JPH0693135B2 - 電子写真用現像剤組成物 - Google Patents

電子写真用現像剤組成物

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JPH0693135B2
JPH0693135B2 JP60117787A JP11778785A JPH0693135B2 JP H0693135 B2 JPH0693135 B2 JP H0693135B2 JP 60117787 A JP60117787 A JP 60117787A JP 11778785 A JP11778785 A JP 11778785A JP H0693135 B2 JPH0693135 B2 JP H0693135B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真用現像剤組成物に関し、更に詳しく
は用途として電子写真、静電記録、静電印刷などにおけ
る静電荷像を現像する為の現像剤組成物に関するもので
ある。
〔従来の技術及び問題点〕
従来電子写真法としては、米国特許第2297691号、第235
7809号明細書等に記載されている如く、光導電性絶縁層
を一様に帯電させ、次いでその層を露光せしめ、その露
光された部分上の電荷を消散させる事によって電気的な
潜像を形成し、更に該潜像にトナーと呼ばれる着色され
た電荷をもった微粉末を付着せしめる事によって可視化
させ(現像工程)、得られた可視像を転写紙等の転写材
に転写せしめた後(転写工程)、加熱、圧力或いはその
他適当な定着法によって永久定着せしめる(定着工程)
工程からなる。
この様にトナーは単に現像工程のみならず、転写工程、
定着工程の各工程に於いて要求される機能を備えていな
ければならない。
一般にトナーは現像装置内で機械的動作中に受ける剪断
力、衝撃力による機械的な摩擦力を受け、数千枚乃至数
万枚コピーする間に劣化する。この様なトナーの劣化を
防ぐには機械的な摩擦力に耐えうる分子量の大きな強靭
な樹脂を用いれば良いが、これらの樹脂は一般に軟化点
が高く、非接触定着方式であるオーブン定着、赤外線に
よるラジアント定着では熱効率が悪い為に定着が充分に
行われず、又、接触定着方式で熱効率が良い為、広く用
いられているヒートローラー定着方式に於いても、充分
に定着させる為ヒートローラーの温度を高くする必要が
生じ、定着装置の劣化、紙のカール、消費エネルギーの
増大等の弊害を招くばかりでなく、この様な樹脂を使用
すると微粉化してトナーを製造する際、製造効率が著し
く低下する。その為、バインダー樹脂(結着性樹脂)の
重合度、更には軟化点も余り高いものは用いる事ができ
ない。一方ヒートローラー定着方式は加熱ローラー表面
と被定着シートのトナー像面が圧接触する為、熱効率が
著しく良く、低速から高速に至るまで広く使用されてい
るが、加熱ローラー面とトナー像面が接触する際、トナ
ーが加熱ローラー表面に付着して後続の転写紙等に転写
される、所謂オフセット現象が生じ易い。この現像を防
止する為、加熱ローラー表面を弗素系樹脂等の離型性の
優れた材料で加工するが、更に加熱ローラー表面にシリ
コーンオイル等の離型剤を塗布してオフセット現象を完
全に防止している。
しかしながら、シリコーンオイル等を塗布する方式は、
定着装置が大きくなりコスト高となるばかりでなく複雑
になる為トラブルの原因にもなり易く好ましいものでは
ない。
又特公昭55−6895号、特開昭56−98202号公報に記載の
如く、バインダー樹脂の分子量分布幅を広くする事によ
りオフセット現象を改良する方法もあるが、樹脂の重合
度が高くなり定着温度も高くする必要がある。
更に改良された方法として、特公昭57−493号、特開昭5
0−44836号、特開昭57−37353号公報記載の如く、樹脂
を非対称化、架橋化せしめる事によってオフセット現象
を改善する方法があるが定着点は改善されていない。
一般に、最低定着温度は冷間オフセットと熱間オフセッ
トの間にある為、使用可能温度領域は、最低定着温度と
熱間オフセットとの間となり、最低定着温度をできるだ
け下げる事、最低熱間ホットオフセット温度をできるだ
け上げる事により使用定着温度を下げる事ができると共
に使用可能温度領域を広げる事ができ、省エネルギー
化、高速定着化、紙のカールを防ぐ事ができる。又両面
コピーがトラブルなくできる為複写機のインテリジェン
ト化、定着装置の温度コントロールの精度、許容幅の緩
和等数々の利点がある。
その為、常に定着性、耐オフセット性の良い樹脂、トナ
ーが望まれている。
又、この様な要求を達成する為スチレン系の結着樹脂を
使用する場合には特開昭49−65232号、特開昭50−28840
号、特開昭50−81342号公報記載の如く、パラフィンワ
ックス、低分子量ポリオレフィン等をオフセット防止剤
として添加する方法が知られているが、添加量が少ない
と効果がなく、多いと現像剤の劣化が早くなり、ポリエ
ステル樹脂の場合には同上のオフセット防止剤を適用し
ても効果は少なく、使用量を多くすると現像剤の劣化が
早い事も確認されている。
ポリエステル樹脂は本質的に定着性が良く、米国特許第
3590000号明細書記載の如く、非接触定着方式に於いて
も充分に定着されるが、オフセット現象が発生し易くヒ
ートローラー定着方式には使用が困難であった。特開昭
50−44836号、特開昭57−37353号、特開昭57−109875号
公報記載の如く、多価カルボン酸を使用し、耐オフセッ
ト性を改良したポリエステル樹脂は、使用するに充分な
耐オフセット性を有していないか、又は有しているもの
はポリエステル樹脂が本来有している低温定着性を犠牲
にしているばかりでなく、トナー化工程に於いても粉砕
性が極めて悪く現像剤製造にも問題があった。
本発明はこれらの要求を満たす為になされたものであ
り、その目的はヒートローラー定着方法に於いてオフセ
ット防止液を塗布する事なくオフセットが防止され、か
つより低い定着温度で定着でき、且つ現像剤製造時に混
練性、粉砕性の良い電子写真用現像剤を提供する事にあ
る。
本発明の他の目的は、流動性が良く、ブロッキングの生
じないかつ寿命の長い(劣化し難い)電子写真用現像剤
を提供する事にある。
本発明の他の目的は、電子写真用乾式現像剤において、
本質的に負に均一な帯電性を有するトナーバインダー樹
脂を用いて、鮮明でカブリのない画像を形成する電子写
真用現像剤を提供することにあり、更に詳細には上述し
た欠点を改良した環境の湿度の影響が極めて小さく、耐
久性に優れた本質的にバインダー樹脂が適度の負極性の
摩擦帯電性を有する電子写真用現像剤を提供する事にあ
る。
本発明の他の目的は、透明性の良い、鮮明なカラー用現
像剤を提供する事にある。
本発明の他の目的はファイルに保管してもファイルとの
融着、フィルムへの画像の移行の発生しない現像剤を提
供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は上記の目的を達成するため鋭意研究の結果
本発明に到達した。
即ち、本発明は結着性樹脂と着色剤を主成分とする電子
写真用現像剤組成物に於いて、結着性樹脂が (イ)次の一般式 (式中Rはエチレン又はプロピレン基を表わし、x,yは
それぞれ1以上の整数を表わし、かつx+yの平均値は
2〜7である。) で表わされるジオール成分と、 (ロ)2価以上のカルボン酸又はその酸無水物又はその
低級アルキルエステルである酸成分 との共縮重合物であって、酸成分が、炭素数2〜21の不
飽和脂肪族炭化水素(IIa)と、不飽和カルボン酸(II
b)とから選ばれる不飽和化合物の共重合体であるか又
は不飽和カルボン酸(IIb)から選ばれる不飽和化合物
の重合体もしくは共重合体である多価カルボン酸(II)
又はその酸無水物又はその低級アルキルエステルを含有
する事を特徴とする電子写真用現像剤組成物に係るもの
である。
本発明における(イ)のジオール成分としては、例えば
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3.
