JPH07119845A - スプールバルブの製造方法 - Google Patents

スプールバルブの製造方法

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JPH07119845A
JPH07119845A JP26442793A JP26442793A JPH07119845A JP H07119845 A JPH07119845 A JP H07119845A JP 26442793 A JP26442793 A JP 26442793A JP 26442793 A JP26442793 A JP 26442793A JP H07119845 A JPH07119845 A JP H07119845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grinding
bar material
section
steel
outer cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26442793A
Other languages
English (en)
Inventor
Akitoshi Ishii
昭寿 石井
Yoshihiko Ogoshi
喜彦 大越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rhythm Corp
Original Assignee
Rhythm Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH07119845A publication Critical patent/JPH07119845A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプールバルブの製造方法に関し、加工時間
を大幅に短縮し、加工作業性を向上させることを目的と
する。 【構成】 炭素鋼、クローム鋼、クロームモリブデン鋼
またはバナジューム添加鋼からなるバー材を硬度HRC
32〜45に調質する調質工程(A)と、調質したバー
材を所定のスプール形状に切削加工する切削加工工程
(B)と、外筒嵌合部を研削加工する研削加工工程
(C)と、によりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧回路に用いられる
スプールバルブの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オートマチックトランスミッションにお
いては、油圧制御機構によって、車の走行状態に応じて
自動的にプラネタリギアユニットのブレーキバンドとク
ラッチを作用させたり、解放させたりする。油圧制御機
構は、オイルポンプ、ガバナバルブ、バルブボディによ
り構成される。
【0003】バルブボディは、オイルポンプからの油圧
を各部に分配する油路を形成し、各種のスプールバルブ
を内蔵している。例えば、車の走行状態に応じて適切な
時期にそれぞれの油路を開閉し、サーボやクラッチに油
圧を送り込む。バルブボディに用いられるスプールバル
ブは、通常の炭素鋼(硬度HRC28以下)よりなるバ
ー材を所定のスプール形状に切削加工し、加工後に浸炭
焼入を施し表面を硬化させる。この浸炭焼入による熱処
理で耐摩耗性の向上を図っている。
【0004】浸炭焼入後には外筒嵌合部を研削加工す
る。この研削加工の際に浸炭熱処理が必要なため研削代
が多く、研削によるかえりバリが端面部にはみ出すた
め、そのバリを取るバリ取り作業を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のスプールバルブ製造方法にあっては、耐摩耗
性の向上を図るために浸炭焼入をする加工工程が必要で
あった。また、外筒嵌合部を研削加工するときに発生す
る研削バリを取るためのバリ取り加工が必要であった。
【0006】その結果、加工時間が増加し、作業性が悪
化するという問題点があった。本発明は、このような従
来の問題点に鑑みてなされたものであって、浸炭焼入加
工や研削バリ取り工程を不要とすることで、加工時間を
短縮し、作業性を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、炭素鋼、クローム鋼、クロームモリブデ
ン鋼またはバナジューム添加鋼からなるバー材を硬度H
RC32〜45に調質する調質工程と、調質したバー材
を所定のスプール形状に切削加工する切削加工工程と、
外筒嵌合部を研削加工する研削加工工程と、によりなる
ことを特徴とする。
【0008】また、本発明は、前記切削加工工程におい
て、外筒研削部分の端部を切削加工により面取りしたこ
とを特徴とする。また、本発明は、炭素鋼、クローム
鋼、クロームモリブデン鋼、またはバナジューム添加鋼
からなるバー材を硬度HRC32〜45に調質する調質
工程と、調質したバー材を所定のスプール形状に切削加
工する切削加工工程と、によりなることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、炭素鋼、クローム鋼、クロー
ムモリブデン鋼またはバナジューム添加鋼からなるバー
材を硬度HRC32〜45に調質したものを用いて、所
定のスプール形状に切削加工を行い、切削加工後に外筒
嵌合部を研削加工するようにしたため、浸炭焼入加工が
不要となる。
【0010】また、浸炭焼入加工が不要となるため、曲
りなどの発生もないので、研削代を少なくすることがで
き、また、外筒研削部分の端部を切削加工により面取り
しておくため、研削加工による研削バリの発生を防止す
ることができるので、バリ取り加工も不要となる。した
がって、加工時間を大幅に短縮することができ、加工作
業性を向上させることができる。
【0011】また、研削加工も廃止することができるた
め、さらに加工時間を短縮することができ、さらに加工
作業性を向上させることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図3は本発明の一実施例を示す図である。
図1は本発明の一実施例に係る製造工程の説明図であ
る。図1(A)は調質工程を示す。
【0013】図1(A)において、1はバー材であり、
バー材1は炭素鋼、クローム鋼、クロームモリブデン鋼
またはバナジューム添加鋼よりなり、その硬度HRCが
32〜45に調質される。従来例においては、硬度HR
Cが28以下の通常の炭素鋼を用いるが、本実施例にお
