JPH0689709B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JPH0689709B2
JPH0689709B2 JP16798585A JP16798585A JPH0689709B2 JP H0689709 B2 JPH0689709 B2 JP H0689709B2 JP 16798585 A JP16798585 A JP 16798585A JP 16798585 A JP16798585 A JP 16798585A JP H0689709 B2 JPH0689709 B2 JP H0689709B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は制御用マイクロコンピュータを内蔵したエンジ
ン制御装置に関し、特に制御用マイクロコンピュータの
出力がリセットにより無効となる期間は外付けのバック
アップ回路の出力を被制御機器に送出するようにしたエ
ンジン制御装置に関する。
一般に車両のエンジン制御装置BCUは、例えば第13図に
示すように、メモリ等を含む制御用のマイクロコンピュ
ータ(MPU)10と、内燃機関2,変速機3を駆動する変速
装置4等の被制御機器の状態を検出するセンサやスイッ
チ5の出力をA/D変換すA/D変換器11と、それらの出力の
レベルを変換するレベル変換器12と、イグニッションス
イッチ6を経由してバッテリ7から供給される例えば12
Vの電源Vを例えば5Vの定電圧に変換する電源回路13
と、MPU10にリセットをかけるリセット回路14と、リセ
ット回路14からのリセット信号に基づきMPU10の出力と
内部で発生したバックアップ信号との何れか一方を出力
する出力制御論理回路15と、出力制御論理回路15の出力
を増幅等して内燃機関2の燃料(或いは空気量)調量,
点火進角,スロットル開度等を調節する為の制御信号
や、変速装置4の駆動信号を発生する駆動回路16を含ん
でいる。
上記構成のうち、リセット回路14は、MPU10にリセット
をかける為のリセット信号VRSTを発生するものであ
り、次のような動作を行なう。
パワーONリセット 一般にマイクロコンピュータは、電源投入と共に、発振
回路作動→プログラムカウンタ作動→初期設定(例えば
全てのポートをハイインピーダンス状態にする等)→外
部回路によるリセット→プログラム始動の順序で動作す
るが、時間制御に関わるプログラムは電源投入直後の発
振回路出力(クロック周期)が不安定な時は精度確保の
ために安定するまで待機して実行される。その為に、リ
セット回路14のパワーオン検出部14aは、例えば第14図
(a)に示すように電源回路13からMPU10に動作電圧V
CCが供給された時点から普通数十msec〜百数十msec程度
の遅れ時間TRSTの後にリセット信号VRSTをロウレベル
からハイレベルにする。
電源異常リセット マイクロコンピュータの作動電圧は、5V±5%或いは5V
±10%が一般的であるため、エンジン制御装置EUCは前
述したようにバッテリ電圧Vから5Vの定電圧VCCを得
ている。ところが、Vラインはワイヤハーネスのコネ
クタ端子部でのカシメ不良や接触不良で瞬断したり、ス
タータなどの誘導性負荷による負サージや正サージが重
畳したり、低温クランキング時にはVが低下したりす
るため、5Vの定電圧化が難しくなる(正サージ等の過電
圧印加時は電源回路13の電力負荷が大きくなるため、V
CCラインへの電源供給を停止して耐性をもたせるためV
CCは結局低下する)このようなとき、VCCは変動する
が、MPU10のリセット端子の電位がリセット検出レベル
近傍で不安定であるとMPU10が暴走したり、記憶内容が
書き換えられたりするため、VCCが安定するまでリセッ
ト回路14はMPU10にリセットをかける。即ち、リセット
回路14内の低電圧検出部14bは、負サージや瞬断によっ
てVCCが例えば第14図(b),(c)に示すように低電
