JPH069515A - 光学活性ホモ−β−アミノ酸の製造方法 - Google Patents

光学活性ホモ−β−アミノ酸の製造方法

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JPH069515A
JPH069515A JP5743793A JP5743793A JPH069515A JP H069515 A JPH069515 A JP H069515A JP 5743793 A JP5743793 A JP 5743793A JP 5743793 A JP5743793 A JP 5743793A JP H069515 A JPH069515 A JP H069515A
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carbon atoms
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John Jeffrey Talley
ジェフリィ トーリィ ジョン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学活性ホモ−β−アミノ酸の製造方法、ホ
モ−β−アミノ酸及びホモ−β−アミノエステルを提供
すること。 【構成】 本発明は、光学活性を示すために充分な光学
純度の3−単置換スクシネート酸半エステルのクルチウ
ス転位を実施し、初期イソシアネートを第一もしくは第
二アルコールによって捕捉することから成る、光学活性
を示すために充分な光学純度のホモ−β−アミノ酸の合
成に関する。得られるカルバメート保護ホモ−β−アミ
ノエステルを次にケン化して、対応カルバメート保護ホ
モ−β−アミノ酸を製造し、これを次に脱保護して、光
学活性を示すために充分な光学純度のホモ−β−アミノ
酸を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は光学活性を示すために充分
な光学純度のホモ−β−アミノ酸の合成に関し、さらに
詳しくは、特定の種類のキラル 単置換コハク酸エステ
ルのクルチウス転位と初期イソシアネート誘導体の第一
アルコール又は第二アルコールによる捕捉(trapp
ing)とによって、光学活性を示すために充分な純度
のカルバメート保護ホモ−β−アミノエステルを高収率
で得、次にこれをケン化し、脱保護して、出発コハク酸
エステルと同じキラリティの対応光学的活性ホモ−β−
アミノ酸を製造することから成る光学的活性ホモ−β−
アミノ酸の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ホモ−β−アミノ酸はペプチドの活性を
強化し、酵素分解に対するペプチドの耐性を高めるため
に薬理学的活性ペプチドにおける対応α−アミノ酸の有
用な代替え物である。例えば、[1−β−アラニン]−
ACTH(1−18)−オクタデカペプチドは強化され
た、持続する副腎皮質刺激活性と抗脂肝性活性とを有す
る。さらに、ある種のブラジキニン内のβ−アミノ酸の
置換はジペプチジルカルボキシペプチダーゼに対して耐
性であることが判明しており、幾つかのバソプレッシン
類似体がβ−アミノ酸残基によって製造されている。
【0003】光学活性β−アミノ酸の製造に関して種々
な方法が提案されている。例えば,Chemistry
and Biochemistry of Amin
oAcids,4巻,5章,250−57頁,B.We
instein編集(ニューヨーク州、デッカー)を参
照のこと。Furukawa等,Chem.Phar
m.Bull.,25,1319(1977)は、α−
位置にニトリルもしくはエステル基を有する炭素−炭素
二重結合にキラル アミンを添加することによるβ−ア
ミノ酸の不整合成を開示する。β−アミノ酸はキラル
シッフ塩基をReformsky試薬と反応させること
によって、2〜28%の範囲の光学純度を有して製造さ
れている。Terentev等,Dohl.Ahad.
Nauh.SSSR,163,674(1965)は、
7〜9%の範囲の光学純度を有するクロトン酸へのキラ
ル アミンの添加を含むβ−アミノ酪酸の合成を開示す
る。
【0004】Brown等,Tetrahedron
Lett.,28巻,19号,2179−2182頁
(1987)は、N−置換α−(アミノアルキル)アク
リレートの不整接触水添を含む、光学活性二置換β−ア
ミノ酸の製造方法を開示する。生成物の立体化学を確認
するために、光学的富化R,R−アンチ−2,3−ジメ
チル−コハク酸の単エチルエステルに対してクルチウス
転位を実施し、初期イソシアネート誘導体を第三アルコ
ール、すなわちt−ブチルアルコールによってトラッピ
ングして、対応R富化β−アミノ酸を形成する。t−ブ
チルアルコールを用いた場合の収率は報告されていない
が、このクルチウス転位を繰り返しても、収率は出発二
置換コハク酸に基づいて僅か約23%であった。従っ
て、この方法は確認目的には有用であるが、実際の営利
的見地からはこのような方法は許容されない。
【0005】Ninomiya等,Tetrahedr
on Lett.30巻,2152−2157(197
5)は、安息香酸と、ジフェニルホスホリルアジド(D
PPA)と、トリエチルアミンとを用いる、ラセミα−
アミノ酸の製造方法においてクルチウス転位と、その後
の種々なアルコールによる処理とを研究し、t−ブチル
アルコールがベンジルアルコール、エタノール及びフェ
ノールよりも良好な収率を生ずることを発見した。
【0006】Ninomiya等,Chem.Phar
m.Bull.22巻,1398−1404頁(197
4)はまた、ラセミα−アミノ酸の製造に関して、ベン
ジルアルコール又はt−ブチルアルコールの存在下での
DPPA/トリエチルアミンによるラセミ マロン酸モ
ノエステルの処理がベンジルもしくはt−ブチルエステ
ルのみを生じて、カルバメートを生じないことを教示す
る。Ninomiya等は、酸をDPPA/トリエチル
アミンと共に加熱した後にアルコールを加えた場合にの
みカルバメートが形成されることを教示する。
【0007】ヨーロッパ特許第0396526号(19
90年11月7日発行)では、2(R)−単置換スクシ
ネートのクルチウス転位を実施し、初期イソシアネート
を第一アルコール又は第二アルコールによって捕捉する
ことから成るβ−アミノ酸の合成を述べる。次に、生ず
るカルバメート保護β−アミノエステルをケン化して、
対応カルバメート保護β−アミノ酸を製造し、次にこれ
を脱保護して、天然生成(L)−アミノ酸と同じ絶対配
置を有するβ−アミノ酸を製造することができる。
【0008】この先行技術のヨーロッパ特許出願におい
てβ−アミノ酸合成の出発物質として用いられるキラル
スクシネートは、本発明によって用いられるキラル
スクシネートとは異なる。この先行公報では、出発コハ
ク酸半エステルをエステル部分に隣接する炭素原子にお
いて置換している。本発明ではその代わりに出発コハク
酸半エステル(ホモ−β)は酸部分に隣接する炭素原子
において置換されている。以下でさらに詳述するよう
に、本発明の時点において存在する先行技術を考慮する
と、構造上のこの相違は本発明の出発スクシネートへの
この先行公報の合成方法の適用性について当業者が抱く
期待に大きな衝撃を与える。
【0009】Ninomiya等,Chem.Phar
m.Bull.22(8)1795−1799頁(19
74)は特に、トリエチルアミンの存在下でのDPPA
によるマロン酸半エステルのクルチウス転位を検討す
る。この論文はDPPAとマロン酸半エステルのカルボ
キシル(酸)部分との間の反応時に生ずる部分と、隣接
炭素原子上の水素原子とに関与する脱離反応が生じて、
ケテン中間体を製造することを教示する。ケテンの形成
は水素の損失と、それによる酸部分に隣接する炭素原子
のキラルティの低下とを不可避に生じ、これが次にこの
ような非キラルケテン中間体を介して出発(paren
t)半エステルの光学活性を低下させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】Ninomiya等の
教示とは対照的に、3−単置換コハク酸半エステルに対
してクルチウス転位を実施する場合に水素の脱離と非キ
ラル ケテン中間体の形成とが問題にならないことが今
