JPH0667851B2 - インタ−フエロンβ組成物 - Google Patents
インタ−フエロンβ組成物Info
- Publication number
- JPH0667851B2 JPH0667851B2 JP60292839A JP29283985A JPH0667851B2 JP H0667851 B2 JPH0667851 B2 JP H0667851B2 JP 60292839 A JP60292839 A JP 60292839A JP 29283985 A JP29283985 A JP 29283985A JP H0667851 B2 JPH0667851 B2 JP H0667851B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ifn
- composition
- interferon
- present
- prepared
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は輸送や長期間の保存に耐える安定性の改良され
たインターフエロンβ（以下IFN-βと略す）組成物に関
する。
たインターフエロンβ（以下IFN-βと略す）組成物に関
する。
（従来の技術） ウイルス増殖を抑制する作用をもつIFN-βは、細胞培養
法や遺伝子組換え法によつて大量に製造する方法が開発
され、前者についてはすでに医薬品として市販されてい
る。医薬品としての要請からIFN-βは高度に精製される
が、精製が進むに従って安定性が低下するという問題が
存在する。IFN-βの安定性の向上に関しては、ポリオー
ルの使用（特開昭58−92619号など）、ヒト血清アルブ
ミンの使用（国際公開WO83／01198）、有機酸緩衝剤の
使用（特開昭58−92621）などの方法がすでに提案され
一定の安定化効果が達成されている。
法や遺伝子組換え法によつて大量に製造する方法が開発
され、前者についてはすでに医薬品として市販されてい
る。医薬品としての要請からIFN-βは高度に精製される
が、精製が進むに従って安定性が低下するという問題が
存在する。IFN-βの安定性の向上に関しては、ポリオー
ルの使用（特開昭58−92619号など）、ヒト血清アルブ
ミンの使用（国際公開WO83／01198）、有機酸緩衝剤の
使用（特開昭58−92621）などの方法がすでに提案され
一定の安定化効果が達成されている。
（発明が解決しようとする問題点） 上記従来技術によりIFN-βの安定化を図ることができる
が、輸送時や長期間の保存に際し懸念のないようにする
ためにはより高度に安定化することが望まれる。
が、輸送時や長期間の保存に際し懸念のないようにする
ためにはより高度に安定化することが望まれる。
従つて本発明は高度に安定化されたIFN-β組成物を提供
することを目的とする。
することを目的とする。
（問題点を解決するための手段） 本発明は、１％水溶液として25℃、60rpmの条件下にＢ
型回転粘度計により測定したときの粘度が30〜200cpsで
あるカルボキシメチルセルロース、ヒト血清アルブミン
およびインターフエロンβを含んで成るインターフエロ
ンβ組成物である。
型回転粘度計により測定したときの粘度が30〜200cpsで
あるカルボキシメチルセルロース、ヒト血清アルブミン
およびインターフエロンβを含んで成るインターフエロ
ンβ組成物である。
本発明に用いられるカルボキシメチルセルロース（以下
CMCと略す）は上記のような特定の粘度範囲のものであ
り、この範囲をはずれると安定性の高いものは得られな
い。その配合量は適宜選択することができるが、通常は
IFN-β組成物100g当たり0.5〜5gの範囲とするのが好ま
しい。
CMCと略す）は上記のような特定の粘度範囲のものであ
り、この範囲をはずれると安定性の高いものは得られな
い。その配合量は適宜選択することができるが、通常は
IFN-β組成物100g当たり0.5〜5gの範囲とするのが好ま
しい。
ヒト血清アルブミン（以下HSAと略す）はIFN-β１×106
IU当たり通常0.5mg〜200mgの範囲で配合する。
IU当たり通常0.5mg〜200mgの範囲で配合する。
IFN-βは細胞培養法によつて得られるものおよび遺伝子
組換え法によつて得られるものの両者を包含する。IFN-
β組成物中のIFN-βの量は目的に応じて決定されるが、
通常はIFN-β組成物1g当たり１×104IU以上とするのが
好ましい。
組換え法によつて得られるものの両者を包含する。IFN-
β組成物中のIFN-βの量は目的に応じて決定されるが、
通常はIFN-β組成物1g当たり１×104IU以上とするのが
好ましい。
本発明の組成物にさらにクエン酸緩衝液のような有機酸
緩衝液（pH4〜６）やグリセリンを添加すると安定性が
より向上する。その場合の配合量は通常IFN-β組成物1g
当たり有機酸緩衝液につていは0.017〜0.0695ミリモ
ル、グリセリンについては0.3〜0.8gである。
緩衝液（pH4〜６）やグリセリンを添加すると安定性が
より向上する。その場合の配合量は通常IFN-β組成物1g
当たり有機酸緩衝液につていは0.017〜0.0695ミリモ
ル、グリセリンについては0.3〜0.8gである。
次に実施例により本発明をさらに説明する。なお、実施
例中のインターフェロン力価の測定はシンドビスウイル
スあるいはVSVウイルスおよびヒト羊膜由来の株化細胞
（FL細胞）を用い細胞変性効果（CPE）法により行い、
国際標準品で較正した東レハウスリフアレンスを用い国
際単位（IU）に換算した。
例中のインターフェロン力価の測定はシンドビスウイル
スあるいはVSVウイルスおよびヒト羊膜由来の株化細胞
（FL細胞）を用い細胞変性効果（CPE）法により行い、
国際標準品で較正した東レハウスリフアレンスを用い国
際単位（IU）に換算した。
実施例および比較例 細胞培養法によつて製造されたヒト２倍体線維芽細胞由
来のIFN-β［“フエロン”（東レ株式会社製）］凍結乾
燥品３×106IUを0.1モル／クエン酸緩衝液（pH5.0）3
mlで溶解し、１×106IU／mlの濃度のIFN-β溶液を調製
した。一方、表−１に示す種々の粘度のCMC（ダイセル
工業株式会社製）0.2gをグリセリン5gに懸濁させ、3.75
gの0.1モル／クエン酸緩衝液（pH5）を加え、さらに5
0mgのHSAを添加してゲル状基剤を調製した。このゲル状
基剤に前期で調製したIFN-β溶液1gを加えよく混合して
IFN-β組成物を調製した。
来のIFN-β［“フエロン”（東レ株式会社製）］凍結乾
燥品３×106IUを0.1モル／クエン酸緩衝液（pH5.0）3
mlで溶解し、１×106IU／mlの濃度のIFN-β溶液を調製
した。一方、表−１に示す種々の粘度のCMC（ダイセル
工業株式会社製）0.2gをグリセリン5gに懸濁させ、3.75
gの0.1モル／クエン酸緩衝液（pH5）を加え、さらに5
0mgのHSAを添加してゲル状基剤を調製した。このゲル状
基剤に前期で調製したIFN-β溶液1gを加えよく混合して
IFN-β組成物を調製した。
対照として（比較例５）、グリセリン5g、HSA50mg、0.1
モル／クエン酸緩衝液3.95gおよびIFN-β溶液1.00gを
混合したIFN-β組成物を調製した。
モル／クエン酸緩衝液3.95gおよびIFN-β溶液1.00gを
混合したIFN-β組成物を調製した。
以上のように調製したIFN-β組成物の各サンプルを30℃
で放置し、７日および11日後にサンプリングを行い力価
を測定し、初期力価（１×105IU／ｇ）を100％としてIF
N-βの力価残存率を算出した。結果を表−１に示す。こ
の結果から本発明の特定範囲の粘度のCMCを用いた場合
にIFN-βの安定化効果が顕著に現われることが明らかで
ある。
で放置し、７日および11日後にサンプリングを行い力価
を測定し、初期力価（１×105IU／ｇ）を100％としてIF
N-βの力価残存率を算出した。結果を表−１に示す。こ
の結果から本発明の特定範囲の粘度のCMCを用いた場合
にIFN-βの安定化効果が顕著に現われることが明らかで
ある。
Claims (1)
- 【請求項１】１％水溶液として25℃、60rpmの条件下に
Ｂ型回転粘度計により測定したときの粘度が30〜200cps
であるカルボキシメチルセルロース、ヒト血清アルブミ
ンおよびインターフエロンβを含んで成るインターフエ
ロンβ組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60292839A JPH0667851B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | インタ−フエロンβ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60292839A JPH0667851B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | インタ−フエロンβ組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62153226A JPS62153226A (ja) | 1987-07-08 |
| JPH0667851B2 true JPH0667851B2 (ja) | 1994-08-31 |
Family
ID=17787025
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60292839A Expired - Fee Related JPH0667851B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | インタ−フエロンβ組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0667851B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE68917883T2 (de) * | 1988-05-06 | 1995-02-23 | Toray Industries | Stabile interferon-beta-zusammensetzung. |
| JP3714273B2 (ja) | 2002-03-28 | 2005-11-09 | ブラザー工業株式会社 | 用紙パッケージ、および該パッケージを使用するプリンタ |
-
1985
- 1985-12-27 JP JP60292839A patent/JPH0667851B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62153226A (ja) | 1987-07-08 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5773581A (en) | Conjugate of a solution stable G-CSF derivative and a water-soluble polymer | |
| EP0374257B1 (en) | STABLE INTERFERON $g(b) COMPOSITION | |
| Larocca et al. | Human T-cell leukemia virus minus strand transcription in infected T-cells | |
| US4647454A (en) | Stable interferon β composition and a method of stabilizing interferon β | |
| DE69518084T2 (de) | Stabile, wässrige alpha-interferon lösungen | |
| HU206270B (en) | Process for producing pharmaceutical compositions comprising synergic mixtures of interferons and tumour-necrosis factor | |
| JP2021523916A (ja) | メッセンジャーｒｎａの皮下送達 | |
| EP0080879A2 (en) | Pharmaceutical composition containing interferon in stable state | |
| JP2005527470A5 (ja) | ||
| JPS60188328A (ja) | インターフエロン投与用ビヒクル | |
| JPS5892619A (ja) | インタ−フエロンを安定に配合した組成物 | |
| JPS60243028A (ja) | インタ−フエロンの可溶化方法 | |
| EP1638534B1 (en) | Use of ethanol as plasticizer for preparing subcutaneous implants containing thermolabile active principles dispersed in a plga matrix | |
| JPH0667851B2 (ja) | インタ−フエロンβ組成物 | |
| JP3714951B2 (ja) | Ｉｌ−６含有薬剤組成物 | |
| JP3219274B2 (ja) | 新しいヒト組み換えガンマ−インターフェロン | |
| CN113797317B (zh) | 一种组合物及其制备方法和应用 | |
| JPH038323B2 (ja) | ||
| JP4820647B2 (ja) | イオントフォレーシス投与組成物 | |
| JP2803271B2 (ja) | 安定なインターフェロンβ組成物 | |
| US4710376A (en) | Topical therapeutic composition containing oxidation inhibitor system | |
| JPS5892622A (ja) | インタ−フエロン安定配合製剤 | |
| CN101244261B (zh) | 一种含未复性重组蛋白的生物制剂及其制备方法与应用 | |
| JPS59196899A (ja) | インタ−フエロンの安定化方法 | |
| Stout | Preliminary crystallographic data for Azotobacter cytochrome c5 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |