JPH0686751A

JPH0686751A - 食器洗い乾燥機

Info

Publication number: JPH0686751A
Application number: JP24031492A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Oya; 弘大矢; Masaki Yura; 政樹由良; Yukio Hirai; 幸男平井; Shigetoshi Kanazawa; 成寿金澤
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1992-09-09
Filing date: 1992-09-09
Publication date: 1994-03-29

Abstract

(57)【要約】【目的】食器の溶解や、火傷を防ぎ、且つ一つの加熱
ユニットで洗浄、乾燥の両用とした食器洗い乾燥機の提
供を目的とする。【構成】発熱素子３３・流水管３４を鋳込むとともに
放熱体３５を設けた加熱ユニット３５を備え、流水管３
４には水路２５が接続され、放熱体３５は通風ダクト３
１に設置した構成で、洗浄時は流水管３４を介して洗浄
水５を加熱し、乾燥時は放熱体３５を介して温風を洗浄
槽２０内に供給するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は一般家庭において使用さ
れる食器洗い乾燥機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の食器洗い乾燥機は図５に示すよう
に、食器１及びスプーンナイフ等の小物２を収納した食
器かご３を所定の場所に収納した後、洗剤を投入して運
転を開始するものである。

【０００３】まず、給水弁４の動作により所定量の洗浄
水５を洗浄槽６に供給し、続いて洗浄ポンプ７により加
圧された洗浄水５を洗剤と共に洗浄ノズル８から噴射す
る。こうして本洗い工程が行われる。この本洗い工程で
は洗浄槽６内に設けた加熱ユニット９に通電して洗浄水
５が所定温度まで加熱される。

【０００４】所定時間の本い洗工程を経ると、次に食器
１および小物２から洗い落とされた汚れを含む洗浄水５
を排水ポンプ１０により排水する。引き続き、新たに洗
浄水５を供給し、洗浄ノズル８から噴射することで洗剤
や残菜（食器に汚れとして付着していた食品のことを残
菜と呼ぶ）等で汚れた食器１をすすいだ後、洗浄水５を
機外に排出する工程が連続して４回繰り返されてすすぎ
工程が終了する。残菜は洗浄槽６に設けたフィルター１
１内に捕集される。

【０００５】すすぎ工程の次は加熱ユニット９に通電し
て洗浄槽６内を所定温度に加熱することにより、食器１
が加熱され乾燥する乾燥工程が行われる。所定時間後、
この乾燥工程が終了し洗浄が終了するものである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】この従来の食器洗い乾
燥機では加熱ユニット９が洗浄槽６内にあるため、樹脂
製食器などが食器かご３から脱落して加熱ユニット９と
接触した状態で乾燥工程に入ると、加熱ユニット９の空
焼きで食器１が解けたり、乾燥工程直後に使用者が加熱
ユニット９と接触し火傷するなどの問題があった。

【０００７】この問題を解決するため、シーズヒータを
ろう付けした流水管を洗浄水循環水路の一部としたもの
がある。しかしながら、この加熱ユニットでは、乾燥は
別の加熱ユニットで行わなければならずコストアップに
なっていた。また、流水管内にスケールやタンパク質が
付着し熱効率が低下したり、加熱ユニットが高温度にな
り温度ヒューズが溶断し洗浄できなくなることがあっ
た。さらに加熱中、加熱ユニットから空中に熱が逃げ熱
効率が落ちることがあった。また、流水管が、シーズヒ
ータがろう付けされている部分のみ加熱されるため、部
分的な腐食が発生し耐久性が劣るという問題点があっ
た。

【０００８】本発明は上記問題点に鑑み、第１の目的と
して、食器の溶解や火傷を防ぎ且つ洗浄、乾燥両用の加
熱ユニットを備えた食器洗い乾燥機を提供するものであ
る。

【０００９】また、第２の目的として、流水管内にスケ
ールや蛋白質の付着を防いで信頼性を向上させた食器洗
い乾燥機を提供するものである。

【００１０】さらに、第３の目的として洗浄・乾燥時の
熱効率を向上させた食器洗い乾燥機を提供するものであ
る。

【００１１】また、第４の目的として流水管の耐久性を
向上させた食器洗い乾燥機を提供するものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
るために本発明の第１の手段は、洗浄槽と、洗浄槽内に
設けた洗浄ノズルと、洗浄ポンプから洗浄ノズルに洗浄
水を供給する水路と、発熱素子・流水管を良導体に埋め
込むとともに放熱体を設けた加熱ユニットと、洗浄槽内
を換気する換気ファンと、洗浄槽内と換気ファンを連通
する通風ダクトを備え、前記加熱ユニットの流水管は前
記水路の一部を形成し、また放熱体は通風ダクトの一部
に設けた食器洗い乾燥機としたものである。