回発見された。従って、光学活性の単置換スクシネート
のイソシアネートを捕捉するために第一又は第二アルコ
ールを用いて、光学活性3−単置換コハク酸半エステル
から、光学活性を示すために充分な純度のホモ−β−ア
ミノ酸を合成することができる。
【0011】
【課題を解決するための手段】従って、本発明はキラル
3−単置換スクシネート(すなわち、コハク酸半エステ
ル)のクルチウス転位を実施し、初期イソシアネートを
第一又は第二アルコールによって捕捉することから成
る、高い光学純度のキラルホモ−β−アミノ酸の合成に
関する。生ずるカルバメート保護ホモ−β−アミノエス
テルを次にケン化して、対応カルバメート保護ホモ−β
−アミノ酸を製造し、次にこれを脱保護して、出発コハ
ク酸半エステルと同じ絶対配置を保持するホモ−β−ア
ミノ酸を製造する。
【0012】総反応シーケンスは次のように示すことが
できる:
【化7】 [式中、RとR’は独立的に炭素数1から約12までの
置換及び非置換アルキルラジカル、炭素数約4から約7
までの置換及び非置換シクロアルキルラジカル、並びに
置換及び非置換アリール、アルアルキル及びアルカリー
ル ラジカルを表し、R”が第一アルコール又は第二ア
ルコールから誘導されるラジカルを表す]
【0013】本発明は、例えば式:
【化8】 [式中、R’は上記のようなラジカルを表す]によって
示されるようなホモ−β−アミノ酸の不整合成に関す
る。このような化合物の本発明による製造方法は、式:
【化9】 [式中、RとR’は上記と同じである]によって表され
るような、光学活性を示すために充分な純度のキラル3
−単置換スクシネートをクルチウス転位させて、式:
【化10】 で示されるイソシアネート誘導体を形成することを含
む。
【0014】クルチウス転位はアシルアジド:
【化11】 を熱分解して、イソシアネート(R−N=C=O)を得
て、次にこれを加水分解して、アミンを得ることを含
む。MarchによるAdvanced Organi
c Chemistry,1005頁,第2版(197
7)を参照のこと。一般原則として、クルチウス転位は
協調反応であり、それ故、出発物質の配置を保持しなが
ら進行する。種々な3−単置換スクシネートのクルチウ
ス転位を実施するための特定の反応条件の決定は、この
ような反応に熟知した当業者の熟練の範囲内である。本
発明の方法では、所望のイソシアネートを得るためのク
ルチウス転位は好ましくは、高い光学純度のキラル3−
単置換スクシネート(コハク酸半エステル)を1当量の
ジフェノキシホスホリルアジド(PhO)2 PON3
トリエチルアミンとによって処理して、アシルアジドを
形成し、次にこれを例えば温トルエン中のような不活性
溶剤中で好ましくは約80℃において約3時間加熱する
ことによって、イソシアネート誘導体を形成することに
よって実施する。
【0015】3−単置換スクシネートは、ここに参考文
献として関係する、1989年1月23日に出願の米国
特許第4,939,288号に述べられている方法と同
様な方法によって製造することができ、これは以下の実
施例によってさらに詳しく説明する。
【0016】本発明は、イソシアネートの製造が光学活
性の低下を招くケテン中間体を介しては進行せず、この
ように製造されたイソシアネートが例えばジメチルアミ
ノピリジンもしくはその同等物のようなルイス塩基の触
媒量の存在下で第一もしくは第二アルコールによって直
接処理されて、式:
【化12】 によって表される対応カルバメート保護ホモ−β−アミ
ノ酸の予想外に高い収率を生ずると言う発見に基づく。
【0017】適当な第一及び第二アルコールには、式:
R”OH[式中、R”は置換及び非置換のアルキル、シ
クロアルキル及びアリールラジカル、並びに例えばシリ
ルラジカルのような、適当な同等物を表す]によって表
されるものがある。第一及び第二アルコールは、R”が
炭素数1から約12までの置換及び非置換の、直鎖及び
分枝鎖のアルキルラジカル、炭素数約4から約7までの
置換及び非置換のシクロアルキルラジカル、並びに置換
及び非置換のアリール、アルカリール及びアルアルキル
ラジカルを表すようなものであることが好ましい。こ
のような適当なアルコールの例には、ベンジルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、4−メトキシベンジルア
ルコール、2−トリメチルシリルエタノール、フルオレ
ニルメタノール及びベンズヒドロールがある。好ましい
アルコールはベンジルアルコールと4−メトキシベンジ
ルアルコールである。本発明の実施への使用に適した第
一及び第二アルコールは当業者に容易に明らかであろ
う。
【0018】次に、エステル誘導体を、例えば水酸化リ
チウム水溶液/THF(テトラヒドロフラン)による処
理のような、多くの周知方法のいずれかによって、好ま
しくは0℃において3時間ケン化する。生ずる生成物は
式:
【化13】 [式中、R’とR”は上記と同じである]によって表さ
れる対応カルバメート保護ホモ−β−アミノ酸である。
この後に、これらを例えば酸触媒加水分解又は水添分解
(水素化)のような、幾つかの周知方法のいずれかによ
って脱保護して、式:
【化14】 によって表される対応脱保護ホモ−β−アミノ酸を製造
する。
【0019】β−アミノ酸並びに中間体の上記一般式で
表される、考えられる同等物は、これらに対応し、同じ
一般的性質を有し、R、R’及び/又はR”の1種以上
がここに定義する置換基の簡単な変更であるような、例
えばR’が高級アルキル基であるような化合物である。
さらに、置換基が水素と指定されるか又は水素でありう
る場合に、その位置に存在する水素以外の置換基の厳密
な化学的性質は、収率に関して総合成方法に不利な影響
を与えない限り、重要ではない。
【0020】本発明の光学的に純粋なホモ−β−アミノ
酸と、キラル単置換コハク酸エステルから誘導される先
駆(predecessor)化合物とのキラル中心
は、“R”配置又は“S”配置のいずれでもよいが、キ
ラル中心が“R”配置であることが好ましい。“S”配
置と“R”配置なる用語は、「基本立体化学,E部(S
ection E,Fundamental Ster
eochemistry)」,Pure Appl.C
hem.(1976)45,13−30のIUPAC
1974 勧告による定義の通りである。本発明の方法
は出発スクシネートのキラリティを保つ。
【0021】上記化学反応は本発明の化合物の製造への
それらの非常に広範囲な適用を考慮して、一般的に開示
する。場合によっては、開示範囲に含まれる各化合物に
対して上記のように適用することができない。これが生
ずる化合物は当業者によって容易に認識されるであろ
う。このような場合の全てにおいて、いずれの反応も当
業者に周知の通常の変更を加えて、例えば妨害基の適当
な保護、代わりの通常の試薬への変更、反応条件のルー
チンな変更、等によって上首尾に実施される、又はここ
に開示した他の反応もしくは他の通常の反応を本発明の
対応化合物の製造に適用することができる。全ての製造
方法において、全ての出発物質は公知であるか、又は公
知の出発物質から容易に製造可能である。
【0022】当業者は、これ以上の詳細なしに、今まで
の説明を用いて、本発明をその最大限に利用することが
できると考えられる。それ故、下記の好ましい特定実施
態様は単なる説明と解釈すべきであり、残りの開示をい
ずれにせよ限定するものではない。下記実施例では、融
点はFisher−Johns融点装置で測定し、修正
しない。赤外スペクトルはIBM IR30機器で測定
し、吸光状態はcm-1で報告する。プロトンと炭素との
磁気共鳴吸収は内部基準としてテトラメチルシランを用
いて、Varian VXR−300分光計で記録し
た。液体クロマトグラフィーはSpectra Phy
sics Chromatography系を用いて実
施した。全ての機器は製造者の指示に従って用いた。
【0023】
【実施例】実施例1 1−メチル−4−t−ブチル−2−(トリフェニル−ホ
スホラニリデン)スクシネートの製造。還流冷却管、窒
素供給口、温度計アダプター及び機械的スターラーを備
えた1リットル三つ口丸底フラスコに、メチル(トリフ
ェニルホスホラニリデン)アセテート(50g,0.1
5モル)、t−ブチルブロモアセテート(15g,0.
