JPH0663945U - ディスクブレーキのパッド付勢用板ばね - Google Patents

ディスクブレーキのパッド付勢用板ばね

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JPH0663945U
JPH0663945U JP971493U JP971493U JPH0663945U JP H0663945 U JPH0663945 U JP H0663945U JP 971493 U JP971493 U JP 971493U JP 971493 U JP971493 U JP 971493U JP H0663945 U JPH0663945 U JP H0663945U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トルクプレートのパッド収容切欠に収容され
たパッドのディスクロータ周方向のがたつきに起因して
制動時に生ずる当り音を好適に抑制し得る、ディスクブ
レーキのパッド付勢用板ばねを提供する。 【構成】 パッド収容切欠に形成された切欠54にパッ
ド裏板36の突部46が挿し入れられている。切欠54
の内面にはコ字状の錆付防止板58が取り付けられてお
り、錆付防止板58に一体に設けられた第1延出部74
により裏板36が図1において左方向へ付勢されてい
る。錆付防止板58の底部62の内面であって第1延出
部74と対向する部分には緩衝材としてのゴム膜88が
設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ディスクブレーキに関し、特に、そのトルクプレートのパッド収容 切欠に収容されたパッドをディスクロータの周方向の一方向へ付勢するU字状の パッド付勢用板ばねに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
裏板を有してディスクロータに押圧されるパッドと、そのパッドをディスクロ ータの周方向において所定のがたつきを有する状態でそのディスクロータの軸心 と平行な方向の移動可能に収容するパッド収容切欠が形成されたトルクプレート とを備え、前記パッドに生じた制動トルクを前記裏板の前記ディスクロータの周 方向と対向する側面から前記パッド収容切欠のその側面と対向する内壁面に伝達 する形式のディスクブレーキが従来より提供されている。上記裏板の側面とパッ ド収容切欠の内壁面との間には、通常、所定間隔を隔てて相対向する一対の対向 部を有して全体としてU字状を成すパッド付勢用板ばねが予圧状態で介挿されて おり、このパッド付勢用板ばねにてパッドがディスクロータの周方向の一方向へ 付勢されることにより、車両走行中にパッドがディスクロータの周方向において がたつくことが防止されるようになっている。
【0003】 かかるパッド付勢用板ばねを備えたディスクブレーキにおいては、車両走行中 の制動時等においてパッドの裏板の側面がパッド付勢用板ばねの一対の対向部を 介してパッド収容切欠の内壁面に突き当ったときに生ずる当り音を抑制するため に、そのパッド付勢用板ばねとパッド収容切欠の内壁面との間にゴム状弾性体か ら成る緩衝材を設けることが考えられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにパッド付勢用板ばねとパッド収容切欠の内壁面と の間に緩衝材を設けた場合においては、裏板の側面がパッド収容切欠の内壁面に 突き当ったときのトルクプレートの振動に基づいて発生する当り音は好適に抑制 できても、パッドの振動に基づいて発生する当り音を好適に抑制することは困難 であった。すなわち、パッドの裏板の側面がパッド収容切欠の内壁面に突き当て られる際においてパッド付勢用板ばねの裏板側の一方の対向部は他方の対向部に 直接突き当てられるので、このときにパッドに比較的大きな振動を生じ、このパ ッドの振動ひいてはその振動に基づく当り音を、上記パッド付勢用板ばねとパッ ド収容切欠の内壁面との間に設けた緩衝材により好適に抑制することは困難であ り、制動時に生ずるパッドの当り音を充分に抑制できるとは言い難かったのであ る。
