JPH0675246U - 椅子の傾動構造 - Google Patents

椅子の傾動構造

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JPH0675246U
JPH0675246U JP1614893U JP1614893U JPH0675246U JP H0675246 U JPH0675246 U JP H0675246U JP 1614893 U JP1614893 U JP 1614893U JP 1614893 U JP1614893 U JP 1614893U JP H0675246 U JPH0675246 U JP H0675246U
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JP
Japan
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tilting
seat
frame
seat frame
chair
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Application number
JP1614893U
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English (en)
Inventor
正弘 伊藤
Original Assignee
東海金属工業株式会社
株式会社ライオン事務器
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Abstract

(57)【要約】 【目的】傾動時における座席前部の上動を抑えて、傾動
時において、十分にリラックスした姿勢をとることので
きる椅子の傾動構造を提供すること。 【構成】脚支柱2の上端に取り付けられた固定枠体5
と、この固定枠体5の上部の付勢手段10を介して後傾
動可能に弾性変形可能なシートフレーム22を設けた椅
子において、前記固定枠体5には前部に延出するスライ
ド片19を設けるとともに、前記シートフレーム22の
前部22a下面には前記スライド片19と摺動可能に係
合部24を設けてシートフレーム22b前部の上動を規
制すること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、椅子の傾動装置に関し、とくに座席前方の高さを変化させずに後 傾時においてリラックスした姿勢を得ることができる椅子の傾動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、椅子の傾動装置は、座席の下部の中央あるいはやや前よりを回転支点と して、スプリングが装着され、座席後方に荷重が掛かった際に、座席と背もたれ が後傾するのに対してスプリングが伸長することにより、後傾方向の反対方向に 座席等を復元しようと弾性的に作用して、着座者の後傾姿勢を維持するものであ る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、座席全体が後傾するため、座席前部が着座者の大腿部の裏側を 圧迫し、また脚先が上がってしまって不安定な姿勢になりかねない。このような 不安定な姿勢や体の一部の圧迫はリラックス感に大きく影響することになる。し たがって、安定した後傾姿勢を得るとともに、大腿部を圧迫しないためには、座 席後部と背中のみが後傾するのが望ましい。
【0004】 そこで、本考案では、傾動時における座席前部の上動を抑えて、傾動時におい て、十分にリラックスした姿勢をとることのできる椅子の傾動構造を提供するこ とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、本考案では、脚支柱の上端に取り付けられた固定枠体と、この固定 枠体の上部の付勢手段を介して後傾動可能に弾性変形可能なシートフレームを設 けた椅子において、前記固定枠体には前部に延出するスライド片を設けるととも に、前記シートフレームの前部下面には前記スライド片と摺動可能に係合部を設 けてシートフレーム前部の上動を規制する構成とした椅子の傾動構造を手段とす る。
【0006】
【作用】
上記構成としたことにより、スライド片に対してシートフレーム前部がスライ ド移動可能であるため、シートフレームの前部がシートフレームの後傾に伴って 上動しようとしても、スライド片の後方にスライドするように規制されるととも にシートフレームが弾性を有してたわむため座席の前部は上動しない。
【0007】
【実施例】
以下に、本考案の一実施例について図1ないし図4に基づいて説明する。 図1には、本考案にかかる椅子1の着座部の前後方向の断面図が示されている 。 椅子1には、下端に図示しないキャスタを備えた脚支柱2の上端側に、傾動装 置4、傾動フレーム14さらにはシートフレーム22とクッション体25とから なる座席体26が取り付けられている。