08モル)及び酢酸エチル200mlを装入した。次に
混合物を4時間還流加熱した。沈殿したメチル(トリフ
ェニルホスホニウム)アセテートブロミドを濾別し、酢
酸エチルによって数回洗浄した。濾液を減圧濃縮して、
黄褐色固体を得た。粗固体を少量の酢酸エチルを含むヘ
キサンと共に2回撹拌して色を除いた。この固体物質を
濾過によって単離し、減圧乾燥して、所望のウィッチヒ
(Wittig)試薬34.0g、95%、mp.15
6〜158℃を得た。この物質のNMRスペクトルは配
座異性体の1:1混合物が存在するという点で幾らか特
別である。 1NMR(CDCl3 )300MHz7.7
2−7.62(m,6H,ArH),7.56−7.4
0(m,9H,ArH),3.56と3.12(s,3
H,OCH3 ),2.93(d,J=17.6Hz,1
H,CH2 )と2.79(d,J=17.9Hz,1
H,CH2 ),1.32と1.27(s,9H,OC
(CH3 3 )。
【0024】実施例2 フェニルアセトアルデヒドと1−メチル−4−t−ブチ
ル−2−(トリフェニルホスホラニリデン)スクシネー
トとのウィッチヒ縮合:モノ−メチル モノ−t−ブチ
ル2(E)−フェネチリデンスクシネートの製造。窒素
供給口と磁気スターラーとを備えた250ml 三つ口
丸底フラスコに、1−メチル−4−t−ブチル−2−
(トリフェニルホスホラニリデン)スクシネート(2
3.9g,0.053モル)(実施例1)と、フェニル
アセトアルデヒド(6.24ml,0.53モル)と、
テトラヒドロフラン(50ml)とを装入した。この溶
液を室温において6日間撹拌し、回転蒸発器で濃縮し
て、油状物を得て、これを次に酢酸エチル中に入れ、こ
の時に形成された若干の結晶を濾別し、濾液を濃縮し、
残渣をPrep−500のSiO2 上で精製し、ヘキサ
ン/酢酸エチルによって溶離した。純粋な画分を一緒に
し、濃縮して純粋な透明油状物9.70g,63%を得
た。 1NMR(CDCl3 )300MHz7.37−
7.20(m,5H),7.10(t,J=7.8H
z,1H),3.80(s,3H),3.58(d,J
=7.8Hz,2H),3.41(s,2H),1.5
0(s,9H)。
【0025】実施例3 モノ−メチル モノ−t−ブチル2(E)−フェネチリ
デンスクシネートの不整水素化:モノ−メチル モノ−
t−ブチル2(R)−フェネチルスクシネートの製造。
Fisher−Porterボトルに、モノ−メチル
モノ−t−ブチル2(E)−フェネチリデンスクシネー
ト(9.7g,33ミリモル)(実施例2)と、ロジウ
ム(R,R)DiPAMP[(R1 R)−(1,2−エ
タンジイルビス[(O−メトキシフェニル)フェニルホ
スフィン](200mg,0.265ミリモル)と、脱
気メタノール30mlとを装入した。次に溶液を窒素で
5回フラッシュし、水素で5回フラッシュし、水素で4
0psigに加圧した。溶液を室温において20時間水
素化し、溶媒を回転蒸発器で除去して、油状物を得て、
これをジクロロメタン中に入れ、シリカゲルの短カラム
に通し、濃縮して、純粋生成物9.03g,94%を油
状物として得た。 1NMR(CDCl3 )300MHz
7.35−7.17(m,5H),3.74(s,3
H),2.88(m,1H),2.68(m,3H),
2.45(dd,J=5.1,15.6Hz,1H),
2.00(m,1H),1.84(m,1H),1.4
5(s,9H)。
【0026】実施例4 モノ−メチル モノ−t−ブチル2(R)−フェネチル
スクシネートのケン化:モノ−t−ブチル3(R)−フ
ェネチルスクシネートの製造。窒素供給口と磁気撹拌バ
ーとを備えた100ml 三つ口丸底フラスコに、モノ
−メチル モノ−t−ブチル2(R)−フェネチルスク
シネート(9.03g,31ミリモル)(実施例3)
と、水(20ml)と、テトラヒドロフラン(30m
l)と、水酸化リチウム(1.30g,30ミリモル)
とを装入した。この溶液を室温において一晩(約20時
間)撹拌した後に、回転蒸発器で濃縮した。残渣を1N
KHSO4 によってpH1にまで酸性化し、酢酸エチ
ルで3回抽出し、一緒にした酢酸エチル抽出物を一緒に
して、ブラインで洗浄し、MgSO4 上で乾燥させ、濾
過し、濃縮して、油状物4.43g、51%を得て、こ
れを次の工程に直接用いた。 1NMR(CDCl3 )3
00MHz7.35−7.18(m,5H),4.15
(s,1H),2.90(m,1H),2.71(m,
2H),2.48(dd,J=5.1,15.6Hz,
1H),2.10(m,1H),1.89(m,1
H),1.47(s,9H)。
【0027】実施例5 モノ−t−ブチル 3(R)−フェネチルスクシネート
のクルチウス転位:t−ブチル 3(R)−[N−4−
メトキシベンジルオキシカルボニル]−アミノ−5−フ
ェニルペンタノエートの製造。窒素供給口、還流冷却
管、セラムキャップ(serum cap)及び磁気撹
拌バーを備えた250ml三つ口丸底フラスコに、モノ
−t−ブチル 3(R)−フェネチルスクシネート
(4.43g,0.016モル)(実施例4)と、トリ
エチルアミン(4.4ml,0.032モル)と、トル
エン(50ml)とを装入した。溶液を85℃に温め、
注射器からのジフェニルホスホリルアジド(3.4m
l,0.016モル)によって約10分間にわたって処
理した。85℃においてさらに1.5時間撹拌した後
に、混合物をトルエン10ml中の4−メトキシベンジ
ルアルコール(2.0ml,0.016モル)の溶液、
一度に全てによって処理した。この溶液をさらに3時間
撹拌した後に、室温に冷却し、等量の酢酸エチルによっ
て希釈し、分液ロートに注入した。溶液を1N KHS
4 によって2回、飽和NaHCO3 水溶液によって2
回、ブラインによって洗浄し、無水MgSO4 上で乾燥
させ、濾過し、減圧濃縮した。残渣をPrep−500
上でクロマトグラフィーして、ヘキサン/酢酸エチルに
よって溶離して、純粋な画分を得て、これを濃縮し、ヘ
キサンから再結晶して、1.91g,29%,mp.5
7.7−59.4℃を得た、濾液を冷却することによっ
てさらに1.61gが得られ、合わせた収率は53%で
あった。[α]D =+9.6(c=1,MeOH)。 1
NMR(アセトン−D6 )300MHz 7.43−7.18(m,7H),6.96(d,J=
8.4Hz,2H),6.30(brd,1H),5.
07(s,2H),4.06(m,1H),3.83
(s,3H)、2.73(m,2H),2.50(m,
2H),1.89(m,2H),1.45(s,9
H)。
【0028】実施例6 フェニルプロピオンアルデヒドとジメチルスクシネート
とのストッブ(Stobbe)縮合:メチル2(E)−
フェニルプロピリデンスクシネートジシクロヘキシルア
ンモニウム塩の製造。機械的スターラー、温度計アダプ
ター、還流冷却管、窒素供給口及び定圧添加ロートを備
えた1000ml四つ口丸底フラスコに、t−ブチルア
ルコール(300ml)と、カリウムt−ブトキシド
(49.8g,0.44モル)とを装入した。[注:カ
リウムt−ブトキシドは、塊状化を阻止するために、撹
拌しながら、t−ブチルアルコールに徐々に加えた。]
溶液を撹拌しながら、t−ブチルアルコール(50m
l)中のジメチルスクシネート(74g,0.5モル)
とフェニルプロピオンアルデヒド(53.6g,0.4
モル)の溶液を滴下ロートから約40分間にわたって加
えた。溶液を63℃の内部温度にまで温め、次に70℃
にさらに3時間維持した。次に、溶液を回転蒸発器で濃
縮して、溶媒を殆ど除去し、濃厚な油状物を3N HC
lで希釈してから、エーテルで3回抽出した。一緒にし
たエーテル層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で3回抽
出し、一緒にした水性抽出物を3N HClによってp
H=1に酸性化し、エーテルによって再抽出した。この
一緒にした抽出物をブラインによって洗浄し、MgSO
4 上で乾燥させ、濾過し、回転蒸発器で濃縮して、濃厚
な褐色油状物84.7g,86%を得た。粗生成物のN
MRは他の異性体が微量(minor amount)
に存在するが、断然多い主要生成物が目的生成物である
ことを示した。500mlエーレンマイヤーフラスコに
粗生成物とエーテル200mlとを装入して、氷浴で冷
却しながら、エーテルが沸騰しないような速度で、ジシ
クロヘキシルアミン(61.7g,0.341モル)の
滴加によって処理した。約1時間後に、濃厚な白色沈殿
が形成され、磁気撹拌バーによる撹拌を不可能にした。
フラスコを数回旋回させて、混合を促進し、生成物を濾
過によって単離し、フィルターケーキをイソオクタンに
よって数回洗浄した。生成物を赤外線ランプ下で約1時
間風乾させて、81.7g,56%収率、mp.179
−180.5℃を得た。 1NMR(CDCl3 )300
MHz7.35−7.16(m,5H),6.86
(T,J=7.3Hz,1H),3.72(s,3
H),3.25(s,2H),2.88(tt,J=
3.6,11.1Hz,2H),2.53(td,J=
7.3,7.9Hz,1H),1.98(m,4H),
1.63(m,2H),1.40(m,4H),1.2
0(m,6H);13CNMR(CDCl3 ) 175.97,169.05,141.84,130.
