JPH0711278Y2 - リッド装置 - Google Patents

リッド装置

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JPH0711278Y2
JPH0711278Y2 JP7945089U JP7945089U JPH0711278Y2 JP H0711278 Y2 JPH0711278 Y2 JP H0711278Y2 JP 7945089 U JP7945089 U JP 7945089U JP 7945089 U JP7945089 U JP 7945089U JP H0711278 Y2 JPH0711278 Y2 JP H0711278Y2
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勇 秋沢
学 梅田
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日産車体株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、住宅等の構造物や車両等の屋根に設けられた
サンルーフやトップライトにおけるリッド装置に関す
る。
(従来の技術) 従来のリッド装置として、例えば、実開昭63−117981号
公報に記載されているものが知られている。
この装置は、開口部に対してリッドがスライド可能に設
けられ、また、降雨時には、リッドが自動的に閉じるよ
うになっていた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、この従来装置は、リッドがスライドしか
しないため、小雨程度の雨の時でもリッドを開けると雨
が入ってしまうもので、降雨時に換気のためにリッドを
開くことができないという問題があった。
さらに、この問題を解決すべく、リッドをチルトアップ
可能とした場合、降雨時に換気しようとチルトアップし
ても、降雨に対応してリッドが閉じてしまい換気できな
いという新な問題が生じる。
本考案は、上述の問題に着目して成されたもので、降雨
時にリッドが自動的に閉じる構造のリッド装置におい
て、降雨時でも換気が可能にすることを目的としてい
る。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成するために、本考案のリッド装置で
は、リッドが、チルトアップ手段及びスライド手段によ
り、開口部に対してチルトアップ・ダウン及びスライド
可能に設けられ、前記チルトアップ手段及びスライド手
段には、コントローラの駆動制御により両手段を作動さ
せるアクチュエータが設けられ、前記コントローラの入
力側には、リッド開閉操作用の操作スイッチと、降雨を
検出する降雨センサと、リッドの開閉状態を検出する開
閉状態検出手段とが設けられ、前記コントローラは、ア
クチュエータに対し、操作スイッチの操作に応じてリッ
ドを開閉すべく駆動制御信号を出力する開閉操作時制御
と、降雨時にリッドを閉じるべく駆動制御信号を出力す
る降雨時制御と、リッドのチルトアップ状態では降雨時
制御を禁止する制御である禁止制御とを行うようにし
た。
(作用) 本考案のリッド装置では、換気等に際し開口部を開く場
合には、2通りの方法がある。1つは、リッドを、チル
トアップ手段によりリッドの少なくとも一端側を上昇さ
せ、いわゆるチルトアップ状態とする方法である。
また、もう1つは、リッドをスライド手段によりスライ
ドさせて開く方法である。
従って、リッドをチルトアップ状態とすれば開口部の上
方を覆った状態で開口することができるから、降雨時で
も換気が可能となる。
また、降雨センサが降雨を検出すると、コントローラで
は、降雨時制御を行い、リッドが開いている場合にはリ
ッドを閉じるが、リッドがチルトアップ状態で開いてい
る場合に限っては、コントローラが降雨時制御を行うの
を禁止する禁止制御を行うため、チルトアップ状態を保
ち、雨の降り込みは防ぎながら換気を引き続き行うこと
ができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
第1図は本考案一実施例のリッド装置Aを示す全体図で
あって、本体枠10に対してリッド16がチルトアップ手段
Tによりチルトアップ・ダウン可能に設けられると共
に、スライド手段Sによりスライド可能に設けられてい
る。
また、このチルトアップ手段T及びスライド手段Sの作
動は、アクチュエータとしてのモータ25の駆動に基づき
成される。
さらに、このモータ25の駆動は、コントローラ40から出
力される駆動制御信号vにより成されるもので、そし
