JPH0666670B2 - 相補型mosアナログスイッチ - Google Patents

相補型mosアナログスイッチ

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JPH0666670B2
JPH0666670B2 JP58002070A JP207083A JPH0666670B2 JP H0666670 B2 JPH0666670 B2 JP H0666670B2 JP 58002070 A JP58002070 A JP 58002070A JP 207083 A JP207083 A JP 207083A JP H0666670 B2 JPH0666670 B2 JP H0666670B2
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mos transistor
channel mos
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analog switch
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毅則 沖▼高▲
尚 原田
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/16Modifications for eliminating interference voltages or currents
    • H03K17/161Modifications for eliminating interference voltages or currents in field-effect transistor switches

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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] この発明は、C−MOSアナログスイッチに関するもので
あり、さらに詳しくいえば、同一の半導体基板に形成さ
れるPチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトラン
ジスタとによって構成される相補型MOS集積回路におけ
る相補型MOSアナログスイッチ(以下、C−MOSアナログ
スイッチと称す。)に関するものである。
[従来の技術] 従来のこの種のC−MOSアナログスイッチの例を第1図
及び第2図にそれぞれ示し、説明する。
第1図はC−MOSアナログスイッチの従来の一例を示す
ものであり、図においてP1は入出力ノードIN/OUTと出
入力ノードOUT/INとの間に接続されるとともに、ゲー
ト電極に第2の制御信号φが印加されるPチャネルMOS
トランジスタで、その基板領域は高電位(VDD)ノード
に接続されて回路上の高電位(VDD)にされるものであ
る。N1は上記入出力ノードIN/OUTと上記出入力ノードO
UT/INとの間に接続されるとともに、ゲート電極に上記
第2の制御信号φと逆極性となる第1の制御信号/φが
印加されるNチャネルMOSトランジスタで、その基板領
域は低電位(VSS)ノードに接続されて回路上の低電位
(VSS)にされ、上記PチャネルMOSトランジスタP1とに
よってC−MOSアナログスイッチを構成しているもので
ある。
第2図はC−MOSアナログスイッチの従来の他の例を示
すものであり、図においてP1は入出力ノードIN/OUTと
出入力ノードOUT/INとの間に接続されるとともに、ゲ
ート電極に第2の制御信号φが印加される第1のPチャ
ネルMOSトランジスタで、その基板領域は高電位(VDD
ノードに接続されて回路上の高電位(VDD)にされるも
のである。N1は上記入出力ノードIN/OUTと上記出力ノ
ードOUT/INとの間に接続されるとともに、ゲート電極
に上記第2の制御信号φと逆極性となる第1の制御信号
/φが印加される第1のNチャネルMOSトランジスタ
で、上記PチャネルMOSトランジスタP1とによってアナ
ログスイッチ部を構成しているものである。P2は上記入
出力ノードIN/OUTと上記アナログスイッチ部の第1の
NチャネルMOSトランジスタN1の基板領域との間に接続
されるとともに、ゲート電極に上記第2の制御信号φが
印加される第2のPチャネルMOSトラジスタで、その基
板領域は上記高電位(VDD)ノードに接続されて回路上
の高電位(VDD)にされるものである。
N2は上記第2のPチャネルMOSトランジスタP2と並列接
続されるとともに、ゲート電極に上記第1の制御信号/
φが印加される第2のNチャネルMOSトランジスタで、
その基板領域は上記第1のNチャネルMOSトランジスタN
1の基板領域に接続されている。N3は上記第1のNチャ
ネルMOSトランジスタN1の基板領域と低電位(VSS)ノー
ドとの間に接続されるとともに、上記第2の制御信号φ
が印加される第4のNチャネルMOSトランジスタで、そ
の基板領域は低電位(VSS)ノードに接続されて回路上
の低電位(VSS)にされているものである。
そして、上記第2のPチャネルMOSトランジスタP2と上
記第2のNチャネルMOSトランジスタN2と上記第4のN
チャネルMOSトランジスタN3とは、上記アナログスイッ
チ部の第1のNチャネルMOSトランジスタN1及び第1の
PチャネルMOSトランジスタP1が第1及び第2の制御信
号φ及び/φにて導通状態とされる時、第1及び第2の
制御信号φ及び/φにて第4のNチャネルMOSトランジ
スタN3が非導通状態とされるとともに、第2のNチャネ
ルMOSトランジスタN2及び第2のPチャネルMOSトランジ
スタP2が導通状態とされて、上記入出力ノードIN/OUT
