JPH0681784B2 - 共重合ポリエステルの製造方法 - Google Patents

共重合ポリエステルの製造方法

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JPH0681784B2
JPH0681784B2 JP63003091A JP309188A JPH0681784B2 JP H0681784 B2 JPH0681784 B2 JP H0681784B2 JP 63003091 A JP63003091 A JP 63003091A JP 309188 A JP309188 A JP 309188A JP H0681784 B2 JPH0681784 B2 JP H0681784B2
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信行 稲葉
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、共重合ポリエステルの製造方法に関し、より
詳しくは、たとえば光ファイバー被覆材、OA機器等の電
子部品をはじめとする種々の射出成形品等の成形品とし
て好適に利用できる芳香族系共重合ポリエステルの製造
方法に関する。
〔従来の技術〕
ポリエステルとアシルオキシ芳香族カルボン酸から共重
合ポリエステルを合成する方法は、特公昭56−18016号
公報に述べられている。該公報の実施例によれば、重合
工程は、275℃、常圧下でポリエステルフラグメント
の調製(酸分解工程)と275℃、減圧下での共重合ポ
リエステルの調製(重縮合工程)(さらに固相重合工
程が加わることもある。)から成っている。また、該公
報の「発明の詳細な説明」中にも「約240℃より低い温
度は好ましくない。」との記載がある。
しかしながら、この温度域で重合した共重合ポリエステ
ルは、引張強度が小さく、曲げ靱性も充分でないという
問題点があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記事情に基づいてなされたものである。
本発明の目的は、引張強度および曲げ靱性にも優れた共
重合ポリエステルを、ポリエステルとアシルオキシ芳香
族カルボン酸とから得ることができる実用上著しく有利
な共重合ポリエステルの製造方法を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を重
ねた結果、ポリエステルとアシルオキシ芳香族カルボン
とを特定の使用割合で用いかつ第1工程で特定の反応温
度で反応を行い、しかる後に特定の反応温度以上で酸分
解反応を行うという方法を用いることにより、引張強度
および曲げ靱性が著しく改良された共重合ポリエステル
を得ることができることを見出し、この知見に基づいて
本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ポリエステル(A)とアシルオキ
シ芳香族カルボン酸(B)とを反応させて芳香族ポリエ
ステルを製造するにあたり、該ポリエステル(A)と該
アシルオキシ芳香族カルボン酸(B)との反応を、該ポ
リエステル(A)のモル数を該ポリエステル(A)を構
成する繰り返し単位を1分子として計算したモル数の値
と定義したときに該ポリエステル(A)10〜70モル%、
該アシルオキシ芳香族カルボン酸(B)90〜30モル%
(但し、該ポリエステル(A)と該アシルオキシ芳香族
カルボン酸(B)の合計を前記した定義を用いて100モ
ル%とする。)の使用割合として行い、かつ第1工程と
して160℃以上250℃未満の温度範囲で0.5〜8時間反応
させ、その後250℃以上の温度で反応させることを特徴
とするものである。
本発明において、反応原料の一方として用いるポリエス
テル(A)としては、通常、次の一般式(1) 〔但し、式中、R1は炭素数4〜20であるシクロアルキレ
ン基、炭素数1〜40であるアルキレン基または炭素数6
〜16であるアリーレン基を表し、R2は炭素数2〜20であ
るアルキレン基または炭素数6〜20であるアリーレン基
を表す。〕で示される繰り返し単位からなるポリエステ
ルを使用することができる。
式中、R1、R2としては上記したものであればよいが、な
