JPH0678142A - 画像処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリーカード等のデータ記憶手段に登録し
てある複写ジョブをレビューすることのできる機能を備
えた画像処理装置を提供すること。 【構成】 画像処理装置はメモリーカードからユーザ設
定ジョブ記憶手段内に格納されたユーザ設定ジョブの内
容を確認するためのレビュー表示機能があるのでメモリ
ーカードに登録したジョブを操作する前に、あらかじめ
ジョブの内容を確認することができ、無駄な操作、無駄
な試しの画像処理をする必要がなくなる。また、ユーザ
設定ジョブを呼び出す時またはレビューする時に、各ユ
ーザにとって理解しやすい文字情報等の付加情報として
ジョブ内容が表示できれば、呼び出し時、レビュー時の
確認作業を一層確実に行うことができる。また、ジョブ
をデータ記憶媒体に登録したことを、その登録後にレビ
ューすることで、確認でき、登録ミスを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、画像処理装置に関
し、特に複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像処理
装置の機能操作装置（ユーザーインターフェース）を用
いて使用するデータ記憶手段（メモリーカード等）を有
する画像処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、画像処理装置（以下、複写機とい
うことがある。）においては、複写機能の拡大により機
能操作装置が複雑化したため、複写ジョブ（入力機能）
の設定に手間がかかり、固定オペレーションを行うにも
毎回複雑なオペレーションをくり返さなければならな
い。そのため、複写ジョブの設定を手間をかけずに確実
に行うための手段として設定した複写ジョブをデータ記
憶媒体等（メモリーカード等）に登録し、登録してある
複写ジョブを機能操作装置を用いて指定することにより
操作する制御装置が開発されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のデータ
記憶媒体等（以下、メモリーカードと言うことがあ
る。）を有する複写機に採用されている方式では、メモ
リーカードに登録した複写ジョブの内容を予め確認する
手段が存在しないため、以下の欠点があった。

【０００４】（１）登録時：同一の複写ジョブを重複し
て登録することがあり、メモリーカードを効率良く使え
ない。 （２）呼出し時：オペレータが呼び出し対象としている
複写ジョブが、どこに登録したジョブであるかはオペレ
ータの記憶に頼るしかない。そのため、オペレータは次
のような２つの方法により呼び出すしかなかった。 当たりをつけて登録したジョブを呼び出し、試しコピ
ーをとってその内容を確認する方法。 当たりをつけて登録したジョブを呼び出し、呼び出し
たジョブを確認して、機能操作装置の操作により機能の
設定内容を確認する方法。この場合には、もし、当たり
をつけた登録ジョブが目的のジョブとは異なっていて
も、呼び出し前の複写モードは復元できないので、ま
た、最初から操作をやり直す必要があった。 上記、の方法により対象とする登録ジョブを検知す
るしかなかったため、無駄なオペレーション、無駄なコ
ピーが発生していた。

【０００５】（３）削除時：前記呼出し時と同様な方法
でしか削除対象の複写ジョブを確認できないため、誤削
除および無駄なコピーやオペレーションが発生してい
た。そこで本発明の目的は、メモリーカード等のデータ
記憶手段に登録してある複写ジョブをレビューすること
のできる機能を備えた画像処理装置を提供することであ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
構成によって達成される。すなわち、ユーザ設定ジョブ
記憶手段に登録されたユーザが設定した画像処理ジョブ
を指定することで当該ジョブを実行できる画像処理装置
において、ユーザ設定ジョブ記憶手段内に格納されたユ
ーザ設定ジョブの内容を確認するためのレビュー表示を
する表示手段を備えた画像処理装置、または、ユーザ設
定ジョブ記憶手段に登録されたユーザが設定した画像処
理ジョブを指定することで当該ジョブを実行できる画像
処理装置において、ユーザ設定ジョブ記憶手段にはユー
ザが指定する文字データをユーザ設定ジョブの付加情報
として登録できる付加情報登録手段を備え、かつ、該付
加情報を表示する表示手段とを備えた画像処理装置であ
る。ここで、前記ユーザー設定ジョブ記憶手段には画像
処理ジョブ用のデータが格納された着脱自在なデータ記
録媒体から当該データを格納することができる。

【０００７】

【作用】本発明の画像処理装置はメモリーカード等のデ
ータ記録媒体等からユーザ設定ジョブ記憶手段内に格納
されたユーザ設定ジョブの内容を確認するためのレビュ
ー表示機能があるのでメモリーカードに登録したジョブ
を操作する前に、あらかじめジョブの内容を確認するこ
とができ、無駄な操作、無駄な試しの画像処理をする必
要がなくなる。

【０００８】また、ユーザ設定ジョブを呼び出す時また
はレビューする時に、各ユーザにとって理解しやすい文
字情報等の付加情報としてジョブ内容が表示できれば、
呼び出し時、レビュー時の確認作業を一層確実に行うこ
とができる。また、一枚のメモリーカード等のデータ記
憶媒体を複数の人で使用している場合には、各人が自分
の登録したジョブを確認した上で、間違いなく画像処理
装置を使用することができる。さらに、ジョブをデータ
記憶媒体に登録したことを、その登録後にレビューする
ことで、確認でき、登録ミスを防止できる。

【０００９】

【実施例】本発明の実施例を図面と共に説明する。図１
にはＭＰＵを用いた本実施例の複写機全体の制御システ
ム構成を示す。すなわち、図１のシステム構成図は制御
手段として複写機のプログラムを実行するもので、ＭＰ
Ｕ１をコントローラとして、制御用プログラムを格納す
るＲＯＭ２、ＲＡＭ３および不揮発性ＲＡＭ（ＮＶＭ）
４がアトレス／データのバスライン５に接続され、ま
た、このバスライン５にはシリアル通信ポート６、デー
タ記憶媒体ソケット７および入出力ポート８が接続され
ている。シリアル通信ポート６には表示装置を兼ねる機
能操作装置９が接続され、データ記憶媒体ソケット７に
はメモリーカード等が装着される。

【００１０】そして、データ記憶媒体ソケット７にメモ
リーカードを入れ、メモリーカードに格納されているジ
ョブを呼び出すとカードからＲＡＭ３にデータを格納
し、同時に表示装置兼用の機能操作装置９にそのジョブ
の種類等の主要なモードが表示される。本実施例では機
能操作装置９としてＬＣＤ画面の下層に配置されるタッ
チキーを用いるので、機能操作装置９は表示装置として
の機能も備えている。また、メモリーカードから読み出
されたデータはユーザが機能操作装置９を操作すること
で、複写機の出力制御部（図示せず）を介して複写デー
タとして用紙に出力される。

【００１１】メモリーカード内の登録データの読み出し
により、そのジョブの種類等の主要なモードは表示装置
に表示される。その表示装置を用いて本実施例のメモリ
ーカードを用いるジョブメモリーのレビュー機能の一例
を図２〜図１１に示すＬＣＤ画面により説明する。

【００１２】まず、メモリーカードにデータを登録する
手順を説明する。応用コピー画面の初期画面である図２
（ａ）のＬＣＤ画面上のジョブメモリーボタンを選択す
ると図２（ｂ）に示す画面になり、メモリー１、２、３
にジョブが既に登録されていることが分かる。なお、こ
の画面にレビューボタンがあることが本実施例の特徴で
ある。次いで登録ボタンを選択すると新たに登録できる
メモリーボタン４が表示される（図２（ｃ））。このと
きメモリー１、２、３にはジョブが登録できない状態と
なる。メモリーボタン４を選択するとメモリーカード内
にデータが登録される（図３（ａ））。登録が終了する
とメモリー１〜４に登録されたことを表示する画面（図
３（ｂ））となり、次いで終了ボタンをおすと初期画面
に戻る（図３（ｃ））。

【００１３】次にメモリー４に登録したジョブメモリー
のレビュー操作について図４〜図５により説明する。図
２（ａ）の初期画面からジョブメモリーボタンを選択す
ると図４（ａ）に示すメモリー４を含むメモリー１〜４
にジョブが登録されていることが表示されるので、ここ
でレビューボタンを選択し（図４（ｂ））、次いでメモ
リーボタン４を選択すると図４（ｃ）に示すメモリー４
に登録したデータのジョブ内容が表示される。本実施例
ではジョブは一画面上に表示し切れないので、続くボタ
ンを選択すると図５（ａ）に示す画面となる。表示項目
がなくなると続くボタンは選択不可能な状態になる。こ
うしてメモリー４内に登録したデータのジョブ内容が確
認でき、無駄なコピー等の誤操作を防げる。

