JPH0711953U - 格納式ヘッドレスト構造 - Google Patents

格納式ヘッドレスト構造

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JPH0711953U
JPH0711953U JP4603793U JP4603793U JPH0711953U JP H0711953 U JPH0711953 U JP H0711953U JP 4603793 U JP4603793 U JP 4603793U JP 4603793 U JP4603793 U JP 4603793U JP H0711953 U JPH0711953 U JP H0711953U
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JP
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headrest
horizontal shaft
engagement
cam groove
retractable
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JP4603793U
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哲夫 斉藤
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 格納式ヘッドレストにおける、着座者の快適
性、安全性を確保するとともに、汎用性を改善する。 【構成】 ヘッドレストのステー18の固着された水平軸
14に、カムプレート38が固着され、リターンばね50の偏
倚力のもとでのカムプレートのカム溝38a 、係合ピン40
間の係合によって、ヘッドレストの格納位置における水
平軸14の回動が規制されている。そして、ステーの水平
部18a に連結されたショックアブソーバ30によって、水
平軸14の回動力が減衰可能となっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、前後方向への揺動のもとで、ヘッドレストを所定の格納位置に設 定可能な格納式ヘッドレスト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、自動車等のリヤシートに装着されるヘッドレストとして、着座者の 頭部を支持する支持位置と、ドライバーの後部視界を確保する格納位置との間を 揺動可能な、いわゆる格納式ヘッドレストが知られている。
【0003】 このような格納式ヘッドレストは、通常、モータを備えた、いわゆるパワー式 とされ、対応するスイッチ操作に連動したモータの駆動のもとで、ヘッドレスト が支持位置、格納位置間を揺動するように構成されている。
【0004】 このような構成では、ヘッドレストの格納によって、シートバック上端の突出 物が無くなリ、ドライバーの後方視界が十分に広く確保できるため、後方確認が 容易になる。従って、ヘッドレストの格納により、自動車の前進、後退のいずれ においても、安全運転の容易な遂行が十分に可能となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなモータを有する構成においては、リヤシート着座者の 安全性、快適性、および、モータ自体の安全性等を確保するために、たとえば、 各種センサ等を用いてリヤシート着座者の有無や乗車動作等を検出している。そ して、種々の条件に応じたモータの駆動制御のもとで、ヘッドレストの位置の変 更や誤動作を防止して、パワー式の格納式ヘッドレストにおける着座者の安全性 、快適性およびモータの安全性等の確保をはかっている。
【0006】 しかし、このような構成では、モータ、各種センサが必要であり、部品点数の 増加および構成の複雑化が避けられないため、格納式ヘッドレストが高価になり やすい。
【0007】 特に、このような構成においては、各種センサからの情報をコントローラのマ イクロコンピュータ(マイコン)で処理してモータの駆動制御を行うため、公知 の格納式ヘッドレストは、種々のモータを備えた、いわゆるパワーシートでの展 開のみに限定されやすい。従って、シート自体が高価になり、種々の自動車の広 範囲での格納式ヘッドレストの利用が容易でない。
