JPH07115468B2 - 円筒体外周面の洗浄装置 - Google Patents

円筒体外周面の洗浄装置

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JPH07115468B2
JPH07115468B2 JP5111098A JP11109893A JPH07115468B2 JP H07115468 B2 JPH07115468 B2 JP H07115468B2 JP 5111098 A JP5111098 A JP 5111098A JP 11109893 A JP11109893 A JP 11109893A JP H07115468 B2 JPH07115468 B2 JP H07115468B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばゴム、プラスチ
ック等の弾性材料で表面が覆われた円筒体、特に印刷機
のブランケット胴、圧胴およびゴムローラ、その他製紙
機械、各種の紙やフィルムの加工機に用いられるシリン
ダ、ローラ類の表面に発生する付着物を除去する自動洗
浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】円筒体を備える機械において、従来の円
筒体の洗浄作業は作業者がウエブ等の清拭布に洗浄液を
浸し、手で拭いていたが、近時、洗浄作業を自動化する
各種の装置が開発され、実用化されている。この種の代
表的な自動洗浄装置は次の形式のものがある。被洗浄面
に回転ブラシまたは櫛状ブラシを当接し、被洗浄体から
汚れを掻き取って除去する形式には、洗浄液を使用する
ものとして、例えば特開昭63−296945号、また
洗浄液を使用せず、乾いたブラシで汚れを除去するもの
として、例えば特開平2−1419号に提案されている
ものが知られている。
【0003】また、不織布等の洗浄布に洗浄液を自動的
に供給し、洗浄布を押圧パッドで被洗浄面に圧接または
脱離を繰り返しながら、その間に洗浄布を歩進し、被洗
浄面から汚れを除去する形式には、例えば特開昭51−
56306号に提案されているものが知られている。さ
らに、被洗浄面に洗浄液を供給し、被洗浄面の汚れを軟
化させ、更に被洗浄面らドクターブレードを当接し、軟
化させた汚れを掻き取る形式には、例えば特開平2−5
583号に提案されているものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の円筒
体の洗浄装置はブラシ、洗浄布または金属のドクター等
で被洗浄体の表面を摺擦することにより、その表面につ
いている汚れを除去するものである。そのため、被洗浄
体の表面強度が弱い、すなわち当接する洗浄布より被洗
浄体の表面の硬度が低い場合等においては、被洗浄体に
條痕や傷を生じることがあり、被洗浄体を使用不能にし
てしまうなどの問題があった。本発明の目的は、表面が
弾性材料で覆われたシリンダ、ローラ類の円筒体の表面
を痛めることなく、その表面の付着物を除去することが
できる洗浄装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載された発明は表面が弾性材料で覆わ
れたシリンダ、ローラ類の円筒体の外周面上にある付着
物を除去する洗浄装置において、前記円筒体の外周面に
溶剤を供給する溶剤アプリケータと、前記円筒体の外周
面に当接されかつ該円筒体の周速に相対速度差を持たせ
て回転されると共に、前記円筒体外周面より硬い表面を
有し、該表面が鏡面仕上げされたワイピングローラと、
前記円筒体からワイピングローラに転移した付着物を除
去するワイピングローラ洗浄手段と、から構成されてい
る。
【0006】また請求項2に記載の発明は、上記発明に
おいて、溶剤アプリケータは円筒体の回転方向に対して
ワイピングローラの上流側に配置されている構成にあ
る。また請求項3に記載の発明は、表面が弾性材料で覆
