JPH0711951U - 格納式ヘッドレスト構造 - Google Patents

格納式ヘッドレスト構造

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JPH0711951U
JPH0711951U JP4503993U JP4503993U JPH0711951U JP H0711951 U JPH0711951 U JP H0711951U JP 4503993 U JP4503993 U JP 4503993U JP 4503993 U JP4503993 U JP 4503993U JP H0711951 U JPH0711951 U JP H0711951U
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JP
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headrest
stay
retractable
guide groove
under
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茂 中原
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 格納式ヘッドレストにおける、着座者の快適
性、安全性を確保するとともに、汎用性を改善する。 【構成】 トルクアブソーバ16を一端に有する水平軸14
に対して、ヘッドレストの一対のステー18が軸線方向に
移動可能かつ一体的に回動可能に取り付けられるととも
に、ガイド溝48とロック手段50とを備えたガイド片46
が、ステーに隣接して設けられている。そして、それぞ
れ所定の箇所に設けられた第1、第2の偏倚手段40、42
によって、ステー18が、ガイド溝48との当接方向および
保持部48a との係合方向にそれぞれ偏倚されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、前後方向への揺動のもとで、ヘッドレストを所定の格納位置に設 定可能な格納式ヘッドレスト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、自動車等のリヤシートに装着されるヘッドレストとして、着座者の 頭部を支持する支持位置と、ドライバーの後部視界を確保する格納位置との間を 揺動可能な、いわゆる格納式ヘッドレストが知られている。
【0003】 このような格納式ヘッドレストは、通常、モータを備えた、いわゆるパワー式 とされ、対応するスイッチ操作に連動したモータの駆動のもとで、ヘッドレスト が支持位置、格納位置間を揺動するように構成されている。
【0004】 このような構成では、ヘッドレストの格納によって、シートバック上端の突出 物が無くなリ、ドライバーの後方視界が十分に広く確保できるため、後方確認が 容易になる。従って、ヘッドレストの格納により、自動車の前進、後退のいずれ においても、安全運転の容易な遂行が十分に可能となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなモータを有する構成においては、リヤシート着座者の 安全性、快適性、および、モータ自体の安全性等を確保するために、たとえば、 各種センサ等を用いてリヤシート着座者の有無や乗車動作等を検出している。そ して、種々の条件に応じたモータの駆動制御のもとで、ヘッドレストの位置の変 更や誤動作を防止して、パワー式の格納式ヘッドレストにおける着座者の安全性 、快適性およびモータの安全性等の確保をはかっている。
【0006】 しかし、このような構成では、モータ、各種センサが必要であり、部品点数の 増加および構成の複雑化が避けられないため、格納式ヘッドレストが高価になり やすい。
【0007】 特に、このような構成においては、各種センサからの情報をコントローラのマ イクロコンピュータ(マイコン)で処理してモータの駆動制御を行うため、公知 の格納式ヘッドレストは、種々のモータを備えた、いわゆるパワーシートでの展 開のみに限定されやすい。従って、シート自体が高価になり、種々の自動車の広 範囲での格納式ヘッドレストの利用が容易でない。
【0008】 ここで、ばね部材等の偏倚手段によって、ヘッドレストを格納位置から支持位 置までのような一方向に自動的に移動させる構成も考えられる。しかしながら、 ばね部材等を単純に利用しただけでは、ばね部材等の偏倚力がヘッドレストにそ のまま伝達されるため、ヘッドレストの揺動速度が早く、ヘッドレストの停止時 に大きなショックを生じる。そのため、ばね部材等を単純に利用する構成は、安 全性、快適性の点において、あまり好ましくない。
【0009】 この考案は、着座者の快適性、安全性を確保するとともに、汎用性に優れた格 納式ヘッドレスト構造の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この考案によれば、シートバックの上端後部をヘ ッドレストの格納位置とし、ヘッドレストの一対のステーは、回転力を減衰する トルクアブソーバを一端に有する水平軸に対して一体的に回動可能、かつ、軸線 方向に移動可能に取り付けられている。また、初期位置となるヘッドレストの支 持位置、格納位置のいずれか一方でのステーの回動を規制する保持部、および、 支持位置、格納位置間でのステーの回動を保障する回動部の組み合わせを有する ガイド溝と、ヘッドレストの他方位置でのステーとの係合によってステーの回動 を規制可能なロック手段とを備えたガイド片が、ステーに隣接して配設されてい る。
【0011】 そして、第1、第2の偏倚手段がそれぞれ所定の箇所に設けられ、対応する偏 倚手段によって、ステーが、ガイド溝方向および初期位置方向にそれぞれ偏倚さ れている。
【0012】
【作用】
この考案によれば、対応する偏倚手段の偏倚力による、ガイド溝に沿ったステ ーの移動によって、ヘッドレストが所定の初期位置に自動的に復帰されるため、 モータおよび各種センサ等が不要となる。そして、水平軸の回転力がトルクアブ ソーバによって減衰されるため、ヘッドレストの揺動速度の減速により、初期位 置への到達時におけるショックが十分に抑制される。
【0013】
【実施例】
以下、図面を参照しながらこの考案の実施例について詳細に説明する。
【0014】 図1、図2に示すように、この考案に係る格納式ヘッドレスト構造10において は、ベースブラケット12の対向する一対の側壁12a、12b 間に架設、軸支された水 平軸14と、水平軸の回転トルクを減衰可能なトルクアブソーバ16とが備えられ、 水平軸とのステー18の一体的な回動によって、ヘッドレスト20がシートバック22 に対して前後方向に揺動可能となっている。
【0015】 図2、図3に示すように、ヘッドレスト20は、たとえば、ステー18の上端に固 着され、スリット24を介して、リヤシートのシートバック22の上端に装着されて いる。そして、着座者の頭部を支持する支持位置と、シートバック22の上端後部 でドライバーの後方視界下限より下方に設定された格納位置との間を揺動可能に 、ヘッドレスト20は構成されている。
【0016】 ここで、この考案においては、図3に実線で示す支持位置に対して、ヘッドレ スト20の格納位置は、一点鎖線で示すように、シートバック22の上端後部に設定 されている。つまり、ヘッドレスト20は、支持位置から後方への所定範囲内で、 前後方向に揺動可能となっている。
【0017】 図2を見るとよくわかるように、トルクアブソーバ16は、たとえば、ベースブ ラケットの側壁12a からの水平軸の延出端14a に連結されている。トルクアブソ ーバ16は、たとえば、ベースブラケットの側壁12a に固着されたケース本体16a と、水平軸14と一体的にケース本体に対して回転自在なクラッチベアリング26と を備えている。そして、ケース本体16a に対して一体的な固定板28と、クラッチ ベアリング26に対して一体的な回転板30とが、高粘性のシリコンオイル32内で整 列され、クラッチベアリングが回転する際における、シリコンオイルの粘性抵抗 のもとで水平軸の回転力を減衰させるように、トルクアブソーバ16は構成されて いる。
【0018】 なお、このトルクアブソーバ16の構成は公知であり、その構成自体はこの考案 の趣旨でないため、詳細に説明しない。
【0019】 そして、図1、図2に示すように、たとえば、水平軸14の遊挿可能なパイプ状 のホルダー34が、ヘッドレスト20の一対のステー18の下端にそれぞれ固着され、 ホルダーに水平軸を遊挿するとともに、ホルダーの長孔状の挿通孔36を介した水 平軸への係止ピン38の固着によって、ホルダー、つまりはステーが水平軸に対し て、挿通孔の範囲内で軸線方向に移動可能かつ水平軸と一体的に回動可能に連結 されている。
【0020】 ここで、このような構成においては、第1、第2の偏倚手段40、42 によって、 ステー18、つまりはヘッドレスト20が、水平軸14の軸線方向のいずれか一方、お よび、シートバック22に対する前後方向の一方に、それぞれ偏倚されている。
【0021】 第1の偏倚手段40として、たとえば、ホルダー34のフランジ34a とベースブラ ケットの側壁12b との間で水平軸14に巻装された圧縮コイルばねが利用でき、圧 縮コイルばねの偏倚力のもとで、ステー18が、水平軸14に対してベースブラケッ トの側壁12a 方向(図中左方)に偏倚されている。
【0022】 また、第2の偏倚手段42として、たとえば、水平軸14に巻装させるとともに、 水平軸の係止ピン44、ベースブラケット12の基部12c に各端末をそれぞれ係止し たねじりばねが利用できる。第2の偏倚手段(ねじりばね)42は、たとえば、ヘ ッドレスト20の支持位置にステー18を復帰させるリターンばねとして機能するよ うに構成されている。
