JPH0689404B2 - 磁束密度の高い一方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents

磁束密度の高い一方向性電磁鋼板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は軟磁性材料として電気機器の鉄芯として用いら
れる一方向性電磁鋼板の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 一方向性電磁鋼板は、ミラー指数で{110}〈001〉方位
(いわゆるゴス方位)をもつ結晶粒より構成された通常
4.5%以下のSiを含有する板厚0.10〜0.35mmの鋼板であ
る。この鋼板は磁気特性として、励磁特性と鉄損特性が
優れていることが要求され、そのためには結晶粒の方位
をゴス方位に高度に揃えることが重要である。このゴス
方位への極めて高い集積化は、二次再結晶と呼ばれるカ
タストロフィックな粒成長現象を利用して達成される。
二次再結晶を制御するためには、二次再結晶前の一次再
結晶組織の調整と、インヒビターと呼ばれる微細析出物
もしくは粒界偏析型の元素の調整が必須のものである。
このインヒビターは、一次再結晶組織のなかで、ゴス方
位以外の一次再結晶粒の成長を抑え、ゴス方位粒を選択
的に成長させる機能をもつ。
析出物として代表的なものとしては、M.F.Littmann(特
公昭30−3651号公報)及びJ.E.May,D.Turnbull(Trans.
Met.Soc.AIME212(1958年)P769/781)はMnSを、田口、
坂倉(特公昭40−15644号公報)はAlNを、今中ら(特公
昭51−13469号公報)はMnSeを、小松ら(特公昭62−452
85号公報)は(Al,Si)Nを提示している。一方、粒界
偏析型の元素としては、斉藤ら(日本金属学会誌27(19
63年)P186/195)は、Pb,Sb,Nb,Ag,Te,Se,S等を提示し
ているが、工業的にはいずれも析出物型インヒビターの
補助的なものとして使用されているに過ぎない。
これらの析出物がインヒビターとしての機能を発揮する
上で必要な条件は必ずしも明確ではないが、松岡(鉄と
鋼53(1967年)P1007/1023)、黒木ら(日本金属学会誌
43(1979年)P175/181,44(1980年)P419/424の結果を
まとめると、次のように考えられる。
(i)二次再結晶前に一次再結晶粒の粒成長を抑えるに
充分な量の微細析出物が存在すること。
(ii)析出物の大きさがある程度大きく、二次再結晶焼
鈍時にあまり急激に熱的変化しないこと。
現在、工業生産されている代表的な一方向性電磁鋼板の
製造法としては、3種類ある。
第一の技術は、M.F.Littmannにより、特公昭30−3651号
公報に示されたMnSを用いた二回冷延工程によるもので
あり、第二の技術は田口、坂倉により、特公昭40−1564
4号公報に示されたAlN+MnSを用いた最終冷間圧延率を8
0%以上の強圧下とする工程によるものであり、第三の
技術は、今中らにより特公昭51−13469号公報に示され
たMnS(またはMnSe)+Sbを用いた二回冷延工程による
ものである。
これらの技術はいずれも、析出物の量の確保とその微細
化の要件を満たすために、熱延工程での高温スラブ加熱
によるインヒビター作り込みを基本技術としている。
すなわち、スラブ加熱温度は第一の技術では1260℃以
上、第二の技術では特開昭48−51852号公報に示すよう
に、Si量によって異なるが、3%Siの場合は1350℃以
上、第三の技術では特開昭51−20716号公報に示される
ように1230℃以上、特に高磁束密度が得られる実施例で
は1320℃といった極めて高い温度に加熱することによ
り、粗大に存在する析出物を一旦溶体化し、その後熱間
圧延中あるいはそれに続く熱処理によって各種析出物の
微細化を行っている。
ところが、これらの析出物の制御は極めて困難であり、
その改善案として特公昭54−14568号公報には、焼鈍分
離剤に窒化クロム,窒化チタン,窒化バナジウム等の窒
化物を添加することにより、二次再結晶が行われる仕上
焼鈍中の雰囲気の窒素分圧を確保すること、また特公昭
53−50008号公報にはFe2S等の硫化物を添加することに
より硫黄分圧を確保し、析出物の分解を抑制することに
より、二次再結晶を安定化する方法が提案されている。
しかしながら、これらの改良法を以てしても、最高磁性
の製品を安定して製造するには至っていない。
これは、本質的な問題として工業的には、高温スラブ加
熱によりコイルの長手方向、幅方向の全領域に一定サイ
ズ、一定量の析出物を均一に分散させ、かつ二次再結晶
直前まで変化させずに保っておくことが事実上、不可能
であるからである。
すなわち、析出現象は非平衡状態下で行われており、そ
れ以前の熱履歴、歪履歴の影響を強く受けるものであ
る。実際のスラブは各部位によって熱履歴、歪履歴が異
なっており、かつスラブ自体が板厚方向の成分のマクロ
偏析、局所的なα相,γ相の分散により不均一な結晶組
織となっているからである。
従って、インヒビター制御を基本技術とする一方向性電
磁鋼板の製造法は根本的に工業的な安定性を欠くもので
ある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記従来技術における問題点を解決し、磁気
特性の優れた一方向性電磁鋼板を、工業的に安定して製
造することができるプロセスを提供することを目的とし
てなされた。
(課題を解決するための手段) 本発明は、一次再結晶集合組織と二次再結晶温度を規定
することを主眼とすることにより、インヒビターに関す
る制御を大幅に緩和させ、磁束密度の高い製品を安定し
て製造する従来法と思想を全く異にする方法を提示する
ものである。
すなわち、本発明の要旨とするところは、重量%でSi:
1.8〜4.8%、酸可溶性Al:0.012〜0.050%、N≦0.010
%、残部Fe及び不可避的不純物からなる鋼板を、一回も
しくは中間焼鈍をはさむ二回以上の冷間圧延工程によっ
て最終板厚とし、次いで一次再結晶焼鈍を行った後、焼
鈍分離剤を塗布し仕上焼鈍を施す一方向性電磁鋼板にお
いて、最終冷間圧延率を80%以上とし、一次再結晶焼鈍
後から仕上焼鈍における二次再結晶開発までの間に鋼板
に窒化処理を施し、更に仕上焼鈍において二次再結晶粒
を1000〜1100℃の温度域で事実上完全に成長させること
を特徴とする磁束密度の高い一方向性電磁鋼板の製造方
法にある。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明者等は、二次再結晶粒成長挙動についての詳細な
研究より、最終冷間圧延80%以上を施すことにより規定
される{111}〈112〉を主方位とする一次再結晶集合組
織をもつ材料に対して、1000〜1100℃の温度範囲で二次
再結晶粒を事実上完全に成長させることにより、ゴス方
位粒を優先的に成長させることができ、かつこの条件の
下では窒化により単純にインヒビターを一定レベル以上
にすれば良いという新しい知見を得た。
かかる知見は、以下の実験によって得られたものであ
る。
重量比でSi:3.3%,酸可溶性Al:0.027%,N:0.007%,C:
0.054%,Mn:0.13%,S:0.007%,残部Feおよび不可避的
不純物からなる鋼スラブを熱延して、2.3mmの熱延板と
し、これを1100℃2分間の焼鈍後、88%の圧下率で冷間
圧延を行い、0.2mmの最終板厚とした。次いで脱炭を兼
ねる一次再結晶焼鈍を行った後、アンモニア雰囲気中で
窒化処理を行い、0.005%,0.018%と窒素量を増加し
た。上記材料にMgOを塗布しN210%+H290%の雰囲気中
で900℃まで30℃/hrの速度で昇温し、次いで950〜1200
℃の温度域の所定の温度迄夫々急熱し該所定温度で20時
間焼鈍し、二次再結晶粒を充分成長させた。900℃の時
点で試料を一部引出して調査したところ、この時点では
一次再結晶組織の変化は見出せなかった。
こうして得られた製品の磁束密度(B8値)と二次再結晶
温度の関係を第1図に示す。
第1図から明らかなように、二次再結晶温度が1000〜11
00℃の温度域で1.90Tesla以上の高い磁束密度の製品が
得られている。
また、窒化量が多い材料の方が、磁束密度が高くなって
いる。これらの実験結果を基に、窒化量と二次再結晶温
度に着目して次の実験を行った。
先の実験と同一の材料を用いて、0〜0.12%の範囲で増
窒化処理を行った後、MgOを塗布しN210%+H290%の雰
囲気中で次の2つのサイクルで仕上焼鈍を行った。
(A)1050℃迄25℃/hrで昇温し、20時間保持し、次い
で25℃/hrで1200℃迄昇温。
(B)1200℃迄25℃/hrで昇温。
その後、H2100%の雰囲気に切りかえ、20時間純化焼鈍
を行った。こうして得られた製品の磁束密度(B8値)を
第2図に示す。
第2図より、従来法(B)と比較して、二次再結晶温度
を最適温度域に規定する熱サイクル(A)により高磁束
密度の製品が得られることが分る。更に重要なことは、
従来法(B)では1.90Teslaを超える磁束密度が得られ
る増窒素量は0.005〜0.040%の狭い範囲であるのに対
し、二次再結晶温度を規定することにより増窒素量が0.