【0008】 ここで、ばね部材等の偏倚手段によって、ヘッドレストを格納位置から支持位 置までのような一方向に自動的に移動させる構成も考えられる。しかしながら、 ばね部材等を単純に利用しただけでは、ばね部材等の偏倚力がヘッドレストにそ のまま伝達されるため、ヘッドレストの揺動速度が早く、ヘッドレストの停止時 に大きなショックを生じる。そのため、ばね部材等を単純に利用する構成は、安 全性、快適性の点において、あまり好ましくない。
【0009】 この考案は、着座者の快適性、安全性を確保するとともに、汎用性に優れた格 納式ヘッドレスト構造の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この考案によれば、シートバックの上端後部を格 納位置とするヘッドレストのステー下端部が、ベースブラケットに対して回動自 在な水平軸に固定されている。水平軸は、偏倚手段の偏倚力のもとで、ヘッドレ ストの格納位置方向に偏倚され、水平軸のブラケットと所定の固定部材との間に 、直線上で伸縮動作する緩衝手段が架設されている。
【0011】 そして、係合ピンとカム溝との係合のもとで水平軸の回動を規制して、少なく ともヘッドレストの格納位置を設定するカムプレートが、水平軸の回りで一体的 に固定されている。
【0012】
【作用】
この考案によれば、ヘッドレストの支持位置における、係合ピンをカム溝との 係合解除方向に移動させる所定の解除操作のもとで、ヘッドレストが格納位置方 向に自動的に揺動するため、モータおよび各種センサ等が不要となる。そして、 偏倚手段の偏倚力に伴う水平軸の回転力が、緩衝部材によって減衰されるため、 ヘッドレストの揺動速度の減速により、初期位置への到達時におけるヘッドレス トのショックが十分に抑制される。
【0013】
【実施例】
以下、図面を参照しながらこの考案の実施例について詳細に説明する。
【0014】 図1、図2に示すように、この考案に係る格納式ヘッドレスト構造10において は、ベースブラケット12の対向する一対の側壁12a、12b 間に架設、軸支された水 平軸14に、ヘッドレスト16のステー18が一体的に回動可能に固着されている。
【0015】 ベースブラケット12は、たとえば、基部12c を下端に位置させた略コ字形状に 形成され、一対の側壁12a、12b に対して、水平軸14が軸線方向に移動不能に軸支 されている。また、ヘッドレストのステー18は、たとえば、下端に水平部18a を 有する略U形状に折曲成形され、ステーの水平部の上方位置において、ベースブ ラケットの水平軸14が溶接等によって固着されている。このような構成では、ヘ ッドレスト16が、水平軸14を中心として、ステー18とともに揺動される。
【0016】 図2に加えて図3を見るとわかるように、ステー18の上端に設けられたヘッド レスト16は、たとえば、スリット20を介して、リヤシートのシートバック22の上 端に装着されている。そして、図3に示すように、着座者の頭部を支持する実線 で示す支持位置と、シートバック22の上端後部でドライバーの後方視界下限より 下方に設定された一点鎖線で示す格納位置との間を、シートバックの前後方向に 揺動可能に、この考案のヘッドレスト16は構成されている。
【0017】 ここで、この考案においては、図1に加えて図4を見るとわかるように、ステ ーの水平部18a のアーム24と、シートバックフレーム等の固定部材26のブラケッ ト28との間に、緩衝手段30が架設、枢着されている。緩衝手段30として、たとえ ば、外方筒体30a 、内方筒体30b 間の直線的な伸縮動作によって、各端部に作用 する力を減衰可能なショックアブソーバ(オイルダンパーともいう)が利用でき る。
【0018】 なお、このショックアブソーバ(緩衝手段)30の構成は公知であり、その構成 自体はこの考案の趣旨でないため、詳細に説明しない。