て、この駆動制御信号vの出力は、操作スイッチ41と、
降雨センサ42と、開閉状態検出手段43に基づいたコント
ローラ40の作動により成される。
次に、第2図は実施例装置Aの主要部を示す斜視図であ
って、この図及び第1図に基づき実施例装置の構造を説
明する。
図中10は本体枠を示している。この本体枠10は、図のよ
うに縦枠11,12と横枠13,14により四角形に形成され、中
央に枠開口部15が設けられている。そして、この本体枠
10は、屋根等の住宅構造物に形成された開口部(図示省
略)に取り付けられる。尚、この開口部は、本実施例装
置Aを取り付けることによって塞がれるため、前記枠開
口部15と同義とし、図示を省略する。また、本実施例を
説明する上で、方向を特定し易いように、矢印F方向を
前、R方向を後ろ、r方向を右、l方向を左とする。
前記枠開口部15は、リッド16により開閉可能となってい
る。このリッド16は、枠開口部15よりも少しだけ大きな
リッド枠161を有し、このリッド枠161には半透明のガラ
ス162が取り付けられている。
また、前記リッド16は、スライドロッド17,17を介して
本体枠10に対し前後方向にスライド可能に取り付けられ
ている。即ち、前記縦枠11,12の後端部の内側にスライ
ドガイド18,18が固定され、このスライドガイド18,18
に、それぞれスライドロッド17,17が縦枠11,12に沿って
スライド可能に支持されている。そして、前記横枠14の
左右両端部に開口された出入口141,141から、前記スラ
イドロッド17,17が突出され、この突出された端部に、
前記リッド16がヒンジ部163により回動可能に支持され
ている。
つまり、前記スライドガイド18,18及びスライドロッド1
7,17によって、前記リッド16を本体枠10に対してスライ
ドさせるスライド手段Sが構成されている。
尚、このスライドロッド17のリッド支持部分及び横枠14
の外側面は、リッド16の一端縁に取り付けられた断面略
L字形状のカバー164により覆われている。また、前記
スライドロッド17は、第3図に示すように、縦枠11(1
2)に形成された収納空間101内に設けられている。さら
に、この第3図において、102は、リッド16の内外をシ
ールするウエザストリップである。
前記リッド16の前側左右両端部と、本体枠10との間に
は、リッドをヒンジ部163を支点として上昇・下降回動
させるチルトアップ手段Tが介在されている。
このチルトアップ手段Tは、ガイドレール20とガイドリ
ンク部材21とスライドリンク部材22とチルトリンク23で
構成されている。尚、ガイドリンク部材21とスライドリ
ンク部材22とチルトリンク23の構成は、左右同様である
ので、一方のみを図示して他方の図示を省略する。
前記ガイドレール20は、両リンク部材21,22のスライド
をガイドすると共に、チルトアップ手段T及びリッド16
に対して駆動力を与える押し引き可能なワイヤ24のガイ
ドを行うもので、第2図に示すように、略コの字形状を
成し、前記本体枠10の内周面に沿って設けられている。
そして、このガイドレール20は、第3図(第7図III−I
II断面)に断面を示すように、中央にリンク部材ガイド
部201が形成されると共に、このリンク部材ガイド部201
の左右に、第1ワイヤガイド部202と第2ワイヤガイド
部203とが形成され、さらに第2ワイヤガイド部203の上
方には、ローラガイド部204が形成されている。
次に、第4.5図は、チルトアップ手段Tを示す説明図で
ある。
前記両リンク部材21,22は、前記リンク部材ガイド部201
にスライド可能に設けられている。
前記スライドリンク部材22は、リンク部材ガイド部201
内にスライド可能にベース部221が配設され、このベー
ス部221には、支持ブラケット部222が斜め方向に立設さ
れている。そして、この支持ブラケット部222の先端部
にはチルトリンク23がピン223により回動可能に取り付
けられている。
前記ガイドリンク部材21は、ベース部211が前記リンク
部材ガイド部201内にスライド可能に配設され、このベ
ース部211に立設されたブラケット部212に、前記チルト
リンク23の一端部が、ピン213により長穴231を介して回
動可能に連結されている。
そして、前記チルトリンク23は、前記リッド枠161に形
成された長穴165にピン232により回動可能に連結されて
いる。
また、前記ガイドリンク部材21は、左右の一方の部材
が、図外の第1ワイヤガイド部202に設けられたワイヤ2
4に連結され、他方の部材が第2ワイヤガイド部203に設
