JPH07117635A - 軌道車両の洗浄装置 - Google Patents

軌道車両の洗浄装置

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Publication number
JPH07117635A
JPH07117635A JP26855693A JP26855693A JPH07117635A JP H07117635 A JPH07117635 A JP H07117635A JP 26855693 A JP26855693 A JP 26855693A JP 26855693 A JP26855693 A JP 26855693A JP H07117635 A JPH07117635 A JP H07117635A
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JP
Japan
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vehicle
cleaning
track
arm
rear surface
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Withdrawn
Application number
JP26855693A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Saikaichi
勇二 西開地
Nobuo Yoneyama
信夫 米山
Takeshi Yamaguchi
健 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Publication date
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  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 互いに隣接する軌道間の間隔が狭い領域に設
置可能な車両の洗浄装置を得る。 【構成】 軌道車両T の前面及び後面を洗浄する洗浄装
置1 として、軌道側部に設置したベース部材2 に対して
移動台3 をスライド移動自在に載置し、この移動台3 に
鉛直軸回りに旋回自在な水平旋回アーム4 を支持させ、
この水平旋回アーム4 の先端部に多関節ロボット5 を取
付けて成す。そして、この多関節ロボット5 のアーム先
端部に洗浄液噴霧ノズル12、高圧水噴射ノズル13、各ノ
ズル12,13と車輛T との距離を検出する距離センサ14を
取付ける。そして、移動台3 、水平旋回アーム4 、多関
節ロボット5 の駆動により車両前面を洗浄した後、洗浄
装置1 を退避位置として車両T を走行させ、その後、再
び、移動台3 、水平旋回アーム4 、多関節ロボット5 の
駆動により車両後面を洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軌道車両の洗浄装置に
係り、特に、軌道車両の前面及び後面を洗浄するように
したものの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、軌道車両の前面や後面を洗浄
する作業としては一般に人手によって行われていた。し
かし、この軌道車両の前面や後面は、凹凸が多く形状が
複雑であり且つ汚れが付着し易い部分であって、この前
面や後面の洗浄作業は煩雑なものであった。この点に鑑
み、この洗浄作業を自動化することが提案されている。
その一例として、特開平2−45241号公報に開示さ
れているような洗浄装置がある。この洗浄装置は、軌道
の側部に設置されるものであって、移動自在なアームに
支持されて回転する洗浄ブラシを備えており、車両を軌
道上で低速度で走行させながら、アームを移動させるこ
とにより、回転する洗浄ブラシを車両の前面、側面及び
後面に沿わせて順に接触させて車両を洗浄するようにな
っている。また、このような洗浄ブラシを使用した洗浄
装置の他の例として、特開平5−97021号公報に開
示されているように、作業用ロボットのマニピュレータ
に洗浄ブラシを備えさせ、車両を所定の洗浄位置で停車
させておき、この作業用ロボットの駆動に伴って車両を
洗浄するようにたものもある。また、上述したような洗
浄ブラシを使用することなしに、車両に対して非接触状
態で洗浄するようにしたものとして、実開平5−675
66号公報に開示されているような洗浄装置がある。こ
の洗浄装置は、軌道上を走行自在な走行台車を備えてい
ると共に、この走行台車上に、洗浄液及び高圧水を噴射
可能なノズルを有するアームを搭載して成り、軌道上に
停車した車両に対向して位置された状態で、車両の前面
を洗浄するようにしている。つまり、同一軌道上に車両
の前面と洗浄装置とを対向させた状態で該車両の前面が
洗浄されるようになっている。そして、この洗浄装置に
おいて車両の後面を洗浄する際には、洗浄装置を、隣接
する軌道に一旦移し換えて、走行台車を車両の後面付近
まで走行させた後、再び、洗浄装置を元の軌道上に移し
て、同一軌道上に車両の後面と洗浄装置とを対向させた
状態とし、この状態で車両の後面を洗浄するようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような構成では、以下に述べるような課題があった。
先ず、洗浄ブラシを備えた洗浄装置では、洗浄ブラシが
大型で重量も大きいので、この洗浄ブラシを支持するア
ームやマニピュレータ及び該アームやマニピュレータを
移動させる駆動源も大型であって装置全体が大型になっ
ており、互いに隣接する軌道間の間隔が狭い領域には設
置することができなかった。つまり、この種の洗浄装置
は、互いに隣接する軌道間の間隔が所定寸法以上確保さ
れている領域でなければ設置することができないといっ
た制約を受けるものであった。一方、噴射ノズルを備え
た洗浄装置では、上述した如く、車両の前面洗浄動作か
ら後面洗浄動作に移る際に、一旦、隣の軌道上に移し換
えるといった作業が必要であるので、作業が煩雑である
ばかりでなく、作業時間の長期化を招いてしまうことに
なっていた。更に、この洗浄装置では、隣の軌道上に別
の車両が停車している場合には、先ず、この車両を移動
させて隣の軌道上での洗浄装置の走行が可能な状態とし
なければ車両の後面の洗浄動作を行うことができないと
いった不具合もあった。
【0004】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、互いに隣接する軌道間の間隔が狭い領域に
設置可能であり、また、車両の前面洗浄動作から後面洗
浄動作への移行を迅速に行うことができる軌道車両の洗
浄装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、洗浄装置を、軌道の側部に設置すると
共に洗浄液及び高圧水を噴射可能なノズルを備えさせる
ようにした。具体的に請求項1記載の発明は、軌道の側
部に設置されて、該軌道上の所定領域に車両前面が位置
された状態で車両が停車された際に該車両前面を洗浄す
ると共に、前記軌道上の所定領域に車両後面が位置され
た状態で車両が停車された際に該車両後面を洗浄する洗
浄装置を前提としている。そして、鉛直軸回りに旋回自
在とされた水平旋回アームを備えさせると共に、該水平
旋回アームの先端部に多関節ロボットを載置させる。ま
た、前記水平旋回アームを、前記多関節ロボットが軌道
上の車両の前面若しくは後面に対向する洗浄旋回位置と
該先端部が軌道上から外れた退避旋回位置との間で移動
可能とさせる。更に、前記多関節ロボットのアーム先端
部に、軌道上の所定領域に位置された車両の前面若しく
は後面に対して洗浄液を噴霧する洗浄液噴霧ノズルと高
圧水を噴射する高圧水噴射ノズルとを設けるような構成
としている。
【0006】請求項2記載の発明は、前提を上述した請
求項1記載の発明の構成と同じくし、鉛直軸回りに回動
自在とされた回動部を備えさせると共に、該回動部に、
一端が該回動部に支持されて起伏自在とされた起伏アー
ムを連結させる。また、前記起伏アームに、該起伏アー
ムの延長方向に沿って移動自在な移動部材を取付け、該
移動部材に、洗浄液を噴霧する洗浄液噴霧ノズルと高圧
水を噴射する高圧水噴射ノズルとをノズル支持部を介し
て取付ける。更に、前記起伏アームを、前記洗浄液噴霧
ノズル及び高圧水噴射ノズルが軌道上の車両の前面若し
くは後面に対向する洗浄起伏位置と該洗浄液噴霧ノズル
及び高圧水噴射ノズルが軌道上から外れた退避起伏位置
との間で起伏移動可能とするような構成としている。
【0007】請求項3記載の発明は、前記請求項1記載
の軌道車両の洗浄装置において、水平旋回アームを、地
上に設置されたベース部材上に移動台を介して支持さ
せ、前記ベース部材に、前記移動台が該ベース部材に対
して軌道の延長方向に沿って移動自在となるように、軌
道の延長方向に沿って延びるスライドレールを設けるよ
うな構成としている。
【0008】請求項4記載の発明は、前記請求項2記載
の軌道車両の洗浄装置において、回動部を、地上に設置
されたベース部材上に支持台を介して支持させ、前記ベ
ース部材に、前記支持台が該ベース部材に対して軌道の
延長方向に沿って移動自在となるように、軌道の延長方
向に沿って延びるスライドレールを設けるような構成と
している。
【0009】請求項5記載の発明は、前記請求項1、
2、3または4記載の軌道車両の洗浄装置において、洗
浄液噴霧ノズル及び高圧水噴射ノズルに近接した位置
に、この洗浄液噴霧ノズル及び高圧水噴射ノズルと、車
両の前面若しくは後面との距離を検出する距離センサを
設けるような構成としている。
【0010】請求項6記載の発明は、前記請求項1、
2、3、4または5記載の軌道車両の洗浄装置におい
て、軌道の近傍位置に、車両が所定の洗浄可能位置に停
車された際に、所定の洗浄動作が行われるように、車両
の停車位置を認識するための停車位置認識手段を設置す
るような構成としている。
【0011】
【作用】上記の構成により、本発明では、以下に述べる
ような作用が得られる。請求項1記載の発明では、車両
の前面若しくは後面を洗浄する際には、退避旋回位置に
あった水平旋回アームが洗浄旋回位置に移動されて、多
関節ロボットが軌道上の車両の前面若しくは後面に対向
される。そして、この多関節ロボットのアーム先端部に
設けられた洗浄液噴霧ノズルからの洗浄液の噴霧及び高
圧水噴射ノズルからの高圧水の噴射により車輛の前面及
び後面が洗浄されることになる。
【0012】請求項2記載の発明では、車両の前面若し
くは後面を洗浄する際には、退避起伏位置にあった起伏
アームが洗浄起伏位置に移動されて、洗浄液噴霧ノズル
及び高圧水噴射ノズルが軌道上の車両の前面若しくは後
面に対向される。そして、この洗浄液噴霧ノズルからの
洗浄液の噴霧及び高圧水噴射ノズルからの高圧水の噴射
により車輛の前面及び後面が洗浄されることになる。
【0013】請求項3記載の発明では、ベース部材に設
けられたスライドレール上を移動台が移動することに伴
って水平旋回アーム及び多関節ロボットが軌道の延長方
向に沿って移動されることになり、これにより、洗浄液
噴霧ノズル及び高圧水噴射ノズルを車両の前面若しくは
後面の洗浄動作に最適な位置に設定することができるこ
とになる。
【0014】請求項4記載の発明では、ベース部材に設
けられたスライドレール上を支持台が移動することに伴
って、回動部、起伏アーム及びノズル支持部が軌道の延
長方向に沿って移動されることになり、これにより、洗
浄液噴霧ノズル及び高圧水噴射ノズルを車両の前面若し
くは後面の洗浄動作に最適な位置に設定することができ
ることになる。
【0015】請求項5記載の発明では、車両の前面若し
くは後面の洗浄動作時において、洗浄液噴霧ノズル及び
高圧水噴射ノズルを車両の前面若しくは後面に近接移動
させる際には、この各ノズルと車両の前面若しくは後面
との距離を距離センサが検出しており、車両の前面や後
面の位置(車両の停止位置)を確認することができ、こ
れにより各ノズルの車両前面若しくは後面に対する位置
決めを正確に行うことができることになる。
【0016】請求項6記載の発明では、車両が所定の洗
浄可能位置に停車された際、停車位置認識手段がその停
車位置を認識し、その後、所定の洗浄動作が行われるこ
とになる。
【0017】
【実施例】
(第1実施例)次に、請求項1記載の発明に係る第1実
施例を図面に基いて説明する。図1は、本実施例に係る
洗浄装置1によって車両Tを洗浄している状態を示す斜
視図である。この図1に示すように、洗浄装置1は、軌
道Rの側部であって互いに隣接する軌道R,R間に設置
されており、片側の軌道R上に停車された車両Tを洗浄
するようになっている。以下、この洗浄装置1の構成に
ついて説明する。本洗浄装置1は、図2にも示すよう
に、ベース部材2、移動台3、水平旋回アーム4及び多
関節ロボット5を備えて成っている。各部材について説
明すると、前記ベース部材2は、軌道Rの側部の地上に
固定されており、その内部には軌道Rの延長方向に沿っ
て延びる図示しない一対のガイドレールが備えられてい
る。そして、前記移動台3は、このベース部材2のガイ
ドレール上に載置されており、図示しない駆動源を備え
ていて、この駆動源の駆動に伴って前記ガイドレール上
をスライド移動可能となっている。
【0018】そして、この移動台3の上面には、該移動
台3に対して鉛直軸回りに旋回自在(図2の矢印A参
照)で且つ水平方向に延びる水平旋回アーム4が接続さ
れている。この水平旋回アーム4の長さ寸法は、本洗浄
装置1による洗浄状態(図1に実線で示すように水平旋
回アーム4が軌道Rに対してほぼ直交した状態)におい
て、この水平旋回アーム4の先端部が車両Tの幅方向の
中央部に対向するように設定されている。また、この水
平旋回アーム4は、少なくとも図1に実線で示すような
状態と仮想線Bで示すような状態とをとり得るようにな
されている。つまり、この図1に実線で示す状態は洗浄
状態の旋回角度位置(洗浄旋回位置)であって、仮想線
Bで示す状態は退避状態の旋回角度位置(退避旋回位
置)となっており、この水平旋回アーム4は、車両Tの
洗浄時には洗浄状態の旋回角度位置とされ、それ以外の
時(非洗浄時や車両前面洗浄から車両後面洗浄への切換
え時)には退避状態の旋回角度位置とされるようになっ
ている(この動作については後述する)。
【0019】そして、この水平旋回アーム4の先端部に
は多関節ロボット5が搭載されている。この多関節ロボ
ット5は、そのベース回動部6が前記水平旋回アーム4
の先端部上面に対して鉛直軸回りに回動自在(図2の矢
印C参照)と成っていると共に、第1アーム7及び第2
アーム8を備えている。この第1アーム7は、前記ベー
ス回動部6に対して水平軸回りに回動自在(図2の矢印
D参照)となっており、第2アーム8は、前記第1アー
ム7に対して水平軸回りに回動自在(図2の矢印E参
照)となっている。そして、この第2アーム8の先端部
には、該第2アーム8の長手方向とは直角方向の軸回り
に回動自在(図2の矢印Fで示すヨー方向に回転自在)
とされた手首部9が備えられている。この手首部9は図
3に示すように、手首本体部10を備えており、この手
首本体部10に対して水平軸回りにノズル部11が回動
自在(図3の矢印Gで示すピッチ方向に回動自在)に支
持されている。このノズル部11について説明すると、
該ノズル部11には、ノズル支持プレート11aと該ノ
ズル支持プレート11aの上側に連接されたセンサ支持
プレート11bとを備え、前記ノズル支持プレート11
aには、水平方向の夫々3箇所に配置された洗浄液噴霧
ノズル12及び高圧水噴射ノズル13が上下に隣接して
配置されていると共に、前記センサ支持プレート11b
には、前記各ノズル12,13と車両Tの洗浄面との間
隔寸法を検知する距離センサ14が配設されている。そ
して、前記洗浄液噴霧ノズル12には、図示しない洗浄
液タンクに貯留された洗浄液が洗浄液ポンプによって供
給されるようになっていると共に、前記高圧水噴射ノズ
ル13には、図示しない洗浄水タンクに貯留された洗浄
水が洗浄水ポンプによって高圧状態で供給されるように
なっている。
【0020】また、本洗浄装置1には図示しないコント
ローラが備えられていて、前記距離センサ14からの信
号がコントローラに送信される。距離センサ14は、各
ノズル12,13と車両Tの洗浄面との間隔が所定値に
なると信号を出力し、車両Tの停止位置を確認するもの
である。そして、この距離センサ14で確認した位置に
おける各ノズル12,13の位置情報と予め定めた基準
位置情報とを比較し、その差分だけ予めプログラムされ
ている各ノズル12,13の位置情報を補正して出力す
ることにより、各ノズル12,13が洗浄面に沿って所
定の軌跡を描きながら、洗浄液噴霧ノズル12からの洗
浄液の噴霧及び高圧水噴射ノズル13からの洗浄水の高
圧噴射が行われて車両Tの前面及び後面を洗浄するよう
になっている。
【0021】また、図4及び図5に示すように、本洗浄
装置1が設置されている軌道周辺部には、車両位置を検
知するための複数の遮光センサ15,16,17と車両
Tの停車位置を車両Tの運転者に指示する複数のライト
18,19,20が設置されている。つまり、本洗浄装
置1が設置されている軌道周辺部には軌道Rの延長方向
に所定間隔を存して配置された第1〜第3の遮光センサ
15,16,17が設置されている。そして、各遮光セ
ンサ15,16,17は、洗浄装置1の設置位置に向っ
て走行して来る車両Tの走行方向に向って第1遮光セン
サ15、第2遮光センサ16、第3遮光センサ17の順
に3対が設置されており、この第2遮光センサ16と第
3遮光センサ17との間の領域Hが洗浄可能領域に設定
されるようになっている。つまり、図4及び図5に実線
で示すように、この第2遮光センサ16と第3遮光セン
サ17との間の洗浄可能領域Hに車両Tの前面T1若し
くは後面T2が位置された状態で該車両Tが停車される
ことによって車両Tの洗浄が可能となる。即ち、図4に
実線で示すように第2遮光センサ16と第3遮光センサ
17との間の領域Hに車両Tの前面T1が位置した状態
では、洗浄装置1によって車両Tの前面T1が洗浄可能
となり、図5に実線で示すように第2遮光センサ16と
第3遮光センサ17との間の領域Hに車両Tの後面T2
が位置した状態では、洗浄装置1によって車両Tの後面
T2が洗浄可能となるように、第2遮光センサ16及び
第3遮光センサ17の位置が設定されている。このよう
な構成により、前記各センサ15,16,17によって
請求項6記載の発明でいう停車位置認識手段が構成され
ている。
【0022】また、図4に示す前記各ライト18,1
9,20は、黄色の第1ライト18、赤色の第2ライト
19、緑色の第3ライト20でなり、各ライト18,1
9,20は、車両Tの運転者が目視できる位置に設置さ
れていて、図4に仮想線Iで示すように走行して来る車
両Tによって第1遮光センサ15が遮光されると、第1
ライト18が点灯して、運転者に車両Tの減速を促すよ
うになっており、更に車両Tが走行して図4に実線で示
すように第2遮光センサ16が遮光されると、第2ライ
ト19が点灯して、運転者に車両Tの停車を促すように
なっている。また、第3ライト20は、車両前面洗浄時
に点灯されるようになっている。また、車両Tが図4に
仮想線Jで示すように洗浄可能領域Hからオーバーラン
して第3遮光センサ17が遮光されると、第2ライト1
9が点滅するなどして、運転者に車両Tの後退を促すよ
うになっている。また、図5に示すように、車両Tの後
面T2を洗浄する際における車両Tの前面T1に近接し
た位置には、後面洗浄の際における車両Tの停車位置を
車両Tの運転者に指示する複数のライト21,22,2
3が設置されている。つまり、この各ライト21,2
2,23は、黄色の第4ライト21、赤色の第5ライト
22、緑色の第6ライト23でなり、各ライト21,2
2,23は、車両Tの運転者が目視できる位置に設置さ
れていて、図5に仮想線Kで示すように走行して来る車
両Tによって第1遮光センサ15の遮光状態が解除され
ると、第4ライト21が点灯して、運転者に車両Tの減
速を促すようになっており、更に車両Tが走行して図5
に実線で示すように第2遮光センサ16の遮光状態が解
除されると、第5ライト22が点灯して、運転者に車両
Tの停車を促すようになっている。また、第6ライト2
3は、車両後面洗浄時に点灯されるようになっている。
また、車両Tが図5に仮想線Lで示すように後面洗浄可
能領域Hからオーバーランして第3遮光センサ17の遮
光状態が解除されると、第5ライト22が点滅するなど
して、運転者に車両Tの後退を促すようになっている。
【0023】次に、本洗浄装置1による車両Tの洗浄動
作について説明する。この動作は、車両Tの前面洗浄動
作を行った後、車両Tの後面洗浄動作が行われるように
なっている。先ず、車両Tの前面洗浄動作について説明
する。図4に矢印Mで示すように、車両Tを洗浄可能領
域Hに向って走行させ、走行して来る車両Tによって第
1遮光センサ15が遮光されると(仮想線Iの状態)、
第1ライト18が点灯して運転者に車両Tの減速が促さ
れ、更に車両Tが走行して第2遮光センサ16が遮光さ
れると(実線の状態)、第2ライト19が点灯して、運
転者に車両Tの停車を促す。これによって、車両前面T
1が洗浄可能領域Hに位置された状態で車両Tが停車さ
れると、第3ライト20の点灯に伴って洗浄装置1が起
動して車両Tの前面T1を洗浄する。この前面洗浄動作
としては、先ず、洗浄装置1が図4に実線で示すような
退避状態から移動台3が図4の矢印N方向にスライド移
動して、ベース部材2の後端部まで移動し、この状態
で、図4に仮想線Oで示すように、水平旋回アーム4を
軌道R側に向って図4における反時計回り方向に約90
°旋回させて、該水平旋回アーム4を軌道Rに対して直
交する位置に配置する。この際、移動台3がベース部材
2の後端部まで後退されていることにより、水平旋回ア
ーム4や多関節ロボット5が車両Tに干渉するようなこ
となしに水平旋回アーム4が旋回される。また、これに
伴って多関節ロボット5も予め設定された前面洗浄初期
姿勢まで駆動される。つまり、各ノズル12,13が車
両前面T1に向うように駆動される。この状態から、移
動台3が図4の矢印P方向(車両前面T1に近付く方
向)にスライド移動する。そして、この際、距離センサ