【0019】 そして、この考案においては、ヘッドレスト16、つまりは水平軸14が、偏倚手 段32によって、たとえば、ヘッドレストの格納位置方向に偏倚されている。図2 を見るとわかるように、偏倚手段32として、たとえば、ベースブラケットの側壁 12a からの水平軸14の延出端14a に巻装されて水平軸の係止ピン34、側壁の係止 孔36に各端末をそれぞれ係止させたねじりばねが利用できる。この偏倚手段(ね じりばね)32は、たとえば、ヘッドレスト16の格納位置にステー18を復帰させる リターンばねとして機能するように構成されている。
【0020】 そして、図1、図2および図4に示すように、この考案においては、たとえば 、ベースブラケットの側壁12b からの水平軸14の延出端14b にカムプレート38を 固着し、少なくとも、カム溝38a と係合ピン40との係合によって、ヘッドレスト 16の支持位置での水平軸の回動、つまりはヘッドレストの揺動を規制するように 構成されている。
【0021】 カムプレート38は、たとえば、ヘッドレスト16の支持位置で係合ピン40と係合 するカム溝38a に加えて、ヘッドレストの格納位置における水平軸14の過剰な回 動を規制する係合端38b を有して形成され、カム溝と係合端とによって、ヘッド レストの揺動範囲が規定されている(図5参照)。
【0022】 また、係合ピン40は、たとえば、上方に延出されたロックプレート42に一体的 に設けられ、側壁12b の長孔状のガイド孔44に遊挿されて、側壁、つまりはカム プレート38に対して上下移動可能に取り付けられている。ロックプレート42は、 たとえば、上端を押圧片とするように、ベースブラケットの側壁12b と一体的に 形成された支持片46から、挿通孔48を介して部分的に突出されている。
【0023】 そして、係合ピン40は、ロックプレート42とともに、リターンばね50の偏倚力 によって、カムプレートのカム溝38a との係合方向、つまりは上方に偏倚されて いる。リターンばね50として、たとえば、引張コイルばねが利用でき、引張コイ ルばねは、側壁の支持片46と係合ピン40の端末との間で、係合ピンをガイド孔44 に沿って上方に偏倚可能に張設されている。
【0024】 このような構成では、リターンばね50の偏倚力のもとでのカム溝38a および係 合端38b と係合ピン40との係合によって、対応する位置でのヘッドレスト16の揺 動が規制される。また、リターンばね50の偏倚力に抗したロックプレート42の押 圧操作のもとで、係合ピンがカム溝から離反、つまりは係合解除されて、支持位 置におけるヘッドレスト16の保持が解除される(図6参照)。
【0025】 なお、図2の参照符号52は、水平軸14を回動自在に支持するとともに、ベース ブラケットの側壁12b に対してカム38を円滑に回動させるためのブッシュを示す 。また、参照符号54は、ベースブラケット12からの水平軸14の離脱を防止するた めのEリング等の係止部材を示す。
【0026】 ここで、ロックプレート42の押圧操作、つまりは係合ピン40の係合解除操作は 、たとえば、解除プレート56によって行われる。図1を見るとわかるように、解 除プレート56は、たとえば、逆L形状に折曲成形され、押圧端56a をロックプレ ート42の上部に位置させて、側壁12b の支持片46の側方に、枢支ピン58によって 枢着されている。
【0027】 図7を見るとよくわかるように、解除プレートの押圧端56a は、たとえば、枢 支ピン58を中心とした図中時計方向への回動時に、ロックプレート42を下方に押 圧する斜面状に形成されている。そして、解除プレート56は、ケーブル手段60を 介して連結した操作レバー(図示しない)の牽引操作のもとで、図中時計方向に 回動可能、つまりは係合ピン40、カム溝38a 間の係合を解除するように構成され ている。
【0028】 操作レバーは、通常、ドライバーの操作可能な位置、たとえば、ドライバーシ ート(図示しない)の前端部下方等に配設される。
【0029】 たとえば、図3に実線で示す支持位置を、ヘッドレスト16の初期位置と仮定す る。図4に示すように、ヘッドレスト16の支持位置においては、係合ピン40が、 リターンばね50の偏倚力のもとでカムプレートのカム溝38a に係合、保持されて 、水平軸14の回動、つまりはヘッドレストの揺動が規制されている。
【0030】 このような状態から、たとえば、操作レバーを牽引操作すると、リターンばね 50の偏倚力に抗してロックプレート42、つまりは係合ピン40が下降し、図6に示 すように、係合ピン、カム溝38a 間の係合が解除される。すると、カムプレート 38、つまりは水平軸14が、ベースブラケット12に対してフリーとなるため、ヘッ ドレスト16は、偏倚手段32の偏倚力のもとで、ステー18とともに矢印方向(図中 時計方向)に揺動される。
【0031】 そして、偏倚手段32の偏倚力のもとで水平軸14、つまりはカムプレート38が回 動し、係合ピン40がカムプレートの係合端38b に当接すると、図5に示すように 、それ以降の水平軸の回動が阻止されて、ヘッドレスト16の格納位置が設定され る。
【0032】 ここで、この考案においては、水平軸14を中心としてステー18が回動すると、 ステーの水平部14a の揺動のもとで、ショックアブソーバ30が伸長しようとする ため、水平軸の回動力、つまりは偏倚手段32の偏倚力が、ショックアブソーバに よって減衰される。つまり、ヘッドレスト16は、偏倚手段32の偏倚力とおりの速 さではなく、ショックアブソーバ30によって減衰された速さで揺動されるため、 偏倚手段の偏倚力のもとでの支持位置へのヘッドレストの到達によって、カムプ レートの係合端38b が係合ピンに当接しても、ヘッドレストにさほど大きなショ ックは生じない。
【0033】 そのため、円滑かつ自然なヘッドレスト16の自動的な揺動が、モータを利用す ることなく容易に得られ、ヘッドレストおよび当該シートの安全性、快適性が確 保できる。
【0034】 そして、モータおよび各種センサ等が不要となるため、構成の簡単化により、 格納式ヘッドレスト構造10の低価格化が十分に可能となる。従って、格納式ヘッ ドレストの装着対象が高級者等のパワーシートに限定されず、コントローラ等を 持たない通常のシートに広く展開できるため、汎用性に優れた格納式ヘッドレス ト構造10が提供できる。
【0035】 更に、ゆっくりとしたヘッドレスト16の揺動により、格納式ヘッドレストの動 作に高級感が得られるため、ねじりばねからなる偏倚手段32を利用した簡単な構 成にも拘らず、格納式ヘッドレストとしての品質の低下を招くこともない。
【0036】 なお、ヘッドレスト16の格納位置においては、偏倚手段32の偏倚力のもとで、 カムプレートの係合端38b が係合ピン40に押し付けられるため、格納位置におけ るヘッドレストのガタつきは十分に抑制される。
【0037】 また、ヘッドレスト16を格納位置から支持位置に復帰させる場合においては、 リヤシート着座者等が、偏倚手段32の偏倚力に抗して、ヘッドレストを手動で直 接的に揺動させればよい。そして、ヘッドレスト16が支持位置に到達し、カムプ レートのカム溝38a が係合ピン40に対して整列すると、リターンばね50の偏倚力 のもとでの係合ピン、カム溝間の係合によって、ヘッドレストが支持位置に保持 される。
【0038】 そのため、リヤシート着座者等による、支持位置へのヘッドレスト16の復帰操 作が複雑化せず、当該シートへの着座動作が十分に簡単化できる。
【0039】 なお、この考案においては、シートバック22の上端後部をヘッドレスト16の格 納位置としているため、シートバックの着座面方向に格納状態のヘッドレストが 突出しない。従って、格納位置でのヘッドレスト16が、リヤシート着座者の乗車 を妨害することもなく、乗車時における着座者の安全性、快適性が確実に向上さ れる。
【0040】 ここで、実施例においては、操作レバーに連動する解除プレート56の回動のも とで、係合ピン40、カムプレートのカム溝38a 間の係合を解除している。しかし 、ロックプレート42の押圧操作のもとで、係合ピン40、カムプレートのカム溝38 a 間の係合を解除すれば足りるため、解除プレートに限定されず、たとえば、プ ッシュボタン等によって、ロックプレートを直接的に押圧操作する構成としても よい。
【0041】 しかしながら、ケーブル手段60を介した操作レバーの牽引操作のもとで、係合 ピン40、カムプレートのカム溝38a 間を係合解除可能とすれば、ヘッドレスト16 の格納の遠隔操作が可能となる。そして、操作レバーをドライバーの操作可能な 位置に設ければ、着座姿勢のドライバーによるヘッドレスト16の格納操作が任意 かつ容易に行えるため、ドライバーの安全運転のもとで有効に利用できる。
