JPH069489A - 選択的水素化脱フッ素法 - Google Patents

選択的水素化脱フッ素法

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JPH069489A
JPH069489A JP5044802A JP4480293A JPH069489A JP H069489 A JPH069489 A JP H069489A JP 5044802 A JP5044802 A JP 5044802A JP 4480293 A JP4480293 A JP 4480293A JP H069489 A JPH069489 A JP H069489A
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sodium hydroxide
aqueous
alkali metal
zinc
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JP5044802A
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Lawrence B Fertel
ビー ファーテル ローレンス
William S Derwin
エス ダーウィン ウィリアム
Jeffrey S Stults
エス スタルツ ジェフリー
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Occidental Chemical Corp
Original Assignee
Occidental Chemical Corp
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D209/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D209/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with one carbocyclic ring
    • C07D209/44Iso-indoles; Hydrogenated iso-indoles
    • C07D209/48Iso-indoles; Hydrogenated iso-indoles with oxygen atoms in positions 1 and 3, e.g. phthalimide
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の式(I)のテトラフルオロフタルイミド
の選択的水素化脱フッ素法であって、 【化1】 (ここで、Xは1でRは1価の有機基であるか;または
Xは2でRは2価の有機基である)、(I)のテトラフ
ルオロフタルイミドをアルカリ金属水酸化物の水溶液中
で亜鉛と反応させることを含む、当該選択的水素化脱フ
ッ素法を開示する。3,4,6−トリフルオロフタル酸
を生成するために、この生成物を加水分解することがで
きる。 【効果】 本発明によりテトラフルオロフタルイミド、
特にN−置換3,4,5,6−テトラフルオロフタルイ
ミドの選択的水素化脱フッ素を効果的に行い、3,4,
6,−トリフルオロフタル酸を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N−置換3,4,5,
6−テトラフルオロフタルイミドの選択的水素化脱フッ
素法に関する。生成物を加水分解して3,4,6−トリ
フルオロフタル酸を形成することができ、これは、ひき
続き、2,4,5−トリフルオロ安息香酸の合成のため
の有用な化学中間体である。2,4,5−トリフルオロ
安息香酸は、さらにキノロン抗菌物質を製造するために
重要である。
【0002】
【従来の技術】文献には、2,4,5−トリフルオロ安
息香酸またはその前駆体を製造するための種々の方法が
開示されている。N.J.O’Reilly;W.S.
Derwin;H.C.Lin(SYNLETT、19
90年6月、339)は、水酸化ナトリウム水溶液中で
亜鉛末を用いた、3,4,5,6−テトラクロロフタル
酸の水素化脱塩素反応による3,4,6−トリクロロフ
タル酸の製造法を開示している。O’Reilly,D
erwinおよびLinの米国特許第4981000号
は、水素化脱塩素金属(例えば亜鉛)を用いて塩基(例
えば水酸化ナトリウム)の存在下で、3,4,5,6−
テトラクロロフタル酸または酸無水物の水素化脱塩素に
よる3,4,6−トリクロロフタル酸の製造法を開示し
ている。このトリクロロフタル酸は、その後対応するト
リフルオロ安息香酸に変換できる。該特許の主題であ
る、亜鉛末および水酸化ナトリウムを用いる選択的脱ハ
ロゲン法により3,4,6−トリハロフタル酸が製造さ
れ、テトラクロロフタル酸無水物の3,4,6−トリク
ロロフタル酸への変換については効率が良く(収量9
7.8%)、テトラフルオロフタル酸の3,4,6−ト
リフルオロフタル酸への変換は実質的には効果が無い
