JPH0666154A - エンジンの補機駆動装置 - Google Patents

エンジンの補機駆動装置

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JPH0666154A
JPH0666154A JP4245918A JP24591892A JPH0666154A JP H0666154 A JPH0666154 A JP H0666154A JP 4245918 A JP4245918 A JP 4245918A JP 24591892 A JP24591892 A JP 24591892A JP H0666154 A JPH0666154 A JP H0666154A
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JP
Japan
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pulley
power transmission
crankshaft
intermediate shaft
rotation
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Application number
JP4245918A
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English (en)
Inventor
Taiji Matsubara
泰司 松原
Naoyuki Yamagata
直之 山形
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Priority to US08/109,484 priority patent/US5342248A/en
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Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
    • F02B67/10Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of charging or scavenging apparatus
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
    • F02B67/04Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
    • F02B67/06Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの補機駆動装置として、補機の振動
および振動騒音を低減させると共に、エンジン全体の重
量バランスないし該エンジンの重心位置に狂いを生じさ
せることのない補機駆動装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 第1電磁クラッチ17によりクランク軸10
と第2クランクプーリ12とを切り離し、且つ第2電磁
クラッチ24により第2中間軸18bと中間プーリ20
とを接続して動力伝達部材22により第1中間軸18a
に伝達されるクランク軸10の回転を減速して伝動ベル
ト26を介して過給機に伝達すると共に、上記第2電磁
クラッチ24により第2中間軸18bと中間プーリ20
とを切り離し、且つ第1電磁クラッチ17によりクラン
ク軸10と第2クランクプーリ12とを接続して該クラ
ンク軸10の回転を減速することなく伝動ベルト26を
介して過給機に伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランク軸の回転によ
り動力伝達機構を介して補機を駆動するエンジンの補機
駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンには、オルタネータや
空調用のエアコンプレッサ、あるいはオイルポンプやウ
ォータポンプ等の各種の補機類が設けられており、これ
らの補機類は、クランク軸の回転がベルトやプーリを介
して伝達されて駆動されるようになっている。
【0003】そして、例えば特開昭61−93232号
公報には、クランク軸の回転を無段階に変速可能な無段
変速機の出力軸により補機の一つである機械式過給機を
駆動するようにしたものが開示されている。また、実開
昭63−21736号公報には、ベルトおよびプーリを
介してクランク軸により駆動される過給機の駆動装置に
おいて、過給機側の入力軸に入力プーリと、該プーリに
圧接するディスクと、該ディスクをフェイシング材を介
して上記入力プーリに圧接させる押圧機構とを設け、過
給機の異常による回転不能状態のときにクランク軸から
の入力トルクを上記入力プーリとディスクとの間で吸収
するように構成したものが開示されている。
【0004】一方、特開昭61−105342号公報に
よれば、クランク軸に設けられた複数のクランクプーリ
と、補機としてのコンプレッサ側に同軸上に設けられた
第1、第2のコンプレッサプーリと、該第1、第2コン
プレッサプーリと上記クランクプーリとの間において同
軸上に設けられた第1、第2のアイドラプーリと、該第
1、第2アイドラプーリ間および上記第1、第2コンプ
レッサプーリ間にそれぞれ設けられて各プーリを接続ま