【0042】 また、係合ピン40を上下移動可能に支持し、ロックプレート42と一体的な上下 動のもとで、カムプレートのカム溝38a との係合、係合解除を可能としているが 、他の方向、たとえば、水平方向等への移動のもとで、係合ピン、カム溝間の係 合、係合解除を行う構成としてもよい。
【0043】 しかし、係合ピン40を上下方向に移動させれば、構成を複雑化することなく、 操作レバーとの連動が得られるとともに、ロックプレート42の押圧操作に、種々 のバリエーションが利用できるため、解除プレート46を設けることにより、ヘッ ドレストの遠隔操作が可能となる。
【0044】 また、ここでは、リヤシートに装着される格納式ヘッドレスト構造として例示 しているが、リヤシートに限定されず、たとえば、アシスタントシートに装着さ れるヘッドレストに、この考案を応用してもよい。この場合、ヘッドストの格納 位置は、リヤシート着座者の前方視界下限より下方に設定される。
【0045】 更に、この考案の格納式ヘッドレスト構造は、自動車用シートに適するとはい え、これに限定されず、たとえば、電車、飛行機、船舶等の他のシートに、この 考案を応用してもよい。
【0046】 上述した実施例は、この考案を説明するためのものであり、この考案を何等限 定するものでなく、この考案の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全て この考案に包含されることはいうまでもない。
【0047】
【考案の効果】
上記のように、この考案に係る格納式ヘッドレスト構造によれば、モータ等を 利用しないため、安価に構成できるとともに、装着対象がパワーシートに限定さ れず、コントローラを持たない通常のシートの広く展開できる。そのため、汎用 性に優れた格納式ヘッドレスト構造が提供できる。
【0048】 そして、緩衝部材によって、水平軸の回転力が十分に減衰されるため、格納位 置への到達時におけるヘッドレストのショックが、十分に抑制される。そのため 、ヘッドレストの円滑かつ自然な揺動が容易に得られ、着座者等の安全性、快適 性が確保できるとともに、簡単な構成にも拘らずヘッドレストの動作に高級感が 得られ、ヘッドレストの品質の低下を招くこともない。。
【0049】 更に、シートバックの上端後部をヘッドレストの格納位置としているため、シ ートバックの着座面方向に格納状態のヘッドレストが突出しない。そのため、格 納位置でのヘッドレストによって、リヤシート着座者の乗車が妨害されることも なく、乗車時における着座者の安全性、快適性が確実に向上される。
【0050】 また、カムプレートのカム溝に係合可能な係合ピンをロックプレートと一体的 に上下移動可能に設ければ、ロックプレートの押圧操作のもとで、カム溝に対す る係合ピンの係合解除動作が得られるため、構成の複雑化、および、操作の煩雑 化等が確実に防止できる。
【0051】 そして、ロックプレートを操作レバーに連動する解除プレートによって押圧操 作可能とすれば、ケーブル手段を介した遠隔操作が可能となるため、操作レバー をドライバーの操作可能な位置に設けることによって、ヘッドレストの格納が、 ドライバーの安全運転のもとで容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る格納式ヘッドレスト構造の後方
から見た概略斜視図である。
【図2】格納式ヘッドレスト構造の概略縦断面図であ
る。
【図3】格納式ヘッドレストの装着されたシートバック
の後方からの概略斜視図である。
【図4】ヘッドレストの支持位置における、カムプレー
ト、係合ピンを中心とした格納式ヘッドレスト構造の概
略部分正面図である。
【図5】ヘッドレストの格納位置における、カムプレー
ト、係合ピンを中心とした格納式ヘッドレスト構造の概
略部分正面図である。
【図6】ヘッドレストの支持位置での係合解除状態にお
ける、カムプレート、係合ピンを中心とした格納式ヘッ
ドレスト構造の概略部分正面図である。
【図7】ヘッドレストの支持位置における係合状態およ
び係合解除状態を示す、格納式ヘッドレスト構造の概略
部分側面図である。
【符号の説明】