圧検知レベルl1以下に低下すると、その間T1,T2(数mse
c〜数十msec)だけリセット信号VRSTをロウレベルと
し、また過電圧検出部14cは正サージによってVが例
えば第14図(d)に示すように過電圧検知レベルl2を越
えると、その間T3だけリセット信号VRSTをロウレベル
とする。
暴走リセット 電源投入時のV,VCCの立上がり、Vの変動時、或い
は外来の電磁波やノイズの混入により、MPU10が本来の
プログラム領域から外れてしまったり、プログラムの一
部から抜け出られなくなったり、或いはリセット信号の
検出が可能になった場合、マイクロコンピュータが暴走
したと呼ぶ。これを防止するために、メインルーチンの
少なくとも1個所にて出力パルスを発生させる処理を設
け、リセット回路14の暴走検出部14dによってその出力
パルスの周期が予め設定された周期より長いことが検出
されたとき、リセット信号を数msec間ロウレベルにして
マイクロコンピュータにリセットをかけ、プログラムを
初期化することが行なわれる。この場合、暴走が解消さ
れないと、暴走検出部14dは再びリセット信号をロウレ
ベルとするので、暴走時のリセット信号VRSTは例えば
第14図(e)に示すようにパルス幅T,T(数msec)
の発振波形となる。
このように、エンジン制御装置ECUにおけるMPU10は、各
種の場合にリセットがかけられるが、リセットがかけら
れている間MPU10は本来の制御を行なっておらず、従っ
て、その出力を実際の制御に使用することはできない。
そこで、第1図に示したように、MPU10が制御不能の間
においても被制御機器の制御が一様可能となるように、
リセットの間、MPU10の出力に代えてハードウェアによ
って構成されたバックアップ回路の出力を被制御機器に
出力する出力制御論理回路15が設けられている。
〔従来の技術〕
第15図は従来の出力制御論理回路15のブロック図であ
り、リセット信号VRSTとVCCのレベル状態を監視し、
例えば第16図に示すようにリセット信号がロウレベルに
なると直ちにレベルがロウレベルとなり、リセット信号
がハイレベルとなると時間Tの遅れ時間の後にレベル
がハイレベルとなるようなバックアップ期間信号V
BP(ロウレベルの期間はTBP)を生成するバックアップ
期間信号発生回路20と、MPU10の出力Mに代わる出力を
発生するバックアップ回路21と、バックアップ期間信号
BPがハイレベルのときはMPU10の出力Mを第13図の駆
動回路16に出力し、ロウレベルのときはバックアップ回
路21の出力を駆動回路16に出力するゲート22とから構成
されている。ここで、第16図(a)の時間Tは、第14
図(e)のリセット信号VRSTがハイレベルとなる時間
より大きく設定されており、暴走時はバックアップ
回路21の出力が継続して駆動回路16に出力されるように
構成されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように従来の出力制御論理回路15は、リセット信号
RSTがロウレベルとなる毎に一定時間だけ1種類の期
間信号VBPを発生し、この期間信号によりMPU10の出力
に代えてバックアップ回路21の出力を実際の制御に供給
している。従って、バックアップ回路21の出力としては
1種類のものしか採用し得ず、最悪の事態である暴走時
における退避走行制御用に設定されるのが普通である。
このため、暴走時におけるバックアップは問題ないが、
始動時および電源異常には次のような問題が生じてい
た。
(始動時) 第14図(a)に示したように、リセット回路14からのリ
セット信号VRSTがハイレベルに立上がってMPU10が正常
に動作し始めても、第16図の遅れ時間T間はMPU10の
出力を利用し得ず、始動時の初期制御が遅れる。
また、リセット信号が立上がるまでの間は、退避走行制
御用に設定されたバックアップ信号により制御が行なわ
れるので、イグニッションスイッチオン後直ちにスター