たは切り離す第1、第2の電磁クラッチとを有し、これ
ら第1、第2の電磁クラッチのON−OFF動作により
上記クランクプーリと第1、第2コンプレッサプーリと
の動力伝達経路を2段階に切り換えて、コンプレッサの
作動を運転状態に応じて変化させるようにしたコンプレ
ッサプーリの回転力伝達機構が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車のエ
ンジンに設けられる各種補機のうち、例えば機械式過給
機においては、クランク軸の回転が伝達されて回転駆動
される過給機側の駆動軸として、平行に配置された一対
の軸上に互いに噛合するヘリカルギヤを設けたものが使
用されることがあるが、この場合、過給機の駆動に伴っ
て各駆動軸にスラスト力が作用し、該駆動軸が軸方向に
振動することになる。特に、上記駆動軸と該軸に相対回
転可能に設けられてクランク軸の回転が伝達される過給
機側のプーリとを接続または切り離すためのクラッチの
ような比較的重量の大きな質量体が過給機側に配置され
ている場合には、該過給機の振動が増大すると共に、こ
れに伴って振動騒音が発生することになる。
【0006】また、ブラケット等の取付部材を介してエ
ンジン本体に取り付けられる過給機やオルタネータを始
めとする補機側にクラッチ等が設けられて該補機の重量
が増加した場合には、エンジン全体の重量バランスない
し該エンジンの重心位置に狂いが生じることになって、
エンジン側における新たな振動発生の原因となる。
【0007】そこで本発明は、クランク軸の回転により
動力伝達機構を介して補機を駆動するエンジンの補機駆
動装置において、補機重量の増加を抑制して該補機の振
動ならびに振動騒音を低減させることができると共に、
エンジン全体の重量バランスないし該エンジンの重心位
置に狂いを生じさせることのない補機駆動装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0009】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、クランク軸の回転により動力伝達
機構を介して補機を駆動するエンジンの補機駆動装置に
おいて、上記クランク軸の回転を常時中間軸に伝達する
第1動力伝達部材と、上記クランク軸に相対回転可能に
設けられたクランクプーリと上記中間軸の一方の端部に
相対回転可能に設けられた中間プーリと補機側の入力軸
に設けられた補機プーリとに巻き掛けられた第2動力伝
達部材と、上記クランク軸とクランクプーリとの間に設
けられて該クランク軸とクランクプーリとを接続または
切り離す第1クラッチと、上記中間軸と中間プーリとの
間に設けられて該中間軸と中間プーリとを接続または切
り離す第2クラッチとを有し、上記第1クラッチにより
クランク軸とクランクプーリとを切り離し、且つ第2ク
ラッチにより中間軸と中間プーリとを接続して上記第1
動力伝達部材により中間軸に伝達されるクランク軸の回
転を中間プーリおよび第2動力伝達部材を介して補機に
伝達する第1動力伝達経路と、上記第2クラッチにより
中間軸と中間プーリとを切り離し、且つ第1クラッチに
よりクランク軸とクランクプーリとを接続して該クラン
ク軸の回転をクランクプーリおよび第2動力伝達部材を
介して補機に伝達する第2動力伝達経路とを構成すると
共に、上記第1動力伝達部材によるクランク軸から中間
軸へのクランク軸回転の伝達比、もしくは上記中間プー
リと補機プーリとの間、または上記クランクプーリと補
機プーリとの間のクランク軸回転の伝達比に基づいて第
1動力伝達経路と第2動力伝達経路とで補機プーリに伝
達されるクランク軸回転の伝達比を異ならせたことを特
徴とする。
【0010】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2発明という)は、上記第1発明における第1動力伝
達部材を、クランク軸に固定されたスプロケットと、中
間軸に固定されたスプロケットと、これら両スプロケッ
ト間に巻き掛けられたチェーンとで構成したことを特徴
とする。
【0011】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3発明という)は、上記第1発明における中間軸の他
方の端部でポンプを常時駆動すると共に、該中間軸に過
大な負荷が作用したときに少なくとも第1動力伝達部材
による中間軸への動力伝達を保障する過負荷吸収手段を
設けたことを特徴とする。
【0012】更にまた、本願の請求項4に係る発明(以
下、第4発明という)は、上記第3発明と同様に、中間
軸の他方の端部でポンプを常時駆動すると共に、該ポン
プおよび第1動力伝達部材をエンジン内部に配置したこ
とを特徴とする。
【0013】なお、上記中間軸により駆動されるポンプ
としては、オイルポンプまはたウォータポンプ等が考え
られる。
【0014】また、本願の請求項5に係る発明(以下、
第5発明という)は、上記第1発明における第1動力伝
達経路を、エンジンの低負荷低回転側の領域で第1クラ
ッチによりクランク軸とクランクプーリとを切り離し、
且つ第2クラッチにより中間軸と中間プーリとを接続し
て第1動力伝達部材により中間軸に伝達されるクランク
軸の回転を減速して中間プーリおよび第2動力伝達部材
を介して補機に伝達するように構成すると共に、第2動
力伝達経路を、エンジンの高負荷高回転側の領域で上記
第2クラッチにより中間軸と中間プーリとを切り離し、
且つ第1クラッチによりクランク軸とクランクプーリと
を接続した状態で該クランク軸の回転をクランクプーリ
および第2動力伝達部材を介して補機に伝達するように
構成したことを特徴とする。
【0015】なお、上記第1動力伝達経路によりクラン
ク軸の回転を減速して補機に伝達する場合、第1動力伝
達部材によりクランク軸の回転を減速して中間軸に伝達
する場合と、補機プーリの径に対してクランクプーリの
径に比べて中間プーリの径を小さく設定することにより
クランク軸の回転を減速して伝達する場合とが考えられ
る。
【0016】
【作用】第1ないし第5発明のいずれにおいても、第1
動力伝達経路と第2動力伝達経路とで補機プーリに伝達
されるクランク軸回転の伝達比が異なっているので、該
第1、第2動力伝達経路を選択的に切り換えることによ
り、エンジンの運転状態に対応させてそれぞれの動力伝
達経路に応じた伝達比で補機を適切に駆動することが可
能となる。
【0017】そして、上記第1、第2動力伝達経路を構
成する第1、第2クラッチが、クランクプーリとクラン
ク軸との間および中間プーリと中間軸との間にそれぞれ
配置されているので、従来のように、補機側にクラッチ
を配置することが不要となって、該補機の重量が徒に増
大することが防止されることになる。これにより、補機
プーリが設けられた補機側の入力軸の回転に伴って該入
力軸にスラスト力が作用した場合においても、該入力軸
の軸方向への振動が増大することが防止されると共に、
振動騒音が軽減されることになる。
【0018】更に、補機側のクラッチが省略されて該補
機の重量が軽減されることにより、エンジン全体の重量
バランスないし該エンジンの重心位置に狂いを生じさせ
ることがないので、エンジン側において新たな振動が発
生することが効果的に防止されることになる。
【0019】また、第2発明によれば、クランク軸の回
転を中間軸に伝達する第1動力伝達部材が、上記クラン
ク軸に固定されたスプロケットと、中間軸に固定された
スプロケットと、これら両スプロケット間に巻き掛けら
れたチェーンとで構成されているので、該第1動力伝達
部材を上記クランク軸および中間軸にそれぞれ固定され
たプーリや、これら両プーリ間に巻き掛けられた伝動ベ
ルトで構成する場合に比べてクランク軸の回転を効率良
く伝達することが可能となる。
【0020】更に、第3発明によれば、補機を駆動する
ための中間軸の他方の端部によりオイルポンプやウォー
タポンプ等のポンプが駆動されることにより、該中間軸
が補機駆動用とポンプ駆動用とに兼用されることになっ
て、当該補機駆動装置の全体構造が簡素化されると共
に、中間軸に過大な負荷が作用したときに、少なくとも
第1動力伝達部材による中間軸への動力伝達を保障する
過負荷吸収手段が設けられているので、第1、第2クラ
ッチの異常によるダブルロック状態、あるいは補機の回
転異常に起因して上記中間軸に過大な負荷が作用した場
合においても、上記過負荷吸収手段により第1動力伝達
部材による中間軸への動力伝達が保障されることにな
り、これにより、上記第1、第2クラッチの異常発生時
や補機の回転異常時においてもオイルポンプやウォータ
ポンプの作動が確保されることになる。
【0021】また、第4発明によれば、クランク軸の回
転を中間軸に伝達する第1動力伝達部材および該中間軸
の端部により駆動されるオイルポンプやウォータポンプ
等のポンプがエンジン内部に配置されているので、上記
第1動力伝達部材およびポンプの作動騒音が外部に漏れ
ることが効果的に抑制されると共に、該第1動力伝達部
材やポンプが効果的に保護されることになる一方、第5
発明によれば、エンジンの低負荷低回転側の領域では、
第1動力伝達経路によりクランク軸の回転が減速されて
補機に伝達され、また、エンジンの高負荷高回転側の領
域では、第2動力伝達経路を介してクランク軸の回転が
減速されることなく補機に伝達されることになるので、
エンジンの低負荷低回転側の領域で上記中間軸と中間プ
ーリとを接続する第2クラッチに異常が発生して、該第
2クラッチが作動しない場合には、エンジンが高回転状
態となった場合に、第1クラッチによりクランク軸とク
ランクプーリとが接続されて補機が急激に作動されるこ
とになり、これに伴ってエンジントルクが大きく変動し
てトルクショックが発生し、このトルクショックにより
上記第2クラッチの異常を認識することが可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0023】図1は本実施例に係る補機駆動装置が装備
されたエンジンの正面図であって、この実施例のエンジ
ン1は、2つのバンク2,2がV型に配置されたV型エ
ンジンとされており、上記両バンク2,2には、複数の
シリンダ(図示せず)がそれぞれ設けられている。更
に、各バンク2,2の上部には、吸気弁用および排気弁
用の2本のカム軸3,3がそれぞれ平行に配設されてい
ると共に、各カム軸3,3の端部には、互いに噛合する
カムギヤ4,4が設けられている。
【0024】また、上記両バンク2,2間の空間には、
補機の1つである機械式過給機5が配置されていると共
に、上記エンジン1の本体1aおよびその周囲には空調
用コンプレッサ6、オルタネータ7、パワーステアリン
グ用オイルポンプ8、ウォータポン9を始めとする各種
の補機類が配置されており、これらの補機類がエンジン
1のクランク軸10により駆動されるようになってい
る。
【0025】ここで、図1および図2に基づいて、各補