われたシリンダ、ローラ類の円筒体の外周面上にある付
着物を除去する洗浄装置において、前記円筒体の外周面
に当接して回転される共に、前記円筒体外周面より硬い
表面を有し、該表面が鏡面仕上げされたワイピングロー
ラと、前記ワイピングローラに溶剤を与え、該ワイピン
グローラを介して前記円筒体に溶剤を供給する溶剤アプ
リケータと、前記円筒体からワイピングローラに転移し
た付着物を除去するワイピングローラ洗浄手段と、から
構成されている。
【0007】また請求項4に記載の発明は、請求項3に
記載の発明において、溶剤アプリケータはワイピングロ
ーラに溶剤を供給する溶剤呼出しローラおよび該溶剤呼
出しローラに与える溶剤を貯える溶剤用パンが設けら
れ、かつ前記溶剤呼出しローラがワイピングローラに接
離自在に設けられていると共に、溶剤供給時に呼出しロ
ーラをワイピングローラに当接させ、該呼出しローラか
らワイピングローラに溶剤を与え、該ワイピングローラ
を介して溶剤を円筒体に供給するようにした構成にあ
る。
【0008】さらに、他の発明は上記請求項1、3また
は4に記載の発明において、次の構成を具備することを
特徴とするものである。すなわち、 (1)ワイピングローラ洗浄手段はドクター、または洗
浄布と、該洗浄布を供給する布供給手段と、前記洗浄布
を巻き取る布巻取り手段と、洗浄布をワイピングローラ
に押圧する圧接手段とを備えた拭取りユニットのいずれ
かの構成にある。 (2)ワイピングローラが間欠的に回転駆動される構成
にある。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、洗浄時には洗
浄装置を待機位置から稼働位置に移動させ、溶剤アプリ
ケータを作動させ、溶剤を円筒体表面に供給して、円筒
体の外周面の付着物に溶剤を作用させる。それと共に、
ワイピング装置を作動させ、ワイピングローラを円筒体
に圧接する。ここで、ワイピングローラは円筒体の周速
に対して相対速度差を持って回転駆動しているため、円
筒体の外周面にある溶剤によって状態が変化された付着
物は清浄な表面をもつワイピングローラに転移し、円筒
体の外周面の洗浄が行われる。そして、ワイピングロー
ラに転移した付着物はワイピングローラ洗浄手段により
除去され、ワイピングローラの表面が清浄化される。ワ
イピングローラの表面が鏡面仕上げされているので、ゴ
ム、プラスチックなどの弾性材料で覆われた円筒体の表
面を傷付けることがない。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、例えば噴
射により溶剤を直接的にワイピングローラに与え、この
ワイピングローラを介して円筒体に溶剤を供給する。こ
のとき、ワイピングローラ洗浄手段は非作動状態になっ
ている。円筒体の外周面に、溶剤が充分に供給されて付
着物が適正な状態に変化された時点で、溶剤の供給を停
止する。そしてワイピングローラを逆転または溶剤供給
時と同じ順方向で若干速く回転させ、同時にワイピング
ローラ洗浄手段を作動させる。すると、円筒体の外周面
上の状態が変化された付着物はワイピングローラに転移
し、その後ワイピングローラ洗浄手段によって除去され
る。
【0011】請求項4に記載の発明によれば、呼出しロ
ーラをワイピングローラに接触回転させて溶剤をワイピ
ングローラに与える共に、ワイピングローラを円筒体の
外周面に圧接し、この圧接部において順方向かつ同じ周
速で回転させ、円筒体表面に溶剤を供給する。このと
き、ワイピングローラ洗浄手段はワイピングローラに対
して非洗浄状態になっている。溶剤の供給が充分に行わ
れた後に、呼出しローラをワイピングローラから離し
て、溶剤の供給を停止させる。その後は上記請求項3で
述べたワイピング作用と同様である。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例は表面が弾性材料で覆われた円筒体とし
て、弾性材料から成るブランケットが巻装された印刷機
