JPH07103173A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機

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JPH07103173A
JPH07103173A JP24451093A JP24451093A JPH07103173A JP H07103173 A JPH07103173 A JP H07103173A JP 24451093 A JP24451093 A JP 24451093A JP 24451093 A JP24451093 A JP 24451093A JP H07103173 A JPH07103173 A JP H07103173A
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JP
Japan
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chamber
discharge
discharge pipe
hole
pulsation
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JP24451093A
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English (en)
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Tetsuzo Ukai
徹三 鵜飼
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、簡単、低コストの構造で、吐出チャ
ンバ−を有効に活用して、吐出ガスの脈動を十分に減衰
させられる密閉型圧縮機を提供することにある。 【構成】密閉ハウジング1の吐出チャンバ−43内に、
その内部を圧縮機構6の吐出ポ−ト15と連通する内周
側チャンバ−43aと外周側チャンバ−43bとに仕切
るバッフル板41を設け、このバッフル板41に両チャ
ンバ−を連通する通孔43cを設け、外周側チャンバ−
内において、通孔からの距離が長行程−短行程=120
m(音速)/2×運転周波数となる位置に吐出管44を
接続したことにある。これにより、外周側チャンバ−4
3bにおいて、吐出ガスを、通孔43cから長行程を経
て吐出管44へ至る経路と、それとは反対側の短行程を
経て吐出管44へ至る経路との二つに分け、吐出管44
の部位において脈動を互いに打ち消し合わせて、吐出ガ
スの脈動を十分に減衰させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機構で圧縮された
ガスを、密閉ハウジングの内部にある吐出チャンバ−を
介して、吐出管から密閉ハウジング外に吐出させる密閉
型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置、冷凍装置などでは、密閉
型圧縮機を用いて、冷凍サイクルを構成することが行わ
れている。密閉型圧縮機は、密閉ハウジング内に、ガス
を圧縮させるための圧縮機構と、モ−タとが収容された
構造となっている。
【0003】これら両者は、駆動軸を介して連結されて
いて、モ−タの回転力を圧縮機構に伝達して、同圧縮機
構を駆動するようにしてある。ところで、密閉型圧縮機
では、圧縮機構で発生した吐出ガスの脈動を低減させる
ために、図3に示されるように例えば密閉ハウジングa
内の上部に円筒状の吐出チャンバ−bを形成して、この
吐出チャンバ−b内に圧縮機構cからの吐出ガスを吐出
させた後、吐出チャンバ−bの中央部に接続してある吐
出管dを経て、外部へ吐出されるようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、吐出チャン
バ−bは、空間をそのまま用いただけの構造なので、吐
出ガスの脈動を減衰する機能には限界がある。このた
め、吐出ガスの脈動は、吐出チャンバ−bにおいて減衰
しきれず、吐出管に伝播してしまう問題がある。
【0005】この脈動は、吐出管から、配管を伝播する
ので、密閉形圧縮機につながる冷凍サイクル機器(例え
ば空気調和装置では室外側熱交換器)から大きな脈動音
が放射されるという騒音の原因となる。
【0006】そこで、別途、吐出マフラを設置すること
が考えられる。しかしながら、これではかなりコストが
高価となる問題があり、容易に脈動を低減できるもので
はない。
