御する無段変速機
    であり、エンジンブレーキ力を変速比の変化幅により制
    御することを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動変速機の変速制御装
    置において、 自動変速機が多段階のギア位置を自動制御する多段変速
    機であり、エンジンブレーキ力をエンジンブレーキ用ク
    ラッチの締結容量により制御することを特徴とする自動
    変速機の変速制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009210105A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Mitsubishi Electric Corp 車両挙動安定化装置
JP2016037226A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 本田技研工業株式会社 車両用制動システム

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