JPH0691686A - ガス注入成形物とガス注入成形法およびガス注入装置 - Google Patents

ガス注入成形物とガス注入成形法およびガス注入装置

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JPH0691686A
JPH0691686A JP27090392A JP27090392A JPH0691686A JP H0691686 A JPH0691686 A JP H0691686A JP 27090392 A JP27090392 A JP 27090392A JP 27090392 A JP27090392 A JP 27090392A JP H0691686 A JPH0691686 A JP H0691686A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金型のキャビティ内へ樹脂を射出した後、樹
脂内部にさらに高圧ガスを射出して樹脂内部にガスによ
る空洞を形成するガス・アシスト樹脂成形において、成
形サイクルを短縮する。 【構成】 ガス圧により駆動されるピストン、シリンダ
よりなる駆動装置に長孔を有するスリーブを取り付け、
上記スリーブの長孔を金型のキャビティ部に開口させ、
上記スリーブの長孔に案内されつつ上記ピストンで往復
動をするピストン桿により上記スリーブの開口部を開閉
させることにより、樹脂内部に形成された空洞内にガス
を噴出させて、噴出ガスにより空洞内部から樹脂を冷却
させて成形サイクルを短縮させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂の内部に空洞を形
成するガス注入成形法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、金型内にに溶融樹脂を射出し溶融
樹脂がまだ固まらない間に、樹脂の内部にガスを注入す
る樹脂成形法が盛んに用いられるようになってきた。
(例えば特許出願昭57−14968)。この成形方法
を以下ガス・アシスト成形法と呼ぶことにする。ガス・
アシスト成形法は図9に示すような中空部21cを有す
る箱体21の成形や、図11に示すハンドル60のよう
な厚肉製品の成形に特に有効である。
【0003】まずガス・アシスト成形法による箱体21
の従来の成形法について図12(a)、図12(b)を
用いて説明する。図12(a)において、8は固定型で
あり、10は可動型である。可動型10は可動コア12
を有していて、可動コア12は油圧シリンダ16のガス
ピストン14により矢印C,D方向に往復運動ができ
る。油圧シリンダ16は可動型10に取り付けられてい
る。可動型10を矢印X方向に動かし固定型8に押しつ
ける。この動作を金型を閉じると言う。金型の閉動作に
より、固定型8と可動コア12との間に成形キャビティ
20が形成される。この時、可動コア12は油圧シリン
ダ16により矢印C方向に押されて前進位置を占めてい
る。ついで、可塑化シリンダ2の先端のシリンダノズル
2aを固定型8のロケートリング9に押し当て、スクリ
ュウ4により可塑化シリンダ2の内部の溶融樹脂18を
成形キャビティ20に射出する。
【0004】一方、可塑化シリンダ2の先端のノズル部
2aにはガスノズル6が装着されていて、ガスノズル6
は駆動源(図示せず)により矢印A,B方向に往復運動
可能である。また、高圧ガス源22が減圧弁24、仕切
弁26aを経てガスノズル6につながっている。そして
成形キャビティ20に樹脂の射出が終ると同時に、ガス
ノズル6を矢印A方向に前進させてシリンダノズル2a
の内壁にガスノズル6の先端を当接させ、仕切弁26a
を開いて高圧ガス源26より高圧ガスを吹き込む。高圧
ガスの吹き込みと同時に油圧シリンダ16を動作させて
可動コア12を矢印D方向に後退させる。これにより高
圧ガスは図12(b)に示すように、スプルー孔21e
を形成しつつスプルー21fを通過して成形キャビティ
20に吹き込み、既に成形キャビティ20に射出されて
いた樹脂を金型の壁面に押し付けて図12(b)に示す
ように中空部21cを形成する。中空部21cが形成さ
れる時、粘度の高い樹脂が引っ張られてリブ21gを形
成することもある。リブ21gは箱体21の圧縮強度を
向上させるのに役立つので、リブを形成させたい箇所の
金型に凹凸を作っておくとその場所にリブを形成させる