【0007】このため、密閉型圧縮機では、脈動を有
効、かつ簡単な構造で低減できるものが要望されてい
る。本発明は、このような事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、簡単な構造で、かつ低コ
ストで、吐出チャンバ−を有効に活用して、吐出ガスの
脈動を十分に減衰させることができる密閉型圧縮機を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の密閉型圧縮機は、密閉ハウジング内に形成
されている吐出チャンバ−内に、その内部を圧縮機構の
吐出ポ−トと連通する内周側チャンバ−と外周側チャン
バ−とに仕切る仕切板を設け、この仕切板に前記内周側
チャンバ−と前記外周側チャンバ−とを連通する通孔を
設け、かつ外周側チャンバ−内において、通孔からの距
離が「長行程−短行程=120m(音速)/2×運転周
波数」となる位置に前記吐出管を接続したことにある。
【0009】
【作用】本発明の密閉空圧縮機によると、圧縮機構の吐
出ポ−トから吐出された吐出ガスは、内周側チャンバ−
を経て、通孔から外周側チャンバ−へ導かれる。この吐
出ガスは、通孔から長行程を経て吐出管へ至る経路と、
それとは反対側の短行程を経て吐出管へ至る経路とに分
かれて後、吐出管の位置で衝突する。
【0010】このとき、吐出管の位置は、「長行程−短
行程=120m(音速)/2×運転周波数」に設定して
ある。このことは、各経路を経た吐出ガスは、吐出管位
置で、脈動が相互に打ち消し合う。
【0011】しかるに、吐出ガスの脈動は、吐出チャン
バ−を有効に活用して、十分に減衰されることとなる。
しかも、この減衰の効果は、吐出チャンバ−内に、通孔
を有する仕切板を設け、設定位置に吐出管を接続する構
造なので、簡単であり、また低コストですむ。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図1および図2に示す一実施
例にもとづいて説明する。図1は、本発明を適用した密
閉型圧縮機、例えばスクロ−ル型圧縮機を示し、図中1
は密閉ハウジングである。
【0013】密閉ハウジング1は、上下方向に沿って延
びる円筒形に構成されている。この密閉ハウジング1内
の上段側には、ディスチャ−ジカバ−2が上下方向を仕
切るように設けられている。
【0014】このディスチャ−ジカバ−2を境として、
密閉ハウジング1内は、密閉ハウジング1内の上方を高
圧側3とし、下方を低圧側4にしてある。密閉ハウジン
グ1の低圧側4には、下部側にモ−タ5が配設され、上
部側にスクロ−ル式の圧縮機構6が配設されている。ま
たこれら両者間には、同間に渡って回転シャフト7(回
転軸)が配設されている。
【0015】モ−タ5は、密閉ハウジング1の内周部に
圧入されて支持されたステ−タ8と、このステ−タ8の
内腔に配置されたロ−タ9とを有している。そして、ロ
−タ9は回転シャフト7の下部側に固定され、回転を回
転シャフト7から出力させるようにしている。なお、ス
テ−タ8につながる端子10は、密閉ハウジング1の外
周部に設置してある。
【0016】スクロ−ル式の圧縮機構6は、例えばアル
ミ部材で構成されたアルミ製の固定スクロ−ル11とこ
れに組合う同じくアルミ製の旋回スクロ−ル16とを有
してなる。
【0017】すなわち、固定スクロ−ル11は、端板1
2、その端板12の内面に立設された渦巻状のラップ1
3、さらにそのラップ13を取り囲むように立設した周
壁14を有している。また端板12の中央部には吐出ポ
−ト15を有している。
【0018】旋回スクロ−ル16は、端板17、その内
面に立設された渦巻状のラップ18を有している。また
端板17の外面中央部には筒状のボス部19を有してい
る。そして、固定スクロ−ル11と旋回スクロ−ル16
とは、ラップ13,18同志が、180度(所定角
度)、ずらして相互に噛み合うように組合わせられ、端
板部分で囲まれたラップ間に、圧縮工程を成立させるた
めの三日月状の複数個の密閉空間20を構成させてい
る。
【0019】この組合った両スクロ−ル11,16は、
ディスチャ−ジカバ−2と、低圧側4の上段側に固定さ
れているケ−シング状の主フレ−ム21との間に、固定
スクロ−ル11を上側、旋回スクロ−ル16を下側に配
置した状態で介装してある。
【0020】そして、旋回スクロ−ル16の端板12
は、主フレ−ム21の上面に形成してある水平な受面2
1aにて摺動自在に受け止められている。固定スクロ−
ル11は、主フレ−ム21の外周側に形成されている周