16,128.91,128.81,126.54,5
3.60,51.97,36.16,35.38,3
1.16,30.10,25.76,25.41。
【0029】実施例7 メチル2(E)−フェニルプロピリデンスクシネートジ
シクロヘキシルアンモニウム塩の不整還元:メチル2
(E)[3−フェニル]プロピルスクシネートジシクロ
ヘキシルアンモニウム塩の製造。磁気撹拌バーを備えた
大型Fisher−Porterボトルにオレフィン
(12.65g,29.5ミリモル)(実施例6)と、
ロジウム(R,R)−DiPAMP触媒(233mg,
0.295ミリモル)とを装入した。ボトルを排気して
から、脱気メタノール(150ml)をカニューレから
加えた。溶液を撹拌し、窒素で5回、水素で5回パージ
し、2000Torr.の最終圧にした。溶液を16時
間水素化してから、内容物を回転蒸発器で濃縮して、褐
色油状物を得た。酢酸エチル中で粗生成物に少量のヘキ
サンを混合し、放置すると、放置中に純粋な生成物が析
出して、10.5g,82%,mp.81〜83℃が得
られた。[α]D @23℃=+8.8゜(c=1.0
4,MeOH)。 1H NMR(CDCl3 )300M
Hz7.29−7.10(m,5H),6.13(br
s,1H),3.63(s,3H),2.87(m,3
H),2.58(m,3H),2.27(dd,J=
5.7,15.9Hz,1H),1.96(m,4
H),1.75(m,4H),1.60(m,6H),
1.36(m,4H),1.19(m,6H)。
【0030】実施例8 メチル2(R)[3−フェニル]プロピルスクシネート
のt−ブチルアルコールによるエステル化:モノ−メチ
ル モノ−t−ブチル2(R)[3−フェニル]プロピ
ルスクシネートの製造。メチル2(R)[3−フェニ
ル]プロピルスクシネートジシクロヘキシルアンモニウ
ム塩のサンプル(3.53g,8.2ミリモル)(実施
例7)を1N KHSO4 (50ml)によって処理
し、次に酢酸エチルによって3回抽出した。一緒にした
酢酸エチル抽出物をブラインによって洗浄し、MgSO
4 上で乾燥させ、濾過し、回転蒸発器で濃縮して、遊離
酸2.01gを得た。メチル2(R)[3−フェニル]
プロピルスクシネート(2.01g,8.0ミリモル)
をジクロロメタン(200ml)中に溶解し、t−ブチ
ルアルコール(2.3ml,24ミリモル)と、ジメチ
ルアミノピリジン(490mg,4.0ミリモル)と、
塩酸ジメチルアミノピリジン(130mg,0.13ミ
リモル)とによって処理した。溶液を氷浴中で0℃に冷
却し、ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.90g,
9.0ミリモル)によって処理した。溶液を室温にまで
温度上昇させ、さらに3時間撹拌した。沈殿したジシク
ロヘキシル尿素を濾別し、濾液を0.2N HCl、飽
和NaHCO3 水溶液、ブラインによって洗浄し、Mg
SO4 上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、褐色油状物
2.44gを得た。 1H NMR(CDCl3 )300
MHz7.30−7.10(m,5H),3.68
(s,3H),2.80(m,1H),2.60(m,
3H),2.32(dd,J=5.1,15.6Hz,
1H),1.62(m,4H),1.42(s,9
H)。
【0031】実施例9 モノ−メチル モノ−t−ブチル2(R)[3−フェニ
ル]プロピルスクシネートのケン化;モノ−t−ブチル
(R)(3−フェニル)プロピルスクシネートの製造。
上記反応からの粗エステル(2.44g,8.0ミリモ
ル)(実施例8)をテトラヒドロフラン(30ml)と
水(20ml)との混合物中に溶解し、水酸化リチウム
(340mg,8.0ミリモル)によって室温において
16時間処理した。溶液を回転蒸発器上で濃縮し、KH
SO4 によって酸性化し、水相を酢酸エチルで3回抽出
し、酢酸エチル溶液をブラインによって洗浄し、MgS
4 上で乾燥させ、濾過し、回転蒸発器上で濃縮して、
淡黄色油状物1.48gを得た。 1H NMR(CDC
3 )300MHz7.30−7.10(m,5H),
2.81(m,1H),2.60(m,3H),2.5
3(dd,J=5.1,15.6Hz,1H),1.6
9(m,4H),1.42(s,9H)。
【0032】実施例10 モノ−t−ブチル3(R)[3−フェニル]プロピルス
クシネートのクルチウス転位:t−ブチル3(R)−
[N−カルボベンジルオキシ]−アミノ−6−フェニル
ヘキサノエートの製造。還流冷却管、窒素供給口と排出
口、磁気撹拌バー、温度計アダプター及びセラムキャッ
プを備えた100ml丸底フラスコに、モノ−t−ブチ
ル 3(R)[3−フェニル]プロピルスクシネート
(1.48g,5.1ミリモル)(実施例9)と、トリ
エチルアミン(1.4ml,10.2ミリモル,2当
量)と、トルエン(20ml)とを装入した。溶液を8
5℃に温め、注射器からのジフェニルホスホリルアジド
(1.1ml,5.1ミリモル)によって約5分間にわ
たって処理した。溶液をこの温度にさらに120分間維
持してから、注射器からのベンジルアルコール(0.5
3ml,5.1ミリモル)によって処理し、85℃にお
いて3時間撹拌した。溶液を酢酸エチルによって希釈
し、分液ロートに注入し、溶液を1N KHSO4 によ
って、飽和NaHCO 3 水溶液によって、ブラインによ
って洗浄し、MgSO4 上で乾燥させ、濾過し、回転蒸
発器上で濃縮して、黄色油状物を得、これをSiO2
でのラジアルクロマトグラフィーによって精製し、ヘキ
サン/酢酸エチルによって溶離して、純粋な生成物95
0mg,47%を得た。 1NMR(アセトン−D6 )3
00MHz7.45−7.18(m,10H),6.3
0(brd,1H),5.12(s,2H),4.10
(m,1H),2.70(m,2H),2.48(d,
J=7Hz,2H),1.74(m,2H),1.63
(m,2H),1.45(s,9H)。
【0033】実施例11 t−ブチル3(R)−[N−カルボベンジルオキシ]−
アミノ−6−フェニルヘキサノエートのトリフルオロ酢
酸による開裂:3(R)−[N−カルボベンジルオキ
シ]−アミノ−6−フェニルヘキサン酸ジシクロヘキシ
ルアンモニウム塩の製造。還流冷却管、窒素供給口と磁
気撹拌バーを備えた50ml丸底フラスコに、t−ブチ
ル3(R)−[N−カルボベンジルオキシ]−アミノ−
6−フェニルヘキサノエート(950mg,2.4ミリ
モル)(実施例10)と、トルエン(20ml)と、ト
リフルオロ酢酸(20ml)とを装入した。溶液を室温
において16時間撹拌し、回転蒸発器で濃縮した。残渣
を酢酸エチル中に入れ、飽和NaHCO3 水溶液によっ
て洗浄した。一緒にした水性抽出物を1N HClによ
って酸性化し、酢酸エチルによって3回抽出した。一緒
にした酢酸エチル抽出物をブラインによって洗浄し、M
gSO4 上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、透明な油状
物を得て、これをエーテル中に入れ、ジシクロヘキシル
アミンによって処理して、純粋な塩310mg,25
%,mp,137−141℃を得た。 1NMR(メタノ
ール−D4 )300MHz7.41−7.11(m,1
0H),5.10(q,2H),4.00(m,1
H),3.20(m,2H),2.63(m,2H),
2.37(m,2H),2.10(m,4H),1.9
0(m,4H),1.71(m,6H),1.46
(s,9H)。
【0034】実施例12 モノ−メチルイタコネートの製造。還流冷却管、窒素供
給口と磁気撹拌バーを備えた250ml丸底フラスコ
に、無水イタコン酸(22.4g,0.2モル)と無水
メタノール100mlとを装入した。溶液を80分間,
還流加熱し、次に回転蒸発器で過剰なメタノールを除去
して、白色固体を得た。この固体を沸騰するイソオクタ
ン/メチルエチルケトン中に入れ、冷蔵庫に入れた、こ
の時に白色針状結晶11.32g,39%,mp.70
−72℃が形成された。さらに冷蔵した後に、さらに2
回の白色針状結晶回収物12.0gが得られ、一緒にし
た収率は80%であった。 1NMR(CDCl3 )30
0MHz6.51(s,1H),5.88(s,1
H),3.75(s,3H),3.39(s,2H)。
【0035】実施例13 モノ−ベンジル モノ−メチルイタコネートの製造。定
圧添加ロート、窒素供給口及び磁気撹拌バーを備えた2
50ml丸底フラスコに、モノ−メチルイタコネート
(s10.0g,69.4ミリモル)(実施例12)
と、トルエン(50ml)と、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)(10.
56g,69.4ミリモル)とを装入した。この溶液を
室温において撹拌し、トルエン(25ml)中の臭化ベ
ンジル(11.88g,69.4ミリモル)の溶液を約
25分間にわたって滴加して処理した。溶液をさらに7
0分間撹拌し、内容物を分液ロートに注入し、3N H
Cl、飽和NaHCO3 、ブラインによって洗浄し、M
gSO4 上で乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、生成物
15.73g,92%を得た。10:1ヘキサン:酢酸
エチルを用いるSiO2上での薄層クロマトグラフィー
は3スポット、Rf =0.19の生成物とRf =0.3
3と0.43の他の物質を示した。15.7gの全てを
Prep−500SiO2 カラムに導入し、100%ヘ
キサンによって溶離し、不純物ピークが溶出した後に主
要ピークとして純粋な生成物12.92g,76%(油
状物)が得られた。 1NMR(CDCl3 )300MH
z7.40(s,5H),6.42(s,1H),5.
78(s,1H),5.25(s,2H),3.68
(s,3H),3.40(s,2H)。13C NMR
170.86,165.73,135.64,133.
