JPH0670315A - テレビ電話 - Google Patents

テレビ電話

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Publication number
JPH0670315A
JPH0670315A JP4245491A JP24549192A JPH0670315A JP H0670315 A JPH0670315 A JP H0670315A JP 4245491 A JP4245491 A JP 4245491A JP 24549192 A JP24549192 A JP 24549192A JP H0670315 A JPH0670315 A JP H0670315A
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JP
Japan
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image
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data
camera
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Application number
JP4245491A
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English (en)
Inventor
Tomoki Kubota
智氣 窪田
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A W NEW HARD KK
Original Assignee
A W NEW HARD KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特別な装置を使用することなく、画像データ
を拡大、縮小して表示することが可能なテレビ電話を提
供する。 【構成】 画像データを送信する側のテレビ電話では、
カメラ16で撮影したフルサイズ画面の画像データか
ら、図8(a)の斜線で示した1/4領域の画像データ
を間引かずに取り込み、これを画像圧縮部342で圧縮
し、通信制御部33、ISDN回線を介して、通話相手
に送信する。一方、受信側のテレビ電話では、この1/
4領域についての圧縮画像データを受信すると、画像再
生において、間引かれた画像データについて圧縮処理さ
れたものとして再生処理を行う。これをディスプレイに
表示することによって、送信側で取り込んだ所定領域の
画像データが、図8(b)の斜線データ示すようにディ
スプレイ全体に拡大されて表示さる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビ電話に係り、詳細
には、受信画像を拡大および縮小を行ことが可能なテレ
ビ電話に関する。
【0002】
【従来の技術】ISDN(サービス総合ディジタル通信
網)の普及に伴い、ISDNを利用したテレビ電話の開
発が行われている。このテレビ電話は、音声のみの通信
を行う従来の電話に加えて、通話者の自画像や資料等の
画像をも併せて通信できるようにしたものである。この
ようなテレビ電話では、ハンドセットから入力した音声
を符号化すると共に、CCD(Charge coupled device
)等を備えたカメラで撮像した話者の画像を圧縮符号
化し、両者をISDN通信制御部を介してISDN回線
から送信するようにしている。一方、相手側話者からの
音声と画像も、圧縮および符号化された状態で送信され
てくるので、これらを復号化および再生して、ハンドセ
ットから音声を出力すると共に、再生された画像を表示
装置に出力している。
【0003】このようなテレビ電話において、受信した
画像を拡大、縮小してディスプレイに表示できるように
したものがある。図11は、このような、拡大、縮小を
行う従来のテレビ電話の回路構成を表したものである。
図11のテレビ電話において、カメラ1で撮影した画像
は画像符号化装置2で符号化した後、データ伝送装置3
によって、電話回線やISDN回線を介して相手側のテ
レビ電話に送信している。一方、通話相手側から送信さ
れる符号化された画像データは、データ伝送装置3を介
して受信され、中央制御部4による制御のもと、メモリ
5に格納される。そして、メモリ5に格納された画像デ
ータは、画像復号化装置6によに復号化された後、表示
装置7に通話相手側の画像として表示される。そして、
画像を拡大、縮小処理を行う場合、画像復号化装置6で
復号化された画像データを画像メモリ8に格納し、この
復号化後の画像データを使用して、画素の補間や間引き
等の処理を拡大縮小処理装置9で行った後、表示装置7
に表示するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のテ
レビ電話において、画像データを拡大または縮小して画
面表示する場合には、拡大、縮小を行うための専用の装
置および、画像メモリが必要であった。このため、シス
テム全体が複雑化すると共に、コストアップの原因とな
っていた。そこで、本発明の目的は、特別な装置を使用
することなく、画像データを拡大、縮小して表示するこ
とが可能なテレビ電話を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、画像を撮影するカメラと、このカメラで撮影された
フルサイズ画面の画像データから所定領域の画像データ
を取り込む第1取込手段と、前記カメラで撮影されたフ
ルサイズ画面の画像データを間引いて取り込む第2取込
手段と、これら第1取込手段、第2取込手段で取り込ん
だ画像データ、前記カメラで撮影されたフルサイズの画
像データのいずれかを圧縮処理する圧縮処理手段と、こ
の圧縮処理手段で圧縮処理された圧縮画像データを音声
データと共に送信する送信手段と、圧縮画像データと音
声データを受信する受信手段と、この受信手段で受信し
た圧縮画像データをその圧縮状態に応じて再生処理する
再生処理手段と、この再生処理手段で再生された画像デ