14によって各ノズル12,13と車両前面T1との距
離が常時検知されており、この距離が洗浄に最適な所定
値に達したところで移動台3のスライド移動が停止され
る。これにより、多関節ロボット5が前面洗浄初期姿勢
とされた状態で各ノズル12,13が車両前面T1に対
して所定間隔を存した位置に対向配置されたことにな
る。そして、この状態から、コントローラにより各ノズ
ル12,13が予め設定された軌跡上を移動しながら、
洗浄液噴霧ノズル12から洗浄液が車両前面T1に噴霧
され、車両前面T1に付着した汚れを融解する。そし
て、この洗浄液の噴霧動作が終了すると、多関節ロボッ
ト5は、再び前面洗浄初期姿勢に戻った後、所定軌跡上
を移動しながら高圧水噴射ノズル13から洗浄水を高圧
噴射させて車両前面T1の汚れを流し落とすことにな
る。このようにして車両前面T1の洗浄動作が終了す
る。そして、この車両前面T1の洗浄動作が終了する
と、次に、車両後面T2の洗浄動作に移る。この際の動
作を図6を用いて説明すると、先ず、車両前面T1の洗
浄動作が終了した際には、図6(a) に示すような状態と
なっており、この状態から車両後面T2の洗浄動作に移
るには、先ず、移動台3が図6(a) の矢印N方向にスラ
イド移動する。そして、図6(b) に示すように、この移
動台3がベース部材2の後端部まで移動すると、水平旋
回アーム4を図6(b) の時計回り方向に旋回させると共
に、多関節ロボット5を駆動して洗浄装置1を退避位置
に戻す(図6(c) に示す状態)。つまり、洗浄装置1を
軌道R上から退避させる。この際、移動台3がベース部
材2の後端部まで後退されていることにより、水平旋回
アーム4や多関節ロボット5が車両Tに干渉するような
ことなしに水平旋回アーム4が旋回されて洗浄装置1が
退避状態とされる。そして、このようにして洗浄装置1
が退避位置に戻された状態で、図6(c) に矢印Mで示す
ように、車両Tの走行を開始させ、図6(d) の如く車両
後面T2が洗浄可能領域Hに位置するまで走行させる。
この動作としては、上述したように、図5に矢印Mで示
す方向に車両Tを走行させ、走行して来る車両Tによっ
て第1遮光センサ15の遮光状態が解除されると(仮想
線Kの状態)、第4ライト21が点灯して運転者に車両
Tの減速が促され、更に車両Tが走行して第2遮光セン
サ16の遮光状態が解除されると(実線の状態)、第5
ライト22が点灯して、運転者に車両Tの停車を促す。
これによって、第6ライト23の点灯に伴って洗浄装置
1が再起動して車両Tの後面を洗浄する。この後面洗浄
動作としては、先ず、洗浄装置1が図6(c) に示すよう
な退避状態から移動台3が図5の矢印P方向にスライド
移動して、ベース部材2の前端部まで移動し、この状態
で、図5に仮想線Qで示すように、水平旋回アーム4を
軌道R側に向って図5における反時計回り方向に約90
°旋回させて、該水平旋回アーム4を軌道Rに対して直
交する位置に配置する。また、これに伴って多関節ロボ
ット5も予め設定された後面洗浄初期姿勢まで駆動され
る。つまり、各ノズル12,13が車両後面T2に向う
ように駆動される。この状態から、移動台3が図5の矢
印N方向(車両後面T2に近付く方向)にスライド移動
する。そして、この際、距離センサ14によって各ノズ
ル12,13と車両後面T2との距離が常時検知されて
おり、この距離が洗浄に最適な所定値に達したところで
移動台3のスライド移動が停止される(図6(e) に示す
状態)。これにより、多関節ロボット5が後面洗浄初期
姿勢とされた状態で各ノズル12,13が車両後面T2
に対して所定間隔を存した位置に対向配置されたことに
なる。そして、この状態から、コントローラにより各ノ
ズル12,13が予め設定された軌跡上を移動しなが
ら、洗浄液噴霧ノズル12から洗浄液が車両後面T2に
噴霧され、車両後面T2に付着した汚れを融解する。そ
して、この洗浄液の噴霧動作が終了すると、多関節ロボ
ット5は、再び後面洗浄初期姿勢に戻った後、所定軌跡
上を移動しながら高圧水噴射ノズル13から洗浄水を高
圧噴射させて車両後面T2の汚れを流し落とすことにな
る。このようにして車両後面T2の洗浄動作が終了す
る。このように、本例の洗浄装置1によれば、ノズル1
2,13を採用したことにより、従来のように洗浄ブラ
シを備えた洗浄装置に比べて小型にすることができるの
で、互いに隣接する軌道R,R間の間隔が狭い領域であ
っても十分に設置することができる。また、従来の噴射
ノズルを備えた洗浄装置のように、車両の前面洗浄動作
から後面洗浄動作に移る際に、一旦、洗浄装置を隣の軌
道上に移し換えるといった作業が必要なくなるので、洗
浄面切換え時の作業が簡単で且つ短時間に行うことがで
きることになる。また、ノズル12,13による非接触
式の洗浄方式を採用しているので、車両Tの前後面T
1,T2に連結用の幌が取付けられている状態であって
も前後面全体の洗浄が可能である。
【0024】尚、本例では、移動台3をベース部材2上
でスライド移動させて各ノズル12,13を車両Tに対
して最適位置に設置するようにしていたが、本発明はこ
れに限らず、車両Tの前面洗浄動作から後面洗浄動作に
移る際にのみ移動台3をベース部材2上でスライド移動
させるようにし、水平旋回アーム4を車両Tの前後面T
1,T2に接近旋回させることによって、距離センサ1
4を作動させ、各ノズル12,13の車両Tに対する洗
浄位置情報を前述同様にして補正するようにしてもよ
い。
【0025】(変形例)次に、上述した第1実施例の変
形例について図7を用いて説明する。本図7に示すよう
に、本例に係る洗浄装置1は、上述した第1実施例の洗