における電位を上記アナログスイッチ部の第1のNチャ
ネルMOSトランジスタN1の基板領域に伝達し、上記アナ
ログスイッチ部の第1のNチャネルMOSトランジスタN1
及び第1のPチャネルMOSトランジスタP1が第1及び第
2の制御信号φ及び/φにて非導通状態とされる時、第
1及び第2の制御信号φ及び/φにて第2のNチャネル
MOSトランジスタN2及び第2のPチャネルMOSトランジス
タP2が非導通状態とされるとともに、第4のNチャネル
MOSトランジスタN3が導通状態とされて、上記低電位(V
SS)ノードにおける低電位(VSS)を上記アナログスイ
ッチ部の第1のNチャネルMOSトランジスタN1の基板領
域に伝達するための基板電位印加部を構成しているもの
である。
第1図に示したC−MOSアナログスイッチを構成するP
チャネルMOSトランジスタP1及びNチャネルMOSトランジ
スタN1は、上記発明の技術分野でも述べたように、同一
の半導体基板に形成されているものであり、第2図に示
したアナログスイッチ部を構成する第1のPチャネルMO
SトラジスタP1及び第1のNチャネルMOSトランジスタ
N1、並びに基板電位印加部を構成する第2のPチャネル
MOSトランジスタP2及び第2のNチャネルMOSトランジス
タN2及び第4のNチャネルMOSトランジスタN3も、同一
の半導体基板に形成されているものである。
そして、入出力ノードIN/OUTと出入力ノードOUT/INと
の間に接続されるPチャネルMOSトランジスタP1とNチ
ャネルMOSトランジスタN1は通常のC−MOS構造を有し、
その断面図を第3図に示す。第3図において、(1)は
N-型の半導体基板、(2)は素子間を電気的に分離する
ためのSiO2フィールド酸化膜、(3)(3)は上記半導
体基板(1)の表面に形成された上記PチャネルMOSト
ランジスタP1を構成する一対のP+型のソース・ドレイン
領域、(4)(4)はこれら一対のソース・ドレイン領
域(3)(3)と電気的に接続された一対のソース・ド
レイン電極で、一方のソース・ドレイン電極が入出力ノ
ードIN/OUTに接続され、他方のソース・ドレイン電極
が出入力ノードOUT/INに接続される。(5)は上記一
対のソース・ドレイン領域(3)(3)間における上記
半導体基板(1)の表面上に形成されたゲート酸化膜、
(6)はこのゲート酸化膜(5)上に形成された上記P
チャネルMOSトランジスタP1を構成するゲート電極で、
上記第2の制御信号φが印加される。(7)(7)は上
記半導体基板(1)の表面に形成された電源(VDD)端
子形成用N+型拡散層、(8)(8)はこの電源(VDD
端子形成用N+型拡散層と電気的に接続された電源
(VDD)端子形成用電極で、上記高電位(VDD)ノードに
接続され、上記PチャネルMOSトランジスタP1の基板領
域を高電位(VDD)にする。(9)は上記半導体基板
(1)の表面に形成され、上記NチャネルMOSトランジ
スタN1の基板領域となるP-型のアイランド、(10)(1
0)はこのアイランドの表面に形成された上記Nチャネ
ルMOSトランジスタN1を構成する一対のN+型のソース・
ドレイン領域、(11)(11)はこれら一対のソース・ド
レイン領域(10)(10)と電気的に接続された一対のソ
ース・ドレイン電極で、一方のソース・ドレイン電極が
入出力ノードIN/OUTに接続され、他方のソース・ドレ
イン電極が出入力ノードOUT/INに接続される。(12)
は上記一対のソース・ドレイン領域(10)(10)間にお
ける上記アイランド(9)の表面上に形成されたゲート
酸化膜、(13)はこのゲート酸化膜(4)上に形成され
た上記NチャネルMOSトランジスタN1を構成するゲート
電極で、上記第1の制御信号/φが印加される。(14)
(14)は上記アイランド(9)の表面に形成された電源
(VSS)端子形成用P+型拡散層、(15)(15)はこの電
源(VSS)端子形成用P+型拡散層と電気的に接続された
電源(VSS)端子形成用電極で、上記低高電位(VSS)ノ
ードに接続され、上記NチャネルMOSトランジスタN1
基板領域(アイランド(9)が相当)を低電位(VSS
にする。
なお、第2図に示した従来例において、図示はしていな
いものの、基板電位印加部を構成する第2のPチャネル
MOSトランジスタP2及び第2のNチャネルMOSトランジス
タN2及び第4のNチャネルMOSトランジスタN3も、同一
の半導体基板に形成されるものであるので、第2のPチ
ャネルMOSトランジスタP2は第1のPチャネルMOSトラン
ジスタP1と同じ構造(接続関係は第2図に基づく)で形
成され、第2のNチャネルMOSトランジスタN2及び第4
のNチャネルMOSトランジスタN3は第1のNチャネルMOS
トランジスタN1と同じ構造(接続関係は第2図に基づ
く)で形成される。
このように構成された相補型MOSアナログスイッチの動
作を第4図及び第5図を参照して説明する。
第4図は横軸に入力電圧VIN(V)、縦軸にオン抵抗RON
(Ω)をとって表した特性図で、第1図、第2図及び後
述する第6図に示した相補型MOSアナログスイッチのオ
ン抵抗RON(Ω)と入力電圧VIN(V)との関係を示した
ものであり、第5図(a)、(b)はNチャネルMOSト
ランジスタ及びPチャネルMOSトランジスタ単体の回路
を示したものである。
まず、この第5図(a)に示すNチャネルMOSトランジ
スタにおいて、ゲート電極Gのゲート電圧を一定
(VDD)とすれば、ソース電極Sの電位が基板領域に印
加された低電位VSSと同じである場合には、このNチャ
ネルMOSトランジスタは導通し、低抵抗となる。そし
て、ソース電極Sの電位が低電位VSSから上昇すると、
ゲート電極Gとソース電極S間の電圧VGSが減少し、ま