【0005】 本考案は以上の事情を背景にして為されたものであって、その目的とするとこ ろは、トルクプレートのパッド収容切欠に収容されたパッドのディスクロータ周 方向のがたつきに起因して制動時に生ずる当り音を好適に抑制し得る、ディスク ブレーキのパッド付勢用板ばねを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案の要旨とするところは、裏板を有してディス クロータに押圧されるパッドと、そのパッドをそのディスクロータの周方向にお いて所定のがたつきを有する状態でそのディスクロータの軸心と平行な方向の移 動可能に収容するパッド収容切欠が形成されたトルクプレートとを備え、前記パ ッドに生じた制動トルクを前記裏板の前記ディスクロータの周方向と対向する側 面から前記パッド収容切欠のその側面と対向する内壁面に伝達する形式のディス クブレーキにおいて、所定間隔を隔てて相対向する一対の対向部を有して全体と してU字状を成し、その一対の対向部が前記裏板の側面と前記パッド収容切欠の 内壁面との間に予圧状態で介挿されて前記パッドを前記ディスクロータの周方向 の一方向へ付勢するパッド付勢用板ばねであって、前記一対の対向部の相対向す る面の少なくとも一方に、緩衝材を一体的に備えたことにある。
【0007】
【作用および考案の効果】 かかる構成のディスクブレーキのパッド付勢用板ばねによれば、パッドの裏板 の側面とパッド収容切欠の内壁面との間に予圧状態で介挿された一対の対向部の 相対向する面の少なくとも一方に緩衝材が一体的に設けられているので、制動時 において上記裏板の側面がパッド収容切欠の内壁面に突き当てられる際には、裏 板の側面およびパッド付勢用板ばねの裏板側の一方の対向部が緩衝材を介して他 方の対向部およびパッド収容切欠の内壁面に突き当てられるので、そのときに生 ずるトルクプレートおよびパッドの振動を上記緩衝材により好適に抑制し得てト ルクプレートの振動に基づく当り音およびパッドの振動に基づく当り音を共に好 適に抑制し得る。これにより、パッド付勢用板ばねとパッド収容切欠の内壁面と の間に緩衝材を設ける従来の場合に比べて制動時に生ずるパッドの当たり音を一 層好適に抑制し得る。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】 図2および図3は本考案の一例であるパッド付勢用板ばねを備えたディスクブ レーキの要部を示す図である。それらの図において、10はディスクロータ、1 2はキャリパ、14はトルクプレートである。キャリパ12は、シリンダ部16 と、そのシリンダ部16から一体に延び出してディスクロータ10を間にしてシ リンダ部16と対向する爪部18とを備えており、シリンダ部16内にはピスト ン20が爪部18側への突出し可能に嵌合されている。トルクプレート14は、 図示しない非回転部材に一対のボルト22等により固定された略U字状の固定部 24と、ディスクロータ10を間にして固定部24と対向する略U字状の対向部 26と、それら固定部24および対向部26の相対向する両端部を互いに連結し 且つディスクロータ10の外周側に位置する連結部28とを一体に備えて構成さ れているとともに、U字状の固定部24および対向部26の内側がパッド収容切 欠29,31とされており、固定部24に突設された一対のスライドピン30に よりキャリパ12をディスクロータ10の軸心と平行な方向の移動可能に支持し ている。
【0010】 上記爪部18とピストン20との間には、一対のパッド32,34がディスク ロータ10を挟んだ状態で配設されており、これらパッド32,34は、トルク プレート14のパッド収容切欠29,31にディスクロータ10の周方向におい て所定のがたつきを有する状態でディスクロータ10の軸心と平行な方向の移動 可能にそれぞれ収容されている。パッド32,34は、全体として略矩形状を成 す金属製の裏板36と、その裏板36のディスクロータ10側に位置する面に固 着された摩擦材38とを備えてそれぞれ構成されており、パッド32,34の裏 板36のディスクロータ10周方向と対向する一対の側面40,42のディスク ロータ10径方向における中間部には、互いに離隔する方向へ突き出す突部44 ,46(図2においてパッド32側のみ図示)がそれぞれ突設されている。
【0011】 一方、トルクプレート14のパッド収容切欠29,31のディスクロータ10 周方向において相対向する一対の内壁面48,50には、互いに離隔する方向へ 延びる切欠52,54(図2においてパッド収容切欠29側のみ図示)がそれぞ れ形成されており、パッド収容切欠29,31の各切欠52,54内には、パッ ド32,34の裏板36の突部44,46がそれぞれ挿し入れられている。パッ ド収容切欠29,31の切欠52,54内には、その切欠52,54の内面と上 記裏板36の突部44,46との錆付きを防止するための錆付防止板56,58 がそれぞれ取り付けられている。これら錆付防止板56,58は、たとえばステ ンレス鋼製の板状素材からそれぞれ一体成形されたものである。
