JP2601906Y2 - 椅子における背もたれ装置 - Google Patents

椅子における背もたれ装置

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JP2601906Y2
JP2601906Y2 JP1992050254U JP5025492U JP2601906Y2 JP 2601906 Y2 JP2601906 Y2 JP 2601906Y2 JP 1992050254 U JP1992050254 U JP 1992050254U JP 5025492 U JP5025492 U JP 5025492U JP 2601906 Y2 JP2601906 Y2 JP 2601906Y2
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backrest
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JP1992050254U
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JPH0611546U (ja
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宗一郎 永島
勝 中迫
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Itoki Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、椅子における背もたれ
装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】椅子に腰掛けた人が背もたれにもたれ掛
かった場合、腰部はあまり動かずに背中が後方に大きく
移動することになるため、背もたれの下部と人の腰部と
の間に隙間が生じて、人のシャツが上向きに引っ張られ
たり、フィット感が低下したりすると言う問題があっ
た。
【0003】そこで、椅子に座った人が上半身を後傾さ
せた状態で背もたれを腰部にフィットさせることが行わ
れており、その一例として先行技術としての実公昭63-1
0765号公報には、背もたれを、中途高さ部位を中心にし
て側面視で屈曲するように形成し、背もたれの上部に人
がもたれ掛かると、その屈曲部が前方に突出するように
構成して、背もたれの屈曲部で人の腰部を支持するよう
にした考案が記載されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この先行技術
では、人が背もたれにもたれ掛かると、当該背もたれは
直ちに屈曲し始めるため、背もたれの屈曲部が前向き凸
状に過度に突出する傾向を呈して、人の腰部に圧迫感を
与える場合があると言う問題があった。また、背もたれ
が屈曲するたびに、クッション体及びこれを覆う表面シ
ートには上下方向の引っ張り力が生じるため、クッショ
ン体及び表面シートの耐久性が低いと言う問題もあっ
た。更に、実公平2-1075号公報には、背もたれの上部が
後傾する椅子において、背もたれの下部の前面に腰当て
板を重ね合わせ、人が背もたれに凭れ掛かると、腰当て
板が前方に突出する構造が開示されているが、このもの
も、腰当て板は前方に突出するのみであるため、人の腰
部に圧迫感を与える虞がある。他方、実開昭62-161851
号公報には、座体の後部に、人の腰部を支持する連結板
を後傾動自在に取付け、その後傾動をばねで支持し、更
に、連結板の上端に背もたれを後傾動自在に取付け、背
もたれの後傾動をばねで支持することが開示されてい
る。このものは、連結板の後傾角度を背もたれの後傾角
度よりも小さくして、単に背もたれが後傾動するだけの
構成に比べるとロッキング時のフィット感を向上できる
が、連結板を背もたれよりも前方に突出させることはで
きないため、人の腰部を的確に支持できない虞がある。
【0005】本考案は、これらの問題を解消した背もた
れ装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本考案は、背もたれを、主として人の背中を支持する主
背もたれと、人の腰部を支持する副背もたれとに分離
し、前記主背もたれを、座体又は座受け体に後傾動自在
に取り付けた背支持体に取付け、背支持体の後傾動をば
ね手段で弾性的に支持する一方、前記副背もたれを、前
記背支持体に対し て前後動可能に取付け、副背もたれ
を、背支持体に密着し勝手となるようにばねで付勢し、
更に、前記座体又は座受け体に、背支持体の後傾動の途
中で副背もたれに後方から当接して当該副背もたれの後
傾動を停止させる支持部材を設けるという構成にした。
【0007】
【考案の作用・効果】この構成において、副背もたれは
