JPH0226816B2 - - Google Patents

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JPH0226816B2
JPH0226816B2 JP5348282A JP5348282A JPH0226816B2 JP H0226816 B2 JPH0226816 B2 JP H0226816B2 JP 5348282 A JP5348282 A JP 5348282A JP 5348282 A JP5348282 A JP 5348282A JP H0226816 B2 JPH0226816 B2 JP H0226816B2
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JP
Japan
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voltage
analog signal
mos transistor
mos
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Application number
JP5348282A
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JPS58171126A (ja
Inventor
Kenji Matsuo
Yasoji Suzuki
Akira Yamaguchi
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Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP5348282A priority Critical patent/JPS58171126A/ja
Priority to DE3226339A priority patent/DE3226339C2/de
Priority to US06/398,356 priority patent/US4529897A/en
Priority to FR8212498A priority patent/FR2509931B1/fr
Publication of JPS58171126A publication Critical patent/JPS58171126A/ja
Publication of JPH0226816B2 publication Critical patent/JPH0226816B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/16Modifications for eliminating interference voltages or currents
    • H03K17/161Modifications for eliminating interference voltages or currents in field-effect transistor switches
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K2217/00Indexing scheme related to electronic switching or gating, i.e. not by contact-making or -breaking covered by H03K17/00
    • H03K2217/0018Special modifications or use of the back gate voltage of a FET

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  • Electronic Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明はMOS型電界効果トランジスタを用
いたアナログスイツチ装置に関する。
〔発明の技術的背景〕
アナログスイツチ装置とは、この装置を制御す
るクロツク信号によつてその状態がオン(導通)
状態あるいはオフ(非導通)状態に切り替わり、
オン状態のときには入力情報、すなわちアナログ
入力信号が出力に伝達され、オフ状態のときには
アナログ入力信号が伝達されないような装置であ
る。
第1図は従来のアナログスイツチ装置の回路構
成図である。この装置は、Nチヤネルでエンハン