ことができる。その後、所定の冷却時間が経過すれば、
可動型10を矢印Y方向に動かして金型を開き、箱体2
1を取り出す。
【0005】次に、図11(a)に示すハンドル60の
ような厚肉の製品を通常の射出成形法で成形する場合に
ついて説明する。ここで通常の射出成形とは、金型の所
定のキャビティ内に溶融樹脂を射出し、所定の冷却時間
が経過した後、金型より取り出す方法である。図11
(b)は図11(a)の矢印L−Lにおける断面図であ
るが、このように通常の射出成形法で厚肉製品を作る
と、図11(b)の断面図に示すように、厚肉部の周辺
に凹部60aができて外観が良くない。凹部60aを通
常「ひけ」と呼んでいるが、金型に射出された溶融樹脂
が冷却する際、金型に接している外周部から固化を始
め、厚肉部の内部の樹脂の固化が遅れるので、内部の樹
脂が固化する時に既に固化した外周部の樹脂を内側に引
っ張って生じるのである。図13はガス・アシスト成形
法によるハンドル60の成形法を説明したもので、ハン
ドルのスプルー62より樹脂を射出した後、高圧ガスを
スプルー62から吹き込むことによりランナー64およ
びハンドル60の内部に図13(b)の断面図に示すよ
うな中空部60bを形成させる。溶融樹脂は金型に接し
ている外側から固化を始めるが、中空部60bには高圧
ガスが存在して常に内部から外側に圧力を及ぼしている
ので、通常の射出成形法のように外周部に「ひけ」を生
ずることがない。
【0006】以上に説明したように、ガス・アシスト成
形法は中空部を有する箱体の成形や、厚肉部を有するハ
ンドルのような製品の成形に極めて有効である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】所で、一般に樹脂の射
出成形法においては、金型のキャビティに溶融樹脂を射
出したあと溶融樹脂が固まるまで冷却する必要がある。
このため金型には冷却水管を配置して、水により金型を
冷却し、溶融樹脂が固化するまでの熱量を外部に取り去
って冷却時間を短縮するようにしている。ガス・アシス
ト成形法においても金型には冷却水管を配置して、溶融
樹脂の冷却を行なっているので、金型に接している外周
部の樹脂は金型により効果的に冷却されるが、中空部の
付近の樹脂が持っている熱は、まず外周部の樹脂に伝わ
り、次に金型に伝わって冷却水管に達する。ところが、
樹脂は一般に熱の不良導体であって、熱伝導率は鉄に較
べると約500分の1である。したがって中空部付近の
樹脂がもつ熱量は熱伝導率の悪い外周部の樹脂を通過し
なければ取り除けないので、従って中空部付近の樹脂が
固化するまでの冷却時間は外周部の樹脂が固化する時間
に較べ極めて長いものになる。
【0008】特に図12(b)に示したようにリブ21
gを形成した場合、リブ21gの中央部の熱は、周囲が
温度の高いガスで囲まれているのでガスに伝熱できな
い。したがって図12(b)の拡大図に示すように、リ
ブ中央部の熱はT1、T2 の方向に伝熱せざるを得な
い。これは樹脂という熱の不良導体の厚みが増加したこ
とに相当するのでリブ部の冷却時間は益々長くなる。
【0009】樹脂の射出成形に於て冷却時間が長くかか
ると、製品1個当りの射出成形機の占有時間が長くな
り、したがって製品のコストが高くなる。
【0010】以上のように従来のガス・アシスト成形法
は、中空の箱型や厚肉の製品を「ひけ」無しで成形でき
るという特長があったが、冷却時間が長くなり、コスト
アップになるという問題を持っていた。本発明は、上記
問題を解決するもので、冷却時間の短縮が可能なガス・
アシスト成形法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために樹脂成形法において、可塑化シリンダの先端
ノズルから金型のキャビティ内へ溶融樹脂を射出する射
出工程と、上記先端ノズルからガスを噴出させ上記先端
ノズルから上記金型キャビティに至るガス通路を形成し
つつ上記金型キャビティ内に射出された樹脂の内部にガ
ス圧により空洞を形成させる第1ガス注入工程と、上記
金型キャビティに開口部を有するガス注入装置から上記
空洞にガスを噴出し上記第1ガス注入工程で形成された
ガス通路を第1ガス注入工程のガス流れと逆の方向にガ
スを流して上記先端ノズルからガスを排出する第2ガス
注入工程とよりなるガス注入成形法である。
【0012】さらに本発明は、内部に空洞を有し、上記
空洞に最初のガス注入を行なう第1ガス注入孔と、上記