(所望の生成物の収量はおよそ3%でヒドロキシトリフ
ルオロフタル酸および同安息香酸はおよそ96%)こと
を示す比較データを、該特許権者は示している。Now
akとLinの米国特許第4935541号は、アルキ
ルまたはアリールトリクロロフタルイミドを製造し、か
つフッ素添加し、続いて、加水分解を行って、トリフル
オロフタル酸を製造する方法を開示している。
【0003】Matsushita、Shimizuお
よびIshikawaの米国特許第4769493号
は、オルガノ−N−テトラクロロフタルイミドをフッ素
添加して、対応するN−テトラフルオロフタルイミドを
形成し、テトラフルオロフタル酸に加水分解することを
含む同様な方法を開示している。米国特許第49259
66号は、テトラフルオロイソフタロニトリルと金属水
素化物(例えば水素化ホウ素ナトリウム)とを反応させ
2,4,5−トリフルオロイソフタロニトリルを得る方
法を開示している。
【0004】H2 SO4 中でテトラフルオロフタロニト
リルを亜鉛で処理すると、3,4,6−トリフルオロフ
タロニトリル(収量88%)となる(JP011609
44(1988);CA112:55243t)。同様
な方法で、2,4,5,6−テトラフルオロイソフタロ
ニトリルを硫酸水溶液中で亜鉛で処理し、2,4,5−
トリフルオロイソフタロニトリルを生じた(JP012
58639(1989);CA112:178350
h)。同じ変換が酢酸溶媒中で亜鉛を用いた場合に、報
告された(JP02117643(1990);CA1
13:131769g)。また、3−クロロ−2,4,
6−トリフルオロイソフタロニトリルが、酢酸溶媒中で
亜鉛を用いて3−クロロ−2,6−ジフルオロイソフタ
ロニトリルに変換された(JP02169542;CA
113:190932c)。
【0005】リン酸二水素カリウム水溶液中で亜鉛と反
応させ、ペンタフルオロベンゾニトリルを2,3,5,
6−テトラフルオロベンゾニトリルに変換させること
が、日本国特許第02115156号(1990)で報
告されている。添加酢酸とともにエタノール水中で亜鉛
を用いる同様な変換が、日本国特許第0156656号
(CA112:7178d)で報告されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】本発明は、テトラフルオロフタルイミドの
選択的水素化脱フッ素法、特に、N−置換3,4,5,
6−テトラフタルイミドの選択的水素化脱フッ素法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の式Iのテ
トラフルオロフタルイミドの選択的水素化脱フッ素法で
あって、アルカリ金属水酸化物の水溶液中で該化合物
(I)を亜鉛と反応させることを含む方法である:
【0008】
【化6】
【0009】ここでXは1または2で、Xが1のときR
は1価の有機基で;Xが2のとき、Rは2価の有機基で
ある。該反応は水性溶媒中で起こるので、当然生じるト
リフルオロフタル酸および/または中間体トリフルオロ
フタルアミド酸の生成とともに、フタルイミドのある程
度の加水分解が起こり得る。該水素化脱フッ素法は4ま
たは5位で起こり、粗トリフルオロ生成物は以下の一ま
たは二種以上を含む混合物であり得る:
【0010】
【化7】
【0011】ここで、XおよびRは上記に定義した通り
である。粗トリフルオロ生成物のその後の加水分解で、
該生成物は3,4,6−トリフルオロフタル酸に変換さ
れる。本発明の製法で反応物として用いられるフッ素添
加フタルイミド(上記式I)は、フッ化カリウムと、対
応するテトラクロロフタルイミドのハロゲン交換反応に
より、既知の方法で簡便に調製できる。このテトラクロ
ロフタルイミドは、所望の化学的組成にある適切なアミ
ンまたはジアミンを有するテトラクロロフタル酸無水物
の縮合により、既知の方法で調製することができる。該
反応は、酢酸のような溶媒または双極性中性溶媒(例え
ばジオキサンまたはスルホラン)中で簡便に行うことが
できる。本発明の根幹を成す選択的脱フッ素反応は、以
下の化学式により例証することができる:
【0012】
【化8】
【0013】ここでXは1または2である。Xが1のと
き、Rは1価の有機基で、これはアルキル、シクロアル
キル、アルケニル、シクロアルケニルまたはアリール基
(未置換または反応溶媒に対して不活性な置換基で置換
されている)であってもよい。好ましい1価有機基に
は、例えばアルキル、シクロアルキル、アルケニルまた
は炭素原子が8個までのシクロアルケニルおよび6−1
4炭素原子のアリーレンが含まれる。最も好ましい1価
有機基は、炭素原子1−4個のアルキル、フェニル、ト
リルまたはキシリルである。Xが2のとき、Rは2価有
機基で、これはアルキレン、シクロアルキレン、アルケ
ニレンまたは未置換もしくは(反応溶媒に対して不活性
な置換基で)置換されていて、好ましくは炭素原子が8
個までのシクロアルケニレン、または炭素原子が好まし
くは6−14のアリーレンであってもよい。最も好まし
い2価有機基は炭素原子2−6個のアルキレン、フェニ