【0023】 そして、図1、図4に示すように、この考案においては、たとえば、ベースブ ラケットの側壁12a が、ガイド片46を一体的に有して形成されている。ガイド片 46は、たとえば、ステー18をヘッドレスト20の支持位置で保持する保持部48a と 、支持位置、格納位置間でのステーの回動を保障する回動部48b との組み合わせ からなるガイド溝48を端末に有して形成されている。そして、第1の偏倚手段( 圧縮コイルばね)40の偏倚力によるステー18の押し付けのもとで、ステー、つま りはヘッドレスト20の揺動範囲を規定するように、ガイド片46のガイド溝48は構 成されている。
【0024】 ここで、他方、つまりはヘッドレスト20の格納位置における、ステー18の保持 は、ロック手段50によって行われている。ロック手段50は、たとえば、図5に示 すように、ヘッドレスト20の格納位置でステー18に係合可能なロックプレート52 を備えている。
【0025】 ロックプレート52は、たとえば、枢支ピン54によって、ガイド溝48から側方( 内方)に突出可能に枢着され、突出位置において、格納位置におけるステー18の 回動を規制するように構成されている(図5参照)。
【0026】 そして、ロック手段のロックプレート52は、ケーブル手段56を介して連結され た操作レバー(図示しない)の牽引操作のもとで、ロック解除可能に構成されて いる。操作レバーは、たとえば、当該シートへの着座者の操作可能な位置、たと えば、シートクッションの前面等に設けられる。
【0027】 なお、図中の参照符号58は、ロックプレート52を初期位置、つまりはロック位 置に方向に偏倚するリターンばねを示す。リターンばね58として、圧縮コイルば ねが利用でき、圧縮コイルばねは、ケーブル手段56のワイヤー56a を巻装して、 ロックプレート52、ベースブラケットの側壁12a 間に介在されている。
【0028】 このような構成では、リターンばね(圧縮コイルばね)58の偏倚力のもとで、 ロックプレート52がロック位置方向に偏倚され、偏倚力に抗した牽引操作によっ て、ロック解除可能となっている。
【0029】 たとえば、図3に実線で示す支持位置を、ヘッドレスト20の初期位置と仮定す る。図2、図4に示すように、ヘッドレスト20の支持位置においては、ステー18 が第1の偏倚手段40の偏倚力のもとで、ガイド溝の保持部48a に進入して係合、 保持されている。
【0030】 このような状態から、ヘッドレスト20を格納する場合においては、まず、第1 の偏倚手段40の偏倚力に抗して、ヘッドレスト20を図2、図4の矢印方向、つま りは図中右方に側方から押圧し、ステー18を、図6に示すように、ガイド溝の保 持部48a から退出させる。そして、次に、ヘッドレスト20を後方、つまりは図中 手前に押圧し、ガイド溝の回動部48b に沿ったステー18の移動のもとで、ヘッド レストを格納する。
【0031】 ここで、ステー18がガイド溝の回動部48b に沿って格納位置方向に移動すると 、突出位置、つまりはロック位置にあるロックプレート52が押圧されて、ステー の通過が保障される。そして、ステー18の回動がガイド溝48によって規制位置に 到達すると、これとほぼ同時に、ステー18によるロックプレート52の押圧が解除 されるため、ロックプレートがリターンばね58の偏倚力のもとでロック溝48から 突出して、ステーをヘッドレスト20の格納位置においてロックする(図5参照) 。
【0032】 つまり、このような構成においては、ロックプレート52の突出によるステー18 への係合によって、第2の偏倚手段42の偏倚力の作用に伴うステーの回動が規制 され、ヘッドレスト20が格納位置に保持される。
【0033】 そして、このようなヘッドレスト20の格納位置において、操作レバーをリター ンばね58の偏倚力に抗して牽引操作し、ロックプレート52をロック解除方向に回 動させれば、図7に示すように、ロックプレートによるステー18の回動規制が解 除され、ステーはフリーになるため、第2の偏倚手段42の偏倚力のもとで、ステ ーがガイド溝の回動部48b に沿って回動しようとする。
【0034】 このとき、この考案においては、水平軸14の一端がトルクアブソーバ16に連結 されているため、水平軸の回転力、つまりは第2の偏倚手段42の偏倚力が、トル クアブソーバによって減衰される。つまり、ヘッドレスト20は、第2の偏倚手段 42の偏倚力とおりの速さではなく、トルクアブソーバによって減衰された速さで 戻されるため、ステー18が支持位置に到達してガイド溝48の端末に当接しても、 ショックをさほど受けることがない。
【0035】 そして、ステー18が、図6に示すようにヘッドレスト20の支持位置まで戻され て、ガイド溝の保持部48a に整列すると、ステーが第1の偏倚手段40の偏倚力の もとで偏倚されて図中左方に移動し、係合されて、ステーがガイド溝の保持部に よってヘッドレスト20の支持位置において保持される(図4参照)。
【0036】 上記のように、この考案においては、モータを利用することなく、一方向への ヘッドレスト20の自動的な揺動が可能となる。つまり、モータおよび各種センサ 等が不要となるため、構成の簡単化により、格納式ヘッドレスト構造10の低価格 化が十分に可能となる。従って、格納式ヘッドレストの装着対象が高級車等のパ ワーシートに限定されず、コントローラ等を持たない通常のシートに広く展開で きるため、汎用性に優れた格納式ヘッドレスト構造10が提供できる。
【0037】 そして、トルクアブソーバ16によって、水平軸14の回転力が十分に減衰される ため、ヘッドレスト20の揺動速度が遅くなり、第2の偏倚手段42の偏倚力のもと での、支持位置への到達時におけるショックが、十分に抑制される。そのため、 ヘッドレスト20の円滑かつ自然な揺動が容易に得られ、着座者等の安全性、快適 性が確保できる。
【0038】 また、この考案においては、シートバック22の上端後部をヘッドレスト20の格 納位置としているため、シートバックの着座面方向に格納状態のヘッドレストが 突出しない。そのため、格納位置でのヘッドレスト20によって、リヤシート着座 者の乗車が妨害されることもなく、乗車時における着座者の安全性、快適性が確 実に向上される。
【0039】 更に、ケーブル手段56を介したロックプレート52の回動操作のもとで、ロック 手段50のロック解除が行えるため、ヘッドレスト20の遠隔操作が可能となる。そ のため、操作レバーの配置位置が限定されず、たとえば、当該シートへの着座者 による楽な姿勢での容易な操作が可能となる。
【0040】 そして、ケーブル手段56を介した遠隔操作を利用すれば、ヘッドレストの格納 動作に種々のバリエーションが展開できる。たとえば、ケーブル手段56を対応す るドアと連動可能に連結し、ドアの開放によって、ロック手段50のロック解除動 作を行う構成とすれば、ヘッドレスト20が格納位置にあっても、ドアの開放によ って支持位置に自動的に復帰するため、着座者の乗車動作を煩わせることがない 。そのため、リヤシート着座者の快適性が一層向上される。
【0041】 ここで、実施例においては、支持位置をヘッドレスト20の初期位置とし、第2 の偏倚手段42の偏倚力のもとで、ヘッドレストを支持位置に自動的に復帰させる 構成として具体化されている。しかし、これとは逆に、ヘッドレスト20の初期位 置を格納位置として、操作レバーの牽引操作のもとでヘッドレストを自動的に格 納する構成としてもよい。
【0042】 この場合、ドライバーの操作可能な位置、たとえば、ドライバーシートのシー トクッション前面等に操作レバーを設ければ、支持位置からのヘッドレスト20の 格納がドライバーの操作によって任意に行えるため、ドライバーの安全運転の遂 行時に、特に有効に利用できる。
【0043】 なお、ここでは、リヤシートに装着される格納式ヘッドレスト構造として例示 しているが、リヤシートに限定されず、たとえば、アシスタントシートに装着さ れるヘッドレストに、この考案を応用してもよい。この場合、ヘッドストの格納 位置は、リヤシート着座者の前方視界下限より下方に設定される。
【0044】 また、この考案の格納式ヘッドレスト構造は、自動車用シートに適するとはい え、これに限定されず、たとえば、電車、飛行機、船舶等の他のシートに、この 考案を応用してもよい。
【0045】 上述した実施例は、この考案を説明するためのものであり、この考案を何等限 定するものでなく、この考案の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全て この考案に包含されることはいうまでもない。
【0046】
【考案の効果】
上記のように、この考案に係る格納式ヘッドレスト構造によれば、モータ等を 利用しないため、安価に構成できるとともに、装着対象がパワーシートに限定さ れず、コントローラを持たない通常のシートに広く展開できる。そのため、汎用 性に優れた格納式ヘッドレスト構造が提供できる。
【0047】 そして、トルクアブソーバによって、水平軸の回転力が十分に減衰されるため 、初期位置への到達時におけるショックが、十分に抑制される。そのため、ヘッ ドレストの円滑かつ自然な揺動が容易に得られ、着座者等の安全性、快適性が確 保できる。
【0048】 また、シートバックの上端後部をヘッドレストの格納位置としているため、シ ートバックの着座面方向に格納状態のヘッドレストが突出しない。そのため、格 納位置でのヘッドレストによって、リヤシート着座者の乗車が妨害されることも なく、乗車時における着座者の安全性、快適性が確実に向上される。
