JPH068242B2 - 改良された水田用除草粒剤組成物 - Google Patents

改良された水田用除草粒剤組成物

Info

Publication number
JPH068242B2
JPH068242B2 JP61046897A JP4689786A JPH068242B2 JP H068242 B2 JPH068242 B2 JP H068242B2 JP 61046897 A JP61046897 A JP 61046897A JP 4689786 A JP4689786 A JP 4689786A JP H068242 B2 JPH068242 B2 JP H068242B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
compound
water
group
sodium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61046897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62277306A (ja
Inventor
進 加藤
達哉 池部
完治 中村
勝 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kumiai Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kumiai Chemical Industry Co Ltd
Publication of JPS62277306A publication Critical patent/JPS62277306A/ja
Publication of JPH068242B2 publication Critical patent/JPH068242B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は農業上防除の困難である多年生雑草を防除する
のに有用なスルホニルウレア誘導体と水に難溶性のヒエ
科雑草用除草剤とを含む改良された水田用除草粒剤組成
物に関するものである。
(従来の技術) スルホニルウレア誘導体は既に除草剤として数多く知ら
れており、防除の困難な雑草である多年生雑草に対し卓
効を有する。(例えば、米国特許第4127405号、
4169719号、特開昭57−112379号、59
−31775号)。
また、このスルホニルウレア誘導体とヒエ科雑草用除草
剤を混合し、複合製剤とすることにより巾広い殺草スペ
クトラムを持つ省力的な除草剤が得られることが知られ
ている(例えば、特開昭58−188803号、59−
82306号)。
(発明が解決しようとする問題点) この様な二種類の除草剤からなる特徴ある複合粒剤は特
に水田除草剤として散布に好都合であり開発が望まれて
いている。しかし、この様な二種類の除草剤を従来の技
術により粒剤に製剤した場合、製品を長期間保存する
と、スルホニルウレア誘導体が経時的に分解するという
問題がある。また、ヒエ科雑草用除草剤には水に不溶性
乃至難溶性のものが多く、複合粒剤とした場合、充分な
効果を期待できない。
除草粒剤中の殺草成分を安定化する技術としては従来か
ら種々の安定化剤を添加する方法(例えば、特公昭45
−28398号、45−28399号、46−3071
7号、47−24129号、47−37008号)、分
解を促進する物質から殺草成分を物理的に隔離する方法
(例えば、特公昭52−21059号)及び水溶性無機
塩等を用いて化合物の安定化水性組成物を得る方法(例
えば特開昭59−205305号)等が知られている。
本発明の複合粒剤ではこれらの安定化剤を添加する方法
では十分な安定化効果は得られなく、安定化剤の種類に
よっては添加することにより、粒剤散布後に環境汚染等
の副次的な問題を発生させることが懸念される。また有
効成分をろう状物質で被覆する方法は水中への有効成分
の放出を抑え、除草効果を低下せしめる。更に水溶性無
機塩等を用いて化合物の安定化水性組成物を得る方法で
は、スルホニルウレア誘導体は水性組成物中で水溶性の
塩となり安定化するが、水溶解度が増大するため粒剤中
から速やかに放出することにより、この化合物に由来す
る薬害がより一層強くなる欠点がある。
一方、従来の公知技術により本複合粒剤を製剤し水田に
施用した場合、スルホニルウレア誘導体の除草効果は十