機を駆動するための動力伝達系を詳しく説明すると、上
記エンジン本体1aの前壁部1b(図2参照)より外部
に突出したクランク軸10の端部には、上記コンプレッ
サ6やオルタネータ7等の補機を駆動する補機駆動用の
第1クランクプーリ11がスプライン嵌合されていると
共に、上記過給機5を駆動するための第2クランクプー
リ12がベアリング13を介して相対回転可能に設けら
れている。そして、上記第1クランクプーリ11と空調
用コンプレッサ6のプーリ6aとオルタネータ7のプー
リ7aとパワーステアリング用オイルポンプ8のプーリ
8aとウォータポンプ9のプーリ9aとに伝動ベルト1
4が巻き掛けられており、上記クランク軸10により伝
動ベルト14を介して各補機が駆動されるようになって
いる。
【0026】なお、上記第1クランクプーリ11と空調
用コンプレッサ6のプーリ6aとの間には、伝動ベルト
14の張力を自動的に調整するオートテンショナ15が
配設されていると共に、上記コンプレッサ6のプーリ6
aとオルタネータ7のプーリ7aとの間には、アイドラ
16a,16bが配設されている。
【0027】更に、図2に示すように、上記クランク軸
10と第2クランクプーリ12との間には、該第2クラ
ンクプーリ12とクランク軸10とを接続または切り離
す第1電磁クラッチが17が設けられており、この第1
電磁クラッチ17は、上記エンジン本体1aの前壁部1
bを覆うカバー1cに固定されたクラッチケース17a
と、このクラッチケース17aに内装されたコイル17
bと、上記第2クランクプーリ12と所定の間隙を隔て
てコイル17bに対向配置され、且つ上記クランク軸1
0にスプライン嵌合された第1クランクプーリ11と一
体回転するクラッチディスク17cと、該クラッチディ
スク17cと第1クランクプーリ11との間に設けられ
てクラッチディスク17cを第1クランクプーリ11側
に常時付勢する板バネ部材17dとを有し、上記コイル
17bが通電状態とされた場合に、クラッチディスク1
7cが板バネ部材17dの付勢力に抗して第2クランク
プーリ12側に引き寄せられて該第2クランクプーリ1
2に接触し、該第2クランクプーリ12とクランク軸1
0とが接続されてその両者が一体回転するようになって
いる。
【0028】そして、本実施例においては、上記クラン
ク軸10の側部近傍に該クランク軸10に平行に中間軸
18が配設されており、この中間軸18は、図2に示す
ように、上記エンジン本体1aの前壁部1bに回転自在
に支承された第1中間軸18aと、該第1中間軸18a
に連結部材19を介して連結されて先端部が上記カバー
1cより前方に突出する第2中間軸18bとに分割され
ていると共に、該第2中間軸のカバー1cより突出する
先端部には、上記過給機5を駆動するための中間プーリ
20がベアリング21を介して相対回転可能に設けられ
ている。また、上記第1中間軸18aとクランク軸10
との間には、該クランク軸10の回転を第1中間軸18
aに常時伝達する動力伝達部材22が設けられており、
この動力伝達部材22は、上記エンジン本体1aの前壁
部1bと該前壁部1bを覆うカバー1cとの間に配置さ
れていると共に、クランク軸10に固定されたスプロケ
ット22aと、第1中間軸18aに固定されたスプロケ
ット22bと、これら両スプロケット22a,22b間
に巻き掛けられたチェーン22cとで構成されており、
本実施例においては、上記クランク軸10側のスプロケ
ット22aの径に比べて第2中間軸18a側のスプロケ
ット22bの径が大きく設定されており、クランク軸1
0の回転を減速して第2中間軸18aに伝達するように
構成されている。
【0029】また、上記連結部材19は、第1中間軸1
8aに固定されたスプロケット22bに嵌合固着されて
該スプロケット22bより突出する複数の係合ピン19
a…19aと、これらの係合ピン19a…19aがそれ
ぞれ係合される複数の係合孔19b…19bが形成さ
れ、且つ第2中間軸18bの後端部に回転自在に設けら
れた回転部材19cとを有し、各係合ピン19aと各係
合孔19bとの間には所定のクリアランスが設けられて
おり、上記第1中間軸18aと第2中間軸18bとの間
の組付け誤差等に起因する両軸の芯ずれを吸収し得るよ
うに構成されている。
【0030】更に、上記第2中間軸18bと該軸18b
の後端部に回転自在に設けられた回転部材19cとの間
には、ワンウェイクラッチ23が介装されており、該ワ
ンウェイクラッチ23により上記動力伝達部材22側か
らの入力回転を第2中間軸18b側に伝達すると共に、
該第2中間軸18bの回転速度が上記第1中間軸18a
の回転速度に比べて高くなった場合には、該第2中間軸
18bと第1中間軸18aとの相対回転を許容するよう
になっている。
【0031】また、上記第2中間軸18bと中間プーリ
20との間には、該中間プーリ20と第2中間軸18b
とを接続または切り離す第2電磁クラッチが24が設け
られており、この第2電磁クラッチ24は、上記エンジ
ン本体1aの前壁部1bを覆うカバー1cに固定された
クラッチケース24aと、このクラッチケース24aに
内装されたコイル24bと、上記中間プーリ20と所定
の間隙を隔ててコイル24bに対向配置され、且つ上記
第2中間軸18bの先端部にスプライン嵌合された回転
部材25と一体回転するクラッチディスク24cと、該
クラッチディスク24cと回転部材25との間に設けら
れてクラッチディスク24cを中間プーリ20側に常時