61,129.37,129.06,128.75,1
28.61,66.58,51.79,37.40。
【0036】実施例14 モノ−ベンジル モノ−メチルイタコネートのHeck
アリール化:モノ−ベンジル モノ−メチル2(E)ベ
ンジリデンスクシネートの製造。250mlFishe
r−Porterボトルにモノ−ベンジル モノ−メチ
ルイタコネート(10.00g,42.7ミリモル)
(実施例13)と、トリエチルアミン(12.7g,
0.126モル)と、酢酸パラジウム(190mg,
0.86ミリモル,2.5モル%)と、トリ−o−トリ
ルホスフィン(523mg,1.72ミリモル)と、ヨ
ードベンゼン(6.90g,33.8ミリモル)とを装
入した。ボトルをシールし、窒素によって5回フラッシ
ュして、1000Torrの圧力にした。該ボトルを1
00℃の油浴に4時間入れた。ボトルを開き、内容物を
酢酸エチルと1N KHSO4 とによって洗浄した。こ
の物質をセライトのパッドに通して濾過し、分液ロート
に注入し、相を分離させた。水相を酢酸エチルで2回洗
浄し、一緒にした酢酸エチル溶液をブラインで洗浄し、
MgSO4 上で乾燥させ、濾過し、回転蒸発器で濃縮し
て、褐色油状物16.66g,103%を得た。薄層ク
ロマトグラフィー(SiO2 4:1ヘキサン:酢酸エ
チル)は2個の主要スポットが存在することを示した。
粗生成物をPrep−500SiO2カラムに導入し、
最初に100%ヘキサンによって溶離し、異性体化生成
物[モノ−ベンジル モノ−メチルシトラコネート],
油状物2.08gを得た。 1HNMR(CDCl3 )3
00MHz7.41(s,5H),6.87(d,J=
1.5Hz,1H),5.28(s,2H),3.80
(s,3H),2.36(d,J=1.5Hz,3
H)。13C NMR(CDCl3 )166.81,16
6.19,143.73,135.41,129.1
6,128.96,128.74,127.18,6
7.26,51.62,14.30。次に、ヘキサン中
20%酢酸エチルによって溶離して、油状物として目的
生成物7.63g,56%を得た。 1H NMR(CD
Cl3 )300MHz8.00(s,1H),7.48
−7.34(m,10H),5.32(s,2H),
3.71(s,3H),3.60(s,2H)。13
NMR(CDCl3 )171.46,167.04,1
42.35,135.86,134.81,128.9
6,128.89,128.57,128.48,12
8.16,128.10,125.88,66.84,
52.01,33.46。
【0037】実施例15 モノ−ベンジル モノ−メチル2(E)−ベンジリデン
スクシネートの不整還元:モノ−ベンジル モノ−メチ
ル2(R)−ベンジルスクシネートの製造。Fishe
r−Porterボトルにモノ−ベンジル モノ−メチ
ル2(E)−ベンジリデンスクシネート(5.40g,
17.4ミリモル)(実施例14)と、ロジウム(R,
R)DiPAMP(500mg)と、脱気酢酸エチル
(30ml)とを装入した。このボトルを窒素によって
5回、次に水素によって5回フラッシュし、水素によっ
て2000Torrの最終圧まで加圧し、室温において
36時間水素化させた。ボトルを開き、内容物を回転蒸
発器で濃縮して、目的生成物5.43g,100%を得
た。 1H NMR(CDCl3 )300MHz7.44
−7.13(m,10H),5.15(s,2H),
3.64(s,3H),3.24(m,1H),3.1
1(dd,J=6.6,13.6Hz,1H),2.8
3(dd,J=8.9,13.6Hz,1H),2.7
4(dd,J=8.9,16.8Hz,1H),2.4
7(dd,J=5.3,16.8Hz,1H)。
【0038】実施例16 モノ−ベンジル モノ−メチル2(R)−ベンジルスク
シネートの水添分解:モノ−メチル3(R)−ベンジル
スクシネートの製造。不整還元からの粗モノ−ベンジル
モノ−メチル2(R)−ベンジルスクシネート(5.
4g,17.4ミリモル)(実施例15)を氷酢酸(2
0ml)と炭素担体付き10%パラジウム(100m
g)と共に、Fisher−Porterボトルに入れ
た。このボトルを窒素によって3回、次に水素によって
5回フラッシュし、水素によって2000Torrまで
加圧し、室温において24時間水素化させた。ボトルを
開き、内容物をセライトのパッドに通して濾過し、セラ
イトを酢酸エチルによって洗浄し、一緒にした濾液を回
転蒸発器で濃縮して、半固体3.38g,88%を得
た。 1H NMR(CDCl3 )300MHz7.48
−7.20(m,5H),3.69(s,3H),3.
19(m,2H),2.83(dd,J=10.5,1
5.5Hz,1H),2.70(dd,J=8.9,1
7.0Hz,1H),2.46(dd,J=4.5,1
7.0Hz,1H)。酸のサンプル(460mg,2.
07ミリモル)をエーテル(15ml)に溶解し、ジシ
クロヘキシルアミン(375mg,2.07ミリモル)
によって処理し、次に冷蔵庫に24時間入れた、この時
にジシクロヘキシルアンモニウム塩の結晶が形成され、
これを濾過によって単離し、風乾させて、680mg,
81%,mp.99−101℃を得た。 1H NMR
(CDCl3 )300MHz8.65(brs,2
H),7.27(s,5H),3.61(s,3H),
3.18(dd,J=5.7,13.2Hz,1H),
2.99(m,1H),2.91(tt,J=3.6,
10.2Hz,2H),2.74(dd,J=8.7,
13.2Hz,1H),2.65(dd,J=8.7,
15.9Hz,1H),2.31(dd,J=5.7,
15.9Hz,1H),2.00(m,4H),1.8
0(m,4H),1.65(m,2H),1.40
(m,4H),1.22(m,6H)。
【0039】実施例17 モノ−メチル3(R)−ベンジルスクシネートのクルチ
ウス転位:メチル N−Moz−ホモ−β−フェニルア
ラニンの製造。トルエン(20ml)中のモノ−メチル
3(R)−ベンジルスクシネート(1.04g,4.7
ミリモル)(実施例6)とトリエチルアミン(570m
g,5.64ミリモル,1.2当量)の溶液を80−9
0℃に加熱し、注射器からのジフェニルホスホリルアジ
ド(1.29g,4.7ミリモル)によって10分間に
わたって処理した。この温度においてさらに1.5時間
撹拌した後に、4−メトキシベンジルアルコール(71
4mg,5.17ミリモル)を一度に全部、注射器から
加え、溶液を85℃においてさらに2時間撹拌した。反
応混合物を酢酸エチルで希釈し、分液ロートに注入し、
1N KHSO4 、飽和NaHCO3 水溶液、ブライン
によって洗浄し、無水MgSO4 上で乾燥させ、濾過
し、濃縮して、粗生成物1.75gを得て、これをSi
2 上でのラジアルクロマトグラフィーによって精製
し、ヘキサン/酢酸エチルによって溶離した、最初に溶
離されたものが油状物としての目的生成物1.14g,
68%であった。 1H NMR(CDCl3 )300M
Hz 7.37−7.17(m,7H),6.92
(d,J=8.4Hz,2H),5.30(d,J=
8.2Hz,1H),5.05(s,2H),4.26
(m,1H),3.85(s,3H),3.71(s,
3H),2.99(dd,J=5.7,16.0Hz,
1H),2.88(dd,J=5.7,16Hz,1
H),2.58(dd,J=4.8,13.2Hz,1
H),2.52(dd,J=7.5,13.2Hz,1
H)。
【0040】実施例18 メチル N−Moz−ホモ−β−フェニルアラニンのケ
ン化:N−Moz−ホモ−β−フェニルアラニンの製
造。還流冷却管、窒素供給口及び磁気撹拌バーを備えた
50ml丸底フラスコにメチル N−Moz−ホモ−β
−フェニルアラニン(580mg,1.62ミリモル)
(実施例17)と、メタノール(30ml)と、水(1
0ml)と、水酸化リチウム(68mg,1.63ミリ
モル)とを装入した。溶液を室温において撹拌し、この
間進行状態を3:1ヘキサン:酢酸エチルによって溶離
する、SiO2 上の薄層クロマトグラフィーによって監
視した(出発物質のRfは0.40であった)、120
分後に出発物質の痕跡量のみが留まった。溶液を一晩撹
拌させた。溶液を水で希釈し、分液ロートに注入し、エ
ーテルで抽出した。水相を1N KHSO4 でpH=1
に酸性化し、酢酸エチルで3回抽出し、一緒にした酢酸
エチル抽出物をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥
させ、濾過し、濃縮して、白色固体を得て、これを沸騰
ヘキサン+少量の酢酸エチル中に入れ、放置すると、こ
の時に純粋な生成物の結晶が析出し、これを濾過によっ
て単離し、風乾させて、270mg,48%,mp.1
10.5−111.5℃を得た、濾液を氷浴で急冷する
ことによって追加の回収物170mgが得られ、総収率
は79%であった。 1H NMR(CDCl3 )300
MHz7.30−7.12(m,7H),6.87
(d,J=8.4Hz,2H),5.22(brd,1
H),5.00(s,2H),4.20(m,1H),
3.79(s,3H),2.90(m,2H),2.5
5(m,2H)。
【0041】実施例19 N−Moz−ホモ−β−フェニルアラニンの水添分解:
ホモ−β−フェニルアラニンの製造。Fisher−P
orterボトルにN−Moz−ホモ−β−フェニルア