分に発現されるが、水に難溶性のヒエ科雑草用除草剤に
よるヒエの除草効果は低下するという問題がある。
これはスルホニルウレア誘導体が田面水中に処理される
と速やかに水に溶解し、一年生の広葉雑草及びカヤツリ
グサ科雑草のような感受性植物の根及び茎葉部より吸収
され、極めて低い濃度で細胞***を阻害し、短期間にこ
れら感受性植物を枯死に至らしめるが、スルホニルウレ
ア誘導体はヒエ科雑草に対する感受性が低いためこれら
を枯死するには至らしめず、ヒエ科雑草の生理機能を低
下させ薬剤を吸収する機能をも低下させるためである。
雑草の体内に吸収されたスルホニルウレア誘導体が不活
性物質に代謝され消失し薬剤の吸収機能が回復されるま
での間に、ヒエ科雑草用除草剤がその施用後に起る漏水
及び落水等による流亡、土壌への吸着、田面水中からの
蒸散及び他の植物への取込み等によって田面水中から損
失し、雑草を充分に枯死させるに足る薬量にならなくな
ることによるものと考えられる。
従って、水に難溶性でヒエ科雑草用除草剤の除草効果を
十分に発揮せしめ、かつスルホニルウレア誘導体の除草
効果を安定的に得るための粒剤としては、ヒエ科雑草用
除草剤を優先的に田面水中に放出させ、一定期間後、望
ましくは、2〜5日後にスルホニルウレア誘導体を放出
せしめることが必要である。
スルホニルウレア誘導体の微量を徐々に水中に放出させ
ても十分な殺草効果は得られず、本複合製剤では一定時
間後にスルホニルウレア誘導体を速やかに田面水中に放
出させることが望ましい。
これに関する技術として従来から種々の助剤を用い、粒
剤の崩壊性を促進し、成分の溶出を速める方法(例え
ば、特公昭40−25520号、48−38858号、
52−47016号、53−46888号)、また逆に
成分の溶出を抑える技術として、粒の崩壊性を抑制する
方法(例えば、特公昭45−2200号)、樹脂で被覆
し成分の放出を抑える方法(例えば、特公昭41−19
080号)などが知られている。これらの技術はいづれ
も散布直後から粒剤中の成分の急激な放出を促進するか
成分を徐々に長期に亘って微量に放出することを目的と
しており、しかもこれらの公知の技術はいずれも放出の
促進又は抑制のいずれか一方を目的としたものである。
これに対し、本発明の複合粒剤においては一方の成分の
放出を促進し、他方スルホニルウレア誘導体の放出を一
定期間抑えて、そのあと急激に放出せしめる技術の完成
が必要であり、従来の技術ではかかる放出制御の複合除
草粒剤を得ることは不可能である。
本発明者等は粒剤中で分解しやすいスルホニルウレア誘
導体を安定化させ、かつ散布後に粒剤中の水に難溶のヒ
エ科雑草用除草剤を速やかに田面水中に放出し、一方、
スルホニルウレア誘導体は一定期間後、望ましくは2〜
5日後に急激に放出する製剤の完成を目的に研究を重ね
た。
その結果、炭酸カルシウムとピロリン酸ナトリウム、ピ
ロリン酸カリウム又はトリポリリン酸ナトリウムの1種
又は2種以上を粒剤に配合することにより、スルホニル
ウレア誘導体は安定化し、かつ散布後に粒剤中から水に
難溶性でヒエ科雑草用除草剤が優先的に放出され、一定
期間後に急激にスルホニルウレア誘導体が放出されるこ
とを見出し、本発明を完成した。
(問題点を解決するための手段) 本発明の除草粒剤組成物は (A)一般式〔I〕 (但し、式中、Xは を示し、YはCH又はNを示し、Rはメチル基又はメ
トキシ基を示し、Rは塩素原子、メチル基又はメトキ
シ基を示し、Rは塩素原子、臭素原子、ニトロ基、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、式−CO、式
−SO又は 式 を示しR、R、R及びRは水素原子又は低級ア
ルキル基を示す。)で示されるスルホニルウレア誘導
体、 (B)S−(4−クロロベンジル) N,N−ジエチル
チオカルバメート、S−ベンジル N−(1,2−ジメ
チルプロピル)−N−エチルチオカルバメート、S−
(1−メチル−1−フェニルエチル)ピペリジン−1−
カルボチオエート、2−(1,3−ベンゾチアゾール−
2−イルオキシ)−N−メチルアセトアニリド又は3,
7−ジクロロキノリン−8−カルボン酸から選ばれる化
合物、 (C)炭酸カルシウム及び (D)トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウ
ム又はピロリン酸カリウムの1種又は2種以上(但し、