レン、トルイデン、ビフェニル、またはジフェニルエー
テルである。
【0014】該反応はアルカリ金属水酸化物の水溶液中
で実施され、この場合、アルカリ金属水酸化物の濃度は
典型的には1から50%である。適切なアルカリ金属水
酸化物には、NaOH、KOHおよびLiOHが含まれ
る。好ましい反応媒体は、5−20%のNaOH水溶液
で、最も好ましくは10%NaOHである。用いるNa
OHの量は、少なくともNaOH:テトラフルオルフタ
ルイミド(I)のモル比が1:1とするために十分でな
ければならない。これよりも多い量を用いてもよい。
【0015】市販の種々の形態の(例えば亜鉛メッシュ
または亜鉛末として)亜鉛金属反応物を反応媒体に加え
てもよい。反応に用いる亜鉛の比率は、フッ素添加フタ
ルイミド反応物のモル当たり1から6またはそれ以上の
当量としてもよい。亜鉛を高い比率で用いてもよいが、
付加される利点は無い。好ましい比率は、テトラフルオ
ロフタルイミドの当量当たりまたはモル当たり、 およそ
2からおよそ4当量の亜鉛である。反応温度はかなり変
動できるが、典型的にはおよそ室温(20℃)から80
℃の範囲である。それより高い温度も低い温度も用いる
ことができるが、一般には効率が落ちる。好ましい実施
温度はおよそ60℃から70℃である。反応は液相で、
好ましくは大気圧下で実施されるが、大気圧以上も用い
ることができる。水性溶媒に加えて、共存する反応物に
対して化学的に不活性な種々の補助溶剤も用いることが
できる。適切な補助溶剤は、水に混和性で、フッ素添加
フタルイミド反応物用溶媒で、さらに反応媒体に対して
不活性でなければならない。用いることができる典型的
な補助溶剤は、テトラヒドロフラン、ジオキサン等であ
る。
【0016】選択的水素化脱フッ素反応の反応生成物
は、塩基の水溶液または鉱酸とさらに反応させることに
より、簡便に加水分解して3,4,6−トリフルオロフ
タル酸を生成することができる。好ましくは加水分解
は、鉱酸、例えばリン酸、塩酸または最も好ましくは硫
酸と反応させることにより実施できる。下記の具体例は
本発明およびそれを実施する方法をさらに詳述するため
に提示されるものである。当該具体例で示される詳細な
事柄は説明を目的として選ばれたものであって、本発明
を限定するものとして解釈されるべきではない。特に示
されない限り、実施例では、すべての温度は摂氏であ
る。
【0017】
【実施例】
実施例1 テトラフルオロ−N−メチルフタルイミド(66.93
g,0.29mol)、亜鉛末(75.13g,1.1
5mol)および500mlの10%水酸化ナトリウム
の混合物を、70℃で2時間加熱した。このとき、分析
(GC)により出発材料は完全に消費されていることが
示された。反応物を冷し、亜鉛塩を濾過して除いた。濾
液を濃HClでpH1にし、0.5時間撹拌した。有機
物を酢酸エチル中に抽出し、この酢酸エチル層を水で洗
浄してMgSO4 上で乾燥させた。溶媒の除去により5
8.56gの固形物が得られ、GCおよび19F NMR
により、これは、76%のトリフルオロフタルアミド酸
および15%の3,4,6−トリフルオロフタル酸を含
むことが分かった。該混合物を150mlの50%硫酸
と混合し、160℃で6時間加熱することにより加水分
解し、その後、水で洗浄し酢酸エチルで抽出して乾燥さ
せ、54.9gの3,4,6−トリフルオロフタル酸を
得た。このものの同定は、既知サンプルとのGC保持時
間および19FNMR化学シフトの比較により確認され
た。
【0018】実施例2 反応変数の影響:水酸化ナトリ
ウム 水酸化ナトリウム水溶液の濃度を下に示したように変え
た点を除き、実施例1の一般的な手順に従い一連の実験
を行った。すべての実験において、1.0gのテトラフ
ルオロ−N−メチルフタルイミド、5mlのNaOH溶
液および2当量の亜鉛を用いた。反応はおよそ60℃で
実施した。
【0019】実施例 NaOH濃度 生成物への変換 2A 5% 30% 2B 20% 91% 2C 15% 69% 2D 20% 77% 表では、生成物への変換は、トリフルオロフタルアミド
酸およびトリフルオロフタル酸を含むGC上の面積%で
表されている。
【0020】実施例3 反応変数の影響:亜鉛 この実験シリーズでは、亜鉛の量を変えたという点を除
き、実施例2Bの一般的手順に従った。すべての実験
で、2.5mlの10%NaOHおよび0.5gのテトラ
フルオロ−N−メチルフタルイミドを用いた。反応はす
べて室温で行った。実施例 添加亜鉛の当量 生成物への変換 3A 1 22% 3B 2 38% 3C 3 72% 3D 4 91%
【0021】実施例4 反応変数の影響:温度 反応温度を60℃に維持したという点を除き、実験3A
−Dと同一の条件下で一連の反応を行った。
【0022】実施例 添加亜鉛の当量 生成物への変換 4A 1 63% 4B 2 88% 4C 3 93% 4D 4 94% 4E 6 97%
【0023】実施例5 補助溶剤の使用 テトラフルオロ−N−メチルフタルイミド(1.0
g)、亜鉛末(1.1g)、テトラヒドロフラン(5m