ラニン(100mg,0.29ミリモル)(実施例1
8)と、氷酢酸(10ml)と、炭素担体付き10%パ
ラジウム20mgとを装入した。溶液を2000Tor
rにおいて16時間水素化し、次にセライトに通して濾
過し、回転蒸発器で溶媒を除去して、白色固体を得、こ
れを沸騰アセトン/メタノールの混合物から再結晶し
て、40mg,77%,mp.212〜213℃(分
解)を得た。[α]D @24℃=−17.8゜(c=
0.733,H2 O)。 1H NMR(D2 O)300
MHz7.50−7.30(m,5H),3.80
(m,1H),3.06(dd,J=6.9,13.9
Hz,1H),2.97(dd,J=8.1,13.9
Hz,1H),2.60(dd,J=5.5,17.0
Hz,1H),2.47(dd,J=8.1,17.0
Hz,1H)。
【0042】実施例20 フェニルブチルアルデヒドと4−メチル−t−ブチル−
2−(トリフェニルホスホラニリデン)スクシネートと
のウィッチヒ縮合:4−メチル 1−t−ブチル 2
(E)−フェンブチリデンスクシネートの製造。窒素供
給口と磁気撹拌バーとを備えた250ml丸底フラスコ
に、フェニルブチルアルデヒド(3.95g,26.7
ミリモル)と、4−メチル−t−ブチル−2−(トリフ
ェニルホスホラニリデン)スクシネート(11.94
g,26.7ミリモル)と、テトラヒドロフラン(50
ml)とを装入した。溶液を室温において5日間撹拌
し、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル中に入れ、沈殿し
たトリフェニルホスフィンオキシドを濾別し、濾液を濃
縮し、Prep−500でSiO2 上でクロマトグラフ
ィーし、ヘキサン/酢酸エチルで溶離して、油状物とし
て2.02g,24%を得た。 1H NMR(CDCl
3 )300MHz7.35−7.17(m,5H),
6.92(t,J=7.8Hz,1H),3.72
(s,3H),3.30(s,2H),2.69(t,
J=7.8Hz,2H),2.23(q,J=7.8H
z,2H),1.83(m,J=2H)。
【0043】実施例21 モノ−メチル モノ−t−ブチル2(E)−フェンブチ
リデンスクシネートのトリフルオロ酢酸による開裂:1
−メチル3(E)−フェンブチリデンスクシネートの製
造。窒素供給口と磁気撹拌バーとを備えた一つ口丸底フ
ラスコに、モノ−メチル モノ−t−ブチル2(E)−
フェンブチリデンスクシネート(2.02g,6.3ミ
リモル)(実施例20)と、トルエン(25ml)と、
トリフルオロ酢酸(25ml)とを装入した。混合物を
を室温において45分間撹拌し、次に溶液を回転蒸発器
で濃縮した。残渣を酢酸エチル中に溶解し、飽和NaH
CO3 水溶液によって3回抽出した。一緒にした水性抽
出物を1N HClによって酸性化し、酢酸エチルによ
って3回抽出した。一緒にした酢酸エチル抽出物をブラ
インで洗浄し、無水MgSO4 上で乾燥させ、濾過し、
濃縮して、淡黄色油状物、0.88g,53%を得て、
この物質を直接次の工程に用いた。 1H NMR(メタ
ノール−D4 )300MHz7.33−7.01(m,
5H),7.04(t,J=7.8Hz,1H),3.
70(s,3H),3.33(s,2H),2.68
(q,J=7.8Hz,2H),2.24(q,J=
7.8Hz,2H),1.81(m,2H)。
【0044】実施例22 1−メチル3(E)フェンブチリデンスクシネートの不
整還元:メチル 7−フェニル−3(R)−カルボキシ
ヘプタノエート。小型Fisher−Porterボト
ルに1−メチル3(E)フェンブチリデンスクシネート
(0.88g,3.4ミリモル)(実施例21)と、ロ
ジウム(R,R)DiPAMP触媒(50mg,0.0
66ミリモル)と、トリエチルアミン(0.47ml,
3.4ミリモル)と、脱気メタノール(20ml)とを
装入した。ボトルを窒素によって5回、水素によって5
回フラッシュして、2000Torr、室温において2
0時間水素化した。ボトルを開き、回転蒸発器上で溶媒
を除去して、褐色油状物を得、これを熱イソオクタン中
に入れ、濃縮して、透明油状物,500mg,56%を
得て、これを次の工程に用いた。 1H NMR(CDC
3 )300MHz7.35−7.16(m,5H),
3.71(s,3H),2.89(m,1H),2.7
5(dd,J=8,16Hz,1H),2.48(d
d,J=5,16Hz,1H),1.66(m,4
H),1.44(m,2H)。
【0045】実施例23 メチル 7−フェニル−3(R)−カルボキシヘプタノ
エートのクルチウス転位とケン化:3(R)−(N−4
−メトキシベンジルオキシカルボニルアミノ)−7−フ
ェニルヘプタノエートの製造。血清キャップ、窒素供給
口、還流冷却管及び磁気撹拌バーを備えた100ml三
つ口丸底フラスコにメチル 7−フェニル−3(R)−
カルボキシヘプタノエート(500mg,1.9ミリモ
ル)(実施例22)と、トリエチルアミン(0.53m
l,3.8ミリモル)と、トルエン(10ml)とを装
入した。溶液を85℃に温め、注射器からのジフェニル
ホスホリルアジド(0.41ml,1.9ミリモル)に
よって15分間にわたって処理した。溶液をこの温度に
おいて1時間撹拌してから、注射器からの4−メトキシ
ベンジルアルコール(0.24ml,1.9ミリモル)
によって処理した。溶液を85℃にさらに1.5時間維
持してから、室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、分液
ロートに注入した。溶液を1N KHSO4 、飽和Na
HCO3 水溶液、ブラインによって洗浄し、無水MgS
4 上で乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物を
THF(10ml)と水(5ml)中に入れ、水酸化リ
チウム(110mg,2.5ミリモル)で処理した。溶
液を室温において一晩(18時間)撹拌し、回転蒸発器
上で濃縮した。残渣を1N KHSO4 によって酸性化
し、酢酸エチルによって3回抽出し、一緒にした抽出物
をブラインで洗浄し、無水MgSO4 上で乾燥させ、濾
過し、濃縮して、白色固体,123mg,17%,m
p.114−116℃を得た。 1H NMR(アセトン
−D6 )300MHz7.32−7.10(m,7
H),6.89(d,J=8.4Hz,2H),6.6
5(brd,1H),4.95(s,2H),3.98
(m,1H),3.77(s,3H),2.62−2.
42(m,4H),1.60(m,4H),1.40
(m,2H)。
【0046】実施例24 1,1−ジフェニル−1,4−ブタンジオールの製造。
還流冷却管、窒素供給口、添加ロート、磁気撹拌バー及
び温度計アダプターを備えた、乾燥した、500ml三
つ口丸底フラスコに、γ−ブチロラクトン(7.7m
l,0.1モル)と、乾燥n−ヘキサン150mlとを
装入した。この溶液を氷浴中で冷却し、添加ロートから
3時間にわたって滴加するシクロヘキサン中フェニルリ
チウムの溶液(2M,155ml,0.31モル)によ
って処理した。この溶液を室温において16時間撹拌し
てから、粉砕氷上に注入した。次に混合物を分液ロート
に注入し、相を分離させた。水相を酢酸エチルによって
3回抽出し、一緒にした有機相を1N HCl、飽和N
aHCO3 水溶液、ブラインによって洗浄し、無水Mg
SO4 上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、目的生成物で
ある白色固体、16.41g,68%を得た。 1H N
MR(CDCl3 )300MHz7.55−7.20
(m,10H),3.67(t,2H),2.47
(t,2H),1.62(m,2H)。
【0047】実施例25 1,1−ジフェニル−1,4−ブタンジオールのトリエ
チルシラン/トリフルオロ酢酸による還元:4,4−ジ
フェニル−1−ブタノールの製造。添加ロートを備えた
100ml丸底フラスコに、1,1−ジフェニル−1,
4−ブタンジオール(16.41g,0.068モル)
(実施例24)と、トリフルオロ酢酸20.9ml
(0.27モル)とを装入した。この撹拌溶液にトリエ
チルシラン(24.0ml,0.15モル)を添加ロー
トから30分間にわたって加えた。混合物をさらに30
分間撹拌してから、濃縮し、残渣を飽和NaHCO3
溶液によって処理した。この水溶液を酢酸エチルで3回
抽出し、ブラインで洗浄して、無水MgSO4 上で乾燥
させ、濾過し、濃縮して、黄色油状物を得た(この油状
物は目的アルコールとトリフルオロ酢酸エステルとの混
合物であることが判明した)。次に、油状物を10%N
aOH(50ml)と共に30分間還流加熱し、室温に
冷却してから、エーテルによって3回抽出した。エーテ
ル抽出物を一緒にし、飽和NaHCO3 水溶液によって
洗浄し、無水MgSO4 上で乾燥させ、濾過し、濃縮し
て、油状物6.65g,43%を得た。 1H NMR
(CDCl3)300MHz7.45−7.15(m,
10H),3.95(t,1H),3.66(t,2
H),2.16(m,2H),1.58(m,2H)。
【0048】実施例26 4,4−ジフェニル−1−ブタノールのピリジニウムク
ロロクロメートによる酸化:4,4−ジフェニルブチル
アルデヒドの製造。還流冷却管、窒素供給口、機械的ス
ターラー及びセラムキャップを備えた250ml三つ口
丸底フラスコにピリジニウムクロロクロメート(10.