S−(4−クロロベンジル) N,N−ジエチルチオカ
ルバメートと2−〔(4,6−ジメチルピリミジン−2
−イル)アミノカルボニルアミノスルホニルメチル〕安
息香酸メチルエステルとの組合わせは含まない。)を含
有してなる。
ここでスルホニルウレア誘導体としては以下の化合物を
挙げることができる。
化合物1 化合物2 化合物3 化合物4 化合物5 化合物6 化合物7 化合物8 スルホニルウレア誘導体はこれらのみに限られず、一般
式(1)で示される化合物が広く適用できる。
一方、ヒエ科雑草用除草剤の例としては次のものが挙げ
られる。
化合物A (水溶解度30ppm/20℃) 化合物B (水溶解度30ppm/20℃) 化合物C (水溶解度32ppm/20℃) 化合物D (水溶解度4ppm/20℃) 化合物E (水溶解度64ppm/20℃) 本発明の粒剤を製造するには除草成分に、炭酸カルシウ
ム、縮合リン酸塩及び必要に応じて増量剤、界面活性剤
などの添加剤等を加えて混合し、加水して押し出し成型
する方法、一方の除草成分に炭酸カルシウム、縮合リン
酸塩及び必要に応じて増量剤、界面活性剤などの添加剤
等を加えて混合し、加水して押し出し成型した後、これ
に他の除草成分を噴霧吸着せしめる方法、川砂等に除草
成分を噴霧被覆した後、これに炭酸カルシウムの微粉
末、縮合リン酸塩及び必要に応じて補助剤を加えて川砂
等の表面に付着せしめる方法を挙げることができるが、
これらの方法に限定されるものではない。
本発明に使用する炭酸カルシウム及び縮合リン酸塩の配
合率は特に限定されるものではないが、組成物に対し、
重量で、望ましくは炭酸カルシウムが10〜90重量
%、縮合リン酸塩が1〜10重量%である。
本発明の粒剤には通常使用される粒剤の補助剤であるア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、
アルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂
肪酸アルキルエステル、アルキルアミン塩等の界面活性
剤、ベントナイト、クレー、タルク、ケイソウ土、合成
含水珪酸、川砂等の増量剤、澱粉、CMC、ポリビニル
アルコール等の糊料、キシレン、ケロシン、メチルナフ
タレン、メチレンクロライド、イソプロピルアルコー
ル、エチレングリコール、エチルセロソルブ、シクロヘ
キサノン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、流
動パラフィン等の溶剤、無機及び有機酸等の安定剤及び
無機塩等は必要に応じて使用することができる。
本発明の粒剤中のスルホニルウレア誘導体が安定化し、
かつ水田に散布した粒剤からの有効成分の溶出制御の機
構は明らかではないが、次の事項が考えられる。
スルホニルウレア誘導体は酸性よりもアルカリ性で安
定であり、縮合リン酸塩を添加することにより増量剤に
含まれる金属等が不活性となり、有効成分の安定性が一
層向上する。
スルホニルウレア誘導体はアルカリ性でカルシウム及
びナトリウムイオン等と一種の塩を形成するが、ナトリ
ウム塩に比べてカルシウム塩は水に対する溶解度が低
い。本発明では使用する炭酸カルシウムの為に一時期ス
ルホニルウレア誘導体は水溶解度が低下するが、粒剤が
水中で崩壊、分散した後に、土壌中の腐蝕有機物、及び
粘土鉱物等の影響を受けて、再びスルホニルウレア誘導
体の溶解度が上がる。
縮合リン酸塩を粒剤に配合することにより、粒剤の水
中での崩壊分散が顕著に向上し、そのため水に難溶でヒ
エ科雑草に卓効を示す化合物の水への溶解速度が一層向
上する。
縮合リン酸塩は水に難溶でヒエ科雑草に卓効を示す化
合物のヒエ科雑草への吸収速度を向上する作用がある。
次に実施例を挙げて説明する。
(実施例) 実施例1 化合物(3)0.5部、粉末炭酸カルシウム10部、ト
リポリリン酸ナトリウム10部を混合し、ハンマーミル
で粉砕し微粉末とする。
14〜32メッシュに整粒した石英砂(硅砂)72.5
部と化合物(B)7部を混合し、石英砂(硅砂)の表面
が均一に濡れたのを確認したのち、前記微粉末20.5
部を少しずつ加えながら混合し、石英砂(硅砂)の表面
に均一に付着させて本発明除草粒剤を得た。
実施例2 化合物(6)0.07部、粉末炭酸カルシウム18部、
ピロリン酸カリウム1部、タルク2.93部を混合し、
ハンマーミルで粉砕し、微粉末とする。
14〜32メッシュに整粒した粒状炭酸カルシウム72