最初のガス注入と反対方向にガス注入を行なうための第
2ガス注入孔とを有するガス注入成形物である。
【0013】さらに本発明は、金型内部に射出された樹
脂の内部にガス注入を行なうため、ガスシリンダーと、
上記ガスシリンダーに固定され長孔を有するスリーブ
と、上記ガスシリンダー内部で往復動するガスピストン
と、上記ガスピストンに固定され上記スリーブの長孔で
案内されたガスピストン桿とよりなり、上記スリーブの
先端を金型のキャビティ部に開口させて金型に取り付
け、上記ガスピストン桿を上記スリーブ内で往復運動さ
せることにより上記スリーブの開口部から上記金型のキ
ャビティ部にガスを注入するガス注入装置である。
【0014】
【作用】本発明は上記の構成にしたので、第1ガス注入
工程により樹脂内部にガスによる空洞を形成せしめた
後、第2ガス注入工程において、ガス注入装置から上記
空洞内のガスより低温のガスを注入するので、上記低温
のガスにより空洞内部から樹脂を冷却することができ
る。また、第1ガス注入工程をシリンダノズルから行な
うことの外に、ガス注入装置から行なうこともできる。
これにより射出成形サイクル時間を短縮することが可能
となり、また射出冷却条件の選択の幅を広げることが可
能となった。
【0015】
【実施例】図1は本発明によるガス注入装置を組み込ん
だ金型を用いて中空の箱体を成形するときの金型の動作
説明図であり、図2は本発明によるガス注入装置の詳細
断面図である。従来法による中空の箱体の成形法につい
て図12を用いて説明したが、図1は図12と殆ど同様
であり、同じ部品には同じ番号を用いている。異なる点
は図1においてはガス注入装置30が可動型10に組み
込まれていることである。図1(a)に示すように、固
定型8と可動型10を閉じてシリンダノズル2aから樹
脂をキャビティ20に射出し、次に油圧シリンダ16、
ガスピストン14により可動コア12を後退させる。同
時にノズル2aから高圧ガスを吹き込み中空部21cを
形成させるのであるが、ここまでの基本的な工程は従来
法と同じである。但し、以降の説明の便宜上、上記のノ
ズル2aから高圧ガスを吹き込み中空部21cを形成さ
せる工程を第1ガス注入工程と呼ぶことにする。
【0016】第1ガス注入工程により中空部21cが形
成された後、従来法ではそのまま中空部内部の樹脂が固
化するまでの冷却時間を待っていたが、本発明において
はガス注入装置30からガスを吹き込み、同時に切替弁
26bの流路を切り換えて中空部21からのガスを排出
させる。これにより中空部21cに接する樹脂は、ガス
注入装置30より注入されるガスにより冷却されるので
従来法に較べて遥かに冷却時間を短縮することが出来
る。上記のガス注入装置30からガスを吹き込み、同時
に切替弁26bの流路を切り換えて中空部21cからの
ガスを排出させる工程を、第2ガス注入工程と呼ぶこと
にする。
【0017】図2(a)、(b)は上記したガス注入装
置30の詳細な構造を示したものである。32はガスシ
リンダで可動コア12に取り付けられている。ガスシリ
ンダ32の一端にはスリーブ31が取り付けられてい
て、スリーブ31が可動コア12の所定の孔と嵌合する
ことにより金型に対して位置決めされている。ガスシリ
ンダ32の内部にOリング36を有するガスピストン3
4があって、ガス管A48からガスが注入された時は矢
印E方向に、ガス管B50からガスが注入された時は矢
印F方向に往復運動可能である。ガスピストン34に
は、細長いガスピストン桿38が取り付けられていて、
ガスピストン桿38の外周はスリーブ31の長孔31a
に嵌合しているが、内部には長孔40と横孔42とが設
けられている。
【0018】ガス管B50よりガスが供給されるとガス
ピストン34は矢印F方向に移動して後退位置を占めて
いる。この状態が待機位置である。待機位置では横孔4
2はスリーブ31の長孔31aの中に位置しているので
ガスが横孔を通って噴出することはない。
【0019】ガスの噴出が必要なときは、ガス管A48
よりガスが供給され、ガス管B50は大気につながるの
で、ガス圧によりガスピストン34は矢印E方向に移動
する。従ってガスピストン桿38も矢印E方向に運動
し、鋭角頭44で金型に接している樹脂層を破る。ガス
シリンダ32には導入ピン46が設けてあり、導入ピン
46は上記したガスピストン桿38の長孔40に嵌合し
ている。したがってガスピストン34が矢印E方向に移