l)および20%水酸化ナトリウム水溶液(2ml)の
混合物を60℃で24時間加熱した。このとき反応分析
により、実施例1で述べたように、主たる生成物はトリ
フルオロフタルアミド酸およびトリフルオロフタル酸で
あることが示された。 実施例6 テトラフルオロ−N−フェニルフタルイミド(22.1
5g)および亜鉛末(29g)を、10%水酸化ナトリ
ウム水溶液中で(165ml)69℃に加熱し、撹拌し
ながらそのまま5時間維持した。GCによる分析によ
り、反応生成物は、3,4,6−トリフルオロフタル酸
および3,4,6−トリフルオロ−N−フェニルフタル
イミドの混合物をであることが示された。
【0024】実施例7 A)N, N' −ジメチレンビス(テトラフルオロフタル
イミド)の調製 450mlの乾燥スルホレーン中のN,N'−ジメチレン
ビス(テトラクロロフタルイミド)(50g)(エチレ
ンジアミンおよびフタル酸無水物の反応により調製)お
よび無水フッ化カリウム(48.5g)の混合物を20
0℃に加熱し、撹拌しながらそのまま4時間維持した。
この反応混合物をその後冷まし、濾過により塩を除去
し、濾液を1.5リットルの水に注いだ。生成物を濾過
し、蒸散させ(0.025mmHg、225℃)、1
7.65gのN, N' −ジメチレンビス(テトラフルオ
ロフタルイミド)を黄色固体として得た。この物質をジ
クロロメタン中でスラリーとし、濾過しさらに乾燥させ
て15.5gの純粋な生成物を得た。
【0025】B)水素化脱フッ素反応 10%水酸化ナトリウム水溶液(5ml)中のN, N'
−ジメチレンビス(テトラフルオロフタルイミド)
(1.0g)および亜鉛末(1.12g)の混合物を6
5℃に加熱し、9時間そのまま維持し、それから室温ま
で冷まし、濾過して亜鉛塩を除去した。GCMSによる
濾液の分析により、N, N' −ジメチレンビス(3,
4,6−トリフルオロフタルイミド)の構造と同じであ
ることが示された。この濾液を直接濃硫酸の添加(1
2.8g)により酸性化し、150℃で3時間加熱し
た。最終反応混合物のGCおよび19F NMRによる分
析で、55%の3,4,6−トリフルオロフタル酸の存
在が示された。以下の8C−11Cの実施例は、種々の
先行技術による方法と比較するために提示する。
【0026】実施例8C テトラフルオロ−N−メチルフタルイミド(1.0
g)、亜鉛末(1.0g)および氷酢酸(10ml)を
合わせ、室温で撹拌した。10時間後の反応混合物の分
析により、生成物はN−メチル−3−ヒドロキシ−3,
4,5,6−テトラフルオロ−i−イソインドリノンで
あることが示された。 実施例9C テトラフルオロ−N−メチルフタルイミド(1.0
g)、水素化ホウ素ナトリウム(0.1g)、イソプロ
ピルアルコール(100ml)を合わせ、室温で8時間
撹拌した。生成物の分析により、実施例8Cのものと同
一であることが示された。 実施例10C テトラフルオロフタル酸(0.5g)、亜鉛末(0.3
6g)および5mlの20%水酸化ナトリウム水溶液を
合わせ、100℃で24時間加熱した。このときの混合
物の分析で、主たる生成物は3−ヒドロキシ−2,4,
5−トリフルオロ安息香酸であることが示された。
【0027】実施例11C テトラフルオロフタロニトリル(5.0g)、亜鉛末
(6.54g)および25mlの10%水酸化ナトリウ
ム水溶液をともに混合し、72℃で3時間加熱した。反
応混合物の分析では、脱フッ素物質は検出できなかっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウィリアム エス ダーウィン アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14220 バッファロー ホイッシー アベニュー 56 (72)発明者 ジェフリー エス スタルツ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14072 グランド アイランド ベースライン ロード 1042

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式の3,4,6−トリフルオロフタ
    ル酸の製造方法であって、 【化1】 (A)アルカリ金属水酸化物水溶液の存在下で、次の式
    のテトラフルオロフタルイミドを亜鉛で処理し、選択的
    脱フッ素反応生成物を得ること、 【化2】 (ここでXは1または2で;Xが1のとき、Rは1価の
    有機基であり;Xが2のとき、Rは2価の有機基であ
    る)、(B)該反応生成物を加水分解することを含む上
    記製造方法。
  2. 【請求項2】 Xが1である、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 Rがアルキルである、請求項2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 Rがメチルで、かつアルカリ金属水酸化
    物水溶液が1−50%の水酸化ナトリウム水溶液であ