【００１３】また、第２の目的を達成するために本発明
の第２の手段は、洗浄槽と、洗浄槽内に設けた洗浄ノズ
ルと、洗浄ポンプから洗浄ノズルに洗浄水を供給する水
路と、発熱素子・流水管を良導体に埋め込むとともに放
熱体を設けた加熱ユニットとを備え、前記加熱ユニット
の流水管は前記水路の一部を形成するとともにその内壁
にフッ素樹脂等の表面被膜を形成した食器洗い乾燥機と
したものである。

【００１４】また、第３の目的を達成するために本発明
の第３の手段は、洗浄槽と、洗浄槽内に設けた洗浄ノズ
ルと、洗浄ポンプから洗浄ノズルに洗浄水を供給する水
路と、発熱素子・流水管を良導体に埋め込むとともに放
熱体を設けた加熱ユニットと、洗浄槽内を換気する換気
ファンと、洗浄槽内と換気ファンを連通する通風ダクト
を備え、前記加熱ユニットはその一部を洗浄槽に密着さ
せるとともに、その流水管は前記水路の一部を形成し、
また放熱体は通風ダクトの一部に設けた食器洗い乾燥機
としたものである。

【００１５】さらに、第４の目的を達成するために本発
明の第４の手段は、加熱ユニットの流水管をステンレス
鋼等の耐食性材料により構成した食器洗い乾燥機とした
ものである。

【００１６】

【作用】上記構成において、加熱ユニットの流水管を、
洗浄水の水路の一部とする事により、加熱ユニットを洗
浄槽外に設けることができる。従って、樹脂製食器など
が食器かごから脱落しても加熱ユニットと接触した状態
にならないため、乾燥工程等で加熱ユニットの空焼が生
じても食器が解けたり、加熱ユニットと接触し火傷する
などの問題を防ぐことができる。また、加熱ユニットの
放熱体は通風ダクトの一部とすることにより、乾燥用の
加熱ユニットしても使用でき構造が簡単になる。

【００１７】また、流水管の内壁にフッ素加工等の表面
被膜をする事により、流水管内面の付着物の剥離性が向
上するため、流水管内にスケールやタンパク質等が一時
付着しても洗浄水流により剥離する。このため、流水管
内にスケールや蛋白質の堆積を防ぐことができ信頼性を
向上させることができる。

【００１８】さらに、加熱ユニットを洗浄槽に密着させ
ることにより、加熱ユニットの熱伝達は流水管や放熱体
を介する以外に加熱ユニットから洗浄槽を介して伝わる
ため洗浄・乾燥時の熱効率を向上させることができる。

【００１９】また、流水管を発熱素子と共にアルミなど
の良導体に埋め込むことにより発熱素子で発熱した熱は
良導体により均熱化し流水管に達するため、流水管の局
部的な加熱がなくなる。また、流水管をステンレス鋼等
の耐食性材料により構成していることにより耐久性が向
上する。

【００２０】

【実施例】

（実施例１）以下、添付図面に基づいて本発明の第１の
実施例について説明する。図１、図２において、２０は
洗浄槽、２１は洗浄水３６を洗浄槽２０内に供給する給
水弁、２２は洗浄ポンプ、２３は洗浄ポンプ２２と連絡
した洗浄ノズルで、洗浄槽２０内の上下に位置して設け
ており、洗浄水３７を噴射する複数の噴射口２４を有し
ている。２５は前記洗浄ポンプ２２から上方の洗浄ノズ
ル２３へ洗浄水を供給する水路、２６は残菜を捕集する
フィルターで、その下部には洗浄ポンプ２２の吸込口と
排水ポンプ２７の吸込口に連通した排水口２８がある。
２９は食器等の被洗浄物３６を洗浄槽２０内に収納する
食器かご、３０は洗浄槽２０内を換気する換気ファン、
３１は換気ファン３０から洗浄槽２０へ空気を送り込む
通風ダクト、３２は洗浄槽２０外に設ける加熱ユニット
で、シーズヒータで構成された発熱素子３３及び流水管
３４をアルミニウム等の良導体に埋め込んでいる。流水
管３４には前記水路２５が接続され水路２５の一部とな
っている。さらに、加熱ユニット３２は発熱素子３３及
び流水管３４と同一平面上にフィン状の放熱体３５を一
体に設けており、これを覆ったカバーを前記通風ダクト
３１に接続することにより通風ダクト３１の一部となっ
ている。なお放熱体３５の形状は図に示すものに限られ
るものではなく、例えば内部にフィンを有するパイプ状
のものであってもよく、この場合は放熱体のパイプその
ものがダクトの一部を形成することになる。