のブランケット胴に適用したものである。 (実施例1)図1は本発明の洗浄装置を印刷機のブラン
ケット胴の洗浄に適用した実施例1の概略構成を示す。
ブランケット胴洗浄装置は、ブランケット11をもつブ
ランケット胴1の回転方向(矢印a)に対して、上流側
に配置された溶剤アプリケータ2と、この溶剤アプリケ
ータ2の下流側に配置されたワイピング装置3から成っ
ている。溶剤アプリケータ2は、溶剤21を貯える溶剤
用パン22に、呼出しローラ23の一部がつかった状態
で配備され、この呼出しローラ23とブランケット胴1
との間に着けローラ24が配備されている。溶剤供給時
には、ブランケット胴1と同じ周速度で回転される着け
ローラ24をブランケット胴1の外周面に接触回転させ
ることにより、呼出しローラ23からブランケット胴1
への溶剤21の受け渡しが行われ、ブランケット胴1の
外周面に溶剤21を供給し、その表面のインキを軟化さ
せる。
【0013】ワイピング装置3は、ブランケット胴1の
外周面に接触回転するワイピングローラ31を備え、こ
のワイピングローラ31の外周面に当接するドクター3
2およびこのドクター32で掻き取った汚れを収容する
インキ廃液用パン33からなっている。ワイピングロー
ラ31の回転方向はブランケット胴と逆方向である。ま
たワイピングローラ31の外周面は、例えばスチール等
の被洗浄物より硬度の高い材料で作製されており、その
表面は鏡面仕上げに形成されている。
【0014】溶剤アプリケータの着けローラ24および
ワイピング装置のワイピングローラ31はブランケット
胴1に設けられた、ブランケットを取り付けるためのキ
ャップ12との間の干渉を避けるために、上記各ローラ
をギャップ12の位置で離間させ、ギャップ通過後に再
び当接させるための機構(図示せず)が設けられてい
る。ただし、本発明の洗浄装置はブランケット胴と異な
るギャップの無い円筒体にも利用できることは勿論であ
る。その場合は本実施例のギャップ退避機構は必要な
い。
【0015】次に実施例1の作用を説明する。なお、ギ
ャップは図1のみに示し、その他の図においては省略す
る。印刷時には、図1aに示すように溶剤アプリケータ
2の着けローラ24とワイピング装置3のワイピングロ
ーラ31がブランケット胴1から離間されている。洗浄
時には、図1bに示すように溶剤アプリケータの着けロ
ーラ24とワイピング装置のワイピングローラ31がブ
ランケット胴の外周面に圧接される。このとき着けロー
ラ24は矢印b方向(順方向)に回転され、この着けロ
ーラ24に矢印b方向に接触回転している呼出しローラ
23から受け渡された溶剤をブランケット表面に供給
し、ブランケットに着いたインキを溶剤によって軟化さ
せる。
【0016】ワイピング装置3の作動により、ワイピン
グローラ31をブランケット胴1とは図1b中に矢印a
で示す逆方向に回転させ、ブランケット表面に圧接す
る。軟化されたインキ(以下インキ廃液と記す)40は
ワイピングローラ31に転移し、ブランケット胴1の外
周面の洗浄が行われる。一方、ワイピングローラ31に
転移したインキ廃液40はドクター32で掻き取られ、
インキ廃液用パン33に溜られる。この洗浄作業におい
て、ワイピングローラ31とブランケット11の接触面
との間で逆方向の摺動回転が行われているために、ワイ
ピングローラ31の清浄な面でブランケット胴表面のイ
ンキ廃液40を掻き取る効果を生じ、インキ廃液40の
ワイピングローラ31への転移が確実に行われる。また
ワイピングローラ31の鏡面仕上げの面が、弾性材料で
作製されたブランケット11の表面に圧接されることに
より、ブランケットの表面を傷付けることがない。
【0017】(実施例2)図2は本発明の洗浄装置を印
刷機のブランケット胴の洗浄に適用した実施例2の概略
構成を示す。本実施例は溶剤を噴射するタイプの溶剤ア
プリケータを用いたことを特徴とするものである。な
お、図1に示す構成部材と同一機能をもつ構成部材には
同一符号を付して、その説明を適宜省略する。溶剤アプ