78g,0.05モル)とジクロロメタン(100m
l)とを装入した。この出発溶液に、ジクロロメタン
(10ml)中の4,4−ジフェニル−1−ブタノール
(6.65g,0.025モル)(実施例25)の溶液
を注射器から加えた。溶液を室温において1時間撹拌し
てから、有機溶液を黒色ガム状残渣からデカントした。
残渣に追加のジクロロメタンを加えて、2回旋回させ、
一緒にした有機相を飽和NaHCO3 水溶液によって洗
浄し、無水MgSO4 上で乾燥させ、濾過し、濃縮し
て、油状物を得て、これをSiO2 上でのフラッシュク
ロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン/酢酸エチ
ルによって溶離して、目的アルデヒドを油状物、5.3
4g,95%として得た。 1H NMR(CDCl3
300MHz 9.75(s,1H),7.43−7.
19(m,10H),3.96(t,3H),2.45
(m,4H)。
【0049】実施例27 4,4−ジフェニルブチルアルデヒドのウィッチヒ反
応:メチル7,7−ジフェニル−3−カルボ−t−ブト
キシ−ヘプター3(E)−エンの製造。テトラヒドロフ
ラン(40ml)中の1−t−ブチル−4−メチル−2
−(トリフェニルホス−ホラニリデン)スクシネート
(18.36g,0.04モル)(例えば、実施例1参
照)と4,4−ジフェニルブチルアルデヒド(9.19
g,0.04モル)(実施例26)との混合物を窒素下
で室温において8日間撹拌した。溶媒を除去し、残渣を
n−ヘキサン中に入れると、この時にトリフェニルホス
フィンオキシドが沈殿し、これを濾別して、濾液を濃縮
し、WatersのPrep−500機器でのクロマト
グラフィーによって精製し、ヘキサン中5%酢酸エチル
によって溶離して、油状物として純粋生成物5.92
g,38%を得た。 1HNMR(CDCl3 )300M
Hz 7.356−7.20(m,10H),6.91
(t,J=7.4Hz,1H),3.95(t,J=
7.7Hz,1H),3.69(s,3H),3.17
(s,2H),2.27−2.14(m,2H),1.
51(s,9H)。FAB質量スペクトル:MH+ =3
95。
【0050】実施例28 メチル7,7−ジフェニル−3−カルボ−t−ブトキシ
−ヘプト−3(E)−エンのトリフルオロ酢酸による処
理:メチル7,7−ジフェニル−3−カルボキシ−ヘプ
ト−3(E)−エン酸の製造。メチル7,7−ジフェニ
ル−3−カルボ−t−ブトキシ−ヘプト−3(E)−エ
ン(5.92g,0.015モル)(実施例27)とト
ルエン(25ml)との溶液をトリフルオロ酢酸(25
ml)によって室温において1.5時間処理し、濃縮し
た。残渣を酢酸エチル中に入れ、水で数回洗浄し、無水
MgSO4 上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、褐色油状
物4.24gを得た。この油状物を温ヘキサン中に入
れ、放置すると、放置中に生成物の白色結晶2.74
g,54%が形成された。 1H NMR(CDCl3
300MHz 7.30−7.17(m,10H),
7.10(t,J=7.5Hz,1H),3.90
(t,J=7.5Hz,1H),3.64(s,3
H),3.17(s,2H),2.26−2.13
(m,4H)。FAB質量スペクトル(MH+ )=33
9。
【0051】実施例29 メチル7,7−ジフェニル−3−カルボキシ−ヘプト−
3(E)−エン酸のロジウム(R,R)−DiPAMP
による不整水素化:メチル7,7−ジフェニル−3
(R)−カルボキシ−ヘプタン酸の製造。小型Fish
er−Porterボトルにメチル7,7−ジフェニル
−3−カルボキシ−ヘプト−3(E)−エン酸(2.7
4g,8.1ミリモル)(実施例28)と、ロジウム
(R,R)DiPAMP触媒(50mg,0.066ミ
リモル)と、トリエチルアミン(1.4ml,10.2
ミリモル)と、脱気メタノール(20ml)とを装入し
た。ボトルを窒素によって5回、水素によって5回フラ
ッシュして、2000Torr、室温において20時間
水素化した。ボトルを開き、回転蒸発器上で溶媒を除去
して、褐色油状物を得、これを酢酸エチル中に入れ、1
N KHSO4 によって洗浄し、無水MgSO4 上で乾
燥させ、濾過し、濃縮して、油状物を得て、これを1:
1ヘキサン:酢酸エチル(v:v)を用いて、ラジアル
クロマトグラフィーによって精製して、目的生成物1.
63g,59%を得た。 1H NMR(CDCl3 )3
00MHz 7.30−7.14(m,10H),3.
89(t,J=7.7Hz,1H),3.66(s,3
H),2.83(m,1H),2.65(dd,J=
9.0,16.7Hz,1H),2.38(dd,J=
5.2,16.7Hz,1H),2.06(m,2
H),1.75(m,1H),1.59(m,1H),
1.34(m,2H)。FAB質量スペクトル(M
+ )=341。
【0052】実施例30 メチル7,7−ジフェニル−3(R)−カルボキシ−ヘ
プタン酸のクルチウス転位:メチル7,7−ジフェニル
−3(R)−(N−メトキシベンジルオキシカルボニ
ル)アミノヘキサノエートの製造。窒素供給口、還流冷
却管、セラムキャップ及び磁気撹拌バーを備えた100
ml三つ口丸底フラスコに、メチル7,7−ジフェニル
−3(R)−カルボキシ−ヘプタン酸(1.63g,
4.8ミリモル)(実施例29)と、トリエチルアミン
(1.4ml,9.6ミリモル)と、トルエン(15m
l)とを装入した。この溶液を85℃に温め、注射器か
らのジフェニルホスホリルアジド(1.03ml,4.
8ミリモル)によって約10分間にわたって処理した。
85℃においてさらに1.5時間撹拌した後に、混合物
をトルエン1ml中の4−メトキシベンジルアルコール
(0.6ml,4.8ミリモル)の溶液一度に全てによ
って処理した。この溶液をさらに3時間撹拌してから、
室温に冷却し、等量の酢酸エチルで希釈し、分液ロート
に注入した。この溶液を1N KHSO4 によって2
回、NaHCO3 によって2回、ブラインによって洗浄
し、無水MgSO4 上で乾燥させ、濾過し、減圧濃縮し
た。残渣をSiO2 上でのラジアルクロマトグラフィー
によって精製し、ヘキサン中の20%酢酸エチルによっ
て溶離して、目的生成物1.49g,65%を得た。 1
H NMR(アセトン−D6 )400MHz7.33−
7.23(m,10H),7.14(d,J=8.4H
z,2H),6.88(d,J=8.4Hz,2H),
6.08(brd,1H),4.95(s,2H),
3.95(m,2H),3.80(s,3H),3.5
8(s,3H),2.50(dd,J=6.6,16.
3Hz,1H),2.45,16.3Hz,1H),
2.13(m,1H),2.02(m,1H),1.6
0(m,2H),1.33(m,2H)。FAB質量ス
ペクトル(MH+ )=476。
【0053】実施例31 メチル7,7−ジフェニル−3(R)−(N−4−メト
キシベンジルオキシカルボニル)アミノヘキサノエート
のケン化:7,7−ジフェニル−3(R)−(N−4−
メトキシベンジルオキシカルボニル)アミノヘキサン酸
ジシクロヘキシルアンモニウム塩の製造。還流冷却管、
窒素供給口及び磁気撹拌バーを備えた50ml丸底フラ
スコに、メチル7,7−ジフェニル−3(R)−(N−
4−メトキシベンジルオキシカルボニル)アミノヘキサ
ノエート(1.480g,3.1ミリモル)(実施例3
0)と、テトラヒドロフラン(20ml)と、水(10
ml)と、水酸化リチウム(260mg,6.2ミリモ
ル)とを装入した。溶液を室温において撹拌し、この間
に進行状態を薄層クロマトグラフィーによって監視し
た。室温における0.5時間後に、反応が完成したと判
定され、溶媒を回転蒸発器で除去した。残渣を水で希釈
し、エーテルで洗浄し、水溶液を1N KHSO4 によ
ってpH=1に酸性化し、酢酸エチルによって3回抽出
した。一緒にした有機抽出物を無水MgSO4 上で乾燥
させ、濾過し、濃縮して、油状物を得、これをエーテル
中に入れ、ジシクロヘキシルアミン(2.8ml,2.