動して上記導入ピン46の先端から長孔40が抜けきる
まではガスピストン34にガス圧が加わる。ガスピスト
ン34が図2(b)にしめす寸法l以上移動すると、導
入ピン46の先端が長孔40から抜けきるので、ガスは
長孔40、横孔42を通過し、樹脂層をガス圧で破って
中空部21Cに噴出する。噴出したガスは中空部21c
に接する樹脂から熱を奪いつつ、図1(b)に示すスプ
ルー孔21e、ガスノズル6を通って切替弁26bから
大気に放出される。
【0020】上記したガス注入装置30の構造に於て、
導入ピン46が長孔40から抜けると、ガスが長孔40
を通って中空部に噴出するのでガスピストン34に加わ
るガス圧が低下してガスピストン34を動かす力がなく
なりガスピストンはその位置で停止する。つまり、導入
ピン46の長さを変えることにより注入ノズルからガス
が噴出する位置を変えることもできる。
【0021】上記したガス注入装置の動作において、ガ
スピストン桿38が矢印E方向に移動するときには通常
は樹脂内部の中空部に第1ガス注入工程によりガスが封
じこまれている。したがってガスピストン桿38の先端
には上記中空部内のガス圧がガスピストン桿38の運動
を妨げる方向に作用している。このためガスピストン桿
38が箱体21の樹脂層を破って中空部に先端を突出さ
せるためには、上記樹脂層を突き破る力の外に上記中空
部内のガス圧に対抗する力が必要である。本発明の第1
の実施例においては上記ガスピストン桿38を運動させ
るためガス管A48から加わるガスピストン34のガス
作動面積は、ガスピストン桿38に加わる中空部のガス
によるガス作動面積より大きくしている。したがってガ
スピストン桿38に、中空部内のガス圧に対抗しかつ樹
脂層を破るのに必要な十分な力を与えることが出来る。
【0022】成形された箱体21の断面を示したのが図
10であり、斜視図を示したのが図9である。図10、
図9から判るように、箱体21には第1ガス注入工程で
形成されたスプルー孔21eの外に、上記第2ガス注入
工程によるガス孔21dが複数個存在するのが本発明を
用いた成形品の特徴である。第1ガス注入工程を樹脂を
射出するスプルー側から行なう場合のスプルー孔21e
の径は、第2ガス注入工程によるガス孔21dより大き
くなるのが普通である。
【0023】上記に説明したガス注入装置30を金型に
取り付け、箱体21の中空部21cを冷却することによ
り、従来法に較べて冷却時間を短縮することが出来る。
箱体の大きさによりガス注入装置の冷却効果は異なる
が、発明者達の実験によると、従来法の冷却時間が12
0秒の時に、ガス注入装置を用いると冷却時間を100
秒に短縮することが出来た。
【0024】次に図3は、厚肉のハンドル状の製品を成
形する時にガス注入装置を用いた実施例である。図13
の従来法のガス・アシスト成形法で説明したのと同様に
本発明の実施例においても、ハンドルのスプルー62よ
り樹脂を射出した後、高圧ガスをスプルー62から吹き
込むことによりランナー64およびハンドル60の内部
に図13(b)の断面図に示すような中空部60bを形
成させる。ここでも上記スプルー62からハンドル60
の内部にガスを吹き込む工程を第1ガス注入工程と呼
ぶ。
【0025】本発明の実施例においては図3に示すよう
に、厚肉ハンドルの終端部60cから連結部70を経て
樹脂溜A66に、さらに連結部72を経て樹脂溜り68
に至る樹脂の通路が設けられていて、樹脂溜り66には
ガス注入装置30の先端の鋭角頭44が突き出るように
取り付けられている。ガス注入装置30の構造は図2に
説明したものと同じものである。上記に説明したように
樹脂の射出工程と第1ガス注入工程により、スプルー6
2から厚肉ハンドル60を経て、樹脂溜り68に至る中
空部60bを持つ成形品を成形する。この後、ガス注入
装置30を作動させてガスを中空部60bに吹き込み、
スプルー62を通じてガスを排出させる。これにより厚
肉ハンドルの中空部60bにガス圧を及ぼして”ひけ”
を防止しつつ、中空部60bに接する樹脂を冷却するこ
とが出来るので、冷却時間を短縮することが出来る。
【0026】実験例では、ガス注入装置30を動作させ
なかった時、150秒の冷却時間を要したものが、ガス
注入装置30を動作させることにより冷却時間を120
秒に短縮することが出来た。ここでも、ガス注入装置3
0を作動させてガスを中空部60bに吹き込み、スプル
ー62を通じてガスを排出させる工程を第2ガス注入工
