JPH07115941A - 油揚げ食品及びその製造法 - Google Patents

油揚げ食品及びその製造法

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JPH07115941A
JPH07115941A JP5291425A JP29142593A JPH07115941A JP H07115941 A JPH07115941 A JP H07115941A JP 5291425 A JP5291425 A JP 5291425A JP 29142593 A JP29142593 A JP 29142593A JP H07115941 A JPH07115941 A JP H07115941A
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JP
Japan
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fats
dough
fried
oils
oil
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Withdrawn
Application number
JP5291425A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetomo Kikuchi
英知 菊池
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Riken Vitamin Co Ltd
Original Assignee
Riken Vitamin Co Ltd
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Publication date
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  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Grain Derivatives (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、粉末もしくはビーズ状にした融点
30〜50℃の油脂を生地に3〜20重量%添加することによ
り従来にない食感を付与する油揚げ食品及びその製造法
である。 【効果】 本発明により得られる油揚げ食品は、油脂の
効果により層状になり、従来の食品にないクリスピーで
歯切れの良い好ましい食感が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油揚げ食品に関しさら
に詳しくは揚げ餃子、揚げ焼売、春巻き、肉巻き、揚げ
パイ等、生地を用いて具を内包し油揚げした油揚げ食品
においてクリスピーで歯切れの良い食感を提供するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より揚げ餃子、揚げ焼売、春巻き、
肉巻き、揚げパイ等は、製造者において小麦ドウを圧延
した生地に具を内包した後生蒸気と乾燥を供給する雰囲
気で加熱後冷却し冷凍もしくは、冷蔵で消費者に供給さ
れ、消費者もしくは製造者において油揚げされ食されて
いる。しかしながらこれら油揚げされた生地は食感とし
ては硬く歯切れの悪い食感となり好ましくはないものと
され、油揚げ食品自体の食感の変化が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、生地に油を
含有させることにより食感を改良することを試みた。し
かし単に油を含有させると生地中に均一に分散できな
く、油脂の特性が生かせなかった。また工程においては
油分離しやすく、製造するのに支障を来した。この他、
分散性を上げる目的で油脂を乳化被覆膜剤でO/W型に
乳化した後スプレードライすることにより得られる粉末
油脂等があるが油脂がカプセル化されており可塑性やシ
ョートニング性に欠けるため層状にならなく、目的の食
感が得られなかった。
【0004】そこで、本発明はこれら諸問題を解決する
ためになされたもので、油脂の分散性を上げ、特性を生
かし、クリスピーで歯切れの良い新規な油揚げ食品を目
的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の目的を
達成するため、鋭意研究を重ねた結果、特定の油脂の粉
末もしくはビーズを用いることにより生地の原料である
小麦粉等に直接混合し油脂を微細な状態で均一に分散す
ることで諸問題を解決し、油脂を添加して得られる効果
を発揮するに至った。
【0006】本発明の油揚げ食品は、小麦粉に水を加え
て混捏したドウを圧延した生地もしくは生地に具を包ん
だ食品であり、例として揚げ餃子、揚げ焼売、春巻き、
肉巻き、揚げパイ等を挙げることができるが形状や具の
種類等これに限定されるものではない。
【0007】本発明に使用される油脂は、30〜50℃の融
点であることが必要であり好適には35〜45℃である。融
点が51℃以上であるとショートニング性に欠け浮きが悪
く硬い食感になる。また30℃未満であると粉末の場合、
混捏中に油脂が溶け出し柔らかなくり成型が非常に困難
になる。30℃未満の液体状油脂及びペースト状油脂の場
合も同様である。
【0008】生地に配合する量も3重量%未満では、油
脂の特性が生かせなく無添加と同等の食感となり目的が