リケータは、図示を省略した溶剤供給機構に接続された
複数の溶剤噴射ノズル25を備え、この溶剤噴射ノズル
25はブランケット胴1の軸方向に沿って配置される。
洗浄時には、溶剤噴射ノズル25から溶剤21をブラン
ケット胴1の外周面に供給する。そして、ワイピング装
置3を作動させ、ワイピングローラ31を図示の如くブ
ランケット胴1の外周面に圧接し、インキ廃液40をワ
イピングローラ31にて除去する。
【0018】(実施例3)図3は本発明の洗浄装置を印
刷機のブランケット胴の洗浄に適用した実施例3の概略
構成を示す。本実施例はワイピングローラをブランケッ
ト胴の回転方向とは逆方向に回転駆動させたことを特徴
とするものである。なお、図1に示す構成部材と同一機
能をもつ構成部材には同一符号を付して、その説明を適
宜省略する。ワイピング装置は、ワイピングローラ31
をブランケット胴1の周速度より若干速い周速度でもっ
て、ブランケット胴1の回転方向とは逆方向に回転駆動
する。洗浄時にはワイピングローラ31がブランケット
胴1より速い周速度で図示の矢印a方向に回転させる
と、ブランケット胴との間の相対速度差によってインキ
廃液が図示の如くワイピングローラ31の下側の面に転
移し、その後ドクター32で掻き取られ、インキ廃液用
パン33に溜まる。
【0019】(実施例4)図4は本発明の洗浄装置を印
刷機のブランケット胴の洗浄に適用した実施例4の概略
構成を示す。本実施例は溶剤アプリケータとワイピング
装置を一体化したことを特徴とするものである。洗浄装
置は、ブランケット胴1に対して圧接または離間させる
機構(図示せず)によって可動自在に設けられ、上記圧
接時においてブランケット表面への溶剤供給とインキ廃
液の除去を行うワイピングローラ31と、このワイピン
グローラ31を含み、ワイピングローラ31を介してブ
ランケット表面に溶剤を与える溶剤供給部2およびブラ
ンケット表面からワイピングローラ31へ転移させたイ
ンキ廃液40を掻き取るドクター32からなるワイピン
グ部3とから構成されている。
【0020】ワイピングローラ31は、図示を省略した
駆動機構によって可逆回転できるように構成されてい
る。ワイピングローラ31の回転方向は、溶剤供給時に
おいて図4aに示すようにブランケット胴1とは逆方向
かつ同じ周速で、またワイピング時において図4bに示
す逆方向または順方向にそれぞれ回転駆動される。さら
にワイピング時のワイピングローラ31の周速度はイン
キ廃液40がワイピングローラ31に転移するのに最適
な周速度が選択されるが、特に順方向の場合はブランケ
ット胴1の周速度より若干速い周速度に設定される。
【0021】溶剤供給部2は、ワイピングローラ31
と、このワイピングローラ31に接離自在に設けられた
呼出しローラ23と、この呼出しローラ23からワイピ
ングローラ31に受け渡すための溶剤21が入った溶剤
用パン22とからなっており、洗浄時には呼出しローラ
23をワイピングローラ31に接触回転させて溶剤21
をワイピングローラ31に与え、このワイピングローラ
31からブランケット表面に供給する。ワイピング部3
は、ワイピングローラ31と、このワイピングローラ3
1に接離自在に設けられたドクター32と、ワイピング
ローラ31からドクター32で掻き取ったインキ廃液4
0を溜るインキ廃液用パン33とから構成されており、
洗浄時にはドクターがワイピングローラに当接され、ワ
イピングローラ上のインキ廃液を掻き取る。
【0022】次に実施例4の作用を説明する。洗浄時に
は、図4aに示すようにワイピングローラをブランケッ
ト胴の回転方向とは逆方向に回転駆動し、かつ呼出しロ
ーラをワイピングローラに接触回転させて溶剤をワイピ
ングローラに与える共に、ワイピングローラをブランケ
ット表面に圧接する。このとき、ドクターは離間状態に
保たれている。溶剤をブランケット表面に供給し、イン
キが充分軟化した時点で、図4bに示すように呼出しロ
ーラをワイピングローラから離してブランケット表面へ