スメント型のMOS型電界効果トランジスタ(以
下MOSトランジスタと略称する)1のソース電
極SとPチヤネルでエンハンスメント型のMOS
トランジスタ2のドレイン電極Dとを接続し、こ
の接続点をアナログ入力信号INの供給端子3に
接続し、また上記MOSトランジスタ1のドレイ
ン電極DとMOSトランジスタ2のソース電極S
とを接続し、この接続点をアナログ出力信号
OUTの取り出し端子4に接続し、さらに上記
MOSトランジスタ1のゲート電極Gにはクロツ
ク信号φを、MOSトランジスタ2のゲート電極
Gにはクロツク信号φと相補対をなすクロツク信
号をそれぞれ供給し、またNチヤネルのMOS
トランジスタ1の基板電極Bには上記クロツク信
号φ,の低電位に相当する電圧VSS(たとえば
0Vあるいは負極性電圧)を、PチヤネルのMOS
トランジスタ2の基板電極Bにはクロツク信号
φ,の高電位に相当する電圧VDD(たとえば正
極性電圧)をそれぞれ供給することによつて構成
されている。
このような装置において、いま、クロツク信号
φをHレベル(VDD)、クロツク信号をLレベ
ル(VSS)にそれぞれ設定すると、上記Nチヤネ
ル、Pチヤネルの両MOSトランジスタ1,2は
オン状態となつてその抵抗RN,RPはそれぞれ小
さなものとなり、入力信号INが両MOSトランジ
スタ1,2を介して伝達され、端子4からは出力
信号OUTが取り出される。一方、クロツク信号
φをLレベル、クロツク信号をHレベルにそれ
ぞれ設定すると、両MOSトランジスタ1,2オ
フ状態となつてその抵抗RN,RPはそれぞれ極め
て大きなものとなり、入力信号INは端子4に伝
達されず、出力信号OUTは取り出されない。
〔背景技術の問題点〕
ところでアナログスイツチ装置では、入力信号
INがMOSトランジスタ1,2を通つても、出力
信号OUTの電圧を入力信号INの電圧に等しくす
るかあるいは直線的に比例させる必要があり、こ
のためには両MOSトランジスタ1,2のオン時
に端子3,4間の抵抗値を常に一定にしておく必
要がある。しかしながら、従来のアナログスイツ
チ装置では、端子3,4間の抵抗は、端子3ある
いは4の電圧に従つて変化してしまう。これは
MOSトランジスタにはソース−基板バイアス効
果(バツクゲートバイアス効果)があり、この効
果よつてMOSトランジスタのしきい値が変化し
てしまい、これによつてMOSトランジスタのオ
ン抵抗が影響を受けるからである。すなわち、
MOSトランジスタのオン抵抗Rには次のような
比例式が成立する。
R∝1/VGS−Vth ……(1) VGS:ゲート電極とソース電極との間のバイア
ス電圧 Vth:しきい値 さらにMOSトランジスタのしきい値Vthは次式
で表わされる。
Vth=Vth0+tOX/εOX・√2・.S・・(
√2FBS−√2F)……(2) Vth0:真性のしきい値(ソース電極と基板
電極との間のバイアス電圧が0Vの時) tOX:ゲート酸化膜の膜厚 εOX:ゲート酸化膜の誘電率 εS:シリコンの誘電率 q:電子の電荷量 N:基板不純物濃度 VBS:ソース電極と基板電極との間のバイ
アス電圧 φF:フエルミ準位 上記(2)式から明かなようにVBSが大きくなると
しきい値Vthも大きくなり、またVthが大きくなる
と前記(1)式よりRは大きくなる。
さらに前記第1図に示すアナログスイツチ装置
のNチヤネルのMOSトランジスタ1を、第2図
に示すようにN型半導体基板11内に拡散法等に
よつて形成されたPウエル領域12内に設け、ま
たPチヤネルのMOSトランジスタ2は基板11
内に設ける場合、Pウエル領域12の不純物濃度
が基板11のそれよりも当然大きくなるために、
NチヤネルのMOSトランジスタ1のしきい値の
ソース−基板バイアス効果に対する感度がPチヤ
ネルのMOSトランジスタ2のそれより高くなり、
普通は約3倍程度高くなる。したがつて両MOS
トランジスタ1,2のオン時に、端子3に与える
入力信号INの電圧をVSS(0V)からVDD(+5V)ま
で変化させた場合には、第3図の特性図に示すよ
うに、MOSトランジスタ1の抵抗RNとMOSトラ
ンジスタ2の抵抗RPとの特性が対称とならず、
この結果、入力信号INの中間電圧である1/2VDD (+2.5V)付近で、RNとRPの並列抵抗である端子
3,4間の抵抗RON(=RN・RP/RN+RP)が高い値とな る。
このように従来では、入出力端子間の抵抗が一
定とはならないために、出力信号OUTに大きな
歪が発生するという欠点がある。
〔発明の目的〕
この発明は上記のような事情を考慮してなされ
