JPH0677323B2

JPH0677323B2 - 光学的記録再生装置

Info

Publication number: JPH0677323B2
Application number: JP61116738A
Authority: JP
Inventors: ▲吉▼男青木
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1986-05-20
Filing date: 1986-05-20
Publication date: 1994-09-28
Anticipated expiration: 2009-09-28
Also published as: JPS62271228A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、ディスク状記録媒体に記録されている信号を
光学的に読み取り、或は記録媒体に信号を光学的に記録
する為の記録再生装置に関するものである。

（従来の技術）近年、第４図に示す如く、対物レンズ（13）等の光学系
が装備された移動台（10）を、回転するディスク（14）
の半径方向に移送して、ディスク（14）の信号面に書き
込まれた音声信号を光学的に読み取る装置が知られてお
り、デジタルオーディオディスクプレーヤとして実用化
に至っている。

尚、対物レンズ（13）は、可動コイルを具えた対物レン
ズ駆動装置（図示省略）を介して移動台（10）上に支持
され、該駆動装置によって対物レンズ（13）の向きを僅
かに変化させ、後述のビームスポットの位置を所定の信
号トラック上に設定するのである。

回転するディスク（14）の信号面には、信号トラックが
渦巻き状に形成され、第３図に示す如く一列に並んだ多
数のピット（16）によって信号トラック（15）が形成さ
れている。

所謂３ビーム方式の光学的記録再生装置に於いては、前
記光学系からは３本の光ビームが発せられ、第３図に示
す如く信号面には主ビームスポット（17）及び一対の副
ビームスポット（18）（18）が形成される。主ビームス
ポット（17）は再生すべき信号トラック（15）上を走査
して記録信号を読み取り、副ビームスポット（18）（1
8）は該信号トラック（15）の中心線から僅かにずれた
位置を走査し、主ビームスポット（17）の信号トラック
（15）に対する位置ズレｄを表わすトラッキングエラー
信号（トラバース信号）が検出される。

該トラッキングエラー信号に基づいて前記対物レンズ駆
動装置の制御が行なわれる。

上記記録再生装置に於いては、飛び越し選曲等の際に、
移動台（10）を高速で移動させて光学系を所望のトラッ
ク上に設定する為、駆動手段としてリニアモータ（１）
が使用されている（例えば特開昭59-142782号参照）。

一般にリニアモータ（１）は、駆動電圧の制御によって
は正確な動作速度に設定することが困難である為、従来
より速度センサー（11）及びフィードサーボ回路からな
る速度制御手段を装備し、これによってリニアモータ
（１）の動作速度を所定値に設定することが行なわれて
いる。該速度センサー（11）としては、例えば可動コイ
ルとステータとを組合わせてなる速度渦電流検出方式の
ものが使用可能である。

特にデジタルオーディオディスクプレーヤの如き光学的
記録再生装置に於いては、光学系の位置を迅速且つ高精
度に所定位置に設定する必要があるから、感度の良好な
速度センサーが不可欠である。

（解決しようとする問題点）ところが、速度センサー（11）の装備によって装置が大
形化、複雑化するばかりでなく、リニアモータ（１）が
駆動すべき可動部の重量が増加し、リニアモータ（１）
の加速性能が低下する問題があった。

（問題点を解決する為の手段）出願人は、従来は不可欠であった速度センサー（11）を
省略することに成功し、これによって上記問題点を解決
した。

本発明に係る光学的記録再生装置に於いて、リニアモー
タ（１）の制御手段には、移動台（10）が移動する際に
光学系によって検出されたトラッキングエラー信号を波
形整形してトラッキングエラー信号と同一周波数のパル
ス信号を作成するパルス作成手段と、パルス作成手段か
ら得られるパルス信号を該パルス信号の周波数に比例し
たレベルの速度信号ｖに変換するパルス／速度変換器
（６）と、パルス／速度変換器（６）から得られる速度
信号ｖと所定の目標速度とを比較して、移動台（10）を
所定の目標速度で移動させるための制御信号を作成し
て、リニアモータ（１）のドライブ回路（８）へ供給す
るフィードサーボ回路（７）とが装備されている。

（作用）リニアモータ（１）が起動して、移動台（10）がディス
ク（14）の半径方向に移動を開始すると、光学系から発
せられるビームは信号トラックを直交する方向に順次横
切り、ビームスポットは、信号面上のピット部分とピッ
トの無い鏡面部分とを交互に通過する。

これに伴って、光学系からはビームスポットが信号トラ
ック（15）上を通過する毎に変動するサインカーブ状の
トラッキングエラー信号ａ（第２図（ａ））が得られ
る。該トラッキングエラー信号ａは、リニアモータ
（１）の速度が増すにつれて周波数が高くなり、逆にリ
ニアモータ（１）が減速するにつれて周波数が低くな
る。

該トラッキングエラー信号ａは速度制御部に入力され、
例えばトラッキングエラー信号ａの周波数に比例したレ
ベルの速度信号ｖに変換される。

該速度信号ｖは、例えば目標速度を表わす信号との偏差
信号に変換され、該偏差信号によってリニアモータ
（１）のドライブ回路（８）が制御されるのである。

（発明の効果）本発明に係る光学的記録再生装置に於いては、光学系が
検出するトラッキングエラー信号に基づいてリニアモー
タの制御が行なわれるから、従来の如き速度センサーは
不要である。又、トラッキングエラー信号としては、従
来の光学的記録再生装置に於いてもトラッキングサーボ
機構（例えば前記対物レンズ駆動装置）の制御信号とし
て用いられているトラッキングエラー信号をそのまま使
用することが出来る。

従って、本発明に係る光学的記録再生装置は、従来装置
にくらべて構成が簡易であり、小型化が可能である。

然も、速度センサーの省略により、装置の可動部が軽量
化され、リニアモータの加速性能が向上する。

（実施例）第１図は、本発明に係る光学的記録再生装置の一実施例
を示している。

操作パネルを具えた操作系（２）には、CPU、ROM等から
構成されたマイクロプロセッサ（３）が連繋し、該マイ
クロプロセッサ（３）は後述の信号処理回路（９）から
送られてくる情報及び操作系（２）からの指令を解読し
て、後述の速度制御部をコントロールする。

リニアモータ（１）にはドライブ回路（８）から駆動電
圧が印加される。

前記移動台（10）がディスク半径方向に移動することに
より、前記の対物レンズ等から構成されたフォトピック
アップ（12）が信号面を走査し、該フォトピックアップ
（12）の出力信号はプリアンプ（30）によって増幅さ
れ、第２図（ａ）に示す如きトラッキングエラー信号ａ
が作成される。

該トラッキングエラー信号ａは信号処理回路（９）及び
下記速度制御部に入力される。

信号処理回路（９）は、トラッキングエラー信号から移
動台（10）の移動距離を表わす信号を作成し、マイクロ
プロセッサ（３）へ送出する。

速度制御部は、トラッキングエラー信号ａを波形整形し
て該トラッキングエラー信号と同一周期T₁のパルス信号
ｂ（第２図（ｂ））を作成するローパルスフィルター
（４）及びコンパレータ（５）と、該パルス信号に信号
処理を施してトラッキングエラー信号ａの周波数に比例
したレベルの速度信号ｖに変換するパルス／速度変換器
（６）と、該速度信号ｖと目標速度とを比較して制御偏
差信号を作成すると共に該偏差信号に基づいてリニアモ
ータ（１）のドライブ回路（８）に対する制御信号を作
成するフィードサーボ回路（７）とから構成される例えば、リニアモータ（１）の速度が目標速度に比べて
低い場合は、フィードサーボ回路（７）からはリニアモ
ータ（１）を加速する為の制御信号がドライブ回路
（８）に入力される。

この結果リニアモータ（１）の速度が上昇すると、トラ
ッキングエラー信号ａは周波数が増加し、コンパレータ
（５）からは、第２図（ｃ）に示す如く前記パルス信号
ｂの周期T₁よりも短い周期T₂のパルス信号ｂ′が得られ
る。

この結果、フィードサーボ回路（７）が作成する偏差信
号は減少することになる。

最終的にリニアモータ（１）の速度が目標速度に一致す
ると、フィードサーボ回路（７）が作成する偏差信号は
零となり、リニアモータ（１）は所定の一定速度で駆動
されることになる。

上記光学的記録再生装置に於いては、簡易な電気回路の
装備により、従来は不可欠であった速度センサーを省略
することが出来るから、装置の小形化、軽量化が可能で
ある。

尚、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求
の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である
ことは勿論である。

例えば、フィードサーボ回路（７）による速度制御は、
一定の目標速度に設定する方式のみならず、移動距離の
前半は高速、後半は低速に設定する等、種々の速度制御
が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る光学的記録再生装置の回路構成を
示すブロック図、第２図は回路動作を説明するタイミン
グチャート、第３図は信号面の拡大平面図、第４図は従
来の光学的記録再生装置の要部を示す一部破断平面図で
ある。（１）……リニアモータ、（10）……移動台（13）……対物レンズ、（14）……ディスク

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】光学的に信号を記録し或は再生する為の光
学系が装備された移動台（10）を、記録媒体となるディ
スク（14）の半径方向に駆動するリニアモータ（１）
と、該リニアモータ（１）を制御して前記光学系を所定
のトラック位置に設定する為の制御手段とを具えた光学
的記録再生装置に於いて、該制御手段には、移動台（10）が移動する際に光学系によって検出された
トラッキングエラー信号を波形整形してトラッキングエ
ラー信号と同一周波数のパルス信号を作成するパルス作
成手段と、パルス作成手段から得られるパルス信号を該パルス信号
の周波数に比例したレベルの速度信号ｖに変換するパル
ス／速度変換器（６）と、パルス／速度変換器（６）から得られる速度信号ｖと所
定の目標速度とを比較して、移動台（10）を所定の目標
速度で移動させるための制御信号を作成して、リニアモ
ータ（１）のドライブ回路（８）へ供給するフィードサ
ーボ回路（７）とが装備されていることを特徴とする光学的記録再生装
置。