かでもR1としては、例えば、 が好ましく、R2としては例えば、‐CH2-CH2-,-C4H8-, が好ましい。
ポリエステル(A)の特に好ましいものの具体例として
は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリ−p−フェニレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレートなどを挙げることができ
る。
なお、これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を
併用してもよい。
これらのポリエステル(A)は、公知の方法、例えば通
常のジカルボン酸とジオールとの縮合反応により得るこ
とができる。
本発明において反応原料のもう一方として用いるアシル
オキシカルボン酸(B)としては、通常、次の一般式
(2)、 一般式(3) 一般式(4) また、一般式(5) 〔但し、式(2)、式(3)、式(4)および式(5)
中、R3はハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキル基
もしくはアルコキシ基を表し、R4は炭素数1〜8のアル
キル基を表し、;式(3)中、Xは直接結合、‐CH2-,-
(CH22-,-CH(CH3)‐, を表し;式(2)中、mは0〜4の整数を表し;式
(3)中、kおよびjは、それぞれ独立に0〜4の整数
を表し;式(4)中、sおよびtは、それぞれ独立に0
〜3の整数を表し;式(5)中、uは0〜4の整数を表
しvは0〜2の整数を表す。〕で示される化合物の群ら
選ばれた1種または2種以上の化合物を使用することが
できる。
R3,R4としては上記したものであればよいが、なかでもR
3としては、例えば、メチル基は好ましく、R4として
は、例えば、メチル基、エチル基は好ましいものであ
る。また式(3)中、xとしては上記したものであれば
よく、なかでも、特に直接結合、 は好ましいものである。
前記ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子などを挙げることができるが、中でも塩素原子が
好ましい。
式(2)中のmとしては、上記の値であればよいが、中
でも通常0〜2が好ましく、特にm=0であるものが好
ましく使用できる。
式(3)中、kおよびjは、上記の値であればよいが、
中でも通常0〜2が好ましく特にk=0かつj=0のも
のが好ましく使用できる。
式(4)中、tおよびsは、上記の値であればよいが、
中でも通常0〜2が好ましく、特にt=0かつs=0の
ものが好ましく使用できる。
式(5)中、uおよびvは、それぞれ上記の値であれば
よいが、中でも、uとしては、通常0〜2のものが好ま
しく、特にu=0のものが好ましく使用でき、vとして
は、通常0または1のものが好ましく、特にv=0のも
のが好ましく使用できる。
また、式(3)で表される化合物の中でも、式中の および‐COOH基がそれぞれ4−位および4′−位に結合
しているものが好適に使用できる。
なお、式(2)、式(3)、式(4)または式(5)で
表される化合物の中でR3が2個以上有するものは、それ
らのR3は、互いに同じ種類のものであってもよく、異な
った種類のものであってもよい。
また、式(2)〜式(5)のいずれかで表される化合物
を2種以上用いる場合には、用いる化合物中のR3および
R4は、それぞれ互いに同じ種類のものであってもよく、
互いに異なる種類のものであってもよい。
特に好ましいアシルオキシ芳香族カルボン酸(B)の具
体例としては、例えば などを挙げることができる。
本発明においては、使用する前記ポリエステル(A)と
前記アシルオキシ芳香族カルボン酸の割合を、上記の割
合とする。(A)成分の使用量が、上記の定義によるモ
ル%値で、10モル%未満であると、合成した共重合ポリ
エステルの融点が分解温度より高くなり、成形性が著し
く低下し、一方、70モル%を超えると得られる共重合エ
ステルは溶融異方性(液晶性)を示さず、また望ましい
物性を示さない。
次に本発明の共重合ポリエステルの製造方法を詳細に述
べる。なお、以下ポリエステル(A)に係わるモル数
は、前記したモル数の定義を用いて計算されるものとす
る。
まず、ポリエステル(A)10〜70モル%およびアシルオ