【0049】 更に、ケーブル手段を介したロックプレートの回動のもとでロック解除可能に 、ロック手段を構成すれば、ケーブル手段を介したヘッドレストの遠隔操作が可 能となる。そのため、ヘッドレストの装着された当該シートでの操作、および、 ドアの開放に連動したヘッドレストの動作等が容易に確保でき、当該シートへの 乗車動作を煩雑化することもなく、乗車時における着座者の安全性、快適性が一 層向上される。
【0050】 そして、格納位置をヘッドレストを初期位置とし、ドライバーによるロック解 除操作のもとで、ヘッドレストを偏倚手段の偏倚力のもとで格納可能とすれば、 ドライバーの任意の操作によって、ヘッドレストが格納できるため、ドライバー の安全運転の遂行時に、特に有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る格納式ヘッドレスト構造の後方
から見た概略斜視図である。
【図2】格納式ヘッドレスト構造の概略縦断面図であ
る。
【図3】格納式ヘッドレストの装着されたシートバック
の後方からの概略斜視図である。
【図4】ヘッドレストの支持位置における、格納式ヘッ
ドレスト構造の概略部分正面図である。
【図5】ヘッドレストの格納位置における、格納式ヘッ
ドレスト構造の概略部分正面図である。
【図6】ヘッドレストの支持位置における保持解除状態
の、格納式ヘッドレスト構造の概略部分正面図である。
【図7】ヘッドレストの格納位置における保持解除状態
の、格納式ヘッドレスト構造の概略部分正面図である。
【符号の説明】
10 格納式ヘッドレスト構造 12 ベースブラケット 14 水平軸 16 トルクアブソーバ 18 ステー 20 ヘッドレスト 22 シートバック 40 第1の偏倚手段(圧縮コイルばね) 42 第2の偏倚手段(ねじりばね) 46 ガイド片 48 ガイド溝 48a 保持部 48b 回動部 50 ロック手段 52 ロックプレート 56 ケーブル手段 58 リターンばね(圧縮コイルばね)

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座者の頭部を支持する支持位置と、視
    界下限より下方に設定された格納位置との間を揺動可能
    な格納式ヘッドレスト構造において、 シートバックの上端後部をヘッドレストの格納位置と
    し、 回転力を減衰するトルクアブソーバを一端に有する水平
    軸が、所定の一対の対向壁間に架設、軸支され、水平軸
    に対して、ヘッドレストの一対のステーが一体的に回動
    可能かつ軸線方向に移動可能に取り付けられるととも
    に、 初期位置となるヘッドレストの支持位置、格納位置のい
    ずれか一方でのステーの回動を規制する保持部、およ
    び、支持位置、格納位置間でのステーの回動を保障する
    回動部の組み合わせを有するガイド溝と;ヘッドレスト
    の他方位置でのステーとの係合によってステーの回動を
    規制可能なロック手段と;を備えたガイド片が、ステー
    に隣接して配設されて、 それぞれ所定の箇所に設けられた第1、第2の偏倚手段
    の偏倚力のもとで、ステーがガイド溝方向および初期位
    置方向にそれぞれ偏倚され、 ヘッドレストの他方位置における、ロック手段のロック
    解除によって、トルクアブソーバで水平軸の回転力を減
    衰させながら、第2の偏倚手段の偏倚力のもとでヘッド
    レストを初期位置まで自動的に復帰させ、ステーがガイ
    ド溝の保持部に整列したとき、第1の偏倚力のもとでス
    テーを保持部に進入させて、ヘッドレストを初期位置に
    自動的に保持可能としたことを特徴とする格納式ヘッド
    レスト構造。
  2. 【請求項2】 ロック手段が、リターンばねの偏倚力に
    よる揺動のもとで、ガイド溝から突出してステーに係合
    可能なロックプレートを備え、ケーブル手段を介して連
    結された操作レバーの牽引操作のもとでロック解除可能
    に構成された請求項1記載の格納式ヘッドレスト構造。
  3. 【請求項3】 ヘッドレストの支持位置を初期位置と
    し、当該ヘッドレストの装着されたシートへの着座者の
    操作可能な位置に、ロック手段の操作レバーが設けられ
    た請求項2記載の格納式ヘッドレスト構造。
  4. 【請求項4】 ヘッドレストの支持位置を初期位置と
    し、操作レバーを当該シートに対応するドアの開放に連
    動可能に形成、配置して、ドアの開放のもとでロック解
    除可能に、ロック手段がケーブル手段を介して連結され
    た請求項2記載の格納式ヘッドレスト構造。
  5. 【請求項5】 ヘッドレストをリヤシートに装着すると
    ともに、ヘッドレストの格納位置を初期位置とし、ロッ
    ク手段の操作レバーをドライバーの操作可能な位置に設
    けた請求項2記載の格納式ヘッドレスト構造。
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