付勢する板バネ部材24dとを有し、上記コイル24b
が通電状態とされた場合に、クラッチディスク24cが
板バネ部材24dの付勢力に抗して中間プーリ20側に
引き寄せられて該中間プーリ20に接触し、該中間プー
リ20と第2中間軸18bとが接続されてその両者が一
体回転するようになっている。
【0032】そして、上記クランク軸10の端部に設け
られた第2クランクプーリ12と、上記第2中間軸18
bの先端部に設けられた中間プーリ20と、図1に示す
過給機5の入力軸5aに固定された補機プーリ5bとに
渡って伝動ベルト26が巻き掛けられており、該伝動ベ
ル26を介してクランク軸10の回転が過給機5の入力
軸5aに伝達されて該過給機5が駆動されるようになっ
ており、本実施例においては、上記補機プーリ5bの径
に対して第2クランクプーリ12の径に比べて中間プー
リ20の径が小さく設定されている。
【0033】なお、上記第2クランクプーリ12と補機
プーリ5bとの間には、図1に示すように、伝動ベルト
26の張力を自動的に調整するオートテンショナ27と
アイドラ28とが配置されている。
【0034】更に、図2に示すように、上記エンジン本
体1aの前壁部1bの内側面側には、ギヤ式のオイルポ
ンプ29のケーシング29aが固定されていると共に、
該ケーシング29a内に内装されて互いに噛合する一対
の駆動ギヤ29b,29cの一方が上記第1中間軸18
aに結合されていることにより、該第1中間軸18aに
よりオイルポンプ29が駆動されるようになっている。
【0035】なお、上記エンジン本体1aの前壁部1b
とカバー1cとの間に位置するクランク軸10には一対
のスプロケット30a,30aが固定されていると共
に、図1に示すように、上記両バンク2,2の上部に配
置された各カムギヤ4,4の一方にそれぞれ噛合する一
対の駆動ギヤ4a,4aにスプロケット30b,30b
が結合されており、これらのスプロケット30b,30
bと上記クランク軸10に固定された各スプロケット3
0a,30aとにそれぞれチェーン30c,30cが巻
き掛けられていることにより、各カム軸3,3がクラン
ク軸10の回転に同期して回転駆動されるようになって
いる。
【0036】そして、図3に示すように、上記第1電磁
クラッチ17によりクランク軸10と第2クランクプー
リ12とを切り離し、且つ第2電磁クラッチ24により
第2中間軸18bと中間プーリ20とを接続して上記動
力伝達部材22により第1中間軸18aに伝達されるク
ランク軸10の回転を中間プーリ20および伝動ベルト
26を介して過給機5の入力軸5aに固定された補機プ
ーリ5bに伝達する第1動力伝達経路Aと、図4に示す
ように、上記第2電磁クラッチ24により第2中間軸1
8bと中間プーリ20とを切り離し、且つ第1電磁クラ
ッチ17によりクランク軸10と第2クランクプーリ1
2とを接続して該クランク軸10の回転を第2クランク
プーリ12および伝動ベルト26を介して過給機5の入
力軸5aに固定された補機プーリ5bに伝達する第2動
力伝達経路Bとが構成されると共に、本実施例において
は、エンジンの運転状態に応じて上記第1、第2動力伝
達経路A,Bが選択的に切り換えられるようになってい
る。
【0037】即ち、図5に(イ)で示すエンジンの負荷
ならび回転数が所定の値より低い領域においては、上記
第1、第2電磁クラッチが共にOFF状態とされて過給
機5が非作動状態とされると共に、図5に(ロ)で示す
エンジンの低負荷低回転側の領域では、上記第2電磁ク
ラッチ24のみがON状態とされて、図3に示す第1動
力伝達経路Aによりクランク軸10の回転が減速されて
過給機5の入力軸5aに伝達されることになって、該過
給機5が駆動され、一方、図5に(ハ)で示すエンジン
の高負荷高回転側の領域では、上記第1電磁クラッチ1
7のみがON状態とされて、図4に示す第1動力伝達経
路Bによりクランク軸10の回転が減速されることなく
過給機5の入力軸5aに伝達されることになって、該過
給機5が駆動されるようになっている。
【0038】上記の構成によれば、第1動力伝達経路A
と第2動力伝達経路Bとで過給機5の補機プーリ5bに
伝達されるクランク軸10の回転伝達比が異なっている
ので、該第1、第2動力伝達経路A,Bを選択的に切り
換えることにより、エンジンの運転状態に対応させてそ
れぞれの動力伝達経路に応じた伝達比で過給機5を適切
に駆動することができる。
【0039】そして、上記第1、第2動力伝達経路A,
Bを構成する第1、第2電磁クラッチ17,24が、第
2クランクプーリ12とクランク軸10との間および中
間プーリ20と第2中間軸18bとの間にそれぞれ配置
されているので、過給機5側にクラッチを配置すること
が不要となって、該過給機5の重量が徒に増大すること
が防止されることになる。これにより、補機プーリ5b
が結合された過給機5側の入力軸5aの回転に伴って該
入力軸5aにスラスト力が作用した場合においても、該
入力軸5aの軸方向への振動が増大することが防止され
ると共に、振動騒音が軽減されることになる。
【0040】更に、過給機5側のクラッチが省略されて
該過給機5の重量が軽減されることにより、エンジン1
の全体の重量バランスないし該エンジン1の重心位置に
狂いを生じさせることがないので、エンジン1側におい
て新たな振動が発生することが効果的に防止されること
になる。
【0041】また、上記クランク軸10の回転を第1中
