JPH0665202A - ピペリジン誘導体およびこれを含有する降圧剤 - Google Patents
ピペリジン誘導体およびこれを含有する降圧剤Info
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- JPH0665202A JPH0665202A JP22300092A JP22300092A JPH0665202A JP H0665202 A JPH0665202 A JP H0665202A JP 22300092 A JP22300092 A JP 22300092A JP 22300092 A JP22300092 A JP 22300092A JP H0665202 A JPH0665202 A JP H0665202A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 式
【化1】
で示されるピペリジン誘導体およびこれを含有する降圧
剤 【効果】 本発明のピペリジン誘導体及び該誘導体を含
有する医薬組成物は優れた血圧効果作用を有すると共に
安全性の観点からも問題ないので降圧剤としての利用が
期待される。
剤 【効果】 本発明のピペリジン誘導体及び該誘導体を含
有する医薬組成物は優れた血圧効果作用を有すると共に
安全性の観点からも問題ないので降圧剤としての利用が
期待される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピペリジン誘導体およ
びこれを含有する降圧剤に関する。
びこれを含有する降圧剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高血圧治療の第一次選択薬として
カルシウム拮抗剤やアンジオテンシン変換酵素阻害剤が
広く用いられ、血圧を良好にコントロールできるように
なってきた。しかしながら最大の治療目的である虚血性
心疾患に対する改善効果は不十分であるとともに、カル
シウム拮抗剤では頻脈、アンジオテンシン変換酵素阻害
剤では咳などの副作用が問題となってきている。これに
対し本発明者らは ピペリジン誘導体の血圧降下剤を開
発し特開平3−47168号公報において開示したが、
これらの化合物は静脈投与内での降圧活性は有するもの
の、経口投与での活性及び安全性については改良の余地
があった。
カルシウム拮抗剤やアンジオテンシン変換酵素阻害剤が
広く用いられ、血圧を良好にコントロールできるように
なってきた。しかしながら最大の治療目的である虚血性
心疾患に対する改善効果は不十分であるとともに、カル
シウム拮抗剤では頻脈、アンジオテンシン変換酵素阻害
剤では咳などの副作用が問題となってきている。これに
対し本発明者らは ピペリジン誘導体の血圧降下剤を開
発し特開平3−47168号公報において開示したが、
これらの化合物は静脈投与内での降圧活性は有するもの
の、経口投与での活性及び安全性については改良の余地
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は優れた
活性を有しかつ安全性の高い新規な降圧剤を開発するこ
とにある。
活性を有しかつ安全性の高い新規な降圧剤を開発するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決すべく鋭意研究した結果、特定の構造を有する
ピペリジン誘導体が優れた降圧活性を示しかつ安全性も
高いことを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。本発明のピペリジン誘導体は、後記実施
例に記載した方法などにより製造することができる。即
ち、本発明は式
点を解決すべく鋭意研究した結果、特定の構造を有する
ピペリジン誘導体が優れた降圧活性を示しかつ安全性も
高いことを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。本発明のピペリジン誘導体は、後記実施
例に記載した方法などにより製造することができる。即
ち、本発明は式
【0005】
【化2】
【0006】で示されるピペリジン誘導体並びに、該ピ
ペリジン誘導体及び/又はその医薬的に許容し得る塩を
含有する降圧剤である。ここに医薬的に許容し得る塩は
通常塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩等である。さて本発明のピ
ペリジン誘導体を降圧剤として用いる場合は、経口投与
または非経口投与により投与される。用量は患者の年
齢、体重、状態、および投与法によって決定されるが通
常は1日の用量は、経口投与の場合で0.01〜200
0mg/kgであり非経口投与の場合には0.01〜1
000mg/kgである。本発明の有効物質であるピペ
リジン誘導体は普通の製剤形、例えば錠剤、散剤、カプ
セル剤、溶液剤、糖衣剤、またはデボー剤にしてよく、
