JPH068612A - プリンタ兼用製版印刷装置 - Google Patents

プリンタ兼用製版印刷装置

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JPH068612A
JPH068612A JP4159279A JP15927992A JPH068612A JP H068612 A JPH068612 A JP H068612A JP 4159279 A JP4159279 A JP 4159279A JP 15927992 A JP15927992 A JP 15927992A JP H068612 A JPH068612 A JP H068612A
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Yasuo Yamada
康男 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少部数の書類のみならず大量の書類であって
もこれらを経済的に作成することができ、しかも製版で
得られたステンシルを用いて印刷も行うことができる。 【構成】 この装置は感熱転写方式で印刷用紙に対して
文字情報等のプリントを行う感熱転写プリント手段1
と、ステンシル原紙の穿孔を行うステンシル原紙製版手
段2と、このステンシル原紙製版手段2で得られたステ
ンシルを用いて印刷を行うステンシル印刷手段3を備え
ている。これら3つの手段1、2、3のうち前2者は加
熱素子としてサーマルヘッドを共用している。そこで選
択手段4は少なくとも感熱転写プリントとステンシル原
紙製版とを択一的に選定するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッド等の加
熱素子を用いて熱転写記録と感熱製版とを選択的に行う
ことができ、更に感熱製版で得られたステンシルを用い
て印刷も行うことのできるプリンタ兼用製版印刷装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】日本語ワードプロセッサやコンピュータ
の普及が急速に行われており、各種プリンタによって作
成された文書が大量に使用されるに至っている。ところ
でドットプリンタは漢字等の文字をドット(画素)単位
で再現していく。従って、日本語のような複雑な文字を
再現しようとすると、1ページに占めるドットの数が膨
大なものとなり、高価な一部のプリンタを除けばそれら
の印字速度は文書の大量作成に対応できるものではな
い。
【0003】このようなことから、従来では1つの文書
について2部以上の部数を必要とする場合でも、プリン
タから通常1部ずつプリントアウトを行っていた。そし
てこのプリントアウトされた書類を原本として、足りな
い分を複写機でコピーするという方法が採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような方
法を採ると、1つの文書について多量の部数を必要とす
る場合には、複写に要する諸経費によって文書作成代が
割高となる欠点があった。
【0005】そこで多量の部数の書類を作成する場合に
備えて、複写機に代わる低価格の軽印刷システムが種々
開発されるに至っている。例えば、特公昭52−496
9号明細書には、ステンシル印刷用の感熱複写法が記載
されている。この方法では、熱可塑性合成樹脂フィルム
と多孔性支持体とを張り合わせたステンシル原紙にオリ
ジナル原版を重ね合わせる。そしてクセノンガスを封入
した電子閃光放電管によって0.7〜1.5μの波長に
富む光線を閃光照射し、ステンシル原紙に画像を穿孔さ
せる。
【0006】ところがこの感熱複写法によれば、オリジ
ナル原版に使用されたインク等が赤外線吸収効率の悪い
ようなものであると、閃光の照射によっても発熱が十分
行われず、穿孔が明瞭に行われない場合があるという欠
点があった。またオリジナル原版あるいはこれに記され
たインク等が加熱によって溶融するようなものである
と、閃光の照射によって原版が再使用不可能な程度にま
で破損してしまうという決定的な欠点があった。
【0007】これに対して、ワイヤドットプリンタや放
電式プリンタによって直接的に穿孔を行う形式の製版機
も存在する。ところが前者の製版機ではワイヤドットを
用いて穿孔を行うので、前記したプリンタの場合と同様
に処理速度が遅いという問題と、製版時の音がうるさい
という問題がある。また後者の場合には、同じく製版の
処理速度が遅いのみならず、放電破壊によって悪臭が発
生するという非近代的な問題がある。
【0008】そこでこれらの欠点を除去するものとし
て、特開昭55−103957号明細書や特開昭58−
39457号明細書には、ステンシル原紙に熱パルスを
印加して穿孔を行う発明が提案されている。ところがこ
れらの発明を具体化した装置でも製版用の原版を必ず必
要とすることになる。従って少部数の書類を作成する場
合にはこの原版の価格が書類全体の作成経費に大きく影
響し、却って不経済となるという問題があった。もちろ
ん製版装置とプリンタおよび印刷機を1箇所に集めて書
類作成用のシステムを作成すれば、このような問題点を
解決することができる。しかし、このためには全体とし
てのシステムが高価かつ大型化する。また製版装置で作
成されたステンシルはオペレータが手作業で印刷機にセ