間軸18aに伝達する動力伝達部材22が、クランク軸
10に固定されたスプロケット22aと、第1中間軸1
8aに固定されたスプロケット22bと、これら両スプ
ロケット22a,22b間に巻き掛けられたチェーン2
2cとで構成されているので、該動力伝達部材22を上
記クランク軸10および第1中間軸18aにそれぞれ固
定されたプーリや、これら両プーリ間に巻き掛けられた
伝動ベルトで構成する場合に比べてクランク軸10の回
転を効率良く伝達することができると共に、上記過給機
5を駆動するための中間軸18を構成する第1中間軸1
8aによりオイルポンプ29が駆動されることにより、
該中間軸18が補機駆動用とポンプ駆動用とに兼用され
ることになって、当該補機駆動装置の全体構造が簡素化
されることになる。
【0042】更に、上記第2中間軸18bの回転速度が
上記第1中間軸18aの回転速度に比べて高くなった場
合に、該第2中間軸18bと第1中間軸18aとの相対
回転を許容するワンウェイクラッチ23が設けられてい
るので、例えば、上記第1、第電磁2クラッチ17,2
4の異常により両クラッチによるダブルロック状態が発
生して、第1、第2中間軸18a,18bの双方に同時
に回転速度の異なるクランク軸10の回転が伝達された
場合には、上記ワンウェイクラッチ23により第1中間
軸18aと第2中間軸18bとの相対回転が許容される
ことになって、上記動力伝達部材22による第1中間軸
18aへの動力伝達が保障されることになり、これによ
り、上記第1、第2電磁クラッチ17,24の異常発生
時においてもオイルポンプ29の作動が確保されること
になる。
【0043】また、上記クランク軸10の回転を第1中
間軸18aに伝達する動力伝達部材22や各カム軸3,
3を駆動するためのスプロケット30a,30bおよび
チェーン30cが、エンジン本体1aの前壁部1aに設
けられたカバー1cにより覆われていると共に、上記第
1中間軸18aにより駆動されるオイルポンプ29がエ
ンジン本体1a内に配置されているので、上記動力伝達
部材22およびオイルポンプ29等の作動騒音が外部に
漏れることが効果的に抑制されると共に、該動力伝達部
材22やオイルポンプ29等が効果的に保護されること
になる。
【0044】一方、本実施例においては、図5に(ロ)
で示すエンジン1の低負荷低回転側の領域では、第1動
力伝達経路Aによりクランク軸10の回転が減速されて
過給機5に伝達され、また、図5に(ハ)で示すエンジ
ン1の高負荷高回転側の領域では、第2動力伝達経路B
を介してクランク軸10の回転が減速されることなく過
給機5に伝達されることになるので、エンジン1の低負
荷低回転側の領域で上記第2中間軸18bと中間プーリ
20とを接続する第2電磁クラッチ24に異常が発生し
て、該第2電磁クラッチ24が作動しない場合には、エ
ンジン1が高回転状態となった場合に、第1電磁クラッ
チ17によりクランク軸10と第2クランクプーリ12
とが接続されて過給機5が急激に作動されることにな
り、これに伴ってエンジントルクが大きく変動してトル
クショックが発生し、このトルクショックにより上記第
2電磁クラッチ17の異常を確実に認識することが可能
となる。
【0045】また、図6および図7は、上記ワンウェイ
クラッチ23に換えて、中間軸18を構成する第1、第
2中間軸18a,18bの双方に同時に大きさの異なる
負荷が作用した場合に、少なくとも動力伝達部材22に
よる第1中間軸18aへの動力伝達を保障するフェイル
セーフ機構を示すもので、図6に示す実施例において
は、上記第1実施例の場合と同様に、中間軸118が動
力伝達機構122を介してクランク軸(図示せず)の回
転が伝達される第1中間軸118aと、該第1中間軸1
18aに連結部材119を介して連結された第2中間軸
118bとに分割されていると共に、該第2中間軸11
8bにおける連結部材119の前方であってクラッチケ
ース124aの後方の部位に周方向の溝123を形成し
たものである。
【0046】これによれば、例えば、クランク軸もしく
は第2中間軸118からの動力が伝達されて駆動される
過給機(図示せず)側の回転異常やクランク軸および第
2中間軸118b側に設けられた電磁クラッチの異常に
伴って、第1、第2中間軸118a,118bの双方に
同時に大きさの異なる負荷が作用した場合には、第2中
間軸118bが該軸118bに形成された溝123より
破断されることになって、少なくとも動力伝達部材12
2から第1中間軸118aへの動力伝達が保障され、該
第2中間軸118aによるオイルポンプ(図示せず)の
作動が確保されることになる。
【0047】更に、図7に示す実施例においても、上記
第1実施例の場合と同様に、中間軸218が動力伝達機
構222を介してクランク軸(図示せず)の回転が伝達
される第1中間軸218aと、該第1中間軸218aに
連結部材219を介して連結された第2中間軸218b
とに分割されていると共に、該第2中間軸218bが更
に連結部材219側の前方であってクラッチケース22
4aの後方の部位において2分割され、該部に設けられ
たフランジ部223a,223aを例えばアルミニウム
等でなる複数のビス223b…223bにより結合した
ものである。
【0048】これによれば、例えば、クランク軸もしく
は第2中間軸218からの動力が伝達されて駆動される
過給機(図示せず)側の回転異常やクランク軸および第
2中間軸218b側に設けられた電磁クラッチの異常に