けられたワイヤ24に連結されている。そして、両ワイヤ
24は、第2図に示すように、ガイドレール20の中央部分
に設けられたモータ25により、2本同時に押したり引い
たりされ、これによって、リンク部材ガイド部201内を
前後にスライド可能となっている。
即ち、第4図に示すように、両リンク部材21,22が離間
した状態では、リッド16は全閉状態となっている。そし
て、この状態から第5図に示すように、ガイドリンク部
材21がワイヤ4に引っ張られてスライドリンク部材22に
近づくと、ピン223を中心にチルトリンク23が回動さ
れ、リッド16の前端部が持ち上げられてチルトアップが
成される。尚、第4,5図中26はストッパであり、リンク
部材ガイド部201内に配置され、ガイドリンク部材21の
前方へのスライドを規制する。
また、逆に、第5図のチルトアップ状態からガイドリン
ク部材21がワイヤにより前方に押されると、チルトリン
ク23が第4図に示すように倒れ、リッド16の前端部が下
降(チルトダウン)され、全閉状態となる。
ところで、このリッド16全閉位置では、スライドリンク
部材22は、ストッパローラ27によりスライドを規制され
た状態となっている。即ち、このストッパローラ27は、
前記スライドリンク部材22の側面に、ピン282で回動可
能に取り付けられたフック28の後端に回転可能に枢着さ
れていて、スライドリンク部材22がこの位置に配置され
ると、前記ガイドレール20のローラガイド部204に形成
されたストッパ凹部205に落ち込んだ状態となって、位
置規制されている。
このフック28は、フック28を示す平面図である第6図に
示すように、前端部には、長円形状のフック穴281が形
成され、かつ、ピン282よりも後側部位には、上面にス
プリング掛止溝283が形成されると共に、下側には、第
4図のように湾曲形状の回動ガイド部284が形成され、
また、この回動ガイド部284の後端位置に連続して鉤形
に掛止溝285が形成されている。
そして、このフック28は、前記スプリング掛止溝283に
掛止されたスプリング29によって、前端が上方に回動す
るよう(後端のストッパローラ27が下方に回動するよ
う)付勢されていると共に、前記ガイドリンク部材21の
後端上部に後方に延在して設けられたガイドロッド214
により回動される。
つまり、第5図に示すように、ガイドリンク部材21がス
ライドリンク部材22に対して近づいて、ガイドロッド21
4の先端がフック28の回動ガイド部284に当接してこの回
動ガイド部284を押し上げ、これによってフック28が回
動され、フック28後端のストッパローラ27がストッパ凹
部205から出ると共に、フック28前端のフック穴281がガ
イドリンク部材21の上面に突出形成された掛止突起215
に掛止される。そして、ガイドロッド214の先端がフッ
ク28の掛止溝285に掛止状態となる。これによって、ス
トッパローラ27の規制が解除されスライドリンク部材22
がスライド可能な状態となると共に、ガイドリンク部材
21とスライドリンク部材22との相対スライドが規制され
る(この状態を以後合体状態という)。
また、逆に言うと、上述のようなフック穴281と掛止突
起215との掛止、ガイドロッド214と掛止溝285との掛
止、ストッパローラ27のストッパ凹部205からの退出が
可能となるように、回動ガイド面284や掛止溝285の形状
が設定され、かつ、ガイドロッド214とフック28及び、
フック穴281と掛止突起215との相対位置が設定されてい
る。
また、加えて上述の両リンク部材21,22の合体状態にお
いて、掛止突起215は、第6図の実線で示すようにフッ
ク穴281の後端位置に配置され、フック穴281の前端とは
離間して配置されるよう設定されている。
尚、前記ストッパローラ27は、第5図に示すように、ガ
イドロッド214とフック28の掛止溝285とが掛止して、フ
ック28の回動が終了した状態で、ガイドレール20のロー
ラガイド部204の上面の高さに配置され、スライドリン
ク部材22のスライド時には、このローラガイド部204上
を移動する。
次に、第8図に示す回路図に基づき、コントローラ40,
操作スイッチ41,降雨センサ42,開閉状態検出手段43につ
いて説明する。
図示のようにモータ25には、開リレースイッチ44と閉リ
レースイッチ45が接続され、開リレースイッチ44が作動
して接触子44aが端子44b側に切り換えられるとモータ25
が正転してリッド16が開き、また、閉リレースイッチ45
が作動して接触子45aが端子45b側に切り換えられると、
モータ25が逆転してリッド16が閉じられる構成となって