浄装置に備えられているベース部材2を備えていない構
成とされており、水平旋回アーム4を支持する支持台3
´が軌道Rの側部の地上に固定されている。尚、その他
の構成は上述した第1実施例と同様であるので説明を省
略する。
【0026】次に、本例の洗浄装置1における車両Tの
洗浄動作について図8を用いて説明する。図8(a) に示
すように、洗浄可能領域Hに車両Tが停車された状態
で、洗浄装置1が、図8(a) に仮想線Sで示す退避位置
から水平旋回アーム4の時計回り方向の回動により実線
で示す洗浄位置まで移動され、各ノズル12,13が車
両前面T1に対向配置されて所定の前面洗浄動作が行わ
れる。そして、この前面洗浄動作が終了して後面洗浄動
作に移る際には、先ず、図8(b) 〜(d) に示すように、
水平旋回アーム4が図8における反時計回り方向に約2
70°旋回して洗浄装置1が退避位置(図8(d) で示す
状態)に移動される。そして、このようにして洗浄装置
1が退避位置に移動している間に、図8(c) に矢印Mで
示すように車両Tを走行させて、該車両Tを車両後面T
2が洗浄可能領域に位置された状態で停車させる。その
後、水平旋回アーム4を更に図8における反時計回り方
向に約90°旋回して洗浄装置1を後面洗浄初期姿勢ま
で駆動して(図8(e) で示す状態)、各ノズル12,1
3を車両後面T2に対向させて車両後面T2の洗浄を行
う。そして、車両後面T2の洗浄が終了すると、水平旋
回アーム4を図8における時計回り方向に約90°旋回
させて洗浄装置1を退避位置に移動させる(図8(d) で
示す状態)。このようにして車両Tの洗浄動作が終了す
る。また、本例の構成では、上述した第1実施例のよう
なガイドレールを備えたベース部材を有していないの
で、水平旋回アーム4を車両Tの前後面T1,T2に接
近旋回させることによって、各ノズル12,13の車両
Tに対する距離を所定値とした後、そのときの各ノズル
12,13の位置情報と予め定めた基準位置情報とを比
較し、その差分だけ予めプログラムされている位置情報
を補正して出力することにより、車両Tの停車位置にば
らつきが生じていても効率の良い洗浄動作を行わせるこ
とができるようになっている。
【0027】(第2実施例)次に、請求項2記載の発明
に係る第2実施例を図面に基いて説明する。本例に係る
洗浄装置1は、極座標系のロボットを使用したものであ
って、図10に示すように、上述した第1実施例と同様
に軌道Rの側部に設置されており、該軌道R上に停車さ
れた車両Tを洗浄するようになっている。以下、この洗
浄装置1の構成について説明する。本洗浄装置1は、図
9にも示すように、支持台25、回動部26、起伏アー
ム27及びノズル支持部としての手首部28を備えて成
っている。各部材について説明すると、支持台25は、
軌道Rの側部の地上に固定されており、前記回動部26
は、この支持台25の上面に鉛直軸回りに回転自在(図
9の矢印U参照)に支持されている。また、起伏アーム
27は、前記回動部26に対して水平軸回りに回動(起
伏)自在(図2の矢印V参照)となっている。そして、
この起伏アーム27の内部には、その長手方向に亘る図
示しない一対のガイドレールが備えられており、前記手
首部28は、このガイドレールに対して移動部材として
のスライド機構部29を介して支持されており、このス
ライド機構部29の駆動に伴って起伏アーム27の長手
方向にスライド移動自在とされている。また、前記手首
部28は、スライド機構部29に対して回動自在(図2
の矢印W参照)とされた第1アーム30、該第1アーム
30に対して回動自在(図2の矢印X参照)とされた第
2アーム31、該第2アーム31に対して回動自在(図
2の矢印Y参照)とされたノズル部32を備えて成って
いる。
【0028】そして、このノズル部32には、上述した
第1実施例と同様に、洗浄液噴霧ノズル33、高圧水噴
射ノズル34及び距離センサ35が配設されており、図
10〜図12に示すように、各ノズル33,34が所定
の洗浄軌跡上を移動しながら、洗浄液噴霧ノズル33か
らの洗浄液の噴霧及び高圧水噴射ノズル34からの洗浄
水の高圧噴射が行われて車両Tの前面T1及び後面T2
を洗浄するようになっている。尚、図10及び図11に
実線で示す状態は車両前面T1の右下部の洗浄状態、図
10及び図11に仮想線で示す状態は車両前面T1の左
上部の洗浄状態、図12に示す状態は車両後面T2の右
下部の洗浄状態を夫々示している。このようにして各ノ
ズル33,34の位置が移動されながら車両前面T1及
び後面T2が夫々洗浄されることなる。尚、本例にあっ
ても、上述した第1実施例と同様に、複数の遮光センサ
及びライトが備えられていて、車両の停車位置が適切な
位置となるようにされている。
【0029】そして、車両Tの前面洗浄状態から後面洗
浄状態に切換える際には、本洗浄装置1を退避位置に移
動させて、車両Tを走行させることになるが、その際、
図13に示すように、起伏アーム27を鉛直状態に起立
させることにより、容易に退避位置に移動することがで
きるので、車両Tの前面洗浄状態から後面洗浄状態への
切換え動作が迅速に行えることになる。更に、図14に
示すように、第1実施例の場合と同様に、距離センサ3
5を用いて、車両Tの停車位置を確認し、予めプログラ
ムされた各ノズル33,34の位置情報を補正すること
により、車両Tの停車位置にばらつきが生じていても効
率の良い洗浄動作を行わせることができるようになって
いる。
【0030】このように、本第2実施例の構成では、極
座標系のロボットを使用したことで、洗浄装置1と車両