普通の製剤助剤を用いて常法に従って製造することがで
きる。例えば錠剤は、本発明の有効物質であるピペリジ
ン誘導体を既知の補助物質、例えば乳糖、炭酸カルシウ
ムまたは燐酸カルシウムなどの不活性希釈剤、例えばア
ラビアゴム、コーンスターチまたはゼラチンなどの結合
剤、例えばアルギン酸、コーンスターチまたは前ゼラチ
ン化デンプンなどの膨化剤、例えばショ糖、乳糖または
サッカリンなどの甘味剤、例えばペパーミント、アカモ
ノ油またはチェリーなどの香味剤、例えばステアリン酸
マグネシウム、タルクまたはカルボキシメチルセルロー
スなどの滑湿剤と混合することによって得られる。
ペリジン誘導体及び/又はその医薬的に許容し得る塩を
含有する降圧剤である。ここに医薬的に許容し得る塩は
通常塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩等である。さて本発明のピ
ペリジン誘導体を降圧剤として用いる場合は、経口投与
または非経口投与により投与される。用量は患者の年
齢、体重、状態、および投与法によって決定されるが通
常は1日の用量は、経口投与の場合で0.01〜200
0mg/kgであり非経口投与の場合には0.01〜1
000mg/kgである。本発明の有効物質であるピペ
リジン誘導体は普通の製剤形、例えば錠剤、散剤、カプ
セル剤、溶液剤、糖衣剤、またはデボー剤にしてよく、
普通の製剤助剤を用いて常法に従って製造することがで
きる。例えば錠剤は、本発明の有効物質であるピペリジ
ン誘導体を既知の補助物質、例えば乳糖、炭酸カルシウ
ムまたは燐酸カルシウムなどの不活性希釈剤、例えばア
ラビアゴム、コーンスターチまたはゼラチンなどの結合
剤、例えばアルギン酸、コーンスターチまたは前ゼラチ
ン化デンプンなどの膨化剤、例えばショ糖、乳糖または
サッカリンなどの甘味剤、例えばペパーミント、アカモ
ノ油またはチェリーなどの香味剤、例えばステアリン酸
マグネシウム、タルクまたはカルボキシメチルセルロー
スなどの滑湿剤と混合することによって得られる。
【0007】
【実施例】次に、実施例により本発明を詳細に説明す
る。
る。
【0008】実施例1 1−(4−アミノスルホニルシンナミル)−4−(5H
−ジベンゾ[a,d]−シクロヘプテン−5−イリデ
ン)ピペリジンの合成 合成の概略を化3に示す。
−ジベンゾ[a,d]−シクロヘプテン−5−イリデ
ン)ピペリジンの合成 合成の概略を化3に示す。
【0009】
【化3】
【0010】a)4−(5H−ジベンゾ[a,d]−シ
クロヘプテン−5−イリデン)ピペリジンの合成 1−メチル−4−(5H−ジベンゾ[a,d]−シクロ
ヘプテン−5−イリデン)ピペリジン(アルドリッチケ
ミカル製)4.3g(15.1mmol)に炭酸水素ナ
トリウム1.27g(15.1mmol)および無水炭
酸カリウム2.08g(15.1mmol)を加え、こ
れにクロロ蟻酸エチル65.4g(0.603mol)
を加え攪拌しながら80℃に加熱した。1時間後、クロ
ロホルム30mlを加え96時間反応させた後に室温に
戻し、減圧下溶媒を留去して残渣を得た。得られた残渣
に塩化メチレンを加え、水、飽和重曹水、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下塩化メ
チレンを留去して残渣を得た。得られた残渣をエタノー
ル300mlに溶解し、粉末状の水酸化カリウム19.
8g(0.301mol)を加え90℃で加熱還流し
た。48時間後エタノールを留去し、得られた残渣に塩
化メチレンを加え、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧下塩化メチレンを留去して
表題化合物を得た。 収量;3.91g(14.3mmol) 収率;95% 融点;140−142℃ MS(FD m/z);273(M+) H−NMR(CDCl3);2.0−2.2(3H,
m),2.2−2.4(2H,m),2.6−2.7
(2H,m),2.8−3.0(2H,m),6.92
(2H,s),7.1−7.4(8H,m)
クロヘプテン−5−イリデン)ピペリジンの合成 1−メチル−4−(5H−ジベンゾ[a,d]−シクロ
ヘプテン−5−イリデン)ピペリジン(アルドリッチケ
ミカル製)4.3g(15.1mmol)に炭酸水素ナ
トリウム1.27g(15.1mmol)および無水炭
酸カリウム2.08g(15.1mmol)を加え、こ
れにクロロ蟻酸エチル65.4g(0.603mol)
を加え攪拌しながら80℃に加熱した。1時間後、クロ
ロホルム30mlを加え96時間反応させた後に室温に
戻し、減圧下溶媒を留去して残渣を得た。得られた残渣
に塩化メチレンを加え、水、飽和重曹水、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下塩化メ
チレンを留去して残渣を得た。得られた残渣をエタノー
ル300mlに溶解し、粉末状の水酸化カリウム19.