伴って、第1、第2中間軸218a,218bの双方に
同時に大きさの異なる負荷が作用した場合には、第2中
間軸218bがフランジ部223a,223aより分割
されることになって、少なくとも動力伝達部材222か
ら第1中間軸218aへの動力伝達が保障され、該第2
中間軸218aによるオイルポンプ(図示せず)の作動
が確保されることになる。
【0049】なお、上記第1実施例においてワンウェイ
クラッチ23に加えて、図6もしくは図7に示す構成を
連結部材19の各係合ピン19aに適用しても良い。
【0050】また、上記第2中間軸18bに設けられた
中間プーリ20の径を第2クランクプーリ12の径より
大きく設定することにより、第1動力伝達経路Aに比べ
て第2動力伝達経路Bによりクランク軸10の回転を減
速して過給機5に伝達するようにしても良く、この場合
には、エンジンの低負荷低回転側の領域において第2動
力伝達経路Bにより過給機が駆動されると共に、エンジ
ンの高負荷高回転側の領域において第1動力伝達経路A
により過給機が駆動されることになる。
【0051】更に、上記第1動力伝達経路Aおよび第2
動力伝達経路Bにより駆動される補機としては機械式過
給機5に限定されるものではなく、また、上記各実施例
における第1中間軸18,118,218により駆動さ
れる補機としてはオイルポンプに限定されるものではな
くウォータポンプやその他の補機であっても良い。
【0052】なお、本実施例においては、V型エンジン
に本発明に係るエンジンの補機駆動装置を適用した場合
について説明したが、当該補機駆動装置の適用対象とさ
れるエンジンの型式はV型エンジンに限定されるもので
はない。
【0053】
【発明の効果】以上のように、第1ないし第5発明のい
ずれにおいても、第1、第2動力伝達経路を選択的に切
り換えることにより、エンジンの運転状態に対応させて
それぞれの動力伝達経路に応じた伝達比で補機を適切に
駆動することができると共に、上記第1、第2動力伝達
経路を構成する第1、第2クラッチが、クランクプーリ
とクランク軸との間および中間プーリと中間軸との間に
それぞれ配置されているので、従来のように、補機側に
クラッチを配置することが不要となって、該補機の重量
が徒に増大することが防止されることになる。これによ
り、補機プーリが設けられた補機側の入力軸の回転に伴
って該入力軸にスラスト力が作用した場合においても、
該入力軸の軸方向への振動が抑制されると共に、振動騒
音が軽減されることになる。
【0054】更に、補機側のクラッチが省略されて該補
機の重量が軽減されることにより、エンジン全体の重量
バランスないし該エンジンの重心位置に狂いを生じさせ
ることがないので、エンジン側において新たな振動が発
生することが効果的に防止されることになる。
【0055】また、第2発明によれば、第1動力伝達部
材が、クランク軸および中間軸にそれぞれ固定されたス
プロケットと、これら両スプロケット間に巻き掛けられ
たチェーンとで構成されているので、該第1動力伝達部
材を上記クランク軸および中間軸にそれぞれ固定された
プーリや、これら両プーリ間に巻き掛けられた伝動ベル
トで構成する場合に比べて、クランク軸の回転を効率良
く伝達することができる。
【0056】更に、第3発明によれば、中間軸が補機駆
動用とポンプ駆動用とに兼用されることになって、当該
補機駆動装置の全体構造が簡素化されると共に、例え
ば、第1、第2クラッチの異常によるダブルロック状
態、あるいは補機側の回転異常に起因して上記中間軸に
過大な負荷が作用した場合においても、過負荷吸収手段
により第1動力伝達部材による中間軸への動力伝達が保
障されるようになっているので、上記第1、第2クラッ
チの異常発生時や補機の回転異常時においてもオイルポ
ンプやウォータポンプの作動が確保されることになる。
【0057】また、第4発明によれば、クランク軸の回
転を中間軸に伝達する第1動力伝達部材および該中間軸
の端部により駆動されるオイルポンプやウォータポンプ
等のポンプがエンジン内部に配置されているので、上記
第1動力伝達部材およびポンプの作動騒音が外部に漏れ
ることが抑制されると共に、該第1動力伝達部材やポン
プを効果的に保護することができる。
【0058】一方、第5発明によれば、エンジンの低負
荷低回転側の領域で中間軸と中間プーリとを接続する第
2クラッチに異常が発生して、該第2クラッチが作動し
ない場合には、エンジンが高回転状態となった場合に、
第1クラッチによりクランク軸とクランクプーリとが接
続されて補機が急激に作動されることになり、これに伴
ってエンジントルクが大きく変動してトルクショックが
発生し、このトルクショックにより上記第2クラッチの
異常を確実に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エンジンの補機駆動装置の全体正面図。
【図2】 補機駆動装置の要部の構成を拡大して示す図
1におけるA−A線展開断面図。
【図3】 クランク軸の回転を過給機に伝達する第1動
力伝達経路を示す概略図。
【図4】 クランク軸の回転を過給機に伝達する第2動
力伝達経路を示す概略図。
【図5】 第1動力伝達経路および第2動力伝達経路に
よる動力伝達領域を示すマップ。
【図6】 中間軸に設けられるフェイルセーフ機構の構
成を示す要部拡大断面図。
【図7】 フェイルセーフ機構の他の実施例を示す要部
拡大断面図。
【符号の説明】