たもので、その目的とするところは、入出力端間
の抵抗値を一定にし、もつて歪の少ない出力信号
を得ることができるアナログスイツチ装置を提供
することにある。
〔発明の概要〕
この発明の一実施例によれば、エンハンスメン
ト型のNチヤネルおよびPチヤネルのMOS型電
界効果トランジスタを並例接続してスイツチを構
成し、上記NチヤネルのMOS型電界効果トラン
ジスタの基板電極に、エンハンスメント型でNチ
ヤネルのMOS型電界効果トランジスタおよびデ
イプレツシヨン型でPチヤネルのMOS型電界効
果トランジスタからなり入力アナログ信号電圧に
応じた電圧を出力する電圧バツフア回路の出力電
圧を供給するようにしたものである。
〔発明の実施例〕
以下図面を参照してこの発明の一実施例を説明
する。第4図はこの発明に係るアナログスイツチ
装置の一実施例の回路構成図であり、前記第1図
に示す従来装置と対応する箇所には同一符号を付
して説明する。まずNチヤネルでエンハンスメン
ト型のMOSトランジスタ1のソース電極SとP
チヤネルでエンハンスメント型のMOSトランジ
スタ2のドレイン電極Dとが接続され、この接続
点はアナログ入力信号INの供給端子3に接続さ
れる。上記MOSトランジスタ1のドレイン電極
Dと上記MOSトランジスタ2のソース電極Sと
が接続され、この接続点はアナログ出力信号
OUTの取り出し端子4に接続される。上記MOS
トランジスタ1のゲート電極Gにはクロツク信号
φが、上記MOSトランジスタ2のゲート電極G
にはクロツク信号φと補相対をなすクロツク信号
φがそれぞれ供給される。上記MOSトランジス
タ2の基板電極Bには上記クロツク信号φ,の
高電圧(Hレベル)に相当する電源電圧VDD(た
とえば正極性電圧)が供給される。また端子3に
はアナログ入力信号INの電圧VINに応じた電圧を
出力する電圧バツフア回路(電圧変換手段)5の
入力端が接続され、この回路5からの出力電圧は
上記MOSトランジスタ1の基板電極Bに供給さ
れる。すなわち、第4図に示すアナログスイツチ
装置は、従来のようにNチヤネルのMOSトラン
ジスタ1の基板電極Bに電源電圧VSSを常時供給
する代りに、電圧バツフア回路5から出力される
入力アナログ信号電圧VINに応じた電圧を供給す
るようにしたものである。
第5図は第4図中の電圧バツフア回路を具体
的に示したアナログスイツチ装置の全体的な回路
構成図である。前記電圧バツフア回路は、電源
電圧VDD印加点にドレイン電極Dが、電圧出力端
子6にソース電極Sが、前記端子3にゲート電極
Gが、上記電圧出力端子6に基板電極Bがそれぞ
れ接続されたNチヤネルでエンハンスメント型の
MOSトランジスタ7と、上記電圧出力端子6に
ソース電極Sが、電源電圧VSS印加点にドレイン
電極Dが、前記端子3にゲート電極Gが、VDD
加点に基板電極Bがそれぞれ接続されたPチヤネ
ルでデイプレツシヨン型のMOSトランジスタ8
とから構成され、上記電圧出力端子6は前記Nチ
ヤネルのMOSトランジスタ1の基板電極Bに接
続される。また上記端子6には寄生容量9が等価
的に接続されている。
第6図は上記第5図に示す回路を実際に集積化
する場合の素子構造を示す断面図である。図にお
いてN型半導体基板21内にはPウエル領域22
が形成される。上記基板21の表面領域にはP型
不純物の拡散によつて、MOSトランジスタ
ソース領域23およびドレイン領域24、MOS
トランジスタのドレイン領域25およびソース
領域26がそれぞれ形成される。また上記Pウエ
ル領域22の表面領域にはN型不純物の拡散によ
つて、MOSトランジスタのソース領域27お
よびドレイン領域28、MOSトランジスタ1の
ソース領域29およびドレイン領域30がそれぞ
れ形成される。さらに上記Pウエル領域22と基
板21との境界部分には、Pウエル領域22を囲
こむようにPウエル領域22とコンタクトを取る
ための不純物濃度の高いP型のコンタクト領域3
1が形成される。上記各ソース領域23,26,
27,29からはソース電極Sが、上記各ドレイ
ン領域24,25,28,30からはドレイン電
極Dがそれぞれ取り出され、さらに上記コンタク
ト領域31からは上記MOSトランジスタおよ
の基板電極Bが取り出される。また各MOS
トランジスタのドレイン領域とソース領域との間
の基板21上にはゲート構造が形成され、これら
各ゲート構造から各ゲート電極Gが取り出され
る。そして基板21からは上記MOSトランジス
の基板電極Bが取り出される。なお、前
記寄生容量9は上記基板21とPウエル領域22
