JPH07110050A - 捩じり振動減衰装置 - Google Patents

捩じり振動減衰装置

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Publication number
JPH07110050A
JPH07110050A JP5255427A JP25542793A JPH07110050A JP H07110050 A JPH07110050 A JP H07110050A JP 5255427 A JP5255427 A JP 5255427A JP 25542793 A JP25542793 A JP 25542793A JP H07110050 A JPH07110050 A JP H07110050A
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JP
Japan
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viscous fluid
choke
resistance force
twist angle
torsional vibration
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Pending
Application number
JP5255427A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Higashichi
光男 東地
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Exedy Corp
Original Assignee
Daikin Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/318,941 priority patent/US5573460A/en
Priority to DE4436698A priority patent/DE4436698C2/de
Publication of JPH07110050A publication Critical patent/JPH07110050A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/16Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using a fluid or pasty material
    • F16F15/161Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using a fluid or pasty material characterised by the fluid damping devices, e.g. passages, orifices

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 抵抗力を緩やかに変化させ、ショックを抑え
る。 【構成】 粘性抵抗発生機構71は、相対回転可能に連
結された第1フライホイール及び第2フライホイールを
備えたフライホイール組立体に設けられ、粘性流体によ
り捩じり振動を減衰するためのものである。この粘性抵
抗発生機構71は、両フライホイール間の第1捩じり角
度範囲で粘性の流体の通過による抵抗力を発生させる第
1チョークS1 と、第1捩じり角度より大きい第2捩じ
り角度範囲で、粘性流体の通過により前記抵抗力より大
きな抵抗力を発生させる第2チョークS2 と、第1捩じ
り角度範囲では閉鎖され第2捩じり角度範囲内では開口
して粘性流体を流入させ、第2チョークS2 で発生する
抵抗力を減衰させる減衰部50とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、捩じり振動減衰装置、
特に、相対回転可能に連結された入力側回転体及び出力
側回転体を備えた動力伝達装置に設けられた捩じり振動
減衰装置に関する。
【0002】
【従来の技術】捩じり振動減衰装置には、粘性流体がチ
ョーク等を通過する際の抵抗力を利用して捩じり振動を
減衰するものがあり、たとえば自動車のエンジンとクラ