10 格納式ヘッドレスト構造 12 ベースブラケット 12a、12b 側壁 14 水平軸 16 ヘッドレスト 18 ステー 22 シートバック 30 緩衝部材(ショックアブソーバ) 32 偏倚手段(ねじりばね) 38 カムプレート 38a カム溝 38b 係合端 40 係合ピン 42 ロックプレート 44 ガイド孔 50 リターンばね(引張コイルばね) 56 ロック解除プレート 58 枢支ピン 60 ケーブル手段

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座者の頭部を支持する支持位置と、視
    界下限より下方に設定された格納位置との間を揺動可能
    な格納式ヘッドレスト構造において、 ヘッドレストの格納位置をシートバックの上端後部に設
    定するとともに、 ヘッドレストのステー下端部の固定された水平軸が、ベ
    ースブラケットの対向する一対の側壁間に架設されて軸
    線方向に移動不能に軸支され、偏倚手段の偏倚力のもと
    で、水平軸がヘッドレストの格納位置方向に偏倚される
    とともに、水平軸のブラケットと所定の固定部材との間
    に、直線上で伸縮動作する緩衝手段が架設され、 係合ピンとカム溝との係合のもとで水平軸の回動を規制
    して、少なくともヘッドレストの支持位置を設定するカ
    ムプレートが、水平軸の回りで一体的に固定され、 ヘッドレストの支持位置における、係合ピンをカム溝と
    の係合解除方向に移動させる所定の係合解除操作のもと
    で、偏倚手段の偏倚力に伴う水平軸の回転力を緩衝部材
    で減衰させながら、ヘッドレストを格納位置方向に自動
    的に揺動可能としたことを特徴とする格納式ヘッドレス
    ト構造。
  2. 【請求項2】 カムプレートのカム溝に係合可能な係合
    ピンが、押圧操作の可能なロックプレートに固着される
    とともに、ベースブラケットの一方の側壁に対して、ロ
    ックプレートとともに上下移動可能に支持されて、リタ
    ーンばねの偏倚力のもとで、カムプレートのカム溝との
    係合方向に偏倚され、 ロックプレートの押圧操作に伴う係合ピンの下降動作に
    よって、係合ピン、カム溝間の係合が解除される請求項
    1記載の格納式ヘッドレスト構造。
  3. 【請求項3】 着座者の頭部を支持する支持位置と、視
    界下限より下方に設定された格納位置との間を揺動可能
    な格納式ヘッドレスト構造において、 ヘッドレストの格納位置をシートバックの上端後部に設
    定するとともに、 ヘッドレストのステー下端部の固定された水平軸が、ベ
    ースブラケットの対向する一対の側壁間に架設されて軸
    線方向に移動不能に軸支され、偏倚手段の偏倚力のもと
    で、水平軸がヘッドレストの格納位置方向に偏倚される
    とともに、水平軸のブラケットと所定の固定部材との間
    に、直線上で伸縮動作する緩衝手段が架設され、 係合ピンとカム溝との係合のもとで水平軸の回動を規制
    して、少なくともヘッドレストの支持位置を設定するカ
    ムプレートが、水平軸の回りで一体的に固定されるとと
    もに、係合ピンと一体的なロックプレートの押圧操作に
    よって係合ピン、カム溝間を係合解除する解除プレート
    が、ケーブル手段を介した操作レバーの牽引操作のもと
    で回動可能に設けられ、 ヘッドレストの支持位置における、操作レバーの牽引に
    よる係合解除操作のもとで、偏倚手段の偏倚力に伴う水
    平軸の回転力を緩衝部材で減衰させながら、ヘッドレス
    トを格納位置方向に自動的に揺動可能としたことを特徴
    とする格納式ヘッドレスト構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016517715A (ja) * 2013-12-10 2016-06-20 ウーボ テク カンパニー リミテッド ヘッドレスト折り畳み装置
US10875434B2 (en) 2017-01-20 2020-12-29 Woobo Tech Co., Ltd. Headrest moving device

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