【0008】 傾動装置4は、脚支柱2の上端部に上向き開放の断面コの字状に形成された固 定枠体5の凹部5aに収められている。固定枠体5は、脚支柱2から座席体26 前方側に突き出るように形成されている。 傾動装置4は、2本の取り付けピン6a、6bと2本のスプリング7a、7b 、連結片9等から構成されている。 2本の取り付けピン6a、6bは、固定枠体5の凹部5a内の座席前方側、座 席後方側とに平行状に架け渡されている。 後方ピン6bは脚支柱2よりもやや後方に枠体5に固定され、前方ピン6aは 脚支柱2よりも所定の距離前方側に上方から回動可能に支持されて、それぞれ座 席の幅方向に平行に取り付けられている。
【0009】 さらに、図2に示すように、各2本のピン6a、6bの所定の位置には脚支柱 2を挟むようにして2本のスプリング7a、7bが左右に並んで平行に架け渡さ れている。スプリング7a、7bは所定の長さで椅子の傾動に適する所定の弾性 を有するものが選択される。 各スプリング7a、7bの両端には前後のピン6a、6bに取り付けられる孔 部を有する鉤片8が取り付けられており、この鉤片8を介してほとんど伸長され ていない初期状態で装着されている。
【0010】 前方ピン6aの左右端には、溶接等により板状の2個の連結片9が固定されて いる。連結片9の上方の座席後方には、前方ピン6aの後方側に平行に凹部内の 上方に取り付けられた補助軸に当接する部分を有している。さらに、連結片9の 上端が前方ピン6aの上方に位置する傾動板10の下面に溶接等により固定され ている。
【0011】 傾動板10は、固定枠体5の幅よりも広くほぼ座席の幅に相当する長さの細長 い板状に形成され、前方ピン6aのほぼ真上に水平状に位置している。この傾動 板10の中心寄りには固定枠体5の幅に相当する間隔をおいてプラスチック製で 円筒形状の傾動板支持部材11がその中心に傾動板10を嵌合するように取り付 けられている。そして、2個の支持部材11は固定枠体5の左右側の所定の部分 を一部半円状に形成された支持部材凹部12にはめ込まれるとともに、支持部材 11の上半分を帯状でそのはみ出し部分に倣う形状の押さえ片13により回動可 能に固定されている。 すなわち、傾動板10は、固定枠体5の左右に架け渡されて、その位置で傾動 可能に形成され、さらに後傾の際には、前方ピン6aを介してスプリング6a、 6bにより復元状態に付勢された付勢手段となっている。 このように形成された傾動板10は、傾動フレーム14の一部を構成している 。
【0012】 傾動フレーム14は、着座者の臀部さらには腰及び背中の下方側を支持するた めのものである。。 この傾動フレーム14は、側面視略L字状であり、その外形形状に沿う枠体1 6と特に臀部付近の荷重を支持するための補強板17から構成されている。 そしてその傾動フレーム14の前端部の枠体16aは、前記した連結片9の上 端に接合された傾動板10を構成することから、傾動フレーム14の回転中心と なっている。
【0013】 一方、傾動板10前方には、スライド片19が溶接により固定枠体5に一体に 固定されている。 スライド片19は略板状で、着座者の大体部の裏側を支持するように固定枠体 5から延出されて形成され、左右に張り出たヒレ部20が形成されている。 このように、傾動フレーム14は連結片9を介して後傾可能に形成され、スラ イド片19は固定枠体5に一体に固定され、傾動装置4のスプリング7a、7b の伸縮には連動しない構成となっている。
【0014】 さらに、この傾動フレーム14にはクッション体25及び表皮が取り付けられ るシートフレーム22が取り付けられている。このシートフレーム22は、プラ スチック等の弾性を有する素材からほぼ座席全体の形状に相当する形状に形成さ れている。 このシートフレーム22の背中、腰及び臀部に対応するシートフレーム後部2 2aはビス等により後方フレーム15に一体に取り付けられ、後方フレーム15 の傾動の際には、これに一体して傾動するようになっている。 反対に着座者の大腿部下部の裏側に相当するシートフレーム前部22bの裏面 には、図4(a)に示すような断面略コの字状の2個のスライドレール24がシ ートフレーム前部22bの左右寄りに一定の間隔をおいて形成されている。各ス ライドレール24は、開口側が向き合うようになっており、各溝部24aがスラ イド片19のヒレ部20を挟むようにしてスライド片19に取り付けられている 。したがって、シートフレーム前部22bはスライド片19と完全に一体でなく 、スライドレール24を介してスライド片19に対して前後にスライド可能に一 体化されている。 なお、各スライドレール24の前端側は、ヒレ部20の抜け止めのために壁が 形成されている。
【0015】 次に、椅子の傾動構造を以上のように構成したことによる、椅子の後傾動にお ける作用効果について説明する。 図4(b)に示すように、着座者が体重を後方に移動させ、後傾姿勢を取ろう とする場合には、荷重により、回転中心である傾動フレーム14の枠体前部16 a(傾動板10)がスプリング7a、7bの復元力に反発しつつ後方に傾動する のに連動して、当該フレーム14に一体化されたシートフレーム22が後傾する 。 この際、スライド片19に一体化されたシートフレーム前部22bには、シー トフレーム後部22aのの後傾に伴い上動しようとする力が作用する。しかしな がら、この前部22bは後傾する傾動フレーム14でなく、固定枠体5に固定さ れて傾動しないスライド片19にスライド可能に取り付けされている。 したがって、上動しようとする力は、スライドレール24を介してシートフレ ーム前部22bを後方側にスライドさせるように働くことになる。すなわち、弾 性を有したシートフレーム22が傾動板10付近でしなって、シートフレーム2 2の後部22aだけが後傾し、前部22bはスライド片19に対して後方に位置 するのみで、上動することはない。