8g(0.301mol)を加え90℃で加熱還流し
た。48時間後エタノールを留去し、得られた残渣に塩
化メチレンを加え、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧下塩化メチレンを留去して
表題化合物を得た。 収量;3.91g(14.3mmol) 収率;95% 融点;140−142℃ MS(FD m/z);273(M+) H−NMR(CDCl3);2.0−2.2(3H,
m),2.2−2.4(2H,m),2.6−2.7
(2H,m),2.8−3.0(2H,m),6.92
(2H,s),7.1−7.4(8H,m)
【0011】b)4−ブロモベンゼンスルホンアミドの
合成 4−ブロモベンゼンスルホニルクロリド5.11g(2
0.0mmol)にアンモニア水40mL、エーテル4
0mLを加え室温で1時間攪拌する。その後酢酸エチル
で有機層を抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後
溶媒を減圧留去する。得られた残渣にエーテルを加え結
晶化させた。 収量 4.18g(17.7mmol) 収率 88.5%
合成 4−ブロモベンゼンスルホニルクロリド5.11g(2
0.0mmol)にアンモニア水40mL、エーテル4
0mLを加え室温で1時間攪拌する。その後酢酸エチル
で有機層を抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後
溶媒を減圧留去する。得られた残渣にエーテルを加え結
晶化させた。 収量 4.18g(17.7mmol) 収率 88.5%
【0012】c)4−アミノスルホニルケイ皮酸の合成 4−ブロモベンゼンスルホンアミド2.36g(10.
0mmol)、アクリル酸1.44g(20.0mmo
l)、トリブチルアミン3.71g(20.0mmo
l)、パラジウムジアセテート44.9mg(0.20
0mmol)、トリス(2−メチルフェニル)ホスフィ
ン365mg(1.20mmol)を用いてアルゴン雰
囲気下、アセトニトリル100mL中、100℃で終夜
攪拌する。溶液をろ過しパラジウム残渣を取り除きアセ
トニトリルを減圧下で留去した後、1N−塩酸100m
Lを加え結晶を析出させ、白色結晶をろ取した。 収量;1.89g(8.32mmol) 収率;83.2% TLC(CHCl3:MeOH=9:1);Rf=0.
05
0mmol)、アクリル酸1.44g(20.0mmo
l)、トリブチルアミン3.71g(20.0mmo
l)、パラジウムジアセテート44.9mg(0.20
0mmol)、トリス(2−メチルフェニル)ホスフィ
ン365mg(1.20mmol)を用いてアルゴン雰
囲気下、アセトニトリル100mL中、100℃で終夜
攪拌する。溶液をろ過しパラジウム残渣を取り除きアセ
トニトリルを減圧下で留去した後、1N−塩酸100m
Lを加え結晶を析出させ、白色結晶をろ取した。 収量;1.89g(8.32mmol) 収率;83.2% TLC(CHCl3:MeOH=9:1);Rf=0.
05
【0013】d)4−アミノスルホニルシンナミルアル
コールの合成 4−アミノスルホニルケイ皮酸1.00g(4.41m
mol)とトリエチルアミン0.485g(4.80m
mol)とをTHF50mL、DMF50mLに溶解
し、−10℃に冷却した後、クロロ蟻酸エチル0.52
1g(4.80mmol)をゆっくり滴下し40分攪拌
した。これをろ過し、白色固体を取り除き、得られた濾
液に水素化ホウ素ナトリウム0.493g(13.0m
mol)/THF50mLを−10℃で段階的に加え
た。その後1N−塩酸を用い中和し有機層をクロロホル
ムで抽出し無水硫酸マグネシウムで乾燥した後減圧下溶
媒を留去した。 収量;0.273g(1.28mmol) 収率;29.1% TLC(CHCl3:MeOH=9:1);Rf=0.
