JPH071107Y2 - ミシンの線状体挿入縫い用具 - Google Patents

ミシンの線状体挿入縫い用具

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JPH071107Y2
JPH071107Y2 JP8618392U JP8618392U JPH071107Y2 JP H071107 Y2 JPH071107 Y2 JP H071107Y2 JP 8618392 U JP8618392 U JP 8618392U JP 8618392 U JP8618392 U JP 8618392U JP H071107 Y2 JPH071107 Y2 JP H071107Y2
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Japan
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cloth
bias
sewn
sewing
needle
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JP8618392U
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廣美 山内
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Wacoal Corp
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Wacoal Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えばブラジャー、
ボディースーツ、コルセット、ガードルなどのファンデ
ーション類のように、保形性を高めたり人体の腰部等を
保護したりするなどの目的で、金属、合成樹脂、繊維強
化合成樹脂などから形成されたワイヤーやボーンなどの
線状体が所要部位に挿入された衣類を製作する場合にお
いて、接合しようとする2枚の被縫製生地の両突き合せ
縁辺間に線状体を挿入しながら縫製する際に使用される
ミシンの線状体挿入縫い用具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばブラジャーには、***の形を整え
たりカップ部の保形性を高めたりするなどの目的で、カ
ップ部の所要部位に、適度の弾力性を有するワイヤーが
縫い込まれている。この場合、従来のブラジャーでは、
ワイヤーは、クッション性を有する不織布やウレタンフ
ォーム等のプラスチック発泡体などの素材で形成された
裏打ちカップ布の片面側(肌に接する側)の布上に添設
されていた。より具体的に説明すると、表カップ布と裏
打ちカップ布とから構成されるカップ部を縫製する場合
において、複数枚、例えば2枚の素材生地を接ぎ合わせ
て裏打ちカップ布を縫製する際に、2枚の素材生地の接
ぎ合せ部分の片面側に合せ目に沿ってワイヤーを配置し
ていくとともに、そのワイヤー上を被覆するようにバイ
アス布(バイアステープ)を素材生地の接ぎ合せ部分に
宛てがいながら、ワイヤーの両脇をワイヤーに沿って縫
製し、2枚の素材生地を互いに接ぎ合わせると共に素材
生地の接ぎ合せ部分にバイアス布を縫着するようにす
る。このような縫製作業により、裏打ちカップ布とバイ
アス布との間にワイヤーを介挿し、或いはバイアス布で
ワイヤーを包み込むようにして、カップ部にワイヤーを
取り付けるようにしていた。
【0003】上記したブラジャーのように、ワイヤーや
ボーンなどの線状体が装入された従来の衣類では、ワイ
ヤーやボーンなどは素材生地の面上に取り付けられてい
た。このため、ワイヤー等の装入部位が凹凸状態とな
り、特にブラジャーのように肌に接する面側にワイヤー
等が取り付けられた衣類では、身体への部分的な圧迫感
を生じさせたり、着用感を悪くさせたりするなどして、
商品価値を著しく低下させる、といった問題があった。
【0004】そこで、本出願人は、実願平4−6927
3号明細書において、2枚の素材生地の両突き合せ縁辺
間にワイヤーやボーンを挿入し、両素材生地の接ぎ合せ
部分の両面に、それぞれ合せ目に沿ってバイアス布を宛
てがい、2枚の素材生地を互いに接ぎ合わせると共に素
材生地の接ぎ合せ部分の両面にそれぞれバイアス布を縫
着することにより、ワイヤーやボーンの装入部位におけ
る凹凸を無くし或いは小さくして、着用感等を向上させ
た衣類を提案した。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本出願人によって提案
された上記衣類では、2枚の素材生地の両突き合せ縁辺
と両素材生地の接ぎ合せ部分の両面にそれぞれ縫い付け
られた2枚のバイアス布とで囲まれた部分にワイヤーや
ボーンなどの線状体が挿入される。このような衣類を製
作する場合において、2枚の素材生地を互いに接ぎ合わ
せると共にその接ぎ合せ部分の両面にそれぞれバイアス
布を縫い付ける縫製を行なってから、線状体を挿入する
ようにすると、作業が2工程となって、作業効率が悪く
なり、また、縫製作業者の負担も増すことになる。
【0006】この考案は、2枚の被縫製生地の両突き合
せ縁辺間に線状体が挿入され、それら両生地の接ぎ合せ
部分の両面にそれぞれ合せ目に沿ってバイアス布が縫着