壁部分21bに対して、支持ばね22を介して、上下方
向に変位可能に支持されている。詳しくは、固定スクロ
−ル11には周壁部分21bの側方へ突き出るブラケッ
ト23が設けられている。そして、このブラケット23
が支持ばね22を介して周壁部分21の上部に固定され
た構造となっている。
【0021】固定スクロ−ル11の周壁14に設けた吸
込ポ−ト(図示しない)は、周壁14の側方の空間2
9、主フレ−ム21に設けた同フレ−ム21の両側を連
通する吸込通路(図示せず)、低圧側4を通じて、密閉
ハウジング1の外周部に接続してある吸込管30に連通
してあり、外部からガスを圧縮機構6へ導けるようにし
てある。
【0022】また旋回スクロ−ル16のボス部19内に
は、旋回軸受24を介して、ドライブブッシュ25が嵌
挿してある。このドライブブッシュ25には、径方向に
若干延びる通孔で構成されるスライド孔25aが形成し
てある。
【0023】回転シャフト7の上端は、主フレ−ム21
を貫通して、旋回スクロ−ル16の端板中央に向かって
延びている。この回転シャフト7の上端は、主フレ−ム
21の貫通部分に設けてある上部軸受26にて回転自在
に支持されている。
【0024】この回転シャフト7の上端には、偏心ピン
27が突設してある。この偏心ピ27が、上記スライド
孔25aにスライド自在に嵌挿されている。これによっ
て、旋回スクロ−ル16は、回転シャフト7が回転する
と、固定スクロ−ル11の軸心回りを旋回するようにな
る旋回スクロ−ル16の端板17と主フレ−ム21の受
面21aとの間には、旋回スクロ−ル16の公転旋回運
動を許容するが同旋回スクロ−ル16の自転を阻止する
自転阻止機構、例えばオルダムリング28が介装されて
いる。
【0025】このオルダムリング28および偏心ピン2
7によって得られる旋回スクロ−ル16の旋回公転運動
により、密閉空間20の容積は、次第に減少するように
なっている。つまり、この密閉空間20を利用して、ガ
スを圧縮させることができるようになっている。
【0026】固定スクロ−ル11の端板12の上面に
は、端板12の軸心を中心とした大小2つの円筒状のフ
ランジ31,32が上方に向かって突き出ている。また
ディスチャ−ジカバ−2の内面には、フランジ31,3
2間に形成される環状の凹部33内に向かって突き出る
円筒状のフランジ34が形成されている。このフランジ
34は、凹部33にスライド自在に嵌挿されている。そ
して、各フランジ34と各フランジ31,32とが摺接
する側面間には、それぞれUシ−ル35が介装され、同
部分をシ−ルしている。
【0027】これにより、内側のUシ−ル35で仕切ら
れた中央の領域、すなわちディスチャ−ジカバ−2の中
央部で覆われる端板12の上面の中央部分には高圧室3
6が形成され、その外周側の外側のUシ−ル35で仕切
られた中間の領域、すなわちディスチャ−ジカバ−2の
中間部分で覆われる端板12の上面の中間部分には中間
圧力室37が形成される。さらにその外周側には、空間
29を利用した吸込圧力と同圧力になる低圧室が形成さ
れる。
【0028】これら端板12と同心的に並ぶ高圧室3
6、中間圧力室37、低圧室のうちの高圧室36は、吐
出ポ−ト15と連通している。また中間圧力室37は、
端板12に設けた導圧孔38を通じて、圧縮途中にある
密閉空間20と連通している。これら高圧室36、中間
圧力室37内に導入される高圧,中間圧のガスによっ
て、上方に浮上している固定スクロ−ル11は、旋回ス
クロ−ル16に対して軸方向に押し付けられるようにな
っている。
【0029】また旋回スクロ−ル16において、固定ス
クロ−ル11の周壁14の軸端面と摺接する周縁部に
は、リング状に形成された耐磨耗プレ−ト40が埋設さ
れている。この耐磨耗プレ−ト40によって、運転中に
発生する旋回スクロ−ル16を反転させようとする力を
原因とした磨耗を抑制するようにしてある。
【0030】吐出ポ−ト15内には、逆流防止用の逆止
弁42が設けられている。また吐出ポ−ト15は、高圧
側3を構成する閉空間で形成された円筒状の吐出チャン
バ−43に連通している。
【0031】この吐出チャンバ−43内の外周側には、
図2に示されるように同吐出チャンバ−43内を内周側
と外周側とに仕切るよう、円筒形のバッフル板41(仕
切板に相当)が設けられている。
【0032】このバッフル板41によって、吐出チャン
バ−43内を、内側に在る吐出ポ−ト15と連通する円
形の内周側チャンバ−43aと、外側に在る環状の外周
側チャンバ−43bとに分けている。
