JPH07106769A - 電子部品搭載用多層基板の製造方法 - Google Patents

電子部品搭載用多層基板の製造方法

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JPH07106769A
JPH07106769A JP5277680A JP27768093A JPH07106769A JP H07106769 A JPH07106769 A JP H07106769A JP 5277680 A JP5277680 A JP 5277680A JP 27768093 A JP27768093 A JP 27768093A JP H07106769 A JPH07106769 A JP H07106769A
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JP
Japan
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film
plating film
laminated body
wiring pattern
mounting
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JP5277680A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Mori
博幸 森
Masahiro Morimoto
正博 森本
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Publication date
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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐腐食性に優れたパターンを容易に形成する
ことができる,電子部品搭載用多層基板の製造方法を提
供すること。 【構成】 複数の絶縁基板91,92,93に,配線パ
ターン56と電子部品搭載用の搭載穴910,920,
930とを形成し,配線パターンの露出部,例えばボン
ディングパッド53の表面に,無電解めっき法により第
1Ni/Auめっき膜2を施し,上記複数の絶縁基板を
積層し,積層体9を得た後,該積層体9にスルーホール
99を穿設し,第1Ni/Auめっき膜2の表面及びス
ルーホール99の内部を含めた積層体9の全表面に,銅
めっき膜3を形成し,該銅めっき膜3の不要部分をエッ
チングし,第1Ni/Auめっき膜2及び/又は銅めっ
き膜3の露出表面に,無電解めっき法により第2Ni/
Auめっき膜4を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,多段の電子部品搭載用
基板に関し,配線パターンの表面に無電解めっき法によ
りNi/Auめっき膜を施す,電子部品搭載用多層基板
の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来,電子部品搭載用基板としては,図2
9に示すごとく,複数の絶縁基板91,92,93を積
層してなる積層体9を有すると共に,電子部品搭載部9
0の周囲にボンディングパッド53を設けてなる電子部
品搭載用多層基板がある。また,上記電子部品搭載用多
層基板は,積層体9を貫通するスルーホール99と,該
スルーホール99のパッド52,54と,積層体9の表
裏両面に設けられた配線パターン51,55と,積層体
9の内部に設けられた配線パターン56とを有してい
る。
【0003】上記配線パターン51,55,56,ボン
ディングパッド53,及びパッド52,54は,銅箔1
1よりなる。上記配線パターン51,55,及びパッド
52,54の表面は銅めっき膜21及びNi/Auめっ
き膜41により被覆されている。ボンディングパッド5
3は,Ni/Auめっき膜41により被覆されている。
上記スルーホール99の壁面は,銅めっき膜21及びN
i/Auめっき膜41により被覆されている。上記Ni
/Auめっき膜41は,その内部に形成された配線パタ
ーンの腐食を防止する。
【0004】上記電子部品搭載部90は,絶縁基板91