達せられない。また20重量%を越えると生地が柔らかく
なり最終製品の保型性を始め製造に支障を来す。好適な
配合量は、5〜15重量%である。
【0009】ここに用いうる油脂としてはラード、牛
脂、魚油、大豆油、パーム油、ヤシ油、菜種油、パーム
核油、カカオ脂、カカオ代用脂、バーム分別油、その他
の動植物油脂を取り上げることができるがとりわけ大
豆、パーム、菜種油等その融点が30〜50℃であるために
水素添加された硬化油、または分別油、分別硬化油等の
単独もしくは、2種類以上の配合でもよい。
【0010】またこれら油脂には必要に応じて乳化剤を
添加してもよい。種類としてグリセリン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、レシチン等が挙
げられ、添加量は油脂に対して0.1 〜10重量%が好適で
ある。乳化剤の一種もしくは二種類以上をこの範囲で添
加しても差し支えない。
【0011】油脂の形状としては、フレーク状でも使用
可能であるが生地中に均一に混合するには、ビーズ状ま
たは粉末状であることが好ましい。ビーズ化または粉末
化するには、凍結粉砕、押出造粒等があるが本発明にお
いては、噴霧冷却造粒が好適である。
【0012】油脂を生地に配合する方法は、小麦粉等と
あらかじめ混合しておくプレミックスとしての使用法が
好適ではあるが、ドウ調整時に直接添加する方法等、こ
れらに限定されるものではなく、生地中に油脂の粉末も
しくはビーズが均一に混合されるならばどの様な方法で
も構わない。
【0013】つぎに本発明で生地を製造するにあたり原
料としては小麦粉、油脂、水、乳化剤に限定されるもの
ではなく塩、糖類、澱粉、加工澱粉、調味料、着色料、
香料、増粘剤、卵白粉末、食物繊維、グルテン等を配合
してもよい。
【0014】
【実施例】以下実施例、比較例により詳細に説明するが
これに限定されるものではない。
【0015】(実施例1)融点43℃のパーム硬化油を噴
霧冷却造粒して油脂の粉末を得た。この粉末 100gに対
し準強力粉 800g、グルテン20g、加工澱粉80gを混合
し水道水 300gを添加、混捏後、厚さ 0.8mmに圧延、包
餡後90℃に調整した蒸し器で約7分間加熱した。その後
皮表面の水分をブロワーで除去し5℃で2日間冷蔵した
肉巻きを 180℃の菜種油で4分間油揚げし油揚げ食品を
得た。この油揚げ食品を食したところ、サクッとしたク
リスピーさがあり、歯切れのいい食感を得た。
【0016】(実施例2〜5)及び(比較例1〜7) 表1に示す油脂を用いて油脂の含有量を変え、実施例1
と同様に肉巻きを作り評価試験を行った。
【0017】
【表1】
【0018】(実施例6〜8)及び(比較例8〜10) 準強力粉 700g、加工澱粉 100g、食物繊維30g、食塩
20g、活性グルテン10g、キサンタンガム10g、及び表
2に示す配合(重量%)により製造した油脂の粉末 130
gを用いて混合し水道水 310gで混捏後、厚さ 0.7mmに
圧延、包餡後90℃に調整した蒸し器で約7分間加熱し
た。その後皮表面の水分をブロワーで除去し−18℃で10
日間冷凍した餃子を 180℃の菜種油で4分間油揚げし揚
げ餃子を得た。その評価結果を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】
【発明の効果】以上、実施例に見られる様に本発明によ
り得られる油揚げ食品は、油脂の粉末もしくはビーズを
生地中に含有し蒸し器等で加熱後、冷却、油揚げするこ
とにより油脂の効果で層状になり従来の食品にないクリ
スピーで歯切れの良い食感が得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小麦粉ドウを圧延した生地もしくは生地
    に具を内包して成型し生蒸気と乾燥を供給する雰囲気で
    加熱する食品において、融点30〜50℃の油脂を生地中に
    3〜20重量%含有したことを特徴とする油揚げ食品。
  2. 【請求項2】 油脂が粉末状またはビーズ状である請求
    項1に記載の油揚げ食品。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の油揚げ食品の製造
    法。
JP5291425A 1993-10-27 1993-10-27 油揚げ食品及びその製造法 Withdrawn JPH07115941A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013153754A (ja) * 2010-05-31 2013-08-15 Nichirei Foods:Kk 惣菜用揚げ衣食品の製造法
JP2016214181A (ja) * 2015-05-22 2016-12-22 昭和産業株式会社 揚げ包餡食品の皮用組成物、揚げ包餡食品の皮、揚げ包餡食品の製造方法、及び揚げ包餡食品

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JP2013153754A (ja) * 2010-05-31 2013-08-15 Nichirei Foods:Kk 惣菜用揚げ衣食品の製造法
JP5350542B2 (ja) * 2010-05-31 2013-11-27 株式会社ニチレイフーズ 惣菜用揚げ衣食品の製造法
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