JPH06924A - 多層延伸フイルム及びその製造方法 - Google Patents

多層延伸フイルム及びその製造方法

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JPH06924A
JPH06924A JP41773990A JP41773990A JPH06924A JP H06924 A JPH06924 A JP H06924A JP 41773990 A JP41773990 A JP 41773990A JP 41773990 A JP41773990 A JP 41773990A JP H06924 A JPH06924 A JP H06924A
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resin layer
film
layer
nylon
stretching
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Ichiro Matsui
一郎 松居
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリアミド樹脂層、飽和ポリエステル樹脂
層、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂層、変
性ポリオレフィン接着用樹脂層及びヒートシール樹脂層
を含む多層延伸フィルムにおいて、ポリアミド樹脂層が
非晶性ナイロンとその他のナイロンとのブレンド物から
なる層を用いる非収縮性多層延伸フィルム。 【効果】 逐次二軸延伸適性が優れている上、耐ピンホ
ール性、透明性、ガスバリヤー性、ヒートシール性及び
機械的強度等の物性も非常に優れており、食品、その他
の包装用フィルムとして好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は収縮包装、ピロー包装等
の食品、その他の包装用フィルムとして用いる、耐ピン
ホール性、透明性、ガスバリヤー性、ヒートシール性及
び機械的強度等の優れたの多層延伸フィルム及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食品や雑貨等の不定形な内容物をタイト
に包装する方法として、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の収縮フィルムを用いて包装し、
フィルムに短時間熱を加えることによって収縮させ包装
材料を内容物にフィットさせて見栄えをよくする方法が
とられてきた。
【0003】内容物や流通方法によっては、これらのフ
ィルムに要求される特性として機械的強度やガスバリヤ
ー性など複数の機能を満足していることが必要であり、
フィルムを何層かの積層構造にし、各層に種々の機能を
分散させ、総合的に多くの機能を有するものとすること
が考えられる。
【0004】例えば、食品業界においては、流通過程に
おける温度、水分、酸素、光線等や、細菌、カビなどの
微生物によって形、色、味、香気の損失などの多種多様
の変質により品質低下をおこしやすく、消費者の口に入
るまで品質の劣化をおこさせることなく保存する方法と
して、従来は保存料や酸化防止材などの添加剤を直接食
品に添加する方法がとられてきた。ところが近年、食品
加工業界、取分け畜肉加工、魚肉加工分野においては食
品への添加剤規制が厳しくなり、添加剤の使用量を減少
するか或は、ほとんど使用しなくなりつつあり、内容物
の長期保存性、新鮮度を確保するために、包装材料に酸
素ガスバリヤー性等の機能性を付与したフィルムの開発
が必要となってきた。
【0005】また、食品流通過程における輸送段階にお
いて従来のフィルムは、輸送方法によってはピンホール
が発生するなど機械的強度に問題があった。
【0006】一方、近年、食品メーカーにおいては、生
産工程上、人員・設備両面から合理化を計る動きがあ
り、包装機械においては高速化、自動化を目的としてピ
ロー型包装機等の製袋充填包装機が多く用いられるよう
になってきた。このような包装機によっては、高速で製
品が流れるためヒートシールに要する時間も当然短くな
り、ヒートシール不良の発生が問題となる。従って包装
材料に要求される特性として、ヒートシール性が良好な
ことが大きなポイントとなるが、多層フィルムにおいて
従来シール層として用いられてきたポリエチレン等は延
伸後ヒートシール性が大幅に低下するという欠点を有し
ていた。
【0007】本発明は、機械的強度付与、および耐ピン
ホール性改良層としてポリアミド樹脂層、および飽和ポ
リエステル樹脂層、ガスバリヤー性付与層としてエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂層を用い、さらに
ヒートシール樹脂層を積層し、逐次二軸延伸したもの、
あるいは、その後でヒートセットを行ったものである。
これらの積層フィルムにおいて、ポリアミド樹脂層、ま
たはエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂層が最
外層となる場合は、保存雰囲気中の湿度や、包装体のボ
イル殺菌中の水の影響により寸法変化や、樹脂の白化等
の問題が生じる。本発明では最外層に吸水率や熱膨張係
数の低い飽和ポリエステル樹脂を積層することによりこ
れらの問題を解決している。
【0008】フィルムの二軸延伸方法としてテンター方
式による逐次二軸延伸法、及び同時二軸延伸法が知られ
ている。これら両方法を比較すると逐次二軸延伸法は、
装置の構造が簡単な上、生産性も同時二軸延伸法よりも
優れている。ところが、従来より用いられているナイロ
ン6やナイロン6−6に代表される脂肪族ポリアミド樹
脂は逐次二軸延伸における縦延伸において水素結合の方
向が横延伸の方向に一致するため、横延伸が極めて困難
である。
【0009】これらを解決する方法として、脂肪族ポリ
アミドに、メタキシリレン基を含有するポリアミドをブ
レンドする方法が、特公昭51−29193号公報等に
記載されている。ところがこの方法から得られるフィル
ムは透明性が不十分であり、包装用フィルムとしての要
求を満足出来ているものではない。同時二軸延伸法の一
つとしてインフレーション法も知られているが本発明の
ような複雑な構成を有するフィルムの延伸には不向きで
ある。
【0010】本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ポリ
アミド層として非晶性ナイロンとその他のナイロンとの
ブレンド物からなる層を用いることにより、逐次二軸延
伸性が良好で、さらに耐ピンホール性、透明性、ガスバ
リヤー性、ヒートシール性及び機械的強度等の優れたの
多層延伸フィルム及びその製造方法を得ることが出来
た。ポリアミド層として非晶性ナイロンを含有する多層
延伸フィルムに関しては、特開昭64−71749公報
に記載されているが、ここでは非晶性ナイロンを用いる
目的がバリヤー性向上のためだけであり、延伸方法も、
インフレーション法(チューブラー法)によって行われ
ているが、本発明ではテンター方式による逐次二軸延伸
性を改善することと、特性としてバリヤー性のみなら
ず、耐ピンホール性、透明性、機械的強度等も同時に向
上させる目的で用いている点で上記発明とは目的を異に
している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、逐次二軸延伸適性に優れ、また耐ピンホール
性、透明性、ガスバリヤー性、ヒートシール性及び機械
的強度等の優れたの多層延伸フィルム及びその製造方法
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリアミド樹
脂層(A)、飽和ポリエステル樹脂層(B)、エチレン
−酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂層(C)、変性ポリ
オレフィン接着用樹脂層(D)、及びヒートシール樹脂
層(E)を含む多層延伸フィルムにおいて、ポリアミド
樹脂層(A)が、非晶性ナイロンとその他のナイロンと
のブレンド物からなる層を用いることを特徴とする多層
延伸フィルム、例えば最外層から B−D−A−C−A−D−E、B−D−A−D−C−D
−A−D−E、B−D−A−C−D−A−D−E、B−
D−A−D−C−A−D−E、B−D−C−A−C−D
−E、B−D−C−D−A−D−C−D−E、B−D−
C−A−D−C−D−E、B−D−C−D−A−C−D
−E、B−D−A−C−D−E、B−D−A−D−C−
D−E、B−D−C−A−D−E またはB−D−C−
D−A−D−Eの順で積層された多層延伸フィルム及び
その製造方法に関するものである。
【0013】本発明において用いられるポリアミド樹脂
(A)は、非晶性ナイロンとその他のナイロンとブレン
ド物からなる層である。非晶性ナイロンとしては、原料
としてジカルボン酸、ジアミン、ラクタム、ジイソシア
ネート等を用い加圧溶融縮重合、脱炭酸縮合反応等によ
り得られる。ジカルボン酸としては、アジピン酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等
があげられる。ジアミンとしては、ヘキサメチレンジア
ミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン、イソホロン
ジアミン、ビス−p−(アミノシクロヘキシル)メタ
ン、ビス−p−(アミノシクロヘキシル)プロパン等が
用いられる。ラクタムとしては、カプロラクタム、ラウ
ロラクタム等があげられる。ジイソシアネートとして
は、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイ
ソシアネート等がもちいられる。ブレンドされるその他
のナイロンとしては、ω−アミノカルボキシ酸の重縮合
反応や、二塩基性酸とジジカルボン酸アミンの重縮合反
応等により製造される、ナイロン6、ナイロン12、ナ
イロン11、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイ
ロン6−12、およびこれらの共重合体、またはブレン
ド物等が用いられる。
【0014】飽和ポリエステル樹脂層(B)は、飽和二
塩基酸とグリコール類の縮合により得られるものであ
り、例えば、エチレングリコールとテレフタル酸から得
られるポリエチレンテレフタレート(以下PETと略記
する)、フタル酸、イソフタル酸、セパシン酸、アジピ
ン酸、アゼライン酸、グルタル酸、コハク酸、シュウ酸
などの飽和二塩基酸を共重合成分としたポリエチレンテ
レフタレート共重合体、及びジオール成分として、1,
4−シクロヘキサンジメタノール、ジエチルグリコー
ル、プロピレングリコールなどを共重合成分としたポリ
エチレンテレフタレート共重合体またはこのブレンド物
のほか、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリ
1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、
ポリアリレート、ポリ−p−オキシベンゾイル、および
それらの共重合体等が用いられる。
【0015】エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物樹
脂(以下、EVOHと略記する。)層(C)は、軟化温
度(フローテスター法)が、150℃〜175℃で、エ
チレン含有率が25〜75モル%、共重合体中の酢酸ビ
ニルに対するけん化度が90%以上のものがよい。
【0016】変性ポリオレフィン接着用樹脂層(D)
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体、またはエチレン−
プロピレンエラストーに、アクリル酸、メタクリル酸な
どの一塩基性不飽和脂肪酸、あるいはマレイン酸、フマ
ル酸、イタコン酸などの二塩基性不飽和脂肪酸の無水
物、すなわち無水マレイン酸等を、化学的に結合させて
得られる酸変性オレフィン系樹脂が用いられる。
【0017】ヒートシール樹脂層(E)は、低密度ポリ
エチレン(LDPE)、リニア低密度ポリエチレン(L
LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度
ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、
等のポリオレフィン系樹脂、およびエチレン共重合体で
あるエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレ
ン−メチルメタアクリレート共重合体(以下、EMMA
と略記する。)、エチレン−エチルアクリレート共重合
体(EEA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体
(EMA)、エチレン−エチルアクリレート−無水マレ
イン酸共重合体(E−EA−MAH)、エチレン−アク
リル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共
重合体(EMAA)、アイオノマー(ION)等の樹脂
が使用できる。
【0018】本発明の多層延伸フィルムの総厚みは10
〜150μmであり、この範囲の厚みのプラスチックフ
ィルムが、食品包装等の用途に用いる包装フィルムとし
て適している。
【0019】本発明の多層延伸フィルムは、B−D−A
−C−A−D−E、B−D−A−D−C−D−A−D−
E、B−D−A−C−D−A−D−E、B−D−A−D
−C−A−D−E、B−D−C−A−C−D−E、B−
D−C−D−A−D−C−D−E、B−D−C−A−D
−C−D−E、B−D−C−D−A−C−D−E、B−
D−A−C−D−E、B−D−A−D−C−D−E、B
−D−C−A−D−E またはB−D−C−D−A−D
−Eの順で隣接した積層構造をとる。
【0020】なお、最外層となる、ポリオレフィン樹脂
層(B)、および最内層となるヒートシール樹脂層
(E)には包装機との機械適性を上げるため適当な滑剤
を適量添加してもよい。
【0021】本発明の多層フィルムの製造方法として
は、複数の押出機による共押出方法にて積層ダイから溶
融押出しを行い、冷却固化を行う方法が最適である。延
伸方法としてはテンター方式による逐次二軸延伸方法に
より行い、その延伸温度としては50℃〜200℃、延
伸倍率としては2〜6倍の範囲内の条件が適している。
延伸の後続けて、延伸温度よりも5℃以上高い温度でヒ
ートセットを行うことにより非熱収縮性多層二軸延伸フ
ィルムとすることもできる。
【0022】
【実施例】
[実施例1〜3]第1表に本発明の実施例および比較例
を示す。フィルムはいずれもTダイ押出し法により、多
層共押出ダイから溶融押出しして350μm厚のフィル
ムを作製した。
【0023】フィルム構成としては、ポリエステル樹脂
層/接着性樹脂層(1)/ポリアミド樹脂層/EVOH
/ポリアミド樹脂層/接着性樹脂層(2)/ヒートシー
ル樹脂とし、各層の厚み比率は、10/7/10/10
/10/7/46%とした。
【0024】ポリアミド樹脂層は、非晶性ナイロン(以
下A−Nyと略記する)として三井デュポンポリケミカ
ル シーラ PA3426、ブレンドするその他のナイ
ロンとしてナイロン6(6−Nyと略記する)である宇
部興産 1030Bを用い、比較例として、A−Nyお
よび6−Ny単独でも用いた。
【0025】その他の各層構成樹脂の原料としては、 ポリエステル樹脂層 三菱レイヨン DC−003 接着性樹脂層(1) 三井石油化学 アドマーNF−
500 EVOH クラレ エバールE−105
AD 接着性樹脂層(2) 東ソー メルセン P2030
W ヒートシール樹脂 三井デュポンポリケミカル ハ
イミラン 1601Sを用いた。
【0026】得られた多層フィルムを、 東洋精機製作
所製、二軸延伸実験装置により逐次二軸延伸を行った。
延伸温度としては70〜100℃とし、延伸倍率として
は縦、横それぞれ2.5倍とした。表1に各試料の逐次
二軸延伸適性を示した。
【0027】
【表1】
【0028】比較例1および2に示すようにA−Ny単
独で用いたものとA−Nyの比率が80%のものについ
ては延伸時の荷重が大きく延伸の途中でフィルムが破断
し、延伸条件を振っても良好なフィルムは得られなかっ
た。また6−Ny単独のものについても、横延伸時に延
伸斑が生じ良好なフィルムは得られなかった。これに対
し本発明による実施例1〜3のフィルムについては特に
問題なく延伸でき良好なフィルムが得られた。
【0029】[実施例4]フィルム構成として、ポリエ
ステル樹脂層/接着性樹脂層/EVOH/ポリアミド樹
脂層/接着性樹脂層/EEAのフィルムを実施例1と同
様の方法で多層共押出ダイから溶融押出しして350μ
m厚のフイルムを作製した。各層の厚み比率は10/1
0/10/15/10/45%とした。
【0030】ポリアミド樹脂層は、非晶性ナイロンとし
て三井デュポンポリケミカル シーラ PA3426、
ナイロン6として宇部興産 1030Bを用い、50%
/50%のブレンド物とした。
【0031】その他の原料は、 ポリエステル樹脂層 イーストマン コダック KO
DAPAK PET9921 EVOH クラレ エバールE 105
AD 接着性樹脂層 三井石油化学 アドマー VF
−500 EEA 三井デュポンポリケミカル エ
バフレックス A−701を用いた。
【0032】得られた多層フィルムを、二軸延伸実験装
置にかけ逐次二軸延伸を行った。なお延伸温度としては
65〜100℃、延伸倍率としては縦横それぞれ2〜
4.5倍の範囲で振り、数条件で行った。どの条件につ
いても延伸性は良好であった。
【0033】[実施例5]フィルム構成として、ポリエ
ステル樹脂層/接着性樹脂層(1)/EVOH/ポリア
ミド樹脂層/接着性樹脂層(2)/IONのフィルム
(実施例5)、およびEVOH/ポリアミド樹脂層/接
着性樹脂層(2)/IONのフィルム(比較例4)を実
施例1と同様の方法で多層共押出ダイから溶融押出しし
て450μm厚のフィルムを作製した。各層の厚み比率
は実施例5のフィルムは、10/10/10/10/1
5/45%また比較例4のフィルムは10/25/10
/55%とした。
【0034】ポリアミド樹脂層は、非晶性ナイロンとし
て三井デュポンポリケミカル シーラ PA3426、
6−Nyとして宇部興産 1030Bのブレンド物と
し、ブレンド比率=50%/50%を用いた。
【0035】その他の原料は、 ポリエステル樹脂層 三菱レイヨン DC−003 接着性樹脂層(1) 三井石油化学 アドマー NF
−500 EVOH クラレ エバールE−105
AD 接着性樹脂層(2) 東ソー メルセン P2030
W アイオノマー樹脂層 三井デュポンポリケミカル ハ
イミラン 1601Sとした。
【0036】上記フィルムを、逐次二軸延伸機にかけ、
85℃で3倍に縦延伸し、次いで、90℃で3倍に横延
伸し、厚さ50μmの延伸フィルムを作製した。得られ
たフィルムを用い包装体を作製し100℃の沸騰水中で
20分間ボイル殺菌処理を行った。この工程で実施例5
のフィルムを用いたものは特に問題はなかったが、比較
例4のフィルムを用いたものはEVOH層が白化した。
【0037】[実施例6]フィルム構成として、ポリエ
ステル樹脂層/接着性樹脂層/EVOH/ポリアミド樹
脂層/EVOH/接着性樹脂層/EEAのフィルムを実
施例1と同様の方法で多層共押出ダイから溶融押出しし
て350μm厚のフィルムを作製した。各層の厚み比率
は10/10/10/15/10/10/35%とし
た。
【0038】ポリアミド樹脂層は、A−Ny/6−Ny
(ブレンド比率=50%/50%)とし、比較例とし
て、ナイロンMXD6(三菱瓦斯化学 MXナイロン6
580)と6−Ny(宇部興産 1030B)とのブレ
ンド物(ブレンド比率=70%/30%)、及び6・6
6共重合ナイロン(宇部興産 5033B)を用いた。
【0039】その他の原料は、 ポリエステル樹脂層 イーストマン コダック K
ODAPAK PET 9921 EVOH クラレ エバールF 接着性樹脂層 三井石油化学 アドマー V
F−500 EEA 三井デュポンポリケミカル エバ
フレックス A−701を用いた。
【0040】得られた多層フィルムを、二軸延伸実験装
置にかけ逐次二軸延伸を行った。なお延伸温度としては
75℃とし、延伸倍率としては縦、横それぞれ2.5倍
とした。得られた多層二軸延伸フィルムの光線透過率及
び曇度をASTMD−1003法により測定し表2の結
果を得た。
【0041】発明のフィルムは、比較例のフィルムに比
べて、非常に透明性が良好であった。実施例6のフィル
ム(延伸後の厚み=50μm)と、同構成で引き落しに
より50μmの厚みにした延伸前のフィルム(比較例
7)の酸素透過率をオキシトラン法(20℃、65%R
H)により測定した。
【0042】
【表3】
【0043】表3に示すように、延伸後の酸素ガスバリ
ヤー性は大幅に向上している。
【0044】
【発明の効果】本発明による多層延伸フィルムは、逐次
二軸延伸適性が優れている上、耐ピンホール性、透明
性、ガスバリヤー性、ヒートシール性及び機械的強度等
の物性も非常に優れており、食品、その他の包装用フィ
ルムとして好適である。
【表2】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年5月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】なお、最外層となる飽和ポリエステル樹脂
層(B)、および最内層となるヒートシール樹脂層
(E)には包装機との機械適性を上げるため適当な滑剤
を適量添加してもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】表2
【補正方法】変更
【補正内容】
【表2】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】なお、最外層となる飽和ポリエステル樹脂
層(B)、および最内層となるヒートシール樹脂層
(E)には包装機との機械適性を上げるため適当な滑剤
を適量添加してもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】得られた多層フィルムを二軸延伸実験装置
にかけ逐次二軸延伸を行った。なお延伸温度としては7
5℃とし、延伸倍率としては縦、横それぞれ2.5倍と
した。得られた多層二軸延伸フィルムの光線透過率及び
曇度をASTM Dー1003法により測定し表2の結
果を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 77:00 4F B29L 7:00 4F 9:00 4F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド樹脂層(A)、飽和ポリエス
    テル樹脂層(B)、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん
    化物樹脂層(C)、変性ポリオレフィン接着用樹脂層
    (D)及びヒートシール樹脂層(E)を含む多層延伸フ
    ィルムにおいて、ポリアミド樹脂層(A)が非晶性ナイ
    ロンとその他のナイロンとのブレンド物からなる層を用
    いることを特徴とする非収縮性多層延伸フィルム。
  2. 【請求項2】 多層延伸フィルムが、最外層から B−D−A−C−A−D−E、 B−D−A−D−C−D−A−D−E、 B−D−A−C−D−A−D−E、 B−D−A−D−C−A−D−E、 B−D−C−A−C−D−E、 B−D−C−D−A−D−C−D−E、 B−D−C−A−D−C−D−E、 B−D−C−D−A−C−D−E、 B−D−A−C−D−E、 B−D−A−D−C−D−E、 B−D−C−A−D−E または B−D−C−D−A−D−E の順で積層されたものである請求項1記載の多層延伸フ
    ィルム。
  3. 【請求項3】 延伸温度が50〜200℃、延伸倍率が
    2〜6倍の範囲で逐次二軸延伸を行うことを特徴とする
    請求項1又は2記載の多層延伸フィルムの製造方法。
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JPH09183200A (ja) * 1995-12-28 1997-07-15 Kureha Chem Ind Co Ltd 積層フィルム
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