JPH0710586U - サイレントチエーン - Google Patents
サイレントチエーンInfo
- Publication number
- JPH0710586U JPH0710586U JP3902293U JP3902293U JPH0710586U JP H0710586 U JPH0710586 U JP H0710586U JP 3902293 U JP3902293 U JP 3902293U JP 3902293 U JP3902293 U JP 3902293U JP H0710586 U JPH0710586 U JP H0710586U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide plate
- silent chain
- pin
- rocker joint
- pair
- Prior art date
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- Granted
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- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 長、短両方のロッカージョイントピンの両端
をガイドプレートのピン穴内でうけることによって、チ
エーンの幅の増大を抑制し、かつチエーン各部の強度バ
ランスを確保して、軽量で耐荷重性能の優れたサイレン
トチエーンを得る。 【構成】 サイレントチエーン1は、一対の歯31及び
一対のピン穴32を有する複数のリンクプレート3を横
に並べて形成したリンクの組2、2’を複数個長手方向
に並べ、隣接するリンクの組の該ピン穴を整合して該ピ
ン穴内に長短一組のロッカージョイントピン5、5’を
挿入してリンクの組を屈曲可能に連結し、幾つかの該リ
ンクプレートの組の両外側にガイドプレート4を配置し
て構成される。長いロッカージョイントピン5の端部は
ガイドプレート4のピン穴内42に嵌合されている。ガ
イドプレートのピン穴42はガイドプレートを貫通して
いて該長いロッカージョイントピンが嵌合される貫通部
分43と、短いロッカージョイントピンの端部を受ける
盲穴部分44とを有する。
をガイドプレートのピン穴内でうけることによって、チ
エーンの幅の増大を抑制し、かつチエーン各部の強度バ
ランスを確保して、軽量で耐荷重性能の優れたサイレン
トチエーンを得る。 【構成】 サイレントチエーン1は、一対の歯31及び
一対のピン穴32を有する複数のリンクプレート3を横
に並べて形成したリンクの組2、2’を複数個長手方向
に並べ、隣接するリンクの組の該ピン穴を整合して該ピ
ン穴内に長短一組のロッカージョイントピン5、5’を
挿入してリンクの組を屈曲可能に連結し、幾つかの該リ
ンクプレートの組の両外側にガイドプレート4を配置し
て構成される。長いロッカージョイントピン5の端部は
ガイドプレート4のピン穴内42に嵌合されている。ガ
イドプレートのピン穴42はガイドプレートを貫通して
いて該長いロッカージョイントピンが嵌合される貫通部
分43と、短いロッカージョイントピンの端部を受ける
盲穴部分44とを有する。
Description
【0001】
本考案はサイレントチエーンに関し、更に詳細には、互いに向かい合って接触 する円弧面を有する長、短一組のロッカージョイントピンを備え、長いロッカー ジョイントピンの両端をリンクの組の両側に配置されたガイドプレートのピン穴 内に嵌合した形式のサイレントチエーンの改良に関する。
【0002】
いわゆるロッカージョイント式のサイレントチエーンは、通常、図5[A]及 び[B]に示されるように、幅方向及び長手方向に並べられた複数のリンクプレ ートaの整合されたピン穴bに、互いに転がり接触する長、短一組のロッカージ ョイントピンc,dを、ピン穴内で転がり運動ができるように挿入し、長いロッ カージョイントピンの両端をサイレントチエーンの両側に配置されたガイドプレ ートeのピン穴内fに嵌合固定して構成されている。
【0003】 このような構成のサイレントチエーンに引っ張り荷重が作用するとロッカージ ョイントピンは湾曲し、ガイドプレートの内側近傍において長いロッカージョイ ントピンに作用する剪断応力、曲げ応力が他の部分、すなわち内側に配置された リンクプレートと接触している部分において作用する剪断応力、曲げ応力より大 きくなり、サイレントチエーンの耐荷重性能が小さくなる。