Tとの干渉を回避するように洗浄装置1を移動させるよ
うなことなく、起伏アーム27の移動のみによって洗浄
装置1を迅速に退避位置に移動させることができ、車両
Tの前面洗浄状態から後面洗浄状態への切換え動作を短
時間で行うことができる。
【0031】(変形例)次に、上述した第2実施例の変
形例について説明する。本例の洗浄装置は、図15に示
すように、上述した第1実施例の洗浄装置と同様にガイ
ドレールを備えたベ−ス部材36が設けられており、こ
のベース部材36のガイドレール上を支持台25がスラ
イド移動自在となっている。このため、車両Tの洗浄動
作にあっては、上述した第1実施例と同様に、支持台2
5をベース部材36上でスライド移動させることによっ
て、各ノズル33,34を車両洗浄面に対して最適位置
に設定することができることになる。
【0032】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の発明によれば、鉛直軸回りに旋回自在とされた水平旋
回アームを備えさせると共に、該水平旋回アームの先端
部に多関節ロボットを載置させ、前記水平旋回アーム
を、前記多関節ロボットが軌道上の車両の前面若しくは
後面に対向する洗浄旋回位置と該先端部が軌道上から外
れた退避旋回位置との間で移動可能とさせ、更に、前記
多関節ロボットのアーム先端部に、軌道上の所定領域に
位置された車両の前面若しくは後面に対して洗浄液を噴
霧する洗浄液噴霧ノズルと高圧水を噴射する高圧水噴射
ノズルとを設けるようにしたために、従来のように洗浄
ブラシを備えた洗浄装置に比べて小型にすることができ
るので、互いに隣接する軌道間の間隔が狭い領域であっ
ても十分に設置することができる。また、従来の噴射ノ
ズルを備えた洗浄装置のように、車両の前面洗浄動作か
ら後面洗浄動作に移る際に、一旦、洗浄装置を隣の軌道
上に移し換えるといった作業が必要なくなるので、洗浄
面切換え時の作業が簡単で且つ短時間に行うことができ
ることになる。また、噴射ノズルによる非接触式の洗浄
方式を採用しているので、車両の前後面に連結用の幌が
取付けられている状態であっても前後面全体の洗浄が可
能であるといった効果を得ることができる。
【0033】請求項2記載の発明によれば、鉛直軸回り
に回動自在とされた回動部を備えさせると共に、該回動
部に、一端が該回動部に支持されて起伏自在とされた起
伏アームを連結させ、前記起伏アームに、該起伏アーム
の延長方向に沿って移動自在な移動部材を取付け、該移
動部材に、洗浄液を噴霧する洗浄液噴霧ノズルと高圧水
を噴射する高圧水噴射ノズルとをノズル支持部を介して
取付け、更に、前記起伏アームを、前記洗浄液噴霧ノズ
ル及び高圧水噴射ノズルが軌道上の車両の前面若しくは
後面に対向する洗浄起伏位置と該洗浄液噴霧ノズル及び
高圧水噴射ノズルが軌道上から外れた退避起伏位置との
間で起伏移動可能とするようにしたために、上述した請
求項1記載の発明に係る効果に加えて、洗浄装置と車両
との干渉を回避するように洗浄装置を移動させるような
ことなく、起伏アームの移動のみによって洗浄装置を迅
速に退避位置に移動させることができ、車両の前面洗浄
状態から後面洗浄状態への切換え動作を短時間で行うこ
とができる。
【0034】請求項3記載の発明によれば、水平旋回ア
ームを、地上に設置されたベース部材上に移動台を介し
て支持させ、前記ベース部材に、前記移動台が該ベース
部材に対して軌道の延長方向に沿って移動自在となるよ
うに、軌道の延長方向に沿って延びるガイドレールを設
けるようにしたために、水平旋回アーム及び多関節ロボ
ットが軌道の延長方向に沿って移動自在となり、これに
より、洗浄液噴霧ノズル及び高圧水噴射ノズルを車両の
前面若しくは後面の洗浄動作に最適な位置に設定するこ
とができ、車両の停車位置がずれているような場合であ
っても良好な洗浄動作を行わせることができる。
【0035】請求項4記載の発明によれば、回動部を、
地上に設置されたベース部材上に支持台を介して支持さ
せ、前記ベース部材に、前記支持台が該ベース部材に対
して軌道の延長方向に沿って移動自在となるように、軌
道の延長方向に沿って延びるガイドレールを設けるよう
にしたために、回動部、起伏アーム及びノズル支持部が
軌道の延長方向に沿って移動自在となり、これにより、
上述した請求項3記載の発明に係る効果と同様に、洗浄
液噴霧ノズル及び高圧水噴射ノズルを車両の前面若しく
は後面の洗浄動作に最適な位置に設定することができ、
車両の停車位置がずれているような場合であっても良好
な洗浄動作を行わせることができる。
【0036】請求項5記載の発明によれば、洗浄液噴霧
ノズル及び高圧水噴射ノズルに近接した位置に、この洗
浄液噴霧ノズル及び高圧水噴射ノズルと、車両の前面若
しくは後面との距離を検出する距離センサを設けるよう
にしたために、車両の停止位置にずれがあっても、各ノ
ズルを車両の前面若しくは後面に沿って正確に位置制御
できる。
【0037】請求項6記載の発明によれば、軌道の近傍
位置に、車両が所定の洗浄可能位置に停車された際に、
所定の洗浄動作が行われるように、車両の停車位置を認
識するための停車位置認識手段を設置するようにしたた
めに、車両を洗浄可能位置に正確に停車させることがで
き、洗浄装置による洗浄が不可能な領域の発生が回避さ
れて、車両の前面及び後面の全体を確実に洗浄すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における車両の洗浄状態を
示す斜視図である。
【図2】洗浄装置の斜視図である。
【図3】ノズル部を示す斜視図である。
【図4】前面洗浄動作を説明するための図である。