た、ソース電極Sと基板領域間が逆方向にバイアスさ
れ、基板領域とチャネル領域間の空乏層が広がり、その
中の電荷量が増加することにより、チャネルを形成する
に必要なゲート電界が増加し、みかけ上のしきい値電圧
が上昇するという、バックゲート効果が現れ、ソース電
極の電位の上昇とともに、オン抵抗RONが上昇する。こ
れは第4図に示す実線(イ)の特性である。
次に、第5図(b)に示すPチャネルMOSトランジスタ
において、ゲート電極Gのゲート電圧を一定(VSS)と
すれば、ソース電極Sの電位が基板領域に印加された高
電位VDDと同じである場合には、このPチャネルMOSトラ
ンジスタは導通し、低抵抗となる。そして、ソース電極
Sの電位が高電位VDDから下降すると、上記第5図
(a)に示すNチャネルMOSトランジスタと同様に、ゲ
ート電極Gとソース電極S間の電圧VGSが減少し、ま
た、バックゲート効果が現れ、ソース電極の電位の下降
とともに、オン抵抗RONが上昇する。これは第4図に示
す実線(ロ)の特性である。なお、この第5図(a)、
(b)において、Dはドレインを示す。
さて、第1図に示した相補型MOSアナログスイッチにお
いて、第2の制御信号φが回路上の低電位(VSS)(こ
の時、第1の制御信号/φは回路上の高電位(VDD))
であれば、アナログスイッチを構成するPチャネルMOS
トランジスタP1及びNチャネルMOSトランジスタN1は導
通状態となり、逆に、第2の制御信号φが回路上の高電
位(VDD)(この時、第1の制御信号/φは回路上の低
電位(VSS))であれば、PチャネルMOSトランジスタP1
及びNチャネルMOSトランジスタN1は非導通状態とな
り、入出力ノードIN/OUTと出入力ノードOUT/INとの間
は高インピーダンスとなる。そして、第1図に示した相
補型MOSアナログスイッチのオン抵抗RONはPチャネルMO
SトランジスタP1及びNチャネルMOSトランジスタN1の並
列抵抗となり、その特性は第4図に示す実線(ハ)とな
る。
次に、第2図に示した相補型MOSアナログスイッチにお
いて、第2の制御信号φが回路上の低電位(VSS)(こ
の時、第1の制御信号/φは回路上の高電位(VDD))
であれば、アナログスイッチ部を構成する第1のPチャ
ネルMOSトランジスタP1及び第1のNチャネルMOSトラン
ジスタN1は導通状態となり、逆に、第2の制御信号φが
回路上の高電位(VDD)(この時、第1の制御信号/φ
は回路上の低電位(VSS))であれば、第1のPチャネ
ルMOSトランジスタP1及び第1のNチャネルMOSトランジ
スタN1は非導通状態となり、入出力ノードIN/OUTと出
入力ノードOUT/INとの間は高インピーダンスとなる。
そして、第2の制御信号φが回路上の低電位(VSS
(この時、第1の制御信号/φは回路上の高電位
(VDD))であり、アナログスイッチ部を構成する第1
のPチャネルMOSトランジスタP1及び第1のNチャネルM
OSトランジスタN1が導通状態である時、基板電位印加部
を構成する第2のPチャネルMOSトランジスタP2及び第
2のNチャネルMOSトランジスタN2が導通状態であり、
第4のNチャネルMOSトランジスタN3が非導通状態であ
るので、アナログスイッチ部を構成する第1のNチャネ
ルMOSトランジスタN1の基板領域及び基板電位印加部を
構成する第2のNチャネルMOSトランジスタN2の基板領
域は、入出力ノードIN/OUTに入力される入力電圧VIN
電位と等しくなる。
ここで、アナログスイッチ部を構成する第1のNチャネ
ルMOSトランジスタN1及び基板電位印加部を構成する第
2のNチャネルMOSトランジスタN2の入出力ノードIN/O
UT側のソース・ドレイン領域をソース領域と考えれば、
入出力ノードIN/OUTに印加される入力電圧VINの変化に
よる第1のNチャネルMOSトランジスタN1及び第2のN
チャネルMOSトランジスタN2のソース領域と基板領域と
の間の電位差を解消することができ、第1のNチャネル
MOSトランジスタN1及び第2のNチャネルMOSトランジス
タN2におけるバックゲート効果は抑制される。その結
果、第1のNチャネルMOSトランジスタN1単体の特性は
第4図に示す一点鎖線(ニ)の特性となる。従って、こ
の第2図に示す相補型MOSアナログスイッチの特性は、
アナログスイッチ部を構成する第1のPチャネルMOSト
ランジスタP1及び第1のNチャネルMOSトランジスタN1
の並列抵抗となり、第4図に示す一点鎖線(ホ)の特性
となる。
一方、第2の制御信号φが回路上の高電位(VDD)(こ
の時、第1の制御信号/φは回路上の低電位(VSS))
であり、第1のPチャネルMOSトランジスタP1及び第1
のNチャネルMOSトランジスタN1は非導通状態である
時、基板電位印加部を構成する第2のPチャネルMOSト
ランジスタP2及び第2のNチャネルMOSトランジスタN2
が非導通状態であり、第4のNチャネルMOSトランジス
タN3が導通状態であるので、アナログスイッチ部を構成
する第1のNチャネルMOSトランジスタN1の基板領域及
び基板電位印加部を構成する第2のNチャネルMOSトラ
ンジスタN2の基板領域は、低電位(VSS)ノードに印加
される低電位(VSS)の電位と等しくなる。
しかしながら、上記した第1図及び第2図にそれぞれ示
したものにあって、同一の半導体基板に組み込む場合、
PチャネルMOSトランジスタP1及びNチャネルMOSトラン
ジスタN1は、第3図に示すようなC−MOS構造をもって
おり、PチャネルMOSトランジスタP1の基板領域は半導
体基板(1)の一部となっており、半導体基板(1)が
常に回路上の高電位(VDD)に固定されているので、P
チャネルMOSトランジスタP1におけるバックゲート効果