ットしなければならず、作業に熟練を要するばかりでな
く、手が汚れる等の欠点もあった。
【0009】そこで本発明の目的は、少部数の書類のみ
ならず大量の書類であってもこれらを経済的に作成する
ことができ、しかも製版で得られたステンシルを用いて
印刷も行うことのできるプリンタ兼用製版印刷装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、通電によって発熱する加熱素子と、この加熱素子と
対向する側に支持基体を配し他の側に熱転写性のインク
層を配した熱転写記録媒体と、この熱転写記録媒体を前
記加熱素子の位置する方向に押しつける押圧手段と、熱
可塑性合成樹脂フィルム層を多孔性支持体上に形成した
ステンシル原紙を前記加熱素子と熱転写記録媒体との間
に供給するステンシル原紙供給路と、このステンシル原
紙供給路を介して送られてきたステンシル原紙を前記加
熱素子で穿孔することにより得られたステンシルの供給
を受け、これを用いて印刷を行う印刷手段と、印刷用紙
を必要に応じて前記熱転写記録媒体と押圧手段との間ま
たは前記印刷手段に供給する印刷用紙供給手段と、少な
くとも印刷用紙にプリントを行うためのプリントモード
とステンシル原紙を穿孔するための製版モードとを択一
的に指定するモード指定手段と、このモード指定手段が
プリントモードを指定している状態で前記加熱素子と熱
転写記録媒体を摺接させ熱転写性のインクを印刷用紙に
選択的に転写させるプリンタ部分制御手段と、前記モー
ド指定手段が製版モードを指定している状態で前記加熱
素子にステンシル原紙を摺接させその選択的な穿孔を行
わせる製版装置部分制御手段と、前記印刷手段で印刷が
行われるときステンシルに印刷用紙を重ね合わせて印刷
を行わせる印刷装置部分制御手段とをプリンタ兼用製版
印刷装置に具備させる。
【0011】すなわち請求項1記載の発明では、少部数
の書類を作成するときはプリンタ部分を使用し、大量の
文書を作成するときには製版装置部分および印刷装置部
分を使用する。本発明ではプリンタ部分と製版装置部分
で像作成用の加熱素子を共用でき、装置のコストを低下
させることができるばかりでなく、加熱素子の共用化で
装置全体をコンパクトにまとめることも可能である。ま
た本発明では製版装置部分が印刷装置部分と結合されて
いるので、誰でも簡単に印刷物を得ることができる。
【0012】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0013】図1は本実施例のプリンタ兼用製版印刷装
置の原理的構成を示したものである。この装置は感熱転
写方式で印刷用紙に対して文字情報等のプリントを行う
感熱転写プリント手段1と、ステンシル原紙の穿孔を行
うステンシル原紙製版手段2と、このステンシル原紙製
版手段2で得られたステンシルを用いて印刷を行うステ
ンシル印刷手段3を備えている。これら3つの手段1、
2、3のうち前2者は加熱素子としてサーマルヘッドを
共用している。そこで選択手段4は少なくとも感熱転写
プリントとステンシル原紙製版とを択一的に選定するよ
うになっている。
【0014】図2はこのようなプリンタ兼用製版印刷装
置の要部を表わしたものである。この装置の装置本体1
0内にはステンシル原紙11をロール状に巻回した原紙
供給紙管12が配設されている。原紙供給紙管12から
繰り出されたステンシル原紙11は1対の原紙供給ロー
ル13によって搬送され、サーマルヘッド14とプラテ
ンロール15の間に送り込まれる。原紙供給ロール13
とサーマルヘッド14の間にはステンシル原紙11を所
定の長さに裁断するためのカッタ16が配置されてい
る。ステンシル原紙11がサーマルヘッド14とプラテ
ンロール15の間を通過するとき後で説明するように製
版が行われ、ステンシル(図示せず)が作成される。ス
テンシルは他の1対のステンシル搬送ロール17と1対
のステンシル供給ロール18によって印刷部19へと送
られる。原紙供給ロール13、ステンシル搬送ロール1
7およびステンシル供給ロール18の手前には、これら
の間にステンシル原紙(ステンシル)の先端を折れやし
わが生じることなくスムーズに送り込むための送風手段
(図示せず)が設けられている。
【0015】ステンシル原紙11は図4に示すように多
孔性の原紙ベース21の上に延伸熱可塑性合成樹脂フィ
ルム層22を接着したもので、薄く、また原紙自体の腰
もそれほど強くない。そこでこの装置では熱転写記録媒
体としてのインクドナーシート23がサーマルヘッド1
4の部分においてステンシル原紙11の搬送を行うよう
になっている。インクドナーフィルム23はフィルム供
給紙管24に巻回されており、これから順次繰り出さ
れ、サーマルヘッド14とプラテンロール15の間を経
て、巻取紙管25に巻き取られるようになっている。た
だしステンシル原紙11の使用される製版モードでは、
インクドナーフィルム23はこれと逆方向に搬送され、
巻き戻される。インクドナーフィルム23は図5に示す
ようにフィルムベース26上に熱転写性のインク層27
を形成したもので、本来的にはプリントモードで感熱転
写プリントを行うために用いられるものである。
【0016】印刷部19には、1対の版胴31、32と
これらに巻回されたベルト状のスクリーン33が備えら
れている。ステンシル供給ロール18の後段に配置され
たセンサ34がステンシルの先端を検出すると、上部版