【0033】バッフル板41の板面には通孔43cが穿
設され、同通孔43cを介して、内周側チャンバ−43
aと外周側チャンバ−43bとを連通させている。これ
により、内周側チャンバ−43aからの吐出ガスを、外
周側チャンバ−43bにおいて孔43cから左右に回り
込む、二つの流れに分けるようにしてある。
【0034】外周側チャンバ−43bは、同上壁となる
密閉ハウジング1の上部壁部分に接続された吐出管44
と連通していて、外周側チャンバ−43bに至る吐出ガ
スを密閉ハウジング1外へ吐出できるようにしている。
【0035】また吐出管44は、通孔43cから左右に
回り込む吐出ガスの脈動が、衝突により、相互に打ち消
し合う位置に接続してある。詳しくは、吐出管44の接
続位置は、通孔43cから吐出管44に至る一方の経路
を「長行程」、他方の経路が「短行程」になるとき、 「長行程−短行程=120m(音速)/2×運転周波
数」 の関係を満たす位置が設定されている。
【0036】ここで、上記与式は、圧縮機の運転中、通
孔43aから外周側チャンバ−43bの左右に回り込む
吐出ガスの脈動が衝突して互いに打ち消し合う、そうい
った位置を求めている。
【0037】そして、この位置に上記吐出管44は接続
してある。つまり、吐出ガスは、吐出管44に至る間に
おいて互いの打ち消し合いにより脈動が減衰されて後、
密閉ハウジング1外へ吐出されるようになっている。
【0038】一方、回転シャフト7の下端部は、密閉ハ
ウジング1の内底側へ延びている。そして、この下端部
が低圧側4の下部側に据付けてある下部軸受体45に
て、回転自在に支持されている。
【0039】この回転シャフト7の下端部には、例えば
偏心軸46を回転させて、シリンダ47内に収容された
旋回リング48を揺動させることでポンプ作用を発生さ
せる圧送機構を採用した油ポンプ49が据付けられてい
る。
【0040】この油ポンプ49の吸込部(図示しない)
は、密閉ハウジング1の内底部で形成された油集溜部5
1と連通していて、同集溜部51に溜っている油51a
を吸込むようになっている。油ポンプ49の吐出部は、
回転シャフト7に形成した油通路50を通じて、圧縮機
構6の各摺動部などに連通していて、油集溜部51内の
油51aを潤滑が必要な個所に圧送できるようにしてあ
る。
【0041】また油ポンプ49の吐出部には、所定の圧
力を越えると、油51aを油集溜部51に戻すためのリ
リ−フ弁49aが設けてある。なお、52は密閉ハウジ
ング1外に露出している端子10を覆うための端子カバ
−である。
【0042】つぎに、このように構成されたスクロ−ル
型圧縮機の作用について説明する。端子10を通じて、
モ−タ5を励磁すると、ロ−タ9は回転していく。この
回転は、回転シャフト7を通じて、油ポンプ49に伝達
される。
【0043】すると、油ポンプ49の偏心ピン46は偏
心回転され、旋回リング40を揺動させていく。これに
より、油集溜部51内の油51aは、油ポンプ49の吸
込部から吸込まれ、油ポンプ49の吐出部から吐出され
る。そして、この吐出した油51aは、油通路50を経
て、圧縮機構6の摺動部等の油51aを必要とする各部
へ圧送される。
【0044】一方、モ−タ5の回転は、回転シャフト
7、偏心ピン27、ボス部19を通じて、旋回スクロ−
ル16に伝達されている。ここで、旋回スクロ−ル16
はオルダムリング28によって自転が抑制されているか
ら、旋回スクロ−ル全体は、自転せず、固定スクロ−ル
11の軸心の中心とする公転旋回半径の円軌道上を公転
旋回運動する。
【0045】この公転旋回運動にしたがって、固定スク
ロ−ル11と旋回スクロ−ル16との間で形成されてい
る密閉空間20は、容積が減少する方向に変化してい
く。すると、吸込ガスは、吸込管30、低圧側4、吸込
通路、吸込ポ−ト(いずれも図示せず)を順に経て、ラ
ップ13,18の最外周の領域に導かれ、同領域から密
閉空間20内へ吸込まれる。
【0046】この吸込まれたガスは、旋回スクロ−ル1
6の公転旋回運動にしたがって密閉空間20の容積が減
少するのにしたがって、次第に圧縮されながら中央部へ
至る。
【0047】このとき、固定スクロ−ル11は高圧室3
6へ導かれる吐出圧、中間圧力室37へ導かれる中間圧
により旋回スクロ−ル16に押し付けられているから、
密閉空間20内で進行する圧縮工程はガスの漏れが抑制
されながら行われる。
【0048】そして、吐出ポ−ト15から、所定に圧縮
されたガスは、逆止弁42を経て、吐出チャンバ−43
のうちの内周側チャンバ−43aに吐出される。この内
周側チャンバ−43aで減衰された吐出ガスは、通孔4
3cから「長行程」を経て吐出管44へ至る経路と、そ
れとは反対側の「短行程」を経て吐出管44へ至る経路
との二つの流れに分かれて、外周側チャンバ−43bを
流通する。
【0049】そして、この外周側チャンバ−43bを流
れる二つの吐出ガス流は、吐出管位置で衝突して合流し
ていく。このとき、吐出管44の位置は、圧縮機の運転
中、「長行程」からの吐出ガスの脈動と、「短行程」か
らの吐出ガスの脈動とが衝突して、互いに打ち消し合う
位置、すなわち「長行程−短行程=120m(音速)/
2×運転周波数」で求まる位置に在る。
【0050】このことは、吐出管44から吐出されるま
でに、吐出ガスの脈動は、二つに分けた吐出ガス流によ
る互いの打ち消し合いにより、減衰される。すなわち、
吐出チャンバ−43を有効に活用して、十分に減衰され
ることとなる。
【0051】そして、この吐出ガスは、吐出管44の入
口で合流して、吐出管44から密閉ハウジング1外に吐
出されていく。したがって、吐出管44に伝播される吐
出ガスの脈動を小さくすることができ、スクロ−ル型圧
縮機につながる冷凍サイクル機器(例えば空気調和装置
では室外側熱交換器)から大きな脈動音が放射される等
の不都合を改善することができる。
【0052】しかも、この減衰の効果は、吐出チャンバ
−43内に、通孔43cを有するバッフル板41を設け
て、吐出チャンバ−43内を仕切り、与式で求めた外周
側チャンバ−43bの位置に、吐出管44を接続するだ
けなので、構造は簡単であり、また低コストですむ。
【0053】なお、密閉型圧縮機としてのスクロ−ル型
圧縮機に本発明を適用したが、これに限らず、他のロ−
リングピストン式など、密閉ハウジング内に吐出チャン
バ−をもつ密閉型圧縮機に適用してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、二
つに分けた吐出ガスによる互いの打ち消し合いにより、
吐出チャンバ−を活用して、吐出ガスの脈動を十分に減
衰させることができる。
【0055】したがって、吐出管に伝播される吐出ガス
の脈動を小さくすることができ、低脈動の密閉形圧縮機
を提供することができる。この結果、密閉形圧縮機につ
ながる冷凍サイクル機器から大きな脈動音が放射される
等の不都合を改善することができる。
【0056】しかも、脈動の減衰は、吐出チャンバ−内
に、通孔を有する仕切板を設けて、吐出チャンバ−内を
仕切り、与式で求めた外周側チャンバ−の位置に、吐出
管を接続するだけなので、構造的に簡単であり、また低
コストである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の密閉型圧縮機となるスクロ
−ル型圧縮機を示す断面図。
【図2】図1中、A−A線に沿う平断面図。
【図3】(a)は、従来の密閉型圧縮機の吐出チャンバ
−を用いた吐出ガスの脈動の減衰を説明するための断面
図。(b)は、同じく平面図。
【符号の説明】
1…密閉ハウジング 5…モ−タ 6…圧縮機構 15…吐出ポ−ト 41…バッフル板(仕切板) 43…吐出チャン
バ− 43a…内周側チャンバ− 43b…外周側チ
ャンバ− 43c…通孔 44…吐出管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ハウジング内に、圧縮機構および同
    圧縮機構を駆動するモ−タが収容され、前記ハウジング
    内には前記圧縮機構の吐出ポ−トから吐出する圧縮ガス
    を受ける吐出チャンバ−が形成され、かつ吐出チャンバ
    −には同吐出チャンバ−のガスを前記密閉ハウジング外
    へ吐出させる吐出管が接続された密閉型圧縮機におい
    て、 前記吐出チャンバ−内に、その内部を前記圧縮機構の吐
    出ポ−トと連通する内周側チャンバ−と外周側チャンバ
    −とに仕切る仕切板を設け、 この仕切板に前記内周側チャンバ−と前記外周側チャン
    バ−とを連通する通孔を設け、 かつ前記外周側チャンバ−内において、前記通孔からの
    距離が 長行程−短行程=120m(音速)/2×運転周波数 となる位置に前記吐出管を接続してなることを特徴とす
    る密閉型圧縮機。
JP24451093A 1993-09-30 1993-09-30 密閉型圧縮機 Withdrawn JPH07103173A (ja)

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