ータを表示するディスプレイとをテレビ電話に具備さ
せ、前記再生処理手段において、所定領域についての圧
縮画像データを、間引かれた画像データについて圧縮処
理されたものとして再生処理を行うことにより受信した
画像データを拡大して再生する、ことにより前記目的を
達成する。請求項2記載の発明では、画像を撮影するカ
メラと、このカメラで撮影されたフルサイズ画面の画像
データから所定領域の画像データを取り込む第1取込手
段と、前記カメラで撮影されたフルサイズ画面の画像デ
ータを間引いて取り込む第2取込手段と、これら第1取
込手段、第2取込手段で取り込んだ画像データ、前記カ
メラで撮影されたフルサイズの画像データのいずれかを
圧縮処理する圧縮処理手段と、この圧縮処理手段で圧縮
処理された圧縮画像データを音声データと共に送信する
送信手段と、圧縮画像データと音声データを受信する受
信手段と、この受信手段で受信した圧縮画像データをそ
の圧縮状態に応じて再生処理する再生処理手段と、この
再生処理手段で再生された画像データを表示するディス
プレイとをテレビ電話に具備させ、再生処理手段におい
て、間引かれた画像データについての圧縮画像データ
を、所定領域について圧縮処理されたものとして再生処
理を行うことにより受信した画像データを縮小して再生
する、ことにより前記目的を達成する。
【0006】
【作用】請求項1記載の発明では、画像データを送信す
るテレビ電話において、フルサイズ画面の画像データか
ら所定領域、例えば1/4の領域の画像データを取り込
み、これを圧縮処理の後に送信する。一方、画像データ
を受信するテレビ電話では、この所定領域についての圧
縮画像データを受信すると、再生処理部において、間引
かれた画像データについて圧縮処理されたものとして再
生処理を行う。これをディスプレイに表示することによ
って、送信側で取り込んだ所定領域の画像データが、受
信側のディスプレイ全体に拡大されて表示さる。請求項
2記載の発明では、画像データを送信するテレビ電話に
おいて、フルサイズ画面の画像データを間引いて取り込
み、これを圧縮処理の後に送信する。一方、画像データ
を受信するテレビ電話では、この間引かれた画像データ
についての圧縮画像データを受信すると、再生処理部に
おいて、所定領域について圧縮処理されたものとして再
生処理を行う。これをディスプレイに表示することによ
って、送信側で取り込んだフルサイズ画像の画像データ
が縮小されて表示される。
【0007】
【実施例】以下、本発明のテレビ電話における一実施例
を図1ないし図10を参照して詳細に説明する。図1は
テレビ電話の外観構成を表したものである。この図1に
示すように、テレビ電話10は、基体部11を備えてお
り、この基体部11の左側にはハンドセット12が配置
され、右側にはディスプレイ支持部13が配置されてい
る。
【0008】ハンドセット12は、通話を行うためのも
ので、図示しないマイクとスピーカーを備えている。基
体部11の上面には、スピーカー14及び各種操作キー
15が配置されている。操作キー15としては、スピー
カー14の音量を調整するスピーカー音量つまみ15
1、ハンドセット12の音量を調整するハンドセット音
量つまみ152、電話機能に伴う各種機能キー153、
ダイヤルするためのテンキー154、テレビ機能に伴う
録画キー155、プライバシーキー156、各種モード
設定等のメニューを表示させるメニュー画面キー157
等の各種操作キー15が配置されている。
【0009】ディスプレイ支持部13の上部正面側に
は、例えばCCDやホワイトバランス調整回路で構成さ
れたカメラ16が配置されており、話者を撮影するよう
になっている。このカメラ16は、ディスプレイ支持部
13の後部に配置された図示しない調整部によって、撮
影角度が自由に調整可能に構成されている。また、ディ
スプレイ支持部13のハンドセット12側の側面には、
画像を表示するディスプレイ17が取り付けられてい
る。このディスプレイ17には、通話相手側のテレビ電
話から送信される相手の画像が表示されると共に、操作
キー15の操作で指定される各種モードに応じて、メニ
ュー画面を表示し、また、カメラ16で撮影されて通話
相手側に送信されている画像を相手側の画像と合成して
表示し、さらに、所定のメッセージ文やアイコン(絵文
字)を単独に若しくは画像と合成して表示する等の種々
の表示が行われるようになっている。
【0010】基体部11の後部側面には図示しないVT
R26を接続するためのVTR接続端子25a〜25d
が配置されている。この接続端子25に接続されたVT
R26と、テレビ電話10に取り付けられたカメラ16
とを切り換えるカメラ切換キー18が、ディスプレイ支
持部13の右側面に配置されている。また、ディスプレ
イ支持部13の右側面には、カメラ16で撮影される部
屋の明るさなどに応じて絞り等の撮影条件を切り換える
撮影条件切換キー19、ディスプレイ17に表示される
画像の色(RGB)を調整するための色調整用つまみ2
0、及びキャップ21が、それぞれ所定の位置に配置さ
れている。キャップ21は、ディスプレイ17をディス
プレイ支持部13に固定するためのネジ(図示しない)
をカバーするためのものである。なお、ディスプレイ1
7は、このキャップ21の中心を軸として縦の上下方向
に回動自在に、スプリングによるディスプレイ支持部1
3方向への付勢力によって取り付けられている。
【0011】図2は、このようなテレビ電話の回路の概
略構成を表示したものである。この図2に示すように、
テレビ電話は、中央処理部31を備えている。この中央
処理部31は、各種制御を行う周知のCPU(central
processing unit )311、通信のための各種プログラ
ムやデータが格納されたROM(リード・オンリ・メモ
リ)や各種データを格納するワーキングメモリとしての
RAM(ランダム・アクセス・メモリ)で構成されるメ
モリ312を備えている。
【0012】このRAMには、相手側から送信されてる
圧縮された画像データ、保留やプライバシー表示する場
合の画像データ等が格納される画像メモリ領域を備えて
いる。また、このRAMには、各種データ領域が確保さ