【００２１】上記構成において以下その動作について説
明する。所定量の洗剤を投入し、食器等の被洗浄物３６
を洗浄槽２０内に収納して運転を開始する。ここでまず
給水弁２１に通電することで洗浄水３７が供給される。
洗浄水３７が所定量に達すると、洗浄ポンプ２２は洗剤
を含む洗浄水３７を加圧し洗浄ノズル２３に供給するこ
とにより、洗浄ノズル２３からの噴射による本洗い工程
が行なわれる。本洗い工程中、発熱素子３３に通電する
ことにより、加熱ユニット３２が加熱され，流水管３４
を介して洗浄水３７が水路２５を循環する時に熱交換し
洗浄水３７を加熱する。そして、洗浄水３７の温度が所
定の水準に達した後、本洗い工程が終了する。本洗い工
程終了後は、すすぎ工程を経て乾燥工程に移る。

【００２２】乾燥工程では換気ファン３０に通電するこ
とにより、空気を通風ダクト３１を介して洗浄槽２０へ
送り込む。この時、発熱素子３３に通電し加熱ユニット
３２を加熱する。加熱された熱は放熱体３５より通風ダ
クト３１内を流れる空気と熱交換し空気を加熱する。加
熱された空気は、温風となり洗浄槽２０へ供給され洗浄
された被洗浄物３６を乾燥させる。この乾燥工程を所定
時間経て運転を終了する。

【００２３】このように本発明の第１の実施例の食器洗
い乾燥機によれば、洗浄時は流水管３４を介して洗浄水
３７を加熱し、乾燥時は放熱体３５を介して空気を加熱
して温風を洗浄槽２０内に供給し被洗浄物３６を乾燥さ
せるため、洗浄・乾燥時の加熱手段を一つの加熱ユニッ
ト３２で構成することができる。また、加熱ユニット３
２が洗浄槽２０内に直接露出することがないため、食器
の溶解や火傷を防ぐことができる。

【００２４】（実施例２）以下、本発明の第２の実施例
について図３を参照しながら説明する。全体の構成は第
１の実施例と同様であるので説明を省略する。図におい
て、４０は加熱ユニット３２の流水管で、その内壁には
フッ素樹脂等の加工を行った表面被膜４１を形成してい
る。

【００２５】上記構成において、流水管４０には表面被
膜４１を設けることにより、流水管４０内の剥離性が向
上する。従って、洗浄水３７中に含まれているスケール
やタンパク質が流水管４０内にが付着してもきわめて剥
離が容易になり、洗浄水３７の流れによりスケールやタ
ンパク質が剥離する。従って流水管４０内にスケールや
蛋白質の付着を防ぐことができ信頼性を向上させること
ができる。

【００２６】（実施例３）以下、本発明の第３の実施例
について図４を参照しながら説明する。全体の構成は第
１の実施例と同様であるので説明を省略する。図におい
て、４５は加熱ユニットで、発熱素子４６を流水管４７
および放熱体４８とともにアルミなどの良導体により鋳
造し、洗浄槽２０と密着させている。

【００２７】上記構成において、加熱ユニット４５は、
洗浄槽２０に密着していることにより、加熱ユニット４
５から発生する熱は流水管４７や放熱体４８を介する以
外に加熱ユニット４５から洗浄槽２０を介して伝わるた
め、熱効率を向上させることができる。

【００２８】（実施例４）以下、本発明の第４の実施例
について説明する。図１〜図４における流水管３４、４
０、４７はステンレス鋼等の耐食性材料よりなり、発熱
素子とともにアルミなどの良導体により鋳造し、放熱体
を形成し加熱ユニットを構成している。