3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2.0)
−ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6)
−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等を
挙げることができる。
又、場合により他のポリオール、例えばポリオキシプロ
ピレン(12)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、ポリオキシフェニルエチレン(3)−2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、ヘプタメチレングリコール、オクタメチレングリ
コール、ノナメチレングリコール、デカメチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、p−キシリレングリコ
ール、m−キシリレングリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジエタノール、
1,4−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジ
メタノール、グリセリン、ポリオキシエチレン(6)グ
リセリン、ポリオキシプロピレン(12)ペンタエリスリ
トール等をポリオール成分中10モル%程度以下加える事
ができるが、ポリオキシフェニルエチレン(3)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンの如き立体
障害の高いものは反応が進行し難く、グリセリン、ポリ
オキシエチレン(6)ペンタエリスリトールの如き親水
性の強いポリオールを使用した樹脂は現像剤の画像性が
悪くなる傾向にあり注意を要する。
又、本発明において炭素数2〜21の不飽和脂肪族炭化水
素(IIa)としては、例えば、エチレン、イソブチレ
ン、ジイソブチレン、シクロペンテン、シクロヘキセ
ン、ドデセン、オクタデセンなど炭素数が2〜21の各種
炭素数のオレフィンなどが挙げられるが、特に一般式 (式中、R1,R3は水素原子又は炭素数1〜12のアルキル
基、R2は炭素数1〜12のアルキル基であり、R1とR2は連
結している場合もある。) で表わされる化合物が好ましい。
又、本発明において不飽和カルボン酸(IIb)として
は、例えばマレイン酸、フマル酸、アクリル酸、メタク
リル酸、イタコン酸などが挙げられるが、特に一般式 (式中、R4,R5は水素原子又は炭素数1〜12のアルキル
基である。) で表わされる化合物が好ましい。これらは酸無水物であ
ってもよいし、低級アルキル基のエステルであってもよ
い。ここで低級アルキル基の意味はアルキルエステルの
アルキルが(IIa)の化合物と(IIb)の化合物の共重合
の邪魔にならぬ程度の大きさのアルキル基である。
本発明に於ける多価カルボン酸(II)の具体例を下記に
示すが、反応をコントロールし要求性能に近づける為、
カルボン酸基の一部をアルキルエステルにて置換したも
のを用いる事もできる。
化合物(2) マレイン酸とイソブチレンを1対2の割
合で付加重合した平均分子量9,000の化合物 化合物(3) 無水マレイン酸と1−テトラデセンを1
対3の割合で付加重合した平均分子量700の化合物 これらの多価カルボン酸(II)又はその酸無水物又はそ
の低級アルキルエステルは酸成分中に0.05〜70モル%含
有されることが好ましい。
又、本発明の酸成分中には下記一般式(III) (但しR′は炭素数4〜18のアルキル基又はアルケニル
基である) で表わされるアルキル又はアルケニルこはく酸又はその
酸無水物又はその低級アルキルエステルを含有すること
ができる。
アルキル又はアルケニルこはく酸としては、n−ドデセ
ニルこはく酸、イソドデセニルこはく酸、n−ドデシル
こはく酸、イソドデシルこはく酸、n−オクチルこはく
酸、n−オクテニルこはく酸、n−ブチルこはく酸等が
挙げられる。アルキル又はアルケニルこはく酸を使用す
る事によりオフセット発生温度を低下せしめず、最低定