タを起動した場合等には始動性が悪くなる。
(電源異常時) 低電圧,瞬断,過電圧などの電源異常時にもリセット信
号VRSTがロウレベルとなる期間より大きい期間TBP
間、退避制御用に設定されたバックアップ信号が用いら
れるので、リセットがかけられる直前の制御値が退避制
御用バックアップ信号により変更される度合が大きくな
り、運転性能,燃費,排出ガスの浄化性が悪化する期間
が長くなる。また、バックアップ信号が用いられる期間
が長い分、元の制御値に復帰するまでの時間が長くな
る。
本発明はこのような従来の問題点を解決したもので、そ
の目的は、MPU10のリセットの種類に応じたバックアッ
プ制御を行なうことができるエンジン制御装置を提供す
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
エンジン制御用のマイクロコンピュータへの電源投入時
は該電源投入時から所定時間経過後に前記マイクロコン
ピュータへ加えるリセット信号をハイレベルにし、電源
異常検出時は電源異常が現れている間だけ前記リセット
信号をロウレベルにし、前記マイクロコンピュータの暴
走検出時は前記リセット信号を所定時間だけロウレベル
にするリセット回路を有するエンジン制御装置におい
て、 前記電源投入時から前記リセット信号がハイレベルにな
るまでの期間を示す始動期間信号と、前記リセット信号
が発振状態になっている期間を示す暴走期間信号とを生
成する始動・暴走期間判別回路、 前記始動期間信号,前記暴走期間信号および前記リセッ
ト信号に基づき、該始動期間信号と暴走期間信号が発生
しておらず且つ該リセット信号が発生しているとき電源
異常時のリセット期間を示す電源異常期間信号を生成す
る電源異常期間判別回路、 前記リセット信号と前記暴走期間信号に基づき、該どち
らの信号も発生していないとき正常期間を示す正常期間
信号を生成する正常期間判別回路、 前記始動期間信号,前記暴走期間信号,前記電源異常期
間信号,前記正常期間信号に基づき、該始動期間信号が
発生しているときは始動時制御用の出力を、該暴走期間
信号が発生しているときは退避制御用の出力を、該電源
異常期間信号が発生しているときは電源異常時用の出力
をそれぞれバックアップ回路の複数の出力のうちから選
択し、前記正常期間信号が発生している間は前記マイク
ロコンピュータの出力を選択し、被制御系に出力する選
択回路、 を備えている。
〔作用〕
本発明の作用を、理解を容易にするために、本発明の実
施例に関する図面第1図を参照して説明する。
イグニッションスイッチがオンされてMPU10にVCCが印
加されると、始動・暴走期間判別回路30はVCCが立上が
った時からリセット信号VRSTがハイレベルとなるまで
の期間だけハイレベルとなる始動期間信号VSTを発生
し、バックアップ回路33の出力B1をアンド回路34,オア
回路38を介して出力制御論理回路15の出力Pとして取り
出す。従って、出力B1を始動制御用に設定しておけば始
動性が向上し、且つリセット信号VRSTがハイレベルに
なればバックアップ制御が終了し、直ちにMPU10の出力
Mが出力制御論理回路15の出力として取り出され、初期
制御が速やかに行なわれる。
また、MPU10が暴走を開始すると、リセット回路14から
のリセット信号VRSTは発振状態となり、MPU10は繰り返
しリセットされる。始動・暴走期間判別回路30はそのよ
うなときにほぼ暴走期間だけロウレベルとなる暴走期間
信号VCSを発生し、バックアップ回路33の出力B2をアン
ド回路35,オア回路38を介して出力制御論理回路15の出
力Pに取り出す。従って、出力B2を退避走行制御用に設
定しておけば、暴走時に車両を最寄りのディーラーやサ
ービスステーションまで退避走行させることが可能とな
る。
更に、電源異常によりリセット信号VRSTがロウレベル
になると、電源異常期間判別回路31からリセット信号V
RSTのロウレベル期間とほぼ等しい期間だけハイレベル
となる電源異常期間信号が発生され、バックアップ回路
33の出力B2がアンド回路36,オア回路38を介して出力P
として取り出される。従って、出力B3を例えば直前の制
御値を変更しないような制御停止信号等にしておけば、
バックアップ期間がリセット信号VRSTがロウレベルと
なる期間にほぼ一致することと相まって運転性能,排気
ガスの浄化性等の悪化を最小限に抑えることができる。
始動・暴走期間判別回路30の暴走期間信号VCSが暴走を
示さず、リセット信号VRSTがロウレベルでないとき即
ちMPU10が正常に動作しているときは、正常期間判別回
路32からの正常期間信号VOKがハイレベルとなり、MPU1
0の出力Mがアンド回路37,オア回路38を介して出力Pと
して取り出される。
〔実施例〕
第1図は本発明の実施例の要部ブロック図であり、14は
リセット回路,15は出力制御論理回路、Pはその出力で
ある。
リセット回路14は、MPU10へVCCが印加された時は第14
図(a)に示したようにその投入時から所定時間TRST
経過後にリセット信号VRSTをハイレベルにし、電源異
常検出時は第14図(b)〜(d)に示したように電源異
常が現れている間T1〜T3だけリセット信号VRSTをロウ
レベルにし、MPU10の暴走検出時は第14図(e)に示し
たように暴走が解消されるまでリセット信号VRSTを発
振状態とする。
出力制御論理回路15は、本実施例では、始動・暴走期間
判別回路30,電源異常期間判別回路31,正常期間判別回路
32,バックアップ回路33,選択回路39から構成される。
始動・暴走期間判別回路30にはリセット信号VRSTとV
CCが入力され、始動・暴走期間判別回路30はこれらのレ
ベルを監視し、電源投入時からリセット信号がハイレベ
ルになるまでの期間だけハイレベルとなる始動期間制御
STと、リセット信号が発振状態を示す期間だけロウレ
ベルとなる暴走期間信号VCSを出力する。前記始動期間
信号VSTは選択回路39のアンド回路34と電源異常期間判
別回路31に加えられ、暴走期間信号VCSはアンド回路3
5,電源異常期間判別回路31および正常期間判別回路32に
加えられる。
電源異常期間判別回路31は、暴走期間信号VCSが暴走を
示さないハイレベルであり、始動期間信号VSTが始動期
間を示さないロウレベルであり、且つリセット信号V
RSTがロウレベルのときハイレベルとなる電源異常期間
信号VBSを出力し、その出力はアンド回路36に入力され
る。
また、正常期間判別回路32は、暴走期間信号VCSが暴走
を示さないハイレベルであり、リセット信号VRSTがハ
イレベルの状態にあるときハイレベルとなる正常期間信
号VOKをアンド回路37に入力する。
バックアップ回路33は、3種類のバックアップ信号B1,B
2,B3を出力し、出力B1はアンド回路34へ、出力B2はアン
ド回路35へ、出力B3はアンド回路36へれぞれ印加され
る。出力B1は始動時のバックアップに適する内容、出力
B2は暴走時のバックアップに適する内容、出力B3電源異
常時のバックアップに適する内容となっている。
MPU10の出力Mは、選択回路39のアンド回路37に入力さ
れる。
選択回路37では、各アンド回路34〜37の出力はオア回路
38を通して第13図の駆動回路16へ出力Pとして送出され
る。
第2図は始動・暴走期間判別回路30の実施例の回路図で
あり、抵抗R1〜R6,R1′と、コンデンサC1,C2と、ダイオ
ードD1,D2と、比較器COMP1,COMP2とで構成したものであ
る。この回路において、比較器COMP1の−端子側に接続
された抵抗R1′,コンデンサC1から成る充電回路の時定
数τ(R1′C1)はほぼ第14図(b)〜(c)のT1〜T3
と等しく設定され、比較器COMP2の+端子側に接続され
た抵抗R2,R4およびコンデンサC2から成る充放電回路
は、第14図(b)〜(d)に示したT1のロウレベル
幅をもつ単発のリセット信号VRST程度では、+端子の
電位がVCC/2まで低下しないような放電時定数τ(=
R2C2)と、それよりも大きな充電時定数τ(R4C2)と
を有している。各素子の値の大小関係を例示すれば次の
ようになる。
R5≪2R3=R2≪R1,R1′<R4 C1<C2 T1,T2,T3≒τ<τ<τ また第3図は電源異常期間判別回路31の実施例の回路図
であり、暴走期間信号VCSと、指導期間信号VSTの反転
信号と、リセット信号VRSTの反転信号との論理積をと
るアンド回路50を使用したものである。
第4図は上期間判別回路32の実施例の回路図であり、暴
走期間信号VCSと、リセット信号VRSTとの論理積をと
るアンド回路51を使用したものである。
第5図は第1図の符号LOGで囲んだ部分の別の実施例を
示し、選択回路39と第2図の電源異常期間判別回路と第
3図の正常期間判別回路とのゲートを一部共用した変形
例を示す。即ち、アンド回路36とアンド回路50を一つの
アンド回路52で、アンド回路37とアンド回路51を一つの
アンド回路53で実現したものである。以下、第5図に示
す回路を論理回路と呼ぶことにする。
第6図は第1図〜第4図に示した実施例の動作説明用タ
イミングチャートであり、以下、各図を参照してその動
作を説明する。
イグニッションスイッチがオンされると、VCCは0Vから
例えば5Vまで上昇し、第2図に示す始動・暴走期間判別
回路30では当初リセット信号VRSTがロウレベルである
ことから比較器COMP1,比較器COMP2の+端子の電圧が−
端子の電圧より大きくなり、始動期間信号VSTおよび暴
走期間信号VCSは共に直ちにハイレベルとなる。従っ
て、第1図のアンド回路34のみが開かれ、バックアップ
回路33の出力B1が出力Pとして取り出される。
イグニッションスイッチのオンから所定時間TRST経過
すると、リセット回路14からのリセット信号VRSTがハ
イレベルに変化する。これにより第2図の始動・暴走期
間判別回路30では比較器COMP1の+端子の電圧が−端子
の電圧より小さくなり、始動期間信号VSTは以後イグニ
ッションスイッチがオフになるまでロウレベルとなる。
これによりアンド回路34は閉じ、代わりに正常期間判別
回路32の正常期間信号VOKがハイレベルとなり、アンド
回路37が開かれる。従って、MPU10の出力Mがアンド回
路37を通して出力Pに現れる。
スタータを起動したときVCCがある値以下に低下する
と、リセット回路14からのリセット信号は一時的にロウ
レベルとなる。しかし、この程度の期間のロウレベルで
は第2図の始動・暴走期間判別回路30における比較器CO
MP2の出力(暴走期間信号)は反転せず、ハイレベルを
維持する。従って、正常期間信号VOKがロウレベルとな
ってアンド回路37が閉じられると共に電源異常期間判別
回路31の電源異常期間信号VBSがハイレベルとなり、バ
ックアップ回路33の出力B1が出力Pとして取り出され
る。
エンジンの完爆後、MPU10が暴走を始めると、リセット
回路14からのリセット信号は発振状態となる。このよう
な発振状態となると、第2図の始動・暴走期間判別回路
30における比較器COMP2の+端子電圧は時定数τで徐
々に低下し、やがて−端子より小さくなって暴走期間信
号VCSはロウレベウとなる。信号VCSがロウレベルにな
ると、アンド回路35が開かれるので、バックアップ回路
33の出力B2が出力Pとして取り出される。なお、MPU10
の出力から出力B2への切換えに多少の時間がかかり、そ
の間電源異常期間信号VBSがハイレベルとなって出力B3
が出力Pに現れるが、暴走の開始当初であること及び出
力B3を後述する実施例の如く退避制御用に設定すること
で問題は生じない。
MPU10の暴走が解消すると、リセット信号VRSTの発振は
停止し、比較器COMP2の+端子の電位はτの時定数で
上昇し、やがて−端子の電位より大きくなるので、暴走
期間信号VCSはハイレベルとなる。これにより、アンド
回路35が閉じ、正常期間信号OKがハイレベルとなってア
ンド回路37が開かれ、MPU10の出力Mが取り出される。
上記暴走が解消された後、何等かの原因でVCCが所定レ
ベル以下に低下すると、リセット回路14からのリセット
信号VRSTは所定時間だけロウレベルとなる。しかし、
このときも第2図の始動・暴走期間判別回路30における
比較器COMP2の出力(暴走期間信号)は反転せずハイレ
ベルを維持し、従って、正常期間信号VOKがロウレベル
となってアンド回路37が閉じられると共に電源異常期間
判別回路31の電源異常期間信号VBSがハイレベルとな
り、バックアップ回路33の出力B3が出力Pとして取り出
され、リセット信号VRSTがハイレベルに復帰すると、
直ちにMPU10の出力Mが出力Pとして取り出される。
第7図は本発明を燃料噴射,点火時期制御に応用した実
施例のブロック図であり、第1図と同一符号は同一部分
を示し、LOG1,LOG2は第5図に示した論理回路、60はイ
ンジェクタ62の駆動回路、61はイグナイタ63の駆動回
路、64はクランク角センサ、65はプリセッタブルカウン
タ、66,67はワンショットマルチバイブレータ(以下OMB
と称する)、68,69はインバータである。また、第8図
は第7図の動作説明用タイミングチャートで、4気筒エ
ンジンの場合を示す。
第7図において、MPU10はクランク角センサ64からクラ
ンク角の180度毎に出力されるパルスPEFと1度毎に出力
されるパルスPOSとからクランク回転角を判別し、第8
図に示すような燃料噴射タイミングを制御する信号INJA
と点火タイミングを制御する信号IGNAとを論理回路LOG
1,LOG2にMPU出力Mとして入力する。
バックアップ回路33内には、パルスREFの立上がりでセ
ットされ、パルスPOSでカウントアップされるプリセッ
タブルカウンタ65が設けられ、これから始動時の点火タ
イミングを制御する信号IGNCが出力B1として論理回路LO
G2に入力される。また、パルスREFが退避制御の点火タ
イミングを制御する信号IGNBとして論理回路LOG2に入力
される。この信号IGNBは論理回路LOG1において出力B2,B
3に対応する。
また、パルスREFの立下がりでトリガされるOMB66と、プ
リセッタブルカウンタ65の出力Qの立下がりでトリガさ
れるOMB67が設けられ、OMB66から退避走行用の燃料噴射
タイミングを制御する信号INJBが発生され、OMB67から
始動時の燃料噴射タイミングを制御する信号INJCが生成
される。信号INJBは出力B2,B3に、信号INJCは出力B1
対応する。
論理回路LOG1,LOG2は、第5図で説明したような論理で
バックアップ制御を行なうので、始動期間中はインジェ
クタ62は信号INJCによって制御され、イグナイタ63は信
号IGNCによって制御される。また、MPU10の暴走中およ
び電源異常時のリセット中は、インジェクタ62は信号IN
JBによって制御され、イグナイタ63は信号IGNBによって
制御される。
例えばクランキング(スタータON)時のエンジン回転数
を200rpmとすると、クランク角センサ64の180度パルスR
EFは150ms毎に発生するが、スタータONのタイミングや
RSTの値或いはクランク角センサの初期位置によって
は、最初の制御タイミングST1の検出ができないことが
あり、従って、始動時にMPU10の出力によって燃料噴射
タイミングや点火時期タイミングを制御することが困難
な場合がある。従来は、第8図の下部に示すように、バ
ックアップ期間信号VBPを生成し、その間は退避制御用
のタイミングで燃料噴射,点火時期を制御していたが、
本実施例によればその間は始動用のタイミングで燃料噴
射,点火時期を制御することができ、始動性が向上す
る。
第9図は本発明をブリードエア通路の絞りを調節するス
テッパモータ制御、スロットル開度調節用のDCモータ制