【００１４】メモリー４内に登録したデータが目的とす
るジョブデータであることを確認すると、終了ボタンを
選択して図２（ａ）の初期画面に戻した後に呼出しボタ
ンとメモリーボタン４を選択すると（図５（ｂ）〜
（ｃ））当該メモリー４中のデータが呼び出されてコピ
ー可能な状態となる。

【００１５】次に、ジョブメモリーのレビューの後に必
要でなくなったメモリデータの削除の手順について図６
で説明する。図４（ａ）〜図５（ａ）に示したジョブメ
モリーのレビューの結果、メモリー４内に登録したメモ
リーデータが不要になると、図４（ａ）に示す画面で削
除ボタンを選択し（図６（ａ））、次いでメモリーボタ
ン４を選択すると、当該メモリー中のデータは削除され
る。この結果、削除操作の終了後のジョブメモリー画面
には図６（ｃ）のようにメモリー４のボタンが削除され
た状態となる。上記手順の内、レビューのための手順の
フローチャートを図７に示す。

【００１６】次にジョブメモリーのレビュー時にユーザ
が指定する文字データをジョブメモリーの付加情報とし
て登録できるＬＣＤ画面を用いた付加情報の登録の手順
を図８〜図９により説明する。図２（ｃ）と図３（ａ）
に示すようにメモリー４にジョブを登録する場合に、こ
のメモリー４のジョブの内容について、ユーザが覚え易
い等の自分に都合の良い付加情報としての文字を入力す
ることができる。すなわち、図８（ａ）の初期画面から
ジョブメモリーを選択して（図８（ｂ））、登録ボタン
を選択し、メモリー４に新たなジョブを登録する（図８
（ｃ））。ついで、図９（ａ）のようにメモリー４を選
択すると図９（ａ）の画面が表示され、アルファベット
文字ボタンにより付加情報、例えば「ＳＨＩＮＯＨＡＲ
Ａ１」を入力する（図９（ｂ））。次いで、終了ボタン
を選択するとメモリー４の見出し等として使用できる付
加情報が登録される（図９（ｃ））。このメモリー４を
呼び出す場合には図１０（ａ）の画面から呼出しボタン
を選択し、図１０（ｂ）の画面が表示されるとメモリー
ボタン４を選択する。その結果、図１０（ｃ）の画面が
表示され、付加情報によりユーザ自身が登録したデータ
である等の確認ができる。ここで実行ボタンを選択する
と（図１１）、メモリー４内のデータが呼び出され、呼
び出しが終了するとデータのコピーが実行できる。ま
た、図１０（ｃ）に示す画面によりメモリー４のデータ
の付加情報を確認した段階で、取消しボタンを選択する
とメモリーボタンの確認を終了させることができる。こ
のメモリーデータを削除する場合には図１０（ｂ）で削
除ボタンを選択し、メモリー４のボタンを選択して、図
１０（ｃ）が表示された後で、実行ボタンを選択する。
こうして、メモリー４内のデータは付加情報とともに削
除される。

【００１７】なお、前記付加情報として本実施例はアル
ファベットを用いたがユーザーにとって使い易い、また
は覚え易い付加情報ならなんでもよく、例えば平仮名、
片仮名、または特定のロゴマーク等を使用しても良い。
また、図８〜図１１に示すジョブメモリー呼び出し、登
録、削除のための表示画面に図２〜図７で説明したレビ
ューボタンをさらに加えて、レビューボタンを選択した
時に前記図１０（ｃ）に示すような付加情報表示を行っ
てもよい。