1 エンジン 1a エンジン本体 1b 前壁部 1c カバー 5 過給機 5a 入力軸 5b 補機プーリ 10 クランク軸 12 第2クランクプーリ 17 第1電磁クラッチ 18,118,218 中間軸 18a,118a,218a 第1中間軸 18b,118b,218b 第2中間軸 20 中間プーリ 22,122,222 動力伝達部材 22a,22b スプロケット 22c チェーン 23 ワンウェイクラッチ 24 第2電磁クラッチ 26 伝動ベルト 29 オイルポンプ 123 溝 223a フランジ部 223b ビス A 第1動力伝達経路 B 第2動力伝達経路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸の回転により動力伝達機構を
    介して補機を駆動するエンジンの補機駆動装置であっ
    て、上記クランク軸の回転を常時中間軸に伝達する第1
    動力伝達部材と、上記クランク軸に相対回転可能に設け
    られたクランクプーリと上記中間軸の一方の端部に相対
    回転可能に設けられた中間プーリと補機側の入力軸に設
    けられた補機プーリとに巻き掛けられた第2動力伝達部
    材と、上記クランク軸とクランクプーリとの間に設けら
    れて該クランク軸とクランクプーリとを接続または切り
    離す第1クラッチと、上記中間軸と中間プーリとの間に
    設けられて該中間軸と中間プーリとを接続または切り離
    す第2クラッチとを有し、上記第1クラッチによりクラ
    ンク軸とクランクプーリとを切り離し、且つ第2クラッ
    チにより中間軸と中間プーリとを接続して上記第1動力
    伝達部材により中間軸に伝達されるクランク軸の回転を
    中間プーリおよび第2動力伝達部材を介して補機に伝達
    する第1動力伝達経路と、上記第2クラッチにより中間
    軸と中間プーリとを切り離し、且つ第1クラッチにより
    クランク軸とクランクプーリとを接続して該クランク軸
    の回転をクランクプーリおよび第2動力伝達部材を介し
    て補機に伝達する第2動力伝達経路とが構成されている
    と共に、上記第1動力伝達部材によるクランク軸から中
    間軸へのクランク軸回転の伝達比、もしくは上記中間プ
    ーリと補機プーリとの間、または上記クランクプーリと
    補機プーリとの間のクランク軸回転の伝達比に基づいて
    第1動力伝達経路と第2動力伝達経路とで補機プーリに
    伝達されるクランク軸回転の伝達比が異なることを特徴
    とするエンジンの補機駆動装置。
  2. 【請求項2】 第1動力伝達部材は、クランク軸に固定
    されたスプロケットと、中間軸に固定されたスプロケッ
    トと、これら両スプロケット間に巻き掛けられたチェー
    ンとで構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    エンジンの補機駆動装置。
  3. 【請求項3】 中間軸の他方の端部でポンプを常時駆動
    すると共に、該中間軸に過大な負荷が作用したときに少
    なくとも第1動力伝達部材による中間軸への動力伝達を
    保障する過負荷吸収手段が設けられていることを特徴と
    する請求項1記載のエンジンの補機駆動装置。
  4. 【請求項4】 中間軸の他方の端部でポンプを常時駆動
    すると共に、該ポンプおよび第1動力伝達部材がエンジ
    ン内部に配置されていることを特徴とする請求項1記載
    のエンジンの補機駆動装置。
  5. 【請求項5】 クランク軸の回転により動力伝達機構を
    介して補機を駆動するエンジンの補機駆動装置であっ
    て、上記クランク軸の回転を常時中間軸に伝達する第1
    動力伝達部材と、上記クランク軸に相対回転可能に設け
    られたクランクプーリと上記中間軸に相対回転可能に設
    けられた中間プーリと補機側の入力軸に結合された補機
    プーリとに巻き掛けられた第2動力伝達部材と、上記ク
    ランク軸とクランクプーリとの間に設けられて該クラン
    ク軸とクランクプーリとを接続または切り離す第1クラ
    ッチと、上記中間軸と中間プーリとの間に設けられて該
    中間軸と中間プーリとを接続または切り離す第2クラッ
    チとが備えられていると共に、エンジンの低負荷低回転
    側の領域で上記第1クラッチによりクランク軸とクラン
    クプーリとを切り離し、且つ第2クラッチにより中間軸
    と中間プーリとを接続して上記第1動力伝達部材により
    中間軸に伝達されるクランク軸の回転を減速して中間プ
    ーリおよび第2動力伝達部材を介して補機に伝達する第
    1動力伝達経路と、エンジンの高負荷高回転側の領域で
    上記第2クラッチにより中間軸と中間プーリとを切り離
    し、且つ第1クラッチによりクランク軸とクランクプー
    リとを接続した状態で該クランク軸の回転をクランクプ
    ーリおよび第2動力伝達部材を介して補機に伝達する第
    2動力伝達経路とが構成されていることを特徴とするエ
    ンジンの補機駆動装置。
JP4245918A 1992-08-20 1992-08-20 エンジンの補機駆動装置 Pending JPH0666154A (ja)

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