部と化合物(A)7部を混合し、粒状炭酸カルシウムの
表面が均一に濡れたのを確認したのち、前記微粉末21
部を少しずつ加えながら混合し、粒状炭酸カルシウムの
表面に均一に付着させて本発明除草粒剤を得た。
実施例3 化合物(5)0.75部、粉末炭酸カルシウム30部、
トリポリリン酸ナトリウム5部、ベントナイト30部、
タルク22.25部、アルキルベンゼンスルホン酸ナト
リウム2部、ポリビニルアルコール3部を混合後、ハン
マーミルで粉砕し、微粉末とする。
これに適当の水を加えて練り、直径1mmのスクリーンよ
り押し出し、80℃が乾燥後、14〜32メッシュで篩
い分けして粒状物を得る。
この粒状物93部に化合物(A)7部を噴霧吸着させて
本発明除草粒剤を得た。
実施例4 化合物(2)0.25部、化合物(D)4部、粉末炭酸
カルシウム60部、ピロリン酸ナトリウム3部、ベント
ナイト27.75部、アルキルベンゼンスルホン酸ナト
リウム2部、リグニンスルホン酸ナトリウム3部を混合
後、ハンマーミルで粉砕し、微粉末とする。
これに適当の水を加えて練り、直径1mmのスクリーンよ
り押し出し、80℃で乾燥後、14〜32メッシュで篩
い分けして本発明除草粒剤を得た。
実施例5 化合物(7)0.15部、化合物(C)10部、粉末炭
酸カルシウム50部、ピロリン酸カリウム8部、ベント
ナイト21.85部、ホワイトカーボン5部、アルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム2部、リグニンスルホン
酸ナトリウム3部を混合後、ハンマーミルで粉砕し、微
粉末とする。
これに適当の水を加えて練り、直径1mmのスクリーンよ
り押し出し、80℃で乾燥後、14〜32メッシュで篩
い分けして本発明除草粒剤を得た。
実施例6 化合物(8)0.35部、化合物(E)1.3部、粉末
炭酸カルシウム60部、トリポリリン酸ナトリウム3
部、ピロリン酸カリウム3部、ベントナイト27.35
部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム2部、リグ
ニンスルホン酸ナトリウム3部を混合後、ハンマーミル
で粉砕し、微粉末とする。
これに適当の水を加えて練り、直径1mmのスクリーンよ
り押し出し、80℃で乾燥後、1〜32メッシュで使い
分けして本発明除草粒剤を得た。
比較例1 化合物(3)0.5部、トリポリリン酸ナトリウム10
部、タルク10部を混合し、ハンマーミルで粉砕して微
粉末とする。
14〜32メッシュに整粒した石英砂(硅砂)72.5
部と化合物(B)7部を混合し、石英砂(硅砂)の表面
が均一に濡れたのを確認したのち、前記微粉末20.5
部を少しずつ加えながら混合し、石英砂(硅砂)の表面
に均一に付着させて除草粒剤を得た。
比較例2 化合物(6)0.07部、粉末炭酸カルシウム18部、
タルク2.93部を混合し、ハンマーミルで粉砕して微
粉末とする。
14〜32メッシュに整粒した粒状炭酸カルシウム72
部と化合物(A)7部を混合し、粒状炭酸カルシウムの
表面が均一に濡れたのを確認したのち、前記微粉末21
部を少しずつ加えながら混合し、粒状炭酸カルシウムの
表面に均一に付着させて除草粒剤を得た。
比較例3 化合物(5)0.75部、粉末炭酸カルシウム30部、
ベントナイト30部、タルク27.25部、アルキルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム2部、ポリビニルアルコー
ル3部を混合後、ハンマーミルで粉砕し、微粉末とす
る。これに適当の水を加えて練り、直径1mmのスクリー
ンより押し出し、80℃で乾燥後、14〜32メッシュ
で篩い分けして粒状物を得る。
この粒状物93部に化合物(A)7部を噴霧吸着させて
除草粒剤を得た。
比較例4 化合物(2)0.25部、化合物(D)4部、ピロリン
酸ナトリウム3部、ベントナイト27.75部、クレー
60部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム2部、
リグニンスルホン酸ナトリウム3部を混合後、ハンマー
ミルで粉砕し、微粉末とする。
これに適当の水を加えて練り、直径1mmのスクリーンよ
り押し出し、80℃で乾燥後、14〜32メッシュで篩
い分けして除草粒剤を得た。
比較例5 化合物(3)0.5部、ホワイトカーボン2部、クレー
18.5部を混合し、ハンマーミルで粉砕して微粉末と
する。
14〜32メッシュに整粒した石英砂(硅砂)72部と
化合物(B)7部を混合し、石英砂(硅砂)の表面が濡
れたのを確認したのち、微粉末21部を少しずつ加えな
がら混合し、石英砂(硅砂)の表面に均一に付着させて
除草粒剤を得た。
比較例6 化合物(6)0.07部、化合物(A)7部、N.N−
ジメチルホルムアミド2.93部に溶解させ、回転混合
機中で14〜32メッシュに整粒されたアタパルジャイ
ト90部に噴霧吸着する。溶液の噴霧が終了した後、し
ばらく混合し、除草粒剤を得た。
比較例7 化合物(5)0.75部、ホワイトカーボン5部、ベン
トナイト17部、炭酸カルシウム70.25部、アルキ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム2部、ポリビニルアル
コール3部を混合後、ハンマーミルで粉砕し、微粉末と
する。
これに適当の水を加えて練り、直径1mmのスクリーンよ
り押し出し、80℃で乾燥後、14〜32メッシュで篩
い分けして粒状物を得た。
この粒状物93部に化合物(A)7部を噴霧吸着させて
除草粒剤を得た。
比較例8 化合物(8)0.35部、化合物(E)1.3部、ピロ
リン酸カリウム3部、ベントナイト28部、クレー6
2.35部、リグニンスルホン酸ナトリウム3部、アル
キルベンゼンスルホン酸ナトリウム2部を混合後、ハン
マーミルで粉砕し、微粉末とする。
これに適当の水を加えて練り、直径1mmのスクリーンよ
り押し出し、80℃で乾燥後、14〜32メッシュで篩
い分けして除草粒剤を得た。
比較例9 化合物(C)10部、ベントナイト40部、クレー35
部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム2部、ポリ
ビニルアルコール3部を混合し、ハンマーミルで粉砕
し、微粉末とする。
この微粉末に適当の水を加えて練り、直径1mmのスクリ
ーンより押し出し、60℃で乾燥後、16〜32メッシ
ュで篩い分けして粒状物を得る。
この粒状物90部を90℃に加熱する。別途に化合物
(7)0.15部、パラフィンワックス(145゜F)9
部、ソルビタンモノステアレート0.85部を混合し、
乳鉢で粉砕したものを前記加熱した粒状物と均一に混合
したのち冷却し、14メッシュで篩い分けして除草粒剤
を得た。
比較例10 リグニンスルホン酸ナトリウム1.11部、水酸化ナト
リウム4.48部を水54.35部に溶解し、撹拌しな
がら化合物(2)21.3部を少量ずつ添加し反応させ
て水溶性ナトリウム塩を生成させた。この溶液に酢酸ナ
トリウム4.68部を加え、そして5分後に更に4.6
8部を加えた。約15分後に化合物(2)のナトリウム
塩の沈殿が速やかに起ることを観察した後に、更に酢酸
ナトリウム9.35部を加えた。得られた組成物をサン
ドミルで粉砕して5ミクロン以下の粒度の粒子を生成さ
せた。ポリサッカライドシックナーを粉砕操作を完了す
る数分前に加えた。
この化合物(2)のナトリウム塩懸濁液(成分含有率2
1.1%)1.2部、化合物(D)4部、リグニンスル
ホン酸ナトリウム3部、アルキルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム2部、ベントナイト40部、クレー50.75
部を加えて混合し、ハンマーミルで粉砕し、微粉末とす
る。
これに適当の水を加えて練り、直径1mmのスクリーンよ
り押し出し、60℃で乾燥後、14〜32メッシュで篩
い分けして除草粒剤を得た。
以下に本発明の効果を示す。
(発明の効果) 本発明除草粒剤は除草成分の安定性が良好であり、同時
に除草成分の持つ特性を充分に発揮するため、雑草に対
する広い除草スペクトラムを示す。
また本発明組成物はスルホニルウレア誘導体の田面水へ
の溶出性が遅れるために、水稲への薬害が減少するとい
う効果も有する。
試験例1 安定性試験 除草粒剤をガラス瓶に密閉し、50℃の恒温機中で所定
の期間保存した。***処理後取り出し、各除草粒剤中の
スルホニルウレア誘導体の含有率を高速液体クロマトグ
ラフィーで、他の化合物の含有率を高速液体クロマトグ
ラフィー又はガスクロマトグラフィーで測定した。***
処理前後の化合物の含有率変化より分解率を求めた。
結果は表2に示す。
試験例2 有効成分の水中溶出性試験 20℃恒温室内で、1/5000aワグネルポットに3
度硬水800mlを入れ静置した。その中に正確に秤量し
た除草粒剤各々約80mg(10a当り粒剤4kg散布に相
当する。)を投入した。
投入1日、3日、5日後に各ポットの中心部より水を5
0mlホールピペットで採取する。クロロホルムで抽出
後、ロータリーエバポレーターで濃縮し、スルホニルウ
レア誘導体は高速液体クロマトグラフィーで他の化合物
は高速液体クロマトグラフィー又はガスクロマトグラフ
ィーで含有量を求め、その値より水中濃度を算出し、水
中に溶出した各化合物の量(μg)と投入した粒剤中に
含まれる各化合物の量(μg)から下記の式によって水
中溶出率をもとめた。
結果は表3に示す。
試験例3 薬効・薬害試験 〈薬効試験〉 温室内で、1/5000aワグネルポットに水田土壌を
充填し、入水、施肥、代掻き後、タイヌビエの種子を土
壌表層に播種した。また、別のポットには萠芽させたミ
ズガヤツリの塊茎6個を水中に芽が出るように埋没させ
た。水深は3cmに湛水した。
タイヌビエの葉齢が2葉、ミズガヤツリ2葉(草竹10
〜15cm)位の時、ポット当りタイヌビエ15株、ミズ
ガヤツリ3株にそろえ、各除草粒剤の所定量(10a当
り粒剤1.5kg散布相当)を秤り取り、各3連制で散布
した。
薬剤処理30日後に、地上部乾物重を測定し、無処理区
と比較した。
〈薬害試験〉 温室内で、1/5000aワグネルポットに水田土壌を
充填し、入水、施肥、代掻き後、移植苗(品種;金南風
葉齢;2葉)を1本1株で3株、移植深度2cmに移植
し、水深3cmに湛水した。
移植2日後に各除草粒剤の所定量(10a当り粒剤6kg
散布相当)を秤り取り、各3連制で散布した。処理時の
葉齢は2.2〜2.3葉であった。
薬剤処理30日後に、地上部乾物重を測定し、無処理区
と比較した。
尚、無処理区は雑草害回避のため、手取りで完全に除草
した。
薬効・薬害試験の結果は表4に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (A01N 47/36 47:18) (A01N 47/36 43:42) (A01N 47/36 43:78)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一般式〔I〕 (但し、式中、Xは を示し、YはCH又はNを示し、Rはメチル基又はメ
    トキシ基を示し、Rは塩素原子、メチル基又はメトキ
    シ基を示し、Rは塩素原子、臭素原子、ニトロ基、低
    級アルキル基、低級アルコキシ基、式−CO、式
    −SO又は 式 を示し、R、R、R及びRは水素原子又は低級
    アルキル基を示す。)で示されるスルホニルウレア誘導
    体、 (B)S−(4−クロロベンジル) N,N−ジエチル
    チオカルバメート、S−ベンジル N−(1,2−ジメ
    チルプロピル)−N−エチルチオカルバメート、S−
    (1−メチル−1−フェニルエチル)ピペリジン−1−
    カルボチオエート、2−(1,3−ベンゾチアゾール−
    2−イルオキシ)−N−メチルアセトアニリド又は3,
    7−ジクロロキノリン−8−カルボン酸から選ばれる化
    合物、 (C)炭酸カルシウム及び (D)トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウ
    ム又はピロリン酸カリウムの1種又は2種以上(但し、
    S−(4−クロロベンジル) N,N−ジエチルチオカ
    ルバメートと2−〔(4,6−ジメチルピリミジン−2
    −イル)アミノカルボニルアミノスルホニルメチル〕安
    息香酸メチルエステルとの組合わせは含まない。)を含
    有することを特徴とする改良された水田用除草粒剤組成
    物。
JP61046897A 1986-01-11 1986-03-04 改良された水田用除草粒剤組成物 Expired - Fee Related JPH068242B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP373986 1986-01-11
JP61-3739 1986-01-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62277306A JPS62277306A (ja) 1987-12-02
JPH068242B2 true JPH068242B2 (ja) 1994-02-02