【００１８】上記手順のフローチャートを図１２に示
す。本実施例ではメモリーカードのデータの登録、読み
出し、削除の機能に加えて、レビューが可能であるの
で、メモリーカード登録ジョブを操作する前に、あらか
じめジョブの内容を確認することができ、無駄な操作、
無駄な試しコピーをする必要がなくなり、また、一枚の
メモリーカードでも多数のユーザで共用できる。また、
メモリーデータ呼び出し時またはレビュー時に、各ユー
ザにとって理解しやすい文字情報として表示できれば、
呼び出し時、レビュー時の確認作業が一層確実に行え
る。

【００１９】このメモリーカードのジョブ内容の確認
（レビュー）は複写機本体の設定を変えることなく行え
る。また、一枚のメモリーカードを複数の人で使用して
いる場合には、各人が自分の登録したジョブを確認した
上で、間違いなく複写機を使用することができる。さら
に、ジョブをメモリーカードに登録したことを、その登
録後にレビューすることで、確認でき、登録ミスを防止
できる。また、本発明はメモリーカード、ＩＣカードだ
けでなく、画像処理装置本体にユーザー設定可能なジョ
ブ設定手段をもつ場合にも適用できる。

【００２０】

【発明の効果】本発明は以上のようにデータ記憶媒体等
に登録された画像処理ジョブのレビュー機能だけではな
く、自由な文字情報を付加でき、その情報を表示する機
能を有することにより、登録後の画像処理ジョブ内容の
確認等の大きな手助けとなり、データ記憶媒体の有効利
用およびデータ記憶媒体等に対する操作の効率が向上す
ることができるなどの効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例の複写機の制御システム構
成図である。

【図２】 本発明の一実施例の複写機のジョブメモリー
へユーザ設定ジョブを登録する手順を示す表示画面を示
す図である。

【図３】 本発明の一実施例の複写機のジョブメモリー
へユーザー設定ジョブを登録する手順を示す表示画面を
示す図である。

【図４】 本発明の一実施例の複写機のジョブメモリー
のレビューをする手順を示す表示画面を示す図である。

【図５】 本発明の一実施例の複写機のジョブメモリー
のレビューの後、そのジョブを呼び出す手順を示す表示
画面を示す図である。

【図６】 本発明の一実施例の複写機のジョブメモリー
のレビューの結果、そのメモリージョブを削除する手順
を示す表示画面を示す図である。

【図７】 本発明の一実施例の複写機のジョブメモリー
のレビューの手順を示すフローチャートである。

【図８】 本発明の一実施例の複写機のジョブメモリー
の付加情報を加えて登録する手順を示す表示画面を示す
図である。

【図９】 本発明の一実施例の複写機のジョブメモリー
の付加情報を加えて登録する手順を示す表示画面を示す
図である。

【図１０】 本発明の一実施例の複写機の付加情報を加
えて登録したジョブメモリーを呼び出す手順を示す表示
画面を示す図である。

【図１１】 本発明の一実施例の複写機の付加情報を加
えて登録したジョブメモリーを呼び出す手順を示す表示
画面を示す図である。

【図１２】 本発明の一実施例の複写機の付加情報を加
えて登録したジョブメモリーを呼び出す手順を示すフロ
ーチャートである。

【符号の説明】

１…ＭＰＵ、２…ＲＯＭ、３…ＲＡＭ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ユーザ設定ジョブ記憶手段に登録された
   ユーザが設定した画像処理ジョブを指定することで当該
   ジョブを実行できる画像処理装置において、 ユーザ設定ジョブ記憶手段内に格納されたユーザ設定ジ
   ョブの内容を確認するためのレビュー表示をする表示手
   段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
2. 【請求項２】 ユーザ設定ジョブ記憶手段に登録された
   ユーザが設定した画像処理ジョブを指定することで当該
   ジョブを実行できる画像処理装置において、 ユーザ設定ジョブ記憶手段にはユーザが指定する文字デ
   ータをユーザ設定ジョブの付加情報として登録できる付
   加情報登録手段を備え、かつ、該付加情報を表示する表
   示手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
3. 【請求項３】 ユーザー設定ジョブ記憶手段には画像処
   理ジョブ用のデータが格納された着脱自在なデータ記録
   媒体から当該データが格納されることを特徴とする請求
   項１または２記載の画像処理装置。