との間に生じるPN接合によるものである。
次に上記のように構成された装置の動作を説明
する。まず、クロツク信号φをHレベル(VDD)、
クロツク信号をLレベル(VSS)に設定して
MOSトランジスタ1,2を共にオンさせる。次
にこの状態でアナログ入力信号INの電圧VINとし
てVSSレベルたとえば0Vを供給する。この時、デ
イプレツシヨン型のMOSトランジスタ8がオン
するため、電圧バツフア回路の電圧出力端子6
の電圧はアナログ入力信号電圧VINとMOSトラン
ジスタ8のしきい値VthDとの差電圧となる。すな
わち、電圧バツフア回路の出力電圧は第6図に
おいてPウエル領域22に与えられるため、この
電圧をVp-wellとすればこのは次式で表わされる。
Vp-well=VIN−VthD ……(1) MOSトランジスタ8がオンすることによつて、
電圧バツフア回路の電圧出力端子6に接続され
ている前記寄生容量9が予めVDD(たとえば+5V)
に充電されていたとすれば、この電圧は上記(1)式
で表わされる値まで低下する。
ところで、上記電圧出力端子6における電圧が
+5Vの時、MOSトランジスタ8のソース電極S
も+5Vになつており、またこのMOSトランジス
タ8の基板電極Bには常に+5Vの電源電圧VDD
供給されているため、MOSトランジスタ8がオ
ンした直後において、このMOSトランジスタ8
のバツクゲートバイアス電圧VBBは0Vである。し
たがつて、この時のしきい値は第7図中のVthD1
で示される正の値となり、またこの時のドレイ
ン、ソース間電流特性は第7図中の直線aとな
る。次にMOSトランジスタ8がオンした後、電
圧Vp-wellが上記(1)式で表わされる値に近ずいてい
くと、このMOSトランジスタ8のソース電極S
の電圧は+5Vから0Vに近ずいていくことにな
り、この結果、MOSトランジスタ8のバツクゲ
ートバイアス電圧VBBは順次大きくなつていく。
これに伴なつてMOSトランジスタ8のしきい値
は第7図において左方向にシフトし、同時にドレ
イン、ソース間電流特性を示す直線も左方向に平
行移動する。したがつてシフト後のMOSトラン
ジスタ8のしきい値VthD2が第7図に示すように
0V近傍の値であり、MOSトランジスタ8のドレ
イン、ソース間電流特性を示す直線bがエンハン
スメント型になつていれば、電圧Vp-wellはほぼ
0Vに近い値まで低下する。
次にアナログ入力信号電圧VINが0Vから正の方
向に増大するものとする。そしてVIN−Vp-well
値が第7図中に示されるMOSトランジスタ7の
しきい値VthNよりも大きくなると、このMOSト
ランジスタ7がオンし、電源VDDにより前記寄生
容量9が充電され始める。この時、MOSトラン
ジスタ8はオフ状態である。MOSトランジスタ
7がオンし、第7図中の直線cで示されるNチヤ
ネルでエンハンスメント型のドレイン、ソース間
電流特性に応じた電流がMOSトランジスタ7に
流れることにより、電圧出力端子6の電圧Vp-well
はVIN−VthNまで上昇する。具体的には、一般的
なCMOSプロセスにおいて、VthN=+1V、VDD
+5VとすればVp-well=5−1=+4Vまでバイア
ス可能となる。すなわち、入力アナログ信号電圧
VINが0Vから+5Vまで上昇すると、MOSトラン
ジスタ1の基板電極Bには0Vから+4Vまで変化
するバイアス電圧が与えられることになる。
今度は逆にアナログ入力信号電圧VINが+5Vか
ら0Vまで減少するものとする。VINが+5Vから
低下すると、VIN−Vp-wellの値はMOSトランジス
タ7のしきい値VthNよりも低下するため、この
MOSトランジスタ7はオンする。一方、MOSト
ランジスタ8においてバツクゲートバイアス電圧
VBBが0Vの時のしきい値VthD1を+0.6Vに設定し
たとする。そしてVIN=+5V時、前記したように
Vp-well=+4Vとすると、この時のMOSトランジ
スタ8のバツクゲートバイアス電圧VBBは5−4
=+1V程度になつている。この場合、MOSトラ
ンジスタ8のしきい値VthDがシフトし+0.2Vにな
つているとすれば、VINが4+0.2=+4.2Vまで低
下した際にMOSトランジスタ8がオンし、電圧
Vp-wellはこのMOSトランジスタを介して0Vに近
い値まで低下する。
第8図はMOSトランジスタ1,7のしきい値
を+1.2V、MOSトランジスタ2のしきい値を−
1.2V、MOSトランジスタ8のしきい値を+0.7V
にそれぞれ設定した場合の、アナログ入力信号電
圧VINに対する電圧出力端子6の電圧Vp-wellの変
化特性を示す特性図である。図示するように
Vp-wellはVINに対しほぼ比例して変化するため、
MOSトランジスタ1のソース、基板間電圧すな
わちバツクゲートバイアス電圧は常にほぼ一定値
にすることができ、この結果、MOSトランジス
タ1のオン抵抗のしきい値変動による変化はほと
んどなくすことができる。
次にクロツク信号φをLレベル、クロツク信号
φをHレベルにそれぞれ設定した場合、MOSト
ランジスタ1,2は共にオフ状態となるために、
その両抵抗RN,RPは極めて大きな値となり、こ
の結果、アナログ入力信号INは端子4に伝達さ
れず、アナログ出力信号OUTは取り出されない。
第9図は上記実施例装置において、両MOSト
ランジスタ1,2のオン時に、端子3に供給する
アナログ入力信号電圧VINを0Vから+5Vまで変
化させた場合の、MOSトランジスタ1の抵抗RN
とMOSトランジスタ2の抵抗RP、およびRNとRP
の並列抵抗として表わされる端子3,4間の抵抗
RONそれぞれの特性を表わすものである。前記第
3図に示す、従来装置の特性図では、アナログ入
力信号電圧VINが+2.5V付近でNチヤネルのMOS
トランジスタ1のΔVthが増加し、RNの値が大き
く変化していたが、上記実施例装置では第9図に
示すように、RNとRPとは、アナログ入力信号電
圧VINが約+2.5V付近で線対称となるような変化
をしている。これはNチヤネルのMOSトランジ
スタ1の基板電極Bにアナログ入力信号電圧VIN
にほぼ比例した電圧を供給して、MOSトランジ
スタ1のバツクゲートバイアス効果を一定にして
しきい値の変動によるRNの変化を最小におさえ
るようにしたからである。したがつて、端子3,
4間の抵抗RONはほぼ平坦な特性となり、アナロ
グ入力信号電圧VINに影響されず一定値とするこ
とができる。この結果、アナログ出力信号OUT
に発生する歪を極めて小さくすることができる。
また上記実施例では、電圧バツフア回路にお
いて電圧出力端子6の電圧を設定する場合、Nチ
ヤネルのMOSトランジスタ7とPチヤネルの
MOSトランジスタ8とが共にオン状態になるこ
とがなく、電圧バツフア回路では上記二つの
MOSトランジスタ7,8を直列に介してVDDおよ
びVSS間に電流が流れることがないので、この電
圧バツフア回路を設けたことによる消費電流の
増加は極くわずかである。また、消費電流につい
て考慮する必要がない場合には、Pチヤネルでデ
イプレツシヨン型のMOSトランジスタ8の代わ
りに単なる抵抗を接続するようにしてもよい。
第10図はこの発明の他の実施例の回路構成図
である。この実施例では、電圧バツフア回路
のNチヤネルのMOSトランジスタ7のドレイン
電極Dを直接VDD印加点に接続する代わりに、ゲ
ート電極Gに前記クロツク信号が供給されるP
チヤネルでエンハンスメント型のMOSトランジ
スタ41を介して接続して新たな電圧バツフア回
42を構成するようにしたものである。
前記電圧バツフア回路は、アナログ入力信号
INを伝達するNチヤネルのMOSトランジスタ1
およびPチヤネルのMOSトランジスタ2が共に
オンする時にのみに動作すればよいため、クロツ
ク信号をゲート入力とするMOSトランジスタ
41を追加することによつて、アナログ入力信号
INを端子4に伝達する時にのみMOSトランジス
タ41をオンさせて、電圧出力端子6にアナログ
入力信号電圧VINに応じた電圧Vp-wellを得るよう
にしたものである。
第11図はこの発明のさらに他の実施例の回路
構成図である。この実施例では上記第10図に示
す実施例におけるMOSトランジスタ7,8,4
1からなる電圧バツフア回路42の代りに、上記
MOSトランジスタ7,8,41の他にさらにN
チヤネルでエンハンスメント型のMOSトランジ
スタ43とPチヤネルでデイプレツシヨン型の
MOSトランジスタ44を追加して新たな電圧バ
ツフア回路45を構成するようにしたものであ
る。すなわち、新たに追加されるMOSトランジ
スタ43のドレイン電極DはMOSトランジスタ
41のドレイン電極Dに、ソース電極Sおよび基
板電極Bは前記端子6に、ゲート電極Gは前記端
子4にそれぞれ接続され、新たに追加される他の
MOSトランジスタ44のソース電極Sは前記端
子6に、ドレイン電極DはVSS印加点に、基板電
極BはVDD印加点に、ゲート電極Gは前記端子4
にそれぞれ接続される。
すなわちこの実施例では、前記第4図の実施例
におけるような電圧バツフア回路を2組設けてこ
の一方の入力として2つのMOSトランジスタ1,
2を通過する前のアナログ入力信号INを供給し、
他方の入力としてMOSトランジスタ1,2を通
過した後のアナログ出力信号OUTを供給するこ
とによつて、電圧出力端子6における電圧をアナ
ログ入力信号電圧VINの変化に対して高速に応答
させるようにしたものである。なお、この実施例
の場合にも、MOSトランジスタ41を設けるこ
とによつて、アナログ入力信号INを端子4に伝
達する時にのみこのMOSトランジスタ41をオ
ンさせて、電圧出力端子6にアナログ入力信号電
圧VINに応じた電圧Vp-wellを得るようにしたもの
である。
ところで前記第6図の断面図に示すように、
MOSトランジスタ1のドレイン領域30はN型、
Pウエル領域22はP型、基板21がN型である
ために、第12図に示すように上記ドレイン領域
30をエミツタ領域、上記Pウエル領域22をベ
ース領域、基板21をコレクタ領域とするnpn型
のバイポーラトランジスタQが等価的に発生す
る。上記バイポーラトランジスタQが発生してい
る状態でいま、MOSトランジスタのソース、ド
レイン間に大きな電流を流すと、このMOSトラ
ンジスタ1のオン抵抗によつて大きな電圧降下が
生じ、ドレイン領域30における電圧がソース領
域29よりも大幅に低下する。ソース領域29の
電圧VINに応じた電圧が電圧バツフア回路5によ
つてPウエル領域22に供給されるため、バイポ
ーラトランジスタQのベース、エミツタ間が順方
向にバイアスされる状態が発生する。この時、上
記バイポーラトランジスタQはオンするわけであ
るが、基板21はVDDに保たれているためこのバ
イポーラトランジスタQを介して無駄な電流がド
レイン領域30に流れてしまい、この結果、消費
電流が増加してしまう。
第13図は上記のように端子3,4間に大きな
電流が流れる際の消費電流の増加を防止するよう
にした、この発明の異なる他の実施例の回路構成
図である。この実施例では、前記第10図に示す
実施例回路におけるPチヤネルのMOSトランジ
スタ41の代わりにクロツク信号φをゲート入力
とするNチヤネルでエンハンスメント型のMOS
トランジスタ46を設け、さらにこのMOSトラ
ンジスタ46と前記MOSトランジスタ7との間
に、ゲート電極Gが端子4に接続されたNチヤネ
ルでエンハンスメント型のMOSトランジスタ4
7を挿入すると共に、電圧出力端子6とVSSとの
間に挿入されゲート電極Gが端子4に接続された
Pチヤネルでデイプレツシヨン型のMOSトラン
ジスタ48を設けることによつて電圧バツフア回
49を構成するようにしたものである。すなわ
ちこの実施例ではMOSトランジスタ46をクロ
ツク信号φでオンまたはオフさせることによつて
電圧バツフア回路49の動作を制御し、また
MOSトランジスタ47を設けこのゲート電極G
を端子4に接続することによつてゲート電極Gに
アナログ出力信号電圧VOUTを供給して、この
MOSトランジスタ47のソース電極Sの電圧す
なわちMOSトランジスタ7のドレイン電極Dの
電圧が常にアナログ出力信号電圧VOUT以下とな
るようにしたものである。したがつて、第2図中
のバイポーラトランジスタQをベース領域の電圧
もアナログ出力信号電圧VOUT以下となり、バイ
ポーラトランジスタQのベース、エミツタ間は逆
バイアス状態となるためにこのトランジスタQを
介して電流が流れることはない、なお、デイプレ
ツシヨン型のMOSトランジスタ48は電圧出力
端子6に接続されている容量9を放電させて電圧
Vp-wellを0V近傍まで低下させる際のスピードア
ツプを図るために設けられている。
なお、この発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、たとえば第5図に示す実施例回路では
MOSトランジスタ7,8の各ゲート電極Gを共
に端子3に接続してMOSトランジスタ7,8の
ゲートにアナログ入力信号INを供給する場合に
ついて説明したが、これは両MOSトランジスタ
7,8のゲート電極Gを共に端子4に接続してア
ナログ出力信号OUTを供給するようにしてもよ
い。
〔発明の効果〕
以上説明したようにこの発明によれば、入出力
端間の抵抗値を一定にでき、もつて歪の少ない出
力信号を得ることができるアナログスイツチ装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のアナログスイツチ装置の回路構
成図、第2図は同装置を構成するMOS型電界効