胴31に取り付けられたグリッパ35でこれをグリップ
し、上部版胴31上のスクリーン33に重ね合わせる。
グリッパ35の手前には、これにステンシルの先端を折
れやしわが生じることなくスムーズにグリップさせるた
めの送風手段(図示せず)が設けられている。グリッパ
35はスクリーン33と干渉しないようになっており、
ステンシルがスクリーン33にある程度重ね合わされる
と上部版胴31内に退入される。スクリーン33の表面
にはインクが付着しているので、ステンシルはこれを介
してスクリーン33に付着される。ステンシルはスクリ
ーン33と共に搬送され下部版胴32に送られる。下部
版胴32の下方には押圧ロール36が上下動自在に設け
られている。
【0017】感熱転写プリントあるいは印刷を行うため
の印刷用紙41は装置本体10に着脱自在に配置された
用紙供給トレイ42に積層されている。印刷用紙41は
プリントモードあるいは印刷モードで用紙供給ロール4
3によって1枚ずつ送り出され、1対の印刷レジストロ
ール44によって搬送され、用紙搬送方向規制部材45
を経て下部版胴32と押圧ロール36の間に送り込まれ
る。そしてこれ以後プリントモードの場合には用紙搬送
方向切換部材46、1対の用紙搬送ロール47の間、1
対の用紙レジストロール48の間、サーマルヘッド14
とプラテンロール15の間、1対の用紙搬送ロール49
の間および1対の用紙排出ロール50の間を順に搬送さ
れ、用紙排出トレイ51に排出される。印刷モードの場
合には用紙搬送方向切換部材46と用紙ガイド52の
間、搬送ベルト53および1対の用紙排出ロール54の
間を順に搬送され、同じく用紙排出トレイ51に排出さ
れる。用紙搬送方向規制部材45は軸55を中心に回動
自在とされ、通常(プリントモードの場合も)図2に示
すように印刷用紙41の搬送方向を下部版胴32のやや
下方とし、印刷モードで図3に示すように下部版胴32
に摺接させる方向とするようになっている。用紙搬送方
向切換部材46は軸56を中心に回動自在とされ、通常
(プリントモードの場合も)図2に示すように印刷用紙
41の搬送方向を用紙搬送ロール47側とし、印刷モー
ドで図3に示すように搬送ベルト54側とするようにな
っている。用紙ガイド52は上下動自在とされ、通常
(プリントモードの場合も)図2に示すように下限位置
にあり、印刷モードで図3に示すように上限位置に位置
させられるようになっている。
【0018】図6は以上のような構成のプリンタ兼用製
版印刷装置における操作パネルの一部を表わしたもので
ある。操作パネル61は装置本体10の上面に配置され
ており、装置本体10のサイドパネルに配置された電源
スイッチ(図示せず)をオンにすることにより、操作可
能な状態に設定されるようになっている。すなわち電源
スイッチの操作により電源が投入されると、装置は予め
定められたプリントモードとなり、プリントモードラン
プ62が点灯される。この状態でモード指定ボタン64
が押されると、装置は製版印刷モードとなり、製版印刷
モードランプ63が点灯することになる。モード指定ボ
タン64を更にもう1回押すとプリントモードが指定さ
れる。装置がプリントまたは製版印刷の可能な状態であ
ればレディランプ65が点灯し、プリントまたは製版印
刷の処理中であれば処理中ランプ66が点灯する。スタ
ートボタン67はプリント等の開始を指示するボタンで
あり、ストップボタン68は何らかの原因で処理を強制
的に停止させるためのボタンである。
【0019】プリントモードあるいは製版印刷モードに
おける印刷部数の設定はテンキー69によって行われ
る。設定された枚数と現時点の印刷枚数は表示器70に
ドットパターンで表示される。プリントモードで印刷枚
数の設定数がある数以上であれば、表示された数値が点
滅し、製版印刷モードへの変更が促される。この状態で
オペレータがモード指定ボタン64を操作して製版モー
ドを指定すれば、表示器70に“モード変更”という文
字が表示され、設定数が自動的にクリアされることにな
る。テンキー69は他のボタンスイッチと組み合わせて
操作することにより、装置の自己診断を行ったり、装置
を特殊モードに機能設定させることが可能である。
【0020】図7はこのプリンタ兼用製版印刷装置の回
路構成の概略を表わしたものである。この装置はCPU
(中央処理装置)71を搭載しており、データバス等の
バスライン72を通じて各部と接続されている。このう
ちROM(リード・オンリ・メモリ)73は回路制御を
行うためのプログラムを書き込んだメモリである。RA
M(ランダム・アクセス・メモリ)74はプリントまた
は製版を行うための画データの蓄積を行う一方、その他
の処理データの一時的な記憶を行う。操作パネル入力部
75は操作パネル61上の各種データを入力するデータ
入力部であり、画データ入力部76は図示しないホスト
コンピュータから画データ77の供給を受ける回路部分
である。センサ入力ポート78は後に説明する各種セン
サの出力するデータ79を入力して処理し、バスライン
72上に送出する回路部分である。表示部ドライバ81
は表示器70上に文字や数字を表示したりプリントモー
ドランプ62等のランプの点灯を行うための駆動回路で
ある。プリンタ系の動力源としてはモータドライバ82
によって駆動されるプリント用モータ83が用いられ、
製版印刷系の動力源としてはモータドライバ84によっ
て駆動される製版印刷用モータ85が用いられている。
サーマルヘッド14はヘッドドライバ86によって駆動
される。ヘッド用ソレノイド87はサーマルヘッド14
を数mm程度持ち上げる動作を行うためのもので、ソレ
ノイドドライバ88によって駆動される。この動作は、
ステンシル原紙11をサーマルヘッド14とプラテンロ
ール15の間にセットする際に行われるものである。カ
ッタ用ソレノイド89はカッタ16に裁断動作を行わせ
るためのもので、ソレノイドドライバ91によって駆動
される。グリッパ35はステンシル着脱用のステンシル
ドライバ92によって駆動され、スクリーン33へのス
テンシルの重ね合わせを行う。ステンシルドライバ92
はまたリリーサ93の駆動も行い、印刷終了後のステン
シルの先端部分をスクリーン33から剥離させるように
なっている。用紙搬送方向切換用ソレノイド94は用紙
搬送方向規制部材45、用紙搬送方向切換部材46およ
び用紙ガイド52を図2に示す状態から図3に示す状態
にするためのもので、ソレノイドドライバ95によって
駆動される。
【0021】以下流れ図と共にこのプリンタ兼用製版印
刷装置の動作を具体的に説明する。
【0022】装置に電源が投入されると、CPU71は
モード指定ボタン64によるモードの指定がいずれであ
るかを判断する(図8ステップS101)。モード指定
ボタン64が押されないかあるいは偶数回押された場合
には(N)、プリントモードが実行され(ステップS1
02)、奇数回押された場合には(Y)製版印刷モード
が実行されることになる(ステップS103)。このよ
うな判断は、RAM74の図示しないモード指定領域に
信号“1”または“0”のいずれが登録されているかに
よって行われる。すなわちこの領域には例えば初期的に
信号“0”が登録されており、モード指定ボタン64が
押されるたびに信号状態が反転する。CPU71の判断
によりプリントモードであれば表示部ドライバ81の駆
動によりプリントモードランプ62が点灯し、製版印刷
モードであれば同じく表示部ドライバ81によって製版
印刷モードランプ63が点灯する。
【0023】プリントモードの概要
【0024】図9はプリントモードにおける装置の動作
の概要を示したものである。装置がプリントモードに設
定されると、CPU71はインクドナーフィルム23の
存在の有無(ステップS104)、印刷用紙41の存在
の有無(ステップS105)、ジャム(紙詰り)の発生
の有無(ステップS106)および画データ受信終了の
有無(ステップS107)を順に判断する。画像データ
の受信終了の有無を除く他の事項は、装置内部に設けら
れた各種センサの検知出力としてのデータ79によって
判別されることになる。
【0025】インクドナーフィルム23が存在しなかっ
たり残量が少ないときは(ステップS104;N)、表
示部ドライバ81が駆動され、表示器70に“シート補
給”の表示が行われる(ステップS108)。印刷用紙
41が用紙供給トレイ42に1枚も存在しないときは
(ステップS105;N)、同様にして表示器70に
“用紙補給”の表示が行われる(ステップS109)。
インクドナーフィルム23または印刷用紙41のジャム
が発生していた場合には(ステップS106;N)、同
様にして表示器70に“ジャム除去”の指示が表示され
る(ステップS110)。画データ77は画データ入力
部76によって復調されRAM74に取り込まれるが、
1ページ分の取り込みが終了するまでは(ステップS1
07;N)、表示器70に“受信中”である旨の表示が
行われる(ステップS111)。
【0026】これに対してプリントを行うためのすべて
の条件が備わっている場合には(ステップS104〜S
107;Y)、表示部ドライバ71はレディランプ65
を点灯させる(ステップS112)。この状態で、CP
U71はテンキー69から入力され表示器70に表示さ
れている設定枚数Nが所定の基準枚数N0 よりも小さい
か否かを判断する(ステップS113)。ここで基準枚
数N0 とはステンシル原紙による製版と熱転写記録によ
る1枚ずつのプリントとの間での経済的なボーダーライ
ンの枚数をいう。この基準枚数N0 は、例えばスタート
ボタン67とストップボタン68を同時に押しながらテ
ンキー69から数値を入力することで装置にセットする
ことができる。
【0027】基準枚数N0 が例えば40枚であるとし、
設定枚数Nがこれを越える50枚であったとすれば(ス
テップS113;N)、表示器70に表示されている設
定枚数“50”が点滅表示される(ステップS11
4)。これは既に説明したようにオペレータに製版モー
ドへの移行を促すためである。この状況でオペレータが
指示に従いモード指定ボタン64を押せば(ステップS
115;Y)、設定枚数はクリアされ、代わりに“モー
ド変更”という表示が一定時間行われる(ステップS1
16)。この後、装置は製版モードに移行することにな
る(ステップS103)。
【0028】一方、各種事情でプリントモードを強行し
たい場合、オペレータはモード指定ボタン64を押さず
に(ステップS115;N)、スタートボタン67を押
す(ステップS117;Y)。これにより装置は設定枚
数Nだけプリントを行うことになる(ステップS11
8)。設定枚数Nが基準枚数N0 以下であった場合(ス
テップS113;Y)にも、スタートボタン67の押下