の影響を抑制することができず、PチャネルMOSトラン
ジスタP1のオン抵抗、ひいては相補型MOSアナログスイ
ッチのオン抵抗RONが入力電圧VINの変化によって大きく
変動するという問題点を有していた。
[発明の概要] この発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、
その目的は、同一半導体基板に組み込まれる相補型MOS
アナログスイッチにおいて、アナログスイッチ部を構成
するNチャネルMOSトランジスタにおける基板領域にお
ける電位を自由に変化できるだけではなく、アナログス
イッチ部を構成するPチャネルMOSトランジスタにおけ
る基板領域における電位も自由に変化できるようにし
て、アナログスイッチ部を構成するPチャネルMOSトラ
ンジスタ及びNチャネルMOSトランジスタ両者における
バックゲート効果を抑制し、入力電圧の変動によるアナ
ログスイッチ部のオン抵抗の変動を抑制することができ
る相補型MOSアナログスイッチを得ることである。
このような目的を達成するために、この発明は、同一半
導体基板に組み込まれる相補型MOSアナログスイッチに
おいて、アナログスイッチ部を構成するPチャネルMOS
トランジスタ及びNチャネルMOSトランジスタの基板電
位を、これらPチャネルMOSトランジスタ及びNチャネ
ルMOSトランジスタが導通状態とされる時に、入力電圧
と等しくなる構成にしたものである。
[発明の実施例] 以下、図に基づきこの発明の実施例を詳細に説明する。
第6図はこの発明による相補型MOSアナログスイッチの
一実施例を示すものであり、第6図において、P1は入出
力ノードIN/OUTと出入力ノードOUT/INとの間に接続さ
れるとともに、ゲート電極に第2の制御信号φが印加さ
れる第1のPチャネルMOSトランジスタ、N1は上記入出
力ノードIN/OUTと上記出入力ノードOUT/INとの間に接
続されるとともに、ゲート電極に上記第2の制御信号φ
と逆極性となる第1の制御信号/φが印加される第1の
NチャネルMOSトランジスタで、上記PチャネルMOSトラ
ンジスタP1とによってアナログスイッチ部を構成してい
るものである。
P2は上記入出力ノードIN/OUTと上記アナログスイッチ
部の第1のNチャネルMOSトランジスタN1の基板領域と
の間に接続されるとともに、ゲート電極に上記第2の制
御信号φが印加される第2のPチャネルMOSトランジス
タで、その基板領域は高電位(VDD)ノードに接続され
て回路上の高電位(VDD)にされるものである。N2は上
記第2のPチャネルMOSトランジスタP2と並列接続され
るとともに、ゲート電極に上記第1の制御信号/φが印
加される第2のNチャネルMOSトランジスタで、その基
板領域は上記第1のNチャネルMOSトランジスタN1の基
板領域に接続されている。N3は上記第1のNチャネルMO
SトランジスタN1の基板領域と低電位(VSS)ノードとの
間に接続されるとともに、上記第2の制御信号φが印加
される第4のNチャネルMOSトランジスタで、その基板
領域は低電位(VSS)ノードに接続されて回路上の低電
位(VSS)にされているものである。
そして、上記第2のPチャネルMOSトランジスタP2と上
記第2のNチャネルMOSトランジスタN2と上記第4のN
チャネルMOSトランジスタN3とは、上記アナログスイッ
チ部の第1のNチャネルMOSトランジスタN1及び第1の
PチャネルMOSトランジスタP1が第1及び第2の制御信
号φ及び/φにて導通状態とされる時、第1及び第2の
制御信号φ及び/φにて第4のNチャネルMOSトランジ
スタN3が非導通状態とされるとともに、第2のNチャネ
ルMOSトランジスタN2及び第2のPチャネルMOSトランジ
スタP2が導通状態とされて、上記入出力ノードIN/OUT
における電位を上記アナログスイッチ部の第1のNチャ
ネルMOSトランジスタN1の基板領域に伝達し、上記アナ
ログスイッチ部の第1のNチャネルMOSトランジスタN1
及び第1のPチャネルMOSトランジスタP1が第1及び第
2の制御信号φ及び/φにて非導通状態とされる時、第
1及び第2の制御信号φ及び/φにて第2のNチャネル
MOSトランジスタN2及び第2のPチャネルMOSトランジス
タP2が非導通状態とされるとともに、第4のNチャネル
MOSトランジスタN3が導通状態とされて、上記低電位(V
SS)ノードにおける低電位(VSS)を上記アナログスイ
ッチ部の第1のNチャネルMOSトランジスタN1の基板領
域に伝達するための第1の基板電位印加部を構成してい
るものである。
P4は上記入出力ノードIN/OUTと上記アナログスイッチ
部の第1のPチャネルMOSトランジスタP1の基板領域と
の間に接続されるとともに、ゲート電極に上記第2の制
御信号φが印加される第3のPチャネルMOSトランジス
タで、その基板領域は上記第1のPチャネルMOSトラン
ジスタP1の基板領域に接続されている。N4は上記第3の
PチャネルMOSトランジスタP4と並列接続されるととも
に、ゲート電極に上記第1の制御信号/φが印加される
第2のNチャネルMOSトランジスタで、その基板領域は
低電位(VSS)ノードに接続されて回路上の低電位
(VSS)にされているものである。P3は上記第1のPチ
ャネルMOSトランジスタP1の基板領域と高電位(VDD)ノ
ードとの間に接続されるとともに、上記第1の制御信号
/φが印加される第4のPチャネルMOSトランジスタ
で、その基板領域は高電位(VDD)ノードに接続されて
回路上の高電位(VDD)にされているものである。
そして、上記第3のPチャネルMOSトランジスタP4と上
記第3のNチャネルMOSトランジスタN4と上記第4のP
チャネルMOSトランジスタP3とは、上記アナログスイッ