果トランジスタの構造断面図、第3図は同従来装
置の特性図、第4図はこの発明の一実施例の回路
構成図、第5図はその具体図、第6図は第5図回
路を集積化する場合の素子構造を示す断面図、第
7図および第8図はそれぞれ上記実施例を説明す
るための特性図、第9図は第5図および第6図に
示す実施例装置の特性図、第10図はこの発明の
他の実施例の回路構成図、第11図はこの発明の
さらに他の実施例の回路構成図、第12図は第6
図の断面図において等価的にバイポーラトランジ
スタが発生する状態を示す図、第13図はこの発
明の異なる他の実施例の回路構成図である。 1,7,43,46,47……Nチヤネルエン
ハンスメント型のMOS型電界効果トランジスタ、
2,41……Pチヤネルエンハンスメント型の
MOS型電界効果トランジスタ、3……アナログ
入力信号の供給端子、4……アナログ出力信号の
取り出し端子、5,42,45,49……電圧バ
ツフア回路(電圧変換手段)、6……電圧出力端
子、8,44,48……Pチヤネルデイプレツシ
ヨン型のMOS型電界効果トランジスタ、9……
寄生容量、21……N型半導体基体、22……P
ウエル領域、23,26,27,29……ソース
領域、24,25,28,30……ドレイン領
域、31……コンタクト領域、S……ソース電
極、D……ドレイン電極、G……ゲート電極、B
……基板電極。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アナログ信号を入力するためのあるいはこの
    アナログ信号を出力するためのソース電極および
    ドレイン電極、導通制御を行うための制御信号が
    入力されるゲート電極及び基板電極が設けられた
    スイツチ用の第1のMOS型電界効果トランジス
    タと、 上記入力アナログ信号電圧または出力アナログ
    信号電圧に応じた電圧を上記第1のMOS型電界
    効果トランジスタの基板電極に供給して、入力ア
    ナログ信号の電圧変化に対する上記スイツチ用の
    第1のMOS型電界効果トランジスタの抵抗の変
    化を最小にして出力アナログ信号の歪を最小にせ
    しめる電圧変換回路とを具備し、 上記電圧変換回路は一方の電源と電圧出力端と
    の間に挿入され上記入力アナログ信号または出力
    アナログ信号がゲート電極に供給されるNチヤネ
    ルでエンハンスメント型の第2のMOS型電界効
    果トランジスタと、 上記電圧出力端と他方の電源との間に挿入され
    上記入力アナログ信号または出力アナログ信号が
    ゲート電極に供給されるPチヤネルでデイプレツ
    シヨン型の第3のMOS型電界効果トランジスタ
    とから構成されてなることを特徴とするアナログ
    スイツチ装置。 2 アナログ信号を入力するためのあるいはこの
    アナログ信号を出力するためのソース電極および
    ドレイン電極、導通制御を行うための制御信号が
    入力されるゲート電極及び基板電極が設けられた
    スイツチ用の第1のMOS型電界効果トランジス
    タと、 上記入力アナログ信号電圧または出力アナログ
    信号電圧に応じた電圧を上記第1のMOS型電界
    効果トランジスタの基板電極に供給して、入力ア
    ナログ信号の電圧変化に対する上記スイツチ用の
    第1のMOS型電界効果トランジスタの抵抗の変
    化を最小にせしめる電圧変換回路とを具備し、 上記電圧変換回路は一方の電源と電圧出力端と
    の間に挿入され上記入力アナログ信号または出力
    アナログ信号がゲート電極に供給されるNチヤネ
    ルでエンハンスメント型の第2のMOS型電界効
    果トランジスタと、 上記電圧出力端と他方の電源との間に挿入され
    上記入力アナログ信号または出力アナログ信号が
    ゲート電極に供給されるPチヤネルでデイプレツ
    シヨン型の第3のMOS型電界効果トランジスタ
    と、 一方の電源と上記電圧出力端との間に挿入され
    上記制御信号がゲート電極に入力されるPチヤネ
    ルでエンハンスメント型の第4のMOS型電界効
    果トランジスタとから構成されてなることを特徴
    とするアナログスイツチ装置。
JP5348282A 1981-07-17 1982-03-31 アナログスイッチ装置 Granted JPS58171126A (ja)

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