された縫製物を、1回の縫製工程で得られるようにする
ミシンの線状体挿入縫い用具を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案では、針板及び
押え金をそれぞれ改良し、針板の針孔の、布送り方向に
おける手前側に、布送り方向に沿って下バイアス布案内
部材を形設して、細幅帯状の下バイアス布を布送り方向
に沿って案内し前記針孔上へ送り込むようにするととも
に、下バイアス布案内部材の上面側に、その幅方向にお
ける中央部に布送り方向に沿って線状体案内部材を形設
して、線状体を布送り方向に沿って前方側へ案内するよ
うにし、一方、押え金に、その布押え部に形成された針
孔に下端が臨むように上バイアス布案内部材を固着し
て、細幅帯状の上バイアス布を布送り方向に沿って案内
し上方位置から前記針孔を通して布押え部下面側へ導く
ようにし、押え金を針板上に、それぞれの針孔が重なり
合うように配置するようにした。
【0008】
【作用】上記したように構成されたミシンの線状体挿入
縫い用具を使用して縫製する場合においては、接合しよ
うとする2枚の被縫製生地を、それらの両縁辺を突き合
わせて押え金と針板との間の縫製位置(ミシン針の上下
動位置)へ送り込むと、それと同時に、線状体が、針板
の線状体案内部材により案内されて布送り方向における
前方側へ送られ、2枚の被縫製生地の両突き合せ縁辺間
に挿入され、また、上バイアス布が、押え金の上バイア
ス布案内部材により案内されて布押え部の針孔を通し布
押え部下面側へ導かれ、両被縫製生地の突き合せ部分の
上面側を合せ目に沿って被覆するように宛てがわれると
ともに、下バイアス布が、針板の下バイアス布案内部材
により案内されて布送り方向における前方側へ送られ、
両被縫製生地の突き合せ部分の下面側を合せ目に沿って
被覆するように宛てがわれる。そして、縫製位置におい
て、ミシン針により両被縫製生地の突き合せ部分とその
両面をそれぞれ被覆する2枚のバイアス布とが互いに縫
着され、両被縫製生地が2枚のバイアス布を介して互い
に接ぎ合わされると共に、2枚の被縫製生地の両突き合
せ縁辺と2枚のバイアス布とで囲まれた部分に線状体が
挿入される。
【0009】
【実施例】以下、この考案の好適な実施例について図面
を参照しながら説明する。
【0010】図1ないし図3は、この考案の1実施例を
示し、図1は、ミシンの線状体挿入縫い用具を各構成部
品に分離して示す斜視図であり、図2は、この用具を使
用して縫製を行なっている状態を示す斜視図、図3は、
そのときの、布送り方向に沿って切断した縦断面図であ
る。
【0011】この用具は、押え金10と針板12と送り歯板
14とから構成されている。押え金10は、布押え部16の手
前側湾曲部が2つに分割されており、左右の両分割湾曲
部18、18の基部間には隙間20が形成されている。また、
布押え部16には、布送り方向に対し直交するように針孔
22が穿設されており、針孔22と左右の分割湾曲部18、18
間の隙間20とが連通している。そして、布送り方向に沿
い、布送り方向における手前側から斜め方向下向きに扁
平管状の上バイアス布案内管24が配設され、その下端開
口が針孔22に臨むように布押え部16に上バイアス布案内
管24が固着されている。
【0012】針板12には、布送り方向に対し直交するよ
うに針孔26が穿設され、また、送り歯板14の送り歯34が
遊嵌する透孔28が穿設されている。この針板12にはさら
に、針孔26の、布送り方向における手前側に、布送り方
向に沿って扁平管状の下バイアス布案内管30が配設さ
れ、その末端開口が針孔26の近傍に位置するように針板
12の上面側に下バイアス布案内管30が固着されている。
また、下バイアス布案内管30の上面側には、その幅方向
における中央部に布送り方向に沿って、管を半分に割っ
た形状の線状体案内管32が固設されており、その線状体
案内管32の末端が針孔26の近傍位置に開口している。
【0013】針板12は、ミシンベッド部に取り付けて固
定され、その針板12の下方に送り歯板14が、その送り歯
34が針板12の透孔28に遊嵌し前後方向及び上下方向に微
少移動可能なように取り付けられる。一方、押え金10は
ミシンアーム部に、その針孔22と針板12の針孔26とが重
なり合うように位置決めして取り付けられる。
【0014】次に、上記用具を使用し、ワイヤーやボー
ン等の線状体が挿入された縫製物を得る縫製動作につい
て、図2及び図3を参照しながら説明する。
【0015】図2に示すように、接合しようとする2枚
の被縫製生地、例えばクッション性を有する不織布やウ
レタンフォーム等のプラスチック発泡体などの素材で形
成された2枚の被縫製生地1、2(二点鎖線で示す)
を、それらの両縁辺を突き合わせて押え金10と針板12と
の間の縫製位置(ミシン針36の上下動位置)へ送り込
む。このとき同時に、図2及び図3に示すように、線状
体、例えば金属、合成樹脂、繊維強化合成樹脂などで形
成されたワイヤー3が、針板12の線状体案内管32により
布送り方向に沿って案内され、押え金10の布押え部16の
左右分割湾曲部18、18間の隙間20を通し布送り方向にお
ける前方側へ送られて、2枚の被縫製生地1、2の両突
き合せ縁辺間に挿入配置される。それと共に、細幅帯状
の上バイアス布4が、押え金10の上バイアス布案内管20
により案内されて布押え部16の針孔22を通し布押え部16
下面側へ導かれ、両被縫製生地1、2の突き合せ部分の
上面側を合せ目に沿って被覆するように宛てがわれ、一
方、細幅帯状の下バイアス布5が、針板12の下バイアス
布案内管30により布送り方向に沿って案内され、布送り
方向における前方側へ送られて、両被縫製生地1、2の
突き合せ部分の下面側を合せ目に沿って被覆するように
宛てがわれる。そして、縫製位置において、ミシン針36
が押え金10の針孔22及び針板12の針孔26を貫通して上下
・左右方向に運動するとともに、図2及び図3には図示
されていないが、送り歯板14が針板12の透孔28内におい
て扁平楕円軌道を描くように連続して回転運動すること
により、被縫製生地1、2が前方へ送られながら、両被
縫製生地1、2の突き合せ部分とその両面にそれぞれ宛
てがわれた上・下2枚のバイアス布4、5とが互いに縫
い合わされて、両被縫製生地1、2が上・下のバイアス
布4、5を介して互いに接ぎ合わされると共に、2枚の
被縫製生地1、2の両突き合せ縁辺と上・下のバイアス
布4、5とで囲まれた部分にワイヤー3が挿入されてい
く。
【0016】以上のような縫製動作により、図4に示す
ように、2枚の被縫製生地1、2の両突き合せ縁辺間に
ワイヤー3が挿入され、両被縫製生地1、2の突き合せ
部分の両面にそれぞれ合わせ目に沿ってバイアス布4、
5が縫着された縫製物が得られる。この図4に示したも
のは、スリーステッチミシンを用いて縫製された例であ
る。図4に示した縫製物は、さらにそれを裏返しにし、
本縫い2本針ミシンを用いて縫製することにより、図5
に示すように、長手方向に沿った折り目で折り返された
バイアス布6が片面側に縫着され、例えばブラジャーの
裏打ちカップ布として仕上げられる。
【0017】
【考案の効果】この考案は以上説明したように構成され
かつ作用するので、この考案に係るミシンの線状体挿入
縫い用具を使用すれば、1回の縫製工程により、2枚の
被縫製生地の両突き合せ縁辺間に線状体が挿入され、そ
れら両生地の接ぎ合せ部分の両面にそれぞれ合せ目に沿
ってバイアス布が縫着された縫製物が得られ、効率の良
い縫製作業を行なうことができるとともに、縫製作業者
の負担も軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の1実施例を示し、ミシンの線状体挿
入縫い用具を各構成部品に分離して示す斜視図である。
【図2】上記用具を使用して縫製を行なっている状態を
示す斜視図である。
【図3】上記用具を使用して縫製を行なっている状態を
示す、布送り方向に沿って切断した縦断面図である。
【図4】上記用具を使用して縫製することにより得られ
た縫製物の1例を示す部分斜視図である。
【図5】図4に示した縫製物をさらに縫製加工して得ら
れた仕上り品の1例を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
10 押え金 12 針板 16 押え金の布押え部 22 押え金の針孔 24 上バイアス布案内管 26 針板の針孔 30 下バイアス布案内管 32 線状体案内管 3 ワイヤー(線状体) 4 上バイアス布 5 下バイアス布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A41C 3/12 C D05B 29/06 7152−3B 73/12 7152−3B

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針孔の、布送り方向における手前側に、
    布送り方向に沿って形設され、細幅帯状の下バイアス布
    を布送り方向に沿って案内し前記針孔上へ送り込む下バ
    イアス布案内部材、及び、この下バイアス布案内部材の
    上面側に、その幅方向における中央部に布送り方向に沿
    って形設され、線状体を布送り方向に沿って前方側へ案
    内する線状体案内部材を具備した針板と、布押え部に形
    成された針孔に下端が臨むように固着され、細幅帯状の
    上バイアス布を布送り方向に沿って案内し上方位置から
    前記針孔を通して布押え部下面側へ導く上バイアス布案
    内部材を具備した押え金とから構成され、前記押え金を
    前記針板上に、それぞれの針孔が重なり合うように配置
    したミシンの線状体挿入縫い用具。
JP8618392U 1992-11-21 1992-11-21 ミシンの線状体挿入縫い用具 Expired - Lifetime JPH071107Y2 (ja)

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JPH0641675U JPH0641675U (ja) 1994-06-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100355213B1 (ko) * 1999-11-16 2002-10-11 동양산업 주식회사 포대 및 그 제조장치와 제조장치의 작동방법

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JPH0641675U (ja) 1994-06-03

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