【図5】後面洗浄動作を説明するための図である。
【図6】前面洗浄状態から後面洗浄状態への切換え動作
を説明するための図である。
【図7】第1実施例の変形例における図1相当図であ
る。
【図8】第1実施例の変形例における図6相当図であ
る。
【図9】本発明の第2実施例における洗浄装置の斜視図
である。
【図10】前面洗浄状態を示す正面図である。
【図11】前面洗浄状態を示す平面図である。
【図12】後面洗浄状態を示す平面図である。
【図13】洗浄装置の退避状態を示す図である。
【図14】車両の停車位置にずれが生じた場合の洗浄状
態を示す平面図である。
【図15】第2実施例の変形例における図11相当図で
ある。
【符号の説明】 4 水平旋回アーム 5 多関節ロボット 12,33 洗浄液噴霧ノズル 13,34 高圧水噴射ノズル 14,35 距離センサ 15,16,17 遮光センサ(停車位置認識手段) 26 回動部 27 起伏アーム 29 スライド機構部(移動部材) T 車両 T1 前面 T2 後面 R 軌道

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道の側部に設置されて、該軌道上の所
    定領域に車両前面が位置された状態で車両が停車された
    際に該車両前面を洗浄すると共に、前記軌道上の所定領
    域に車両後面が位置された状態で車両が停車された際に
    該車両後面を洗浄する洗浄装置であって、 鉛直軸回りに旋回自在とされた水平旋回アームが備えら
    れていると共に、該水平旋回アームの先端部には多関節
    ロボットが載置されており、 前記水平旋回アームは、前記多関節ロボットが軌道上の
    車両の前面若しくは後面に対向する洗浄旋回位置と該先
    端部が軌道上から外れた退避旋回位置との間で移動可能
    とされている一方、 該多関節ロボットのアーム先端部には、軌道上の所定領
    域に位置された車両の前面若しくは後面に対して洗浄液
    を噴霧する洗浄液噴霧ノズルと高圧水を噴射する高圧水
    噴射ノズルとが設けられていることを特徴とする軌道車
    両の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 軌道の側部に設置されて、該軌道上の所
    定領域に車両前面が位置された状態で車両が停車された
    際に該車両前面を洗浄すると共に、前記軌道上の所定領
    域に車両後面が位置された状態で車両が停車された際に
    該車両後面を洗浄する洗浄装置であって、 鉛直軸回りに回動自在とされた回動部が備えられている
    と共に、該回動部には、一端が該回動部に支持されて起
    伏自在とされた起伏アームが連結されており、該起伏ア
    ームには、該起伏アームの延長方向に沿って移動自在な
    移動部材が取付けられており、該移動部材には、洗浄液
    を噴霧する洗浄液噴霧ノズルと高圧水を噴射する高圧水
    噴射ノズルとがノズル支持部を介して取付けられてい
    て、 前記起伏アームは、前記洗浄液噴霧ノズル及び高圧水噴
    射ノズルが軌道上の車両の前面若しくは後面に対向する
    洗浄起伏位置と該洗浄液噴霧ノズル及び高圧水噴射ノズ
    ルが軌道上から外れた退避起伏位置との間で起伏移動可
    能とされていることを特徴とする軌道車両の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 水平旋回アームは地上に設置されたベー
    ス部材上に移動台を介して支持されており、前記ベース
    部材には、前記移動台が該ベース部材に対して軌道の延
    長方向に沿って移動自在となるように、軌道の延長方向
    に沿って延びるスライドレールが設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の軌道車両の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 回動部は地上に設置されたベース部材上
    に支持台を介して支持されており、前記ベース部材に
    は、前記支持台が該ベース部材に対して軌道の延長方向
    に沿って移動自在となるように、軌道の延長方向に沿っ
    て延びるスライドレールが設けられていることを特徴と
    する請求項2記載の軌道車両の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 洗浄液噴霧ノズル及び高圧水噴射ノズル
    に近接した位置には、この洗浄液噴霧ノズル及び高圧水
    噴射ノズルと、車両の前面若しくは後面との距離を検出
    する距離センサが設けられていることを特徴とする請求
    項1、2、3または4記載の軌道車両の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 軌道の近傍位置には、車両が所定の洗浄
    可能位置に停車された際に、所定の洗浄動作が行われる
    ように、車両の停車位置を認識するための停車位置認識
    手段が設置されていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4または5記載の軌道車両の洗浄装置。
JP26855693A 1993-10-27 1993-10-27 軌道車両の洗浄装置 Withdrawn JPH07117635A (ja)

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