の溶剤供給を停止する。同時にワイピングローラを逆転
させてドクターを当接する。すると、ブランケット表面
にあるインキ廃液はワイピングローラに転移した後に、
ドクターによって掻き取られてインキ廃液用パンに溜め
られる。
【0023】(実施例5)図5は本発明の洗浄装置を印
刷機のブランケット胴の洗浄に適用した実施例5の概略
構成を示す。本実施例は実施例4で用いた溶剤アプリケ
ータを、溶剤を噴射するタイプの溶剤アプリケータに置
換したことを特徴とするものである。洗浄時には、図5
aに示すようにワイピングローラ31をブランケット胴
1の回転方向とは逆方向に回転駆動し、溶剤噴射ノズル
25から溶剤21を噴射してワイピングローラ31に与
える共に、ワイピングローラ31をブランケット表面に
圧接する。このとき、ドクター32は離間状態に保たれ
ている。溶剤21をブランケット表面に供給し、インキ
が充分軟化した時点で、図5bに示すように溶剤の供給
を停止し、同時にワイピングローラ31を逆転させてド
クター32を当接する。すると、ブランケット表面にあ
るインキ廃液はワイピングローラ31に転移した後に、
ドクター32によって掻き取られてインキ廃液用パン3
3に溜められる。上記実施例4および5ではインキ廃液
をブランケット表面から除去する際に、ワイピングロー
ラを逆方向に回転させているが、図3に示す構成にする
こともできる。すなわち、駆動手段によってワイピング
ローラを順方向に回転させる共に、溶剤供給時の周速度
に対して、ワイピング時の周速度を若干速くするための
速度制御を行う。
【0024】(実施例6)図6は本発明の洗浄装置を印
刷機のブランケット胴の洗浄に適用した実施例6の概略
構成を示す。本実施例はワイピングローラに転移したイ
ンキ廃液を掻き取るドクターに替えて、洗浄布で拭き取
るタイプの拭取りユニットを用いたことを特徴とするも
のである。なお、図1に示す構成部材と同一機能をもつ
構成部材には同一符号を付して、その説明を適宜省略す
る。拭取りユニットは、洗浄布34と、洗浄布を供給す
る布供給手段35と、洗浄布を巻き取る布巻取り手段3
6と、洗浄布をワイピングローラ31に押圧するパッド
などの圧接手段37とから構成されており、洗浄時には
洗浄布をワイピングローラに押圧してワイピングローラ
上のインキ廃液を拭き取って洗浄すると共に、被洗浄時
には洗浄布をワイピングローラから離間させて退避させ
る。この拭取りユニットは、溶剤を噴射して供給するタ
イプや溶剤供給とワイピングとを一体化したタイプなど
にも適用可能である。
【0025】また本実施例においては、円筒体の外周面
上にある付着物として、ブランケット表面に着いたイン
キを対象としているが、付着物とは円筒体の外周面上に
ある使用目的に適さないすべての物が対象となる。さら
に「軟化」とは付着物を溶剤中に溶け込ませたり、円筒
体表面から遊離させたりするなどワイピングローラへの
転移を可能にする状態にすることである。
【0026】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、ワイピ
ングローラの表面を被洗浄物である円筒体の表面より硬
度の高い材料で作製すると共に、その表面が鏡面仕上げ
されていることにより、ゴムやプラスチックなどの弾性
材料で覆われた円筒体の表面を、傷や條痕を生じること
なく、洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の円筒体外周面の洗浄装置の実施例と
して、印刷機のブランケット胴洗浄装置に適用した概略
構成を示し、図1(a)は溶剤供給時、図1(b)はワ
イピング時の模式図である。
【図2】 溶剤噴射によって溶剤の供給を行う溶剤アプ
リケータを用いた
【図3】 円筒体の回転方向とは逆方向にワイピングロ
ーラを回転駆動させたワイピング装置を用いた洗浄装置
の実施例の概略構成を示す模式図である。
【図4】 溶剤アプリケータとワイピング装置を一体化
