JPH0691748A - オーバーヘッドプロジェクター用シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム - Google Patents

オーバーヘッドプロジェクター用シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム

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JPH0691748A
JPH0691748A JP24346192A JP24346192A JPH0691748A JP H0691748 A JPH0691748 A JP H0691748A JP 24346192 A JP24346192 A JP 24346192A JP 24346192 A JP24346192 A JP 24346192A JP H0691748 A JPH0691748 A JP H0691748A
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JP
Japan
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film
syndiotactic polystyrene
overhead projector
heat
poly
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Pending
Application number
JP24346192A
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English (en)
Inventor
Naonobu Oda
尚伸 小田
Masayuki Imai
正幸 今井
Tomonori Yoshinaga
知則 吉永
Tadashi Okudaira
正 奥平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はオーバーヘッドプロジェクター用シ
ンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム、さ
らに詳しく言えば透明性に優れ、且つ走行性、耐摩耗性
及び耐熱性に優れたオーバーヘッドプロジェクター用シ
ンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルムに関
するものである。 【構成】 光線透過率が80%以上であり、少なくとも片
面の三次元表面粗さS Δa が0.004 以上 0.04 以下であ
り、且つ150 ℃における熱収縮率が1%以下であること
を特徴とする、オーバーヘッドプロジェクター用シンジ
オタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオーバーヘッドプロジェ
クター用シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フ
ィルム、さらに詳しく言えば透明性に優れ、且つ走行
性、耐摩耗性及び耐熱性に優れたオーバーヘッドプロジ
ェクター用シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸
フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーバーヘッドプロジェクター用フィル
ムは、講演会、発表会などに広く使用されているが、そ
の多くはPPC 複写で画像を印刷する方式が取られてい
る。PPC複写は、トナーを媒体として印字素材に転写
し、熱ロールにおいて溶融定着させるという方式のた
め、各種オーバーヘッドプロジェクターフィルムのなか
でもPPC 複写に用いるフィルムは最も耐熱性が要求され
る。また、近年感熱転写方式による印刷も増えてきてお
り、この場合もPPC 複写と同様に耐熱性が要求される。
また、明るく、見えやすい投影像を得るためにはオーバ
ーヘッドプロジェクターの光線の透過性が良好でなけれ
ばならない。それゆえ、この用途には透明性、耐熱寸法
安定性の優れたポリエチレンテレフタレートフィルムが
使用されている。しかしながら、フィルムには120 ℃か
ら130 ℃程度の熱がかかり、この熱によってフィルムが
収縮して、原図からの寸法変化を生じたり、フィルムの
平面性が極めて悪くなる場合があった。これは特に、原
図がB4からA3班の大きなサイズである場合に顕著にな
り、この結果、設計・ 製図用等の第2原図として、PPC
複写によるフィルムが使用できない原因の一つとなって
いる。シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィ
ルムはオーバーヘッドプロジェクターフィルムベースに
必要な耐熱性、透明性等の要求を満足している。しか
し、シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィル
ムにおいては、単に透明化したのでは、フィルムの製造
時及び加工時の走行性、耐摩耗性が不良となる。また、
走行性を良好にするために滑剤を添加した場合、使用す
る滑剤によっては、走行性が良好になったとしても、シ
ンジオタクチックポリスチレン系重合体は脆さがあるた
め、延伸工程において滑剤とポリマーの間隙に生じるボ
イドによって内部ヘーズが高くなり、全体としての透明
性が低下したり、ボイドが発生した滑剤が削れ耐摩耗性
が低下してしまう。更に、耐熱性を良くするためには熱
固定温度を高くする必要があるが、その結果、脆さが増
し、走行時に擦り傷や削れによる白紛の発生が生じやす
くなる。すべり性の良好なフィルムとして、無機粒子を
添加し、表面粗さRaが特定の範囲にあり、静摩擦係数が
限定されたものが知られている(特開平3-74437 号)。
また、シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィ
ルムを用いた透明性、耐熱性の優れたフィルムが知られ
ている(特開平1-316246、特開平1-168709、特開平2-27
9731)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のす
べり性良好なフィルムではシンジオタクチックポリスチ
レン系二軸延伸フィルムは脆さが大きいため、延伸工程
において、すべり性を良好にするために添加した滑剤の
周りに、ボイドが発生しやすく、透明性が不良となるこ
とがあった。また、このようなボイドの発生により、フ
ィルムの生産時及び製品使用時にフィルムの表面に削れ
が発生しやすくなった。一方、上記従来の透明性、耐熱
性良好なフィルムにおいては、表面が平滑になることに
よりフィルムの走行時の張力が高くなり、擦り傷が発生
しやすくなり、更に耐熱性を良好にするための熱固定温
度を高くしたことにより、脆さが増し削れの増加が見ら
れた。本発明は、透明性に優れ、且つ走行性、耐摩耗性
及び耐熱性に優れたオーバーヘッドプロジェクター用シ
ンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルムを提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、光線透過率80
%以上であり、少なくとも片面の三次元表面粗さS Δa
が0.004 以上0.04以下であり、且つ150 ℃における熱収
縮率が1%以下であることを特長とする、透明性に優
れ、且つ走行性、耐摩耗性及び耐熱性が良好なオーバー
ヘッドプロジェクター用シンジオタクチックポリスチレ
ン系二軸延伸フィルムを提供するものである。本発明に
用いられる立体規則性がシンジオタクチック構造である
ポリスチレン系重合体は、側鎖であるフェニル基又は置
換フェニル基が核磁気共鳴法により定量されるタクテイ
シテイがダイアッド(構成単位が二個)で85%以上、ペ
ンタッド(構成単位が5個)で50%以上のシンジオタク
チック構造であることが望ましい。該ポリスチレン系重
合体としては、ポリスチレン、ポリ(p-、m-又はo-メチ
ルスチレン)、ポリ(2,4-、2,5-、3,4-又は3,5-ジメチ
ルスチレン)、ポリ(p-ターシャリーブチルスチレン)
などのポリ(アルキルスチレン)、ポリ(p-、m-又はo-
クロロスチレン)、ポリ(p-、m-又はo-ブロモスチレ
ン)、ポリ(p-、m-又はo-フルオロスチレン)、ポリ
(o-メチル-p- フルオロスチレン)などのポリ(ハロゲ
ン化スチレン)、ポリ(p-、m-又はo-クロロメチルスチ
レン)などのポリ(ハロゲン置換アルキルスチレン)、
ポリ(p-、m-又はo-メトキシスチレン)、ポリ(p-、m-
又はo-エトキシスチレン)などのポリ(アルコキシスチ
レン)、ポリ(p-、m-又はo-カルボキシメチルスチレ
ン)などのポリ(カルボキシアルキルスチレン)ポリ
(p-ビニルベンジルプロピル)などのポリ(アルキルエ
ーテルスチレン)、ポリ(p-トリメチルシリルスチレ
ン)などのポリ(アルキルシリルスチレン)、さらには
ポリ(ビニルベンジルジメトキシホスファイド)などが
挙げられる。
【0005】本発明においては、前記ポリスチレン系重
合体のなかで、特にポリスチレンが好適である。また、
本発明で用いるシンジオタクチック構造を有するポリス
チレン系重合体は、必ずしも単一化合物である必要はな
く、シンジオタクティシティが前記範囲内であればアタ
クチック構造やアイソタクチック構造のポリスチレン系
重合体との混合物や、共重合体及びそれらの混合物でも
よい。また本発明に用いるポリスチレン系重合体は、重
量平均分子量が10,000以上、更に好ましくは50,000以上
である。重量平均分子量が10,000未満のものでは、強伸
度特性や耐熱性に優れた二軸延伸フィルムを得ることが
できない。重量平均分子量の上限について特に限定され
るものではないが、1500,000以上では延伸張力の増大に
伴う破断の発生等が生じることもあり、余り好ましくな
い。
【0006】更に、本発明のシンジオタクチックポリス
チレン系二軸延伸フィルムは、公知の方法、例えば、縦
延伸及び横延伸を順に行なう逐次二軸延伸方法のほか、
横・縦・縦延伸法、縦・横・縦延伸法、縦・縦・横延伸
法などの延伸方法を採用することができる。本発明にお
けるシンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィル
ムは高温における耐熱性の優れたフィルムを要求される
ことがあり、その場合には、これらの延伸方式の選択の
ほかに、延伸の条件が大きく影響し、また特に150 ℃の
熱収縮率が1%以下というような優れた耐熱性とするため
には、熱固定処理、縦弛緩処理、横弛緩処理などを施す
ことが好ましい。そして、前記の光線透過率、三次元表
面粗さS Δa 、走行性、耐摩耗性、および耐熱性は、フ
ィルムの製膜条件及び滑剤粒子によって調整される。滑
剤粒子の種類及び添加量は光線透過率、三次元表面粗さ
SΔa及び走行性、耐摩耗性が所定の範囲内に入るなら
ば特に限定されるものではないが、シリカ、二酸化チタ
ン、タルク、カオリナイト等の金属酸化物、炭酸カルシ
ウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウムなどの金属の塩
または有機ポリマーからなる粒子等のシンジオタクチッ
クポリスチレン系ポリマーに対し不活性な粒子が例示さ
れる。そして、これらの滑剤は、いずれか一種を単独で
用いてもよく、また2種以上を併用してもよいが、使用
する滑剤の平均粒子系は0.01μm以上3.5 μm以下が好
ましく、粒子径のばらつき度(標準偏差と平均粒子径と
の比率)が25%以下が好ましく、添加量はシンジオタク
チックポリスチレン系ポリマー100 重量%に対し0.005
重量%以上2.0 重量%以下含有することが好ましく、特
に1.0 重量%以下が好ましい。また、滑剤粒子の形状
は、面積形状係数が60%以上のものが1種類以上含まれ
ていることが好ましい。この面積形状係数は次式によっ
て求められる。 面積形状係数=(粒子の投影断面積/粒子に外接する円
の面積)× 100(%)
【0007】本発明に用いられるポリスチレン系重合体
には必要に応じて、公知の酸化防止剤、帯電防止剤など
を適量配合したものを用いることができる。配合量は、
ポリスチレン系重合体100 重量%に対して、10重量%以
下が望ましい。10重量%を越えると延伸時に破断が起こ
り易くなり、生産安定性が不良となる。また、本発明の
オーバーヘッドプロジェクター用シンジオタクチックポ
リスチレン系二軸延伸フィルムには、必要に応じて、公
知の各種機能、例えば、静電防止、トナーの易接着、走
行易滑、走行耐擦傷、水性インク定着などを有するコー
ティング層を表面に設けることができる。このコーティ
ング層はフィルムの製膜中に行なうインライン・ コーテ
ィング方式、あるいはフィルムの延伸・ 熱固定が終了し
た後に、改めてコーティングを行なうオフライン・ コー
ティング方式で設けてもよい。しかし、本発明における
オーバーヘッドプロジェクター用シンジオタクチックポ
リスチレン系二軸延伸フィルムは、通常に市販されてい
るトナーとの接着性が非常に良好であるという特長をも
っており、接着強度の要求が非常に厳しい場合を除く
と、現在使用されているポリエチレンテレフタレートフ
ィルムでは必要なコーティング層を1層除くことがで
き、コスト、透明性等の点で有利となる。
【0008】本発明におけるシンジオタクチックポリス
チレン系二軸延伸フィルムの光線透過率は80%以上であ
ることが必要である。更に好ましくは85%以上である。
また、オーバーヘッドプロジェクター用途においては表
面ヘーズと内部ヘーズ(100μm当たり)が10%を越え
ることは好ましくない。またここで、表面ヘーズは4%
以下であることが好ましい。更に、本発明のシンジオタ
クチックポリスチレン系二軸延伸フィルムの少なくとも
片面の三次元表面粗さS Δa は0.004 以上0.04以下の範
囲内にある事が必要である。S Δa が0.004 未満では走
行性、耐摩耗性が不良になり0.04を越えると、透明性が
減少するため好ましくない。また、本発明のシンジオタ
クチックポリスチレン系二軸延伸フィルムの150 ℃にお
ける熱収縮率は1%以下、好ましくは0.5 %以下、更に好
ましくは0.3 %以下である。150 ℃の熱収縮率が1%を越
えると、PPC複写で原図を印刷する際に原図からの寸法
変化を生じたり、平面性が悪化するために好ましくな
い。ここで、熱収縮率を下げるために高温にフィルムを
長時間さらすと耐摩耗性が不良になるため、縦延伸処理
後に緩和処理を行うことや、熱固定温度及び時間を一定
範囲に保つこと、更に必要に応じて熱固定処理後に横及
び/又は縦弛緩処理することが好ましい。ここで、縦延
伸後の縦弛緩処理は延伸温度以上、冷結晶化温度以下
で、縦弛緩処理後のフィルムの150 ℃の収縮率が5%以
下になるように弛緩処理し、熱固定処理は220 ℃以上、
融点未満の温度で30秒以内、好ましくは10秒以内で行
い、横及び縦方向の弛緩処理は熱固定処理の最高温度以
下で平面性が乱れない程度に弛緩処理することが好まし
い。以上、本発明はオーバーヘッドプロジェクター用途
に要求される透明性、走行性、耐摩耗性、耐熱性を有す
る優れたフィルムを提供することができるものである。
【0009】
【実施例】以下に実施例にて本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではな
い。なお、フィルムの評価方法を以下に示す。 (1)光線透過率 JIS-K6714 に準じ、日本精密光学株式会社製ポイック積
分球式HTR メータSEP-H2D 形により、フィルムの光線透
過率を求めた。 (2)三次元表面粗さS Δa フィルム表面を触針式3次元表面粗さ計(SE-3AK, 株式
会社小坂研究所社製)を用いて、針の半径2 μm、荷重
30mgの条件化に、フィルムの長手方向にカットオフ値0.
25mmで、測定長1mmにわたって測定し、2μm ピッチで5
00 点に分割し、各点の高さを3次元粗さ解析装置(SPA
-11) に取り込ませた。これと同様の操作をフィルムの
幅方向について2 μm 間隔で連続的に150 回、即ちフィ
ルムの幅方向0.3mm にわたって行ない、解析装置にデー
タを取り込ませた。次に、解析装置を用いて、S Δa を
求めた。
【0010】(3)150 ℃における熱収縮率 無張力の状態で150 ℃の雰囲気中30分におけるフィルム
の収縮率を求めた。 (4)平均粒子径 滑剤粒子を(株)日立製作所製S-510型走査型電子顕
微鏡で観察し、写真撮影したものを拡大して複写し、滑
剤の外形をトレースし任意に200 個の粒子を黒く塗りつ
ぶした。この像をニコレ(株)製ルーゼックス500 型画
像解析装置を用いて、それぞれの粒子の水平方向のフェ
レ径を測定し、その平均値を平均粒子径とした。また、
粒子径のばらつき度は下記の式により算出した。 ばらつき度=(粒子径の標準偏差/平均粒子径)× 10
0 (%)
【0011】(5)面積形状係数 平均粒子径の測定に用いたトレース像から任意に20個
の粒子を選び(4)で用いた画像解析装置を用いて、そ
れぞれの粒子の投影断面積を測定した。また、それらの
粒子に外接する円の面積を算出し、下記の式により算出
した。 面積形状係数=(粒子の投影断面積/粒子に外接する円の
面積) × 100 (%) (6)フィルムの走行性、耐摩耗性 フィルムを細幅にスリットし、金属ロールにこすり付け
て走行するとき、一定の供給張力に体してガイドロール
通過後のテープの張力の大小、擦り傷の発生及び白紛の
ロールへの付着量を5段回評価し、次のランク付けで表
す。 走行性評価 1級;張力大、擦り傷多い 2級;張力やや大、擦り傷かなり多い 3級;張力中、擦り傷ややあり 4級;張力やや小、擦り傷ほとんどなし 5級;張力小、擦り傷なし ここで張力と擦り傷の得られた結果のランクが異なる場
合、悪いほうのランクを採用する。 耐摩耗性評価 1級;白紛発生非常に多い 2級;白紛発生多い 3級;白紛発生ややあり 4級;白紛発生ほとんどなし 5級;白紛発生なし
【0012】(7)PPC 複写特性 PPS 複写機(リコー株式会社製RICOPY FT 6860)を使
用して、A3班サイズのフィルムを実際にコピーし、原図
とのズレを調べた。なお、コピーは等倍で行なった。評
価結果を4 段階に評価し、次のランク付けで表した。 1級;つまりが発生しコピーできない 2級;コピーは出来るが、全面にずれあり 3級;コピーの一部にずれあり 4級;コピーにずれなし
【0013】実施例 滑剤として、平均粒子径1.7 μm、ばらつき度20%、面
積形状係数80% のシリカをシンジオタクチックポリスチ
レン(重量平均分子量300000)100 重量%に対して0.5
重量%添加したポリマーチップと、滑剤の添加されてい
ないポリマーチップを重量比で1対9の割合で混合した
後、乾燥し、295 ℃で溶融し、4000μmのリップギャッ
プのT ダイから押し出し、40℃の冷却ロールに静電印荷
法により密着・ 冷却固化し、1150μmの無定形シートを
得た。該無定形シートをまずロールにより90℃に予熱
し、表面温度700 ℃の赤外線加熱ヒーターを4本使用更
に加熱し、フィルム温度130 ℃で縦方向に3.5 倍延伸
し、ついで130 ℃のセラミックロールと40℃の金属ロー
ルの間で12%縦弛緩処理し、テンターでフィルムを120
℃に予熱し、横方向に延伸温度120 ℃で3.3 倍延伸し、
260 ℃で12秒熱固定処理した。その後、185 ℃で3%横弛
緩処理し、更に175℃で2%縦弛緩処理した。得られた
フィルムの厚みは100 μmであった。
【0014】比較例 押し出し速度を変え、無定形シートの厚みを1000μmと
し、縦方向の延伸において、ロールによりフィルム温度
を103 ℃に加熱し、3.0 倍縦方向に延伸し, 熱固定処理
を270 ℃で30秒行い、熱固定処理後の弛緩処理を行わな
かった以外は実施例と同様の操作を行なった。得られた
フィルムの厚みは100 μmであった。
【0015】
【発明の効果】本発明のオーバーヘッドプロジェクター
用シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム
は、前記特許請求の範囲に記載のとおりの構成を採用す
ることにより、透明性、走行性、耐摩耗性、耐熱性に優
れたオーバーヘッドプロジェクター用フィルムとして有
用なシンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィル
ムであると言うことができる。また、PPC 複写機で複写
を行なっても収縮による原図とのズレがほとんど生じ
ず、また平面性の悪化もないため、設計・ 製図用などの
第2原図として使用することも可能である。また、トナ
ーとの接着性が良好であるために、易接着用のコーティ
ングが不必要となるため、透明性、コスト等の点で優れ
ている。このように、本発明のフィルムの工業的価値は
高い。
【0016】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:32 B29L 7:00 4F (72)発明者 奥平 正 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光線透過率が80%以上であり、少なくと
    も片面の三次元表面粗さS Δa が0.004 以上 0.04 以下
    であり、且つ150 ℃における熱収縮率が1%以下である
    ことを特徴とする、オーバーヘッドプロジェクター用シ
    ンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム。
JP24346192A 1992-09-11 1992-09-11 オーバーヘッドプロジェクター用シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム Pending JPH0691748A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996017004A1 (fr) * 1994-12-02 1996-06-06 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Film de polystyrene etire, procede pour produire ce film, et procede et films ohp photographiques
JPH08323877A (ja) * 1995-05-29 1996-12-10 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム
JP2011088387A (ja) * 2009-10-23 2011-05-06 Idemitsu Kosan Co Ltd フレキシブルプリント基盤製造用積層体
WO2022153785A1 (ja) * 2021-01-15 2022-07-21 コニカミノルタ株式会社 フィルムロール及びフィルムロールの製造方法

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