【0012】 一方の錆付防止板58は、図4および図5に示すように、上記切欠54の底面 (ディスクロータ10周方向と対向する面)60と当接する底部62と、切欠5 4の、ディスクロータ10径方向と対向し且つディスクロータ10の外周側に位 置する外周側側面64と当接する外周側側部66と、切欠54の、ディスクロー タ10径方向と対向し且つディスクロータ10の内周側に位置する内周側側面6 8と当接する内周側側部70とを備えて、側面形状が全体としてコ字状を成して いる。錆付防止板58の底部62のディスクロータ10軸心と平行な方向の一方 の側の縁部には、略C字状に湾曲する第1湾曲部72が一体に設けられており、 その第1湾曲部72の先端には錆付防止板58の内側へ延びて底部62と所定間 隔を隔てて対向する平板状の第1延出部74が設けられているとともに、錆付防 止板58の底部62のディスクロータ10軸心と平行な方向の他方の側の縁部に は、外周側側部66および内周側側部70と反対の方向へ突き出す突起76が設 けられている。これにより、錆付防止板58は上記第1湾曲部72と突起76と によってトルクプレート14の固定部24や対向部26を厚み方向に挟んだ状態 で上記切欠54に取り付けられるとともに、第1延出部74が裏板36の突部4 6により底部62側へ予圧されることにより、その第1延出部74の弾性復帰力 に従ってパッド32,34がディスクロータ10の前進回転方向(図2において A方向)へ付勢されて、車両走行中にパッド32,34がディスクロータ10の 周方向においてがたつくことが防止されるようになっている。
【0013】 また、上記錆付防止板58の内周側側部70の上記第1湾曲部72側の縁部に は、略C字状に湾曲する第2湾曲部78が一体に設けられており、その第2湾曲 部78の先端には錆付防止板58の内側へ延びて内周側側部70と所定間隔を隔 てて対向する平板状の第2延出部80が設けられており、その第2延出部80が 裏板36の突部44,46により内周側側部70側へ予圧されることにより、第 2延出部80の弾性復帰力に従ってパッド32,34がディスクロータ10の外 周側へ付勢されてパッド32,34のディスクロータ10径方向のがたつきが防 止されるようになっている。なお、錆付防止板58の内周側側部70には、その 一部を外周側側部66から離隔する方向へ所定量切り起こすことにより内周側側 部70の外側へ比較的小さい角度で傾斜した状態で突き出す突起82が設けられ ており、錆付防止板58を上記切欠54へ嵌め入れた状態においてはこの突起8 2が切欠54の内周側側面68に弾性的に押圧されるようになっている。
【0014】 他方の錆付防止板56は、前記錆付防止板58における第1湾曲部72および 第1延出部74に替えて前記底部62の突起76と反対側に位置する端縁部にそ の突起76と対向する同様の突起(図示せず)が設けられていることを除いて錆 付防止板58と同様に構成されている。これにより、錆付防止板56は突起76 とそれと対向する上記突起とによってトルクプレート14の固定部24や対向部 26を厚み方向に挟んだ状態でパッド収容切欠29,31の切欠52に取り付け られるとともに、錆付防止板56の第2延出部80(図3においては符号を省略 )にて裏板36の突部44がディスクロータ10の外周側へ付勢されることによ り、前記錆付防止板58の第2延出部80と協働してパッド32,34のディス クロータ10径方向のがたつきが防止されるようになっている。
【0015】 以上のように構成されたディスクブレーキにおいては、油圧によりピストン2 0が押し出されると、一方のパッド32がディスクロータ10の一面に押し付け られるとともに、その反力でキャリパ12がピストン20の突出し方向と反対の 方向へ移動させられて爪部18により他方のパッド34がディスクロータ10の 他面に押し付けられることにより、ディスクロータ10が挟圧されてその回転が 抑制される。