005%以上という広い範囲で高い磁束密度が得られるこ
とである。
これは、従来法においては、窒化量が少ないと、二次再
結晶粒は低温で成長し、逆に窒化量が多いと高温で成長
しゴス方位粒が優先成長する温度域から逸脱してしまう
からである。
窒化についての効果を調べたところ、インヒビターの減
少速度を抑制することが分かった。そこで、脱窒速度の
影響を支配するものとして1000〜1100℃の温度域での窒
素分圧についての実験を行った。
第3図は窒化処理により0.018%増窒化した材料を1050
℃で二次再結晶粒を成長させた時の雰囲気の窒素分圧と
製品の磁束密度(B8値)の関係を示したものである。
第3図より窒素分圧10%以上で1.90Tesla以上、特に75
%以上で1.95Teslaを超える高磁束密度の製品が得られ
ることが分る。この1000〜1100℃の最適温度域について
は、冷間圧延率80%以上という工程によって規定される
{111}〈112〉方位を主方位とする一次再結晶集合組織
に対して、尖鋭なゴス方位を優先成長させるものと考え
られる。すなわち、最終冷間圧延率50〜90%の材料を仕
上焼鈍において1050℃の温度で二次再結晶粒を成長させ
たところ、第4図,第5図に示すように圧下率80%以上
の材料で尖鋭なゴス方位粒が優先成長し、磁束密度の高
い製品が得られた。これらの材料の一次再結晶集合組織
を調査したところ、第6図に示すように、高磁束密度の
製品が得られた圧下率80%以上のものは{111}〈112〉
方位を主方位とする集合組織となっている。
このように、一次再結晶集合組織に対して、特定の温度
域でゴス方位粒が優先成長するという知見はこれまでに
ない新しいものである。
以上述べたように、本発明の主眼は、80%以上の圧下率
を施す工程によって規定される一次再結晶集合組織に対
し1000〜1100℃の温度域でゴス方位粒が優先成長すると
いう事実をもとに、この温度域で二次再結晶粒を成長さ
せるという条件の下では、単に窒化もしくは雰囲気の窒
素分圧を高めインヒビターを一定レベル以上にし、かつ
二次再結晶時の減少速度を抑制することによりインヒビ
ターの場所的不均一性に起因する問題を解消し磁束密度
の高い製品を安定して製造することができるというもの
であり、これは従来法と思想を全く異にするものであ
る。二次再結晶温度を1000〜1100℃に規定するという技
術は特開昭48−72025号公報にも記載されているが、一
次再結晶組織に対する思想がなくかつインヒビターとし
て用いているMnSはW.M.Swift(Met.trans.4(1973年)P
153/157)に示されるように、この温度域においては熱
的に不安定なものであるので得られている製品の磁束密
度は1.8Teslaという低いものである。
次に本発明の実施形態を説明する。
本発明において、スラブが含有する成分としては重量%
でSi:1.8〜4.8%,酸可溶性Al:0.012〜0.050%,N≦0.01
0%と残部Feおよび不可避的不純物であり、これらを必
須成分として、それ以外は特に限定しない。
Siは含有量が4.8%を超えると、冷間圧延時に材料が割
れ易くなり、圧延不可能となる。一方Si量を下げると仕
上焼鈍時にα→γ変態が生じ結晶の方向性が破壊されて
しまうので、α→γ変態により実質的に結晶の方向性に
影響を及ぼさない1.8%以上を限定範囲とする。
酸可溶性AlはNと結合してAlNまたは(Al,Si)Nとな
り、インヒビターとして機能する。特に、後工程で窒化
する場合には、フリーのAlとして存在させておくことが
有効である。磁束密度が高くなる0.012〜0.050%を限定
範囲とする。Nは0.010%を越えるとブリスターと呼ば
れる鋼板の空孔を生じるので0.010%以下を限定範囲と
する。
更に、インヒビター構成元素としてMn,S,Se,B,Bi,Nb,S
n,Ti等を添加することもできる。
このスラブの加熱温度は特に限定されるものではない
が、本発明においては後工程の窒化によってインヒビタ
ーを作り込むことも可能なので従来の方法のように高温
にする必要はない。コスト面から考えると1300℃以下と
することが望ましい。加熱されたスラブは引き続き熱間
圧延を施される。
上記熱延板は、必要に応じて750〜1200℃の温度域で30
秒〜30分間焼鈍される。次いで一回もしくは中間焼鈍を