8ミリモル)によって処理すると、生成物が凝固し、こ
れを濾別し、風乾させて、1.18g,59%,mp.
115−117℃を得た。[α]D @25℃=−2.8
゜(c=1,MeOH), 1H NMR(アセトン−D
6 )400MHz(遊離酸)7.31−7.23(m,
10H),7.13(d,J=8.5Hz,2H),
6.90(d,J=8.5Hz,2H),6.10(b
rd,1H),4.95(s,2H),3.95(m,
2H),3.79(s,3H),2.52(dd,J=
6.2,15.6Hz,1H),2.43(dd,J=
6.2,15.6Hz,1H),2.15(m,1
H),2.04(m,1H),1.62(m,2H),
1.34(m,2H)。
【0054】上記したような他のR’とR”基を含むカ
ルバメート保護ホモ−β−アミノ酸を前記方法に従って
同様な収率で合成することができると考えられる。上記
実施例に用いた反応物質及び/又は反応条件の代わり
に、本発明の一般的に又は特に述べた反応物質及び/又
は操作条件を用いて、上記実施例を繰り返して同様な成
果を挙げることができる。上記説明から、当業者は本発
明の本質的な特徴を容易に知ることができ、本発明の要
旨と範囲から逸脱せずに、種々な用途及び条件に適合す
るように本発明を種々に変化及び変更することができる
であろう。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学活性を示すために充分な光学純度の
    1−カルボアルコキシ−3−単置換コハク酸のイソシア
    ネート誘導体を第一アルコールと第二アルコールとから
    成る群から選択されるアルコールと反応させて、光学活
    性を示すために充分な光学純度のカルバメート保護エス
    テルを製造し、前記エステルをケン化して、光学活性を
    示すために充分な光学純度の対応カルバメート保護ホモ
    −β−アミノ酸を製造し、前記カルバメート保護ホモ−
    β−アミノ酸を脱保護することを含む、光学活性を示す
    ために充分な光学純度のホモ−β−アミノ酸の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 1−カルボアルコキシ−3−単置換コハ
    ク酸のクルチウス転位を実施することによってイソシア
    ネート誘導体を得る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 第一アルコールと第二アルコールとが
    式:R”OH[式中、R”はアルキル、シクロアルキ
    ル、シリル、アリール、アルカリール及びアルアルキル
    ラジカルを表す]によって表される請求項1記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 R”が炭素数1から約12までのアルキ
    ルラジカル、炭素数約4から約12までのシクロアルキ
    ルラジカル、及びアリールラジカルを表す請求項3記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 前記第一アルコールと第二アルコールと
    がベンジルアルコール、イソプロピルアルコール、4−
    メトキシベンジルアルコール、2−トリメチルシリルエ
    タノール、フルオレニルメタノール及びベンズヒドロー
    ルから成る群から選択される請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記アルコールがベンジルアルコールと
    4−メトキシベンジルアルコールとから成る群から選択
    される請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記カルバメート保護ホモ−β−アミノ
    酸が式: 【化1】 [式中、RとR’は独立的にアルキル、シクロアルキ
    ル、アリール、アルアルキル及びアルカリール ラジカ
    ルを表し、R”は前記アルコールから誘導されるラジカ
    ルを表す]によって表される請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 式: 【化2】 [式中、RとR’は独立的に炭素数1から約12までの
    アルキルラジカル、炭素数約4から約7までのシクロア
    ルキルラジカル、アリール、アルアルキル及びアルカリ
    ール ラジカルを表し、R”は第一アルコール又は第二
    アルコールから誘導されるラジカルを表す]で示され
    る、光学活性を示すために充分な光学純度のカルバメー
    ト保護ホモ−β−アミノ酸エステルの製造方法におい
    て、 (a)光学活性を示すために充分な光学純度の1−カル
    ボアルコキシ−3−単置換コハク酸のクルチウス転位を
    実施して、そのイソシアネート誘導体を製造する工程
    と; (b)イソシアネート誘導体を第一アルコール又は第二
    アルコールと反応させて、光学活性を示すために充分な
    光学純度の対応カルバメート保護ホモ−β−アミノ酸エ
    ステルを製造する工程とを含む方法。
  9. 【請求項9】 式: 【化3】 [式中、R’は炭素数1から約12までのアルキルラジ
    カル、炭素数約4から約7までのシクロアルキルラジカ
    ル、アリール、アルカリール及びアルアルキルラジカル
    を表し、R”は第一アルコール又は第二アルコールから
    誘導されるラジカルを表す]で示される、光学活性を示
    すために充分な光学純度のカルバメート保護ホモ−β−
    アミノ酸の製造方法において、請求項8記載のカルバメ
    ート保護ホモ−β−アミノエステルをケン化させること
    を含む方法。
  10. 【請求項10】 式: 【化4】 [式中、R’は炭素数4から約7までのアルキルラジカ
    ル、アリール、アルアルキル及びアルカリール ラジカ
    ルを表す]で示される、光学活性を示すために充分な光
    学純度のホモ−β−アミノ酸の製造方法において、請求
    項9記載のカルバメート保護ホモ−β−アミノ酸を脱保
    護することを含む方法。
  11. 【請求項11】 式: 【化5】 [式中、RとR’は独立的に炭素数1から約12までの
    アルキルラジカル、炭素数約4から約7までのシクロア
    ルキルラジカル及びアリール、アルカリール及びアルア
    ルキル ラジカルを表し、R”は第一アルコール又は第
    二アルコールから誘導されるラジカルを表す]で示され
    る、光学活性を示すために充分な光学純度のカルバメー
    ト保護ホモ−β−アミノエステル。
  12. 【請求項12】 R”が炭素数1から約12までの置換
    及び非置換アルキルラジカル、炭素数約4から約7まで
    の置換及び非置換シクロアルキルラジカル、並びに置換
    及び非置換シリル、アリール、アルカリール及びアルア
    ルキル ラジカルを表す請求項11記載のホモ−β−ア
    ミノエステル。
  13. 【請求項13】 R”がベンジルアルコール、イソプロ
    ピルアルコール、4−メトキシベンジルアルコール、2
    −トリメチルシリルエタノール、フルオレニルメタノー
    ル及びベンズヒドロールから成る群から選択されるアル
    コールから誘導されるラジカルを表す請求項11記載の
    ホモ−β−アミノエステル。
  14. 【請求項14】 R”が第一アルコールから誘導される
    ラジカルを表す請求項11記載のホモ−β−アミノエス
    テル。
  15. 【請求項15】 第一アルコールがベンジルアルコール
    と4−メトキシベンジルアルコールとから成る群から選
    択される請求項14記載のホモ−β−アミノエステル。
  16. 【請求項16】 式: 【化6】 [R’が炭素数1から約12までの置換及び非置換アル
    キルラジカル、炭素数約4から約7までの置換及び非置
    換シクロアルキルラジカル、並びに置換及び非置換アリ
    ール、アルアルキル及びアルカリール ラジカルを表
    し、R”が第一アルコール又は第二アルコールから誘導
    されるラジカルを表す]で示される、光学活性を示すた
    めに充分な光学純度のカルバメート保護ホモ−β−アミ
    ノ酸。
  17. 【請求項17】 R”がベンジルアルコール、イソプロ
    ピルアルコール、4−メトキシベンジルアルコール、2
    −トリメチルシリルエタノール、フルオレニルメタノー
    ル及びベンズヒドロールから成る群から選択されるアル
    コールから誘導されるラジカルを表す請求項16記載の
    ホモ−β−アミノ酸。
  18. 【請求項18】 R”が第一アルコールから誘導される
    ラジカルを表す請求項16記載のホモ−β−アミノ酸。
  19. 【請求項19】 第一アルコールがベンジルアルコール
    と4−メトキシベンジルアルコールとから成る群から選
    択される請求項18記載のホモ−β−アミノ酸。
  20. 【請求項20】 アミノ酸エステルのイソシアネート誘
    導体を第三アルコールと反応させて、カルバメート保護
    ホモ−β−アミノ酸エステルを製造し、続いてこれをケ
    ン化し、次に脱保護することから成る、光学活性を示す
    ために充分な光学純度のホモ−β−アミノ酸の製造方法
    において、光学活性を示すために充分な光学純度の1−
    カルボアルコキシ−3−単置換コハク酸のイソシアネー
    ト誘導体を式:R”OH[式中、R”は炭素数1から約
    12までのアルキルラジカル、炭素数約4から約7まで
    のシクロアルキルラジカル並びにシリル、アリール、ア
    ルカリール及びアルアルキル ラジカルを表す]によっ
    て表される第一アルコールと第二アルコールとから成る
    群から選択されるアルコールと反応させることから成る
    改良を施す方法。
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