【0004】 この問題を解決するため、本出願人による出願に係る特公平1−55821号 に示されるに、ガイドプレートのすぐ内側に補助プレートを配設し、その補助プ レートのピン穴に長、短両方のロッカージョイントピンの端部を挿入し、それに よってガイドプレート内側近傍において長いロッカージョイントピンに作用する 曲げ応力を緩和してサイレントチエーンの耐荷重性能を改善する技術が開発され たが、この技術では補助プレートを挿入するのでその分サイレントチエーン全体 の幅が広くなりかつ重量も増加する問題がある。また補助プレートを入れるので ガイドプレートのあるリンクの組、いわゆるガイド列とガイドプレートの無いリ ンクの組、いわゆる非ガイド列との間で引っ張り荷重によるリンクプレートの変 形量に差が生じ、引っ張り荷重の下でのピンの湾曲が増大する傾向があるという 問題もある。
【0005】
本考案が解決しようとする課題は、長、短両方のロッカージョイントピンの両 端をガイドプレートのピン穴内でうけることによって、チエーンの幅の増大を抑 制し、かつチエーン各部の強度バランスを確保して、軽量で耐荷重性能の優れた サイレントチエーンを得ることである。
【0006】
本考案は、一対の歯及び一対のピン穴を有する複数のリンクプレートを横に並 べて形成したリンクの組を複数個長手方向に並べ、隣接するリンクの組の該ピン 穴を整合して該ピン穴内に長、短一組のロッカージョイントピンを挿入してリン クの組を屈曲可能に連結し、幾つかの該リンクの組の両外側にガイドプレートを 配置して該長いロッカージョイントピンの端部を該ガイドプレートのピン穴内に 嵌合したサイレントチエーンにおいて、該ガイドプレートのピン穴にはガイドプ レートを貫通していて該長いロッカージョイントピンが嵌合される貫通部分と、 短いロッカージョイントピンの端部を受ける盲穴部分とを設けて構成されている 。
【0007】
上記構成において、サイレントチエーンは駆動スプロケット及び非駆動スプロ ケットに掛けられて駆動スプロケットからの動力を非駆動スプロケットに伝達す る。サイレントチエーンがスプロケットの回りに巻き付くとき隣接するリンクプ レートの組は互いに相対的に回動してチエーンとして屈曲するが、この時一対の ロッカージョイントピン同志は接触面で転がり運動する。チエーンに引っ張り力 が作用してロッカージョイントピンに剪断力が作用しても、一対のロッカージョ イントピンがガイドプレートのピン穴内に入っていてガイドプレートとそのガイ ドプレートのすぐ内側のリンクプレートとの間で作用する剪断力は一対のロッカ ージョイントピンで受けることになるので、その近傍でロッカージョイントピン に作用する剪断応力を少なくできる。したがってサイレントチエーンの幅の増大 を招くことなく隣り合うガイドプレートのない組との間の強度バランスを大きく 崩すこともなくなる。
【0008】
以下、図面を参照して本考案のサイレントチエーンの実施例を説明する。 図1[A]及び[B]において、第1の実施例のサイレントチエーン1が示さ れている。同図において、2、2’は複数のリンクプレート3を横すなわちチエ ーンの幅方向に並べたリンクの組であって、2は両側にガイドプレート4が配置 されたリンクの組で2’が両側にガイドプレートが配置されていないリンクの組 である。リンクプレートは一対の歯31と一対のピン穴32が所定の間隔で形成 された通常のロッカージョイント式のリンクプレートである。リンクプレートの 組2と2’とは、組2のリンクプレート3の間に隣接する組2’のリンクプレー ト3が差し込まれかつピン穴32が互いに整合するようにして、交互に長手方向 に配置されている。整合されたピン穴内には長、短一対のロッカージョイントピ ン5及び5’が挿入されている。
【0009】 ガイドプレート4には整合されたリンクプレートのピン穴32と整合するピン 穴42が形成されている。このピン穴32は長いロッカージョイントピン5の端 部が嵌合されかつガイドプレートを貫通して伸びている貫通部分43と、短いロ ッカージョイントピン5’の端部を収容する盲穴部分44とを有している。盲穴 部分44の深さはガイドプレートの肉厚の約1/2が好ましいが、これに限られ ることはない。長いロッカージョイントピン5の端部は、ピン穴42に貫通部分 内にかしめ、その他公知の手段によってガイドプレートから抜け出ないように固 定されている。したがって長いロッカージョイントピン5はガイドプレート4に 関して及びガイドプレートがある組2のリンクプレート3に関しては固定され、 短いロッカージョイントピン5’がそれらのリンクプレートのピン穴32内で転 がり運動できる。一方、短いロッカージョイントピン5’はガイドプレートのな い組2’のリンクプレート3に関しては固定され、長いロッカージョイントピン 5がそれらのリンクプレートのピン穴32内で転がり運動できる。したがって、 リンクプレート3のピン穴32は上記のようなロッカージョイントピンの運動が できるように形状が決められている。
【0010】 上記構成のサイレントチエーン1は所定の長さのものを無端状に接続され、図 示しない駆動スプロケット及び非駆動スプロケットとに掛けられ、通常のサイレ ントチエーンと同様に駆動スプロケットから非駆動スプロケットに動力を伝達す る。この場合サイレントチエーンには長手方向の引っ張り力が作用し、ロッカー ジョイントピン5、5’には各リンクプレート3の間及びリンクプレートとガイ ドプレート4との間で剪断応力が作用する。図5に示される従来のサイレントチ エーンにおいては、ガイドプレート4とそのガイドプレートのすぐ内側のリンク プレート3との間では、短いロッカージョイントピンの端部がリンクプレートと ガイドプレートとの境界面で終わっているため、長いロッカージョイントピンの みに剪断応力が作用するが、本考案のサイレントチエーンでは短いロッカージョ イントピン5’の端部がピン穴42の盲穴部分44内に入っているため、2本の ロッカージョイントピン5、5’に剪断応力が作用することになる。
【0011】 図2[A]及び[B]において、他の実施例のサイレントチエーン1aが示さ れている。この実施例において、ガイドプレート4aの形状が前の実施例のガイ ドプレートと異なるだけでその他の点は同じである。ガイドプレート4aではピ ン穴42aが形成される部分45aがその他の部分に関して外側に円形に突出し て形成されている。ピン穴42aの直径に対する部分45aの直径は必要に応じ て任意に決められる。このようにすることにより、ガイドプレート4aの必要な 部分のみ肉厚を厚くして強度を十分に確保しながらリンクプレートの重量を減少 させ、それによってサイレントチエーンの重量を減少できる。また、ガイドプレ ートを含むリンクの組とガイドプレートを含まないリンク組との強度バランスの 差を縮めることができる。
【0012】 図3[A]及び[B]において、別の実施例のサイレントチエーン1bが示さ れている。この実施例においても、ガイドプレート4bの形状が最初の実施例の ガイドプレートと異なるだけでその他の点は同じである。このガイドプレート4 bでは背側の縁部分に一対のピン穴の間まで伸びる切欠き46bが形成されてい る。このようにすることによって、切欠き46bによって除かれた量だけガイド プレートの重量が軽くなり、サイレントチエーンの重量を減少できる。また、ガ イドプレートを含むリンクの組とガイドプレートを含まないリンク組との強度バ ランスの差を縮めることができる。
【0013】 図4[A]及び[B]において、別の実施例のサイレントチエーン1cが示さ れている。この実施例においても、ガイドプレート4cの形状が最初の実施例の ガイドプレートと異なるだけで、しかも図2及び図3の実施例のガイドプレート の特徴部分を備えた構造になっている。すなわちガイドプレート4cには外側に 突出する部分45cと背側の切欠き46cとが形成されている。この実施例では ガイドプレートの必要な強度を保ったまま重量を更に減少できる。
本考案によれば、次の通りの効果を奏することが可能である。 (1)ロッカージョイントピンの径を増大することなく強度を大きくできる。 (2)サイレントチエーンの各部の強度のバランスが良くなる。 (3)軽量で耐荷重性能の良いサイレントチエーンをつくることができる。
【図1】[A]は本考案のサイレントチエーンの第1の
実施例の一部分の平断面図で、[B]はそのサイレント
チエーンの側面図である。
実施例の一部分の平断面図で、[B]はそのサイレント
チエーンの側面図である。
【図2】[A]は本考案のサイレントチエーンの第2の
実施例の一部分の平断面図で、[B]はそのサイレント
チエーンの側面図である。
実施例の一部分の平断面図で、[B]はそのサイレント
チエーンの側面図である。
【図3】[A]は本考案のサイレントチエーンの第3の
実施例の一部分の平断面図で、[B]はそのサイレント
チエーンの側面図である。
実施例の一部分の平断面図で、[B]はそのサイレント
チエーンの側面図である。
【図4】[A]は本考案のサイレントチエーンの第4の
実施例の一部分の平断面図で、[B]はそのサイレント
チエーンの側面図である。
実施例の一部分の平断面図で、[B]はそのサイレント
チエーンの側面図である。
【図5】[A]は従来のサイレントチエーンの平断面図
で、[B]はそのサイレントチエーンの側面図である。
で、[B]はそのサイレントチエーンの側面図である。
1、1a、1b、1c サイレントチエーン 2、2’ リンクの組 3 リンクプレート 31 歯 32 ピン穴 4、4a、4b、4c ガイドプレート 42、42a、42b、42c ピン穴 43、43a、43b、43c 貫通部分 44、44a、44b、44c 盲穴部分 45a、45c 部分 46b、46c
切欠き 5、5’ ロッカージョイントピン