このとき、ディスクロータ10の回転方向が車両の前進方向(図2 においてA方向)であるときには、パッド32,34に生じた制動トルクは、そ れらの裏板36の一方の突部44の先端面84から錆付防止板56の底部62を 介してパッド収容切欠29,31の切欠52の底面60(図3においては符号を 省略)に伝達されてトルクプレート14にて受けられるようになっているととも に、ディスクロータ10の回転方向が車両の後進方向(図2においてA方向と反 対の方向)であるときには、パッド32,34は錆付防止板58の第1延出部7 4の付勢力に抗して図2において右方向へ移動させられることにより、パッド3 2,34に生じた制動トルクは、それらの裏板36の他方の突部46の先端面8 6から錆付防止板58の第1延出部74および底部62を介してパッド収容切欠 29,31の切欠54の底面60に伝達されてトルクプレート14にて受けられ るようになっている。なお、油圧が解除されると、パッド32,34は錆付防止 板58の第1湾曲部72および第1延出部74の弾性復帰力に従ってディスクロ ータ10の周方向において戻されるようになっている。本実施例においては、上 記裏板36の突部44,46の先端面84,86がクレームにおける側面に相当 するとともに、上記パッド収容切欠29,31の切欠52,54の底面60がク レームにおける内壁面に相当する。また、上記第1延出部74および底部62の 第1延出部74と対向する部分が一対の対向部に相当し、それらと第1湾曲部7 2とがパッド付勢用板ばねを構成している。
【0016】 本実施例においては、更に、図1および図5に示すように、錆付防止板58の 底部62の内面であって且つ第1延出部74と対向する位置には、たとえば、シ リコーンゴム製のシーラを塗布して硬化させることにより、ゴム弾性を有するゴ ム膜88が形成されている。これにより、後進制動時においては、裏板36の突 部46および錆付防止板58の第1延出部74が、図1において一点鎖線で示す ように、ゴム膜88を介して錆付防止板58の底部62およびパッド収容切欠2 9,31の切欠54の底面60に突き当てられるようになっている。上記ゴム膜 88は、本実施例の緩衝材を構成するものであって、たとえば0.1mm〜0. 3mm程度の厚みを有し、たとえば、JIS A形スプリング式硬さ試験機で2 0°〜50°程度の硬さを有している。
【0017】 ここで、従来においては、前記錆付防止板58の底部62と前記切欠54の底 面60との間にゴム状弾性体から成る緩衝材を設けることが考えられているが、 この場合には、裏板36の突部46がパッド収容切欠29,31の切欠54の底 面60に突き当てられる際にトルクプレート14に生ずる振動ひいてはその振動 に基づいて発生する当り音はその緩衝材により好適に抑制できるものの、このと き、裏板36の突部46の先端面86と接触する錆付防止板58の第1延出部7 4が錆付防止板58の底部62に直接突き当てられるので、パッド32,34に 比較的大きな振動を生じ、このパッド32,34の振動ひいてはその振動に基づ いて発生する当り音を上記緩衝材により好適に抑制することは困難であった。
【0018】 これに対し、本実施例によれば、錆付防止板58の底部62の内面にゴム膜8 8が設けられており、裏板36の突部46がパッド収容切欠29,31の切欠5 4の底面60に突き当てられる際には、錆付防止板58の第1延出部74はゴム 膜88を介して錆付防止板58の底部62および上記切欠54の底面60に突き 当てられるので、そのときに生ずるトルクプレート14およびパッド32,34 の振動をゴム膜88により好適に抑制できて、トルクプレート14の振動に基づ いて発生する当り音およびパッド32,34の振動に基づいて発生する当り音を 共に好適に抑制することができる。これにより、制動時に生ずるパッド32,3 4の当り音を従来に比べて一層好適に抑制することができるのである。
【0019】 因みに、錆付防止板58の底部62と前記切欠54の底面60との間にゴム状 弾性体から成り且つ0.7mm程度の厚みを有する緩衝材が設けられた従来の場 合には、2dB〜3dB程度の当り音を消すことができたにすぎないのに対し、 本実施例によれば、10dB程度の当り音を消すことができた。
【0020】 また、本実施例によれば、緩衝材としてのゴム膜88はシーラを塗布すること により形成されているので、種々のディスクブレーキに応じて前記当り音を好適 に抑制できるようにゴム膜88の厚みを容易に変更できる利点がある。
【0021】 また、本実施例によれば、ゴム膜88は錆付防止板58の底部62の内面に設 けられており、その底部62と第1延出部74との間には所定の間隔が形成され ているので、たとえば、制動熱により変色する緩衝材(たとえばニトリルゴム系 のプライマ)を用いた場合には、その緩衝材の変色の度合を外部から目視するこ とによりキャリパ12等に対する熱履歴を把握したりすることも可能となる利点 がある。