ッチディスク組立体との間のフライホイールに使用され
る。この装置をフライホイールに用いる場合には、フラ
イホイールは2分割されており、捩じり振動減衰装置は
両フライホイール間に配置されている。
【0003】このような捩じり振動減衰装置において、
広い作動領域で効果的に捩じり振動を減衰するために
は、作動領域によって粘性流体の通過による抵抗力が異
なることが望ましい。すなわち、アイドル時に異音の原
因となる小さな捩じり振動には小さな抵抗力が効果的で
あり、アクセルの急激な踏み込み及び離し(ティップイ
ン・ティップアウト)で生じる低周波振動には大きな抵
抗力が効果的である。そこで、従来の捩じり振動減衰装
置は、第1フライホイールと第2フライホイールとの間
の捩じり角度が小さい範囲において小さな抵抗力を発生
する第1チョークと、捩じり角度が大きい範囲で大きな
抵抗力を発生する第2チョークとを備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のような構造の捩
じり振動減衰装置では、アイドル時等の微小振動を吸収
するためには第1チョークでの抵抗力を極力小さくする
必要がある。一方、低周波振動を十分に吸収するために
は第2チョークでの抵抗力を大きくしなければならな
い。このため従来装置では、第1チョークから第2チョ
ークに機能が移行する際に、抵抗力が急激に変化してし
まう。この急激な変化点を含む特性では、ティップイン
・ティップアウトのようなアクセル操作をしたときに、
ショックが生じることがある。
【0005】本発明の目的は、抵抗力を緩やかに変化さ
せ、ショックを抑えることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る捩じり振動
減衰装置は、相対回転可能に連結された入力側回転体及
び出力側回転体を備えた動力伝達装置に設けられ、粘性
流体により捩じり振動を減衰するためのものであり、第
1チョークと第2チョークと減衰部とを備えている。
【0007】前記第1チョークは、入力側回転体と出力
側回転体間の第1捩じり角度範囲で粘性流体の通過によ
る抵抗力を発生させるものである。前記第2チョーク
は、第1捩じり角度より大きい第2捩じり角度範囲で、
粘性流体の通過により前記抵抗力より大きな抵抗力を発
生させるものである。前記減衰部は、第1捩じり角度範
囲では閉鎖され、第2捩じり角度範囲内では開口して粘
性流体を流入させ、第2チョークで発生する抵抗力を減
衰させる。
【0008】前記減衰部は、粘性流体が流入可能な開口
を有する粘性流体収容部と、前記粘性流体収容部内に設
けられたピストンと、ピストンを開口に対して付勢する
弾性部材とを含むようにしてもよい。
【0009】
【作用】本発明に係る捩じり振動減衰装置では、入力側
回転体と出力側回転体間の第1捩じり角度範囲では、第
1チョークが機能して抵抗力を発生する。そして、第2
捩じり角度範囲では第2チョークが機能し、より大きな
抵抗力を発生する。減衰部は、第1捩じり角度範囲では
閉鎖されているが第2捩じり角度範囲内では開口して粘
性流体を流入させ、第2チョークで発生する抵抗力を減
衰させる。
【0010】この減衰部を第2捩じり角度範囲の最も小
さい角度で開通するように設定すると、入力側回転体と
出力側回転体との捩じり角度が第1捩じり角度から第2
捩じり角度に移行する際の抵抗力の変化が緩やかにな
る。なお、減衰部は第1捩じり角度範囲では閉鎖されて
いるために、第1捩じり角度範囲で全体の抵抗力を必要
以上に低下させることはない。
【0011】さらに、減衰部が粘性流体収容部とピスト
ンと弾性部材とを含んでいる場合、粘性流体収容部の断
面積の大きさ又は弾性部材の剛性を変化させて、減衰部
による減衰力を変化させることができる。その結果、第
1捩じり角度から第2捩じり角度に移行する際の抵抗力
の変化を最適に調整できる。
【0012】
【実施例】図1及び図2に示す本発明の一実施例のフラ
イホイール組立体は、第1フライホイール1と、第1フ
ライホイール1に軸受2を介して回転自在に支持された
第2フライホイール3と、第1フライホイール1と第2
フライホイール3との間に配置されたダンパー機構4と
を備えている。第1フライホイール1はエンジン側のク
ランク軸(図示せず)の軸端に固定されるようになって
おり、また第2フライホイール3にはクラッチ5が装着