いる。
また、前記コントローラ40は、主として、このモータ25
の作動を制御するもので、両リレースイッチ44,45を作
動させる励磁部分である開リレー部44cと閉リレー部45c
とに接続された開閉コントロールユニット40aと、この
開閉コントロールユニット40aに接続された降雨コント
ロールユニット40bを備えている。
そして、前記開閉コントロールユニット40aと開リレー
部44cとの間には、リッド16の全開位置で、開成される
チルトリミットスイッチ43bが設けられ、また、閉リレ
ー部45cには全閉で開成される全開リミットスイッチ43a
と、リッド16のチルトアップ状態で開成される全閉リミ
ットスイッチ43cが接続されている。
尚、各リミットスイッチ43a〜43cにより、リッド16の開
閉状態を検出するための開閉状態検出手段を構成してい
る。
さらに、前記開閉コントロールユニット40aには、制御
対象として、リッド16閉時に音を発し注意を促すための
ブザー46と、リッド16開閉作動時に点灯する開閉作動灯
47及びチルトアップ時に点灯するチルト作動灯48が接続
されている。
そして、前記降雨コントロールユニット406には、降雨
を検出して電気信号を出力する降雨センサ42が接続され
ている。
また、開閉コントロールユニット40aには、操作スイッ
チ41が接続されている。この操作スイッチ41は、図示の
ように、停止スイッチ41aと、チルトスイッチ41bと、開
スイッチ41cと、閉スイッチ41bから構成されている。
即ち、前記開スイッチ41cは、リッド16を開く際に投入
するスイッチであり、この開スイッチ41cを投入する
と、開閉コントロールユニット40a内のフリップフロッ
プ40cのRに信号が流れQが作動する。
これにより、開リレー部44c及び開閉作動灯47に通電が
成され、それにより、モータ25が正転してリッド16のチ
ルトアップ及び開スライドが成されると共に、開閉作動
灯47の点灯が成される。
尚、このモータ25の正転は、全開リミットスイッチ43a
が開成することで停止される。
前記閉スイッチ41dは、リッド16を閉じる際に投入する
スイッチであり、この閉スイッチ41dを投入すると、開
閉コントロールユニット40aにおいて、から及び
からへ信号が流れる。
これにより、閉リレー部45c,ブザー46及び開閉作動灯47
に通電が成され、モータ25が逆転して、リッド16の閉ス
ライド及びチルトダウンが成されると共に、ブザー46の
警報作動及び開閉作動灯47の点灯が成される。
尚、このモータ25の逆転は、全閉リミットスイッチ43c
が開成することで停止される。
前記チルトスイッチ41bは、リッド16をチルトアップさ
せる際に投入するスイッチであり、このチルトスイッチ
41bを投入すると、開閉コントロールユニット40aのフリ
ップフロップ40cのSに信号が流れQが作動し、開リレ
ー部44c及び両作動灯47,48に通電が成され、それによ
り、モータ25が正転してリッド16がチルトアップされる
と共に、両作動灯47,48が点灯する。
尚、このときのモータ25の駆動は、リッド16がチルトア
ップしてチルトリミットスイッチ43bが開成されると停
止され、そのチルトアップ状態が保持される。
また、この場合、降雨センサ42の及び降雨コントロー
ルユニット40bのが低電位となり、降雨コントロール
ユニット40bのが高電位とならないため、降雨センサ4
2の検出作動及び後述の降雨コントロールユニット40bの
制御作動(降雨時制御)が禁止される。
前記停止スイッチ41aは、任意のチルトアップ位置もし
くはスライド位置でリッド16を停止させるためのもの
で、この停止スイッチ41aの投入時には、開閉コントロ
ールユニット40aが、,,における通電をカット
して両リレー部44c,45cの作動を停止させる。
以上の操作スイッチ41の操作に基づく開閉コントロール
ユニット40aの制御作動を、本明細書では開閉操作時制
御という。
次に、降雨コントロールユニット40bは、降雨センサ42
に接続されていて、基本的には、全閉リミットスイッチ
43cが閉成状態である時(リッド16の開時)に、降雨セ
ンサ43が降雨を検出すると、降雨センサ42のと降雨コ
ントロールユニット40bのとが接続状態となり、それ
により、閉リレー部45c及びブザー46に通電して、モー
タ25を逆転させるようになっている。
尚、上述の降雨センサ42の検出作動に基づく降雨コント
ロールユニット40bの制御作動を、本明細書では降雨時
制御という。
次に、本実施例装置の作動を説明する。
(イ)リッド閉時 第7図は、実施例装置の作動を示す説明図であって、同