れており、例えば、機能キー153、テンキー154の
操作で設定される、例えば、指定した発信者以外の着信
を制限する着信制限モードにおいて着信可能な相手の電
話番号や、短縮ダイヤル、および、待機中、発信中、着
信中、通信中等の状態を示す各種フラグなどの各種デー
タが格納されるようになっている。また、中央処理部3
1は、通信インターフェースとしてのチップセット31
3、操作キー15の各種キーから入力される指示信号を
コントロールするキーコントローラ314を備えてい
る。
【0013】この中央処理部31には、データバス等の
バスライン(ISAバス)32を介して、通信制御部3
3、および、画像処理部34が接続されている。また、
このISAバス32を介して、パーソナルコンピュー
タ、CAD(computer aided design )、DTP(デス
ク・トップ・パブリッシング)等の各種情報処理装置に
接続が可能なようになっている。通信制御部33は、I
SDN接続端子331を備えており、ISDN回線と接
続されている。この通信制御部33は、通信制御信号、
音声データ、画像データ等のデータの送信および受信を
制御するようになっている。画像処理部34は、通信制
御部33を介して通話相手のテレビ電話から送信される
圧縮済の画像データを再生する画像再生部341、およ
び、カメラ16やVTR26から供給される画像データ
を通信制御部33で送信するために圧縮処理する画像圧
縮部342を備えている。
【0014】テレビ電話10は、さらに画像処理部34
と接続されたD/A(ディジタル/アナログ)変換部3
6、このD/A変換部36に接続された画像合成部37
および、この画像合成部と通信制御部33とに接続され
たオーディオコントロール部38を備えている。オーデ
ィオコントロール部38には、ハンドセット12、スピ
ーカー14、VTR接続端子25の音声入出力端子25
a、25cおよびチップセット313が接続されてい
る。このオーディオコントロール部38は、オーディオ
切替え、保留音、DTMF(dual tone multiplex freq
uency )、スピーカー14やハンドセット12の音量調
整等の各種コントロールを行うようになっている。
【0015】D/A変換部36は、画像処理部34の画
像再生部341で再生された画像データをディジタル信
号からアナログのビデオ信号(NTSC;national tel
evision system committee)に変換するD/A部36
1、および、画像合成部37から供給されるアナログの
ビデオ信号をディジタルの画像データに変換するA/D
部362を備えている。A/D部362で変換されたデ
ィジタルの画像データは画像処理部34の画像圧縮部3
42に供給されるようになっている。
【0016】画像合成部37は、アンプ(AMP)37
1、ピクチャー・イン・ピクチャー部372、AMP3
73、および切換スイッチ部374を備えており、VT
R接続端子25の映像入出力端子25b、25dおよび
ディスプレイ17と接続されている。AMP371は、
カメラ16で撮影されたアナログのビデオ信号又は、V
TR接続端子25bを介してVTR26から供給される
アナログのビデオ信号を増幅するようになっている。両
ビデオ信号の選択は、図1におけるカメラ切換キー18
の切換操作による切換スイッチ部374の接続状態によ
り決定される。このAMP371で増幅されたアナログ
のビデオ信号は、通常A/D部362に供給され、操作
キー15によって画像合成機能が操作指定された場合に
A/D部362とピクチャー・イン・ピクチャー部37
2の双方に供給される。
【0017】ピクチャー・イン・ピクチャー部372
は、D/A部361から供給される画像データをAMP
373に供給する。また、操作キー15によって画像合
成機能が操作指定された場合に、D/A部361から供
給されるビデオ信号(通話相手側のテレビ電話から送信
される画像の信号)と、AMP371から供給されるビ
デオ信号(カメラ16で撮影される自画像またはVTR
26から供給される映像の信号)とを、操作キー15の
指定状態に応じて合成し、合成後のビデオ信号をAMP
373に供給する。AMP373は供給されたNTSC
信号を増幅してディスプレイ17に供給する。ディスプ
レイ17は供給されたビデオ信号をカラー表示する。
【0018】図3は、画像処理部34内の回路構成を表
したものである。この図3に示すように、画像処理部3
4の画像再生部341は、ISAバス32から供給され
る画像データが格納される先入れ先出しのFIFOメモ
リ341a、このFIFOメモリ341aの画像データ
をハフマン復号化するハフマン復号化部341b、復号
化後の画像データが格納されるブロックメモリ341
c、ブロックメモリ341cに格納された画像データを
読み出し、動き補償フレーム間予測、DCT(discret
cosine transform;離散コサイン変換)等によって圧縮
された画像データを再生する圧縮再生部341dを備え
ている。
【0019】ブロックメモリ341cは、2フレーム分
のエリアを有し、交互にハフマン復号化された画像デー
タが格納され、この画像データが格納されているエリア
でない方のエリア(1つ前のフレームの画像データが格
納されているエリア)から画像データが読み出され、圧
縮再生される。そして、録画キー155(図1)が押下
されると、このブロックメモリ341cに格納されてい
る再生前の圧縮された画像データがISAバス32を介
して中央処理部31に供給され、メモリ312のRAM
に格納されるようになっている。
【0020】一方、画像圧縮部342は、画質を設定す
るためのパラメータが格納される設定パラメータ記憶部
342a、D/A変換部36から供給されるディジタル
の画像データが格納されるブロックメモリ342b、こ
のブロックメモリ342bに格納された画像データを動
き補償フレーム間予測、DCT等によって圧縮する圧縮
部342c、圧縮された画像データをさらにハフマン符
号化するハフマン符号化部342d、バッファメモリ3
42eを備えている。設定パラメータ記憶部342a
は、ISAバス32を介してCPU311と接続されて
おり、通話者が画質を指定する場合には通話者または相
手側話者によって指定された各パラメータが記憶され、
また、CPU311からの指示により自動的に設定、変
更されるようになっている。
【0021】次に、このように構成された実施例の動作
について説明する。先ず、テレビ電話の通常動作につい
て説明する。テレビ電話の通常動作において、CPU3
11は、メモリ312の各状態FG(フラグ)を検出し
て各処理を行い、その処理において、所定の状態FGを
変更することによって、次の処理または以前の処理に移
行する。すなわち、通常は、待機中処理を繰り返すこと
により、発信または着信を監視している。そして、発信
または着信を検出すると所定のFGを変更した後に、該
当処理に移行する。発信、着信処理では、正常な処理が
行われると通信中処理に移行する。そして、通信中処理
が終了した場合や、着信、発信処理において特定の操作
等がなされた場合に、待機中処理に戻り、再び発信また
は着信を監視する。このように、テレビ電話では、待機
中処理、発信中処理、着信中処理、通信中処理の各処理
が存在するが、本実施例では、通信処理を要旨とするた
め、通信中処理についてのみ詳細に説明することとす
る。
【0022】基本処理 図4は、通信中処理の基本処理動作を表したものであ
る。図4の通信中処理において、まず、CPU311
は、発呼した相手側からISDN回線を介して通信制御
部33に通信切断の要求が出されたか否かを監視する
(ステップ201)。切断要求がない場合(ステップ2
01;N)、ハンドセット12がオンフックであり(ス
テップ202;Y)、保留キー又はスピーカーキーが予
め押されている場合(ステップ203;Y)には、保
留、送信ポーズ等の、通話中であっても有効な各機能処
理を行う(ステップ204)。
【0023】すなわち、各機能処理として、以下の各処
理がなされる。 保留処理…機能キー153のうち保留キーが押下され
ると、保留画面をディスプレイ17に表示し、保留画面
データを通信制御部33からISDN回線に送信する。
保留画面データは、予めカメラ16で撮影され、または
VTR26から供給された画像データをメモリ312の
RAMに格納しておき、この画像データを読み出して使
用する。保留画面設定がデフォルトである場合(標準で
用意れた書き換えられないもの)、保留のコードのみ送
信し、コードを受信した側はデフォルト画面をディスプ
レイ17に表示する。
【0024】送信ポーズ処理…送信ポーズキーが選択
されると、カメラ16等から供給される画像データか
ら、前フレームと相関関係のない画面を取り込んでディ
スプレイ17に表示すると共に、その画像データを通信
制御部33から通話相手に送信する。また、ディスプレ
イ17には、ポーズ状態であることを示すアイコンを表
示する。
【0025】プライバシー処理…プライバシーキー1
56(図1)が押下されると、相当するコードを通話相
手側に通信制御部33を介して送信すると共に、プライ
バシー状態であることを示すアイコンをディスプレイ1
7に表示する。一方、プライパシーのコードを受信した
テレビ電話では、ディスプレイ17にプライバシー画面
を表示する。
【0026】録画処理…録画キー155が押下される
と、通話相手側のテレビ電話に対して前フレームとの相
関関係のない画像データが送信されるように要求を出
す。そして、相関関係のない画像データを受け取ると、
受け取った画像データを、圧縮されたままの状態で、ま
たは、復号化等による再生の後の画像データをメモリ3
12のRAMに格納し、録画を開始する。 なお、VTR26が接続されている場合には、圧縮され
た画像データを再生し、図2に示すD/A部361でア
ナログのビデオ信号とした後に、AMP373、VTR
接続端子25dを介してVTR26に録画するようにし
てもよい。なお、この場合には、ディスプレイ17に表
示される画像がそのまま録画されるため、送信される画
像データの相関関係は問わない。
【0027】メニュー処理…メニュー画面キー157
が押下されると、録画媒体選択のアイコンをディスプレ
イ17に表示し、ある特定フレームのみの画面を録画す
るワンショット録画、または、テープの選択が可能とな
る。ワンショット録画の場合、フレーム相関のない画像
データの送信要求が相手側テレビ電話に出され、相関関
係のない画像データを受信すると、その画像データを圧
縮されたまま、または、復号化等の再生の後のデータを
メモリ312に格納する。
【0028】画像処理 自画像処理が選択されると、ディスプレイ17には、相
手側テレビ電話から送信される画像データではなく、カ
メラ16またはVTR26で撮像された自画像をディス
プレイ17に表示する。通話者は、ディスプレイ17に
表示された自画像を見ながら、画面サイズや画質モード
の設定、変更を行う。この画質モードには、指定された
一定の画質で画像データを送信する指定画質モードと、
画像データの動きを監視して動きに応じた適切な自画像
の画質を選択する自動画質モードとがある。一方、相手
画像処理が選択されると、相手画像が表示されているデ
ィスプレイ17の一部に、相手画像処理画面が表示され
る。通話者は、このディスプレイ17に表示された相手
画像を見ながら、相手画像処理画面の指示に従って、相
手画像の画面サイズや相手画像の画質モードを指定す
る。相手画像の画質モード等が指定されると、CPU3
11は、対応する制御信号を通信制御部33から相手側
テレビ電話に送信する。相手側のテレビ電話では、この
制御信号を受信すると、指定された画質に変更する。
【0029】以上説明したからの各機能処理が終了
した後、画像通信処理を行う(図4、ステップ20
5)。すなわち、ISDNボード(通信制御部33)が
データ送信OKの状態になると、CPU311は、画像
圧縮部342で圧縮された画像データを取り込み、送信
ブロック毎に通信ヘッダを付して通信制御部33から送
信する。一方、通信制御部33に受信データがあれば、
これを受信し、メモリ312のRAMに格納する。そし
て、この圧縮された画像データを画像処理部34、D/
A変換部36、画像合成部37を介して、再生等の処理
の後、1フレーム分の画像データ毎にディスプレイ17
に表示する。受信した音声データは、オーディオコント
ロール部38を介してハンドセット12、スピーカー1
4、または、VTR接続端子25aに出力する。
【0030】なお、ステップ202において、ハンドセ
ット12がオフフック状態の場合(ステップ202;
N)、操作キー15から所定のキー入力がされたか否か
を判断する(ステップ206)。キー入力がされた場合
(ステップ206;Y)には、ステップ204の各機能
処理に移行し、キー入力がされない場合(ステップ20
6;N)には、ステップ205の画像通信処理に移行す
る。
【0031】一方、ステップ201において、相手側か
ら切断要求が出され(ステップ201;Y)、それが正
常終了の場合(ステップ207;Y)、または、ステッ
プ203において保留キー、スピーカーキーのいずれも
予め押下されていない場合(ステップ203;N)、C
PU311は、通信終了処理を行う(ステップ20
8)。すなわち、通信終了処理として、ハンドセット1
2をオンフックした側のテレビ電話では、音声回線に切
断メッセージを送出し、解放が返ってきたらデータ回線
の切断メッセージを送出する。一方、切断された側のテ
レビ電話では、音声の切断メッセージを受信したらデー
タの切断メッセージを送出する。ここで、発信側のディ
スプレイ17には、料金と通話時間が表示され、受信側
のディスプレイ17には通話時間のみが表示される。
【0032】その後、CPU311は、ON状態の通信
中FGをOFF状態にすると共に、OFF状態の待機中
FGをON状態に変更し(ステップ209)、リターン
処理により、以後、図4における待機中処理(ステップ
14)に移行する。ステップ207において、画像デー
タ回線にエラーが生じた場合のように、正常終了でない
場合には(ステップ207;N)、通信エラー処理を行
う(ステップ210)。すなわち、通信エラー処理とし
て、画像データの回線を切断し、音声通信のみとする。
この場合、ディスプレイ17には、RAMに予め格納さ
れている所定の画像のみを表示すると共に、通信エラー
である旨の表示を行う。
【0033】次に、通信処理中における画像データの送
受信動作について、図2および図3を参照しながら説明
する。カメラ16で撮影された自画像または、VTR2
6から供給される映像のビデオ信号は、AMP371で
増幅された後、D/A変換部36に供給される。ここ
で、アナログのビデオ信号はA/D部362でディジタ
ルの画像データに変換された後、画像処理部34に供給
される。
【0034】画像処理部34に供給された画像データ
は、原画像データとして、ブロックメモリ342bに格
納される。圧縮部342cでは、設定パラメータ記憶部
342aに格納されているパラメータに応じて、ブロッ
クメモリ342bに格納された原画像データから所定の
データを取り込む。そして、取り込んだ画像データに対
して、動き補償フレーム間予測、DCT等による画像圧
縮を行う。圧縮された画像データは、更にハフマン符号
化されて順次バッファメモリ342eに格納される。こ
のバッファメモリ342eに格納された画像データは、
ISAバス32を介して中央処理部31に取り込まれ、
更にISAバス32を介して通信制御部33からISD
N回線に送信される。送信された画像データは、通話相
手側のテレビ電話で再生されディスプレイ17に表示さ
れる。
【0035】一方、通信制御部33で受信した相手側テ
レビ電話からの画像データは、ISAバス32を介して
中央処理部31に供給される。この画像データは、相手
側テレビ電話で圧縮処理がされているので、画像圧縮部
342で圧縮したのと逆の方法によって再生するために
順次画像再生部341に供給される。画像再生部341
に供給された画像データは、順次FIFOメモリ341
aに格納され、ハフマン復号化部341bで復号化され
た後、ブロックメモリ341cにフレーム単位で格納さ
れる。このブロックメモリ341cに格納されたデータ
は、圧縮再生部341dにおいてIDTC等によって再
生されてD/A変換部36に供給される。
【0036】D/A変換部36に供給されたディジタル
の画像データはD/A部361でアナログのビデオ信号
に変換され、ピクチャー・イン・ピクチャー部372
で、必要に応じてカメラ16等から供給される自画像の
ビデオ信号等と合成されて、AMP373を介してディ
スプレイ17に供給され、表示される。
【0037】画質処理 次に、自画像、相手画像の画質、サイズ変更の動作につ
いて説明する。通信中に自分または相手の画像の画質、
サイズを変更したい場合には、画質変更処理またはサイ
ズ変更処理を行う。画質を落とし、サイズを小さくすれ
ば、1枚当たりのデータ量は小さくなり、1秒当たり送
信可能なフレーム数は増加し、動画に近くなる。逆に、
画質を向上させ、サイズを大きくすれば、1枚当たりの
データ量は大きくなり、静止画のコマ送り的な表示にな
る。
【0038】そこで、この実施例では、相手と通信中の
用途に応じて自由に画質、サイズを変更し、ニーズにあ
った最適な画像を、お互いに選定することができるよう
になっている。すなわち、CPU311は、ブロックメ
モリ342bの原画像から、設定パラメータ記憶部34
2aに格納されているパラメータに従って、1フレーム
のデータを取り込み、圧縮データサイズを判定する。圧
縮データサイズが1Kバイト以下の場合、動きの少ない
画像であると判断して画質を向上させる方向(原画像に
近づける方向)に各パラメータを変更する。一方、圧縮
データサイズが大きくなり2K〔バイト〕を越える場
合、動きの多い画像と判断できるので、画質を低下させ
る方向に各パラメータを変更する。そして、圧縮データ
サイズが1〜2Kバイトの場合、現在のパラメータのま
まで画像圧縮を行う。
【0039】図5は、画質処理の各状態を概念的に説明
するためのものである。画質変更およびサイズ変換は、
設定パラメータ記憶部342aに格納されているパラメ
ータに応じて、ブロックメモリ342bに格納された原
画像データから所定のデータを取り込むことによって行
われる。図5(a)はブロックメモリ342bに格納さ
れる原画像データの状態を表したものである。この図5
(a)に示すように、原画像データは、640ドット×
240ラインからなる各153600ピクセルから構成
されている。これら各ピクセルは、RGB(赤、緑、
青)の各々について5ビットのデータによって32段階
に階調付けられている。
【0040】そして、この原画像に対して、設定パラメ
ータ記憶部342aに設定されているパラメータに応じ
て、1ラインおきにデータを取り込むラインスキップ
(LineSkip 、図5(b))、1ピクセルおきにデータ
を取り込むピクセルスキップ(Pixel Skip、図5
(c))、指定されたスタートピクセル、エンドピクセ
ル、スタートライン、エンドラインで囲まれた領域内の
データを取り込むサイズ指定(図5(c))、原画像デ
ータの水平方向ピクセルを2/3にして取り込むトラン
スレート(図5(d))が実行される。また、各種フィ
ルタ設定値の変更によっても画質が変更される。すなわ
ち、取り込み画像の色の階層や、色変化に対するスレシ
ュホールド値の変更、各ブロックの相関をとる場合に同
一と見なすか否かのスレシュホールド値等が変更され
る。
【0041】このように、画質を決定するための各パラ
メータが設定パラメータ342aに格納される。このパ
ラメータに応じて取り込まれた画像データに対し、画像
圧縮部342で圧縮された画像データが通信制御部33
を介して送信されることとなる。ここで、送信される画
像データの各ブロックには、どのパラメータによる画質
処理が行われているかを示すヘッダが付加される。一
方、受信側のテレビ電話では、受信した画像データのヘ
ッダを読み取り、送信側で行われた画質処理に対応した
再生処理に必要なパラメータをメモリ312のRAMに
格納する。
【0042】図6は、送信側の設定パラメータ記憶部3
42aに格納されるパラメータと、これに対応して受信
側のメモリ312のRAMに格納されるパラメータとの
関係について表したものである。送信側におけるピクセ
ルスキップの設定は受信側のハーフレゾリューション
(Half resolution )に対応しており、また、送信側に
おけるラインスキップの設定はテレビモード(TV MODE
)に対応している。そして、送信側でピクセルスキッ
プの設定が“0”(OFF)の場合、受信側のハーフレ
ゾリューションの設定も“0”となり、ピクセルスキッ
プの設定が“1”(ON)の場合ハーフレゾリューショ
ンの設定も“1”となる。一方、送信側でラインスキッ
プが“0”の場合、受信側のテレビモードは反転した
“1”に設定され、ラインスキップが“1”の場合、同
様に反転した“0”に設定されるようになっている。
【0043】このようにパラメータを設定することによ
って送受信の双方において、間引いた画像データの圧縮
と、間引かれた画像データの再生が行われる。例えば、
図6(b)に示す設定の場合、送信側では、1フレーム
分の原画像からピクセルスキップ、ラインスキップを行
うことで画像データを1/4に間引いて取り込み、これ
を圧縮処理して送信する。一方、受信側ではハーフレゾ
リューション“0”、テレビモード“1”の状態で1フ
レーム分の画像データを再生することで、画質が低下さ
れる。
【0044】このような、各パラメータにより決定され
る画質は、指定画質モードにより通話者が自由に設定す
る場合と、自動画質モードによりテレビ電話が自動的に
判断し設定する場合とがある。指定画質モードでは、画
像データの受信側が送信されてくる相手側画像の画質を
決定する場合と、送信側が送信する自分側画像の画質を
決定する場合とがある。相手側画像の画質を受信側で変
更する場合、受信側通話者は、ディスプレイ17に表示
された相手側画像を見ながら、相手側画像の画面サイズ
や相手側画像の画質を、図5で説明した各パラメータの
設定によって指定する。すなわち、ラインスキップ、ピ
クセルスキップ、サイズ指定、トランスレート、各種フ
ィルタ設定値の変更等を指定して相手側画像の画質を指
定する。相手側画像の各パラメータが指定されると、C
PU311は、通信制御部33から相手側テレビ電話に
送信する。相手側のテレビ電話の中央処理部31は、設
定パラメータ記憶部342a(図3)を指定されたパラ
メータに変更し、以後は、変更後のパラメータに従って
圧縮部342cで画像データの圧縮を行う。
【0045】一方、自分側画像の画質を送信側が変更す
る場合、機能キー153(図1)の自画像キーが選択さ
れると、相手側画像を表示していたディスプレイ17に
は、カメラ16またはVTR26で撮像された自画像が
表示される。通話者は、ディスプレイ17に表示された
自画像を見ながら、ラインスキップ等の各パラメータを
設定する。設定された各パラメータは、設定パラメータ
記憶部342aに格納される。以後、圧縮部342c
は、このパラメータに従って、ブロックメモリ342b
の画像データを取り込んで圧縮処理を行う。
【0046】自動画質モードが設定されている場合にC
PU311は、次のようなパラメータの設定、変更を行
う。すなわち、圧縮処理を実施して、1フレームのデー
タを取り込んだ場合、データサイズが小さい場合は、動
きの少ない画像と判断し、画質を向上させる方向に各パ
ラメータを変更する。逆に、圧縮処理後のデータサイズ
が大きくなった場合には、画質を低下させる方向にパラ
メータを変更する。この場合、例えば、64K〔ビット
/秒〕のISDN回線1本で画像データを通信するとす
れば、最大8K〔バイト/秒〕のデータ通信が可能であ
る。一般に、動画的に表示する為には、1秒当たり4〜
8フレームの画像表示が必要であり、1フレーム当たり
の送信データ量を1〜2K〔バイト〕以内にする必要が
ある。本実施例では、データ量が1K〔バイト〕以下で
あれば、画質を向上させるようにパラメータを自動変更
し、2K〔バイト〕以上であれば、画質を低下させるよ
うにパラメータを自動変更することで、常時1秒当たり
4〜8フレームの転送レートに近づけることが可能とな
る。
【0047】拡大・縮小処理 次に、本実施例の要旨に係る、拡大・縮小処理について
説明する。拡大および縮小処理は、図6に示した送信側
の(a)〜(d)の各パラメータの組み合わせに対し
て、送信側と受信側の設定関係を変更することにより可
能となる。 拡大処理 図7は拡大処理を行う場合の、送信側および受信側テレ
ビ電話のパラメータの設定を表したものであり、図8は
拡大処理の状態を表したものである。図7に示すよう
に、送信側では、ピクセルスキップおよびラインスキッ
プ共に“0”(OFF)として、各ピクセル間や各ライ
ン間の間引きを行わず、図8(a)に示すように、1フ
レーム分の全画像データに対してではなく、その1/4
の領域の画像データに対して画像圧縮処理を行って送信
する。ここで、各ピクセル間や各ライン間の間引きは行
われていないが、1/4の領域だけを圧縮しているの
で、送信され画像データの量はピクセルスキップ、ライ
ンスキップの設定が“1”の時とほぼ同量となる。
【0048】一方、受信側では、図7に示すようにハー
フレゾリューションが“1”、テレビモードが“0”に
設定されているので、受信した画像データに対して、ピ
クセルスキップとラインスキップが行われている“1”
の場合に対応した再生処理を行う。これによって、送信
側から1/4の領域について送信された画像データが、
受信側では、図8(b)に示すように4倍になり、フル
サイズの画像データに拡大された画像がディスプレイ1
7に表示されることとなる。
【0049】縮小処理 図9は縮小処理を行う場合の、送信側および受信側テレ
ビ電話のパラメータの設定を表したものであり、図10
は縮小処理の状態を表したものである。図9に示すよう
に、送信側では、ピクセルスキップおよびラインスキッ
プ共に“1”(ON)として、各ピクセル間や各ライン
間の間引きを行う。そして、図10(a)に示すよう
に、1フレーム分フルサイズの画像データに対し画像圧
縮処理を行って送信する。
【0050】一方、受信側では、図9に示すようにハー
フレゾリューションが“0”、テレビモードが“1”に
設定されているので、受信した画像データに対して、ピ
クセルスキップとラインスキップが行われていない
“0”の場合に対応した再生処理を行う。これによっ
て、送信側からフルサイズについて送信された画像デー
タが、受信側では、図10(b)に示すように1/4倍
に縮小された画像として表示されることとなる。
【0051】次に、送信側通話者、受信側通話者によ
る、拡大、縮小の要求について説明する。この実施例で
は、受信側テレビ電話のディスプレイ17に、受信側の
意志で拡大・縮小された画像を表示することだけでな
く、送信側の意志によって、拡大・縮小された画像を表
示することも可能である。すなわち、受信側通話者が拡
大・縮小画面を見たい場合には、その旨の選択および拡
大、縮小の選択を操作キー15で行う。すると、画像受
信側のテレビ電話では、画像送信側のテレビ電話に対し
て、選択された拡大または縮小の要求信号を送信する。
この要求信号を受け取ると、画像送信側のテレビ電話で
は、拡大であれば設定パラメータ記憶部342aのピク
セルスキップとラインスキップを、図7に示すように、
“0”に設定すると共に、図8(a)に示すように1/
4の領域の圧縮を指示するパラメータを設定する。
【0052】一方、送信側話者が、拡大された画像また
は縮小された画像を通話相手に見させたい場合は、その
旨の選択および拡大、縮小の選択を操作キー15で行
う。すると、送信側のテレビ電話では、送信する画像デ
ータのヘッダに付加するパラメータを実際の処理と異な
る値とすることにより、拡大、縮小された画面を通話相
手に見させることが可能となる。すなわち、拡大処理が
選択されると、画像送信側のテレビ電話では、送信する
画像データとして、フルサイズの画面の1/4の領域を
ピクセルスキップ、ラインスキップに“0”の設定で取
り込み、これを圧縮処理する。そして、この画像データ
のヘッダを、ピクセルスキップ“1”、ラインスキップ
“1”で圧縮されていることを示すヘッダに変更して送
信する。受信側のテレビ電話では、この変更されたヘッ
ダを読み取り、図6(b)で示すように、ハーフレゾリ
ューション“1”、テレビモード“0”の設定で、画像
再生を行う。ところが、送信側では、1/4領域をピク
セルスキップ、ラインスキップ“0”で圧縮しているた
め、圧縮処理時と再生時パラメータは図7に示す関係と
なり、受信側で再生される画像は、拡大されたものとな
る。
【0053】また、縮小処理が選択されると、画像送信
側のテレビ電話では、送信する画像データとして、フル
サイズの画面をピクセルスキップ、ラインスキップ
“1”で取り込み、これを圧縮処理する。そして、この
画像データのヘッダを、ピクセルスキップ“0”、ライ
ンスキップ“0”で圧縮されていることを示すヘッダに
変更して送信する。受信側のテレビ電話では、この変更
されたヘッダを読み取り、図6(a)で示すように、ハ
ーフレゾリューション“0”、テレビモード“1”の設
定で、画像再生を行う。ところが、送信側では、フルサ
イズ画面をピクセルスキップ、ラインスキップ“1”で
圧縮しているため、圧縮処理時と再生時の両パラメータ
は図9に示す関係となり、受信側で再生される画像は、
縮小されたものとなる。
【0054】以上説明した実施例では、拡大処理におい
て、フルサイズの画面の1/4サイズについて圧縮処理
を行って送信することとしたが、本発明では、1/4サ
イズに限定されるものではなく、受信側で拡大した場合
にフルサイズよりも大きくならなければ、1/5、1/
8等の任意のサイズとすることができる。また、送信側
で1/4サイズの領域は、中心部分である必要はなく、
任意の領域について送信することが可能である。この場
合の領域は、図5(d)に示すサイズ指定により、スタ
ートピクセル、エンドピクセル、スタートライン、エン
ドラインのそれぞれによって指定される。さらに、以上
説明した実施例では、縦横共に1/2の拡大、縮小処理
について説明したが、本発明では、ピクセルスキップと
ハーフレゾリューションとの関係のみ変更することで、
横拡大、横縮小することが可能である。もちろん、ライ
ンスキップとテレビモードとの関係のみ変更することに
よって、縦拡大、縦縮小することも可能である。
【0055】また以上説明した実施例では、画像処理部
34による画像データの圧縮処理としてDCTを例に説
明したが、本発明では、この方法に限定されるものでは
なく、例えば、スロープコード化、ベクトル量子化、動
き補償フレーム間符号化、予測符号化、階層ベクトル量
子化、FST(Four Square Transform )を使用し、ま
たこれらの組み合を組み合わせた圧縮処理としてもよ
い。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載のテレビ電話によれば、所
定領域について圧縮処理された画像データを受信し、こ
れを間引かれた画像データについて圧縮処理されたもの
として再生処理を行うようにしたので、特別な装置を使
用することなく、受信した画像データを拡大して再生、
表示することができる。請求項2記載のテレビ電話によ
れば、間引かれた画像データについて圧縮処理された画
像データを受信し、これを所定領域について圧縮処理さ
れたものとして再生処理を行うようにしたので、特別な
装置を使用することなく、受信した画素データを縮小し
て再生、表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるテレビ電話の外観構
成図である。
【図2】同上、テレビ電話の回路構成図である。
【図3】同上、画像処理部の詳細を示すブロック図であ
る。
【図4】同上、テレビ電話の通信中処理の動作を示すフ
ローチャートである。
【図5】同上、画質処理の各状態を概念的に説明する説
明図である。
【図6】同上、送信側の設定パラメータ記憶部に格納さ
れるパラメータと、これに対応して受信側のメモリ31
2のRAMに格納されるパラメータの関係の説明図であ
る。
【図7】同上、拡大処理を行う場合の、送信側および受
信側テレビ電話におけるパラメータの説明図である。
【図8】同上、拡大処理における処理状態の説明図であ
る。
【図9】同上、縮小処理を行う場合の、送信側および受
信側テレビ電話におけるパラメータの説明図である。
【図10】同上、縮小処理における処理状態の説明図で
ある。
【図11】画像の拡大、縮小処理を行う従来のテレビ電
話の構成図である。
【符号の説明】
10 テレビ電話 11 基体部 12 ハンドセット 13 ディスプレイ支持部 14 スピーカー 15 操作キー 16 カメラ 17 ディスプレイ 18 カメラ切換キー 19 撮影条件切換キー 20 色調整用つまみ 21 キャップ 25 VTR接続端子 31 中央処理部 311 CPU 312 メモリ 32 ISAバス 33 通信制御部 34 画像処理部 341 画像再生部 341a FIFOメモリ 341b ハフマン符号化部 341c ブロックメモリ 341d 圧縮再生部 342 画像圧縮部 342a 設定パラメータ記憶部 342b ブロックメモリ 342c 圧縮部 342d ハフマン符号化部 342e バッファメモリ 36 D/A変換部 37 画像合成部 38 オーディオコントロール部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を撮影するカメラと、 このカメラで撮影されたフルサイズ画面の画像データか
    ら所定領域の画像データを取り込む第1取込手段と、 前記カメラで撮影されたフルサイズ画面の画像データを
    間引いて取り込む第2取込手段と、 これら第1取込手段、第2取込手段で取り込んだ画像デ
    ータ、前記カメラで撮影されたフルサイズの画像データ
    のいずれかを圧縮処理する圧縮処理手段と、 この圧縮処理手段で圧縮処理された圧縮画像データを音
    声データと共に送信する送信手段と、 圧縮画像データと音声データを受信する受信手段と、 この受信手段で受信した圧縮画像データをその圧縮状態
    に応じて再生処理する再生処理手段と、 この再生処理手段で再生された画像データを表示するデ
    ィスプレイとを備え、 前記再生処理手段は、所定領域についての圧縮画像デー
    タを、間引かれた画像データについて圧縮処理されたも
    のとして再生処理を行うことにより受信した画像データ
    を拡大して再生することを特徴とするテレビ電話。
  2. 【請求項2】 画像を撮影するカメラと、 このカメラで撮影されたフルサイズ画面の画像データか
    ら所定領域の画像データを取り込む第1取込手段と、 前記カメラで撮影されたフルサイズ画面の画像データを
    間引いて取り込む第2取込手段と、 これら第1取込手段、第2取込手段で取り込んだ画像デ
    ータ、前記カメラで撮影されたフルサイズの画像データ
    のいずれかを圧縮処理する圧縮処理手段と、 この圧縮処理手段で圧縮処理された圧縮画像データを音
    声データと共に送信する送信手段と、 圧縮画像データと音声データを受信する受信手段と、 この受信手段で受信した圧縮画像データをその圧縮状態
    に応じて再生処理する再生処理手段と、 この再生処理手段で再生された画像データを表示するデ
    ィスプレイとを備え、 再生処理手段は、間引かれた画像データについての圧縮
    画像データを、所定領域について圧縮処理されたものと
    して再生処理を行うことにより受信した画像データを縮
    小して再生することを特徴とするテレビ電話。
JP4245491A 1992-08-21 1992-08-21 テレビ電話 Pending JPH0670315A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002027418A (ja) * 2000-07-06 2002-01-25 Mitsubishi Electric Corp テレビ電話装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002027418A (ja) * 2000-07-06 2002-01-25 Mitsubishi Electric Corp テレビ電話装置

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