Family

ID=11565588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61046897A Expired - Fee Related JPH068242B2 (ja) 1986-01-11 1986-03-04 改良された水田用除草粒剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH068242B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4933000A (en) * 1987-10-05 1990-06-12 Ciba-Geigy Corporation Herbicidal compound concentrate
DE3816703A1 (de) * 1988-05-17 1989-11-30 Hoechst Ag Heterocyclisch substituierte phenoxysulfonylharnstoffe, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung als herbizide oder pflanzenwachstumsregulatoren
US5229356A (en) * 1991-08-23 1993-07-20 E. I. Du Pont De Nemours And Company Slow release compositions comprising heterocyclic sulfonylurea herbicides, paraffin wax, hydrocarbon polymers, and particulate fillers
JP7159437B2 (ja) * 2019-02-19 2022-10-24 クミアイ化学工業株式会社 農薬製剤および農薬製剤の製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6284004A (ja) * 1985-10-09 1987-04-17 Kumiai Chem Ind Co Ltd 改良された除草粒剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62277306A (ja) 1987-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
PL137521B1 (en) Herbicide
JPH0460561B2 (ja)
KR930005279B1 (ko) 무수 살충제 조성물의 제조방법
JPH068242B2 (ja) 改良された水田用除草粒剤組成物
JPH08505368A (ja) 粒状の水溶性または吸湿性の農業用配合物およびその製造法
JPS59212498A (ja) N−ホスホノメチルグリシンの混合アルキルスルホニウム塩
CN106632045A (zh) 吡唑磺酰胺类化合物及其合成方法和用途
JPS58124707A (ja) 除草剤
JP2606296B2 (ja) 除草組成物
JPS5841807A (ja) 除草剤
JPS5828841B2 (ja) 水面施用用農薬粒剤
JP4236314B2 (ja) ポリオキシン顆粒水和剤
JPH0419961B2 (ja)
JPH0524881B2 (ja)
US3776716A (en) Herbicidal method and compositions comprising diphenamid and 2,4-d
SK277786B6 (en) Herbicidal agent
JP2009057310A (ja) 除草剤組成物
JPH05255015A (ja) 水田用除草性組成物
JPS5933293A (ja) N−フエニルテトラヒドロフタルイミド誘導体、その製造法およびそれを有効成分とする除草剤
JP2990599B2 (ja) 湛水下水田の除草方法
JPS62145003A (ja) 除草組成物
JPH01175908A (ja) 除草剤組成物
JPS58116403A (ja) 除草剤組成物
JPS58188804A (ja) 除草剤
JPS58185505A (ja) 除草剤

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees