JPH0668271A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0668271A
JPH0668271A JP21761992A JP21761992A JPH0668271A JP H0668271 A JPH0668271 A JP H0668271A JP 21761992 A JP21761992 A JP 21761992A JP 21761992 A JP21761992 A JP 21761992A JP H0668271 A JPH0668271 A JP H0668271A
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JP
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pattern
area
pixel
line
image
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JP21761992A
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English (en)
Inventor
Hitomi Kumazaki
ひとみ 熊崎
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベクトル画像のエッジで囲まれた領域を塗り
つぶす時に、アンチ・エイリアシング処理の効果を低下
させることなく、その処理時間を短縮させる。 【構成】 K本目の(スキャン)ラインKの画素P2〜
P7の範囲にエッジを示すベクトルV1,V2が交って
いる(図のA)。ベクトルと交る斜線を施した画素P
2,P3,P6,P7(図のB)を、ぞれぞれ16個の
サブ画素に分割して塗りつぶし(図のC)、塗りつぶさ
れた数をカウントして各濃度値8,16,13,3が得
られる。画素P3,P6に挾まれた画素P4,P5は、
分割せずにそのまま最高濃度値16にする。その結果、
画素P2〜P7の各濃度値(図のD)が得られる。挾ま
れる画素の数が多くなる程、従来例に比べて処理時間が
短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ベクトルで表示され
たエッジにより形成された画像のエッジに囲まれた領域
を塗りつぶす処理を行なう画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等のホストマシンから入力
する例えばポスト・スクリプト等のようなPDL言語
(ページ・ディスクリプション・ランゲージ)で記述さ
れた画像を、レーザプリンタ等のプリンタで印刷するた
めに、その中間で画像処理を行なう画像処理装置があ
る。このような画像処理においては、ベクトルで表示さ
れたエッジにより形成された画像(以下「ベクトル画
像」という)のエッジに囲まれた領域を塗りつぶす処理
が頻繁に行なわれる。
【0003】以下、1つの閉曲線を形成したエッジに囲
まれた画像の領域を仮りに「セル」と名付ける。1つの
閉曲線の内側に他の閉曲線がある場合は、外と内の閉曲
線に挾まれた領域がセルであり、内の閉曲線に囲まれた
領域は濃度やカラーの異なるセルである場合とセルでな
い白地の場合とがある。
【0004】例えば、文字を印刷する場合にその大きさ
が一定であればビットマップに展開したフォントでも差
支えないが、拡大文字にすると字画の斜線部分にギザギ
ザが現れて見苦しく、大きなビットマップ・フォントを
縮小して用いれば細かい部分がつぶれ易い。サイズの大
小に関係なく美しい文字を印刷するためにはベクトルフ
ォントを用いればよいが、ベクトルで表示されたエッジ
により形成された文字のセルの輪郭の内部を黒くベタに
塗りつぶす処理が不可欠である。
【0005】このように画像処理された文字は、サイズ
が大きくなっても斜線部分が滑らかであるが、ラインス
キャニングにより画像を形成するプリンタの場合、レー
ザプリンタのように高画素密度,高解像度のプリンタで
あっても、次のラインに移る所が不連続になることは避
けられないから、特に水平に近い斜線部分で極めて細か
いギザギザ(ジャギー又はエイリアシングという)が現
れる。そのため、アンチ・エイリアシング処理による視
覚的なスムーシングを行なっていた。
【0006】あるいは、DPL言語で記述されたカラー
画像は、カラープリンタで印刷出来れば問題ないが、一
般に多く使用されているモノクローム(白黒)プリンタ
で印刷する(特にグラフが多用されているような)場合
には、カラーで塗りつぶす代りに予め複数のカラーにそ
れぞれ対応して設定したパターンで塗りつぶすことにな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アンチ
・エイリアシング処理は画像をフレームメモリ上にラス
タ展開(ビットマップ展開ともいう)してスキャンライ
ン(以下単に「ライン」ともいう)毎に塗りつぶしを行
なう時に、先ず各画素(ピクセル)をさらに縦横にそれ
ぞれN×M(いずれも整数)に細分したサブピクセルを
想定し、そのサブピクセルからなるサブスキャンライン
(以下「サブライン」ともいう)毎に塗りつぶしを行な
う。
【0008】N本のサブラインの塗りつぶしを終った
後、それらのサブラインからなる1本のラインについ
て、そのラインのピクセル毎に該ピクセルを構成するN
×M個の各サブピクセルの属性を調べて該ピクセルの濃
度を決定するという処理(正確にはアンチ・エイリアシ
ング処理サブピクセル分割法)がとられていた。そのた
め、普通の画素毎に塗りつぶしを行なう処理に比べて、
ほぼN×M倍の時間を要するという問題があった。
【0009】また、カラーで塗りつぶすことが出来る時
には問題にならないが、カラーの代りに繰返しパターン
で塗りつぶす場合は、塗りつぶすべきセルが小さくなる
ほど単位パターンの数が少なくなるため、繰返しパター
ンの差すなわちカラーの違いが不明確になるという問題
が発生する。そのため、単位パターンのサイズを小さく
設定すれば、大きなセルを塗りつぶした場合にパターン
の形状ではなく濃淡の差として感じるようになるため、
同様に繰返しパターンの差が不明確になり、使用出来る
パターンの種類が限定されてくる。
【0010】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、第1の目的はアンチ・エイリアシング処理の効
果を低下させることなく、その処理時間を短縮させるこ
とである。また、第2の目的はセルの大小に関係なく、
塗りつぶした繰返しパターンの種類が容易に識別出来る
ようにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、第1の発明は、ベクトルで表示されたエ
ッジにより形成された画像のエッジに囲まれた領域を塗
りつぶす処理を行なう画像処理装置において、画像を形
成する各画素がエッジ部分にあるか否かを判定する所属
領域判定手段と、該所属領域判定手段によりエッジ部分
にあると判定された画素に対してのみ該画素のエッジに
囲まれた領域に含まれる面積の割合に応じてその濃度を
決定する画素濃度決定手段とを設けたものである。
【0012】第2の発明は、ベクトルで表示されたエッ
ジにより形成された画像のエッジに囲まれた領域を指定
されたカラーに予め対応して設定された単色の繰返しパ
ターンで塗りつぶす処理を行なう画像処理装置におい
て、エッジで囲まれた領域の面積を検出する面積検出手
段と、該面積検出手段により検出された面積に応じて繰
返しパターンの単位パターンのサイズを決定するサイズ
決定手段とを設けたものである。
【0013】
【作用】第1の発明による画像処理装置は、所属領域判
定手段がエッジ部分にあると判定した画素に対しての
み、画素濃度決定手段が該画素のエッジに囲まれた領域
に含まれる面積の割合に応じて該画素の濃度を決定する
から、処理時間が極めて短縮される。
【0014】第2の発明による画像処理装置は、面積検
出手段がエッジに囲まれた領域の面積を検出し、検出さ
れた面積に応じてサイズ決定手段がその領域を塗りつぶ
す繰返しパターンの単位パターンのサイズを決定するか
ら、領域の面積の大小に関係なく、繰返しパターンの種
類が容易に識別出来る。
【0015】
【実施例】図2は、ホストマシン10とプリンタ15と
の関係を示すブロック図である。コンピュータ等のホス
トマシン10は、入力装置であるキーボード11と表示
装置であるCRTディスプレイ12とを備え、キーボー
ド11から入力するPDL言語で記述された画像情報を
CRTディスプレイ12に表示すると共に、編集してプ
リンタ15に出力する。
【0016】プリンタ15は、コントローラ20とエン
ジン30とから構成され、コントローラ20はホストマ
シン10から入力するPDL言語で記述された画像情報
を処理して1頁分ずつラスタ展開し、ビデオ信号として
エンジン30に出力する。出力装置であるエンジン30
は、入力するビデオ信号に応じて1ラインずつ画像に変
換し、形成された1頁分の画像を用紙に印刷して出力す
る。
【0017】図3は、図2に示したこの発明による画像
処理装置の一実施例であるコントローラ20の構成を示
す回路図である。コントローラ20は、受信装置21,
CPU22,フォントROM23,RAM24,ROM
25,フレームメモリ26及び送信装置27から構成さ
れ、互いにデータバス,アドレスバス,コントロールバ
ス等のバスラインで接続されている。
【0018】受信装置21を介してホストマシン10か
らそれぞれ入力した、画像データと画素密度,(画素濃
度を示す)多値レベル,頁のサイズ,出力画像の拡大又
は縮小率等からなる1頁分の画像情報は、一度RAM2
4に記憶される。
【0019】次に、所属領域判定手段であり画素濃度決
定手段であるCPU(中央処理ユニット)22は、予め
それぞれROM25に格納されているプログラムに従っ
て、文字コードはフォントROM23に格納されている
ベクトルフォントを参照しながら、RAM24に記憶さ
れた画像データを画像処理して、フレームメモリ26に
ラスタ展開する。
【0020】送信装置27は、指定された画素密度に応
じCPU22の指令に従って、フレームメモリ26にラ
スタ展開された1頁分の多値レベルの画像データを、1
ライン毎に画像クロックに同期したビデオ信号に変換し
てエンジン30に出力することにより、エンジン30に
形成された画像を用紙上に印刷させる。
【0021】図1は、CPU22がROM25に格納さ
れているプログラムに従って、白と黒からなる画像デー
タをラスタ展開する第1実施例のルーチンを示すフロー
図であり、図4はそのルーチンによって各画素がラスタ
展開される過程の一例を示す説明図である。
【0022】図4は、それぞれ座標軸として左から右へ
X軸を、上から下へY軸をとって示したもので、画像書
込みの順に合せて座標軸を設定しているから、通常の数
学的な座標軸とはY軸が逆になっている。Y軸の座標は
ライン(スキャンライン)の番号を、X軸の座標は各ラ
インにおけるピクセル(画素)の番号を、それぞれ書込
みの順に示している。また、ピクセルを示す座標は、Y
の座標値を先にXの座標値を後にして表示するから、例
えば或るピクセルPの座標はP(Y,X)として示され
る。所属するラインが明らかな場合には、P(X)と略
示する。
【0023】図4は画像を形成するピクセル群の一部を
拡大して示し、実線で例えばY=KのラインKを構成す
るX=2〜7のピクセル、即ちP(2)〜P(7)を示
したものであり、図4の(A)乃至(D)は、各ピクセ
ルとラインKにクロスするそれぞれエッジを示す2本の
(直線)ベクトルV1,V2とを示し、図4の(E)は
画像処理すなわちサブピクセル分割法によるアンチ・エ
イリアシング処理の結果、フレームメモリ26に展開さ
れた濃度を表示する多値レベルのデータを示したもので
ある。
【0024】さらに、図4の(A)乃至(D)において
は、破線で示したように、各ピクセルはX方向にM個、
Y方向にN個に分割されて、N×M個のサブピクセルか
ら構成されている。図4ではM=N=4として、1個の
ピクセルは16個のサブピクセルに分割され、1本のラ
インKは4本のそれぞれサブライン(サブスキャンライ
ン)K1〜K4に分割されている。例えばピクセルP
(K,4)の上から2番目で左から3番目のサブピクセ
ルはSP(K2,4-3)と表示し、予めサブラインK2
と分っていればSP(4-3)と略示する。
【0025】図1に示したルーチンを説明する前に、こ
の発明の主要部を明らかにするために、図9に示す従来
例のルーチンのフロー図について説明する。なお、以下
各フローの説明において例えば「ステップ3」は「S
3」と略記する。
【0026】図9に示した従来例のルーチンがスタート
すると、S1で画像を構成するエッジを表示する多数の
ベクトルをそれぞれ入力し、S2で入力したベクトルが
曲線であるか否かを判定し、否すなわち直線であればそ
のままS4にジャンプし、曲線であればS3に進んで複
数の近似直線に分解する直線近似を実行してからS4に
進む。
【0027】S4で各直線ベクトルの始点,終点(の各
座標値)等を示すデータをエッジテーブル(以下「E
T」という)に登録する。ベクトル登録は直線ベクトル
の両端のうちY座標値の小さい方を始点とし、もしY座
標値が等しい場合はX座標値の小さい方を始点とする。
すべてのベクトルの登録を終了したら、S5で始点のY
座標値の小さい順にベクトルのソーティングを実行し、
ET内のデータを整理する。
【0028】次に、1ライン毎に(例えばラインKにつ
いて)アンチ・エイリアシング処理によるピクセルの濃
度決定を行なう。そのために、例えばRAM24内に1
サブピクセルを1ビットとして1ライン分の領域を用意
し、1ラインのスタート時にクリアしておく。S6で塗
りつぶしを行なうサブライン毎に(例えばサブラインK
1から)アクティブ・エッジテーブル(以下「AET」
という)を更新する。
【0029】S7でサブライン上のすべてのベクトル
(V1,V2)との交点を求め、そのX座標値の小さい
方から順に配列して2個ずつエッジペアとし、交点を含
みその間のサブピクセルを1ライン分の領域上で塗りつ
ぶしてゆく(1にする)。1本のサブライン上のサブピ
クセルの塗りつぶしを終れば、S9でN(=4)本のサ
ブライン即ち1本のラインが終了したか否かを判定し
て、否ならばS6に戻り、1ライン終了ならばS10に
進む。
【0030】S10では、1ラインの各ピクセル毎に、
塗りつぶされているサブピクセルの数をカウント即ち1
6個のサブピクセルの0か1の値を合計し、S11でそ
のカウント数に応じてピクセルの濃度を決定する。例え
ば、16個のうちW個のサブピクセルが塗りつぶされて
いた場合、濃度は白を0、最高濃度の黒を16とすれ
ば、ピクセルの濃度はそのままWである。
【0031】図4に示したラインKの場合、サブライン
K1ではSP(2-4)〜(6-2)、K2ではSP(2-
3)〜(6-3)、K3ではSP(2-3)〜(7-1)、K
4ではSP(2-2)〜(7-2)が塗りつぶされているか
ら、図4に示したように、ピクセルP(2)乃至P
(7)のWの値はそれぞれ8,16,16,16,1
3,3になる。
【0032】1ライン分のピクセルの濃度を決定しフレ
ームメモリ26上に記憶させれば、S12に進んで、す
べてのラインが終了したか否かを判定し、否ならばS6
に戻り、終了ならばエンドになる。すなわち、上記の1
ライン毎の各ピクセル濃度決定を1頁分の全ラインにつ
いて繰返すことにより、フレームメモリ26上に全画像
のラスタ展開を終了するが、塗りつぶすべきピクセルを
すべてサブピクセルに分解して塗りつぶすため、アンチ
・エイリアシング処理を行なわない場合に比べて略N×
M倍(この例では16倍)の処理時間を要する。
【0033】第1の発明は、この処理時間を短縮して、
しかも従来と同一の画質を得るために、エッジ部の画素
についてのみサブピクセルに分割して塗りつぶすことに
より濃度を決定し、エッジに囲まれた内部の画素につい
てはそのまま最高濃度例えば16に決定するものであ
る。図4に示した例について説明すれば、同図の(A)
に示したように、ラインKに対してクロスする2本のベ
クトルV1,V2がエッジペアを構成し、その間の範囲
が黒く塗つぶされることになる。
【0034】それぞれ傾きdX1,dX2を有するベク
トルV1,V2がラインKの上辺とクロスする点の座標
X1,X2を計算すれば、図4の(B)に示したよう
に、そのベクトルV1,V2がラインKの下辺とクロス
する点の座標は、上下辺の間隔が1であるから、それぞ
れ(X1+dX1),(X2+dX2)として求められ
る。ここで、傾きdXは dX=△X/△Y である。
【0035】これから、図4の(B)に疎なハッチング
で示したように、エッジ部分にあるピクセルはP
(2),P(3)及びP(6),P(7)であることが
分る。アンチ・エイリアシング処理サブピクセル分割法
はこのエッジ部分にあるピクセルについてのみ行ない、
図4の(C)に示したように、P(2),P(3)及び
P(6),P(7)をそれぞれサブピクセルに分割して
塗りつぶし、濃度を示すWの値8,16及び13,3が
得られる。
【0036】次に、エッジペアのエッジ部分にあるピク
セルに挾まれたピクセルは、すべてサブピクセルに分割
することなくピクセル単位で塗りつぶす。即ち図4の
(D)に示したように、エッジ部分にあるP(3),P
(6)に挾まれたP(4),P(5)を塗りつぶす。し
かしながら、実技上はRAM24内に用意された1ライ
ン分の領域のP(4),P(5)を塗りつぶす必要はな
く、フレームメモリ26上のラインKのP(4),P
(5)のWの値を、図4の(E)に示したように、それ
ぞれ16にすればよい。
【0037】図1に示した第1実施例のフロー図は、上
記の処理をフローとしてまとめたものであり、図9に示
して説明した従来例のフロー図と同一部分には同一ステ
ップ番号を付して詳しい説明を省略する。新しく加えら
れたステップはS20乃至S26である。図1におい
て、スタートからS7のエッジペア作成までは従来例と
全く同じである。
【0038】S7でエッジペアが作成された後、S20
で処理しようとするサブラインが所属するラインをN分
割した最初のサブラインであるか否か、例えばラインK
であればサブラインK1であるか否かを判定して、否な
らばS22へジャンプし、最初のサブラインであればS
21に進んで、エッジペアの情報から当該ラインのエッ
ジ部にあるピクセルを決定し、その情報を当該ラインの
処理が終るまで記憶しておく。
【0039】S22でピクセルがエッジ部にあるか否か
を判定して、否であればS23にジャンプし、エッジ部
にあればS8で当該ピクセルのサブピクセルを塗りつぶ
してS23に進む。
【0040】S23で1ライン分のエッジ部にあるピク
セルの塗りつぶしが終了したか否かを判定して、否であ
ればS6に戻り、終了すればS24に進んでエッジ部に
ある各ピクセル毎に塗りつぶされているサブピクセルの
数をカウントした後、S11に進んで各カウント数に応
じたピクセル濃度を決定してS25に進む。S23,S
24は処理をエッジ部にあるピクセルに限定しただけ
で、その内容はS9,S10(図9)と殆んど変らな
い。
【0041】S25では、S21で記憶されたエッジ部
にあるピクセル情報によって、ペアのエッジ部にあるピ
クセルに挾まれたピクセルの濃度を最高値、例えば16
にして、S26で1ライン分の処理終了と判定されるま
で繰返すことにより、挾まれたすべてのピクセルの濃度
が最高値(黒)になる。最後に、S12に進んですべて
のラインが終了したか否かを判定して、否ならばS6に
戻り、終了ならばエンドになる。
【0042】このように、ほぼN×M倍の時間を要する
サブピクセル分割法は、エッジ部にある画素のみについ
て実行し、エッジに囲まれた領域にある画素はそのまま
濃度の最高値に決定するから、従来の処理に比べて大幅
に処理時間が短縮される。図4に示した例では、エッジ
部にある画素が4個であるのに、挾まれた領域内の画素
は2個であるから、処理時間は2/3程度の短縮にすぎ
ないが、画面内の塗りつぶすべき画素が多くなる程その
効果が大きく、画面の1/8,1/4,1/2が黒い場
合は処理時間はそれぞれ約1/2,1/4,1/8に短
縮される。
【0043】図5は、第2の発明による画像処理装置の
第2実施例の構成を示す機能ブロック図であり、機構的
には図3に示したコントローラ20の一部である。図6
は、図5に示した第2実施例のルーチンの一例を示すフ
ロー図である。図7はそれに用いられるパターンの一例
を示し、図8は、図7に示したパターンを用いて処理さ
れるセル(エッジに囲まれた図形)と処理された結果と
をそれぞれ示す。
【0044】DPL言語で記述された画像のうち、例え
ば地図やグラフのように、その属性を示すカラーで色分
けして塗りつぶすと識別が容易な場合が少なくない。コ
ンピユータの表示装置には、カラーCRTやカラーLC
D(液晶ディスプレイ)等のカラー表示装置が多く使用
されているから、表示する場合は問題ない。
【0045】しかしながら、その画像を用紙上に印刷す
る時に、カラープリンタは高価でありプリント時間も長
くなるため、殆んどの場合にモノクロームプリンタが使
用されているから、複数のカラーにそれぞれ対応した複
数のパターンで塗りつぶすことになる。
【0046】図7に示したパターンは、多種類のパター
ンのうちの一種であり、この実施例では同種の互にサイ
ズの異なるパターンA乃至Dが用意されている。パター
ンAは例えば面積が16以上のセルの処理に使用され、
パターンBは面積が15以下11以上のセル、パターン
Cは面積が10以下6以上のセル、パターンDは面積が
5以下のセルの処理にそれぞれ使用される。従来はセル
の面積に関係なく、例えばパターンAのような、1種類
1サイズのパターンであった。
【0047】図8の(A)はパターン塗りつぶし処理
(以下単に「パターン処理」という)前のセル、同図の
(B)及び(C)はそれぞれ第2実施例及び従来例でパ
ターン処理された結果のセルであり、同図の(A),
(B),(C)には、それぞれ互にサイズの異なる類似
のセルA1,B1,C1及びA2,B2,C2が示され
ている。
【0048】従来のパターン処理では、用意されたパタ
ーンAのみを用いていたため、図8の(C)に示したよ
うに、サイズの大きいセルC1ではパターンの種類が容
易に識別出来るが、サイズの小さいセルC2ではパター
ンの種類が分り難く、例えば右上り斜線からなるパター
ンと混同し易い。仮にパターンDが用意されていたとす
れば、小さいセルC2でも識別可能になるが、大きいセ
ルC1ではパターンが細かすぎて識別し難くなる。
【0049】図5に示した第2実施例の機能ブロック図
において、パターン決定部40は、面積検出手段である
面積検出部41と、カラー・パターン変換部42と、パ
ターン記憶部43と、サイズ決定手段であるパターン選
択部44とから構成されている。図3に示した回路図と
対応させると、例えば面積検出部41とパターン選択部
44はCPU22、カラー・パターン変換部42はRA
M24のうちの不揮発性RAM、パターン記憶部43は
フォントROM23にそれぞれ対応する。
【0050】面積検出部41はセルA1又はA2に含ま
れる画素数等の図形情報を入力して図形の面積を検出
し、面積を示す面積信号をパターン選択部44に出力す
る。カラー・パターン変換部42はセルA1又はA2を
塗りつぶすカラーを示すカラー信号を入力して、指定さ
れたカラーに対応するパターンの種類を決定し、パター
ン信号としてパターン選択部44に出力する。
【0051】パターン選択部44は面積信号とパターン
信号を入力し、指定された種類のパターンのうち図形の
面積に応じたサイズのパターンを決定して、該当するパ
ターンをパターン記憶部43から選択的に読出し、決定
パターンとして出力する。決定パターンは、それぞれの
条件によって、単位パターンである場合と、単位パター
ンを2次元的に配列した展開パターンである場合とがあ
る。
【0052】第2実施例におけるパターン処理のルーチ
ンを説明する前に、この発明の主要部を明らかにするた
めに、図10に示す従来例のルーチンのフロー図につい
て説明する。図10に示した従来例のルーチンがスター
トすると、S31でエッジを示すベクトルを入力し、S
32で1つのパスが閉じる即ちエッジが閉曲線を形成し
て1個のセルになるまで、S31を繰返す。
【0053】パスが閉じると、S33でベクトルデータ
に続く塗りつぶし情報、即ち形成されたセルを塗りつぶ
す黒(ベタパターン)や白(白抜き)を含む指定カラー
の情報を入力し、S34で白抜きか否かを判定して、白
抜きならばエンドにジャンプする。否すなわち塗りつぶ
しならば、S35に進んで指定されたカラーに対応する
種類のパターンをセットし、S36でセットされたパタ
ーンによりセルを塗りつぶしてエンドになる。
【0054】図6に示した第2実施例のパターン処理の
ルーチンにおいて、図10に示して説明した従来例のル
ーチンと同一部分には同一ステップ番号を付して詳しい
説明を省略する。図10のS35に代えて、新しく設け
られたステップはS40乃至S42である。
【0055】S34で白抜きではなく塗りつぶしと判定
されると、S40に進んで(面積検出部41により)セ
ルの塗りつぶすべき面積を検出し、S41で(カラー・
パターン変換部42,パターン選択部44により)指定
されたカラーに対応する種類のパターンのうち面積に応
じたサイズのパターンを選択する。S42で選択された
パターンをセットした後、S36でセットされたパター
ンによりセルを塗りつぶしてエンドになる。
【0056】このように処理された図形は、例えば図8
の(B)に示したように、互に同色でサイズの大きいセ
ルB1は粗いパターンAにより、サイズの小さいセルB
2はより細かいパターンCによりそれぞれ塗りつぶされ
ている。従って、セルB1,B2は互に同色であると識
別され、他のパターン(カラー)と混同される恐れがな
い。
【0057】すなわち、図形のサイズが変ってもパター
ンの識別が容易であるから、従来に比べてパターンの種
類を増して、より多くのカラーに対応することが出来
る。また、繰返しパターンを使用することにより1パタ
ーンのフォントメモリの容量が大幅に減少するから、パ
ターンの種類が増大しそれぞれの種類毎にサイズの異な
るパターンを多数用意しても、そのためにフォントRO
M23の容量が増えることはない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明による
画像処理装置は、アンチ・エイリアシング処理の効果を
低下させることなく、その処理時間を大幅に短縮させる
ことが出来る。また、第2の発明による画像処理装置
は、セル(エッジに囲まれた図形)の大小に関係なく、
塗りつぶした繰返しパターンの種類を容易に識別出来る
画像を出力する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明による画像処理装置の第1実施例に
おける処理ルーチンを示すフロー図である。
【図2】この発明におけるホストマシンとプリンタとの
関係を示すブロック図である。
【図3】図2に示したコントローラの構成の一例を示す
回路図である。
【図4】図1に示した処理ルーチンによって各画素がラ
スタ展開される過程の一例を示す説明図である。
【図5】第2の発明による画像処理装置の第2実施例の
構成を示す機能ブロック図である。
【図6】図5に示した第2実施例における処理ルーチン
を示すフロー図である。
【図7】図5に示した第2実施例において使用されるパ
ターンの一例を示す図である。
【図8】図7に示したパターンを用いて処理される図形
と処理された結果とを示す図である。
【図9】図1に示したフローに対応する従来例の処理ル
ーチンを示すフロー図である。
【図10】図6に示したフローに対応する従来例の処理
ルーチンを示すフロー図である。
【符号の説明】
10 ホストマシン 15 プリン
タ 20 コントローラ(画像処理装置) 22 CPU(所属領域判定手段,画素濃度決定手段) 23 フォントROM 26 フレー
ムメモリ 30 エンジン 40 パター
ン決定部 41 面積検出部(面積検出手段) 44 パターン選択部(サイズ決定手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベクトルで表示されたエッジにより形成
    された画像の前記エッジに囲まれた領域を塗りつぶす処
    理を行なう画像処理装置において、 画像を形成する各画素がエッジ部分にあるか否かを判定
    する所属領域判定手段と、 該所属領域判定手段によりエッジ部分にあると判定され
    た画素に対してのみ該画素の前記エッジに囲まれた領域
    に含まれる面積の割合に応じてその濃度を決定する画素
    濃度決定手段とを設けたことを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 ベクトルで表示されたエッジにより形成
    された画像の前記エッジに囲まれた領域を、指定された
    カラーに予め対応して設定された単色の繰返しパターン
    で塗りつぶす処理を行なう画像処理装置において、 前記エッジで囲まれた領域の面積を検出する面積検出手
    段と、 該面積検出手段により検出された面積に応じて前記繰返
    しパターンの単位パターンのサイズを決定するサイズ決
    定手段とを設けたことを特徴とする画像処理装置。
JP21761992A 1992-08-17 1992-08-17 画像処理装置 Pending JPH0668271A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007018124A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Digital Media Professional:Kk エッジ・マルチサンプリングハイブリッドアンチエイリアス
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