図(a)はリッド16を閉じた状態を示している。
この状態で枠開口部15は完全に塞がれ、採光のみのトッ
プライトとして使用される。
また、この閉状態では、スライドロッド17,17は本体枠1
0及びリッド16の内側に配置されていて、雨等がかから
ず錆が生じ難いし、汚れることもないし、摺動部分にゴ
ミ等が詰まることもない。
従って、これらを原因とする作動不良が生じ難い。
尚、このリッド16の全閉状態では、全開リミットスイッ
チ43a及びチルトリミットスイッチ43bが閉じており、全
閉リミットスイッチ43cが開いてる。
(ロ)チルトアップ時(チルトアップのみ) 上記リッド16全閉状態で、スライドリンク部材22は、第
4図に示すように、ストッパローラ27及びストッパ凹部
205によりスライドが規制される位置に配置されると共
に、ガイドリンク部材21は、それより前方にストッパ26
に当接して配置されている。
この状態から、換気等のために、チルトアップ状態とす
る場合には、チルトスイッチ41bを投入する。
すると、開閉コントロールユニット40aが前述したよう
に作動して、チルトリミットスイッチ43bが開成するま
で、モータ25を正転させる。
即ち、モータ25を駆動させると、ガイドリンク部材21が
ワイヤ24に引っ張られ、後方にスライドし、それによっ
て、チルトリンク23がピン223を中心に回動され、リッ
ド16の前端部が上昇される。そして、第5図に示すよう
に、ガイドロッド214によるフック28の回動で、フック
穴281と掛止突起215とが掛止され、両リンク部材21,22
が合体状態となると、両者の相対回動が規制され、チル
トリンク23の回動が終了し、リッドは、第7図(b)及
び第5図に示す、チルトアップ状態となる。
尚、この状態では、前述したように降雨センサ42の及
び降雨コントロールユニット40bのが低電位となって
いて、両者42,40bの作動が禁止されたおり、降雨時で
も、チルトアップ状態が維持される。
この制御を本明細書では禁止制御という。
(ハ)スライド開時 全閉状態もしくはチルトアップ状態から、リッド16をス
ライドさせる場合には、開スイッチ41cを投入する。
すると、開閉コントロールユニット40aが前述したよう
に作動して、開リレー部44cが作動し、モータ25が正転
される。
従って、全閉からの作動の場合には上述のようなチルト
アップが成され、その後のモータ25の駆動によりリッド
16がスライドする。
即ち、両リンク部材21,22は合体状態となっているの
で、ワイヤ24からガイドリンク部材21に伝達される駆動
力は、ガイドロッド214の先端がフック28の掛止溝285を
押すことによりスライドリンク部材22にも伝達される。
よって、両者がスライドすると共に、両リンク部材21,2
2を介してリッド16にも駆動力の伝達が成され、リッド1
6は、スライドガイド手段Sのスライドガイドに基づ
き、後方にスライドする。
こうしてリッド16が後方にスライドして全開状態となる
と、全開リミットスイッチ43aが開成してモータ25の駆
動が停止される。
このリッド16の全開状態を示すのが、第7図(c)であ
って、枠開口部15を広く開口して、広い開口面積を得
て、直接日光を室内に取り込んだり、開放感を得ること
ができる。尚、リッド16の後方スライドは、前記ストッ
パ26と同様にしてガイドレール20のリンク部材ガイド部
201の後端部に設けられている図外のストッパにより規
制される。
また、このようなチルトアップ及び開スライド時には、
途中で停止スイッチ41aを投入することで、モータ25の
駆動を停止させ、リッド16をその位置に停止させること
ができる。
従って、リッド16は半チルトアップ状態や半開状態とな
る。
尚、上述のような半チルトアップ状態や半開状態や全開
状態では、降雨センサ42や降雨コントロールユニット40
bの作動が禁止されることはなく、降雨時には、降雨コ
ントロールユニット40bの降雨時制御に基づきリッド16
が閉じられる。
従って、チルト状態であっても、停止スイッチ41aを投
入すると、降雨センサ42が作動可能な状態となるため、
チルト状態であっても、停止スイッチ41aを投入して禁
止制御を中止することができる。
(ニ)スライド閉時 リッド16を閉じる場合には、閉スイッチ41dを投入す
る。
すると、開閉コントロールユニット40bが前述のように
作動することにより、モータ25が逆転し、以下のように
してリッド16が閉方向にスライドする。
即ち、モータ25の逆転駆動により、両リンク部材21,22
が合体状態で前方にスライドし、それと共に、リッド16