した洗浄装置を、印刷機のブランケット胴の洗浄に適用
した実施例の概略構成を示す模式図である。
【図5】 溶剤噴射によって溶剤の供給を行う溶剤アプ
リケータとワイピング装置を一体化した洗浄装置を、印
刷機のブランケット胴の洗浄に適用した実施例の概略構
成を示す模式図である。
【図6】 ドクターに替えて、洗浄布で拭き取るタイプ
の洗浄布供給ユニットを用いた洗浄装置の実施例の概略
構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1…ブランケット胴、2…溶剤アプリケータ、3…ワイ
ピング装置、11…ブランケット、23…呼出しロー
ラ、24…着けローラ、31…ワイピングローラ、32
…ドクター、34…洗浄布、35…布供給手段、36…
布巻取り手段、37…圧接手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が弾性材料で覆われたシリンダ、ロ
    ーラ類の円筒体の外周面上にある付着物を除去する洗浄
    装置において、 前記円筒体の外周面に溶剤を供給する溶剤アプリケータ
    と、 前記円筒体の外周面に当接されかつ該円筒体の周速に相
    対速度差を持たせて回転されると共に、前記円筒体外周
    面より硬い表面を有し、該表面が鏡面仕上げされたワイ
    ピングローラと、 前記円筒体からワイピングローラに転移した付着物を除
    去するワイピングローラ洗浄手段と、から構成された洗
    浄装置。
  2. 【請求項2】 溶剤アプリケータは円筒体の回転方向に
    対してワイピングローラの上流側に配置されていること
    を特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 表面が弾性材料で覆われたシリンダ、ロ
    ーラ類の円筒体の外周面上にある付着物を除去する洗浄
    装置において、 前記円筒体の外周面に当接して回転される共に、前記円
    筒体外周面より硬い表面を有し、該表面が鏡面仕上げさ
    れたワイピングローラと、 前記ワイピングローラに溶剤を与え、該ワイピングロー
    ラを介して前記円筒体に溶剤を供給する溶剤アプリケー
    タと、 前記円筒体からワイピングローラに転移した付着物を除
    去するワイピングローラ洗浄手段と、から構成された洗
    浄装置。
  4. 【請求項4】 溶剤アプリケータはワイピングローラに
    溶剤を供給する溶剤呼出しローラおよび該溶剤呼出しロ
    ーラに与える溶剤を貯える溶剤用パンが設けられ、かつ
    前記溶剤呼出しローラがワイピングローラに接離自在に
    設けられていると共に、溶剤供給時に呼出しローラをワ
    イピングローラに当接させ、該呼出しローラからワイピ
    ングローラに溶剤を与え、該ワイピングローラを介して
    溶剤を円筒体に供給することを特徴とする請求項3に記
    載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 ワイピングローラ洗浄手段はドクターに
    より構成されていることを特徴とする請求項1、3また
    は4のいずれかの項に記載の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 ワイピングローラ洗浄手段は洗浄布と、
    該洗浄布を供給する布供給手段と、前記洗浄布を巻き取
    る布巻取り手段と、洗浄布をワイピングローラに押圧す
    る圧接手段とを備えた拭取りユニットにより構成されて
    いることを特徴とする請求項1、3または4のいずれか
    の項に記載の洗浄装置。
  7. 【請求項7】 ワイピングローラは間欠的に回転される
    ことを特徴とする請求項1,3または4のいずれかの項
    に記載の洗浄装置。
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