チ部の第1のNチャネルMOSトランジスタN1及び第1の
PチャネルMOSトランジスタP1が第1及び第2の制御信
号φ及び/φにて導通状態とされる時、第1及び第2の
制御信号φ及び/φにて第4のPチャネルMOSトランジ
スタP3が非導通状態とされるとともに、第3のNチャネ
ルMOSトランジスタN4及び第3のPチャネルMOSトランジ
スタP4が導通状態とされて、上記入出力ノードIN/OUT
における電位を上記アナログスイッチ部の第1のPチャ
ネルMOSトランジスタP1の基板領域に伝達し、上記アナ
ログスイッチ部の第1のNチャネルMOSトランジスタN1
及び第1のチャネルMOSトランジスタP1が第1及び第2
の制御信号φ及び/φにて非導通状態とされる時、第1
及び第2の制御信号φ及び/φにて第3のNチャネルMO
SトランジスタN4及び第3のPチャネルMOSトランジスタ
P4が非導通状態とされるとともに、第4のPチャネルMO
SトランジスタP3が導通状態とされて、上記高電位
(VDD)ノードにおける高電位(VDD)を上記アナログス
イッチ部の第1のPチャネルMOSトランジスタP1の基板
領域に伝達するための第2の基板電位印加部を構成して
いるものである。
第6図に示したアナログスイッチ部を構成する第1のP
チャネルMOSトランジスタP1及び第1のNチャネルMOSト
ランジスタN1、第1の基板電位印加部を構成する第2の
PチャネルMOSトランジスタP2及び第2のNチャネルMOS
トランジスタN2及び第4のNチャネルMOSトランジスタN
3、並びに第2の基板電位印加部を構成する第3のPチ
ャネルMOSトランジスタP4及び第3のNチャネルMOSトラ
ンジスタN4及び第4のPチャネルMOSトランジスタP
3は、上記発明の技術分野でも述べたように、同一の半
導体基板に組み込まれているものである。
また、第6図の回路図から明らかなように、アナログス
イッチ部を構成する第1のPチャネルMOSトランジスタP
1の基板領域は、アナログスイッチ部を構成する第1の
PチャネルMOSトランジスタP1及び第1のNチャネルMOS
トランジスタN1が導通状態である時、第2の基板電位印
加部を構成する第3のPチャネルMOSトランジスタP4
び第3のNチャネルMOSトランジスタN4が導通状態にな
って入出力ノードIN/OUTに入力される入力電圧VINと等
しくなるようにしているため、他の領域と電気的に絶縁
しなければならない。
従って、このアナログスイッチ部を構成する、入出力ノ
ードIN/OUTと出入力ノードOUT/INとの間に接続される
第1のPチャネルMOSトランジスタP1と第1のNチャネ
ルMOSトランジスタN1を形成するのに必要なC−MOS構造
の一例である断面図を第7図に示す。第7図において、
(1)はN-型の半導体基板、(16)はこの半導体基板
(1)の表面に形成されたエピタキシャル半導体層、
(2)はSiO2フィールド酸化膜(18)はアナログスイッ
チ部を構成するPチャネルMOSトランジスタP1を形成す
るための上記エピタキシャル半導体層(16)における第
2の素子形成領域(17)(PチャネルMOSトランジスタP
1の基板領域となる)と上記半導体基板(1)との間に
埋め込まれたP+型の埋込層、(19)は上記エピタキシャ
ル半導体層(16)の表面から上記埋込層(18)の表面ま
で到達し、上記第2の素子形成領域(17)を囲うように
形成されたP-型の分離領域で、上記埋込層(17)とによ
って、第2の素子形成領域(17)を上記半導体基板
(1)及び上記エピタキシャル半導体層(16)の隣接領
域と電気的に絶縁しているものである。(3)(3)は
上記エピタキシャル半導体層(16)における第2の素子
形成領域(17)の表面に形成された上記PチャネルMOS
トランジスタP1を構成する一対のP+型のソース・ドレイ
ン領域、(4)(4)はこれら一対のソース・ドレイン
領域(3)(3)と電気的に接続された一対のソース・
ドレイン電極で、一方のソース・ドレイン電極が入出力
ノードIN/OUTに接続され、他方のソース・ドレイン電
極が出入力ノードOUT/INに接続される。(5)は上記
一対のソース・ドレイン領域(3)(3)間における上
記エピタキシャル半導体層(16)における第2の素子形
成領域(17)の表面上に形成されたゲート酸化膜、
(6)はこのゲート酸化膜(5)上に形成された上記P
チャネルMOSトランジスタP1を構成するゲート電極で、
上記第2の制御信号φが印加される。(7)(7)は上
記エピタキシャル半導体層(16)における第2の素子形
成領域(17)の表面に形成された基板電位供給用N+型拡
散層、(8)(8)はこの基板電位供給用N+型拡散層と
電気的に接続された基板電位供給用電極で、上記第2の
基板電極印加部における電位供給ノードVbに接続され
る。(9)は上記エピタキシャル半導体層(16)におけ
る第2の素子形成領域(17)とは別の位置に位置するエ
ピタキシャル半導体層(16)の表面に形成され、上記N
チャネルMOSトランジスタN1の基板領域となるP-型のア
イランド(第1の素子形成領域)で、上記エピタキシャ
ル半導体層(16)とは逆の導電型であるので、上記半導
体基板(1)及び上記エピタキシャル半導体層(16)の
隣接領域と電気的に絶縁されているものである。(10)
(10)はこのアイランドの表面に形成された上記Nチャ
ネルMOSトランジスタN1を構成す一対のN+型のソース・
ドレイン領域、(11)(11)はこれら一対のソース・ド
レイン領域(10)(10)と電気的に接続された一対のソ
ース・ドレイン電極で、一方のソース・ドレイン電極が
入出力ノードIN/OUTに接続され、他方のソース・ドレ
イン電極が出入力ノードOUT/INに接続される。(12)
は上記一対のソース・ドレイン領域(10)(10)間にお
ける上記アイランド(9)の表面上に形成されたゲート
酸化膜、(13)はこのゲート酸化膜(12)上に形成され
た上記NチャネルMOSトランジスタN1を構成するゲート
電極で、上記第1の制御信号/φが印加される。(14)
(14)は上記アイランド(9)の表面に形成された基板
電位供給用P+型拡散層、(15)(15)はこの基板電位供
給用P+型拡散層と電気的に接続された基板電位供給用用
電極で、上記第1の基板電位印加部における電位供給ノ
ードVaに接続される。(20)(20)は上記分離領域(1
9)(19)と電気的に接続され、低電位(VSS)ノードに
接続された分離用電極である。
なお、第7図に示した実施例において、図示はしていな
いものの、第1の基板電位印加部を構成する第2のPチ
ャネルMOSトランジスタP2及び第2のNチャネルMOSトラ
ンジスタN2及び第4のNチャネルMOSトランジスタN3
並びに第2の基板電位印加部を構成する第3のPチャネ
ルMOSトランジスタP4及び第3のNチャネルMOSトランジ
スタN4及び第4のPチャネルMOSトランジスタP3も、上
記発明の技術分野でも述べた如く、本願発明は同一の半
導体基板に形成された相補型MOS集積回路における相補
型MOSアナログスイッチを対象としているものであるか
ら、上記エピタキシャル半導体層(16)に形成されるも
のである。つまり、第2のPチャネルMOSトランジスタP
2及び第2のNチャネルMOSトランジスタN2及び第4のN
チャネルMOSトランジスタN3、並びに第3のPチャネルM
OSトランジスタP4及び第3のNチャネルMOSトランジス
タN4及び第4のPチャネルMOSトランジスタP3はそれぞ
れ上記エピタキシャル半導体層(16)の別々の位置にお
ける素子形成領域に形成されるものであり、第2のPチ
ャネルMOSトランジスタP2は第4の素子形成領域に、第
2のNチャネルMOSトランジスタN2は第3の素子形成領
域に、第4のNチャネルMOSトランジスタN3は第7の素
子形成領域に、第3のPチャネルMOSトランジスタP4
第6の素子形成領域に、第3のNチャネルMOSトランジ
スタN4は第5の素子形成領域に、第4のPチャネルMOS
トランジスタP3は第8の素子形成領域にそれぞれ形成さ
れるものである。
また、上記第1の基板電位印加部を構成する第2のNチ
ャネルMOSトランジスタN2は、第6図から明らかな如
く、第1のNチャネルMOSトランジスタN1と同様に入出
力ノードIN/OUTに入力される入力電圧VINが伝達される
構成になっているので、その基板領域は電気的に絶縁さ
れた状態であり、第1のNチャネルMOSトランジスタN1
と同じ構造(接続関係は第6図に基づく)で形成されば
良い。上記第2の基板電位印加部を構成する第3のPチ
ャネルMOSトランジスタP4は、第6図から明らかな如
く、第1のPチャネルMOSトランジスタP1と同様に入出
力ノードIN/OUTに入力される入力電圧VINが伝達される
構成になっているので、その基板領域は電気的に絶縁さ
れた状態であり、第1のPチャネルMOSトランジスタP1
と同じ構造(接続関係は第6図に基づく)で形成すれば
良い。
次に、第6図及び第7図に示した相補型MOSアナログス
イッチの動作を説明する。まず、第2の制御信号φが回
路上の低電位(VSS)(この時、第1の制御信号/φは
回路上の高電位(VDD))であれば、アナログスイッチ
部を構成する第1のPチャネルMOSトランジスタP1及び
第1のNチャネルMOSトランジスタN1は導通状態とな
り、逆に、第2の制御信号φが回路上の高電位(VDD
(この時、第1の制御信号/φは回路上の低電位
(VSS))であれば、第1のPチャネルMOSトランジスタ
P1及び第1のNチャネルMOSトランジスタN1は非導通状
態となり、入出力ノードIN/OUTと出入力ノードOUT/IN
との間は高インピーダンスとなる。
そして、第2の制御信号φが回路上の低電位(VSS
(この時、第1の制御信号/φは回路上の高電位
(VDD))であり、アナログスイッチ部を構成する第1
のPチャネルMOSトランジスタP1及び第1のNチャネルM
OSトランジスタN1が導通状態である時、第1の基板電位
印加部を構成する第2のPチャネルMOSトランジスタP2
及び第2のNチャネルMOSトランジスタN2が導通状態で
あり、第4のNチャネルMOSトランジスタN3が非導通状
態であるので、アナログスイッチ部を構成する第1のN
チャネルMOSトランジスタN1の基板領域及び第1の基板
電位印加部を構成する第2のNチャネルMOSトランジス
タN2の基板領域は、入出力ノードIN/OUTに入力されれ
入力電圧VINの電位と等しくなる。
ここで、アナログスイッチ部を構成する第1のNチャネ
ルMOSトランジスタN1及び第1の基板電位印加部を構成
する第2のNチャネルMOSトランジスタN2の入出力ノー
ドIN/OUT側のソース・ドレイン領域をソース領域と考
えれば、入出力ノードIN/OUTに印加される入力電圧VIN
の変化による第1のNチャネルMOSトランジスタN1及び
第2のNチャネルMOSトランジスタN2のソース領域と基
板領域との間の電位差を解消することができ、第1のN
チャネルMOSトランジスタN1及び第2のNチャネルMOSト
ランジスタN2におけるバックゲート効果は抑制される。
一方、第2の制御信号φが回路上の低電位(VSS)(こ
の時、第1の制御信号/φは回路上の高電位(VDD))
であり、アナログスイッチ部を構成する第1のPチャネ
ルMOSトランジスタP1及び第1のNチャネルMOSトランジ
スタN1が導通状態である時、第2の基板電位印加部を構
成する第3のPチャネルMOSトランジスタP4及び第3の
NチャネルMOSトランジスタN4が導通状態であり、第4
のPチャネルMOSトランジスタP3が非導通状態であるの
で、アナログスイッチ部を構成する第1のPチャネルMO
SトランジスタP1の基板領域及び第2の基板電位印加部
を構成する第3のPチャネルMOSトランジスタP4の基板
領域は、入出力ノードIN/OUTに入力される入力電圧VIN
の電位と等しくなる。
ここで、アナログスイッチ部を構成する第1のPチャネ
ルMOSトランジスタP1及び第2の基板電位印加部を構成
する第3のPチャネルMOSトランジスタP4の入出力ノー
ドIN/OUT側のソース・ドレイン領域をソース領域と考
えれば、入出力ノードIN/OUTに印加される入力電圧VIN
の変化による第1のPチャネルMOSトランジスタP1及び
第3のPチャネルMOSトランジスタP4のソース領域と基
板領域との間の電位差を解消することができ、第1のP
チャネルMOSトランジスタP1及び第3のPチャネルMOSト
ランジスタP4におけるバックゲート効果は抑制される。
その結果、第1のPチャネルMOSトランジスタP1単体の
特性は第4図に示す点線(ヘ)の特性となる。従って、
この第6図及び第7図に示す相補型MOSアナログスイッ
チの特性は、アナログスイッチ部を構成する第1のPチ
ャネルMOSトランジスタP1及び第1のNチャネルMOSトラ
ンジスタN1の並列抵抗となり、第4図に示す点線(ト)
の特性となる。この第4図に示す点線(ト)を見ると、
第1図及び第2図に示したものの特性(第4図に示す実
線(ハ)及び一点鎖線(ホ))に対して、オン抵抗RON
が低く、しかも、入力電圧に対してほぼ一定の抵抗値が
得られているものである。
また、第2の制御信号φが回路上の高電位(VDD)(こ
の時、第1の制御信号/φは回路上の低電位(VSS))
であり、第1のPチャネルMOSトランジスタP1及び第1
のNチャネルMOSトランジスタN1は非導通状態である
時、第1の基板電位印加部を構成する第2のPチャネル
MOSトランジスタ及び第2のNチャネルMOSトランジス
タN2が非導通状態であり、第4のNチャネルMOSトラン
ジスタN3が導通状態であるので、アナログスイッチ部を
構成する第1のNチャネルMOSトランジスタN1の基板領
域及び第1の基板電位印加部を構成する第2のNチャネ
ルMOSトランジスタN2の基板領域は、低電位(VSS)ノー
ドに印加される低電位(VSS)の電位と等しくなり、第
2の基板電位印加部を構成する第3のPチャネルMOSト
ランジスタP4及び第3のNチャネルMOSトランジスタN4
が非導通状態であり、第4のPチャネルMOSトランジス
タP3が導通状態であるので、アナログスイッチ部を構成
する第1のPチャネルMOSトランジスタP1の基板領域及
び第2の基板電位印加部を構成する第3のPチャネルMO
SトランジスタP4の基板領域は、高電位(VDD)ノードに
印加される高電位(VDD)の電位と等しくなる。
なお、本願発明は、上記第6図に示した実施例とは異な
る別の回路構成をとっても良く、要は、同一の半導体基
板に形成された相補型MOS集積回路における相補型MOSア
ナログスイッチにおいて、アナログスイッチ部を構成す
る第1のPチャネルMOSトランジスタP1及び第1のNチ
ャネルMOSトランジスタN1の基板領域に印加される電位
を入力または出力と同電位にできるもの、つまり、入出
力ノードIN/OUTまたは出入力ノードOUT/INに現れた電
位と同じ電位にできるものであれば、同様の効果を奏す
る。
また、上記実施例においては、半導体基板(1)として
N型のものをもとに説明したものであるが、本願発明は
これに限られるものではなく、P型の半導体基板を用い
て構成したものでも、同様の効果を奏する。
[発明の効果] この発明は、以上に述べたように、同一の半導体基板に
形成された相補型MOS集積回路における相補型MOSアナロ
グスイッチにおいて、アナログスイッチ部を構成する、
入出力ノードと出入力ノードとの間に接続される第1の
PチャネルMOSトランジスタ及び第1のNチャネルMOSト
ランジスタの基板領域に印加される電位を、入出力ノー
ドまたは出入力ノードに現れた電位と同じ電位にする第
1及び第2の基板電位印加部を設けたので、アナログス
イッチ部におけるオン抵抗が低く、入力電圧の変化に対
するオン抵抗の変動が少ない相補型MOSアナログスイッ
チを実現することができるので、実用上の効果は極めて
大である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ従来の相補型MOSアナログ
スイッチを示す回路図、第3図は第1図の回路を実際に
構成した場合を示す相補型MOS構造の断面図、第4図は
第1図、第2図及び第6図に示した相補型MOSアナログ
スイッチにおける入力電圧に対するオン抵抗の関係を示
す特性図、第5図はNチャネルMOSトランジスタ及びP
チャネルMOSトランジスタ単体を示す回路図、第6図は
この発明の一実施例を示す回路図、第7図はこの発明の
一実施例におけるアナログスイッチを構成するNチャネ
ルMOSトランジスタN1及びPチャネルMOSトランジスタP1
を示す断面図である。 図において、P1は第1のPチャネルMOSトランジスタ、P
2は第2のPチャネルMOSトランジスタ、P3は第4のPチ
ャネルMOSトランジスタ、P4は第3のPチャネルMOSトラ
ンジスタ、N1は第1のNチャネルMOSトランジスタ、N2
は第2のPチャネルMOSトランジスタ、N3は第4のPチ
ャネルMOSトランジスタ、N4は第3のPチャネルMOSトラ
ンジスタ、IN/OUTは入出力ノード、OUT/INは出入力ノ
ード、/φは第1の制御信号、φは第2の制御信号、
(1)は半導体基板、(3)(3)は第1のPチャネル
MOSトランジスタのソース・ドレイン領域、(6)は第
1のPチャネルMOSトランジスタのゲート電極、(7)
(7)は基板電位供給用N+型拡散層、(9)は第1のN
チャネルMOSトランジスタの基板領域(第1の素子形成
領域)となるP-型のアイランド、(10)(10)は第1の
NチャネルMOSトランジスタのソース・ドレイン領域、
(13)は第1のNチャネルMOSトランジスタのゲート電
極、(14)(14)は基板電位供給用P+型拡散層、(16)
はエピタキシャル半導体層、(17)は第1のPチャネル
MOSトランジスタのの基板領域となる第2の素子形成領
域、(18)は埋込層、(19)は分離領域である。 なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の表面に形成されたエピタキシ
    ャル半導体層における、上記半導体基板及び上記エピタ
    キシャル半導体層の隣接領域と電気的に絶縁された基板
    領域となる第1の素子形成領域に形成され、入出力ノー
    ドと出入力ノードとの間に接続されるとともに、ゲート
    電極に第1の制御信号が印加される第1のNチャネルMO
    Sトランジスタと、上記エピタキシャル半導体層におけ
    る、上記半導体基板及び上記エピタキシャル半導体層の
    隣接領域と電気的に絶縁された基板領域となる第2の素
    子形成領域に形成され、入出力ノードと出入力ノードと
    の間に接続されるとともに、ゲート電極に第2の制御信
    号が印加される第1のPチャネルMOSトランジスタとか
    らなるアナログスイッチ部、 上記エピタキシャル半導体層における第3の素子形成領
    域に形成され、上記入出力ノードまたは上記出入力ノー
    ドの一方のノードと上記アナログスイッチ部の第1のN
    チャネルMOSトランジスタの基板領域との間に接続され
    るとともに、ゲート電極に上記第1の制御信号が印加さ
    れる第2のNチャネルMOSトランジスタと、上記エピタ
    キシャル半導体層における第4の素子形成領域に形成さ
    れ、上記第2のNチャネルMOSトランジスタと並列接続
    されるとともに、ゲート電極に上記第2の制御信号が印
    加される第2のPチャネルMOSトランジスタとを有し、
    上記アナログスイッチ部の第1のNチャネルMOSトラン
    ジスタ及び第1のPチャネルMOSトランジスタが第1及
    び第2の制御信号にて導通状態とされる時、第1及び第
    2の制御信号にて第2のNチャネルMOSトランジスタ及
    び第2のPチャネルMOSトランジスタが導通状態とされ
    て、上記入出力ノードまたは上記出入力ノードの一方の
    ノードにおける電位を上記アナログスイッチ部の第1の
    NチャネルMOSトランジスタの基板領域に伝達するため
    の第1の基板電位印加部、 上記エピタキシャル半導体層における第5の素子形成領
    域に形成され、上記入出力ノードまたは上記出入力ノー
    ドの一方のノードと上記アナログスイッチ部の第1のP
    チャネルMOSトランジスタの基板領域との間に接続され
    るとともに、ゲート電極に上記第1の制御信号が印加さ
    れる第3のNチャネルMOSトランジスタと、上記エピタ
    キシャル半導体層における第6の素子形成領域に形成さ
    れ、上記第3のNチャネルMOSトランジスタと並列接続
    されるとともに、ゲート電極に上記第2の制御信号が印
    加される第3のPチャネルMOSトランジスタとを有し、
    上記アナログスイッチ部の第1のNチャネルMOSトラン
    ジスタ及び第1のPチャネルMOSトランジスタが第1及
    び第2の制御信号にて導通状態とされる時、第1及び第
    2の制御信号にて第3のNチャネルMOSトランジスタ及
    び第3のPチャネルMOSトランジスタが導通状態とされ
    て、上記入出力ノードまたは上記出入力ノードの一方の
    ノードにおける電位を上記アナログスイッチ部の第1の
    PチャネルMOSトランジスタの基板領域に伝達するため
    の第2の基板電位印加部、 を備えた相補型MOSアナログスイッチ。
  2. 【請求項2】第1の基板電位印加部における第2のNチ
    ャネルMOSトランジスタの基板領域は、アナログスイッ
    チ部における第1のNチャネルMOSトランジスタの基板
    領域に接続され、第2の基板電位印加部における第3の
    PチャネルMOSトランジスタの基板領域は、アナログス
    イッチ部における第1のPチャネルMOSトランジスタの
    基板領域に接続されていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の相補型MOSアナログスイッチ。
  3. 【請求項3】第1の基板電位印加手段は、エピタキシャ
    ル半導体層における第7の素子形成領域に形成され、第
    1のNチャネルMOSトランジスタの基板領域と低電位ノ
    ードとの間に接続されるとともに、第2の制御信号が印
    加される第4のNチャネルMOSトランジスタを有し、第
    2の基板電位印加手段は、エピタキシャル半導体層にお
    ける第8の素子形成領域に形成され、第1のPチャネル
    MOSトランジスタの基板領域と高電位ノードとの間に接
    続されるとともに、第1の制御信号が印加される第4の
    PチャネルMOSトランジスタを有していることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項または第2項記載の相補型MO
    Sアナログスイッチ。
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