も前方スライドして、第7図(b)のチルトアップ状態
に戻る。
尚、このモータ25の駆動初期にあっては、ガイドリンク
部材21は、スライドリンク部材22に対し、第6図に示す
フック穴281後端と掛止突起215の間の隙間t分だけ僅か
に前方スライドして掛止突起215がフック穴281前端を押
すことによって両者21,22が共に前方にスライドする。
ただし、このリッド16がスライドして開いた状態では、
ストッパローラ27がローラガイド部204に当接されてい
ることで、このフック28の回動は規制され両リンク部材
21,22は合体状態となっているのでスライド中はチルト
ダウンすることがない。
そして、この状態のまま、第7図(b)のチルトアップ
状態まで戻ると、第4図に示すように、フック28のスト
ッパローラ27は、ストッパ凹部205上に配置され、よっ
て、スプリング29の付勢力に基づきフック28が回動し
て、ストッパローラ27はストッパ凹部205に落ち込み両
リンク部材21,22は、合体状態でなくなる。
そして、上記状態からさらにモータ25を逆転駆動させる
と、両リンク部材21,22が離間され、これに基くチルト
リンク23の回動でリッド16の前端部は下降され、(イ)
のリッド閉状態となる。
以上、図面により実施例を説明したが、本考案の具体的
な構成は前記した実施例に限られるものではなく、例え
ば、実施例ではモータによりチルトアップ・ダウンとス
ライドを行うようにしたが、モータ以外の油圧機器等に
より駆動させるようにしてもよい。
また、1つのモータによりチルトアップ・ダウンとスラ
イドを行うようにしたが、チルトアップ・ダウン用とス
ライド用と別々にモータ(アクチュエータ)を設けても
よい。
また、スライド部材としてスライドロッドを示したが、
レール状のものを用いてもよい。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案のリッド装置にあって
は、開口部をスライドによってもチルトアップによって
も開くことができるようにし、さらに、降雨時には降雨
時制御により自動的にリッドが閉じるようにすると共
に、チルトアップ時には、この降雨時制御を禁止したた
め、スライドによる開口により広い開口面積及び大きな
開放感を得ることができるのに加え、スライドにより開
口部を開いた状態では、降雨時には自動的に閉じて雨の
振り込みを防止することができ、しかも、チルトアップ
状態では降雨時でも、リッドが閉じてしまうのを禁止し
て、降雨時においてもチルトアップによる換気が可能で
あるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例のリッド開閉装置を示す斜視
図、第2図は実施例装置の要部を示す斜視図、第3図は
実施例装置の要部を示す第7図III−III断面図、第4図
及び第5図は実施例装置のチルトアップ手段を説明する
説明図、第6図は実施例装置のフッックを示す平面図、
第7図(a)〜(c)は実施例装置の作動説明図、第8
図は実施例装置のコントローラを示す回路図である。 A……リッド開閉装置 S……スライド手段 T……チルトアップ手段 15……枠開口部(開口部) 16……リッド 40……コントローラ 41……操作スイッチ 42……降雨センサ 43……開閉状態検出手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リッドが、チルトアップ手段及びスライド
    手段により、開口部に対してチルトアップ・ダウン及び
    スライド可能に設けられ、 前記チルトアップ手段及びスライド手段には、コントロ
    ーラの駆動制御により両手段を作動させるアクチュエー
    タが設けられ、 前記コントローラの入力側には、リッド開閉操作用の操
    作スイッチと、降雨を検出する降雨センサと、リッドの
    開閉状態を検出する開閉状態検出手段とが設けられ、 前記コントローラは、アクチュエータに対し、操作スイ
    ッチの操作に応じてリッドを開閉すべく駆動制御信号を
    出力する開閉操作時制御と、降雨時にリッドを閉じるべ
    く駆動制御信号を出力する降雨時制御と、リッドのチル
    トアップ状態では降雨時制御を禁止する制御である禁止
    制御とを行うようにしたことを特徴とするリッド装置。
JP7945089U 1989-07-05 1989-07-05 リッド装置 Expired - Lifetime JPH0711278Y2 (ja)

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