20 MS(FD m/z);213(M+) H−NMR(CDCl3);4.29(2H,d,J=
5.3Hz),6.43−6.55(1H,m),6.
67(1H,d,J=16.0Hz),7.52(2
H,d,J=8.4Hz),7.84(2H,d,J=
8.7Hz)
コールの合成 4−アミノスルホニルケイ皮酸1.00g(4.41m
mol)とトリエチルアミン0.485g(4.80m
mol)とをTHF50mL、DMF50mLに溶解
し、−10℃に冷却した後、クロロ蟻酸エチル0.52
1g(4.80mmol)をゆっくり滴下し40分攪拌
した。これをろ過し、白色固体を取り除き、得られた濾
液に水素化ホウ素ナトリウム0.493g(13.0m
mol)/THF50mLを−10℃で段階的に加え
た。その後1N−塩酸を用い中和し有機層をクロロホル
ムで抽出し無水硫酸マグネシウムで乾燥した後減圧下溶
媒を留去した。 収量;0.273g(1.28mmol) 収率;29.1% TLC(CHCl3:MeOH=9:1);Rf=0.
20 MS(FD m/z);213(M+) H−NMR(CDCl3);4.29(2H,d,J=
5.3Hz),6.43−6.55(1H,m),6.
67(1H,d,J=16.0Hz),7.52(2
H,d,J=8.4Hz),7.84(2H,d,J=
8.7Hz)
【0014】 e)4−アミノスルホニルシンナミルクロライドの合成 0℃に冷却した5mlの塩化チオニルと30mlのクロ
ロホルムの溶液に4−アミノスルホニルシンナミルアル
コール0.728g(3.42mmol)を加え4時間
攪拌した。減圧下溶媒を留去して得られた残渣に50m
lのクロロホルムを加え、水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し減圧濃縮して表題化合物を得た。 収量;670mg(2.89mmol) 収率;85% TLC(CHCl3:MeOH=9:1);Rf=0.
34 MS(FD m/z);231(M+) H−NMR(CDCl3);4.26(2H,d,J=
6.93Hz),6.35−6.55(1H,m),
6.71(1H,d,J=15.9Hz),7.52
(2H,d,J=8.4Hz),7.90(2H,d,
J=8.7Hz)
ロホルムの溶液に4−アミノスルホニルシンナミルアル
コール0.728g(3.42mmol)を加え4時間
攪拌した。減圧下溶媒を留去して得られた残渣に50m
lのクロロホルムを加え、水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し減圧濃縮して表題化合物を得た。 収量;670mg(2.89mmol) 収率;85% TLC(CHCl3:MeOH=9:1);Rf=0.
34 MS(FD m/z);231(M+) H−NMR(CDCl3);4.26(2H,d,J=
6.93Hz),6.35−6.55(1H,m),
6.71(1H,d,J=15.9Hz),7.52
(2H,d,J=8.4Hz),7.90(2H,d,
J=8.7Hz)
【0015】f)1−(4−アミノスルホニルシンナミ
ル)−4−(5H−ジベンゾ[a,d]−シクロヘプテ
ン−5−イリデン)ピペリジンの合成 4−アミノスルホニルシンナミルクロライド0.500
g(2.16mmol)を75mlのメチルイソブチル
ケトンに溶解し、4−(5H−ジベンゾ[a,d]−シ
クロヘプテン−5−イリデン)ピペリジン0.590g
(2.16mmol)および炭酸カリウム0.596g
(4.32mmol)を加えて70℃で12時間反応さ
せた。反応後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(M
eOH/CHCl3=1/50)で精製して表題化合物
を得た。 収量;0.680g(1.45mmol) 収率;67% TLC(CHCl3:MeOH=9:1);Rf=0.