    る、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 Rがアリールである、請求項2に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 Rがフェニルで、かつアルカリ金属水酸
    化物水溶液が1−50%の水酸化ナトリウム水溶液であ
    る、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 Xが2である、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 Rがメチレンで、かつアルカリ金属水酸
    化物水溶液が1−50%の水酸化ナトリウム水溶液であ
    る、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 次の式のテトラフルオロフタルイミド化
    合物の選択的水素化脱フッ素法であって、 【化3】 (ここでXは1または2で;Xが1のとき、Rは1価の
    有機基で;Xが2のとき、Rは2価の有機基である)、
    該化合物(I)をアルカリ金属水酸化物水性媒体中で亜
    鉛と反応させることを含む選択的水素化脱フッ素法。
  10. 【請求項10】 Xが1である、請求項9に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 Rがアルキルである、請求項10に記
    載の方法。
  12. 【請求項12】 Rがメチルで、かつアルカリ金属水酸
    化物水溶液が1−50%の水酸化ナトリウム水溶液であ
    る、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 該水酸化ナトリウム水性媒体が5−2
    0%の水酸化ナトリウム水溶液である、請求項12に記
    載の方法。
  14. 【請求項14】 水混和性補助溶剤の存在下で実施され
    る、請求項10に記載の方法。
  15. 【請求項15】 該補助溶剤がテトラヒドロフランであ
    る、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 Rがアリールである、請求項10に記
    載の方法。
  17. 【請求項17】 Rがフェニルで、かつアルカリ金属水
    酸化物水溶液が1−50%の水酸化ナトリウム水溶液で
    ある、請求項10に記載の方法。
  18. 【請求項18】 該水酸化ナトリウム水性媒体が5−2
    0%の水酸化ナトリウム水溶液である、請求項17に記
    載の方法。
  19. 【請求項19】 Xが2である、請求項9に記載の方
    法。
  20. 【請求項20】 Rがメチレンである、請求項19に記
    載の方法。
  21. 【請求項21】 アルカリ金属水酸化物水性媒体が1−
    50%の水酸化ナトリウム水溶液である、請求項20に
    記載の方法。
  22. 【請求項22】 次の式の3,4,6−トリフルオロフ
    タル酸の製造方法であって、 【化4】 (A)約20から80℃の温度で5−20%の水酸化ナ
    トリウム水溶液の存在下で、次の式のテトラフルオロフ
    タルイミドを亜鉛で処理し、選択的脱フッ素反応生成物
    を得て、 【化5】 (ここでRは炭素原子が1−8のアルキル、または炭素
    原子6−14のアリールである)、(B)鉱酸で処理す
    ることにより該反応生成物を加水分解することを含む、
    上記製造方法。
JP5044802A 1992-04-03 1993-03-05 選択的水素化脱フッ素法 Pending JPH069489A (ja)

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US07/863,264 US5294738A (en) 1992-04-03 1992-04-03 Process for selective hydrodefluorination
US07/863264 1992-04-03

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JPH069489A true JPH069489A (ja) 1994-01-18

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ID=25340714

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5044802A Pending JPH069489A (ja) 1992-04-03 1993-03-05 選択的水素化脱フッ素法

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US (1) US5294738A (ja)
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