切欠き 5、5’ ロッカージョイントピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉田 幸生 三重県名張市八幡字口入野1300番50 ボー グ・ワーナー・オートモーティブ株式会社 内
Claims (3)
- 【請求項1】 一対の歯及び一対のピン穴を有する複数
のリンクプレートを横に並べて形成したリンクの組を複
数個長手方向に並べ、隣接するリンクの組の該ピン穴を
整合して該ピン穴内に長、短一組のロッカージョイント
ピンを挿入してリンクの組を屈曲可能に連結し、幾つか
の該リンクの組の両外側にガイドプレートを配置して該
長いロッカージョイントピンの端部を該ガイドプレート
のピン穴内に嵌合したサイレントチエーンにおいて、該
ガイドプレートのピン穴にはガイドプレートを貫通して
いて該長いロッカージョイントピンが嵌合される貫通部
分と、短いロッカージョイントピンの端部を受ける盲穴
部分とを設けたことを特徴とするサイレントチエーン。 - 【請求項2】 請求項1に記載のサイレントチエーンに
おいて、該ガイドプレートの該ピン穴の部分及びその周
辺の所望の範囲をガイドプレートの他の部分より外側に
突出させ、それによってガイドプレートの重量を減少し
たサイレントチエーン。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載のサイレントチエ
ーンにおいて、該ガイドプレートの背側に該一対のピン
穴の間で切欠きを形成し、それによってガイドプレート
の質量を減少したサイレントチエーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993039022U JP2606930Y2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | サイレントチエーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993039022U JP2606930Y2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | サイレントチエーン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710586U true JPH0710586U (ja) | 1995-02-14 |
JP2606930Y2 JP2606930Y2 (ja) | 2001-02-19 |
Family
ID=12541490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993039022U Expired - Fee Related JP2606930Y2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | サイレントチエーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2606930Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102013214047A1 (de) | 2012-08-08 | 2014-02-13 | Tsubakimoto Chain Co. | Geräuschlose Kette |
-
1993
- 1993-07-16 JP JP1993039022U patent/JP2606930Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102013214047A1 (de) | 2012-08-08 | 2014-02-13 | Tsubakimoto Chain Co. | Geräuschlose Kette |
JP2014035020A (ja) * | 2012-08-08 | 2014-02-24 | Tsubakimoto Chain Co | サイレントチェーン |
US9051992B2 (en) | 2012-08-08 | 2015-06-09 | Tsubakimoto Chain Co. | Silent chain |
DE102013214047B4 (de) | 2012-08-08 | 2021-10-21 | Tsubakimoto Chain Co. | Zahnkette |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2606930Y2 (ja) | 2001-02-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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