(ステップS119;Y)により、設定枚数だけのプリ
ントが行われる。これらプリント動作時には処理中ラン
プ66が点灯することになる。
【0029】製版印刷モードの概要
【0030】これに対して図10は製版印刷モードにお
ける装置の動作の概要を表わしたものである。装置が製
版印刷モードに設定されると、CPU71はインクドナ
ーフィルム23の存在の有無(ステップS121)、ス
テンシル原紙11の存在の有無(ステップS122)、
印刷用紙41の存在の有無(ステップS123)、ジャ
ムの発生の有無(ステップS124)および画データ受
信終了の有無(ステップS125)を順に判断する。既
に説明したようにこの装置はプリントモードと製版印刷
モードでインクドナーフィルム23の搬送方向を逆転さ
れている。従ってこの製版印刷モードにおけるインクド
ナーフィルム23の有無はプリントモードにおけるそれ
と意味が異なり、巻取紙管25にまだ十分な量のインク
ドナーフィルム23が巻き取られていない状態をいう。
このような状態は装置へのインクドナーフィルム23の
設定時のみならず製版モードが多発した場合にも生じう
る。
【0031】CPU71はデータ79を基にしてこれを
検知すると(ステップS121;N)、表示部ドライバ
81を制御して表示器70に対して“シート空送り”の
指示を表示させる(ステップS126)。これによりR
AM74内のシート空送りフラグがオンとなり(ステッ
プS127)、インクドナーフィルム23の空送りが可
能な状態となる。
【0032】図11は製版準備のためのこのシート空送
りの動作を表わしたものである。シート空送りフラグが
オンとなった状態で(ステップS128;Y)、オペレ
ータがスタートボタン67を押すと(ステップS12
9;Y)、プリント用モータ83が回転を開始する(ス
テップS130)。この状態で、プラテンロール15に
よるインクドナーフィルム23の搬送量が図示しないロ
ータリエンコーダによって順次検出され、データ79と
してセンサ入力ポート78に送られる。CPU71は内
蔵のカウンタでこのパルス状の搬送データをカウント
し、ステンシル原紙11の1ページ分の長さの搬送が行
われるまで(ステップS131)プリント用モータ83
を回転させる。このようにして1枚分の空送りが終了し
たら(Y)、シート空送りフラグがオフにされ(ステッ
プS132)、シート空送り動作がすべて終了する。
【0033】図10に戻って説明を続ける。インクドナ
ーフィルム23が十分な量存在しても、ステンシル原紙
11が存在しなかったり(ステップS123;N)、印
刷用紙41が存在しなかったり(ステップS123;
N)、ジャムが発生していたり(ステップS124;
N)、1ページ分の画データの受信が終了していない場
合(ステップS125;N)には、製版印刷を行うこと
ができない。このような場合には、“原紙補給”、“用
紙補給”、“ジャム除去”あるいは“受信中”の表示が
行われる(ステップS133〜S136)。
【0034】これに対して製版印刷を行うためのすべて
の条件が備わっている場合には(ステップS121〜S
125;Y)、表示部ドライバ81はレディランプ65
を点灯させる(ステップS137)。この状態でスター
トボタン67が押されると(ステップS138;Y)、
製版が行われる(ステップS139)、次いで設定枚数
だけ印刷が行われる(ステップS140)。これら製版
および印刷の動作時には処理中ランプ66が点灯するこ
とになる。
【0035】以上プリントモードと製版印刷モードの概
略を説明したが、次にこれらのモードでどのようにして
プリント動作または製版印刷動作が行われるかを具体的
に説明する。
【0036】プリントモードのプリント動作
【0037】まずプリントモードでスタートボタン67
が押されると(ステップS119参照)、プリント用モ
ータ83が回転を開始し、用紙供給ロール43が印刷用
紙41を1枚だけ送り出す。印刷用紙41は印刷レジス
トロール44に突き当たり、わずかにループを形成した
状態で停止する。用紙供給ロール43の搬送停止は、印
刷レジストロール44の手前に配置されたセンサ101
が印刷用紙41の先端を検出してから所定時間t1 経過
後に行われる。この時間制御は他の制御と同様にデータ
79に基づくCPU71の時間管理によって行われる。
【0038】用紙供給ロール43の回転が停止すると同
時にプリント用モータ83の回転により、印刷レジスト
ロール44、2組の用紙搬送ロール47、49、用紙レ
ジストロール48、プラテンロール15、用紙排出ロー
ル50および巻取紙管25が回転を開始する。このよう
な回転の制御は図示しない電磁クラッチのオン・オフに
よって行われる。巻取紙管25等が回転される状態で供
給紙管24には図示しないスリップクラッチ等によって
所定の制動力が加えられており、インクドナーフィルム
23が一定の張力で繰り出されるようになっている。こ
れはインクドナーフィルム23の弛みや過張力の発生を
防止するためである。
【0039】印刷用紙41は印刷レジストロール44を
通過した後用紙搬送方向規制部材55で搬送方向を規制
され、下部版胴32とこれから離間された押圧ロール3
6の間を通過する。この後印刷用紙41は用紙搬送方向
切換部材46に案内されてサーマルヘッド14に向けて
搬送され、サーマルヘッド14の手前でインクドナーフ
ィルム23と重ね合わされる。印刷用紙41の先端が用
紙レジストロール48とプラテンロール15の間に配置
されたセンサ102によって検出されると、RAM74
から画データの読み出しが開始され、サーマルヘッドド
ライバ86によってサーマルヘッド14の駆動が行われ
る。サーマルヘッド14はラインタイプの発熱抵抗体を
備えており、ライン単位で印字動作が行われることにな
る。なお多数枚コピー等においてもホストコンピュータ
を長期間専用して差しつかえない場合には、センサ10
2が印刷用紙41の先端を検出した段階でホストコンピ
ュータから画データ77の転送を行わせ、これらをサー
マルヘッドドライバ86に供給して印字動作を行わせる
ことも可能である。
【0040】図12は熱転写記録方式におけるプリント
の様子を原理的に表わしたものである。印刷用紙41と
重ね合わされたインクドナーフィルム23はフィルムベ
ース26の側がサーマルヘッド14の発熱抵抗体14R
と接触し、画情報に応じた熱パルスの供給を受ける。熱
パルスの印加された部位ではインク層27が昇華あるい
は熱溶融し、印刷用紙41に転写された後、固化する。
【0041】印刷用紙41はこの後用紙剥離爪103に
よってインクドナーフィルム23から剥離される。剥離
された印刷用紙41は用紙搬送ロール49によって搬送
され、用紙排出ロール50によって用紙排出トレイ51
上に排出される。このようにして設定枚数だけのプリン
トが終了したら、印字動作がすべて終了し、処理中ラン
プ66が消灯する。
【0042】製版印刷モードの製版動作
【0043】次に製版印刷モードの製版動作を説明す
る。製版モードでスタートボタン67が押されると(ス
テップS138参照)、RAM74から画データの読み
出しが開始される。既に説明したように、この時点でホ
ストコンピュータから画データ77を1ラインずつ取り
込んでもよい。RAM74からの画データの読み出し
は、各ライン共に書き込み順に行われる。製版のための
画像をプリントされる画像の“鏡像”にする必要がある
が、インクドナーフィルム23の搬送方向がプリントモ
ードと製版印刷モードで逆方向なので特別な鏡像変換回
路が不要だからである。
【0044】画データの用意ができたら、ヘッド用ソレ
ノイド87が励磁されサーマルヘッド14がプラテンロ
ール15から適宜に離間される。これと共に、製版印刷
用モータ85が回転を開始し、原紙供給ロール13、プ
ラテンロール15、ステンシル搬送ロール17、ステン
シル供給ロール18およびフィルム供給紙管24が回転
を開始する。すると、その先端位置がカッタ16の位置
にあるステンシル原紙11が、原紙供給ロール13によ
って搬送を開始され、先端部分がサーマルヘッド14と
プラテンロール15の隙間を通過し、更にステンシル搬
送ロール17の間を通過する。ステンシル原紙11の先
端部分はステンシル搬送ロール17の後段に配置された
センサ104によって検知される。これによりCPU7
1は製版印刷用モータ85の回転を一時停止させ、これ
と共にソレノイドドライバ88に制御データを送ってヘ
ッド用ソレノイド87を解磁させる。ステンシル原紙1
1はこのようにしてサーマルヘッド14とプラテンロー
ル15の間に圧接され、そのセッティングが終了する。
【0045】ステンシル原紙11のセッティグが終了し
たら、製版印刷用モータ85が再び回転を開始し、プリ
ントモードの逆方向にインクドナーフィルム23および
ステンシル原紙11の搬送が開始される。このようにし
て1ラインずつ画データに応じた穿孔作業が行われる。
【0046】図13はステンシル原紙を用いた製版の様
子を原理的に表わしたものである。ステンシル原紙28
はその延伸熱可塑性樹脂層27を発熱抵抗体14Rに接
触させるようにして、サーマルヘッド14とプラテンロ
ール15の間を通過する。このときインクドナーフィル
ム23はステンシル原紙11の搬送体としてのみ用いら
れる。
【0047】さてステンシル原紙11の延伸熱可塑性樹
脂層27は、例えば塩化ビニリデン系共重合体樹脂、ポ
リ塩化ビニルおよび塩化ビニル系共重合体樹脂、ポリエ
チレンテレフタラート、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、あるいはポリエチレンおよびエチレン酢酸ビニル共
重合体などの合成樹脂をインフレーション法や二軸延伸
法を用いて2倍以上に延伸させた5〜250μ厚の層で
ある。また原紙ベース26は、例えばテトロン、ナイロ
ン、シルク、レーヨン、綿などの繊維で作られた紗や、
ガラス繊維、石綿、天然あるいは人造繊維で作られた不
織布などの比較的溶融点の高い多孔質シートで作られて
いる。延伸熱可塑性樹脂層27と原紙ベース26の貼り
合わせには、酢酸ビニル系共重合体、塩化ビニル系共重
合体、塩化ビニリデン系共重合体などの熱可塑性合成樹
脂溶液で一般に接着剤として用いられているものが用い
られている。
【0048】従って発熱抵抗体14Rによって熱パルス
の印加された延伸熱可塑性樹脂層27の部分は加熱によ
って孔が開き、収縮して周囲の繊維等にからみ付き、穿
孔が行われる。この穿孔作業が進行し、画データとの関
係で製版1ページ分の後端がカッタ16をわずかに通過
するとカッタ16が作動され、ステンシル原紙11の裁
断が行われる。これと共にステンシル原紙供給ロール1
3の回転が停止される。ステンシル原紙11はプラテン