されるようになっている。
【0013】第1フライホイール1は概ね円板状の部材
であり、第2フライホイール3側に突出する中心部のボ
ス部1aと外周環状壁1bとを有しており、両者間にダ
ンパー機構4を収容するための環状凹部を形成してい
る。ボス部1aの外周には軸受2が装着される。軸受2
は、ボス部1a端面にリベット6により固定されたプレ
ート7により軸方向に固定されている。軸受2は両側方
にシール部材を有し、潤滑材密封型となっている。また
軸受2とボス部3aとの間には、クラッチ5側からの熱
を遮断するための断熱部材11が配置されている。断熱
部材11は、軸受2のアウターレースのみに接触し、イ
ンナーレースには当接していない。なお、ボス部1aに
は、このフライホイール組立体をクランク軸(図示せ
ず)に固定するためのボルトが貫通する孔1dが形成さ
れている。また、第1フライホイール1の第2フライホ
イール3側端面には、ダンパー機構4を第1フライホイ
ール1の環状凹部内に装着するためのストッパープレー
ト8及びサブプレート9が配置されており、これらのプ
レート8,9はリベット10により第1フライホイール
1の外周環状壁1bの端面に固定されている。
【0014】第2フライホイール3は、概ね円板状の部
材であり、第1フライホイール1側に突出するボス部3
aを中心に有している。そしてボス部3aの内周部に軸
受2が装着されている。ボス部3aにおいて、第1フラ
イホイール1側先端の外周部には、図2に示すように、
ダンパー機構4の出力部が連結される波型外歯12が形
成されている。また、ボス部3aの基部には、ボス部3
aとストッパープレート8内周部との間でダンパー機構
4内の粘性流体をシールするためのシール部材13が配
置されている。また、第2フライホイール3のクラッチ
5側端面は、クラッチディスクの摩擦部材が圧接する摩
擦面3bとなっている。
【0015】次にダンパー機構4について説明する。ダ
ンパー機構4は、第1フライホイール1とサポートプレ
ート8と第2フライホイールのボス部3aとにより形成
されかつ粘性流体が充填された空間内に配置されてい
る。ダンパー機構4は、主に、第1フライホイール1に
固定された1対のドライブプレート14と、1対のドラ
イブプレート14の軸方向間に配置され第2フライホイ
ール3と一体回転する1対のドリブンプレート15と、
両プレート14,15を円周方向に弾性的に連結するコ
イルスプリング16と、ドライブプレート14とドリブ
ンプレート15が相対回転するときに粘性流体により抵
抗力を発生させる粘性抵抗発生機構71とから構成され
ている。
【0016】ドライブプレート14はリング状の部材で
あり、図2に示すように、所定の角度範囲で半径方向内
方に突出する突出部19を有している。隣接する突出部
19の間は、トーションスプリング16を収容するため
のスペースとなっている。ドライブプレート14には、
複数の孔20が形成されている。孔20には、固定ピン
21が挿入され、図1に示すように、1対のドライブプ
レート14と、ストッパープレート8と、1対のドライ
ブプレート14内に配置された液体室ハウジング18の
堰部(後述)とが固定されるようになっている。
【0017】ドリブンプレート15はリング状の部材で
あり、図2に示すように、その内周端に波型内歯22を
有している。この波型内歯22は第2フライホイール3
に形成された波型外歯12に噛み合っており、これによ
ってドリブンプレート15と第2フライホイール3とが
一体回転するようになっている。また、ドリブンプレー
ト15には、回転方向の間隔を隔てて円周方向に延びる
複数の窓孔23が形成されている。この窓孔23は、ド
ライブプレート14の隣接する突出部19間のスペース
に対応しており、これらによって形成されるスペース内
にコイルスプリング16が収容される。図に示すよう
に、コイルスプリング16は、スプリングシート24を
介して窓孔23の円周方向両端面に当接している。但
し、ダンパー機構4の自由状態においては、図2のよう
に、スプリングシート24の内周端部のみが窓孔23の
両端面に当接している。すなわち、コイルスプリング1
6は片当たり状態で窓孔23内に収納されている。この
ようにして、ドライブプレート14とドリブンプレート
15とは、円周方向に弾性的に連結されており、相対回
転可能となっている。