48 MS(FD,m/z);468(M+) H−NMR(CDCl3);2.19(4H,m),
2.38(2H,m),2.62(2H,m),3.1
4(2H,d),6.30−6.52(2H,m),
6.92(2H,s)7.18−7.35(8H,
m),7.42(2H,d),7.82(2H,d)
ル)−4−(5H−ジベンゾ[a,d]−シクロヘプテ
ン−5−イリデン)ピペリジンの合成 4−アミノスルホニルシンナミルクロライド0.500
g(2.16mmol)を75mlのメチルイソブチル
ケトンに溶解し、4−(5H−ジベンゾ[a,d]−シ
クロヘプテン−5−イリデン)ピペリジン0.590g
(2.16mmol)および炭酸カリウム0.596g
(4.32mmol)を加えて70℃で12時間反応さ
せた。反応後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(M
eOH/CHCl3=1/50)で精製して表題化合物
を得た。 収量;0.680g(1.45mmol) 収率;67% TLC(CHCl3:MeOH=9:1);Rf=0.
48 MS(FD,m/z);468(M+) H−NMR(CDCl3);2.19(4H,m),
2.38(2H,m),2.62(2H,m),3.1
4(2H,d),6.30−6.52(2H,m),
6.92(2H,s)7.18−7.35(8H,
m),7.42(2H,d),7.82(2H,d)
【0016】実施例1により得た1−(4−アミノスル
ホニルシンナミル)−4−(5H−ジベンゾ[a,d]
シクロヘプテ−5−イリデン)ピペリジンの塩酸塩と特
開平3−47168号公報に開示されている1−シクロ
ヘキシル−4−(4−(5H−ジベンゾ[a,d]シク
ロヘプテン−5−イリデン)−1−ピペリジニル)ブタ
ン塩酸塩(化合物実施例10)、1−シンナミル−4−
(5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−5−イリ
デン)ピペリジン塩酸塩(化合物実施例38)とを比較
するために降圧活性ならびに安全性試験を行なった。
ホニルシンナミル)−4−(5H−ジベンゾ[a,d]
シクロヘプテ−5−イリデン)ピペリジンの塩酸塩と特
開平3−47168号公報に開示されている1−シクロ
ヘキシル−4−(4−(5H−ジベンゾ[a,d]シク
ロヘプテン−5−イリデン)−1−ピペリジニル)ブタ
ン塩酸塩(化合物実施例10)、1−シンナミル−4−
(5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−5−イリ
デン)ピペリジン塩酸塩(化合物実施例38)とを比較
するために降圧活性ならびに安全性試験を行なった。
【0017】試験例1 供試動物として、充分順化飼育し高血圧が確認されてい
る雄性自然発症高血圧ラット(体重400〜440g)
を2匹使用した。各試料(10mg/kg)の2.5%
ニコール、2.5%エタノールを含む生理食塩水溶液1
ml/kgを1回静脈内投与した。投与後の収縮期血圧
を非観血的血圧測定法にて測定した。投与前の収縮期血
圧に対する変化(mmHg)を表1に示した。
る雄性自然発症高血圧ラット(体重400〜440g)
を2匹使用した。各試料(10mg/kg)の2.5%
ニコール、2.5%エタノールを含む生理食塩水溶液1
ml/kgを1回静脈内投与した。投与後の収縮期血圧
を非観血的血圧測定法にて測定した。投与前の収縮期血
圧に対する変化(mmHg)を表1に示した。
【0018】
【表1】
【0019】試験例2 供試動物として、充分順化飼育し高血圧が確認されてい
る雄性自然発症高血圧ラット(体重400〜440g)
を4匹使用した。各試料の各投与量(3〜30mg/k
g)をアラビアゴムに懸濁し、1ml/kgを経口投与
した。投与後2,6時間後の収縮期血圧の変化(mmH
g)を非観血的に測定した。結果を表2に示す。
る雄性自然発症高血圧ラット(体重400〜440g)
を4匹使用した。各試料の各投与量(3〜30mg/k
g)をアラビアゴムに懸濁し、1ml/kgを経口投与
した。投与後2,6時間後の収縮期血圧の変化(mmH
g)を非観血的に測定した。結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】試験例1、2の結果から本発明の化合物
は、従来品と比べ投与30分後の降圧度では劣るものの
投与4時間後では同等以上であり持続性に優れているこ
とがわかる。
は、従来品と比べ投与30分後の降圧度では劣るものの
投与4時間後では同等以上であり持続性に優れているこ
とがわかる。
【0022】試験例3 供試動物として、5週齢の雄性SDラット(投与開始時
体重92.9〜118.7g)を5〜6匹使用した。各
試料の投与量(15〜60mg/kg)をアラビアゴム
に懸濁し、経口で1日1回連日投与した。各試料におけ
る投与経過日数と生存例数/供試動物数を表3に示す。
体重92.9〜118.7g)を5〜6匹使用した。各
試料の投与量(15〜60mg/kg)をアラビアゴム
に懸濁し、経口で1日1回連日投与した。各試料におけ
る投与経過日数と生存例数/供試動物数を表3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】比較品である1−シクロヘキシル−4−
(4−(5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−5
−イリデン)−1−ピペリジニル)ブタン塩酸塩は投与
28日後には全例死亡し、1−シンナミル−4−(5H
−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−5−イリデン)
ピペリジン塩酸塩は投与8日後には2例の死亡が観察さ
れたのに対し本発明の化合物は試験期間中、死亡例は観
察されず、本発明の化合物が安全性の点においても優れ
ていることがわかる。
(4−(5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−5
−イリデン)−1−ピペリジニル)ブタン塩酸塩は投与
28日後には全例死亡し、1−シンナミル−4−(5H
−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−5−イリデン)
ピペリジン塩酸塩は投与8日後には2例の死亡が観察さ
れたのに対し本発明の化合物は試験期間中、死亡例は観
察されず、本発明の化合物が安全性の点においても優れ
ていることがわかる。
【0025】試験例4 家兎より0.38%クエン酸採血し多血小板血漿を作成
し、アデノシン−5’−ピロリン酸エステル(ADP)
(1.5μM)またはADPとセロトニン(1.5μM
+5μM)にて誘起された凝集を測定した。セロトニン
による凝集増強が対照の50%になる化合物濃度よりI
C50を求めたところ6.7であった。
し、アデノシン−5’−ピロリン酸エステル(ADP)
(1.5μM)またはADPとセロトニン(1.5μM
+5μM)にて誘起された凝集を測定した。セロトニン
による凝集増強が対照の50%になる化合物濃度よりI
C50を求めたところ6.7であった。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のピペリジ
ン誘導体は降圧作用の持続性に優れており、更に従来の
ものと比較して高い安全性を有しており故に優れた降圧
剤を提供することができる。従って本発明は特に医薬産
業上極めて有用である。
ン誘導体は降圧作用の持続性に優れており、更に従来の
ものと比較して高い安全性を有しており故に優れた降圧
剤を提供することができる。従って本発明は特に医薬産
業上極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉元 良太 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 津布久 昌二 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 塩谷 茂 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 式 【化1】 で示されるピペリジン誘導体。
- 【請求項2】 請求項1記載のピペリジン誘導体および
/またはその医薬的に許容しうる塩を含有する降圧剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22300092A JPH0665202A (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | ピペリジン誘導体およびこれを含有する降圧剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22300092A JPH0665202A (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | ピペリジン誘導体およびこれを含有する降圧剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0665202A true JPH0665202A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=16791254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22300092A Pending JPH0665202A (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | ピペリジン誘導体およびこれを含有する降圧剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0665202A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005018607A1 (ja) * | 2003-08-20 | 2005-03-03 | Ajinomoto Co., Inc. | 溶解性を改善した医薬品製剤 |
KR20200083094A (ko) * | 2018-12-28 | 2020-07-08 | 강원대학교산학협력단 | 시프로헵타딘 유도체, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 식욕 촉진용 조성물 |
-
1992
- 1992-08-21 JP JP22300092A patent/JPH0665202A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005018607A1 (ja) * | 2003-08-20 | 2005-03-03 | Ajinomoto Co., Inc. | 溶解性を改善した医薬品製剤 |
KR20200083094A (ko) * | 2018-12-28 | 2020-07-08 | 강원대학교산학협력단 | 시프로헵타딘 유도체, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 식욕 촉진용 조성물 |
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