ロール14通過時にインクドナーフィルム23と分離さ
れ、ステンシル搬送ロール17によって搬送され、ステ
ンシル供給ロール18によって印刷部19へと送られ
る。ステンシル原紙11の後端がセンサ104によって
検知されると、プラテンロール15、原紙搬送ロール1
7およびフィルム供給紙管24の回転が停止される。ス
テンシル供給ロール18は次の印刷のために回転を続行
する。なおステンシル原紙11の搬送体として用いられ
たインクドナーフィルム23にはサーマルヘッド14か
らほとんど熱エネルギが伝達されないので、その部分の
インク層22が不使用である限りプリントモードでの再
使用が可能である。インクドナーフィルム23およびス
テンシル原紙11に“しわ”を発生させないように、巻
取紙管25に所定の制動力が加えられることは先のフィ
ルム供給紙管24の場合と同様である。
【0049】製版印刷モードの印刷動作
【0050】次に製版印刷モードの印刷動作を説明す
る。ステンシル供給ロール18の後段に配置されたセン
サ34が穿孔済のステンシル原紙11(ステンシル)の
先端を検知すると、CPU71はこれから所定距離Lだ
け副走査が行われた時点でグリッパ35を作動させる。
これによりグリッパ35がステンシルの先端をグリップ
する。距離Lは穿孔の行われたラインの数を計数するこ
とにより算出することができる。この後製版印刷用モー
タ85の回転により、版胴31、32の回転が開始さ
れ、スクリーン33の走行が開始される。スクリーン3
3の走行によりこれへのステンシルの重ね合わせが進行
する。ステンシルの後端がセンサ34によって検知され
ると、ステンシル供給ロール18の回転が停止される。
これと共に用紙搬送方向切換用ソレノイド94が励磁さ
れ、用紙搬送方向規制部材45、用紙搬送方向切換部材
46および用紙ガイド52が図3に示す状態となる。C
PU71はこの状態を図示しないマイクロスイッチ等に
よって検知する。
【0051】センサ34がステンシルの後端を検知した
時点からCPU71は副走査方向の移動距離Lの測定を
行い、スクリーン33へのステンシルの重ね合わせの終
了を判断する。ステンシルがスクリーン33に重ね合わ
されたら、用紙供給ロール43が回転し始め、印刷用紙
41が1枚だけ送り出され印刷レジストロール44に突
き当たる。用紙供給ロール43の回転が停止されると、
印刷レジストロール44がスクリーン33の走行と関連
して所定のタイミングで回転し始める。
【0052】印刷用紙41は印刷レジストロール44を
通過した後用紙搬送方向規制ボックス45で搬送方向を
規制され、下部版胴32と押圧ロール36の間に送り込
まれる。このとき押圧ロール36は、スクリーン33の
走行と同期して回転されるカム機構(図示せず)の作用
により、下部版胴32の下方を印刷用紙41が通過する
ときだけ下部版胴32に圧接される。印刷用紙41が下
部版胴32と押圧ロール36の間を通過するとき、イン
ク供給ロール105から下部版胴32およびスクリーン
33を介してステンシルにインクが供給され、印刷が行
われる。印刷後の印刷用紙41は用紙ガイド52と用紙
搬送方向切換部材46の間に送り込まれる。このとき用
紙搬送方向切換部材46の先端によって印刷用紙41の
先端がスクリーン33から剥離されるようにしてもよ
い。この後印刷用紙41は例えば空気吸着式あるいは静
電吸着式の搬送ベルト53によって搬送され、用紙排出
ロール54によって用紙排出トレイ51に排出される。
【0053】このような印刷は、予めキーボード69か
ら入力された印刷設定枚数だけ行われる。この印刷設定
枚数は表示器70に表示される。印刷中に印刷用紙41
が不足したり、その他印刷を続行できない事態が発生し
た場合には、CPU71はその内容に応じて表示部ドラ
イバ81の駆動を制御し、表示器70にトラブルの内容
を表示させる。また装置によっては、印刷設定枚数とし
て例えば5枚程度の少ない枚数が設定されていた場合に
は、スタートボタン67の押下を見合わさせるための警
告表示を表示器70に表示させてもよい。これは既に説
明したようにハードコピーが存在すれば、それを複写機
で複写する方が経済的な書類作成を可能とさせるからで
ある。
【0054】設定枚数の印刷が終了したら、リリーサ9
3が作動する。リリーサ93はステンシルの先端部分を
上部版胴31の内側から外側へ突き上げるように動作
し、この部分をスクリーン33から剥離する。剥離され
た先端部分はスクリーン33の走行と共に爪106に乗
り上げ、剥離ロール107に捕らえられる。この結果、
剥離ロール107の回転と共にステンシルはスクリーン
33から引き剥がされ、廃却ケース108内に廃却され
る。廃却が完了したら、剥離ロール107の回転が停止
し、処理中ランプ64が消灯する。
【0055】このようにして製版から印刷までのすべて
の動作が終了する。この印刷動作中に次の画情報の受信
が行われていれば、レディランプ65が再び点灯し、次
の製版および印刷作業が開始させることができる。
【0056】以上説明した本実施例のプリンタ兼用製版
印刷装置では、プリント用モータ83および製版印刷用
モータ85の制御によってプリントモードで製版印刷が
禁止され、製版印刷モードでプリントが禁止されるよう
になっている。
【0057】なお製版印刷ボタンを2つに分け、製版ボ
タンが押されると製版が開始されてステンシルがスクリ
ーン33と重ね合わされた状態で停止され、印刷ボタン
が押されて初めて印刷が開始されるようにしてもよい。
この場合印刷作業が終了してもステンシルをスクリーン
33に重ね合わせておき、次の製版が開始されるとき初
めて廃却するようにしてもよい。このようにすれば、印
刷を任意のときに行うことが可能となる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
台の装置でプリントと製版と印刷を併せて行うことがで
きるので、同等の機能を有する複合装置と比べて低価
格、低騒音となり、また無臭化かつ高速化された装置と
して環境衛生と事務効率に寄与することができる。また
本発明の装置は画信号を入力してプリントや製版を行う
ので、原稿の破損が生じないばかりでなく、電話回線や
通信衛星等の通信手段と結合することができ、情報を遠
隔地から受信し、即座にプリントあるいは製版を行うこ
とが可能となる。更に製版装置部分が印刷装置部分と結
合されているので、誰でも簡単に印刷物を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例におけるプリンタ兼用製版
装置の原理的な構成を示すブロック図である。
【図2】 この実施例におけるプリンタ兼用製版印刷装
置の概略構成図である。
【図3】 この実施例における印刷モードにおける装置
の概略構成図である。
【図4】 この実施例におけるステンシル原紙の拡大側
面図である。
【図5】 この実施例におけるインクドナーシートの拡
大側面図である。
【図6】 この実施例における操作パネルの要部を示す
平面図である。
【図7】 この実施例における電気回路の要部を示すブ
ロック図である。
【図8】 この実施例におけるモード選択の動作を示す
流れ図である。
【図9】 この実施例でプリントモードにおける装置の
動作を示す流れ図である。
【図10】 この実施例で製版印刷モードにおける装置
の動作を示す流れ図である。
【図11】 この実施例におけるシート空送り動作を示
す流れ図である。
【図12】 この実施例における熱転写プリントの原理
を示す原理図である。
【図13】 この実施例における穿孔の原理を示す原理
図である。
【符号の説明】 1…感熱転写プリント手段、2…原紙穿孔手段、3…印
刷手段、4…選択手段、11…ステンシル原紙、14…
サーマルヘッド、15…プラテンロール、16…カッ
タ、23…インクドナーフィルム、31、32…版胴、
33…スクリーン、36…押圧ロール、41…印刷用
紙、46…用紙搬送方向切換部材、64…モード指定ボ
タン、71…CPU、73…ROM、74…RAM、8
3…プリント用モータ、85…製版印刷用モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/32 B41M 5/26

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電によって発熱する加熱素子と、この
    加熱素子と対向する側に支持基体を配し他の側に熱転写
    性のインク層を配した熱転写記録媒体と、この熱転写記
    録媒体を前記加熱素子の位置する方向に押しつける押圧
    手段と、熱可塑性合成樹脂フィルム層を多孔性支持体上
    に形成したステンシル原紙を前記加熱素子と熱転写記録
    媒体との間に供給するステンシル原紙供給路と、このス
    テンシル原紙供給路を介して送られてきたステンシル原
    紙を前記加熱素子で穿孔することにより得られたステン
    シルの供給を受け、これを用いて印刷を行う印刷手段
    と、印刷用紙を必要に応じて前記熱転写記録媒体と押圧
    手段との間または前記印刷手段に供給する印刷用紙供給
    手段と、少なくとも印刷用紙にプリントを行うためのプ
    リントモードとステンシル原紙を穿孔するための製版モ
    ードとを択一的に指定するモード指定手段と、このモー
    ド指定手段がプリントモードを指定している状態で前記
    加熱素子と熱転写記録媒体を摺接させ熱転写性のインク
    を印刷用紙に選択的に転写させるプリンタ部分制御手段
    と、前記モード指定手段が製版モードを指定している状
    態で前記加熱素子にステンシル原紙を摺接させその選択
    的な穿孔を行わせる製版装置部分制御手段と、前記印刷
    手段で印刷が行われるときステンシルに印刷用紙を重ね
    合わせて印刷を行わせる印刷装置部分制御手段とを具備
    することを特徴とするプリンタ兼用製版印刷装置。
JP4159279A 1992-06-18 1992-06-18 製版装置 Expired - Lifetime JPH089257B2 (ja)

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JPH089257B2 JPH089257B2 (ja) 1996-01-31

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004249609A (ja) * 2003-02-20 2004-09-09 Tohoku Ricoh Co Ltd 製版装置

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