キシ芳香族カルボン酸(B)30〜90モル%配合する。ポ
リエステル(A)の配合量が70モル%を超える場合すな
わち、アシルオキシ芳香族カルボン酸の配合量が30モル
%未満の場合、得られた芳香族ポリエステルは、溶融異
方性を示さなくなり、一方、ポリエステル(A)の配合
量が10モル%未満の場合、すなわち、アシルオキシ芳香
族カルボン酸の配合量90モル%を超える場合には成形性
が著しく低下するからである。
上記の原料配合組成の中でも、ポリエステル(A)20〜
60モル%、アシルオキシ芳香族カルボン酸(B)40〜80
モル%の範囲内とするのが好ましい。
本発明方法において重要な点の1つは、上記配合組成の
原料を用いて、まず第1工程の反応として、160℃以
上、250℃未満、好ましくは、180〜220℃の温度範囲内
で行う点すなわち低温での酸分解反応を行う点である。
この1工程の反応は、通常窒素ガス等の不活性ガス雰囲
気下において反応を攪拌しながら行う。
この第1工程の反応温度が、160℃未満では、反応系が
固化するため攪拌が困難となり、操作上の困難が生じ
る。一方、250℃を超えると(B)成分の自己縮合が起
こり不融分が生じる。
この第1工程の反応の反応時間としては、0.5〜8時間
の範囲内とすることが必要である。
この第1工程の反応を上記の条件で行うことにより、得
られる共重合エステルの引張強度、曲げ靱性等を著しく
向上させることができる。
上記反応時間が、0.5時間未満では、上記の引張強度、
曲げ靱性の改良効果が充分に得られず、一方、8時間以
上行ってもその改良効果は通常それ以上実質的に増加し
ない。
反応圧力としては、通常N2雰囲気下常圧で行う。
前記第一工程の反応が終了したならば、次いで、250℃
以上での反応すなわち高温での酸分解反応を行う。
この高温での酸分解反応は、通常反応系を攪拌しながら
窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気下において、反応温度
250〜400℃、反応時間10分〜24時間で反応を行う。好ま
しくは反応温度は250〜350℃であり、好ましい反応時間
は30分〜3時間である。
この反応温度が、250℃未満では、酸分解反応が充分に
進行しない。一方、この反応温度が400℃を超えるとポ
リマーの分解反応が著しくなる場合がある。
反応圧力としては、通常N2雰囲気下常圧で行う。
上記高温での酸分解反応を終了したならば、次に重縮合
工程としての反応を行う。
この重縮合工程としての反応は、公知の条件によって実
施可能であるが、通常反応温度200〜400℃、圧力200mmH
g以下、反応時間10分〜200時間で行うのが好適である。
好ましく反応温度250〜350℃であり、好ましい圧力は1m
mHg以下であり、また好ましい反応時間1〜24時間であ
る。
この反応温度が200℃未満では、重縮合反応が十分に進
行せず、一方400℃を超えるとポリマーの分解が著しく
なる。また、圧力が200mmHgより高かったり、反応時間
が10分未満であると重縮合反応が十分に進行せず所望と
する共重合ポリエステルの分子量が著しく低くなる。
以上のようにして所望とする共重合ポリエステルを合成
することができる。この合成された共重合ポリエステル
は、公知の分離、精製法を適用して所望の精製度のもの
として得ることができる。
本発明方法により得られた共重合ポリエステルは、従来
法のものと比較して特に引張強度および曲げ靱性が著し
く向上しており、また一般に液晶性を有するものを含ん
でおり、例えば光ファイバー被覆材、OA機器等の各種電
子部品をはじめとする種々の射出成形品等の成形品とし
て好適に利用することができる。
〔実施例〕
(実施例1) (イ)芳香族ポリエステルの製造 固有年度が0.6のポリエチレンテレフタレート(PET)
(クラペットKL226R)80.0g(0.416モル)とp−アセト
キシ安息香酸(上野製薬製)112.4g(0.622モル)との
混合物を、攪拌器、短い蒸留塔、および窒素導入口を備
えた内容積500mlのフラスコに仕込んだ。このフラスコ
内を真空排気し、窒素ガスを3回パージし、その後この
混合物を110℃、2mmHgで30分間乾燥した。次いで、この
混合物を窒素ガス雰囲気下、220℃で1時間攪拌した。
そして、窒素ガス雰囲気下、275℃において30分間攪拌
