JPH07101202A - パンクしにくい自転車用タイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 自転車，モーターバイクなどのスポーク，リ
ムから成る気密性のないホィールに装着可能な、パンク
しにくい特徴を持つチューブレスタイヤを提供する。 【構成】 外郭ゴム１，布引層３およびスチールワイヤ
７の入ったホイール接触部から成る従来のタイヤにおい
て、タイヤの内面全面に軟質性・気密性のゴム（または
プラスティック）層５を設けた後、その開口部に軟質ゴ
ム製の蓋材４（または１０）を８（または１１）の部分
で接着（または融着）して密閉し、タイヤ内部に気密室
９を形成してチューブレスタイヤを構成する。また、
釘，ピン等のタイヤ貫通によるピンホールが生じた場合
にその穴をふさぐ作用（パンクの自復作用）を強化し、
パンクしにくくする効果を向上させる為に、タイヤ内面
の層５の上にさらに軟質・粘着性のゴム（またはプラス
ティック）の層６を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自転車，モーターバイ
クなどのスポーク，リムから成る気密保持出来ないホィ
ールに装着可能なチューブレスタイヤに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、自動車等に用いられるチューブレ
スタイヤの構造は、ホィールは気密性のものを用い、タ
イヤとホィールを密着させることによってタイヤ内部の
気密を保持し、チューブを無くするものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述さ
れたものにおいては、自転車，モーターバイクなどのス
ポーク，リムから成るホィールではスポーク取り付け用
穴があり気密を保持することが出来ない為、パンクしに
くい特徴を持つチューブレスタイヤを用いることができ
なかった。

【０００４】本発明は、このような問題を解決すること
を目的として、第一に自転車，モーターバイクなどのス
ポーク，リムから成る気密性のないホィールにもパンク
しにくいチューブレスタイヤを装着可能とし、第二に従
来のチューブレスタイヤのパンクしにくい特徴をさらに
向上させようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によるチューブレ
スタイヤは、前述された課題を解決するために図１、図
２の原理構造図に示されているように、 （イ）従来のチューブレスタイヤと同様にタイヤの内部
全面に軟質・粘性で気密性のゴム（またはプラスティッ
ク）の層５を設ける。 （ロ）その後、タイヤの開口部（タイヤとホィールの接
触部）に、軟質ゴム製の蓋材４を８の部分で接着（また
は融着）し、タイヤ内部の気密室９を形成する。なお、
軟質ゴム製の蓋材４は図２に示すように軟質の蓋材１０
を予め設けておき最後に１１の部分で接着（または融
着）しても同じ結果が得られる。 （ハ）パンクしにくい効果の向上を図る為に、軟質ゴム
製の蓋材４を８の部分で接着（または融着）する前に、
（イ）項に示された層５の上にさらに軟質の粘着性ゴム
（またはプラスティック）の層６を設ける。

【０００６】

【作用】

（イ）本発明による軟質ゴム製の蓋材４によってタイヤ
内部の気密が保持される為、ホィールの気密性に依存し
なくなり、自転車，モーターバイクなどのスポーク，リ
ムから成る気密性のないホィールにも装着が可能とな
る。また、軟質ゴム製の蓋材４の伸縮性により、本タイ
ヤのホィールへの装着は従来のタイヤと同様に容易に行
うことができる。 （ロ）タイヤの構造は、従来のチューブレスタイヤと同
様であり、チューブレスタイヤの持つパンクしにくい特
徴はそのまま生かされる。 （ハ）さらに、軟質の粘着性ゴム（またはプラスティ
ク）の層６は、釘，ピン等の貫通によるピンホールが生
じた場合、図４，５に示すように層６の粘着力によって
その穴をふさぐ作用（パンクの自復作用）をし、よりパ
ンクしにくくする。

【０００７】

【実施例】次に、本発明によるチューブレスタイヤの具
体的実施例につき、図面を参照しつつ説明する。 （イ）実施例１ 図１において、タイヤの外郭ゴム１，布引層３およびス
チールワイヤ７の入ったホィール接触部から成る従来の
タイヤの内面全面に軟質・粘性で気密性のゴム（または
プラスティック）の層５を設けた後に、タイヤの開口部
に軟質ゴム製の蓋材４を８の部分で接着（または融着）
してタイヤ内部を気密にしたチューブレスタイヤ。 （ロ）実施例２． 図１において、実施例１のチューブレスタイヤの層５の
上にさらに軟質・粘着性ゴム（またはプラスティック）
の層６を設けて、釘，ピン等の貫通によるピンホールが
生じた場合、層６の粘着力によってその穴を塞ぐ作用
（パンクの自復作用）によりバンクしにくくする効果を
向上させたチューブレスタイヤ。 （ハ）実施例３ 実施例１および実施例２において、図２に示すように、
予めタイヤの開口部に軟質ゴムの蓋材１０を、設けてお
き、最後に１１の部分で接着（または融着）してタイヤ
内部を気密にしたチューブレスタイヤ。

【０００８】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、タイヤの開口部は軟質ゴムの蓋材４（または１０）
によって密閉され、タイヤ自体で気密室９を持つチュー
ブレスタイヤとなる為、本タイヤを装着するホィールは
気密性を必要としない。この為、従来のチューブレスタ
イヤが装着できなかった自転車，モーターバイク等のス
ポーク，リムから成るホィールにもパンクしにくいチュ
ーブレスタイヤが装着可能となる。また、請求項２の実
施により、釘，ピン等の貫通によるピンホールが生じた
時等損傷穴が小さい場合には、図４、５に示すように粘
着性ゴムの粘着力によってその穴を塞ぐ作用（自復作
用）が生まれ、パンクを防止することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるチューブレスタイヤの原理説明お
よび実施例１，実施例２の原理構造図であり、本発明の
チューブレスタイヤの断面図

【図２】本発明によるチューブレスタイヤの実施例３の
断面図

【図３】本発明によるチューブレスタイヤをスポーク，
リムから成るホィールに装着した状態の断面図

【図４】本発明によるチューブレスタイヤに釘が刺さっ
た状態の部分断面図

【図５】図４において釘を抜いた状態の、図４と同一部
分の断面図

【符号の説明】

１ タイヤの外郭ゴム ２ タイヤの接地面（トレッドパターン） ３ 布引層 ４，１０ 軟質ゴム製のタイヤ内密閉用蓋材 ５ 軟質・粘性ゴム層 ６ 軟質・粘着性ゴム層 ７ スチールワイヤ ８，１１ 軟質ゴム製タイヤ内密閉用蓋材の接着（また
は融着）部 ９ タイヤ内気密室 １２ リム １３ スポーク １４ ゴム製リムテープ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】既存の自転車，モーターバイク等のスポー
   ク，リムから成る気密性のないホィール用タイヤにおい
   て、タイヤの内面全面に軟質・粘性で機密性ゴム（また
   はプラスティック）の層５を設け、開口部に密閉用の軟
   質ゴム材４を８の部分で接着または融着することによっ
   てタイヤ内部を密閉し、チューブレスにしてパンクしに
   くくすることを特徴とするタイヤ。
2. 【請求項２】請求項１において、層５の上にさらに軟質
   ・粘着性ゴム（またはプラスティック）層６を設け、
   釘，ピン等の貫通によってピンホール（小さい穴）が生
   じた場合、層６の粘着力によって自復（ピンホールをふ
   さぐ）能力をもたせることを特徴とするタイヤ。