いては、硬度が32〜45のバー材1を用いることによ
り、浸炭熱処理を施すことなく、耐摩耗性の向上を図
る。
【0014】次に、図1(B)に示すように、硬度HR
Cが32〜45に調質されたバー材1を所定のスプール
形状に切削加工する。図1(B)において、2は第1の
ランド部、3は第2のランド部、4は第3のランド部で
あり、第1のランド部2と第2のランド部3は第1の軸
部5により一体に連結され、第2のランド部3と第3の
ランド部4は第2の軸部6により一体に連結されてい
る。
【0015】この切削加工においては、図2に示すよう
に、外筒研削部分の端部7を切削加工により面取り加工
を施しておく。8は面取り部を示す。この場合、浸炭熱
処理が不要なため、曲りなどの発生もないので研削代
(A)を少なくすることができる。次に、図1(C)に
示すように、外筒嵌合部を研削加工し、スプールバルブ
9を完成させる。切削加工により面取り加工をしてある
ため、研削加工による研削バリの発生を防止することが
できる。
【0016】この研削加工においては、図3に示すよう
に、例えば、第3ランド部のコーナ部10は、コーナ角
度が0.01〜0.1の範囲内となるように研削加工を
施す。本実施例においては、浸炭焼入加工が不要とな
る。また、浸炭熱処理が不要となるため、曲りなどの発
生もないので、研削代を小さくすることができ、また、
外筒研削部分の端部7を予め切削加工により面取り加工
をしておくため、研削加工による研削バリの発生を防止
することができる。
【0017】このため、バリ取り加工が不要となる。そ
の結果、加工時間を大幅に短縮することができ、加工作
業性を向上させることができる。次に、図4および図5
は本発明の他の実施例を示す図である。図4は本発明の
他の実施例に係るスプールバルブ製造工程を示す図であ
る。まず、図4(A)に示すように、バー材11を硬度
HRC32〜45に調質したものを用いる。
【0018】すなわち、炭素鋼、クローム鋼、クローム
モリブデン鋼またはバナジューム添加鋼からなるバー材
11を硬度HRC32〜45に調質しておく。このよう
に、硬度HRCを32〜45に調質することにより、耐
摩耗性の向上を図る。したがって、従来のように、浸炭
焼入を施すことが不要となる。次に、図4(B)に示す
ように、硬度HRCが32〜45に調質されてバー材1
1を所定のスプール形状に切削加工する。
【0019】切削加工され完成されたスプールバルブ1
2は第1のランド部13と、第2ランド部14と、第3
のランド部15と、第1のランド部13と第2のランド
部14を一体に連結する第1の軸部16と、第2のラン
ド部14と第3のランド部15を一体に連結する第2の
軸部17により構成される。例えば、第3のランド部1
5のコーナ部18は、図5に示すように、そのコーナ角
度が0.01〜0.1の範囲となるように、切削加工が
施される。
【0020】本実施例においても、浸炭焼入加工が不要
となるとともにバリ取り加工が不要になるため、加工時
間を短縮することができ、加工作業性を向上させること
ができる。また、切削加工により所定のスプール形状と
して完成させるので、前記実施例における研削加工が不
要となるため、さらに、加工時間を短縮することがで
き、加工作業性を向上させることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、バー材を硬度HRC32〜45に調質し、所定のス
プール形状に切削加工した後に、外筒嵌合部を研削加工
するようにしたため、浸炭焼入加工が不要となるととも
に、バリ取り加工が不要となるので、加工時間を大幅に
短縮することができ、加工作業性を向上させることがで
きる。
【0022】また、他の実施例においては、研削加工を
廃止することができるため、より加工時間を短縮するこ
とができ、より加工作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る製造工程を示す図
【図2】面取りの説明図
【図3】コーナ部の説明図
【図4】本発明の他の実施例に係る製造工程を示す図
【図5】コーナ部の説明図
【符号の説明】
1:バー材 2:第1のランド部 3:第2のランド部 4:第3のランド部 5:第1の軸部 6:第2の軸部 7:端部 8:面取り部 9:スプールバルブ 10:コーナ部 11:バー材 12:スプールバルブ 13:第1のランド部 14:第2のランド部 15:第3のランド部 16:第1の軸部 17:第2の軸部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素鋼、クローム鋼、クロームモリブデン
    鋼またはバナジューム添加鋼からなるバー材を硬度HR
    C32〜45に調質する調質工程と、 調質したバー材を所定のスプール形状に切削加工する切
    削加工工程と、 外筒嵌合部を研削加工する研削加工工程と、によりなる
    ことを特徴とするスプールバルブの製造方法。
  2. 【請求項2】前記切削加工工程において、外筒研削部分
    の端部を切削加工により面取りしたことを特徴とする請
    求項1のスプールバルブの製造方法。
  3. 【請求項3】炭素鋼、クローム鋼、クロームモリブデン
    鋼、またはバナジューム添加鋼からなるバー材を硬度H
    RC32〜45に調質する調質工程と、 調質したバー材を所定のスプール形状に切削加工する切
    削加工工程と、によりなることを特徴とするスプールバ
    ルブの製造方法。
JP26442793A 1993-10-22 1993-10-22 スプールバルブの製造方法 Pending JPH07119845A (ja)

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JP26442793A JPH07119845A (ja) 1993-10-22 1993-10-22 スプールバルブの製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0786307A1 (en) * 1996-01-24 1997-07-30 Aoyama Seisakusho Co., Ltd. Spool valve and process for manufacturing the same
JP2001165337A (ja) * 1999-12-13 2001-06-22 Nidec Tosok Corp バルブスプール

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