した。フラスコから酢酸が徐々に留出し、低溶融粘度の
ポリエステルフラグメントが得られた。しかるのち、温
度275℃、0.5mmHgの条件で5時間攪拌した。
白色不透明で高溶融粘度の芳香族ポリエステルが得られ
た。得られた芳香族ポリエステルの対数粘度数は、0.88
であった。
なお、対数粘度数とは、フェノールとテトラクロルエタ
ンを1:1の割合(重量比)で混合したものを溶媒とする
濃度0.5g/dlの溶液30℃における比粘度の対数を示す。
(ロ)評価試験 上記により得られた芳香族ポリエステルを270℃におい
てペレット状に押出成形した。
ついで、溶融紡糸機(日本レオロジー(株)製)を使用
して、上記により得られたペレットから直径0.5mmのフ
ァイバーを作製した。このときの条件は、成形温度270
℃、剪段速度40sec-1、ダイス径2mmφ、L/D=20にそれ
ぞれ設定した。
(1)引張試験 直径0.5mmのファイバーを引張り試験機〔(株)島津製
作所製、DCS−2000〕にかけ、温度23℃、引張速度5mm/
分、チャック間距離100mmの条件で、引張強度および、
伸びを測定した。
(2)靱性 同じく直径0.5mmのファイバーを使用し、JIS L1003に
準拠して、靱性の指標となる結節強度および引掛強度を
求めた。
結果を第1表に示す。
(比較例1) 窒素ガス雰囲気下、220℃での1時間の攪拌過程を除い
た以外、実施例1と同様の方法でポリエステルを重合し
ファイバーを作製した。得られたファイバーの試験結果
を第1表に示す。
(実施例2) 実施例1で用いたと同じPET48gとp−アセトキシ安息香
酸170gの混合物を攪拌器、短い蒸留塔、および窒素導入
口を備えた内容積500mlのフラスコに仕込んだ。このフ
ラスコ内を真空排気し、窒素ガスを3回バージし、その
後この混合物を110℃、2mmHgで30分間乾燥した。次い
で、この混合物を窒素ガス雰囲気下、220℃で1時間攪
拌した。そして、窒素ガス雰囲気下、275℃において攪
拌した。フラスコから酢酸が徐々に抽出し、低溶融粘度
のポリエステルフラグメントが得られた。しかるのち、
温度300℃、0.5mmHgの条件で5時間攪拌した。
白色不透明の芳香族ポリエステルが得られた。このポリ
エステルは粘度測定用溶媒に不溶であった。
成形温度を300℃にした以外、実施例1と同様にファイ
バーを作成し評価した。結果を第2表に示す。
(比較例2) 窒素ガス雰囲気下、220℃での1時間の攪拌工程を除い
た以外、実施例2と同様の方法で重合、評価を行った。
結果を第2表に示す。
(実施例3) 実施例1で用いたと同じPET48gとp−アセトキシ安息香
酸170gの混合物を攪拌器、短い蒸留塔、および窒素導入
口を備えた内容積500mlのフラスコに仕込んだ。このフ
ラスコ内を真空排気し、窒素ガス3回バージし、その後
この混合物を110℃、2mmHgで30分間乾燥した。次いで、
この混合物を窒素ガス雰囲気下、220℃で1時間攪拌し
た。そして窒素ガス雰囲気下、275℃において攪拌し
た。フラスコから酢酸が徐々に抽出し、低溶融粘度のポ
リエステルフラグメントが得られた。しかるのち、温度
320℃、0.5mmHgの条件で5時間攪拌した。
白色不透明の芳香族ポリエステルが得られた。このポリ
エステルは粘度測定用溶媒に不溶であった。
成形温度を300℃にした以外、実施例1と同様にファイ
バーを作成し評価した。結果を第2表に示す。
(比較例3) 窒素ガス雰囲気下、220℃での1時間の攪拌工程を除い
た以外、実施例3と同様の方法で重合、評価を行った。
結果を第2表に示す。
(実施例4) 実施例1で用いたと同じPET130gとp−アセトキシ安息
香酸458gの混合物を攪拌器、短い蒸留塔、および窒素導
入口を備えた内容積1.5のオートクレーブに仕込ん
だ。このフラスコ内を真空排気し、窒素ガスを3回バー
ジし、その後この混合物を110℃、2mmHgで30分間乾燥し
た。次いで、この混合物を窒素ガス雰囲気下、220℃で
1時間攪拌した。そして窒素ガス雰囲気下、275℃にお
いて攪拌した。フラスコから酢酸が徐々に抽出し、低溶
融粘度のポリエステルフラグメントが得られた。しかる
のち、温度320℃、0.5mmHgの条件で5時間攪拌した。
白色不透明の芳香族ポリエステルが得られた。このポリ
