JPH068479Y2 - 溶融金属用容器 - Google Patents
溶融金属用容器Info
- Publication number
- JPH068479Y2 JPH068479Y2 JP404587U JP404587U JPH068479Y2 JP H068479 Y2 JPH068479 Y2 JP H068479Y2 JP 404587 U JP404587 U JP 404587U JP 404587 U JP404587 U JP 404587U JP H068479 Y2 JPH068479 Y2 JP H068479Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bricks
- brick
- molten metal
- dolomite
- metal container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、マグクロ質れんがとドロマイト質れんがと
を用いて内張り施工で構成される取鍋あるいは各種炉外
精錬炉として利用される溶融金属用容器に関するもので
ある。
を用いて内張り施工で構成される取鍋あるいは各種炉外
精錬炉として利用される溶融金属用容器に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来、例えばVOD取鍋では、スラグラインにドロマイ
ト質れんが、その他鋼浴部にはマグネシア−クロム質
(以後この考案ではマグクロと略す)れんがの組み合わ
せなどが行なわれている。しかしながら、これら異なっ
た材質の組み合わせを行なう場合、必然的に生じる境界
部において、各々の材質の有する特性、例えば熱膨脹率
などが大きく異なるため、目地溶損、目地開き、あるい
は極端な溶損スピードの差からバランスがくずれるとい
った問題が発生している。そこで境界部に緩衝材として
2材質の中間特性を有する材質を適用する場合がある。
この例としてはマグカーボン質とハイアルミナ質の緩衝
材としてアルミナ−カーボン質を適用した場合が挙げら
れる。
ト質れんが、その他鋼浴部にはマグネシア−クロム質
(以後この考案ではマグクロと略す)れんがの組み合わ
せなどが行なわれている。しかしながら、これら異なっ
た材質の組み合わせを行なう場合、必然的に生じる境界
部において、各々の材質の有する特性、例えば熱膨脹率
などが大きく異なるため、目地溶損、目地開き、あるい
は極端な溶損スピードの差からバランスがくずれるとい
った問題が発生している。そこで境界部に緩衝材として
2材質の中間特性を有する材質を適用する場合がある。
この例としてはマグカーボン質とハイアルミナ質の緩衝
材としてアルミナ−カーボン質を適用した場合が挙げら
れる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、ドロマイト質れんがとマグクロ質れんが
の組み合わせのように、それらの中間材質の開発されて
いない場合、あるいは中間材質が存在しても使用れんが
種類の更なる増加による施工効率の低下,在庫管理の複
雑化といった問題は今なお残されている。そこで各ユー
ザーから使用れんがの種類を増すことなく境界部の問題
を解決することが強く要求されていた。
の組み合わせのように、それらの中間材質の開発されて
いない場合、あるいは中間材質が存在しても使用れんが
種類の更なる増加による施工効率の低下,在庫管理の複
雑化といった問題は今なお残されている。そこで各ユー
ザーから使用れんがの種類を増すことなく境界部の問題
を解決することが強く要求されていた。
この考案はそれらの要求に応えるものであり、ライニン
グ方法を構造的に改善することにより達成することがで
きたものである。
グ方法を構造的に改善することにより達成することがで
きたものである。
(問題点を解決するための手段) この考案は、上記問題点を解決するためになされたもの
で、この考案の溶融金属用容器の構成は、マグクロ質れ
んがとドロマイト質れんがとで生じる境界部のれんが積
み部を、マグクロ質れんがとドロマイト質れんがとでれ
んが1個あるいは2個毎に交互に配設構成したことを特
徴とするものである。
で、この考案の溶融金属用容器の構成は、マグクロ質れ
んがとドロマイト質れんがとで生じる境界部のれんが積
み部を、マグクロ質れんがとドロマイト質れんがとでれ
んが1個あるいは2個毎に交互に配設構成したことを特
徴とするものである。
(実施例) 以下図面第1〜7図及び表1について説明する。20T
AOD炉におけるマグクロ質れんがAとドロマイト質れん
がBの組み合わせ適用例を示す。マグクロ質れんがAは
熱間強度に優れているため、トイヤーれんがC周辺に適
用すると有効である。それに反し、ドロマイト質れんが
Bは耐スラグ抵抗性に優れるため、その他の部位に適用
することが有効である。
AOD炉におけるマグクロ質れんがAとドロマイト質れん
がBの組み合わせ適用例を示す。マグクロ質れんがAは
熱間強度に優れているため、トイヤーれんがC周辺に適
用すると有効である。それに反し、ドロマイト質れんが
Bは耐スラグ抵抗性に優れるため、その他の部位に適用
することが有効である。
従来のライニング法を第1図、本願考案に関する適用テ
スト例を第2〜4図に示す両材間の詳細な品質は表1お
よび第5図に示す。表1および第5図に示されるように
熱膨脹率,残存膨脹率の相異あるいは熱間強度の相異に
より、従来のライニング法では境界部に目地開き溶損D
が発生し、かつ溶鋼の攪拌による摩耗溶損に対する抵抗
性の差により大きな残寸の差が生じて、この部位が廃却
原因となっていた。(第6図参照)。
スト例を第2〜4図に示す両材間の詳細な品質は表1お
よび第5図に示す。表1および第5図に示されるように
熱膨脹率,残存膨脹率の相異あるいは熱間強度の相異に
より、従来のライニング法では境界部に目地開き溶損D
が発生し、かつ溶鋼の攪拌による摩耗溶損に対する抵抗
性の差により大きな残寸の差が生じて、この部位が廃却
原因となっていた。(第6図参照)。
しかし、第2,3図に示されるように交互に2材質れん
がを適用した場合、目地開き,目地溶損は極端に抑制さ
れ、かつそれらの拡大もマグクロ質れんがAの部位にて
止まって おり、廃却原因となることはなかった。この結果は、残
存膨脹率のより大きなマグクロ質れんがAの材質を締め
付け、体積変化を抑制した結果と考えられる。また使用
後の溶損スピード状態もドロマイト質れんがBにおいて
は、従来の方法よりも小さい結果となった。これは交互
に適用されたマグクロ質の溶損スピードが小さいため、
その影響を受け、いわゆる保護効果が生じたためと考え
られる。
がを適用した場合、目地開き,目地溶損は極端に抑制さ
れ、かつそれらの拡大もマグクロ質れんがAの部位にて
止まって おり、廃却原因となることはなかった。この結果は、残
存膨脹率のより大きなマグクロ質れんがAの材質を締め
付け、体積変化を抑制した結果と考えられる。また使用
後の溶損スピード状態もドロマイト質れんがBにおいて
は、従来の方法よりも小さい結果となった。これは交互
に適用されたマグクロ質の溶損スピードが小さいため、
その影響を受け、いわゆる保護効果が生じたためと考え
られる。
しかしながら、第4図のように、3個毎に交互に適用す
ると、4段と5段のドロマイト質れんがB部の目地溶損
が発生し、改善の効果は認められなかった。
ると、4段と5段のドロマイト質れんがB部の目地溶損
が発生し、改善の効果は認められなかった。
これはマグクロ質れんがAによる締め付けおよび保護効
果が小さいためと考えられる。本考案ライニング法は、
取鍋スラグライン部にも適用テストを行なったが同様な
効果が認められた。
果が小さいためと考えられる。本考案ライニング法は、
取鍋スラグライン部にも適用テストを行なったが同様な
効果が認められた。
(考案の効果) 20TAOD炉における実炉適用結果を表2に示した。
この表2でわかるように、本考案ライニング法 による溶融金属用容器は、従来法によるものに比し、寿
命にて14%,溶損スピードにて28%の向上、また廃
却部位も変化させることが立証された。
命にて14%,溶損スピードにて28%の向上、また廃
却部位も変化させることが立証された。
第1図は従来のライニング法による場合の要部説明図、
第2図及び第3図はこの考案適用テスト例の要部説明
図、第4図は同様な範囲で3個毎に両材質れんがを交互
に適用した場合の要部説明図、第5図はマグクロ質とド
ロマイト質の熱膨脹率,残存膨脹率と温度の関係を示し
た図表、第6図は従来のライニング法における境界部の
目地開き溶損発生状態を示した要部の説明図である。 A……マグクロ質れんが、B……ドロマイト質れんが、
C……トイヤーれんが、D……目地開き溶損、
第2図及び第3図はこの考案適用テスト例の要部説明
図、第4図は同様な範囲で3個毎に両材質れんがを交互
に適用した場合の要部説明図、第5図はマグクロ質とド
ロマイト質の熱膨脹率,残存膨脹率と温度の関係を示し
た図表、第6図は従来のライニング法における境界部の
目地開き溶損発生状態を示した要部の説明図である。 A……マグクロ質れんが、B……ドロマイト質れんが、
C……トイヤーれんが、D……目地開き溶損、
Claims (1)
- 【請求項1】側壁内張り耐火物にマグクロ質れんがとド
ロマイト質れんがを用いて上下に張り分け構成される溶
融金属用容器において、この2つの材質によって生じる
境界部のれんが積み部を前記マグクロ質れんがとドロマ
イト質れんがとでれんが1個あるいは2個毎に交互に配
設構成したことを特徴とする溶融金属用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP404587U JPH068479Y2 (ja) | 1987-01-13 | 1987-01-13 | 溶融金属用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP404587U JPH068479Y2 (ja) | 1987-01-13 | 1987-01-13 | 溶融金属用容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63113899U JPS63113899U (ja) | 1988-07-22 |
JPH068479Y2 true JPH068479Y2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=30784356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP404587U Expired - Lifetime JPH068479Y2 (ja) | 1987-01-13 | 1987-01-13 | 溶融金属用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH068479Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5740174B2 (ja) * | 2011-02-18 | 2015-06-24 | 東京窯業株式会社 | 溶湯接触形の断熱れんが壁 |
-
1987
- 1987-01-13 JP JP404587U patent/JPH068479Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63113899U (ja) | 1988-07-22 |
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