【００２９】上記構成において、加熱ユニットと洗浄水
との熱交換はこれまでと変わりなく行われる。ここで、
流水管は均一加熱で局部的な加熱が行われないため、部
分的な腐食を回避することができる。また、流水管はス
テンレス鋼等の耐食性のある材料で形成していることに
より耐久性が向上する。

【００３０】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、洗浄槽
と、洗浄槽内に設けた洗浄ノズルと、洗浄ポンプから洗
浄ノズルに洗浄水を供給する水路と、発熱素子、流水管
を良導体に埋め込むとともに放熱体を設けた加熱ユニッ
トと、洗浄槽内を換気する換気ファンと、洗浄槽内と換
気ファンを連通する通風ダクトを備え、前記加熱ユニッ
トの流水管は前記水路の一部を形成し、また放熱体は通
風ダクトの一部に設けたことにより、樹脂製食器の溶解
や、乾燥工程直後の加熱ユニットと接触して火傷するな
どの問題を防ぐことができ安全な食器洗い乾燥機を提供
することができる。また、加熱ユニットの放熱体は通風
ダクトの一部としたことにより、乾燥用の加熱ユニット
して使用でき構造を簡単にすることができる。

【００３１】また、加熱ユニットに設けられた流水管の
内壁には、フッ素加工等の表面被膜を施したことによ
り、流水管内にスケールや蛋白質の付着を防ぐことがで
き信頼性を向上させた食器洗い乾燥機が提供できる。

【００３２】また、加熱ユニットの一部は洗浄槽外壁に
密着させたことにより、洗浄・乾燥時の熱効率が向上し
た食器洗い乾燥機を提供することができる。

【００３３】さらに、流水管を発熱素子と共にアルミな
どの良導体に埋め込むことにより、発熱素子で発熱した
熱は良導体により均熱化し流水管に達するため、流水管
の局部的な加熱がなくなる。また、流水管をステンレス
鋼等の耐食性材料により構成していることにより、耐久
性の高い食器洗い乾燥機を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例における食器洗い乾燥機
の縦断面図

【図２】同食器洗い乾燥機の加熱ユニットの部分斜視図

【図３】本発明の第２の実施例における食器洗い乾燥機
の要部断面図

【図４】本発明の第３の実施例における食器洗い乾燥機
の要部断面図

【図５】従来の食器洗い乾燥機の縦断面図

【符号の説明】

２０洗浄槽２２洗浄ポンプ２３洗浄ノズル２５水路２９食器かご３０換気ファン３１通風ダクト３２、４５加熱ユニット３３、４６発熱素子３４、４０、４７流水管３５、４８放熱体４１表面被膜

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者金澤成寿大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】洗浄槽と、洗浄槽内に設けた洗浄ノズル
と、洗浄ポンプから洗浄ノズルに洗浄水を供給する水路
と、発熱素子・流水管を良導体に埋め込むとともに放熱
体を設けた加熱ユニットと、洗浄槽内を換気する換気フ
ァンと、洗浄槽内と換気ファンを連通する通風ダクトを
備え、前記加熱ユニットの流水管は前記水路の一部を形
成し、また放熱体は通風ダクトの一部に設けた食器洗い
乾燥機。
【請求項２】洗浄槽と、洗浄槽内に設けた洗浄ノズル
と、洗浄ポンプから洗浄ノズルに洗浄水を供給する水路
と、発熱素子・流水管を良導体に埋め込むとともに放熱
体を設けた加熱ユニットとを備え、前記加熱ユニットの
流水管は前記水路の一部を形成するとともにその内壁に
フッ素樹脂等の表面被膜を形成した食器洗い乾燥機。
【請求項３】洗浄槽と、洗浄槽内に設けた洗浄ノズル
と、洗浄ポンプから洗浄ノズルに洗浄水を供給する水路
と、発熱素子・流水管を良導体に埋め込むとともに放熱
体を設けた加熱ユニットと、洗浄槽内を換気する換気フ
ァンと、洗浄槽内と換気ファンを連通する通風ダクトを
備え、前記加熱ユニットはその一部を洗浄槽に密着させ
るとともに、その流水管は前記水路の一部を形成し、ま
た放熱体は通風ダクトの一部に設けた食器洗い乾燥機。
【請求項４】加熱ユニットの流水管をステンレス鋼等
の耐食性材料により構成した請求項１、２または３記載
の食器洗い乾燥機。