御、警告表示ランプ制御に応用した実施例のブロック図
であり、70はステッパモータ、71はDCモータ、72は警告
ランプ、LOG3〜LOG7は第5図の論理回路、73はステッパ
モータ70の駆動最高周波数のパルスを発生する発振器、
74,75は排他的論理和回路、76,77はD形フリップフロッ
プ、78はDCモータ駆動ICである。このDCモータ駆動ICの
制御論理は第10図に示す通りである。また、ステッパモ
ータ70の制御チャートを第11図に示す。
MPU10から論理回路LOG3へはステッパモータ70の駆動パ
ルスがMPU出力Mとして入力され、ステッパモータ70の
回転方向を指定する信号が論理回路LOG4にMPU出力Mと
して入力され、DCモータ71の正転,逆転を制御する信号
DI1,DI2がそれぞれ論理回路LOG5,LOG6へMPU出力Mとし
て入力される。また、警告ランプ72の点灯制御信号が論
理回路LOG7にMPU出力Mとして入力される。
一方、論理回路LOG3のB2には発振器73の出力が、B1,B3
には論理“0"が入力され、論理回路LOG4のB1〜B3には共
通に論理“0"が入力され、論理回路LOG5のB2には論理
“0"が、B1,B3には論理“1"が入力され、論理回路LOG6
のB1〜B3には共通に論理“1"が入力され、論理回路LOG7
のB1,B2には論理“1"が、B3には論理“0"がそれぞれ入
力される。
従って、始動時および電源異常時は、論理“0"が論理回
路LOG3,LOG4から出力され、ステッパモータ70は停止制
御され、暴走時には論理“0"が論理回路LOG4から出力さ
れ、論理回路LOG3からは発振器73の出力が送出されるの
で、ステッパモータ70はブリードエア通路を全閉にす
る。従って、暴走時における退避走行は空燃比が濃い状
態で行なわれる。
また始動時および電源異常時は、論理回路LOG5,LOG6か
ら論理“1"が出力され、DCモータ71は停止され、暴走時
は論理回路LOG5から論理“0"が出力され、論理回路LOG6
から論理“1"が出力されるので、DCモータ71はスロット
ル弁を全閉にする。
更に、論理回路LOG7からは始動時と暴走時に論理“1"が
出力されて警告ランプが点灯し、電源異常時は論理“0"
が出力され、警告ランプ72は点灯されない。
第12図に、第7図と第9図の実施例における効果を従来
方式と比較して示す。
同図に示すように、電子燃料噴射制御および電子点火進
角制御に関しては、従来は始動時,電源異常時,暴走時
ともに退避制御用のバックアップが行なわれていたが、
第7図の実施例によれば、始動時は始動に適したバック
アップを行なうことかでき、始動性が向上する。
また、燃料補正制御に関しては、従来は始動時,電源異
常時,暴走時ともにステッパモータ70を停止する制御が
行なわれていたが、第9図の実施例によれば、暴走時の
み全閉制御することができ、退避走行を空燃比が濃い状
態で行なわせることができる。
更に、スロットル開度制御は、従来は始動時のみDCモー
タを停止させ、電源異常時と暴走時はスロットル弁が全
閉となるようにDCモータがバックアップ制御されていた
が、第9図に実施例によれば、始動時と電源異常時にDC
モータを停止させ、暴走時のみスロットル弁が全閉とな
るようにDCモータを制御することができ、電源異常時に
おけるスロットル弁の無用な開度変化を防止することが
できる。
また、警告ランプの点灯制御に関しては、従来は始動
時,電源異常時,暴走時ともに点灯させていたものを、
始動時と暴走時にのみ転送させて、電源異常の一瞬のリ
セット時には点灯させないようにすることが可能とな
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、始動時,電源異常時,M
PUの暴走時におけるリセット信号の状態からその原因を
判別し、始動期間信号,暴走期間信号,電源異常期間信
号,正常期間信号の如く複数の期間信号を生成している
ので、複数のバックアップ信号を各状態に応じて選択す
ることが可能となり、始動,電源異常,暴走に応じたバ
ックアップが可能となり、始動性,運転性,排気ガスの
浄化性を向上することが可能となる。
また、始動期間信号はMPUに電源が供給されてからリセ
ット信号がハイレベルになるまでの期間にほぼ等しいの
で、リセット信号がハイレベルになった後は直ちにMPU
出力を実際の制御に使用でき、初期制御の開始時点を従
来より早めることができる。更、電源異常期間信号は低
電圧,瞬断等の電源異常時におけるリセット期間とほぼ
等しい期間を示すので、リセット期間だけバックアップ
制御が行なわれ、制御系の錯乱を最小限に抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の要部ブロック図、 第2図は始動・暴走期間判別回路30の実施例の回路図、 第3図は電源異常期間判別回路31の実施例の回路図、 第4図は正常期間判別回路32の実施例の回路図、 第5図は出力制御論理回路の変形例を示す回路図、 第6図は第1図〜第4図の動作説明用タイミングチャー
ト、 第7図は燃料噴射,点火時期制御への応用例のブロック
図、 第8図は第7図の動作説明用タイミングチャート、 第9図はステッパモータ制御等への応用例のブロック
図、 第10図はDCモータ駆動IC78の制御論理図、 第11図はステッパモータ70の制御チャート、 第12図は本発明の効果の説明図、 第13図はエンジン制御装置の概略構成図、 第14図はリセット回路14の動作説明図、 第15図は従来の出力制御回路のブロック図および、 第16図は従来のバックアップ期間信号発生回路20の動作
説明図である。 10は制御用のマイクロコンピュータ(MPU)、14はリセ
ット回路、15は出力制御論理回路、30は始動・暴走期間
判別回路、31は電源異常期間判別回路、32は正常期間判
別回路、33はバックアップ回路、39は選択回路である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン制御用のマイクロコンピュータへ
    の電源投入時は該電源投入時から所定時間経過後に前記
    マイクロコンピュータへ加えるリセット信号をハイレベ
    ルにし、電源異常検出時は電源異常が現れている間だけ
    前記リセット信号をロウレベルにし、前記マイクロコン
    ピュータの暴走検出時は前記リセット信号を所定時間だ
    けロウレベルにするリセット回路を有するエンジン制御
    装置において、 前記電源投入時から前記リセット信号がハイレベルにな
    るまでの期間を示す始動期間信号と、前記リセット信号
    が発振状態になっている期間を示す暴走期間信号とを生
    成する始動・暴走期間判別回路、 前記始動期間信号,前記暴走期間信号および前記リセッ
    ト信号に基づき、該始動期間信号と暴走期間信号が発生
    しておらず且つ該リセット信号が発生しているとき電源
    異常時のリセット期間を示す電源異常期間信号を生成す
    る電源異常期間判別回路、 前記リセット信号と前記暴走期間信号に基づき、該どち
    らの信号も発生していないとき正常期間を示す正常期間
    信号を生成する正常期間判別回路、 前記始動期間信号,前記暴走期間信号,前記電源異常期
    間信号,前記正常期間信号に基づき、該始動期間信号が
    発生しているときは始動時制御用の出力を、該暴走期間
    信号が発生しているときは退避制御用の出力を、該電源
    異常期間信号が発生しているときは電源異常時用の出力
    をそれぞれバックアップ回路の複数の出力のうちから選
    択し、前記正常期間信号が発生している間は前記マイク
    ロコンピュータの出力を選択し、被制御系に出力する選
    択回路、 を具備したことを特徴とするエンジン制御装置。
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