【0018】また、ドリブンプレート15の外周部に
は、窓孔23の形成されていない部分に対応して、半径
方向外方に突出する複数の突起27が形成されている。
粘性抵抗発生機構71は、環状の液体室ハウジング18
と、液体室ハウジング内に円周方向に移動自在に収容さ
れたスライダ30と、ドリブンプレート15の外周部と
によって形成されている。液体室ハウジング18は、図
2に示すように、円周方向の間隔を隔てて複数の堰部2
5を内部に有している。液体室ハウジング18内の液体
室は、堰部25により複数の円弧状スペースに分割され
ている。堰部25とドリブンプレート15の外周端との
間には、隣接する円弧状スペース間を粘性流体が通過可
能な第2チョークS2 が形成されている。円弧状スペー
ス27は、ドリブンプレート15の突起27によって、
第1大分室40と第2大分室41とに分割されている。
堰部25には孔25aが形成されており、孔25a内に
固定ピン21が挿入されている。このため、液体室ハウ
ジング18は、ドライブプレート14と一体回転する。
なお、堰部25には、後述する減衰部50が形成されて
いる。
【0019】液体室ハウジング18の半径方向内方端部
にはそれぞれに環状突起26が形成されており、その環
状突起26がドリブンプレート15に形成された環状孔
15aに嵌合することにより液体室をシールしている。
すなわち、ドリブンプレート15の外周端は、液体室ハ
ウジング18の内側開口部に挿入されている。スライダ
30は、内方側が開口する箱状に形成され、ドリブンプ
レート15の突起27を内部に収容するように液体室ハ
ウジング18内に配置されている。スライダ30は樹脂
製であり、半径方向外方の外周壁32は液体室ハウジン
グ18の内周側壁面に沿う円弧状に形成されている。ス
ライダ30の円周方向両側壁はストッパー部37となっ
ており、このストッパー部37は、エンジン停止時にお
いて突起27に対してたとえば角度θ1,θ2ずつ円周
方向に間隔を隔てている(図2参照)。ストッパー部3
7の半径方向内側部分には、開口部43が形成されてい
る。
【0020】ドリブンプレート15の突起27は、スラ
イダ30内の液体室を回転方向R1側の第1小分室38
と回転方向R2 側の第2小分室39とに区画するととも
に、スライダ30の内面との間に両分室38,39を連
通する第1チョークS1 を形成している。この第1チョ
ークS1 は、第2チョークS2 より流路断面積が大きく
形成されている。
【0021】液体室ハウジング18の半径方向内側には
複数の液体補給用切欠き42が形成されている。液体補
給用切欠き42は、各堰部25のほぼ中間に形成されて
おり、エンジン停止時においては、スライダ30及びド
リブンプレート15の突起27に対して中心に位置して
いる。次に、図3を用いて、堰部25に形成された減衰
部50について説明する。
【0022】各堰部25には、隣接する円弧状スペース
を連通する2本の通路が形成されている。各通路は、粘
性流体収容溝51と、粘性流体収容溝51の両端に形成
され粘性流体収容溝51と円弧状スペースとを連通する
通路52とから構成されている。通路52は粘性流体収
容溝51より流路断面積が狭くなっている。粘性流体収
容溝51内には、ピストン53と、コイルスプリング5
4とが収容されている。ピストン53は、粘性流体収容
溝51の壁に密着しており、粘性流体収容溝51内を円
周方向に移動可能である。外周側の粘性流体収容溝51
に収容されたピストン53は、回転方向R1 側に配置さ
れており、コイルスプリング54により付勢されて回転
方向R1 側の通路52との開口を閉鎖している。内周側
のピストン53は回転方向R2 側に配置されて、コイル
スプリング54に付勢されて回転方向R2 側の通路52
との開口を閉鎖している。
【0023】次に、上述の実施例の動作について説明す
る。第1フライホイール1にエンジン側のクランク軸
(図示せず)からトルクが入力されると、間にドライブ
プレート14、トーションスプリング16及びドリブン
プレート15を介して第2フライホイール3にトルクが
伝達される。このフライホイール組立体で捩じり振動が
発生すると、第1フライホイール1と一体回転するドラ
イブプレート14と、第2フライホイール3と一体回転
するドリブンプレート15とが相対回転する。このと
き、トーションスプリング16は、ドライブプレート1