程と呼ぶ。
【0027】図4はガス注入工法の第2の実施例を示し
たものである。図3と較べれば容易にわかるように、樹
脂の射出孔であるスプルー62からハンドル部60に至
るランナ64の一部に樹脂溜り66bを設けるととも
に、ガス注入装置30bを増設している。この場合、樹
脂はスプルー62を通じてハンドル部60に射出される
が、第1ガス注入工程はスプルー62に近いガス注入装
置30bを作動させてガスをハンドル部に注入し空洞6
0bを形成せしめる。第2ガス注入工程は図3と同様に
ガス注入装置30よりガスを噴出させガス注入装置30
bよりガスを排出させる。
【0028】また、図1の実施例についても第1ガス注
入工程を、可塑化シリンダの先端ノズルからガスを注入
する代わりに、キャビティ側に設けたガス注入装置から
ガスを注入する方法もある。この場合、複数個設けられ
たガス注入装置を第1群と第2群の2つの群に分け、第
1ガス注入工程では全てのガス注入装置からガス注入を
行い、第2ガス注入工程では第1群のガス注入装置から
ガスを注入し第2群のガス注入装置からガスを排気させ
る。
【0029】ガス注入装置30を作動させてガスを中空
部60bに吹き込む時、ガスピストン桿38の先端また
はスリーブの先端からガスを噴出させるが、この時、金
型の表面に接している樹脂の界面に沿ってガスが漏れ出
すことがある。これを防止するためスリーブ先端部に施
した工夫を示したのが図5である。図5(a)はスリー
ブ先端部の断面図であり、同図の矢視N−Nを示したの
が図5(b)である。図5に示すようにスリーブ31の
先端部に円環状の溝31bが設けてある。樹脂成形時に
は、図6に示すように、円環状の溝31bに円環状樹脂
21gが形成される。この円環状に突起した樹脂21g
のため、ガス漏れの通路は矢印m、nで示すように折れ
曲がったものとなるのでガス漏れが防止できる。
【0030】図7はガス漏れ防止手段の第2の実施例を
示したものある。図5と比較すれば容易に判るように、
図5における円環状の溝31bの代わりに、円環状の突
起31cを設けている。この場合は射出した樹脂には円
環状の溝が形成される。
【0031】図8はガス注入装置の第2の実施例を示し
たものである。図2に示す第1の実施例と同様に、ガス
圧によりガスピストン34が往復運動を行うが、ガスピ
ストン34には細長いガスピストン桿39が設けられて
いる。図2においては待機時にはガス管B50にガス圧
が加わってガスピストン34は後退していたが、図8の
第2実施例の場合は待機時にはガス圧はガス管A48に
加わってガスピストン34は前進位置を占めている。こ
の状態でスリーブ31の先端の孔31aはガスピストン
桿39の先端の嵌合部44aで閉じられている。ガス圧
がガス管B50に加わってガスピストン34が後退位置
を占めるとピストン桿39も後退位置を占めるのでスリ
ーブ31の先端の孔31aは開かれガスは孔31aを通
って噴出する。
【0032】
【発明の効果】上記したように本発明は、第1ガス注入
工程により樹脂内部にガスによる空洞を形成せしめた
後、第2ガス注入工程において、ガス注入装置から上記
空洞内のガスより低温のガスを注入するので、上記低温
のガスにより空洞内部からの冷却が促進され、射出成形
サイクル時間を短縮することが可能となり、また射出条
件の選択の幅を広げることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)本発明のガス注入成形法による
箱体の成形動作説明図。
【図2】(a),(b)本発明のガス注入成形法に用い
るガス注入装置の第1実施例の動作説明図。
【図3】本発明のガス注入成形法による厚肉樹脂製品の
第1実施例の成形動作説明図。
【図4】本発明のガス注入成形法による厚肉樹脂製品の
第2実施例の成形動作説明図。
【図5】(a)本発明のガス注入成形法に用いるガス注
入装置のスリーブ先端部の第1実施例の断面図。 (b)矢視N−Nにおける平面図。
【図6】本発明のガス注入装置のスリーブの先端部にお
ける射出樹脂を含む断面図。
【図7】(a)本発明のガス注入成形法に用いるガス注
入装置のスリーブ先端部の第2実施例の断面図。 (b)矢視P−Pにおける平面図。
【図8】(a),(b)本発明のガス注入成形法に用い
るガス注入装置の第2実施例の動作説明図。
【図9】本発明のガス注入成形法により成形された箱体
の斜視図。
【図10】本発明のガス注入成形法により成形された箱