〜93の搭載穴911,921,931よりなる。上記
絶縁基板91〜93は,エポキシ系又はアクリル系等の
ソルダーレジスト6及び接着材7により接着されてい
る。配線パターン51,55及びパッド52,54を除
く部分の積層体9の表面は,エポキシ系又はアクリル系
等のソルダーレジスト6により被覆されている。
【0005】次に,上記従来の電子部品搭載用多層基板
の製造方法について説明する。まず,図20に示すごと
く,表裏両面に銅箔11を貼着した絶縁基板91,9
2,93を準備し,銅箔11の不要部を除去して配線パ
ターン56を形成する。次いで,絶縁基板93の裏側
面,絶縁基板92の両面,及び絶縁基板91の表側面を
エポキシ系又はアクリル系等のソルダーレジスト6によ
り被覆する。次いで,この絶縁基板92には搭載穴92
1を穿設する。絶縁基板91には,その表側面にのみ開
口した搭載穴911を穿設する。また,絶縁基板93に
は,その裏側面にのみ開口した凹部932を穿設する。
【0006】次に,図21に示すごとく,接着層7を介
して上記絶縁基板91〜93を積層し,積層体9を得
る。次いで,該積層体9にスルーホール99を穿設す
る。次いで,該スルーホール99の壁面を含めて,積層
体9の全表面に,銅めっき膜21を形成する。
【0007】次に,図22に示すごとく,積層体9の表
側面に,銅箔11及び銅めっき膜21の不要部分を除去
して,配線パターン51及びパッド52を形成する。次
に,図23に示すごとく,積層体9の表側面にエポキシ
系又はアクリル系等のソルダーレジスト6を形成する。
次に,絶縁基板93の凹部932の底部934を,その
周囲(点線部分)を切断することにより除去し,図24
に示すごとく,上記凹部932と同位置に搭載穴931
を形成する。
【0008】次に,図25に示すごとく,積層体9の裏
側面のパターン未形成部に,耐Ni/Auめっき用のド
ライフィルム31を貼着する。次に,図26に示すごと
く,積層体9の表側面に形成された配線パターン51,
パッド52,スルーホール99の内壁,及び積層体9の
裏側面を,Ni/Auめっき膜41により被覆する。こ
のとき,上記ドライフィルム31の表面には,Ni/A
uめっき膜は形成されない。
【0009】上記Ni/Auめっき膜41を形成するに
当たって,積層体9の表面に上記のパターンと接続する
リード部を形成する。そして,銅箔11及び銅めっき膜
21からなるパターンに,上記リード部を介して通電
し,その表面に電解めっき法により,Ni/Auめっき
膜41を形成させる。このとき,ドライフィルム31を
被覆した部分の銅めっき膜21の表面には,上記Ni/
Auめっき膜41は形成されない。
【0010】次に,図27に示すごとく,上記ドライフ
ィルム31を除去する。次に,図28に示すごとく,銅
めっき膜21におけるNi/Auめっき膜41により覆
われていない部分を,エッチングにより除去する。次
に,図29に示すごとく,積層体9の表面におけるパタ
ーンが形成されていない部分に,エポキシ系又はアクリ
ル系等のソルダーレジスト6を形成する。これにより,
上記電子部品搭載用多層基板が得られる。
【0011】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記電子部品
搭載用多層基板においては,図29,図30に示すごと
く,配線パターン51,55及びパッド52,54を構
成する銅箔11及び銅めっき膜21は,その最上表面は
Ni/Auめっき膜41によって被覆されているが,そ
の端部においては露出している。そのため,この銅層
が,腐食するおそれがある。
【0012】また,絶縁基板91〜93は,めっきリー
ドがとれない。そのため,上記Ni/Auめっき膜41
を形成するに当たって,パターンと接続するリード部を
形成する等,複雑な工程が必要となる。そのため,製造
工程が多くなり期間を要する。そして,いわゆるリード
タイムが長くなり,多大な費用がかかる。本発明はかか
る従来の問題点に鑑み,耐腐食性に優れたパターンを容
易に形成することができる,電子部品搭載用多層基板の
製造方法を提供しようとするものである。
【0013】
【課題の解決手段】本発明は,(a)複数の絶縁基板
に,配線パターンと電子部品搭載用の搭載穴とを形成