4とドリブンプレート15との間で伸縮する。そして、
液体室ハウジング18内に形成された各チョークS1
2 を粘性流体が通過する際に、粘性抵抗が発生して捩
じり振動のエネルギーを減衰する。この結果、第2フラ
イホイール3側に伝わる捩じり振動が抑えられる。
【0024】ここで、ダンパー機構4の捩じり動作を説
明する。図2の中立位置から、ドライブプレート14が
ドリブンプレート15に対して回転方向R2 側に捩じれ
始めたとする。このとき、小さな捩じり角度の範囲で
は、コイルスプリング16が偏当たり状態で圧縮される
ので、このダンパー機構4は小さな捩じり剛性を示す。
ドライブプレート14が回転方向R2 側に捩じれるにつ
れて、液体室ハウジング18及びスライダ30も同様に
回転方向R2 側へと移動する。これにより、第1小分室
38が圧縮されて小さくなると同時に、第2小分室39
が拡大されて大きくなる。このときに、第1小分室38
内の液体は第1チョークS1 を通って第2小分室39へ
と流れ込む。そのため、この捩じり角度範囲内では僅か
な粘性抵抗力しか発生しない。すなわち、小さな捩じり
角度範囲では、低剛性・小抵抗の特性が得られ、アイド
ル時の異音を効果的に防止できる。
【0025】捩じり角度が大きくなって突起27に対し
てスライダ30の回転方向R1 側のストッパー部37が
当接すると、開口部43が閉じた状態になり、第1チョ
ークS1 に粘性流体が通過しなくなる。この状態から、
ドライブプレート14及び液体室ハウジング18がドリ
ブンプレート15とドリブンプレート15に係止された
スライダ37に対して回転方向R2 側に移動して、第2
大分室41に圧力をかける。この結果、第2大分室41
内の粘性流体が、第2チョークS2 を通って他の円弧状
スペース内に流れる。ここでは、第2チョークS2 の流
路断面積は第1チョークS1 の流路断面積より小さいた
めに、より大きな抵抗力を発生させる。
【0026】また、第2大分室41に圧力がかかると、
減衰部50に設けられた外周側のピストン53が回転方
向R2 側にコイルスプリング54を圧縮しながら移動す
る。この結果、粘性流体収容溝51の開口が開き、粘性
流体収容溝51内に粘性流体が流れ込む。すなわち、減
衰部50はアキュームレータとして機能し、第2チョー
クS2 にかかる圧力を減らす。その結果、第2チョーク
2 で発生する抵抗力が減衰される。なお、あらかじめ
粘性流体収容溝51内にあった粘性流体は、回転方向R
1 側の通路52から排出される。
【0027】以上のような構造のダンパー機構4の捩じ
り特性線図における動的特性を図4に示す。ここでは、
点線が従来例であり、実線が本発明の実施例である。図
から明らかなように、本実施例では、第2チョークS2
が機能を始める時点で減衰部50が粘性流体を蓄積して
第2チョークS2 の抵抗力を減衰するために、従来例に
比べて抵抗力の変化は緩やかであり、ショックが生じに
くくなっている。本実施例の特性では、全体的な抵抗力
は従来例に比べて減少している。しかし、たとえばスラ
イダ30の円周方向幅を狭めたり、突起27の円周方向
幅を広げたりすることにより、第2チョークS2 の立ち
上がりを早めて抵抗力を大きくすることで減少した抵抗
力を補償できる。なお、減衰部50は捩じり角度の小さ
い範囲では機能しないために、小さな捩じり角度範囲で
の抵抗力を必要以上に小さくすることはない。
【0028】また、減衰部50において粘性流体収容溝
51の流路断面積またはコイルスプリング54の剛性を
変化させることで、減衰部50の減衰特性を変化させら
れる。すなわち、捩じり特性線図の動的特性において、
抵抗力の変化を調整できる。コイルスプリング54の剛
性が高いかまたは粘性流体収容溝51の流路断面積が小
さければ、減衰部50の減衰力は小さくなるので、動的
特性における抵抗力の変化は大きくなる。コイルスプリ
ング54の剛性が低いかまたは粘性流体収容溝51の流
路断面積が大きければ、減衰部50の減衰力は大きくな
るので、動的特性における抵抗力の変化は小さくなる。
例えばコイルスプリング54の剛性を低くすれば、図4
の一点鎖線に示すように、抵抗力の変化は緩やかにな
り、変化後の抵抗力は小さい状態から徐々に大きくなっ
ていく。
【0029】〔他の実施例〕図5に示す粘性機構60
は、各堰部25に設けられている。堰部25内には、第
1通路61と、第1通路61の両側から円周方向に伸び
両側の円弧状スペースに連通する第2通路62とが形成
されている。第2通路62の流路断面積は第1通路61
の流路断面積より小さくなっている。第1通路61内に
は、ボール63が配置されている。ボール63は、第1
通路61内を円周方向に移動可能であり、第1通路61
の両端に当接すれば、第1通路61と第2通路62の連
通部分を閉鎖する。
【0030】第1通路61の半径方向内側壁には、径方
向に延びる粘性流体収容溝64の一端が開口している。
粘性流体収容溝64の他端には、チョークS2 部分に開
口する排出溝65が連続している。粘性流体収容溝64
内には、ピストン66とコイルスプリング67とが配置
されている。ピストン66は、粘性流体収容溝64の内
壁に密着しており、粘性流体収容溝64内を径方向に移
動可能である。コイルスプリング67は、ピストン66
を半径方向外側に付勢して、ピストン66で第1通路6
1と粘性流体収容溝64との連通部分を閉鎖している。
【0031】第2大分室41内の圧力が大きくなって第
2通路62にかかる圧力が大きくなると、ボール63が
例えば回転方向R2 側に移動し、第1通路61と第2通
路62との連通部を閉鎖する。そのため、第1通路61
内の圧力が大きくなり、ピストン66がコイルスプリン
グ67の付勢力に打ち勝って半径方向内側へと移動す
る。このようにして、粘性流体収容溝64内に粘性流体
が流れ込む。なお、あらかじめ粘性流体収容溝64内に
あった粘性流体は排出溝65から排出される。
【0032】以上のように減衰部60がアキュームレー
タとして機能することで、前記実施例と同様の効果が得
られる。なお、粘性流体収容溝64の流路断面積または
コイルスプリング67の剛性を変化させることで、減衰
部60の減衰力を変化させて、さらに動的特性における
抵抗力の変化を調整できる。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る捩じり振動減衰装置では、
減衰部が第2チョークで発生する抵抗力を減衰させるの
で、第1の大きさの抵抗力から第2の大きさの抵抗力へ
と緩やかに移行するして、ショックが生じにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が採用されたフライホイール
組立体の縦断面概略図。
【図2】図1の側面部分図。
【図3】図2の部分拡大図。
【図4】ダンパー機構の動的特性を示す捩じり特性線
図。
【図5】他の実施例において、図3に相当する図。
【符号の説明】
1 第1フライホイール 3 第2フライホイール 4 粘性ダンパー機構 50,60 減衰部 51,64 粘性流体収容溝 53,66 ピストン 51,67 コイルスプリング 71 粘性抵抗発生機構 S1 第1チョーク S2 第2チョーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16F 15/131 9030−3J F16F 15/30 E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対回転可能に連結された入力側回転体及
    び出力側回転体を備えた動力伝達装置に設けられ、粘性
    流体により捩じり振動を減衰するための捩じり振動減衰
    装置であって、 前記入力側回転体と出力側回転体間の第1捩じり角度範
    囲で粘性流体の通過による抵抗力を発生させる第1チョ
    ークと、 前記第1捩じり角度より大きい第2捩じり角度範囲で、
    粘性流体の通過により前記抵抗力より大きな抵抗力を発
    生させる第2チョークと、 前記第1捩じり角度範囲では閉鎖され、前記第2捩じり
    角度範囲内では開口して粘性流体を流入させ、前記第2
    チョークで発生する抵抗力を減衰させる減衰部と、を備
    えた捩じり振動減衰装置。
  2. 【請求項2】前記減衰部は、粘性流体が流入可能な開口
    を有する粘性流体収容部と、前記粘性流体収容部内に設
    けられたピストンと、前記ピストンを前記開口に対して
    付勢する弾性部材とを含む、請求項1に記載の捩じり振
    動減衰装置。
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