体の断面図。
【図11】(a)厚肉製品の1例であるハンドルの斜視
図。 (b)矢視L−Lにおける断面図。
【図12】(a)、(b)従来法のガス注入成形法によ
る箱体の成形動作説明図。
【図13】(a)従来法のガス注入成形法による厚肉樹
脂製品の成形動作説明図。 (b)矢視M−Mにおける断面図。
【付号の説明】
2 可塑化シリンダ 2a シリンダノズル 20 成形キャビティ 30 ガス注入装置 31 スリーブ 31b 円環状の溝 31c 円環状の突起 32 ガスシリンダ 34 ガスピストン 38 ピストン桿 40 ガス注入孔 46 導入ピン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可塑化シリンダの先端ノズルから金型の
    キャビティ内へ溶融樹脂を射出する射出工程と、上記先
    端ノズルからガスを噴出させ上記先端ノズルから上記金
    型キャビティに至るガス通路を形成しつつ上記金型キャ
    ビティ内に射出された樹脂の内部にガス圧により空洞を
    形成させる第1ガス注入工程と、上記金型キャビティに
    開口部を有するガス注入装置から上記空洞にガスを噴出
    し上記第1ガス注入工程で形成されたガス通路を第1ガ
    ス注入工程のガス流れと逆の方向にガスを流して上記先
    端ノズルからガスを排出する第2ガス注入工程とよりな
    るガス注入成形法。
  2. 【請求項2】 金型キャビティに開口部を有する複数の
    ガス注入装置を第1群のガス注入装置と第2群のガス注
    入装置とに分け、第1ガス注入工程は全てのガス注入装
    置からガスを注入することで行い、第2ガス注入工程は
    第2群のガス注入装置からガスを注入し上記第1群のガ
    ス注入装置から排出させることで行なう請求項1記載の
    ガス注入成形法。
  3. 【請求項3】 第1ガス注入工程によるガス注入孔と第
    2ガス注入工程によるガス注入孔とを有し、内部に空洞
    を有するガス注入成形物。
  4. 【請求項4】 ガスシリンダーと、上記ガスシリンダー
    に固定され長孔を有するスリーブと、上記ガスシリンダ
    ー内部で往復動するガスピストンと、上記ガスピストン
    に固定され上記スリーブの長孔で案内されたガスピスト
    ン桿とよりなり、上記スリーブの先端を金型のキャビテ
    ィ部に開口させて金型に取り付け、上記ガスピストン桿
    を上記スリーブ内で往復運動させることにより上記スリ
    ーブの開口部から上記金型のキャビティ部にガスを注入
    するガス注入装置。
  5. 【請求項5】 ガスピストン桿を貫通するガス注入孔を
    設け、第1ガス注入工程で樹脂に中空部を形成した後上
    記ガスピストン桿を上記樹脂の中空部の方向に移動させ
    て上記ガスピストン桿の先端を上記樹脂中空部に突出さ
    せてガスを注入する請求項4記載のガス注入装置。
  6. 【請求項6】第1ガス注入工程で樹脂に中空部を形成し
    た後上記ガスピストン桿を上記樹脂の中空部の方向と反
    対方向に移動させて上記ガスピストン桿の先端とスリー
    ブの隙間からを上記樹脂中空部にガスを注入する請求項
    4記載のガス注入装置。
  7. 【請求項7】 スリーブの先端に円環状の溝を設けた請
    求項4記載のガス注入装置。
  8. 【請求項8】 金型に開口した上記スリーブの先端に円
    環状の突起を設けた請求項4記載のガス注入装置。
  9. 【請求項9】 ガスシリンダーの断面積を、キャビティ
    に開口したスリーブの先端孔の断面積より大きくした請
    求項4記載のガス注入装置。
  10. 【請求項10】 ガスシリンダーに導入ピンを設け、上
    記導入ピンをガスピストン桿に設けたガス注入孔と嵌合
    させ、上記導入ピンが上記ガス注入孔に嵌合している間
    はガスピストンにガス圧が加わってガスピストンとガス
    ピストン桿を移動させ、上記導入ピンが上記ガス注入孔
    から抜けでた後は上記ガス注入孔からガスが噴出するこ
    とにより上記ガスピストンに加わるガス圧が低下してガ
    スピストンとガスピストン桿の移動を停止させる請求項
    4記載のガス注入装置。
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