【0022】 以上、本考案の一実施例を図面に基づいて説明したが、本考案はその他の態様 においても適用される。
【0023】 たとえば、前記実施例では、緩衝材としてのゴム膜88は錆付防止板58の底 部62の内面にのみ設けられているが、必ずしもその必要はなく、たとえば、そ れに替えて或いは加えて錆付防止板58の第1延出部74の上記底部62と対向 する面に緩衝材を設けてもよいし、さらには、上記底部62および第1延出部7 4の相対向する面の少なくとも一方に緩衝材を設けるのに加えて上記底部62の 外面(前記切欠54の底面60との接触面)にも緩衝材を設けるようにしてもよ い。
【0024】 また、前記実施例では、パッド付勢用板ばねは錆付防止板58に一体に設けら れているが、錆付防止板とは別部材にて構成されていても差し支えない。
【0025】 また、前記実施例では、シリコーンゴム製のシーラを塗布することにより緩衝 材としてのゴム膜88が形成されているが、必ずしもその必要はなく、たとえば 、前述のニトリルゴム系のプライマや所定のゴムを含む接着剤を塗布することに より緩衝材を形成してもよいし、あるいは、電気メッキにて形成した比較的軟ら かい金や銅等の金属膜や、カチオン電着塗装により形成したエポキシ樹脂等の比 較的硬い樹脂膜や、焼付けにより形成した亜鉛クロム酸皮膜などにて緩衝材を構 成することも可能である。
【0026】 また、前記実施例では、パッド32,34の裏板36の側面42に突設された 突部46とパッド収容切欠29,31の内壁面50に形成された切欠54の底面 60との間にパッド付勢用板ばねが設けられているが、パッド32,34に生じ た制動トルクが裏板36の側面42からパッド収容切欠29,31の内壁面50 に伝達されるように構成されている場合においては、パッド付勢用板ばねはそれ ら側面42と内壁面50との間に設けられることとなる。
【0027】 その他、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得る ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の要部拡大図であって、断面にして示す図
である。
【図2】本考案が適用されたパッド付勢用板ばねを備え
たディスクブレーキの要部を示す断面図である。
【図3】図2におけるIII-III 視断面図である。
【図4】図3におけるパッド付勢用板ばねを備えた錆付
防止板58を拡大して示す斜視図である。
【図5】図4におけるV矢視図である。
【符合の説明】
10:ディスクロータ 14:トルクプレート 29,31:パッド収容切欠 32,34:パッド 36:裏板 60:底面(内壁面) {62:底部(対向部)、72:第1湾曲部、74:第
1延出部(対向部)}パッド付勢用板ばね 84,86:先端面(側面) 88:ゴム膜(緩衝材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐川 悦也 愛知県豊田市和会町道上10番地 豊生ブレ ーキ工業株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏板を有してディスクロータに押圧され
    るパッドと、該パッドを該ディスクロータの周方向にお
    いて所定のがたつきを有する状態で該ディスクロータの
    軸心と平行な方向の移動可能に収容するパッド収容切欠
    が形成されたトルクプレートとを備え、前記パッドに生
    じた制動トルクを前記裏板の前記ディスクロータの周方
    向と対向する側面から前記パッド収容切欠の該側面と対
    向する内壁面に伝達する形式のディスクブレーキにおい
    て、所定間隔を隔てて相対向する一対の対向部を有して
    全体としてU字状を成し、該一対の対向部が前記裏板の
    側面と前記パッド収容切欠の内壁面との間に予圧状態で
    介挿されて前記パッドを前記ディスクロータの周方向の
    一方向へ付勢するパッド付勢用板ばねであって、前記一
    対の対向部の相対向する面の少なくとも一方に、緩衝材
    を一体的に備えたことを特徴とするディスクブレーキの
    パッド付勢用板ばね。
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