背支持体に密着するようにばねで付勢されているため、
椅子に腰掛けた人が背もたれにもたれ掛かると、副背も
たれが支持部材に当接するまでは、主背もたれと副背も
たれとはある角度まで一体的に後傾動し、副背もたれが
支持部材に当接した後は、副背もたれの後傾動は停止し
て、背支持体および主背もたれのみがばねを弾性変形さ
せながら後傾動して、主背もたれは副背もたれから離反
していく。
【0008】そして、背もたれにもたれ掛かった人が上
半身を起こすと、主背もたれ及び背支持体はばね手段に
よって元の状態に戻り回動し、かつ、主背もたれおよび
背支持体が途中まで戻ると、副背もたれはばねによって
背支持体に密着し、後は、背支持体と主背もたれと副背
もたれとは一体になって戻り回動する。しかして、本考
案では、副背もたれは主背もたれと連動して前方に突出
するものではなく、副背もたれはある程度の範囲で主背
もたれと一緒に後傾してから停止するものであるから、
ロッキング状態において副背もたれで人の腰部を過度に
圧迫することを抑制できる。また、副背もたれと主背も
たれとは前後方向に相対動し得るため、副背もたれを主
背もたれから突出させることができ、このため、副背も
たれは、ロッキング状態で人の腰を的確に支持する状態
に設定することができる。更に、副背もたれを背支持体
に取付けたものであるため、人の腰を的確に支持できる
ものでありながら、コンパクト化できる。
【0009】従って本考案によると、人の腰部を過度に
圧迫することなく、身体の後傾動に際して背中と腰部と
を支持することができるから、身体を背もたれにもたれ
掛けたロッキング状態において、フィット感を向上して
快適な座り心地を得ることができる。また、主背もたれ
と副背もたれとが分離しているから、主背もたれ及び副
背もたれにクッション体を張設した場合に、副背もたれ
が停止した状態で主背もたれが後傾動するに際してそれ
ら主背もたれ及び副背もたれのクッション体やこれを覆
う表面シートに対して上下方向の張力が作用することは
なく、従って、背もたれの耐久性も向上できる。
【0010】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図7は第1実施例を示しており、図1は椅
子の斜視図、図2は要部を示す一部破断斜視図、図3は
椅子の縦断側面図、図4は図3のIV−IV視正断面図、図
5は図4の V-V視断面図、図6図4のVI−VI断面視にお
ける作用を示す図、図7は作用を示す側断面図である。
これらの図において符号1は脚体2にて支持した座体
を、符号3は前記座体1の後方に立設した背もたれを各
々示す。背もたれ3は、主として人の背中を支持する主
背もたれ4と、人の腰部を支持する副背もたれ5とに分
離形成されており、主背もたれ4の下部に下向きの凹所
4cをくり抜き形成して、この凹所4c内に副背もたれ5を
配置している。
【0011】例えば図2に示すように、前記主背もたれ
4及び副背もたれ5は、それぞれ基板4a,5a とこれに張
設したクッション体4b,5b とを備えている。図3や図4
に示すように、前記脚体2の上端には、正断面上向きコ
字状の座受け体6を嵌着しており、該座受け体6の左右
両側板6aにそれぞれ水平支持板6bを一体的に連接し、該
水平支持板6bに前記座体1を固着している。
【0012】また、図3及び図4に示すように、座受け
体6における左右両側板6a間に断面下向きコ字状の傾動
部材7を配置して、これを横支軸8にて前記座受け体6
の左右両側板6aに枢着し、該傾動部材7に、側面視略L
字状に形成した角パイプ製の左右一対の背支持体9を固
着し、これら両背支持体9の上部に前記主背もたれ4を
ビス10(図2,4 参照)にて固着している。
【0013】更に、図3に示すように、前記傾動部材7
における左右両側板7aの先端間に装架した水平状の支持
ピン11に、ガスシリンダ12の一端を回動自在に係止して
いる。従って、主背もたれ4がガスシリンダ12の弾性に
抗して後傾動し得る。図2や図5に示すように、前記副
背もたれ5における基板5aの左右両端部に、両背支持体
9を貫通して延びるボルト13をそれぞれ螺着する一方、
左右両背支持体9の中空部内に、前向き凹状に形成した
板ばね14を配置し、該板ばね14の頂部に前記ボルト13を
貫通し、ボルト13の先端にナット15を螺合している。従
って、主背もたれ4と副背もたれ5とは、板ばね14の弾
性に抗して椅子の前後方向に相対動し得る。
【0014】前記左右両背支持体9の後面には、板ばね
14を挿入するための角穴16を穿設している。そして、座
体1の後部下面に、副背もたれ5の背面に向けて延びる
側面視略L字状の支持部材17を固着して、該支持部材17
の上部と副背もたれ5との間に適宜間隔Eの隙間を空け
ている。支持部材17の上部には、副背もたれ5に対する
緩衝のため、ウレタンゴム等の弾性緩衝体17aを張設し
ている。
【0015】以上の構成において、椅子に座った人が背
もたれ3にもたれ掛かると、後傾初期のある範囲におい
ては主背もたれ4と副背もたれ5とがガスシリンダ12の
弾性に抗して一体的に後傾動し、図6(B)及び図7に一点
鎖線で示すように、副背もたれ5が支持部材17に接当す
ると、副背もたれ5は後傾動を停止して殆どその姿勢を
保持したままとなり、その後は、図6(C)及び図7に一点
鎖線で示すように、主背もたれ4のみがガスシリンダ12
の弾性に抗して後傾動する。主背もたれ4及び背支持体
9の後傾動は、板ばね14が弾性変形することによって許
容される。
【0016】そして、椅子に座った人が上半身を起こす
と、主背もたれ4はガスシリンダ12の弾性力にて元の状
態に復帰する一方、副背もたれは、板ばね14の弾性復
元力によって主背もたれ4に近づくように移動すると共
に、ガスシリンダ12によって主背もたれ4と一緒に前傾
動して、元の状態に復帰する。しかして、椅子に座った
人が背もたれ3にもたれ掛かった状態では、人の腰部は
僅かに後傾する程度で背中が大きく後方に移動するが、
副背もたれ5もある程度の角度だけ後傾するため、副背
もたれ5で人の腰部が過度に圧迫されることはなく、こ
のため、ロッキング状態で人に対して適度のフィット感
を与えることができるのである。
【0017】上記の実施例は、副背もたれ5を復帰させ
るためのばね手段として板ばね14を使用した場合であっ
たが、図8に第2実施例として示すように、コイルばね
18を使用しても良い。
【0018】なお、上記第1実施例及び第2実施例のよ
うに、背支持体9を中空状に形成してその内部にばね1
4,18 を内蔵する構成にすると、構造をよりコンパクト
にすることができる利点がある。
【0019】また、支持部材は座受け体に取付けても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は椅子を前方から見た概略斜視図、 (B)は
椅子を後方から見た概略斜視図である。
【図2】要部を示す一部破断斜視図である。
【図3】椅子の縦断側面図である。
【図4】図3のIV−IV視正断面図である。
【図5】図4の V-V視断面図である。
【図6】図4のVI−VI断面視における作用を示す図であ
る。
【図7】作用を示す側面図である。
【図8】第2実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 座体 2 脚体 3 背もたれ 4 主背もたれ 5 副背もたれ 6 座受け体 9 支持体14 板ばね 17 支持部材 18 コイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−193107(JP,A) 実開 昭57−50251(JP,U) 実開 昭47−14408(JP,U) 実開 昭62−5048(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47C 1/00 - 9/10

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】背もたれを、主として人の背中を支持する
    主背もたれと、人の腰部を支持する副背もたれとに分離
    し、 前記主背もたれを、座体又は座受け体に後傾動自在に取
    り付けた背支持体に取付け、背支持体の後傾動をばね手
    段で弾性的に支持する一方、前記副背もたれを、前記背支持体に対して前後動可能に
    取付け、副背もたれを、背支持体に密着し勝手となるよ
    うにばねで付勢し、更に、前記座体又は座受け体に、背
    支持体の後傾動の途中で副背もたれに後方から当接して
    当該副背もたれの後傾動を停止させる支持部材を設けて
    いる ことを特徴とする椅子における背もたれ装置。
JP1992050254U 1992-07-17 1992-07-17 椅子における背もたれ装置 Expired - Lifetime JP2601906Y2 (ja)

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JPH0611546U JPH0611546U (ja) 1994-02-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04750Y2 (ja) * 1986-04-04 1992-01-10
JPH021075U (ja) * 1988-06-10 1990-01-08

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