はさむ二回以上の冷間圧延により最終板厚とする。この
際、所定の一次再結晶集合組織を得るために、最終冷間
圧延率を80%以上とすることが必須の要件である。
冷間圧延後の材料は、通常鋼中に含まれる炭素を除去す
るために、脱炭を兼ねる一次再結晶焼鈍を行う。このよ
うにして得られた材料に焼鈍分離剤を塗布した後、二次
再結晶と純化を目的とする仕上焼鈍を施す。
ここで、一次再結晶焼鈍後、仕上焼鈍時の二次再結晶開
始までの間に窒化処理を施し、かつ仕上焼鈍において10
00〜1100℃の温度域で二次再結晶粒を事実上完全に成長
させることが必須の要件である。窒化の方法について
は、特に限定されるものではなく、アンモニア等の窒化
能のある雰囲気ガスによる方法、窒化マンガン,窒化ク
ロム等窒化能のある金属窒化物を焼鈍分離剤に添加し、
仕上焼鈍中で窒化する方法等いずれの方法によっても良
い。
また仕上焼鈍において、二次再結晶粒を成長させる温度
を規定する方法については何ら限定されるものではな
く、該当温度域での保持・徐加熱等が考えられる。
(実施例) 実施例1 重量%で、Si:3.3%,酸可溶性Al:0.030%,N:0.008%,
C:0.05%,Mn:0.14%,S:0.007%,残部Feおよび不可避的
不純物からなるスラブを熱延して1.8mmの熱延板とし
た。この熱延板を1100℃の温度で2分間焼鈍した後圧下
率88%で0.20mmの最終板厚とした。この冷延板を830℃
で脱炭を兼ねて一次再結晶焼鈍を施した。その後、窒化
を目的にフェロ窒化マンガンを0%,3%,5%,15%添加
したMgOを塗布した。仕上焼鈍はN225%+H275%の雰囲
気ガスで1070℃迄昇温しN275%+H225%の雰囲気ガスに
切り替え20時間保持し、二次再結晶粒を事実上完全に成
長させた。その後H2100%の雰囲気ガス中で1200℃、20
時間焼鈍し純化を行った。得られた製品の特性は表1の
通りである。
表1 フェロ窒化マンガン 磁束密度 備考 添加量 (B8) 0% 1.88T 比較例 3% 1.94T 本発明例 5% 1.96T 〃 15% 1.97T 〃 (発明の効果) 本発明は、以上述べたように、最終冷間圧延率と二次再
結晶温度を規定することにより、従来制御が困難であっ
たインヒビターに対する許容範囲を広げることが可能と
なり、磁束密度が高い製品を工業的に安定して製造する
ことができるので、その効果は甚大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、磁束密度(B8値)と二次再結晶温度の関係を
示す図、第2図は磁束密度(B8値)と窒化処理による増
窒素量の関係を示す図、第3図は磁束密度(B8値)と雰
囲気ガス(窒素分圧)の関係を示す図、第4図は磁束密
度(B8値)と最終冷間圧延率の関係を示す図、第5図
は、最終冷間圧延率(a)70%,(b)80%,(c)90
%の製品の二次再結晶粒の方位分布を示す図、第6図
は、最終冷間圧延率(a)70%,(b)80%,(c)90
%の一次再結晶集合組織を示す(200)極点図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%でSi:1.8〜4.8%、酸可溶性Al:0.01
    2〜0.050%、N≦0.010%、残部Fe及び不可避的不純物
    からなる鋼板を、一回もしくは中間焼鈍をはさむ二回以
    上の冷間圧延工程によって最終板厚とし、次いで一次再
    結晶焼鈍を行った後、焼鈍分離剤を塗布し仕上焼鈍を施
    す一方向性電磁鋼板において、 最終冷間圧延率を80%以上とし、一次再結晶焼鈍後から
    仕上焼鈍における二次再結晶開始までの間に鋼板に窒化
    処理を施し、更に仕上焼鈍において二次再結晶粒を1000
    〜1100℃の温度域で事実上完全に成長させることを特徴
    とする磁束密度の高い一方向性電磁鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】二次再結晶粒を成長させる1000〜1100℃の
    温度域において、窒素分圧を10%以上とする特許請求の
    範囲1項記載の方法。
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