【0016】 このように、傾動フレーム14と一体に後傾しようとしてシートフレーム前部 22bを上動させようとする力を、シートフレーム22の弾性と、シートフレー ム前部22bに設けたスライドレール24によってシートフレーム前部22bを 後方側にスライドすることにより受け止めて、座席前部の上動を抑えることがで きた。 この結果、傾動させた状態において、着座者の大腿部の裏側が座席前部により 圧迫されないため、傾動時において姿勢が安定し、真にリラックスした状態を得 ることができる。
【0017】 また、上述のように簡易な構造により、前部の上動を抑えた後傾姿勢を得るこ とができるため、組み立て作業も複雑化せず、部品数も抑えることができ、低コ ストで良好な品質の傾動構造となっている。
【0018】 なお、本傾動装置4に使用したスプリング7a、7bの代わりに、弾性を有し て伸縮可能な付勢部材や、あるいはガススプリング等の伸縮調節可能な付勢部材 であってもよい。 また、シートフレーム前部22bの裏側に設けたスライドレールは、前方側フ レーム19のヒレ部20に対してスライド可能に係合できればよく、単なる溝形 状あるいはシートフレーム22の裏面の一部が突出してヒレ部20をはめ込み可 能となっていてもよい。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、後傾可能な傾動フレームと固定された スライド片とにより、傾動フレームの前端において付勢手段と連結して後傾可能 とし、シートフレームの前部を後傾しないスライド片にスライド可能に係合させ ることにより、後方側フレームに連動してして上動しようとするシートフレーム 前部を弾性により撓ませるとともに後方にスライド移動させることができる。こ のため、シートフレーム前部はスライド片の高さに維持され、シートフレーム後 部のみが後傾することにより、後傾時においてリラックスした姿勢をとることが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】椅子の傾動板を中心とした傾動装置、フレー
ム、シートフレームの断面図である。
【図2】図1の上面視を示した図である。
【図3】図1の前面視を示した図である。
【図4】シートフレーム前部とスライド片のヒレ部との
関係を示した断面図と、傾動時における作用を示した図
とを組み合わせた図である。
【符号の説明】
1…椅子 2…脚支柱 5…固定枠体 10…付勢手段(傾動板) 19…スライド片 22…シートフレーム 24…係合部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚支柱の上端に取り付けられた固定枠体
    と、この固定枠体の上部の付勢手段を介して後傾動可能
    に弾性変形可能なシートフレームを設けた椅子におい
    て、 前記固定枠体には前部に延出するスライド片を設けると
    ともに、前記シートフレームの前部下面には前記スライ
    ド片と摺動可能に係合部を設けてシートフレー前部の上
    動を規制する構成とした椅子の傾動構造。
JP1614893U 1993-04-01 1993-04-01 椅子の傾動構造 Pending JPH0675246U (ja)

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JP1614893U JPH0675246U (ja) 1993-04-01 1993-04-01 椅子の傾動構造

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JP1614893U JPH0675246U (ja) 1993-04-01 1993-04-01 椅子の傾動構造

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JPH0675246U true JPH0675246U (ja) 1994-10-25

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ID=11908424

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JP1614893U Pending JPH0675246U (ja) 1993-04-01 1993-04-01 椅子の傾動構造

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03242113A (ja) * 1986-04-10 1991-10-29 Steelcase Inc 椅子

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03242113A (ja) * 1986-04-10 1991-10-29 Steelcase Inc 椅子

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