JPH0691094A - 衣類乾燥機におけるフィルター装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルターの掃除及び交換の煩わしさを無く
したい。 【構成】 排湿口１８の入口に長尺のフィルター１２を
配置し、このフィルター１２を一定の条件のもとに駆動
モータ１４により捲取軸１３（捲取ドラム１５）を回転
させて一定量ずつ自動的に巻き取る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、衣類乾燥機におけるフ
ィルター装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の衣類乾燥機における基本的なフィ
ルター装置の構成を図４及び図５に示す。図４におい
て、１はフィルターカバー、２はネットフィルター、３
は不織布フィルター、４は衣類乾燥機、５はドラム、６
は排湿口にして、前記フィルター部品はドラム５内の排
湿口６に対してに着脱自在に取り付けられている。図５
はフィルターカバー１とネットフィルター２間に紙フィ
ルター７を配置した構成のフィルター装置である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公知のフ
ィルター装置においては次のような欠点がある。

【０００４】ａ．フィルター３、７はドラム５の奥に在
ることから、フィルター３、７は掃除又は交換に際して
着脱がしにくい。特に、衣類乾燥機を洗濯機の上に設置
した場合には、高さが加わるために着脱がしにくい。

【０００５】ｂ．不織布フィルター３の場合、捕集効率
は良いが掃除機で掃除してもリントがとりにくい。この
ため、使用回数の増加とともにフィルター３の目詰りが
早くなる。

【０００６】ｃ．紙フィルター７の場合、不織布フィル
ター３とほぼ同等の捕集効率を確保しつつ使い捨てが可
能であるが、５〜１０回に一度はフィルターの交換が必
要となる。

【０００７】本発明の目的は、上記ａ〜ｃの課題を解消
することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の構成は次のとお
りである。 １．排湿口の正面を横断するように長尺のフィルターを
配置すると共に、このフィルターを一定の条件のもとに
一定量ずつ自動的に捲き取るように構成して成る衣類乾
燥機におけるフィルター装置。 ２．排湿口の一側に配置されたフィルター取付軸と、前
記フィルター取付軸の反対側に配置されたフィルター捲
取軸と、前記フィルター捲取軸を駆動する駆動モーター
と、前記駆動モーターを制御する制御器と、長尺体をロ
ール状に捲いて作られ、かつ前記フィルター取付軸に装
着可能で、端から連続して前記捲取軸に捲き取ることが
できる構成のフィルターと、から成る衣類乾燥機におけ
るフィルター装置。

【０００９】なお、駆動モーターは衣類乾燥機の運転時
間に応じて、又は乾燥運転回数に応じて、又はバーナ燃
焼筒付近の温度が一定以上に上昇したときに駆動してフ
ィルターを一定量捲き取るように構成する。

【００１０】

【作用】衣類乾燥機が使用されてフィルターに一定量以
上のリントが付着すると、制御器は駆動モーターを駆動
して、リントが付着した部分を避ける位置までフィルタ
ーを捲き取る。この繰り返しにより、フィルターがすべ
て捲き取られるまでフィルターの交換なしで衣類乾燥機
を使用することができる。

【００１１】なお、本発明の場合フィルターは使い捨て
方式である。

【００１２】

【実施例】図１、２に本発明に係るフィルター装置を示
す。１０はフィルター装置、１１はフリー回転のフィル
ター取付軸にして、この取付軸１１には長尺の紙フィル
ター１２をロール状に捲いたフィルターロール１２ａが
着脱自在である。１３は駆動モーター１４により駆動さ
れる捲取軸、１５は捲取ドラム、１６はガイドロール、
１８は排湿口、１９はフィルターカバーである。２０は
駆動モーター１４を制御するための制御器にして、衣類
乾燥機の運転時間が一定時間積算されると駆動モーター
１４を駆動して、捲取ドラム１５にフィルター１２を一
定量捲き取るように制御する。なお、フィルター取付軸
１１及び捲取軸１３、捲取ドラム１５は取り外しが自在
である。実施例の場合、ガイドロール１６を設けている
が、このガイドロール１６は必ずしも取り付ける必要は
ない。図３は上記構成のフィルター装置１０をドラム内
の排湿口１７に取り付けた衣類乾燥機の実施例にして、
２１は衣類乾燥機、２２はドラム、２３はファン、２４
はドラム回転ベルト、２５はモーター、２６はガスバー
ナ、２７はドアーである。

【００１３】なお、実施例の場合、フィルター１２が無
くなった場合、又は残り少なくなった場合には交換要の
信号をランプ又は警報ブザーで知らせるようになってい
る。

【００１４】

【発明の効果】本発明は以上のように、長尺のフィルタ
ーを一定の条件のもとに自動的に一定量移動する（捲き
取る）ことにより、リントが付着してもいちいち交換し
ないで済む。この結果、次の効果を奏する。 ａ．フィルター掃除及び交換の煩わしさがなくなる。 ｂ．常に目詰りのない状態で使用できる。 ｃ．フィルターがなくなった場合、これを知らせる装置
を取り付けておくことにより、フィルターの交換時期を
失することがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るフィルター装置の正面図。

【図２】Ａ−Ａ′線断面図。

【図３】衣類乾燥機に本発明に係るフィルター装置を取
り付けた状態の説明図。

【図４】従来の不織布を用いたフィルター装置の説明
図。

【図５】従来の紙フィルターを用いたフィルター装置の
説明図。

【符号の説明】

１０ フィルター装置 １１ フィルター取付軸 １２ フィルター １３ 捲取軸 １４ 駆動モーター １５ 捲取ドラム １６ ガイドロール １８ 排湿口 １９ フィルターカバー ２０ 制御器

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 排湿口の正面を横断するように長尺のフ
   ィルターを配置すると共に、このフィルターを一定の条
   件のもとに一定量ずつ自動的に捲き取るように構成して
   成る衣類乾燥機におけるフィルター装置。
2. 【請求項２】 排湿口の一側に配置されたフィルター取
   付軸と、 前記フィルター取付軸の反対側に配置されたフィルター
   捲取軸と、 前記フィルター捲取軸を駆動する駆動モーターと、 前記駆動モーターを制御する制御器と、 長尺体をロール状に捲いて作られ、かつ前記フィルター
   取付軸に装着可能で、端から連続して前記捲取軸に捲き
   取ることができる構成のフィルターと、 から成る衣類乾燥機におけるフィルター装置。
3. 【請求項３】 駆動モーターを衣類乾燥機の運転時間に
   応じて、又は乾燥運転回数に応じて、又はバーナ燃焼筒
   付近の温度が一定以上に上昇したときに駆動してフィル
   ターを一定量捲き取るように構成して成る請求項１又は
   ２記載の衣類乾燥機におけるフィルター装置。
4. 【請求項４】 長尺の紙フィルターをロール状に捲き取
   り、これを端から解いて使用できるように構成して成る
   衣類乾燥機用使い捨てフィルター。