エステルは粘度測定用溶媒に不溶であった。
成形温度を300℃にした以外、実施例1と同様にファイ
バーを作成し評価した。結果を第2表に示す。
(実施例5) 220℃での攪拌時間を4時間にした以外、実施例4と同
様に重合、評価を行った。結果を第2表に示す。
(実施例6) 220℃での攪拌時間を8時間にした以外、実施例4と同
様に重合、評価した。結果を第2表に示す。
(比較例4) 実施例4における、220℃での攪拌時間をなくし、直接2
75℃に加熱した以外、実施例4と同様に重合、評価を行
った。結果を第2表に示す。
〔発明の効果〕 請求項1の発明においては、特定の反応温度、特定の反
応時間、特定の原料配合組成による第1工程の反応すな
わち(低温での酸分解反応)を行った後に、特定の温度
で反応すなわち(高温で酸分解反応)を行うという方法
を用いているので、得られる共重合芳香族ポリエステル
の引張強度および曲げ靱性を著しく向上させることがで
きる。
すなわち、本発明によると上記の改良された特性を有す
る実用上著しく優れた共重合芳香族ポリエステルを容易
に製造することができる実用上著しく有利な共重合ポリ
エステルの製造方法を提供することができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−132627(JP,A) 特開 昭64−79229(JP,A) 特開 昭63−66223(JP,A) 特開 昭63−199223(JP,A) 特開 昭62−267323(JP,A) 特開 昭62−250029(JP,A) 特開 昭60−186526(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル(A)とアシルオキシ芳香族
    カルボン酸(B)とを反応させて芳香族ポリエステルを
    製造するにあたり、該ポリエステル(A)と該アシルオ
    キシ芳香族カルボン酸(B)との反応を、該ポリエステ
    ル(A)のモル数を該ポリエステル(A)を構成する繰
    り返し単位を1分子として計算したモル数の値と定義し
    たときに該ポリエステル(A)10〜70モル%、該アシル
    オキシ芳香族カルボン酸(B)90〜30モル%(但し、該
    ポリエステル(A)と該アシルオキシ芳香族カルボン酸
    (B)の合計を前記した定義を用いて100モル%とす
    る。)の使用割合として行い、かつ第1工程として160
    ℃以上250℃未満の温度範囲で0.5〜8時間反応させ、そ
    の後250℃以上の温度で反応させることを特徴とする共
    重合ポリエステルの製造方法。
  2. 【請求項2】ポリエステル(A)が、次の一般式(1) [但し、式中、R1は炭素数4〜20であるシクロアルキレ
    ン基、炭素数1〜40であるアルキレン基または炭素数6
    〜16であるアリーレン基を表し、R2は炭素数2〜20であ
    るアルキレン基、または炭素数6〜20であるアリーレン
    基を表す。]で表される繰り返し単位からなるポリエス
    テルである請求項1記載の共重合ポリエステルの製造方
    法。
  3. 【請求項3】アシルオキシ芳香族カルボン酸(B)が、 次の一般式(2)、 一般式(3)、 一般式(4)、 、一般式(5) [但し、式(2)、式(3)、式(4)および式(5)
    中、R3はハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキル基
    もしくはアルコキシ基を表し、R4は炭素数1〜8のアル
    キル基を表し、式(3)中、Xは直接結合、−CH2−,
    −(CH2−, または−SO2−を表し;式(2)中、mは0〜4の整数
    を表し;式(3)中、kおよびjは、それぞれ独立に0
    〜4の整数を表し;式(4)中、sおよびtは、それぞ
    れ独立に0〜3の整数を表し;式(5)中、uは0〜4
    の整数を表し、vは0〜2の整数を表す。] で示される化合物の群から選ばれた1種または2種以上
    のアシルオキシ芳香族カルボン酸である請求項1または
    2記載の共重合ポリエステルの製造方法。
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