し,(b)上記配線パターンの露出部表面に,無電解め
っき法により第1Ni/Auめっき膜を施し,(c)上
記複数の絶縁基板を積層し,積層体を得た後,(d)該
積層体にスルーホールを穿設し,(e)上記第1Ni/
Auめっき膜の表面及び上記スルーホールの内壁を含め
た上記積層体の全表面に,銅めっき膜を形成し,(f)
上記銅めっき膜における配線パターンを被覆していない
部分をエッチングにより除去し,(g)上記第1Ni/
Auめっき膜又は/及び銅めっき膜の露出表面に,無電
解めっき法により第2Ni/Auめっき膜を施すことを
特徴とする電子部品搭載用多層基板の製造方法にある。
【0014】本発明において最も注目すべきことは,配
線パターン,及び該配線パターンを覆う銅めっき膜の全
表面を第2Ni/Auめっき膜により被覆することであ
る。上記第1,及び第2Ni/Auめっき膜は,無電解
めっき法により形成される。上記無電解めっき法は,積
層体をNiとAuとを含むめっき液に浸漬することによ
り,その表面に化学還元反応で金属を析出させる方法で
ある。上記めっき液には,Ni源として硫酸ニッケル
が,Au源としてシアン化金カリウムが,Niの還元剤
として次亜リン酸ナトリウムが溶解している。また,上
記Ni/Auめっき膜は,Niめっき液に浸漬した後,
Auめっき液に浸漬することによっても形成できる。
【0015】上記銅めっき膜は,例えば,硫酸銅めっき
のようなプリント配線基板で使用されるめっきの方法に
より形成される。上記配線パターンは,銅,ニッケル,
金等の導電材より形成される。上記配線パターンとして
は,積層体の内部に位置する内層パターン,又は積層体
の外部に位置する外層パターンがある。
【0016】上記配線パターンの露出部とは,積層体を
構成したときに,該積層体の表面に位置する配線パター
ンの部位をいう。この露出部としては,例えば,上記搭
載穴の周縁に形成された内層パターンの延設部等があ
る。該延設部は,ボンディングパッド等である。上記第
1Ni/Auめっき膜又は/及び銅めっき膜の露出表面
とは,積層体の表面に形成された配線パターンを覆う上
記第1Ni/Auめっき膜又は/及び銅めっき膜をい
う。上記絶縁基板としては,ガラス・エポキシ基板,ガ
ラス・ポリイミド基板,ガラスビスマレイミドトリアジ
ン基板等を用いる。上記複数枚の絶縁基板は,プリプレ
グ等の接着材により接着され,積層体を形成する。
【0017】
【作用及び効果】本発明においては,配線パターン,及
び該配線パターンを覆う銅めっき膜の全表面を第2Ni
/Auめっき膜により被覆している。そのため,配線パ
ターン及び銅めっき膜が外気と接触することがない。ま
た,Ni/Auめっき膜は,耐腐食性に優れている。従
って,耐腐食性に優れた配線パターンを形成することが
できる。
【0018】また,上記第1及び第2Ni/Auめっき
膜は,ともに無電解めっき法により形成されるため,パ
ターンに電流を導くためのリード部を設ける必要がな
い。そのため,容易に配線パターンの表面にNi/Au
めっき膜を形成することができる。本発明によれば,耐
腐食性に優れたパターンを容易に形成することができ
る,電子部品搭載用多層基板の製造方法を提供すること
ができる。
【0019】
【実施例】実施例1 本発明の実施例について,図1〜図7を用いて説明す
る。本例にかかる電子部品搭載用多層基板97は,図1
に示すごとく,複数の絶縁基板91,92,93を積層
した積層体9を有すると共に,電子部品搭載部90の周
囲にボンディングパッド53を設けてなる。
【0020】また,上記電子部品搭載用多層基板は,積
層体9を貫通するスルーホール99と,該スルーホール
99のパッド52,54と,配線パターン51,55,
56とを有している。配線パターン51,55,パッド
52,54は,積層体9の表裏両面に設けられた外層パ
ターンである。配線パターン56は,積層体9の内部に
設けられた内層パターンである。ボンディングパッド5
3は,内層パターンとしての配線パターン56の延設部
である。
【0021】配線パターン51,55,56,パッド5
2,54,及びボンディングパッド53は,銅箔1より
なる。上記配線パターン51,55,及びパッド52,
54は,銅めっき膜3及び第2Ni/Auめっき膜4に
より被覆されている。ボンディングパッド53は,,第
1及び第2Ni/Auめっき膜2,4により被覆されて
いる。スルーホール99の壁面は,銅めっき膜3及び第
2Ni/Auめっき膜4により被覆されている。
【0022】上記電子部品搭載部90は,絶縁基板9
1,92,93の搭載穴910,920,930よりな
る。搭載穴910は,凹形状で,上面側が開口してい
る。搭載穴920,930は,絶縁基板92,93を貫
通している。絶縁基板91〜93は,エポキシ系又はア
クリル系等のソルダーレジスト6及び接着材7により接
着されている。積層体9の表面は,エポキシ系又はアク
リル系等のソルダーレジスト6により被覆されている。
【0023】次に,上記電子部品搭載用多層基板の製造
方法について説明する。まず,図2に示すごとく,表裏
両面に銅箔1を貼着した絶縁基板91,92,93を準
備する。次いで,銅箔1の不要部を除去して内層パター
ンとしての配線パターン56を形成する。次いで,図
2,図3に示すごとく,配線パターンの延設部としての
ボンディングパッド53の表面を,第1Ni/Auめっ
き膜2により被覆する。次に,積層体の内部に位置する
絶縁基板91〜93の表面をエポキシ系又はアクリル系
等のソルダーレジスト6により被覆する。
【0024】次に,絶縁基板91〜93に搭載穴910
〜930を穿設する。搭載穴910は,上側が開口した
凹形状にザグリ加工する。搭載穴920,930は,絶
縁基板92,93を貫通する貫通穴に穿設する。このと
き,搭載穴920は,搭載穴930よりも小さい口径と
する。
【0025】次に,図4に示すごとく,接着層7を介し
て上記絶縁基板91〜93を積層し,積層体9を得る。
次いで,該積層体9にスルーホール99を穿設する。次
に,図5に示すごとく,スルーホール99の壁面を含め
て,積層体9の全表面を,銅めっき膜3により被覆す
る。次に,図6に示すごとく,銅箔1及び銅めっき膜3
の不要部分を除去して,積層体9の表裏両面に,配線パ
ターン51,55,及びパッド52,54を形成する。
【0026】次に,図7に示すごとく,積層体9の表裏
両面にエポキシ系又はアクリル系等のソルダーレジスト
6を形成する。次に,上記第1Ni/Auめっき膜2又
は銅めっき膜3の表面を第2Ni/Auめっき膜4によ
り被覆する。これにより,図1に示した,上記電子部品
搭載用多層基板97が得られる。
【0027】次に,本例の作用効果について説明する。
本例においては,図7に示すごとく,配線パターン5
1,55,パッド52,54の銅箔1及び銅めっき膜
3,ボンディングパッド53の銅箔1及び第1Ni/A
uめっき膜2,並びにスルーホール99の内壁を覆う銅
めっき膜3の全表面を,第2Ni/Auめっき膜4によ
り被覆している。そのため,上記銅箔1,銅めっき膜3
が外気と接触することがない。また,第1及び第2Ni
/Auめっき膜2,4は,耐腐食性に優れている。
【0028】また,積層体9から露出するボンディング
パッド53は,予め第1Ni/Auめっき膜2により被
覆され,その後更にその表面が第2Ni/Auめっき膜
4により被覆される。そのため,外気と接触しやすい上
記ボンディングパッド53は,更に厚く上記Ni/Au
めっき膜2,4により被覆されることになる。従って,
耐腐食性に優れた配線パターンを形成することができ
る。また,上記Ni/Auめっき膜2,4は,ともに無
電解めっき法により形成されるため,パターンに電流を
導くためのリード部を設ける必要がない。そのため,容
易に配線パターンの表面にNi/Auめっき膜を形成す
ることができる。
【0029】実施例2 本例にかかる電子部品搭載用多層基板は,図8に示すご
とく,2枚の絶縁基板94,95を積層してなる積層体
9である。絶縁基板94,95の間には,内層パターン
としての配線パターン56が形成されている。該配線パ
ターン56の延設部には,ボンディングパッド53が形
成されている。積層体9の外表面には,外層パターンと
しての配線パターン51,55及びパッド52,54が
形成されている。絶縁基板94,95には,搭載穴94
0,950が穿設されており,前者は上面側にだけ開口
しており,後者は絶縁基板95を貫通している。
【0030】次に,上記電子部品搭載用多層基板97の
製造方法について説明する。まず,図9に示すごとく,
絶縁基板94,95に,内層パターンとしての配線パタ
ーン56及びボンディングパッド53を形成する。次い
で,内層パターンの延設部としてのボンディングパッド
53の表面を,第1Ni/Auめっき膜2により被覆す
る。次に,積層体の内部に位置する絶縁基板94,95
の表面をエポキシ系又はアクリル系等のソルダーレジス
ト6により被覆する。
【0031】次に,絶縁基板94,95に搭載穴940
及び凹部951を穿設する。搭載穴940は上側が開口
した凹形状に,凹部951は下側が開口した凹形状とす
る。上記凹部951の上側には蓋部952が設けられて
いる。このとき,搭載穴940は,凹部951よりも小
さい口径とする。
【0032】次に,図10に示すごとく,接着層7を介
して上記絶縁基板94,95を積層し,積層体9を得
る。次いで,該積層体9にスルーホール99を穿設す
る。次いで,図11に示すごとく,スルーホール99の
壁面を含めた,積層体9の全表面を,銅めっき膜3によ
り被覆する。
【0033】次に,積層体9の表面に配線パターンと同
形状のパターンフィルムを載置し,この状態で積層体9
をエッチング溶液中に浸漬する。これにより,図12に
示すごとく,銅箔1及び銅めっき膜3の不要部分を除去
して,積層体9の表裏両面に,配線パターン51,55
及びパッド52,54を形成する。次いで,積層体9の
表裏両面にエポキシ系又はアクリル系等のソルダーレジ
スト6を形成する。
【0034】次に,図13に示すごとく,上記積層体9
を無電解溶液中に浸漬し,銅めっき膜3の表面が第2N
i/Auめっき膜4により被覆される。このとき,上記
エポキシ系又はアクリル系等のソルダーレジスト6の表
面には,第2Ni/Auめっき膜4が形成されない。こ
れは,銅系の材質にのみ付着するパラジウム系の触媒を
使用した無電解めっき法により,上記第2Ni/Auめ
っき膜4を形成しているためである。
【0035】次に,絶縁基板95の凹部951の底部9
52を,その周囲(点線部分)を切断することにより除
去し,図8に示すごとく,上記凹部951と同位置に搭
載穴950を形成する。これにより,図8に示す電子部
品搭載用多層基板97が得られる。
【0036】本例においては,図11〜図13に示すご
とく,積層体9の表面に配線パターン51,55及びパ
ッド52,54を形成し,その表面を第2Ni/Auめ
っき膜4により被覆するとき,電子部品搭載部90の内
部がエッチング液や無電解溶液と接触しない。そのた
め,上記電子部品搭載部90の内部に形成されているボ
ンディングパッド53に損傷を与えることなく,本例の
電子部品搭載用多層基板を作製することができる。
【0037】また,図11に示すごとく,積層体9の表
面に銅めっき膜3を施す際に,電子部品搭載部90内に
は銅めっき膜3が形成されない。そのため,電子部品搭
載部90内の銅めっき膜3をエッチング処理により除去
する手間を省略することができる。その他は,実施例1
と同様の効果を得ることができる。
【0038】実施例3 本例においては,図14に示すごとく,電子部品搭載部
90をマスクフィルム953により覆った状態で,積層
体9の表面に銅めっき膜3を施し(図11参照),次い
でエッチング処理により積層体9の表面に配線パターン
51,55及びパッド52,54を形成し(図12参
照),更に続いて銅めっき膜3の表面に無電解めっき法
により,第2Ni/Auめっき膜4を形成している(図
13参照)。
【0039】上記絶縁基板95には,予め該絶縁基板9
5を貫通する搭載穴950を穿設しておく。上記マスク
フィルム953は,搭載穴950の口径よりもわずかに
大きい形状をしている。また,マスクフィルム953
は,銅めっき膜形成用めっき液,銅めっき膜用エッチン
グ溶液,及びNi/Auめっき膜形成用の無電解溶液に
対し,耐性のあるものである。
【0040】尚,マスクフィルム953として,銅めっ
き膜形成用めっき液,銅めっき膜用エッチング溶液にの
み耐性があり,Ni/Auめっき膜形成用の無電解溶液
に対しては耐性のない材質を用いた場合には,積層体9
を無電解溶液に浸漬する前に,Ni/Auめっき膜形成
用の無電解溶液に耐性のある材質で形成され,かつ上記
マスクフィルム953と同形状のマスクフィルムと取り
替えればよい。その他は実施例2と同様である。本例に
おいても実施例2と同様の効果を得ることができる。
【0041】実施例4 本例にかかる電子部品搭載用多層基板は,図15に示す
ごとく,パッド52,54は銅箔1により形成されてお
り,該銅箔1は第1Ni/Auめっき膜2,銅めっき膜
3,及び第2Ni/Auめっき膜4により被覆されてい
る。また,配線パターン51,55は,第1及び第2N
i/Auめっき膜2,4により被覆されている。積層体
9は,2枚の絶縁基板94,95を積層し,接着したも
のである。また,電子部品搭載部90は,絶縁基板95
に設けられた搭載穴950よりなる。その他の構成は,
実施例1の電子部品搭載用多層基板と同様である。
【0042】次に,上記電子部品搭載用多層基板の製造
方法について説明する。まず,図16に示すごとく,絶
縁基板94,95に,内層パターンとしての配線パター
ン56及びボンディングパッド53と,外層パターンと
しての配線パターン51,55及びパッド52,54を
形成する。次いで,ボンディングパッド53,配線パタ
ーン51,55,及びパッド52,54の表面を,第1
Ni/Auめっき膜2により被覆する。次に,積層体9
の内部に位置する絶縁基板94,95の表面をエポキシ
系又はアクリル系等のソルダーレジスト6により被覆す
る。次に,上記絶縁基板95に搭載穴950を穿設す
る。搭載穴950は絶縁基板95を貫通する貫通穴とす
る。
【0043】次に,図17に示すごとく,接着層7を介
して上記絶縁基板94,95を積層し,積層体9を得
る。次に,図18に示すごとく,該積層体9にスルーホ
ール99を穿設し,次いで,スルーホール99の壁面を
含む積層体9の全表面を,銅めっき膜3により被覆す
る。
【0044】次に,図19に示すごとく,配線パター
ン,スルーホールの内壁,パッド,及びバイアホールの
表面を被覆する銅めっき膜3だけを残し,その他の部分
の銅めっき膜3をエッチングにより除去する。上記エッ
チングは,上記のパターンと同一形状のパターンが形成
されているマスクフィルムを積層体9の表裏両面に載置
し,この状態で,積層体9をエッチング液の中に浸漬す
ることにより行う。エッチング後は,上記マスクフィル
ムは取り除かれる。
【0045】その後,上記実施例1の図7と同様の方法
により,積層体9の表面にエポキシ系又はアクリル系等
のソルダーレジスト6を形成し,次いで,上記銅めっき
膜3の表面を第2Ni/Auめっき膜4により被覆す
る。これにより,上記図15に示した電子部品搭載用多
層基板97が得られる。
【0046】本例においては,絶縁基板94,95を積
層する前に,外層パターンとしての配線パターン及びパ
ッドを形成している。そのため,これらのパターンの表
面は,第1及び第2Ni/Auめっき膜2,4により更
に厚く被覆されることとなる。従って,耐腐食性に優れ
た外層パターンを形成することができる。その他は,上
記実施例1と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の電子部品搭載用多層基板の断面図。
【図2】実施例1における,積層前の,絶縁基板の断面
図。
【図3】実施例1における,ボンディングパッド付近の
絶縁基板の拡大断面図。
【図4】実施例1における,絶縁基板を積層し,スルー
ホールを穿設した積層体の断面図。
【図5】実施例1における,積層体の表面に銅めっき膜
を施した積層体の断面図。
【図6】実施例1における,配線パターン及びパッドを
形成した積層体の断面図。
【図7】実施例1における,エポキシ系又はアクリル系
等のソルダーレジストを施した積層体の断面図。
【図8】実施例2の電子部品搭載用多層基板の断面図。
【図9】実施例2における,積層前の,絶縁基板の断面
図。
【図10】実施例2における,スルーホールが穿設され
た積層体の断面図。
【図11】実施例2における,銅めっき膜が形成された
積層体の断面図。
【図12】実施例2における,配線パターン及びエポキ
シ系又はアクリル系等のソルダーレジストを形成した積
層体の断面図。
【図13】実施例2における,第2Ni/Auめっき膜
を形成した積層体の断面図。
【図14】実施例3における,電子部品搭載部がマスク
フィルムにより覆われた積層体の断面図。
【図15】実施例4の電子部品搭載用多層基板の断面
図。
【図16】実施例4における,積層前の,絶縁基板の断
面図。
【図17】実施例4における,絶縁基板を積層した積層
体の断面図。
【図18】実施例4における,積層体の表面に銅めっき
膜を施した積層体の断面図。
【図19】実施例4における,エッチング後の積層体の
断面図。
【図20】従来例における,積層前の絶縁基板の断面
図。
【図21】従来例における,スルーホールを穿設し,銅
めっき膜を施した積層体の断面図。
【図22】従来例における,配線パターン及びパッドを
形成した積層体の断面図。
【図23】従来例における,エポキシ系又はアクリル系
等のソルダーレジストを施した積層体の断面図。
【図24】従来例における,底部を除去した積層体の断
面図。
【図25】従来例における,ドライフィルムを施した積
層体の断面図。
【図26】従来例における,電解Ni/Auめっき膜を
施した積層体の断面図。
【図27】従来例における,ドライフィルムを除去した
積層体の断面図。
【図28】従来例における,積層体の裏面側に配線パタ
ーン及びパッドを形成した積層体の断面図。
【図29】従来例における,積層体の裏面側にエポキシ
系又はアクリル系等のソルダーレジストを形成した積層
体の断面図。
【図30】従来例の問題点を指摘する説明図。
【符号の説明】
1...銅箔, 2...第1Ni/Auめっき膜, 3...銅めっき膜, 4...第2Ni/Auめっき膜, 51,55,56...配線パターン, 52,54...パッド, 53...ボンディングパッド, 6...エポキシ系又はアクリル系等のソルダーレジス
ト, 7...接着層, 9...積層体, 90...電子部品搭載部, 910,920,930,940,950...搭載
穴, 91〜95...絶縁基板, 99...スルーホール,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/12 H05K 3/24 A 7511−4E 3/42 B 7511−4E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)複数の絶縁基板に,配線パターン
    と電子部品搭載用の搭載穴とを形成し, (b)上記配線パターンの露出部表面に,無電解めっき
    法により第1Ni/Auめっき膜を施し, (c)上記複数の絶縁基板を積層し,積層体を得た後, (d)該積層体にスルーホールを穿設し, (e)上記第1Ni/Auめっき膜の表面及び上記スル
    ーホールの内壁を含めた上記積層体の全表面に,銅めっ
    き膜を形成し, (f)上記銅めっき膜における配線パターンを被覆して
    いない部分をエッチングにより除去し, (g)上記第1Ni/Auめっき膜又は/及び銅めっき
    膜の露出表面に,無電解めっき法により第2Ni/Au
    めっき膜を施すことを特徴とする電子部品搭載用多層基
    板の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記配線パターン
    は,積層体の内部に位置する内層パターンであることを
    特徴とする電子部品搭載用多層基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において,上記配線パターン
    は,積層体の外部に位置する外層パターンであることを
    特徴とする電子部品搭載用多層基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において,上記配線パターンの
    露出部は,上記搭載穴の周縁に形成された内層パターン
    の延設部であることを特徴とする電子部品搭載用多層基
    板の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において,上記内層パターンの
    延設部は,ボンディングパッドであることを特徴とする
    電子部品搭載用多層基板の製造方法。
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