着温度を下げる事ができるが、少ないと効果がうすく、
多いとTgが低下しトナーのケーキングが発生し易くなる
傾向がある。又エステル化反応のコントロールが困難と
なるときは一般式(III)の化合物を用いることによっ
て、この困難を緩和することができる。その為その含有
量は好ましくは酸成分中1〜50モル%である。又、本発
明に使用できるアルキル又はアルケニルこはく酸以外の
2価のカルボン酸としては、フマール酸、マレイン酸、
こはく酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸等が挙げられる。
更に定着性を向上させるためにカルボキシル基をフリー
の酸、酸無水物、低級アルキルエステルの形で有する液
状ポリブタジエン、或いはアルキレン基もしくはアルケ
ニレン基を持つテトラカルボン酸を酸成分として含有せ
しめてもよい。そのようなテトラカルボン酸の好ましい
例としては、 (1) 4−ネオペンチリデニル−1,2,6,7−ヘプタン
テトラカルボン酸 (2) 4−ネオペンチル−1,2,6,7−ヘプテン(4)
−テトラカルボン酸 (3) 3−メチル−4−ヘプテニル−1,2,5,6−ヘキ
サンテトラカルボン酸 (4) 3−メチル−3−ヘプチル−5−メチル−1,2,
6,7−ヘプテン(4)−テトラカルボン酸 (5) 3−ノニル−4−メチリデニル−1,2,5,6−ヘ
キサンテトラカルボン酸 (6) 3−デシリデニル−1,2,5,6−ヘキサンテトラ
カルボン酸 (7) 3−ノニル−1,2,6,7−ヘプテン(4)−テト
ラカルボン酸 (8) 3−デセニル−1,2,5,6−ヘキサンテトラカル
ボン酸 (9) 3−ブチル−3−エチレニル−1,2,5,6−ヘキ
サンテトラカルボン酸 (10) 3−メチル−4−ブチリデニル−1,2,6,7−ヘ
プタンテトラカルボン酸 (11) 3−メチル−4−ブチル−1,2,6,7−ヘプテン
(4)−テトラカルボン酸 (12) 3−メチル−5−オクチル−1,2,6,7−ヘプテ
ン(4)−テトラカルボン酸 等が挙げられる。
本発明の方法により得られる結着性樹脂の軟化点(ASTM
E-28-51Tに準ずる環球式軟化点)は90〜180℃が好まし
い。
本発明に於ける電子写真用現像剤は通常の方法によって
製造される。
又、本発明において使用する事のできる着色剤として例
えば黒色トナーの場合サーマルブラック法、アセチレン
ブラック法、チャンネルブラック法、ファーネスブラッ
ク法、ランプブラック法等により製造される各種のカー
ボンブラック、カラートナーの場合銅フタロシアニン、
モノアゾ系顔料(C.I.Pigment Red 5,C.I.Pigment Oran
ge 36,C.I.Pigment Red 22)、ジスアゾ系顔料(C.I.Pi
gment Yellow 83)、アントラキノン系顔料(C.I.Pigme
nt Blue 60)、ジスアゾ系染料(Solvent Red 19)、ロ
ーダミン系染料(Solvent Red 49)等があり、これらを
該結着性樹脂と共にボールミル等により充分に均一分散
した後、ニーダーにて溶融混練し冷却後粉砕し、平均粒
径5〜15μの着色粉体即ちトナーとして使用される。乾
式二成分系現像剤として該トナーを不定形キャリアー、
フェライト系コートキャリアー、真球コートキャリアー
等の磁性粉体と適量ブレンドし現像剤として用いられ
る。
又、現像機構上又は画像を向上せしめる目的の為、磁性
微粉体をトナー中に含有せしめる事ができる。該磁性粉
体としてはフェライト、マグネタイト等強磁性を示す元
素を含む合金あるいは化合物を挙げる事ができ、該磁性
体は平均粒径0.05〜1μの微粉末の形で結着性樹脂中に
30〜70重量%の量を分散せしめ用いる事ができる。
又、本発明に係るトナー中に含有される公知の特性改良
剤として、オフセット防止剤、流動化剤等があるが、適
宜用いても何ら本発明を阻害するものではない。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について述べるが、本発明はこれ
らの例に限定されるものではない。
実施例1 ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン3.5kg、フマール酸1.04kg、ド
デセニル無水こはく酸132g及び多価カルボン酸(II)と
して前記化合物(1)105gを3gのハイドロキノンと共に
ガラス製5の4つ口フラスコに入れ、温度計、ステン
レス製撹拌棒、還流用冷却管を備えた脱水管及び窒素導
入管を取りつけ、電熱マントル中で窒素気流下にて200
℃にて撹拌しつつ反応せしめた。重合度はASTM E28-51T
に準ずる軟化点より追跡を行い、軟化点が128℃に達し
た時反応を終了した。得られた樹脂は淡黄色の固体であ
り、DSC(示差熱量計)によるガラス転移温度は58℃で
あった。
該樹脂90重量部及びカーボンブラック(キャボット社製
リーガル400R)10重量部をボールミルにて混合後、混
練、粉砕、分級し、平均粒径12.5μのトナーを得た。得
られたトナーをキャリアー鉄粉(日本鉄粉社製;EFV 200
/300)と混合し、ブローオフ方式帯電量測定装置にて帯
電量を測定すると−23μc/gであった。
又、該トナー50gを200ccポリビンに入れ50℃の環境下に
て24時間放置後ケーキング化は全く認められなかった。
該トナー91gをキャリアー鉄粉(日本鉄粉社製;EFV 200/
300)1209gと混合し、現像剤を調製し、市販の電子写真
複写機(アモルファスセレンの感光体使用、ローラーの
回転速度は255mm/秒で定着装置中のヒートローラー温度
を可変にし、オイル塗布装置を除去したもの)にて画像
出しを行ったところ、地汚れ、にじみ、黒ベタ部の抜け
のない鮮明な画像が得られた。定着装置の定着温度を14
0℃〜220℃にコントロールし、画像の定着性、オフセッ
ト性を評価したところ、143℃にて充分に定着し、ホッ
トオフセットは発生しなかった。5万枚まで画像出しを
行ったところ、地かぶり、黒ベタ部の抜けは認められず
鮮明な画像が得られた。
ここでの最低定着温度とは底面が15mm×7.5mmの砂消し
ゴムに500gの荷重を載せ、定着機を通して定着された画
像の上を5往復こすり、こする前後でマクベス社の反射
濃度計にて光学反射密度を測定し、以下の定義による定
着率が70%を越える際の定着ローラーの温度をいう。
(但し、こする前の像濃度は0D値0.50のものとする) 実施例2 ポリオキシエチレン(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン1.58kg、ポリオキシプロピレン
(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン1.78kg、テレフタル酸830g、フマール酸464g、ドデセ
ニル無水こはく酸132g及び多価カルボン酸(II)として
前記化合物(2)123gを3gのハイドロキノンと共に実施
例1と同様の装置に入れ、同様の手順にて樹脂を製造
し、軟化点が122℃に達した時反応を終了した。得られ
た樹脂は淡黄色の固体であり、ガラス転移点は58℃であ
った。
該樹脂を用い実施例1と全く同様にトナーを作成し、キ
ャリアー鉄粉とブレンドし現像剤を調合した。
実施例3 ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン2848g、2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジオール208g、フマール酸928g、ドデセニル無
水こはく酸264g及び多価カルボン酸(II)として前記化
合物(3)1825gを3gのハイドロキノンと共に実施例1
と同様の装置に入れ、同様の手順にて樹脂を製造し、軟
化点が124℃に達した時反応を終了した。得られた樹脂
は淡黄色の固体であり、ガラス転移温度は60℃であっ
た。
該樹脂を用い実施例1と全く同様にトナーを作成し、キ
ャリアー鉄粉とブレンドし現像剤を調合した。
実施例4 ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン3650g、イソフタール酸1245g、
オクチル無水こはく酸104g及び多価カルボン酸(II)と
して前記化合物(4)2012gを3gのハイドロキノンと共
に実施例1と同様の装置に入れ、同様の手順にて樹脂を
製造し、軟化点が122℃に達した時反応を終了した。得
られた樹脂は淡黄色の固体であり、ガラス転移温度は64
℃であった。
該樹脂を用い実施例1と全く同様にトナーを作成し、キ
ャリアー鉄粉とブレンドし現像剤を調合した。
比較例1 実施例1に於いて化合物(1)を除きカルボキシル基と
ヒドロキシル基の比率を調整する為フマール酸を増加せ
しめた、即ち1102gとした以外全く同様の処法により樹
脂を製造し、軟化点が125℃に達した時反応を終了し
た。得られた樹脂は淡黄色の固体であり、ガラス転移温
度は58℃であった。
該樹脂を用い実施例1と全く同様にトナーを作成し、キ
ャリアー鉄粉とブレンドし現像剤を調合した。
比較例2 実施例1に於いて化合物(1)の代わりにトリメリット
酸110gを加えた以外全く同様の処法により樹脂を製造
し、軟化点が125℃に達した時反応を終了した。得られ
た樹脂は淡黄色の固体であり、ガラス転移温度は59℃で
あった。
該樹脂を用い実施例1と全く同様にトナーを作成し、キ
ャリアー鉄粉とブレンドし現像剤を調合した。
実施例2〜4及び比較例1及び2の現像剤を用い実施例
1と同様に画出しを行った。比較検討の結果を表1に示
す。
実施例5 実施例1にてカーボンブラックの代わりに銅フタロシア
ニン系顔料(C.I.Pigment No.Blue15:3)を用いた以外
全く同様の方法にてトナー及び現像剤を作成し画出しを
行ったところ鮮明な青色画像が得られた。得られた画像
は塩ビファイルに保管後も異常は認められなかった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結着性樹脂と着色剤を主成分とする電子写
    真用現像剤組成物に於いて、結着性樹脂が (イ)次式 (式中Rはエチレン又はプロピレン基を表わし、x,yは
    それぞれ1以上の整数を表わし、かつx+yの平均値は
    2〜7である。) で表わされるジオール成分と、 (ロ)2価以上のカルボン酸又はその酸無水物又はその
    低級アルキルエステルである酸成分 との共縮重合物であって、酸成分が、炭素数2〜21の不
    飽和脂肪族炭化水素(IIa)と、不飽和カルボン酸(II
    b)とから選ばれる不飽和化合物の共重合体であるか又
    は不飽和カルボン酸(IIb)から選ばれる不飽和化合物
    の重合体もしくは共重合体である多価カルボン酸(II)
    又はその酸無水物又はその低級アルキルエステルを含有
    する事を特徴とする電子写真用現像剤組成物。
  2. 【請求項2】酸成分が下記一般式(III)で表わされる
    2価のカルボン酸又はその酸無水物又はその低級アルキ
    ルエステルを含有する特許請求の範囲第1項記載の電子
    写真用現像剤組成物。 (但しR′は炭素数4〜18のアルキル基又はアルケニル
    基である)
  3. 【請求項3】多価カルボン酸(II)又はその酸無水物又
    はその低級アルキルエステルの含有量が酸成分中0.05〜
    70モル%であり、結着性樹脂の環球式軟化点が90〜180
    ℃である特許請求の範囲第1項記載の電子写真用現像剤
    組成物。
  4. 【請求項4】一般式(III)で表わされる2価のカルボ
    ン酸又はその酸無水物又はその低級アルキルエステルの
    含有量が酸成分中1〜50モル%である特許請求の範囲第
    1項記載の電子写真用現像剤組成物。
  5. 【請求項5】炭素数2〜21の不飽和脂肪族炭化水素(II
    a)が下記一般式で示される化合物である特許請求の範
    囲第1項記載の電子写真用現像剤組成物。 〔式中、R1,R3は水素原子又は炭素数1〜12のアルキル
    基、R2は炭素数1〜12のアルキル基であり、R1とR2は連
    結している場合もある。〕
  6. 【請求項6】不飽和カルボン酸(IIb)が下記一般式で
    示される化合物である特許請求の範囲第1項記載の電子
    写真用現像剤組成物。 (式中、R4,R5は水素原子又は炭素数1〜12のアルキル
    基である)
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